JP2006313856A - ノイズ低減器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装着時に電線ケーブルを傷つけることがなく、かつ、より多岐に渡る電線ケーブルに適用可能なノイズ低減器具を提供すること。
【解決手段】 電線ケーブルに装着され、当該電線ケーブルの周囲に配設される磁性体を備えたノイズ低減器具において、前記磁性体が、可撓性を有する帯状体であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は電線ケーブルに装着されてノイズの発生を防止するためのノイズ低減器具に関する。
電線ケーブルに装着されてノイズの発生を防止するためのノイズ低減器具としては、特許文献1に記載のように筒状の磁性体のもの、或いは、特許文献2に記載のように筒状の磁性体を二分割し、開閉可能なクランプケース内に収納したものが知られている。また、電線ケーブルに装着されるものではないが、基板等の筐体に貼り付けられるノイズ吸収シートも提案されている(特許文献3等)。
特開2001−155925号公報 特許第3556172号公報 特許第3520257号公報
しかし、特許文献1の構成のものでは電線ケーブルの両端部にコネクタ等が設けられている場合に、筒状の磁性体内に電線ケーブルを通過させることができない場合があり、基本的に少なくとも一方の端部が開放されている電線ケーブルへの適用に限られる。特許文献2のものでは、両端部にコネクタ等が設けられている電線ケーブルにも適用できるが、クランプ時に二分割された、固い磁性体の平坦部分と内周面とのエッジ間に電線ケーブルを誤って挟み込んでしまい、電線ケーブルの表皮に傷をつけてしまう場合がある。また、電線ケーブルはその断面径や断面形状(円形、長円径等)が複数種類に渡るところ、特許文献2のものは適用可能な電線ケーブルが二分割された筒状の磁性体の内周形状に左右され易く、その適用範囲が限られる傾向にある。
従って、本発明の目的は、装着時に電線ケーブルを傷つけることがなく、かつ、より多岐に渡る電線ケーブルに適用可能なノイズ低減器具を提供することにある。
本発明によれば、電線ケーブルに装着され、当該電線ケーブルの周囲に配設される磁性体を備えたノイズ低減器具において、前記磁性体が、可撓性を有する帯状体であることを特徴とするノイズ低減器具が提供される。
このノイズ低減器具によれば、前記磁性体が可撓性を有する帯状体であるため、電線ケーブルへの装着時において電線ケーブルを傷つけることがなく、また、電線ケーブルの形状に合わせて変形可能であるため、より多岐に渡る電線ケーブルに適用できる。なお、電線ケーブルとしては例えば電源ケーブル、信号線ケーブル等が挙げられる。
本発明においては、更に、前記ノイズ低減器具を取付対象物に固定するための取付部を有する構成を採用できる。この構成によれば、前記ノイズ低減器具を電線ケーブルの取付部品として兼用できる。
また、本発明においては、前記電線ケーブルに対する装着時において、前記磁性体が前記電線ケーブルを取り巻くよう前記磁性体を環状に支持する支持部材を更に有する構成を採用できる。この構成によれば、電線ケーブルへの装着時における前記磁性体の形状を安定させることができる。
また、本発明においては、前記支持部材は、前記磁性体の外側表面に沿って配設される、可撓性を有する帯状部と、前記帯状部の端部を解除可能に係止する係止部と、を備え、前記係止部による係止時に前記帯状部は略環状をなす構成を採用することができる。この構成によれば前記ノイズ低減器具をより簡易に電線ケーブルへ装着できる。
また、本発明においては、前記係止部は、当該係止部による係止時に前記帯状部により形成される環の大きさが調節可能なように、前記帯状部の端部の係止位置が複数選択可能である構成を採用できる。この構成によれば、断面の大きさが異なる複数種類の電線ケーブルに1つの前記ノイズ低減器具を適用できる。
また、本発明においては、前記支持部材は、前記磁性体の外側表面に沿って配設され、自然状態において略環状をなす、帯状の弾性部を備えた構成を採用できる。この構成によれば前記ノイズ低減器具をより簡易に電線ケーブルへ装着できる。
以上述べた通り、本発明によれば、装着時に電線ケーブルを傷つけることがなく、かつ、より多岐に渡る電線ケーブルに適用可能なノイズ低減器具が提供される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1(a)及び図1(b)は本発明の第1実施形態に係るノイズ低減器具10の説明図である。ノイズ低減器具10は磁性体11を備える。磁性体11は可撓性を有する帯状体であり、公知の手法により作成できる。例えば、磁性粉を樹脂に混入することで帯状に形成され、樹脂の種類及び磁性粉の配合比により可撓性が調整される。本実施形態の場合、樹脂として例えばシリコーンゴムのように比較的柔軟性に富んだ種類のものが望ましい。
ノイズ低減器具10を電線ケーブルへ装着するにあたっては、図1(a)に示すように磁性体11を電線ケーブル回りに巻き回して環状にする。帯状の磁性体11の一方の端部の表裏には、それぞれ両面テープ等の貼着材12、13が配設されている。貼着材12は電線ケーブルに巻き回された磁性体11を環状に保持するために、図1(b)に示すように巻き回された磁性体11の周面に磁性体11の端部を貼着するためのものである。貼着材13は電線ケーブルに装着されたノイズ低減器具10を取付対象物に固定するための取付部として機能するものであり、ノイズ低減器具10は取付対象物に貼着材13により貼着される。
取付対象物は、例えば、電線ケーブルが接続される電子機器や当該電子機器が据え付けられる箇所の周囲の机、壁等である。ノイズ低減器具10をパチンコ、スロットマシン等の遊技台に用いる場合、遊技台の筐体の内壁等を取付対象物とすることができる。
本実施形態では磁性体11が可撓性を有する帯状体をなすため、電線ケーブルを傷つけることなく装着できる。また、電線ケーブルに巻き回されて装着されるので、任意の径、断面形状の電線ケーブルに適用できる。
<第2実施形態>
図2(a)及び図2(b)は本発明の第2実施形態に係るノイズ低減器具20の説明図である。ノイズ低減器具20は電線ケーブルとしてフラットケーブルに適用されるものであり、磁性体21a及び21bを備える。磁性体21a及び21bは可撓性を有する帯状体であり(本実施形態では外形が同形)、公知の手法により作成できる。例えば、磁性粉を樹脂に混入することで帯状に形成され、樹脂の種類及び磁性粉の配合比により可撓性が調整される。
ノイズ低減器具20をフラットケーブルへ装着するにあたっては、図2(a)に示すようにフラットケーブルの上下に磁性体21a、21bをそれぞれ配置し、図2(b)に示すように磁性体21a、21b間にフラットケーブルを挟み込むようにして磁性体21a及び21bを重ね合わせる。帯状の磁性体21bの両端部には、それぞれ両面テープ等の貼着材22が配設されており、貼着材22により磁性体21a及び21bが貼り合わされる。フラットケーブルが同図に示すものよりも幅広のものである場合、貼着材22をこれに応じて幅細にすることにより、貼着材22間の距離を広げることで対応でき、幅が異なるフラットケーブルに対しても貼着材22の幅を代えることで対応できる。
本実施形態では磁性体21a及び21bが可撓性を有する帯状体をなすため、フラットケーブルを傷つけることなく装着できる。また、フラットケーブルを挟み込むように2つの磁性体21a及び21bが重ね合わされることでフラットケーブル回りを磁性体21a及び21bで囲包し、ノイズ対策が図れる他、幅の異なる複数種類のフラットケーブルに適用できる。
<第3実施形態>
図3は本発明の第3実施形態に係るノイズ低減器具30の説明図である。ノイズ低減器具30は磁性体31と、磁性体31が搭載された方形板状の基部32と、基部32の下面に設けられた貼着材33と、を備える。磁性体31は可撓性を有する帯状体であり、公知の手法により作成できる。例えば、磁性粉を樹脂に混入することで帯状に形成され、樹脂の種類及び磁性粉の配合比により可撓性が調整される。本実施形態の場合、磁性体31が自然状態において同図に示すように環状に形成されており、樹脂として例えばプラスチックのようにある程度弾性を有する種類のものが望ましい。磁性体31と基部32とは一体成型であってもよいし、別体として接着又は溶着してもよい。
ノイズ低減器具30を電線ケーブルへ装着するにあたっては、磁性体31の一方の端部31aをつまんで外側に開き、電線ケーブルを磁性体31により形成される環の内部へ挿入する。その後、端部31aを離すと磁性体31は図3に示す元の形態に弾性的に復帰し、端部31aが他方の端部に密着する。貼着材33は電線ケーブルに装着されたノイズ低減器具30を取付対象物に固定するための取付部として機能するものであり、ノイズ低減器具30は取付対象物に貼着材33により貼着される。
本実施形態では磁性体31が可撓性を有するため、電線ケーブルを傷つけることなく装着できる。また、磁性体31は自然状態において略環状に形成されており、一方の端部31aをつまんで外側に開くことで電線ケーブルに装着されるので、簡易に電線ケーブルへ装着できる。更に、磁性体31により形成される環の内部に挿入可能な形状、大きさのものであれば、任意の電線ケーブルに装着できる。
<第4実施形態>
図4(a)及び図4(b)は本発明の第4実施形態に係るノイズ低減器具40の説明図である。ノイズ低減器具40は磁性体41と支持部材42と貼着材43とを備える。磁性体41は可撓性を有する帯状体であり、公知の手法により作成できる。例えば、磁性粉を樹脂に混入することで帯状に形成され、樹脂の種類及び磁性粉の配合比により可撓性が調整される。本実施形態の場合、樹脂として例えばシリコーンゴムのように比較的柔軟性に富んだ種類のものが望ましい。
支持部材42は、電線ケーブルに対するノイズ低減器具40の装着時において、磁性体41が電線ケーブルを取り巻くよう磁性体を環状に支持するための部材であり、可撓性を有する帯状部42aと、帯状部42aの一方の端部に形成された係止部42bと、帯状部42aの他方の端部が一体に接続された、方形板状の基部42dと、基部42d上に一体に設けられ、帯状部42aの係止部42bを解除可能に係止する係止部42cと、を備える。支持部材42は例えば、ある程度弾性を有するプラスチックからなる。
磁性体41はその一方の端部が係止部42cに配設され、基部42dの上面の一部、及び、帯状部42aの内側表面に沿って配置されてその他方の端部が係止部42bの手前の帯状部42aの端部に配設されている。帯状部42aは磁性体41の外側表面に密着するようにこれに沿って配設されている。係止部42bはその断面が略V字型をなしており、V字の一方の辺が帯状部42aの端部に一体に接続され、他方の辺は開放されている。他方の辺の途中部位の外側には段差部42b’が形成されている。係止部42cはその上面にスリット状の開口部が設けられている。
ノイズ低減器具40を電線ケーブルへ装着するにあたっては、図4(a)に示すように係止部42bと42cとの係止が解除された状態で、電線ケーブルを磁性体41及び帯状部42aにより形成される環の内部へ挿入する。その後、係止部42bを係止部42cの上面の開口部に差し込むと、係止部42bのV字の狭角が一時的に狭まり、一定量差し込むと段差部42b’が係止部42cの開口部を通過して係止部42bのV字の狭角が元の状態に弾性的に復元する。段差部42bが係止部42cの開口部の下面周縁に係止して係止部42bの抜け止めとなり、図4(b)に示すように係止部42bと42cとが係止状態となる。
図4(b)の態様では、磁性体41の両端部が互いに接した状態となる。また、帯状部42aは略環状をなし、磁性体41は支持部材42により環状に支持される。貼着材43は電線ケーブルに装着されたノイズ低減器具40を取付対象物に固定するための取付部として機能するものであり、ノイズ低減器具40は取付対象物に貼着材43により貼着される。
本実施形態では磁性体41が可撓性を有するため、電線ケーブルを傷つけることなく装着できる。また、係止部42bと42cとの係止により電線ケーブルに装着されるので、簡易に電線ケーブルへ装着できる。更に、磁性体41(及び帯状部42a)により形成される環の内部に挿入可能な形状、大きさのものであれば、任意の電線ケーブルに装着できる。
<第5実施形態>
図5(a)及び図5(b)は本発明の第5実施形態に係るノイズ低減器具50の説明図である。ノイズ低減器具50は磁性体51と支持部材52と貼着材53とを備える。磁性体51は可撓性を有する帯状体であり、公知の手法により作成できる。例えば、磁性粉を樹脂に混入することで帯状に形成され、樹脂の種類及び磁性粉の配合比により可撓性が調整される。本実施形態の場合、樹脂として例えばシリコーンゴムのように比較的柔軟性に富んだ種類のものが望ましい。
支持部材52は、電線ケーブルに対するノイズ低減器具50の装着時において、磁性体51が電線ケーブルを取り巻くよう磁性体を環状に支持するための部材であり、可撓性を有する帯状部52aと、帯状部52aの一方の端部上面に形成された、複数の突起状の係止部52bと、帯状部52aの他方の端部が一体に接続された、方形板状の基部52eと、基部52e上に一体に設けられ、磁性体51の一方の端部が配設される丘部52dと、帯状部52aの係止部52bを解除可能に係止する係止部52cと、を備える。支持部材52は例えば、ある程度弾性を有するプラスチックからなる。
磁性体51はその一方の端部が、その端面51aが係止部52cと対面するように丘部52dに配設され、基部52eの上面の一部、及び、帯状部52aの内側表面に沿って配置されてその他方の端部が帯状部52aの端面と略面一に配設されている。帯状部52aは磁性体51の外側表面に密着するようにこれに沿って配設されている。各係止部52bは帯状部52aの幅方向に延びると共に帯状部52aの長手方向に等間隔にて配設されている。係止部52cは正面側が開口した門型をなしている。
ノイズ低減器具50を電線ケーブルへ装着するにあたっては、図5(a)に示すように係止部52bと52cとの係止が解除された状態で、電線ケーブルを磁性体51及び帯状部52aにより形成される環の内部へ挿入する。その後、いずれかの係止部52bを係止部52cの開口に差込むと、図5(b)に示すように係止部52bと52cとが係止状態となる。
図5(b)の態様では、磁性体51の係止部52b側の端部の内側表面が磁性体51の端面51aに接した状態となる。また、帯状部52aは略環状をなし、磁性体51は支持部材52により環状に支持される。係止部52bは帯状部52aの長手方向に複数配設されているため、係止部52cに係止する係止部52bを選択することで、帯状部52aの端部の係止位置が複数選択でき、これにより、帯状部52a(及び磁性体51)により形成される環の大きさが調節できる。貼着材53は電線ケーブルに装着されたノイズ低減器具50を取付対象物に固定するための取付部として機能するものであり、ノイズ低減器具50は取付対象物に貼着材53により貼着される。
本実施形態では磁性体51が可撓性を有するため、電線ケーブルを傷つけることなく装着できる。また、係止部52bと52cとの係止により電線ケーブルに装着されるので、簡易に電線ケーブルへ装着できる。更に、係止部52bを複数設けて帯状部52aにより形成される環の大きさを調節可能としたことにより、多様な径、断面形状の電線ケーブルに装着できる。
<第6実施形態>
図6は本発明の第6実施形態に係るノイズ低減器具60の説明図である。ノイズ低減器具60は磁性体61と支持部材62と貼着材63とを備える。磁性体61は可撓性を有する帯状体であり、公知の手法により作成できる。例えば、磁性粉を樹脂に混入することで帯状に形成され、樹脂の種類及び磁性粉の配合比により可撓性が調整される。本実施形態の場合、樹脂として例えばシリコーンゴムのように比較的柔軟性に富んだ種類のものが望ましい。
支持部材62は、電線ケーブルに対するノイズ低減器具60の装着時において、磁性体61が電線ケーブルを取り巻くよう磁性体を環状に支持するための部材であり、可撓性を有する帯状部62aと、帯状部62aの一方の端部上面に一定の範囲に渡って形成された、多数の突起状の係止部62bと、帯状部62aの他方の端部が一体に接続された、角形筒状の基部62cと、を備える。支持部材52は例えば、ある程度弾性を有するプラスチックからなる。
支持部材62はいわゆるケーブルタイ状の部材であり、基部62cの筒の内部を帯状部62aの開放端(係止部62b側の端部)が挿入・通過可能になっている。基部62cの筒の内部には、不図示の係止部が設けられており、係止部62bを係止する。
磁性体61は帯状部62aの内側表面に沿って配置されている。基部62cの左右両側の下端面には磁性体61aが設けられており、磁性体61aの両端部はそれぞれ磁性体61の端部の側面と、磁性体61の途中の部位の側面とに接触している。帯状部62aは磁性体61の外側表面に密着するようにこれに沿って配設されている。各係止部62bは帯状部62aの幅方向に延びると共に帯状部62aの長手方向に等間隔にて配設されている。
ノイズ低減器具60を電線ケーブルへ装着するにあたっては、帯状部62aの開放端を基部62cの筒の内部に未挿入の状態で帯状部62aの内側に電線ケーブルを配置する。その後、帯状部62aの開放端を基部62cの筒の内部に挿入して引っ張ると図6に示すように、帯状部62a及び磁性体61により、電線ケーブルが通過する環が形成される。
係止部62bは帯状部62aの長手方向に複数配設されているため、基部62c内の不図示の係止部に係止する係止部62bを選択することで、帯状部62aの端部の係止位置が複数選択でき、これにより、帯状部62a(及び磁性体61)により形成される環の大きさが調節できる。
本実施形態の場合、電線ケーブルを締め付けるようにして帯状部62aの端部を引っ張れば、電線ケーブルの断面形状に応じた位置で係止部62bが、基部62c内の不図示の係止部に係止することになる。つまり、基部62c内の係止部は、ラチェット機能を有し、帯状部62aの一方向の移動に対しては抵抗せず、逆方向の移動に対しては、係止部62bの係止によりこれに抵抗する。
磁性体61はその端部の側面が磁性体61aの一方の端部に接し、かつ、その途中の部位で磁性体61aの他方の端部と接するので、磁性体61と磁性体61aとにより環状の磁性体が形成される。貼着材63は基部62cの上面に配設されて、電線ケーブルに装着されたノイズ低減器具60を取付対象物に固定するための取付部として機能するものであり、ノイズ低減器具60は取付対象物に貼着材63により貼着される。
本実施形態では磁性体61が可撓性を有するため、電線ケーブルを傷つけることなく装着できる。また、係止部62bと基部62c内の係止部との係止により電線ケーブルに装着されるので、簡易に電線ケーブルへ装着できる。更に、係止部62bを複数設けて帯状部62aにより形成される環の大きさを調節可能としたことにより、多様な径、断面形状の電線ケーブルに装着できる。
<第7実施形態>
図7は本発明の第7実施形態に係るノイズ低減器具70の説明図である。ノイズ低減器具70は磁性体71と支持部材72と貼着材73とを備える。磁性体71は可撓性を有する帯状体であり、公知の手法により作成できる。例えば、磁性粉を樹脂に混入することで帯状に形成され、樹脂の種類及び磁性粉の配合比により可撓性が調整される。本実施形態の場合、樹脂として例えばシリコーンゴムのように比較的柔軟性に富んだ種類のものが望ましい。
支持部材72は、電線ケーブルに対するノイズ低減器具70の装着時において、磁性体71が電線ケーブルを取り巻くよう磁性体を環状に支持するための部材であり、可撓性を有する帯状部72aと、帯状部72aの一方の端部が一体に接続された、方形板状の基部72cと、基部72c上に一体に設けられ、磁性体71の他方の端部が配設される丘部72bと、を備える。支持部材72は例えば、ある程度弾性を有するプラスチックからなる。
磁性体71の他方の端部71aの端面は丘部72bの端面と略面一となるように丘部72bに配設され、基部72cの上面の一部、及び、帯状部72aの内側表面に沿って配置されている。帯状部72aは端部72a’が開放端となっており、磁性体71の外側表面に沿って配設され、自然状態において略環状をなす弾性部を構成している。帯状部72aの端部72a’は丘部72bの端面側方まで延びており、その内側に配された磁性体71の端部71aの内側側面は丘部72b上の磁性体71の端部の端面と接している。
ノイズ低減器具70を電線ケーブルへ装着するにあたっては、帯状部72a及び磁性体71の端部72a’及び71aをつまんで外側に開き、電線ケーブルを帯状部72a(及び磁性体71)により形成される環の内部へ挿入する。その後、端部72a’及び71aを離すと帯状部72aは図7に示す元の形態に弾性的に復帰し、磁性体71の端部71aの内側側面は丘部72b上の磁性体71の端部の端面と接する。貼着材73は電線ケーブルに装着されたノイズ低減器具70を取付対象物に固定するための取付部として機能するものであり、ノイズ低減器具70は取付対象物に貼着材73により貼着される。
本実施形態では磁性体71が可撓性を有するため、電線ケーブルを傷つけることなく装着できる。また、帯状部72aは自然状態において略環状に形成されており、一方の端部72a’をつまんで外側に開くことで電線ケーブルに装着されるので、簡易に電線ケーブルへ装着できる。更に、帯状部72a及び磁性体71により形成される環の内部に挿入可能な形状、大きさのものであれば、任意の電線ケーブルに装着できる。
<第8実施形態>
上記各実施形態では取付対象物への取付部として貼着材を用いたが、これに限られず、他の構成の取付部も採用できる。図8(a)及び(b)は取付部の他の例の説明図である。ここでは上記第4実施形態のノイズ低減器具40を例にとって説明する。
図8(a)の例は基部42dの下面に取付部431を設けた例を示している。取付部431は軸の先端により戻し状の羽を設けたものであり、取付対象物に孔を設けておき、その孔に取付部431を差込むと、差込時には羽が内側に撓んで取付部431が孔に差し込まれるが、孔を貫通すると羽が元の形状に弾性的に復帰して孔から抜けなくなる構成である。
図8(b)の例は基部42dに代えて孔432を有する基部42d’を用いた例であり、孔432はネジ433が通過する取付用の孔としての取付部を構成する。本例では、取付対象物にネジ孔を設けておき、孔432にネジ433を差し込んで、ネジ孔に螺着することで、ノイズ低減器具40を取付対象物に固定する。
(a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係るノイズ低減器具10の説明図である。 (a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係るノイズ低減器具20の説明図である。 本発明の第3実施形態に係るノイズ低減器具30の説明図である。 (a)及び(b)は本発明の第4実施形態に係るノイズ低減器具40の説明図である。 (a)及び(b)は本発明の第5実施形態に係るノイズ低減器具50の説明図である。 本発明の第6実施形態に係るノイズ低減器具60の説明図である。 本発明の第7実施形態に係るノイズ低減器具70の説明図である。 (a)及び(b)は取付部の他の例の説明図である。
符号の説明
10、20、30、40、50、60、40 ノイズ低減器具

Claims (6)

  1. 電線ケーブルに装着され、当該電線ケーブルの周囲に配設される磁性体を備えたノイズ低減器具において、
    前記磁性体が、可撓性を有する帯状体であることを特徴とするノイズ低減器具。
  2. 更に、
    前記ノイズ低減器具を取付対象物に固定するための取付部を有することを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減器具。
  3. 前記電線ケーブルに対する装着時において、前記磁性体が前記電線ケーブルを取り巻くよう前記磁性体を環状に支持する支持部材を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載のノイズ低減器具。
  4. 前記支持部材は、
    前記磁性体の外側表面に沿って配設される、可撓性を有する帯状部と、
    前記帯状部の端部を解除可能に係止する係止部と、
    を備え、
    前記係止部による係止時に前記帯状部は略環状をなすことを特徴とする請求項3に記載のノイズ低減器具。
  5. 前記係止部は、
    当該係止部による係止時に前記帯状部により形成される環の大きさが調節可能なように、前記帯状部の端部の係止位置が複数選択可能であることを特徴とする請求項4に記載のノイズ低減器具。
  6. 前記支持部材は、
    前記磁性体の外側表面に沿って配設され、自然状態において略環状をなす、帯状の弾性部を備えたことを特徴とする請求項3に記載のノイズ低減器具。
JP2005136464A 2005-05-09 2005-05-09 ノイズ低減器具 Active JP4699802B2 (ja)

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