JP2006312868A - セグメントの連結構造 - Google Patents

セグメントの連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006312868A
JP2006312868A JP2006106825A JP2006106825A JP2006312868A JP 2006312868 A JP2006312868 A JP 2006312868A JP 2006106825 A JP2006106825 A JP 2006106825A JP 2006106825 A JP2006106825 A JP 2006106825A JP 2006312868 A JP2006312868 A JP 2006312868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
segment
web
connecting member
main girder
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006106825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4719057B2 (ja
Inventor
Hiroaki Nakayama
裕章 中山
Munehiro Ishida
宗弘 石田
Masataka Kinoshita
雅敬 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2006106825A priority Critical patent/JP4719057B2/ja
Publication of JP2006312868A publication Critical patent/JP2006312868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4719057B2 publication Critical patent/JP4719057B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】セグメント本体と同程度の高剛性、高耐力を有し、施工コストと手間がかからず、セグメント面の平坦性を確保できる、セグメントの連結構造を提供する。
【解決手段】主桁1にH形状部材またはC形状部材を用いフランジ16とウエブ17で囲まれた開口部3をセグメント外側に有するセグメント2の継手部において、セグメント間、またはセグメント間およびリング間を連結する連結部材としてフランジ16とウエブ17の開口部3内面に沿わせて、フランジ9とウエブ10を有するC形状または箱形状またはH形状を有する連結部材7または8を配置し、該連結部材7または8と主桁1のそれぞれのフランジ16、9またはウェブ17,10または両者の当接部を連結することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、下水道、鉄道、地下河川等のトンネル覆工用セグメントや、ボックスカルバートなどを構築するセグメントの連結構造に関するものである。
下水道、鉄道、地下河川等のトンネルをシールド工法によって建設する場合、円弧状のセグメントを多数連結することによりこれを構築する。このようなトンネル覆工に使用されるセグメントや、ボックスカルバート等に使用されるセグメントには、鋼製セグメント、鋼−コンクリートの合成セグメント、コンクリートセグメント等が適用される。これらのセグメントには継手部が設けられている。この継手部は、一般にセグメントのコンクリート中にアンカー鉄筋を介して固定されるものであり、この継手部を介して多数のセグメントを周方向と軸方向に連結してトンネルやボックスカルバートが構築されることになる。従ってこの継手部は、セグメントを用いた施工を行う上で特に重要な役割を果たすものであり、従来において数多くの提案がされている。
従来提案されている継手構造も改良の主眼点は種々異なっている。例えば、(1)継手部の構造を簡潔にすることを主な改良点とするもの、(2)継手部の止水性を向上することを主な改良点とするもの、(3)継手部の連結操作を容易にすることを主な改良点とするもの、(4)継手部の強度をセグメント本体と同程度に向上することを主な改良点とするもの、(5)前記の複数の点を同時に改良することを主な改良点とするもの等がある。また、この改良技術も、鋼製セグメント、鋼−コンクリートの合成セグメント、コンクリートセグメントによっておのずから構造が相異している。
従来、この種のセグメント連結構造に関しては、特許文献1〜特許文献3などが提案されている。
特許文献1には、接続する一方のセグメントのH形状連結部材のウエブに溶接された開孔部を有する連結板に、他方のセグメントのH形状連結部材のウエブに溶接された係合突起が、前記セグメントの連結板の開孔部に嵌合することで、両セグメントを連結する。この従来技術によると、簡単な構造で少ない移動範囲で、しかもセグメント端面同士を面接触させて鋼殻セグメントをトンネル円周方向に連結できるというメリットもある。
特許文献2には、セグメントの端部に互いにフランジ面同士が当接するH形鋼又はプレートとカットTからなるH形部材を取り付け、このH形部材のフランジ4枚を貫通する連結ボルトで継手を締結する、セグメント継手構造が開示されている。この継手構造は、引張りと曲げに対応する十分な強度を有するというメリットもある。
特許文献3には、条鋼材の連結部分を包囲する形状の中空継手を使用し、これを一方の条鋼材の連結部分に、端部から継手部分が張り出した状態であらかじめ溶接等により接合しておき、現場において他方の条鋼材の連結部分を張り出した継手部分に挿入して連結するようにした継手構造が開示されている。この従来は条鋼間の連結を容易にし、現場における作業時間を短縮するというメリットもある。
特開平9−242487号公報 特開平10−339099号公報 特開平9−177186号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているセグメントの連結構造では、単に孔の空いた板材に突起を嵌め込むだけなので、接続作業は容易であるが、接続後のセグメント継手部の剛性、強度が小さく、大きな曲げモーメントが作用するような場所には適用できないという問題があった。
特許文献2に開示のセグメントの連結構造では、添接板の部材数を多く必要とし、加工手間がかかる。セグメント本体と同程度での高強度のセグメント継手とするためには、摩擦接合とする場合多くのボルト本数が必要になり、加工手間やコストがかかる。添接板及びボルト頭部がセグメントの面外方向に突出するため、セグメントの平坦性を確保できないという問題があった。
特許文献3に開示のセグメントの連結構造では、高強度、高剛性のセグメント継手を実現できるが、中空継手部材は、条鋼全体を包み込む必要があり、セグメントの主桁を取り囲むことができず、セグメント継手部には適用できない。また、中空継手部材が、セグメントの面外方向に突出しセグメント平坦性を確保できないという問題があった。
本発明は、継手部が引っ張り荷重や曲げ荷重に対してセグメント本体と同程度の高剛性、高耐力を有する構成とし、しかも、構成が簡潔でかつ継手部がセグメント本体の面外に出張らず、セグメントの平坦性を確保できるように構成することで従来の問題点を解決したセグメントの連結構造を提供することを目的とする
本発明者は、上述した課題を解決するとともに、さらに〔1〕セグメントの継手部の強度を向上、〔2〕継手部に作用する曲げ荷重に対する抵抗力の向上、〔3〕構造の簡潔化、〔3〕施工性の向上、〔4〕止水性の向上を図るべく、主桁にH形状部材またはC形状部材を用いフランジとウエブで囲まれた開口部を外側に有するセグメントの継手部において、セグメント間または、セグメント間及びリング間を連結する連結部材として、開口部内面のフランジとウエブに沿わせて、フランジとウエブを有するC形状または箱形状またはH形状を有する連結部材を配置し、該連結部材と主桁のそれぞれのフランジとウエブの当接部を連結することにより前記の目的を達成できるセグメントの連結構造を発明した。
即ち、第1の発明は、主桁にH形状部材またはC形状部材を適用するとともに、そのフランジとウエブで囲まれた開口部を外側に形成させたトンネル又はボックスカルバート用のセグメントの継手部において、フランジとウエブを有するC形状または箱形状またはH形状を有する連結部材を前記開口部内面のフランジとウエブに沿わせて配置すると共に、トンネル又はボックスカルバート周方向に隣接するセグメントの継手部に跨って配置し、該連結部材と主桁のそれぞれのフランジとウエブの当接部を連結することを特徴とする。
また、第2の発明は、前記連結部材が、隣接するセグメントのトンネル又はボックスカルバート軸方向に突出し、リング継手を兼ねていることを特徴とする。
また、第3の発明は、前記連結部材と前記主桁のそれぞれのフランジとウエブの当接部の連結が、前記連結部材のフランジと前記主桁のフランジとによる連結、前記連結部材のウエブと前記主桁のウエブとによる連結、又は、その両方であることを特徴とする
また、第4の発明は、前記連結部のフランジ又はウエブの少なくともいずれかに孔を有し、前記連結が、当該孔部におけるボルト接合、又は当該孔部に挿通されたねじ山を有する棒状鋼材とナットによるねじ接合であることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明のセグメント構造を構築する方法であって、前記連結部材のウエブと前記主桁のウエブとの連結が、前記主桁のウエブに予めボルト又はねじ山を有する棒状鋼材を固定した後、前記ボルト又は棒状鋼材に対応する位置のウエブに孔を有する前記連結部材を、前記孔部に前記ボルト又は棒状鋼材を挿入して、ナットにて前記主桁と固定することを特徴とする
また、第6の発明は、前記配置された連結部材の周方向両端部における2つの隣接するセグメントのそれぞれの主桁のウエブに、PC鋼棒の留め具を固着し、当該2つのPC鋼棒留め具間にPC鋼棒を渡して締結することで、前記隣接するセグメント間を緊結することを特徴とする。
また、第7の発明は、前記配置された連結部材には、前記周方向の片側端部にねじ孔を有する抑え板が固着されると共に、前記連結部材のウエブには、前記周方向に隣接するセグメントの継手部を挟んで、1箇所ずつ孔が設けられ、当該孔部に対応する位置の前記それぞれの主桁のウエブには、接合用突起が設けられて、前記連結部材のウエブの孔に挿入され、更に、前記抑え板の孔部にボルトが螺合されて、当該ボルトが前記片方の接合用突起を押し付けることで、前記もう一方の接合用突起を前記連結部材のウエブの孔端部に押し付けて、前記2つの押し付けの反力で前記隣接するセグメント間を緊結することを特徴とする。
また、第8の発明は、前記配置された連結部材のウエブには、前記周方向に隣接するセグメントの継手部を挟んで、1箇所ずつ孔が設けられ、当該孔部に対応する位置の前記それぞれの主桁のウエブには、接合用突起が設けられ、前記連結部材のウエブの孔に挿入され、前記接合用突起の一方はテーパー部を有すると共に、当該接合用突起位置における主桁の内空面側のフランジには、ねじ孔が設けられて、前記主桁内空面側のフランジのねじ孔には、ボルトが螺合されていると共に、当該ボルトと前記テーパー部を有する接合用突起との間には、前記テーパー形状と対応する楔が設置されて、前記ボルトの螺合により前記楔が前記テーパー部を有する接合用突起を周方向に押し付けることで、前記もう一方の接合用突起を前記連結部材のウエブの孔端部に押し付けて、前記2つの押し付けの反力で前記隣接するセグメント間を緊結することを特徴とする。
また、第9の発明は、第1〜8の発明において、前記連結部材の断面2次モーメントは、主桁の断面2次モーメント以上であり、セグメント本体の断面2次モーメントの略1/2以上であることを特徴とする。
また、第10の発明は、第1〜8の発明において、前記連結部材における降伏抵抗曲げモーメントは、主桁の降伏抵抗曲げモーメント以上であり、セグメント本体の降伏抵抗曲げモーメントの略1/2以上であることを特徴とする。
また、第11の発明は、第1〜10の発明において、前記連結部材は、形鋼であることを特徴とする。
また、第12の発明は、第2〜11の発明のセグメントの連結構造を有するセグメントの連結方法であって、先行リングのセグメントと後行リングのセグメントの連結前に、先行リングにおいて後行リングのセグメント継手が来る位置に予め連結部材を取り付けておき、その連結部材を後行リングのセグメントの主桁のフランジとウエブで囲まれた開口部内面と連結することを特徴とする。
本発明によると、主桁の外側のフランジとウエブで形成された開口部(凹部)を利用して連結部材を設けたので、少ない部材数でセグメント間、またはセグメント間及びリング間を接続でき、セグメント組み立て時の加工手間が少なくてすむと共に、セグメント継手部でのセグメント面外方向の平坦性が確保でき、さらに、継手部はセグメント本体と同じ高剛性、高強度を発揮できる。連結部材がリング間に跨る場合は、リング継手としての役割も果たし、かつリング継手に作用するせん断力に抵抗し、従来に比べて高強度で施工性に優れたセグメント継手部の連結構造を実現できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明をする。
先ず、図1〜図4と図11,12を参照して実施形態の概要を説明する。本実施形態は、図1に示す形態でセグメント2を周方向に連結してセグメントリングを構成し、このセグメントリングを図4に示すようにトンネル軸方向に連結してボックスカルバート24(図11、図12に示す)を構築する場合において、該セグメント2の周方向とトンネル軸方向の継手部の構成に特徴がある。
ボックスカルバート24におけるセグメント2の組み立て方法は次の2通りがある。第1の方法では、例えば図11に示すように、最初にセグメントリングとしての先行リング14を設置しておき、次にセグメントリングとしての後行リング15を別工程で組み立て、これを先行リング14に連結する。即ち、この第1の方法は、互いに別工程で組み立てた先行リング14と後行リング15とをリング単位で組み立てていく方法である。
第2の方法では、図12に示すように、先行リング14に後続のセグメント2を一つずつ組み立てる。即ち、この第2の方法では、セグメント単位でこれを組み立てていく方法である。本発明の継手構造は前記の何れにも対応できるように構成されている。
セグメント2は、図1,2に示すように、主桁1と継手板5とスキンプレート4からなる鋼殻に中詰めコンクリート6を充填してなる合成セグメントとして構成されている。主桁1はH形状またはC形状からなり、セグメント幅方向の両外側に開口部(凹部)3が形成されている。周方向に隣接するセグメント2の端部はセグメント間連結部材7により連結される。セグメント間連結部材7は、主桁1の開口部3に内接可能な断面形状からなり、主桁1に対してそのフランジ16から突出しないようにして主桁の開口部内面のフランジ及びウエブに沿って配設され、且つ、ボックスカルバート周方向に隣接するセグメントの継手部に跨って配置される。
セグメント間連結部材7は、C形状またはH形状または箱形状からなる部材が適用される。以下の実施形態では、このセグメント間連結部材7として、C形状セグメント間連結部材7aを適用する場合を例にとる。このC形状セグメント間連結部材7aが周方向に隣接するセグメント2の突き合せ部25を周方向に跨った状態で主桁1の開口部3に嵌合配置される。C形状セグメント間連結部材7aは、ウエブ21の背面を主桁1のウエブ17に当接してボルト11にて固着されると共に、上下フランジ20の外面をセグメント主桁フランジ16内面に接するように配置しボルト11にて取り付けられている。ウエブ21と主桁1のウエブ17に取り付けるボルトは、主に位置固定用に用いられ強度上外しても問題なく、無くても構わない。
また逆に図14に示すように、フランジに取り付けるボルトを省略して、ウエブにのみにボルト11を取り付ける形態としても構わない。
本実施形態の連結構造では、連結部材のフランジ外面と主桁フランジ内面との間に隙間を設けることにより施工余裕分を確保し、かつセグメント継手間の初期剛性を確保するために、主桁ウエブ面17と連結材ウエブ面21とを摩擦接合にて締め付けることが好ましい。
上記施工余裕分を埋めるだけの変形が継手部で生じた後は、連結材フランジと主桁フランジとが互いに接し面圧により力の伝達が行われるため、いわゆる高耐力、高剛性継手となりうる。
図14のような実施形態とする場合は、図15に示すようにボルト11を予め主桁ウエブ17に取り付けて置くことが施工上好ましい。実際ボルトで2つのセグメントを連結材を通してつなぐ際、ボルトを後から挿入する方法ではナットを予め固定しておくか連結材にタップを切っておく必要がある。このため、ボルトの本数が多くなると施工時のボルトの位置合わせ作業が煩雑となり、セグメントの加工誤差によっては、予め開削しておいた挿通孔にボルトを挿入することができなくなる危険性がある。但し、ナットで施工誤差を少しでも吸収できるよう袋ナットを用いればより好適となる。
これに対して図15のように予め主桁ウエブ17にボルト11を固定し、連結材のウエブ21に開けるボルト孔12をボルト11の断面よりも若干大きくしておき、連結材ウエブ21にボルト11を挿入しやすくするようにし、ボルト11を挿入後ナットで締結する方法とすれば、連結作業が容易となる。
主桁17に取り付けるボルト11は、主桁ウエブ面17のセグメント本体側にボルト頭部が来るように配置し、該ボルト頭部をウエブ面17に溶接にて取り付けるようにしてもよい。
またボルト11を利用する場合に限定されるものではなく、ねじ切りをしてある棒状鋼材を、連結材が取り付く側の主桁ウエブ面17に溶接にて取り付けても構わない。
ボルトの本数、材質は、設計上セグメント間継手で必要とされる引張り力に耐えられるように定める。
主桁ウエブ17にのみボルトを取り付ける場合は、リング間の接続手段としては、別途特開平11−315698号公報に開示されているようなワンサイド形式のリング継手37、38を用いるのがよい(図27)。
C形状セグメント間連結部材7aと主桁1とは、前記のボルト11に代えて、図6の下側の連結部で示すように隅肉溶接22にて固着してもよい。また、C形状セグメント間連結部材7aは、施工現場において取り付けるようにしてもよいし、予め工場においてこれを取り付けた後に、これを施工現場へ搬入するようにしてもよい。
また連結部材は2つのセグメントに跨るが、両方のセグメントの主桁に対してボルト接合する必要はなく、セグメントを組み立てて構造物を構築する前に、片側のセグメントの主桁には予め溶接にて連結部材を取り付けておいても構わない。連結部材が重い場合、施工時の連結部材の運搬を重機により吊り下げて行えるようにするために、図16に示すように、連結部材端部に吊り金具27を設けてもいい。
セグメント2間において形成される継手構造が、セグメント2間の引っ張り荷重に耐えるためには、C形状セグメント間連結部材7aのフランジ20と主桁のフランジ16とをボルト11による摩擦接合することが望ましい。ただし、支圧接合としてボルトの本数、ボルトの径を調整しても構わない。このとき、セグメント2の平坦性を確保するために、ボルト11の頭部がセグメントの面外方向飛び出さないように、ボルト挿入孔12には座刳り13を設けるようにしてもよい。
但し、引張り荷重に耐えるためにボルトの本数が増加すると、施工時の負担が増し、また加工コストも増加してしまうため、図17に示すように、連結部材に取り付けるボルトの数を極力減らし、セグメント間の引っ張り荷重に抵抗するために、主桁側面にPC鋼棒留め29(図28)を設置し、PC鋼棒28にてセグメント間を緊結しても構わない。
PC鋼棒28を併用することで、連結部材に用いるボルトの数を、セグメント間連結部材7を継手部に位置合わせ用に固定できる程度に減らすことができる。
PC鋼棒留め29を、セグメントを運搬するときに使用する吊り金具と併用するとより好適である。
またPC鋼棒28を用いてセグメント間を締め付けることにより、セグメント間33で止水ゴムなどを挟んだ場合、止水ゴムをより強固に圧迫でき、止水性の向上に繋がる。
また止水性の向上のみならず、PC鋼棒28を用いることで、セグメント継手間の初期剛性を高めることもできる。
PC鋼棒28はセグメント間を強固に締め付ける方法として好適であるが、別の方法として、PC鋼棒28より安価なボルト11を用いた方法に拠ってもよい。
まずセグメント主桁に対して、図19に示すように接合するそれぞれのセグメントの主桁ウエブ17に接合用突起30を設ける。
また連結部材8dに対して、接合用突起30に対応する位置の連結部材ウエブ21にセグメント継手箇所33を挟んで両側に、図20に示すようにそれぞれ1箇所ずつ接合用突起挿入用の孔31を設け、また連結部材8dの長手方向の片側端部にねじ切りしたボルト挿入孔を有する抑え板32を設置する。
以上の接合用突起30を有する主桁と、連結部材8dを用いて図19に示すように接続部を形成する。まず、1)接続する2つのセグメントを接触させる。次に、2)接合用突起30の位置に接合用突起挿入用の孔31を合わせ、連結部材8dを主桁内空へ挿入する。そして最後に、3)抑え板32の外側からボルト11を挿入し、抑え板32から近い位置にある接合用突起30を押し込む。このような連結仕様とすることで、図21に示すように、連結部材8dと接合用突起30a間とで抑え板32から遠い方の位置で支圧により荷重伝達され、また連結部材8dは抑え板32を介して接合用突起30bを接合用突起30a側へとボルト11により押し込むことができるため、セグメント間33の幅を狭めることが可能となる。連結部材8dと接合用突起30aとの間で、確実に支圧により荷重伝達されるようにするため、例えば図21において、右側の孔31の最左部に接合用突起30bが接触しこれ以上ボルト11を押し込むことが出来ず、左側の孔31の最左部において接合用突起30aが接触しない状態を避けるように、各接合用突起、接合用突起挿入用の孔31の大きさと位置を、セグメント間で縮める隙間の量を考慮して設計する。
本方法の主目的は、セグメント間継手33に止水ゴムを挟んだ場合に、止水ゴムを潰し止水性を高めることにあるため、接合用突起30と主桁ウエブ17とは、止水ゴムの反発力以上に耐えられる程度の溶接で構わない。より強固に初期剛性まで高める必要がある場合は、前述のPC鋼棒を併用する方が好ましい。当方法を用いた場合のリング間の接続は、別途特開平11−315698に開示されているようなワンサイド形式のジョイントを用いても構わないし、主桁フランジでボルト接合とする方法でも構わない。上記の接続方法は、坑口側の主桁側面が開放され人手の挿入が出来る側では可能であるが、切羽側ではリング同士が接続する箇所では、主桁側面からの手の挿入ができないため、セグメント内面、もしくはセグメント外面からセグメント間を引き込む方法が必要となる。
そこで、図24に示すように、接続する片方のセグメントの主桁ウエブ17に取り付ける接合用突起として三角形状の三角形状接合用突起30cを固着する。三角形状接合用突起30cの斜面36と対向する主桁フランジ16にねじ切りした孔12cを空け、三角形状接合用突起30cと孔12cとの間に、三角形状接合用突起30cの斜面36に沿わせるように楔34を挿入し(図25)、図26に示すように楔34が落ちてこない程度に番線35でゆるく周囲を固定する。
この楔34の固定作業は、施工現場で継手接合直前に行うことが好ましい。片方のセグメントを図25のような状態にした後に、図23に示すように、接合用突起挿入用の孔31を有する連結部材8dに、三角形状接合用突起30cと楔34を挿入し、主桁フランジのねじ切りした孔12cからボルトを締め込み、図22に示すように、楔34を反対側のフランジ方向へ押し込むことによって、接合用突起30cともう片方のセグメントに取り付けた接合用突起30aとの距離を縮め、セグメント間33の幅を狭める。三角形状接合用突起30cと楔34を挿入する接合用突起挿入用の孔31は両者が可動可能となるように、余裕代を確保した大きめの形状とする。
またボルト頭部が主桁フランジ16外面から飛び出さないよう、また楔34の可動範囲を考慮して、主桁フランジ16に座刳りを設ける。
また、C形状セグメント間連結部材7aは、セグメント2本体と同等の曲げ強度を確保するために、その断面2次モーメントが主桁1における断面2次モーメント以上であり、セグメント2本体の断面2次モーメントの略1/2以上であるようにする。C形状セグメント間連結部材7aの断面2次モーメントを大きくするためには、該C形状セグメント間連結部材7aのフランジ20の板厚を増やすことが最も効果的である。または、C形状セグメント間連結部材7aに高強度の材質を用い、そのときの降伏抵抗曲げモーメントが、主桁の降伏抵抗曲げモーメントと同等以上であり、セグメント本体の降伏抵抗曲げモーメントの略1/2以上となるようにする。
但し、セグメントがトンネルやボックスカルバートの軸方向で千鳥配置され、セグメント継手部において設計上セグメント本体の剛性まで必要としないときは、設計に見合った断面形状とし、連結材の板厚を薄くし、コスト削減することは一向に構わない。
また、図10に示すように、セグメント主桁1のフランジ16とウエブ17の接合部にR部18がある場合は、C形状セグメント間連結部材7aのフランジ20とウエブ17との角部が干渉しないように、該連結部材7aのフランジ20とウエブ21の角部にも同様のR加工部19を形成することが好ましい。
本実施形態によると、セグメント間連結部材7により周方向に連結部されたセグメント2の継手部は、構成が簡潔で、かつ継手部に作用する引っ張り荷重と曲げ荷重に対してセグメント本体と同程度の高剛性、高耐力を発揮でき、かつセグメントの平坦性を確保できる。なお、C形状セグメント間連結部材7aは、セグメント継手の強度を確保する目的から、セグメント幅方向両側部に取り付けることが望ましい。
セグメント間連結部材7を用いて組み立てられた先行リング14と後行リング15間を連結するためにセグメント2には、リング間連結部材が設けられる。そして、図11に示す施工手順のように、後行リング15を別工程で組み立ててから先行リング14に取り付ける場合は、セグメント間連結部材7は、C形状セグメント間連結部材7aのように、主桁7のフランジ16とウエブ17に囲まれた開口部(凹部空間)25に全てが納まっているタイプを用いることが、リング間接続の容易さと、セグメント運搬時に障害とならない点で好ましい。したがって、セグメント間連結部材7を用いて、かつ図11に示す施工手順を実行する場合のリング継手としては、別途特開平11−315698に開示されているようなリング継手を用いるのがよい。
図11に示す施工手順において、特開平11−315698に開示されているようなリング継手に代えて図4〜図9に示すリング間連結部材8をセグメント主桁1に設けてもよい。このリング間連結部材8は、図12に示す施工手順を適用する場合において、より一層好適となる。
図4〜図9によって更に説明する。図4は、複数のセグメント2を周方向とトンネル軸方向に連結した態様を示す斜視図で、図の矢印A方向がトンネル軸方向、矢印B方向が周方向である。図5はその継手部の断面図で、図6は継手部の他の実施例の断面図である。
本実施形態では、セグメント幅方向の一側の中央部に後行リング15のセグメント2を先行リング14に連結するためのリング間連結部材8が設けられている。リング間連結部材8はC形状またはH形状または箱形断面形状の何れでもよい。図4〜図6の実施形態では、C形状リング間連結部材8aが示されている。このC形状リング間連結部材8aのフランジ9の先端と主桁フランジ16の内面の間を隅肉溶接22にて固着する。または、図5に示すようにC形状リング間連結部材8aのフランジ9と主桁フランジ16を挿通するボルト11で固着してもよい。リング間連結部材8は、隣接するセグメント14のトンネル又はボックスカルバート軸方向に突出し、隣接するセグメントのセグメント継手を兼ねている。
主桁1に固着するC形状リング間連結部材8aは、先行リング14における後行リング15を接続する側の一側中央部に設けられ、かつ、先行リング14と後行リング15のそれぞれのセグメント主桁1のフランジ16先端同士を突き合せする際の障害とならない長さで、セグメント主桁1のフランジ16先端から突出している。また、C形状リング間連結部材8aの幅寸法は、後行リング15のセグメント2の周方向の端部に跨って配置され、かつ両側に一定の長さに亘って伸長する寸法に設けてある。
したがって、図6に断面で示すように、先行リング14のC形状リング間連結部材8aの外面に後行リング15のセグメント主桁1の開口部3を嵌合し、C形状リング間連結部材8aのフランジ9と主桁フランジ16を挿通するボルト11とナット26を締結することで、先行リング14の主桁1と後行リング15の主桁1を該C形状リング間連結部材8aを介してボルト接合により連結できる。このときC形状リング間連結部材8aは、後行リング15におけるセグメント間連結部材を兼用しており、後行リング15の隣接するセグメント2の周方向の端部は、同時にこのC形状リング間連結部材8aにボルト接合される。
このようにC形状リング間連結部材8aで先行リング14と後行リング15を結合して構成されるリング間継手部は、構成が簡潔でかつこの継手部に作用する引っ張り荷重と曲げ荷重に対してセグメント本体と同程度の高剛性、高耐力を発揮でき、かつセグメントの平坦性を確保できる。
C形状リング間連結部材8aは、図7に示すようにウエブ10の背面を主桁ウエブ17に当てがい、両部材の各フランジ16、9にボルトを挿通させて互いに固定し、該C形状リング間連結部材8aのフランジ9先端を主桁フランジ16から外部へ突出させるように設けてもよい。
図8は、先行リング14における後行リング15連結側の一側に予め取り付けるリング間連結部材8をH形状リング間連結部材8bで構成した例を示す。この場合もH形状リング間連結部材8bのフランジ9を主桁1のフランジ16内面に当てがい、両部材のフランジ16、9にボルト11を挿通させてこれらを固定し、該H形状リング間連結部材8bのフランジ9先端側を主桁1のフランジ16端縁から外部へ突出させるように設けてもよい。そして、図8に示すように、先行リング14のH形状リング間連結部材8bの外面に後行リング15のセグメント主桁1の開口部3を嵌合し、該H形状リング間連結部材8bのフランジ9と主桁フランジ16を挿通するボルト11とナット26を締結することで、先行リング14と後行リング15の主桁11同士をH形状リング間連結部材8bを介してボルト接合により連結できる。
図9は、先行リング14に予め取り付けるリング間連結部材8を箱形状リング間連結部材8cで構成した例を示す。この場合も箱形状リング間連結部材8cのフランジ10を主桁フランジ16の内面に当てがい両部材のフランジ16、9を挿通するボルト11にて固定し、該箱形状リング間連結部材8cのフランジ9先端を主桁フランジ16から外方に突出させるように設けてもよい。そして、図9に断面で示すように、先行リング14の箱形状リング間連結部材8cの外面に後行リング15のセグメント主桁1の開口部3を嵌合し、箱形状リング間連結部材8cのフランジ9と主桁のフランジ16を挿通するボルト11とナット26を締結することで、先行リングと後行リングの主桁同士を箱形状リング間連結部材8cを介してボルト接合により連結できる。
また、高強度のリング継手を実現するためには、C形状、H形状、箱形状等の各リング間連結部材8を、各セグメント主桁1の全長に亘ってC形状を取り付け全周に渡って取り付けるようにしてもよい。この場合は当該リング継手がセグメント間連結部材7を兼用することになる。さらに、リング間の継手部に高い止水性を付与する場合は、図13に示すように、各セグメント主桁1の全長に渡って取り付けたC形状セグメント間連結部材8a等のフランジ9外面にリング間境界に沿って止水ゴム設置用溝部23を設け、そこに止水ゴムを設置することが望ましい。
各形態を示したリング間連結部材8(8a〜8c)は、第1の方法、第2の方法の何れの施工手順にも適用することができるが、特に、第2の方法では、後行リング15におけるセグメントの主桁フランジ1のボルト挿入孔12とC形状やH形状や箱形状のリング間連結部材8a〜8cの各々のフランジ9に開設のボルト挿入孔12との位置合せが容易であり、両部材のフランジ16、9のボルト挿入孔12にボルト11を挿入し、ナット26に締結することで、先行リング14と後行リング15を連結できると同時に、後行リング15の周方向のセグメント間も同時に連結できる。
図1〜図15に実施形態に示す継手構造は、次の条件を満たすように構成する。すなわち、セグメント間連結部材7及びリング間連結部材8は、設計引張り荷重に耐えられるように、摩擦接合または支圧接合それぞれに対してボルト11の強度、直径、本数を決定する。ボルト11の配置方法に関しては、例えば、「道路橋示方書・同解説 鋼橋編(社団法人 日本道路協会)」に示されているように、ボルト挿入孔12の径は、ボルト直径に応じて施工誤差を吸収するためにボルト呼び径に3mm加えた値とし、ボルト間隔は、規定されているボルトの最小間隔から最大間隔までの間とし、ボルト11とセグメント間連結部材7及びリング間連結部材8との縁端距離は、縁端部が破壊しないよう規定にある最小縁端距離以上とする。但し、施工上ボルトを挿入しやすくするために、ボルト孔として、引張り荷重が作用する方向と直角方向に対しては図18に示すように長孔(12a、12b)としても構わない。図15のように主桁ウエブ17にボルト11を取り付ける場合は、連結材のウエブ21のボルト挿入孔12を、セグメント間で引張り荷重が作用する方向と直角方向に長孔としても構わない。セグメント間連結部材7及びリング間連結部材8のセグメント周方向の必要最低長さは、上記のボルトの孔の径、ボルト間隔、ボルトと連結部材端部との縁端距離の累計とする。
本発明は、セグメント間連結部材7とリング間連結部材8を適宜組み合わせて実施してもよいし、セグメント間連結部材7と従来のリング間連結部材とを組み合わせて実施しても構わない。また、本発明のセグメント間とセグメントリング間の継手部は、構成が簡潔で、かつ継手部に作用する引っ張り荷重と曲げ荷重に対してセグメント本体と同程度の高剛性、高耐力を発揮でき、かつセグメントの平坦性を確保できる。本発明は、ボックスカルーバートなどを構成するフラットなセグメントを組付ける場合の継手部に適用できる。また、実施形態を適宜設計変更して実施してもよいことは勿論である。
図4に示すタイプの2つのセグメントをセグメント継手において連結し、隣接するリングのセグメントとも連結した主桁部分の模型を製作し、継手曲げ試験を実施した。主桁はH型形状部材を用い、連結部材としてはC形状連結部材を用いた。主桁は2列配置し、片方の列においては、主桁は連続した1本ものを用い、もう片方の列においては、セグメント継手において分断されたH型形状部材を用いた。H型形状部材の断面形状は高さ170mm、幅102mmであり、フランジ厚さ9mm、ウエブ厚さ6mmとし、C形状連結部材の断面形状は高さ150mm、幅90mm、フランジ厚さ12mm、ウエブ厚さ9mmとした。これらの寸法は、C形状連結部材の断面耐力、剛性が、H型形状部材の75%以上となるように設定し、また施工時にC型形状部材をH型形状部材のフランジとウエブで囲まれた空間内に挿入できるよう、H型形状部材の上下フランジ内面間距離と、C形状連結部材の上下フランジ外面間距離との差を2mm設けた。C形状連結部材をH型形状部材のフランジ同士をボルトにて接続した。当該試験体を用いて、継手に曲げ荷重が与えたところ、C形状連結部材が主桁のH型形状部材と一体化して曲げに抵抗し、C形状連結部材とH型形状部材との合計値以上の耐力、断面剛性を発揮することを確認し、C形状連結部材の断面の設定次第で、セグメント本体と同程度の耐力、剛性を有する継手を形成できることが確認された。
また図4に示すタイプの連結構造を用いて、内寸高さ2m、内寸幅1.5mのボックスカルバート用セグメントを製作した。個々のセグメントの桁高は200mmであり、主桁には、高さ200mm、幅150mm、フランジ厚さ36mm、ウエブ厚さ19mmのH型形状部材を用いた。連結部材としては、高さ126mm、幅151mm、フランジ厚さ28mm、ウエブ厚さ16mmのC形状連結部材を使用した。1リング当り隅角部を有する4個のセグメントを組み合わせ、合計5リング組み立てた。地下10mの位置で、当該セグメントを用いて本発明による連結構造にて組み立てたが、セグメントの平坦性が確保され、組立て後土圧が作用した後でも、リングの変形が生じない強固なボックスカルバートを構築することができた。
実施形態に係るC形状連結部材を用いてセグメントを周方向に連結した態様を示す斜視図である。 図1のセグメント継手部のセグメント幅方向断面図である。 図1のセグメント継手部の側面図である。 実施形態に係るセグメント間連結部材およびリング間連結部材を用いて多数のセグメントを周方向とトンネル軸方向に連結した態様の斜視図である。 C形状リング間連結部材をセグメント主桁にボルト接合する態様を示す断面図である。 実施形態に係るセグメント間連結部材およびリング間連結部材を用いてトンネル軸方向に連接するセグメント主桁と連結した態様を示すトンネル軸方向に沿う断面図である。 主桁との連結形態を図5と反対にしたC形状リング間連結部材を主桁にボルト接合する態様を示す断面図である。 H形状リング間連結部材とセグメント主桁との連結態様を示す断面図である。 箱形状リング間連結部材とセグメント主桁との連結態様を示す断面図である。 C形状セグメント間連結部材の角部にR加工を施して主桁開口部に嵌合する態様を示す断面図である。 予め組み立てたセグメントの後行リングを先行リングに連結する施工手順を示す斜視図である。 先行リングに個々のセグメントを連結するセグメント単位での施工手順を示す斜視図である。 C形状リング間連結部材のフランジ外面に止水材取り付け溝部を設けた態様を示す斜視図である。 C形状連結部材のウエブと主桁ウエブとをボルトで接続した断面図である。 図14のタイプにおいて、主桁のウエブに予めボルトを挿入し固定し、ウエブにボルト挿入用の孔を設けたC形状連結部材を挿入してナットで固定する形態を示す斜視図である。 連結部材に吊り金具を取り付けた場合の斜視図である。 セグメント間継手において、PC鋼棒と連結部材とを併用した場合の側面図である。 ボルト孔として長孔とした場合の斜視図である。 セグメント間継手において、接合用突起を利用した場合の組立て斜視図である。 セグメント間継手において、接合用突起を利用する場合の、C形状連結部材を用いた場合の、C形状連結部材の正面図である。 セグメント間継手において、接合用突起を利用した場合の、組立て後の正面図である。 セグメント間継手において、三角形状接合用突起を利用した場合の、組立て後の正面図である。 セグメント間継手において、三角形状接合用突起を利用した場合の組立て斜視図である。 セグメント間継手において、三角形状接合用突起を利用した場合の、楔の取り付け状況を示した片側のセグメントの正面図である。 セグメント間継手において、三角形状接合用突起を利用した場合の、楔の取り付け後の状態を示した片側のセグメントの正面図である。 セグメント間継手において、三角形状接合用突起を利用した場合の、三角形状接合用突起と楔とを番線で連結した後の状態を示した部品図である。 リング間継手にワンサイドジョイントを用いた場合のスキンプレート側から見た図である。 セグメント間継手にPC鋼棒を用いる場合のPC鋼棒留めを示す部品図である。
符号の説明
1 主桁
2 セグメント
3 開口部
4 スキンプレート
5 継手板
6 中詰めコンクリート
7 セグメント間連結部材
7a C形状セグメント間連結部材
8 リング間連結部材
8a C形状リング間連結部材
8b H形状リング間連結部材
8c 箱形状リング間連結部材
8d 孔付きC形状リング間連結部材
9 リング間連結部材のフランジ
10 リング間連結部材のウエブ
11 ボルト
12 ボルト挿入孔
12a セグメント間継手ボルト挿入用長孔
12b リング間継手ボルト挿入用長孔
12c 楔用ボルト挿入孔
13 座刳り
14 先行リング
15 後行リング
16 主桁のフランジ
17 主桁のウエブ
18 主桁のフランジとウエブの接続部のR部
19 セグメント間連結部材のフランジとウエブの接続部のR加工部
20 セグメント間連結部材のフランジ
21 セグメント間連結部材のウエブ
22 隅肉溶接
23 止水材設置用の溝部
24 ボックスカルバート
25 突き合せ部
26 ナット
27 吊り金具
28 PC鋼棒
29 PC鋼棒留め
30 接合用突起
30a 三角形状接合用突起
30b 三角形状接合用突起
30c 三角形状接合用突起
31 接合用突起挿入用孔
32 抑え板
33 セグメント継手境界
34 楔
35 番線
36 三角形状接合用突起の斜面
37 ワンサイドジョイントオス
38 ワンサイドジョイントメス
39 PC鋼棒挿通用の孔
40 リング間継手境界

Claims (12)

  1. 主桁にH形状部材またはC形状部材を適用するとともに、そのフランジとウエブで囲まれた開口部を外側に形成させたトンネル又はボックスカルバート用のセグメントの継手部において、フランジとウエブを有するC形状または箱形状またはH形状を有する連結部材を、前記開口部内面のフランジとウエブに沿わせて配置すると共に、トンネル又はボックスカルバート周方向に隣接するセグメントの継手部に跨って配置し、該連結部材と該主桁のそれぞれのフランジとウエブの当接部を連結することを特徴とするセグメントの連結構造。
  2. 前記連結部材が、隣接するセグメントのトンネル又はボックスカルバート軸方向に突出し、リング継手を兼ねていることを特徴とする請求項1記載のセグメントの連結構造。
  3. 前記連結部材と前記主桁のそれぞれのフランジとウエブの当接部の連結が、前記連結部材のフランジと前記主桁のフランジとによる連結、前記連結部材のウエブと前記主桁のウエブとによる連結、又は、その両方であることを特徴とする請求項1又は2記載のセグメント連結構造。
  4. 前記連結部のフランジ又はウエブの少なくともいずれかに孔を有し、前記連結が、当該孔部におけるボルト接合、又は当該孔部に挿通されたねじ山を有する棒状鋼材とナットによるねじ接合であることを特徴とする請求項3記載のセグメント連結構造。
  5. 請求項4記載のセグメント構造を構築する方法であって、前記連結部材のウエブと前記主桁のウエブとの連結が、前記主桁のウエブに予めボルト又はねじ山を有する棒状鋼材を固定した後、前記ボルト又は棒状鋼材に対応する位置のウエブに孔を有する前記連結部材を、前記孔部に前記ボルト又は棒状鋼材を挿入して、ナットにて前記主桁と固定することを特徴とするセグメント連結構造の構築方法。
  6. 前記配置された連結部材の周方向両端部における2つの隣接するセグメントのそれぞれの主桁のウエブに、PC鋼棒の留め具を固着し、当該2つのPC鋼棒留め具間にPC鋼棒を渡して締結することで、前記隣接するセグメント間を緊結することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のセグメントの連結構造。
  7. 前記配置された連結部材には、前記周方向の片側端部にねじ孔を有する抑え板が固着されると共に、前記連結部材のウエブには、前記周方向に隣接するセグメントの継手部を挟んで、1箇所ずつ孔が設けられ、当該孔部に対応する位置の前記それぞれの主桁のウエブには、接合用突起が設けられて、前記連結部材のウエブの孔に挿入され、
    更に、前記抑え板の孔部にボルトが螺合されて、当該ボルトが前記片方の接合用突起を押し付けることで、前記もう一方の接合用突起を前記連結部材のウエブの孔端部に押し付けて、前記2つの押し付けの反力で前記隣接するセグメント間を緊結することを特徴とする請求項1〜4、6のいずれか1項に記載のセグメントの連結構造。
  8. 前記配置された連結部材のウエブには、前記周方向に隣接するセグメントの継手部を挟んで、1箇所ずつ孔が設けられ、当該孔部に対応する位置の前記それぞれの主桁のウエブには、接合用突起が設けられて、前記連結部材のウエブの孔に挿入され、
    前記接合用突起の一方はテーパー部を有すると共に、当該接合用突起位置における主桁の内空面側のフランジには、ねじ孔が設けられ、
    前記主桁内空面側のフランジのねじ孔には、ボルトが螺合されていると共に、当該ボルトと前記テーパー部を有する接合用突起との間には、前記テーパー形状と対応する楔が設置されて、前記ボルトの螺合により前記楔が前記テーパー部を有する接合用突起を周方向に押し付けることで、前記もう一方の接合用突起を前記連結部材のウエブの孔端部に押し付けて、前記2つの押し付けの反力で前記隣接するセグメント間を緊結することを特徴とする請求項1〜4、6のいずれか1項に記載のセグメントの連結構造。
  9. 前記連結部材の断面2次モーメントは、主桁の断面2次モーメント以上であり、セグメント本体の断面2次モーメントの略1/2以上であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のセグメントの連結構造。
  10. 前記連結部材における降伏抵抗曲げモーメントは、主桁の降伏抵抗曲げモーメント以上であり、セグメント本体の降伏抵抗曲げモーメントの略1/2以上であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のセグメントの連結構造。
  11. 前記連結部材は、形鋼であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のセグメントの連結構造。
  12. 請求項2〜11のいずれか1項に記載のセグメントの連結構造を有するセグメントの連結方法であって、先行リングのセグメントと後行リングのセグメントの連結前に、先行リングにおいて後行リングのセグメント継手が来る位置に予め連結部材を取り付けておき、その連結部材を後行リングのセグメントの主桁のフランジとウエブで囲まれた開口部内面と連結することを特徴とするセグメントの連結方法。
JP2006106825A 2005-04-08 2006-04-07 セグメントの連結構造 Active JP4719057B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006106825A JP4719057B2 (ja) 2005-04-08 2006-04-07 セグメントの連結構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005112114 2005-04-08
JP2005112114 2005-04-08
JP2006106825A JP4719057B2 (ja) 2005-04-08 2006-04-07 セグメントの連結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006312868A true JP2006312868A (ja) 2006-11-16
JP4719057B2 JP4719057B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=37534454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006106825A Active JP4719057B2 (ja) 2005-04-08 2006-04-07 セグメントの連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4719057B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023237570A1 (de) * 2022-06-10 2023-12-14 Herrenknecht Ag Tunnelausbauelement

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0220799A (ja) * 1988-07-11 1990-01-24 Yoshiji Matsumoto 継手ボルトのいらないセグメント
JPH0441592A (ja) * 1990-06-08 1992-02-12 Nippon Oil Co Ltd 冷凍機用潤滑油
JPH0455599A (ja) * 1990-06-25 1992-02-24 Ishikawajima Constr Materials Co Ltd コンクリートセグメント及びコンクリートセグメントの接続構造
JP2003307098A (ja) * 2002-04-16 2003-10-31 Technos Kk トンネル覆工用セグメントのリング継手
JP2004003172A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Jfe Steel Kk 鋼−コンクリート合成ブロックの継手構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0220799A (ja) * 1988-07-11 1990-01-24 Yoshiji Matsumoto 継手ボルトのいらないセグメント
JPH0441592A (ja) * 1990-06-08 1992-02-12 Nippon Oil Co Ltd 冷凍機用潤滑油
JPH0455599A (ja) * 1990-06-25 1992-02-24 Ishikawajima Constr Materials Co Ltd コンクリートセグメント及びコンクリートセグメントの接続構造
JP2003307098A (ja) * 2002-04-16 2003-10-31 Technos Kk トンネル覆工用セグメントのリング継手
JP2004003172A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Jfe Steel Kk 鋼−コンクリート合成ブロックの継手構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023237570A1 (de) * 2022-06-10 2023-12-14 Herrenknecht Ag Tunnelausbauelement

Also Published As

Publication number Publication date
JP4719057B2 (ja) 2011-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5306922B2 (ja) 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合装置及び鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造
JP2012077471A (ja) プレキャスト部材の継手構造とコンクリート製プレキャスト部材
JP4970060B2 (ja) 形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルおよびその製造方法
JP2007291682A (ja) H形鋼同士の接合構造および接合方法
JP2007211507A (ja) 梁構造
JP4719057B2 (ja) セグメントの連結構造
JP4474430B2 (ja) 杭の継ぎ手構造
JP5767782B2 (ja) 橋梁の主桁連結構造
JP2001081724A (ja) 合成床版の継手部構造
JP4444555B2 (ja) 土木構造物の継手構造
JP4110729B2 (ja) 基礎杭頭部の構造
JP4500202B2 (ja) セグメントの連結構造
JP4634911B2 (ja) セグメントの連結構造
JPH1161982A (ja) 建物の耐震補強構造
JP4948781B2 (ja) セグメントの連結構造
KR101141885B1 (ko) 강관트러스 복합 거더의 강관과 콘크리트 현재 합성용 연결재 및 그를 이용한 강관트러스 복합 거더
JP5420377B2 (ja) 杭頭接合構造
JP4546868B2 (ja) セグメントの連結構造
JP5442336B2 (ja) 鉄筋コンクリート製大梁と鉄骨製小梁の接合構造
JP2009138390A (ja) 継手およびその締結方法
JP2000087453A (ja) 柱あるいは壁と梁あるいは版の接合構造およびその施工方法
JP3958153B2 (ja) トンネル拡幅時の支保工接続構造および方法
JP4381567B2 (ja) コンクリート構造物の継手構造
JP3745523B2 (ja) 鋼製または合成セグメントの連結構造
JP4437971B2 (ja) セグメントの連結構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110322

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110401

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4719057

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350