JP2006314269A - 薬剤拡散装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 薬剤拡散装置1は、半球形の電池収納部2と、同じく半球形の機器収納部3を備え、両者がジョイント部5で接合されていて全体形状が球状を成すものである。電池収納部2と、機器収納部3の間にクリップ6が設けられている。電池収納部2と機器収納部3の対向面の隙間61に鞄70の開口の縁71を挿入し、縁71をクリップ6と係合させて取り付ける。
【選択図】 図1
Description
特許文献1,2に開示された薬剤拡散装置は、いずれも電池と送風機と薬剤保持部材が一つのケースに内蔵されており、当該ケースの背面にクリップが設けられた構造である。特許文献1,2に開示された薬剤拡散装置を使用する際には、クリップを利用して鞄等に薬剤拡散装置を固定する。そして屋外で所定のスイッチを操作することによって送風機を起動し、薬剤を拡散させて使用者の近傍に蚊等が近づくことを防ぐ。
しかしながら、従来技術の薬剤拡散装置は、鞄等に取り付けた時に鞄の縁が捲れるという欠点があった。即ち従来技術の薬剤拡散装置100は、図11の様に単一のケース101や、一塊のブロックに全ての機器が収納されており、その背面にクリップ102が設けられている。そのため鞄105の開口端に薬剤拡散装置100を取り付けると、機器の重みでモーメントが生じ、図11の矢印の様に薬剤拡散装置100が前傾し、鞄105の縁が捲れる。そのため従来技術の薬剤拡散装置100は、取付け側を傷めるという欠点と、見栄えが悪いという欠点があった。
そのため本発明の薬剤拡散装置についても、取り付けた際に発生するモーメントが小さく、取付け部が捲れにくい。
図1は、本発明の実施形態の薬剤拡散装置の正面図、左右側面図、平面図、底面図及び背面図である。図2は、図1の薬剤拡散装置の斜視図であり、電池収納部側の蓋部材を開いた状態を示す。図3は、図1の薬剤拡散装置の斜視図であり、機器収納部側の蓋部材を開いた状態を示す。図4は、機器収納部側の蓋部材に設けられた操作スイッチの押圧片の近傍を示す正面図である。
電池収納部2の外郭は、図2に示すように、電池収納側ベース板8と電池収納側蓋部材10によって構成されている。電池収納側ベース板8の形状は円板状である。これに対して電池収納側蓋部材10は、球殻を半割りにした形状である。電池収納側蓋部材10の外表面側には特にこれといった開口は無い。
電池収納側蓋部材10は電池収納側ベース板8に被さり、両者の間に電池収納空間が形成されている。
また電池収納側ベース板8には、電池ボックス15が取り付けられており、電池ボックス15には、乾電池や蓄電池等の電池17が装着されている。
排気口23は、機器収納側蓋部材21の開口端近傍にあり、開口端の周に沿って延びている。薬剤拡散装置1を地球に見立て、前記したスリット22が緯度の線に相当すると考えた時に、排気口23は、経度の線に相当する方向に延びている。本実施形態では、排気口23は、対向する位置に2か所設けられている。
オルタネートスイッチ27の頂部は、図4の様に押圧片26の近傍に位置している。従って押圧片26が揺動して降下すると、オルタネートスイッチ27が押圧される。
図5は、送風機30と薬剤保持部材41との斜視図である。図6は、薬剤保持部材41の分解斜視図である。
送風機30は、ハウジング31に羽根部材32とモータ33が配置されて構成されている。
本実施形態で採用する送風機30は、図3,5を基準として天面側から吸気し、側面側に排気するものである。本実施形態では、ハウジング31は二列平行に設けられた仕切り壁35,35と仕切り壁35,35によって支持された保持部材支持台36によって構成されている。保持部材支持台36は円環状であり中央に大きな開口37がある。
従ってハウジング31は上面に吸気口たる開口37を持ち、仕切り壁35,35によった囲まれた領域の開口部分が排気口39として機能する。なおハウジング31の排気口39の開口方向は、機器収納側蓋部材21の排気口23と一致する。
薬剤保持部材41は、薬剤含浸網46とこれを保持する枠体50によって構成されている。
本実施形態では、枠体50は外側枠47と内側枠48によって構成され、両者の間で薬剤含浸網46を挟み込む構造となっている。即ち外側枠47は、円環状の外周壁51を持ち、外周壁51の一方の端面に保持桟53が形成されたものである。保持桟53は、中心部に円部55を持ち、当該円部55から複数の保持桟53が放射状に延びている。
内側枠48は、前記した外側枠47と相似形であり、外側枠47よりも僅かに小さく、外側枠47の外周壁51内に内側枠48の外周壁56が嵌まり込む。即ち内側枠48は、外側枠47と同様に円環状の外周壁56を持ち、外周壁56の一方の端面に保持桟57が形成されたものであり、内側枠48の外周壁56の外径は外側枠47の外周壁51の内径に相当し、外側枠47の外周壁51内に内側枠48の外周壁56が嵌まり込む。そして外側枠47の保持桟53と内側枠48の保持桟57の間で薬剤含浸網46を挟む。
そして本実施形態では、電池収納部2と機器収納部3の対向面の隙間61に、クリップ(係合部材)6が設けられている。
クリップ6は、樹脂又は金属で作られていて相当の弾性を有するものである。クリップ6の具体的形状は、図1,7の様に側面形状が略「U」字状である。即ちクリップ6は、電池収納部2の電池収納側ベース板8に接続される接続部62を有し、当該接続部62の前方側が180°を越える角度に折り返されたものである。クリップ6の折り返し部63は、その全てが電池収納部2と機器収納部3の対向面の隙間61に位置している。
クリップ6の折り返し部63の基端部は、機器収納側ベース板20と接している。
ここで平行部65は、図1の様に、電池収納側ベース板8及び機器収納側ベース板20の双方に対して略平行に位置する部位である。なお、図7(a)の斜視図では、平行部65は電池収納側ベース板8に対して角度がある様に見えるが、平行部65は同(b)の様に先端に向かうに従って幅が狭くなる様に作られているため、斜視図の作図上、その様に見えるに過ぎず、側面から観察すると、平行部65は、図1の様に、電池収納側ベース板8及び機器収納側ベース板20の双方に対して略平行である。
図8は、図1の薬剤拡散装置1を鞄に取り付けた状態を示す斜視図である。図9は、図8の断面図である。
本実施形態の薬剤拡散装置1は、例えば鞄等に取り付けて使用する。即ち図8に示す様に、電池収納部2と機器収納部3の対向面の隙間61に鞄70の開口の縁71を挿入し、鞄70の縁71を図9の様にクリップ6と係合させる。より具体的には、クリップ6の折り返し部63の中間部分たる平行部65と、これに対向する壁たる電池収納部2の電池収納側ベース板8に鞄70が挟まれ、薬剤拡散装置1が鞄70に固定される。
また薬剤拡散装置1が鞄70に取り付けられた状態においては、クリップ6によって鞄70の挿入部が圧せられ、薬剤拡散装置1は強固に固定される。
モータ33に通電されて送風機30が回転すると、外部の空気が機器収納側蓋部材21に設けられたスリット22から、機器収納側蓋部材21の内部に吸入される。この空気は、送風機30に吸い込まれる際に薬剤保持部材41と接し、当該空気に気化した薬剤が混合される。そして薬剤を含む空気が機器収納部3の側面側に開口する排気口23から排出される。そのため使用者の周囲に害虫を寄せつけない。
即ち図10に示す薬剤拡散装置80は、電池収納部2と機器収納部3によって直接的に鞄70の縁71を挟んでいる。即ち薬剤拡散装置80では、電池収納部2と機器収納部3を図示しないヒンジで結合し、両者の間に図示しないバネを介在させて両者の間が閉まり方向となる様に付勢している。そして図示しないバネの閉まり方向の力によって鞄70の縁71が押圧され、薬剤拡散装置80が鞄70に取り付けられている。
またさらに変形例として、電池収納部2の内面又は機器収納部3の内面にクッション性のシート等を貼り付け、シートの持つ弾性力によって鞄70の縁71等を締めつけてもよい。
2 電池収納部
3 機器収納部
5 ジョイント部
6 クリップ
8 電池収納側ベース板
10 電池収納側蓋部材
15 電池ボックス
17 電池
20 機器収納側ベース板
21 機器収納側蓋部材
30 送風機
41 薬剤保持部材
70 鞄
80 薬剤拡散装置
Claims (4)
- 送風手段と、電池と、薬剤保持部材を備え、送風手段は電池から電力供給を受けて駆動し、薬剤保持部材に通気して薬剤を拡散させる薬剤拡散装置において、電池を収納する電池収納部と、送風手段及び薬剤保持部材を収納する機器収納部が分離されており、両者の間で他部材を挟んだ状態で自身を固定可能であることを特徴とする薬剤拡散装置。
- 電池収納部と、機器収納部の間に他部材と係合する係合部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の薬剤拡散装置。
- 電池収納部と、機器収納部の間で他部材を直接圧して自身を固定可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤拡散装置。
- 送風手段と、電池と、薬剤保持部材を備え、送風手段は電池から電力供給を受けて駆動し、薬剤保持部材に通気して薬剤を拡散させる薬剤拡散装置において、電池を収納する電池収納部と、送風手段及び薬剤保持部材を収納する機器収納部が分離されており、両者の間に他部材と係合する係合部材があり、他部材に対して係合可能であることを特徴とする薬剤拡散装置。
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JP2008199970A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Fumakilla Ltd | 送風式薬剤放散装置 |
JP2008220267A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Fumakilla Ltd | 送風式薬剤放散装置 |
JP2014088327A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 衣類害虫防除方法 |
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