JP2006313861A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な高周波信号の分離特性を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】 半導体素子がそれぞれ形成された複数の素子領域1と、2つの素子領域1を分離する素子分離領域2とを備え、素子領域1及び素子分離領域2は、半導体基板3の表面側に形成され、素子分離領域2は、電位が固定された金属層5と、半導体基板3の表面から深さ方向に延び、金属層5を覆う絶縁層6とを有し、金属層5は、深さ方向に向けて絶縁層6から突出している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベースバンド帯域からRF(高周波)帯域における、アナログ回路、デジタル回路あるいはアナログ・デジタル混載回路を構成する半導体素子が形成された半導体装置に関するもので、特に素子間・ブロック間の信号干渉を防ぐ半導体装置に関する。
近年、携帯電話や携帯情報端末で使用されるモジュールに対する小型化・低コスト化の要望はますます強くなってきている。これに対応するために、チップレイアウトの面積縮小、高周波・ベースバンドの1チップ化、及びデジタル・アナログ混載チップ化が推進されている。しかしながら、このような構成をとる半導体装置においては、素子間、ブロック間、あるいはチップ間での信号間干渉が増大し、信号処理に支障がきたされるため、良好なアイソレーション対策を講じる必要が生じる。
このようなアイソレーション確保の目的で報告された素子分離に関する従来の技術としては、非特許文献1に記載の半導体装置がある。この半導体装置では、図11の半導体装置の断面図に示されるように、コレクタ電極110と接続されたコレクタ層111と、エミッタ電極120と接続されたエミッタ層121と、ベース電極130と接続されたベース層131とが半導体基板100に形成され、バイポーラトランジスタが半導体素子として形成されている。また、このバイポーラトランジスタを挟み込むように、半導体基板100表面に対して垂直な深さ方向(図11のY方向)のトレンチ140が半導体基板100に形成されており、トレンチ140には絶縁物が埋め込まれている。これにより、半導体基板100表面に対して平行な横方向(図11のX方向)への信号干渉を防ぐことができる。さらに、バイポーラトランジスタが形成された領域、つまり2つのトレンチ140で挟まれた素子領域の下方には、pn接合による空乏層が設けられている。これにより、深さ方向への信号干渉を防ぐことができる。
また、素子分離に関する別の技術としては、特許文献1に記載の半導体装置がある。この半導体装置では、図12の半導体装置の断面図に示されるように、光電変換素子が形成された第1素子領域210及び第2素子領域220と、トレンチ230が形成された素子分離領域とがシリコン基板200上に形成されている。また、素子分離領域のトレンチ230内部には絶縁物及び金属層231が形成されており、金属層231の下端はシリコン基板200と第1素子領域210及び第2素子領域220との界面に隣接して位置する。これにより、素子分離領域の低インピーダンス化を実現し、隣接画素間のクロストークを防ぐことができる。
菅野卓雄監修、伊藤隆司編著 ULSIデバイス・プロセス技術 初版 電子情報通信学会 平成9年6月1日発行 p179 図5.4 特開平4−226052号公報
ところで、通常、アナログ回路やデジタル回路では、半導体素子が形成された素子領域から発生した信号は、基板、基板表面あるいは基板表面付近についた寄生容量や抵抗によって、その他の素子領域に伝播する。この信号は、信号発生素子以外の素子、回路あるいはチップにとってはノイズとなって、他の信号発生素子等の信号の質を劣化させる。特に、この問題は、モジュールのレイアウト面積縮小、アナログ・デジタル混載チップ化、及びRF(高周波)ベースバンドの1チップ化が推進されるほど、より顕著になる。そして、このような問題に対し、従来の半導体装置では、深さ方向のトレンチを形成し、これを素子間に区切りを入れて電気的に分離する横方向の分離素子として使用することで、横方向への信号拡散を防止している。また、素子の直下にpn接合による容量を設け、信号成分に対して高インピーダンス化することで、深さ方向への信号拡散を防止している。つまり、素子領域の周囲に容量を形成することで、信号拡散を防止している。
しかしながら、昨今の通信機器では、信号にRF(高周波)信号が使用されているため、容量による分離では、十分高いインピーダンスを確保することができない。その結果、従来の半導体装置では、高周波信号の拡散を十分に防止できず、つまり良好な高周波信号の分離特性を得ることができず、高周波信号の劣化を防止することができない。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、良好な高周波信号の分離特性を有する半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置は、半導体素子がそれぞれ形成された2つの素子領域と、前記2つの素子領域を分離する素子分離領域とを備え、前記素子領域及び前記素子分離領域は、半導体基板の表面側に形成され、前記素子分離領域は、電位が固定された金属層と、前記半導体基板の表面から深さ方向に延び、前記金属層を覆う絶縁層とを有し、前記金属層は、深さ方向に向けて前記絶縁層から突出していることを特徴とする。ここで、前記素子分離領域には、トレンチが形成され、前記絶縁層は、前記トレンチ内に前記トレンチの側壁を覆うように位置し、前記金属層は、前記絶縁層により側壁が覆われた前記トレンチ内に位置し、前記金属層は、前記トレンチ底部において前記絶縁層から突出していてもよい。
これにより、横方向に拡散する高周波信号が絶縁層により遮断され、かつ深さ方向に拡散する高周波信号が突出した金属層により十分に吸収されるので、良好な高周波信号の分離特性を有する半導体装置を実現することができる。また、深さ方向への高周波信号の拡散を防止するために、素子領域として例えばウェル領域等を設け、pn接合を形成する必要が無くなるので、製造が容易な半導体装置を実現することができる。さらに、チップサイズパッケージにおける基板グラウンドを確保する電位固定手段として金属層を使用することができるので、安定した回路動作を維持しつつ小型化することが可能な半導体装置を実現することができる。
また、前記素子分離領域には、第1トレンチと、前記第1トレンチを挟んで前記素子領域と反対側に位置し、前記第1トレンチよりも深い第2トレンチとが形成され、前記絶縁層は、前記第1トレンチ内に位置し、前記金属層は、前記第2トレンチ内に位置してもよい。
これにより、1つのトレンチ内に金属層及び絶縁層を形成する場合と比較して金属層及び絶縁層の膜厚及び深さ等の制御が容易になるので、歩留まりの高い半導体装置を実現することができる。
また、前記金属層が形成されたトレンチ内には、空隙が形成されてもよい。
これにより、半導体装置の製造工程における金属層の膨張による、素子分離領域が形成された半導体基板の破壊を防止することができる。つまり、歩留まりの高い半導体装置を実現することができる。
また、前記素子分離領域は、さらに、前記突出した金属層と接するオーミックコンタクトを有してもよい。
これにより、金属層は低抵抗部分と接触し、金属層により多くの高周波信号が吸収されるので、高周波信号の分離特性を向上させることができる。
また、前記素子領域及び前記素子分離領域の界面には、pn接合が形成され、前記pn接合は、前記絶縁層の下端よりも浅い深さに位置するように、前記素子領域の下方に形成されてもよい。
これにより、素子領域直下にpn接合による容量が形成され、半導体装置のアイソレーション効果を更に高めることができるので、高周波信号の分離特性を更に向上させることができる。
また、前記素子分離領域は、さらに、高抵抗領域を有し、前記素子領域は、前記絶縁層の下端よりも浅い深さに位置するように、前記素子領域の下方に形成されてもよい。
これにより、素子領域直下に高抵抗な部分が形成され、半導体装置のアイソレーション効果を高めることができるので、高周波信号の分離特性を向上させることができる。
本発明に係る半導体装置によれば、良好な高周波信号の分離特性を有する半導体装置を実現することができる。また、製造が容易な半導体装置を実現することができる。また、安定した回路動作を維持しつつ小型化することが可能な半導体装置を実現することができる。また、歩留まりの高い半導体装置を実現することができる。
なおこれらの効果は、周波数帯域や使用システムによって限定されるものではない。また、素子直下の断面構造によって、制限を受けるものでもない。
以下、本発明の実施の形態における半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態における半導体装置の断面図である。
この半導体装置では、トランジスタ等の高周波回路を構成する半導体素子がそれぞれ形成された複数の素子領域1と、素子領域1と隣接して位置し、素子領域1を分離する素子分離領域2とが半導体基板3の表面側に形成されている。このとき、素子領域1及び素子分離領域2は、半導体基板3と同じ導電型を有する。
素子分離領域2には、素子領域1を挟み込むように素子領域1の側端(図1のX方向における端部)と接してトレンチ4が形成されており、トレンチ4内部には金属層5及び絶縁層6が形成されている。このとき、絶縁層6は、金属層5側面及びトレンチ4側壁を覆うように金属層5とトレンチ4側壁との間に位置する。すなわち、トレンチ4内部には、半導体基板3の表面から深さ方向(図1のY方向)、つまり下方に向けて伸び、金属層5を覆う絶縁層6が形成されている。
ここで、半導体基板3表面からの金属層5及び絶縁層6下端の深さは異なり、金属層5下端の深さは絶縁層6下端の深さよりも深い。つまり、金属層5は、トレンチ4底部において、素子領域1の下方に向けて絶縁層6から突出している。これにより、金属層5が絶縁層6から突出していない場合と比較して、金属層5と半導体基板3との接触面積は大きくなる。また、金属層5の半導体基板3表面に露出した部分は電源ライン7に接続されており、金属層5の電位は所定の電位に固定されている。なお、金属層5は、アースラインに接続されていてもよい。
以上のように本実施の形態の半導体装置において、素子領域1に形成されたトランジスタ等のデバイスが動作している場合、素子領域1より信号が発生するが、従来の半導体装置のように、素子領域1より発生した信号の一部が、半導体基板3、半導体基板3表面あるいは半導体基板3表面付近についた寄生容量や寄生抵抗を介して、他の素子領域1へと拡散していかない。つまり、素子領域1はノイズ源とならない。その結果、良好な高周波信号の分離特性を有する半導体装置を実現することができる。これは、内部に金属層5が形成されたトレンチ4を素子分離領域2に形成し、金属層5の電位を固定したことに起因する。すなわち、本実施の形態の半導体装置では、従来の半導体装置のように、トレンチ4自身が横方向(図1のX方向)の寄生容量として機能しないために、絶縁層6により半導体基板3の表面付近における横方向への信号拡散が防がれるのである。また、半導体基板3の深さ方向へと拡散する信号はトレンチ4底部を回り込むことで、他の素子領域1に伝播するが、低インピーダンスの金属層5が拡散信号の回り込み経路に突出し、またその突出した金属層5が半導体基板3との接触面積を十分に持つため、トレンチ4底部を回り込む信号が吸収され、深さ方向への信号拡散が防がれるのである。
また、本実施の形態の半導体装置において、内部に金属層5及び絶縁層6が形成されたトレンチ4により半導体基板3の深さ方向への信号拡散を防止する。よって、信号拡散を防止するために、素子領域1の断面構成や素子領域1直下の断面構成を調節する必要が無くなる。つまり、従来の半導体装置のように、素子領域1として例えばウェル領域等の半導体基板3の導電型と異なる導電型の部分を設け、pn接合を形成する必要が無くなるので、製造が容易な半導体装置を実現することができる。つまり、低コストの半導体装置を実現することが可能になる。
また、チップの小型化が進むにつれ、レイアウト面積の縮小だけでなく、パッケージにも改良が施され、昨今では、チップサイズパッケージが使用されている。このようなチップサイズパッケージでは、半導体チップとパッケージとのインターフェースは、従来のパッケージのように回路の形成されていない基板裏面からではなく、回路の形成された基板表面からとられる。よって、従来の半導体装置にチップサイズパッケージを使用した場合、基板グラウンドを十分にとることができず、回路動作の安定性に影響を与える。しかしながら、本実施の形態の半導体装置において、半導体基板3と接触する金属層5は、半導体基板3表面で電源ライン7と接続する。よって、チップサイズパッケージにおける基板グラウンドを確保する電位固定手段として金属層5を使用することができるので、安定した回路動作を維持しつつ小型化することが可能な半導体装置を実現することができる。
なお、本実施の形態の半導体装置において、トレンチ4内には空隙が形成されてもよい。例えば、図2の半導体装置の断面図に示されるように、金属層5内に空隙20が形成されてもよい。これにより、半導体装置の製造工程における金属層5の膨張による半導体基板3の破壊を防止することができる。
また、本実施の形態の半導体装置において、トレンチ4内には樹脂等の軟質材料から構成される吸収部材が形成されてもよい。例えば、図3の半導体装置の断面図に示されるように、金属層5内に吸収部材21が形成されてもよい。これにより、半導体装置の製造工程における金属層5の膨張による半導体基板3の破壊を防止することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態における半導体装置の断面図である。
本実施の形態の半導体装置は、突出した金属層の周囲に半導体基板よりも低抵抗な部分が形成されるという点で第1の実施の形態の半導体装置と異なる。
この半導体装置では、素子領域1と素子分離領域2とが半導体基板3の表面側に形成されている。
素子分離領域2には、トレンチ4が形成されており、トレンチ4内部には金属層5及び絶縁層6が形成されている。金属層5の半導体基板3表面に露出した部分は電源ライン7に接続されており、金属層5の電位は所定の電位に固定されている。
また、素子分離領域2には、金属層5の絶縁層6から突出した部分と接触するオーミックコンタクト8が、金属層5の突出した部分を取り囲むように形成されている。このオーミックコンタクト8は、例えば半導体基板3と同じ導電型の不純物を半導体基板3内に高濃度に注入することにより形成される。
以上のように本実施の形態の半導体装置において、金属層5は半導体基板3の低抵抗部分に接触する。よって、金属層5により多くの高周波信号が吸収され、半導体装置のアイソレーション効果を高めることができるので、高周波信号の分離特性を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態における半導体装置の断面図である。
本実施の形態の半導体装置は、素子領域の下方にpn接合が形成されるという点で第2の実施の形態の半導体装置と異なる。
この半導体装置では、トランジスタ等の高周波回路を構成する半導体素子がそれぞれ形成された複数の素子領域11と、素子領域11と隣接して位置し、素子領域11を分離する素子分離領域12とが半導体基板3の表面側に形成されている。このとき、素子分離領域12は半導体基板3と同じ導電型を有し、素子領域11は半導体基板3と異なる導電型を有する。例えば素子分離領域12及び半導体基板3はp型の導電型を有し、素子領域11はn型の導電型を有する。
素子分離領域12には、トレンチ4及びオーミックコンタクト8が形成されており、トレンチ4内部には金属層5及び絶縁層6が形成されている。金属層5の半導体基板3表面に露出した部分は電源ライン7に接続されており、金属層5の電位は所定の電位に固定されている。
ここで、素子領域11及び素子分離領域12の界面のpn接合は、トレンチ4底部よりも浅く、さらに絶縁層6の下端よりも浅い深さに位置し、素子領域11は絶縁層6及びpn接合により取り囲まれている。
以上のように本実施の形態の半導体装置において、素子領域11及び素子分離領域12は、異なる導電型を有する。よって、素子領域11直下にpn接合による容量が形成され、深さ方向(図5のY方向)への信号拡散を防止し、半導体装置のアイソレーション効果を更に高めることができるので、高周波信号の分離特性を更に向上させることができる。
(第4の実施の形態)
図6は、第4の実施の形態における半導体装置の断面図である。
本実施の形態の半導体装置は、素子領域の下方に半導体基板よりも高抵抗な部分が形成されるという点で第2の実施の形態の半導体装置と異なる。
この半導体装置では、素子領域1と素子分離領域2とが半導体基板3の表面側に形成されている。
素子分離領域2には、トレンチ4及びオーミックコンタクト8が形成されており、トレンチ4内部には金属層5及び絶縁層6が形成されている。金属層5の半導体基板3表面に露出した部分は電源ライン7に接続されており、金属層5の電位は所定の電位に固定されている。
また、素子分離領域2には、素子領域1直下に位置するように、半導体基板3よりも高抵抗の高抵抗部9が形成されている。
ここで、高抵抗部9は、トレンチ4底部よりも浅く、さらに絶縁層6の下端よりも浅い深さに位置し、素子領域1は絶縁層6及び高抵抗部9により取り囲まれている。
以上のように本実施の形態の半導体装置において、素子領域1の下方に高抵抗部9が形成される。よって、深さ方向(図6のY方向)への信号拡散を防止し、半導体装置のアイソレーション効果を高めることができるので、高周波信号の分離特性を向上させることができる。
(第5の実施の形態)
図7は、第5の実施の形態における半導体装置の断面図である。
本実施の形態の半導体装置は、金属層及び絶縁層が異なるトレンチの内部に形成されるという点で第1の実施の形態の半導体装置と異なる。
この半導体装置では、素子領域1と素子分離領域2とが半導体基板3の表面側に形成されている。
素子分離領域2には、素子領域1を挟み込むように素子領域1の側端(図7のX方向における端部)と接して第1トレンチ14aが形成され、第1トレンチ14aを挟んで素子領域1と反対側に第2トレンチ14bが形成されており、第2トレンチ14b内部には金属層5が形成され、第1トレンチ14a内部には絶縁層6が形成されている。
ここで、第1トレンチ14a及び第2トレンチ14bの深さは異なり、第2トレンチ14bの深さは第1トレンチ14aの深さよりも深い。つまり、第2トレンチ14bの底部は、素子領域1の下方(図7のY方向)に向けて第1トレンチ14aの底部から突出している。これにより、絶縁層6から素子領域1の下方に向けて突出した金属層5が形成される。金属層5の半導体基板3表面に露出した部分は電源ライン7に接続されており、金属層5の電位は所定の電位に固定されている。
以上のように本実施の形態の半導体装置において、金属層5及び絶縁層6は異なるトレンチ内に形成される。よって、1つのトレンチ内に形成する場合と比較して金属層5及び絶縁層6の膜厚及び深さの制御が容易になるので、歩留まりの高い半導体装置を実現することが可能となる。また、素子領域1間の距離を変更して寄生容量を容易に変更することができるので、設計自由度の高い半導体装置を実現することが可能となる。例えば素子間距離を長くして寄生容量を低減することができる。
なお、本実施の形態の半導体装置において、第1トレンチ14aは第2トレンチ14bと素子領域1との間に複数形成されてもよいし、第2トレンチ14bは第1トレンチ14a間に複数形成されてもよい。
また、本実施の形態の半導体装置において、第2トレンチ14bの深さは第1トレンチ14aの深さよりも深いとした。しかし、第2トレンチ14bの深さは第1トレンチ14aの深さと同等であってもよい。
また、本実施の形態の半導体装置において、第2トレンチ14b内には空隙が形成されてもよい。これにより、半導体装置の製造工程における金属層5の膨張による半導体基板3の破壊を防止することができる。
また、本実施の形態の半導体装置において、第2トレンチ14b内には樹脂等の軟質材料から構成される吸収部材が形成されてもよい。これにより、半導体装置の製造工程における金属層5の膨張による半導体基板3の破壊を防止することができる。
また、本実施の形態の半導体装置は、図8の半導体装置の断面図に示されるように、第2の実施の形態の半導体装置のような構造を素子分離領域が有していてもよい。つまり、素子分離領域2にオーミックコンタクト8が形成されてもよい。
また、本実施の形態の半導体装置は、図9の半導体装置の断面図に示されるように、第3の実施の形態の半導体装置のような素子領域及び素子分離領域を有していてもよい。つまり、異なる導電型の素子領域11及び素子分離領域12が半導体基板3に形成され、素子領域11の下方に位置するpn接合が形成されてもよい。
また、本実施の形態の半導体装置は、図10の半導体装置の断面図に示されるように、第4の実施の形態の半導体装置のような構造の素子分離領域を有していてもよい。つまり、素子領域1の下方に位置する高抵抗部9が素子分離領域2に形成されてもよい。
(実施例)
次に、本実施の形態の半導体装置の具体例を、実施例によって示す。
本実施例の半導体装置では、HBT(Hetero Bipolar Transistor)を使用した電力増幅素子が形成されたp型の素子領域と、p型の素子分離領域とがp型のシリコン基板に形成されている。
素子分離領域には、トレンチが形成されており、トレンチ内部にはアルミニウムから構成される深さ3.2μmの金属層と、CVD法で堆積させたSiO2から構成される深さ3.0μmの絶縁層とが形成されている。このとき、0.2μmの金属層が、トレンチ底部において、素子領域の下方に向けて絶縁層から突出する。
ここで、金属層の半導体基板表面に露出した部分はアースラインに接続されており、金属層の電位はグラウンドに固定されている。
以上のような構造を有する半導体装置を用いて、同一半導体基板内の隣り合う素子領域の表面上に設けられたアルミニウムパッドを用いてノイズ測定を行った。その結果、従来の半導体装置よりもノイズ量が低減していることが確認された。また、トレンチ底部の突出した金属層と接する部分に硼素を高不純物濃度で注入することによりオーミックコンタクトを設けた構成では、さらに良好な高周波信号の分離特性を確認した。
以上、本発明の半導体装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態の限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、半導体装置に利用でき、特にベースバンド帯域からRF帯域における、アナログ回路、デジタル回路あるいはアナログ・デジタル混載回路を構成する半導体素子が形成された半導体装置等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態における半導体装置の断面図である。 同実施の形態における半導体装置の第1変形例の半導体装置の断面図である。 同実施の形態における半導体装置の第2変形例の半導体装置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態における半導体装置の断面図である。 本発明の第3の実施の形態における半導体装置の断面図である。 本発明の第4の実施の形態における半導体装置の断面図である。 本発明の第5の実施の形態における半導体装置の断面図である。 同実施の形態における半導体装置の第1変形例の半導体装置の断面図である。 同実施の形態における半導体装置の第2変形例の半導体装置の断面図である。 同実施の形態における半導体装置の第3変形例の半導体装置の断面図である。 非特許文献1に記載の従来の半導体装置の断面図である。 特許文献1に記載の従来の半導体装置の断面図である。
符号の説明
1、11 素子領域
2、12 素子分離領域
3、100 半導体基板
4、140、230 トレンチ
5、231 金属層
6 絶縁層
7 電源ライン
8 オーミックコンタクト
9 高抵抗部
14a 第1トレンチ
14b 第2トレンチ
20 空隙
21 吸収部材
110 コレクタ電極
111 コレクタ層
120 エミッタ電極
121 エミッタ層
130 ベース電極
131 ベース層
200 シリコン基板
210 第1素子領域
220 第2素子領域

Claims (7)

  1. 半導体素子がそれぞれ形成された2つの素子領域と、
    前記2つの素子領域を分離する素子分離領域とを備え、
    前記素子領域及び前記素子分離領域は、半導体基板の表面側に形成され、
    前記素子分離領域は、電位が固定された金属層と、前記半導体基板の表面から深さ方向に延び、前記金属層を覆う絶縁層とを有し、
    前記金属層は、深さ方向に向けて前記絶縁層から突出している
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記素子分離領域には、トレンチが形成され、
    前記絶縁層は、前記トレンチ内に前記トレンチの側壁を覆うように位置し、
    前記金属層は、前記絶縁層により側壁が覆われた前記トレンチ内に位置し、
    前記金属層は、前記トレンチ底部において前記絶縁層から突出している
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記素子分離領域には、第1トレンチと、前記第1トレンチを挟んで前記素子領域と反対側に位置し、前記第1トレンチよりも深い第2トレンチとが形成され、
    前記絶縁層は、前記第1トレンチ内に位置し、
    前記金属層は、前記第2トレンチ内に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記金属層が形成されたトレンチ内には、空隙が形成される
    ことを特徴とする請求項2又3に記載の半導体装置。
  5. 前記素子分離領域は、さらに、前記突出した金属層と接するオーミックコンタクトを有する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
  6. 前記素子領域及び前記素子分離領域の界面には、pn接合が形成され、
    前記pn接合は、前記絶縁層の下端よりも浅い深さに位置するように、前記素子領域の下方に形成される
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記素子分離領域は、さらに、高抵抗領域を有し、
    前記素子領域は、前記絶縁層の下端よりも浅い深さに位置するように、前記素子領域の下方に形成される
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
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