JP2006312477A - 内袋が整然と収納された包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外袋に複数の内袋に分けて包装する場合に、商品が外袋の中で整然と配列できて、輸送によって位置ずれを生じにくい包装袋等を提供する。
【解決手段】 略長方形の外袋に、内容物を密封した複数であらかじめ定めた数の内袋を収納してなる包装袋であって、内袋は、略長方形の表面フィルム及び裏面フィルムと、裏面フィルムの表面から突出して長方形の一辺に略平行方向に延びる帯状部とを有し、あらかじめ定めた数から一を減じた数の内袋のそれぞれが、他の内袋の帯状部と裏面フィルムとに挟まれて配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、外袋に複数の内袋が整然と収納された包装袋、およびそれに用いる内袋に関する。
商品の中には一袋に複数個の商品が収納されて販売される物も多い。このような場合、開封時に商品の全部が一度に外気にさらされることを防ぐため、複数の内袋を用いてそれぞれに商品を1つずつまたは小分けして密封し、必要とされる時期に内袋単位で開封できるようにすることが多い。特に、開封後の商品の酸化劣化や衛生面の配慮が必要な商品、例えば、食品類や薬品類等でこのような包装形態が多く用いられている。
その際、外袋に透明プラスチックフィルムを用いて外袋の中を外部から目視で確認できる包装袋とすることも多い。さらに内袋にも透明プラスチックフィルムを用いることで、内容物自体を目視で確認できるようにすることも多い。このような包装形態は、購入時に外袋の中や内容物の状態を直接把握できるため、消費者に安心感を与え、また、商品の魅力的な外観が見えるようにすることで購買意欲を増進する効果も生じる。
しかし、外袋と内袋とを組み合わせて用いる上記のごとき包装形態では、内袋は外袋内に単に投入されているだけのことが多く、輸送の際に内袋が外袋内で移動して内袋端部の角が他の内袋や外袋にあたり、内袋や外袋が損傷することがある。また、透明な外袋を通して内容物を見た場合に、商品の位置が外袋内で偏ってしまっていたり、また、外袋に比して比較的大きなスルメのような商品の場合に、商品が相互に位置ずれを生じて雑然とした印象を与えるなどして、消費者の購買意欲を低下させることがある。
内容物を整然と配置してかつ移動しないようにするために、専用のプラスチックトレーを用意して包装するようなことも行われているが、内袋が外袋よりかなり小さい場合しか適用できないうえ、製造や包装に多大な手間とコストがかかる問題点がある。
ここで、上記の包装形態や問題点とは直接の関係はないが、表側の本体フィルムの底辺側に横方向に折り返し部を形成させ、表側の本体フィルムの折り返し部と底体フィルムの間にイージーピールテープを介在させることで包装袋に蒸気抜き機能を持たせ、電子レンジ加熱により生じる包装体の内部圧力を逃がすことができる包装袋が開示されている(特許文献1参照)。
特開2005−59867号公報
本発明は、外袋に比して比較的大きな商品を複数の内袋に分けて包装する場合に、商品が外袋の中で整然と配列できて、輸送などによっても相互に位置ずれを生じにくい包装袋およびそのための内袋を提供することを課題とする。
発明の第1は、略長方形の外袋に、内容物を密封した複数であらかじめ定めた数の内袋を収納してなる包装袋であって、前記内袋は、略長方形の表面フィルム及び裏面フィルムと、前記裏面フィルムの表面から突出して前記長方形の一辺に対して略平行方向に延びる帯状部とを有し、前記あらかじめ定めた数から一を減じた数の内袋のそれぞれが、他の内袋の前記帯状部と前記裏面フィルムとに挟まれて配置されていることを特徴とする包装袋である。
ここで、前記内袋の全部が、表裏と方向とを揃えて1または2以上の列に配置されていることは好ましい。また、前記外袋の内寸法が、前記配置された内袋全体の外寸法より若干大きいことは好ましい。また、前記外袋及び前記内袋が透明フィルム製であり、前記内容物が干物類であることは好ましい。また、内袋が脱気包装されていることは好ましい。
発明の第2は、略長方形の表面フィルム及び裏面フィルムと、前記裏面フィルムの表面から突出して前記長方形の一辺に対して略平行方向に延びる帯状部とを有する複数であらかじめ定めた数の内袋の各々に内容物を密封し、前記あらかじめ定めた数から一を減じた数の内袋のそれぞれを、他の内袋の前記帯状部と前記裏面フィルムとに挟まれるように配置し、しかるのち略長方形の外袋に、前記の配置された内袋を収納することを特徴とする包装袋の製造方法である。
外袋に複数の内袋に分けて包装する場合に、商品が整然と配列できて、輸送などによっても相互に位置ずれを生じにくい。そのため、輸送中の袋の破損が生じにくく、また、外袋を通して見えるようにした場合は、中の商品の見栄えも良くなるため、消費者の購買意欲を増進せしめることができる。また、外袋として紙箱を用いる場合にも従来のような専用トレーが不要になる。包装に必要な手間やコストが小さい。
本発明の実施の形態について、以下、図面も参照して具体的に説明する。本発明の包装袋では、略長方形の外袋に複数の内袋を収納する。外袋の材質は特に限定されず、透明であっても不透明であっても良いが、開封前に内袋の状態を外部から観察できるようにするためには透明プラスチックフィルムを用いたものにするのが好ましい。外袋には部分的に印刷等がなされていても良い。外袋の形態としては、通常のピロー袋、三方シール袋、四方シール袋、ガゼット袋等を、包装に必要な寸法とする以外は特に制限無く用いることができる。外袋における密封が特に必要ない場合や商品の高級感を演出したい場合などでは、外袋として例えば紙箱を用いて、その紙箱等の蓋のごとき部分に箱内部を観察できる透明プラスチック製の窓を設けたものを用いても良い。
外袋の概形は略長方形であり、内袋を収納する前の状態で外袋が略長方形であるか、使用前で外袋が平面的に折りたたまれた状態で略長方形であるか、また、外袋が当初から立体形状の場合は、略長方形の組み合わせにより構成される略直方体形状であるか、またはこれらのいずれかに類似した形状であるかのいずれかを意味する。ここで、略としているのは、数学的に厳密な長方形でなくとも良く、実用上許容される変型を含むことを意味する。つまり、四隅の角度が直角から若干ずれて平行四辺形に近い形状となっていてもよいし、四辺が厳密な直線でなくともよいし、相対する辺が厳密に平行でなくともよい。いずれにせよ、略長方形の内側の形状に合わせて内袋を整然と配列できる形状であればよい。
外袋の全体を透明プラスチック製とする場合は、少なくとも基材層と熱接着性層とが積層され、熱接着性層を内側として熱接着により製袋される透明な袋とするのが良い。外袋の構成は従来公知の構成を用いればよく、目的の包装に適した寸法とする以外は特に制限されない。例えば、基材層としては、従来から包装袋の基材層として用いられている高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリオレフィン系樹脂やポリエステル樹脂、ナイロン樹脂等を特に制限無く用いることができる。また、熱接着性層も同様に、従来熱接着性層として用いられている低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、未延伸ポリプロピレン等の熱接着性を有する樹脂を用いればよい。また、これらの製法も従来公知の製法を用いればよい。
外袋には、内容物を密封した複数の内袋を収納する。収納される内袋の数は特に制限されないが、あらかじめ包装物の目的に応じてあらかじめ定めておく。具体的には1列に配列される内袋の数が2袋以上20袋以下程度とするのがよい。この範囲では、内袋を整然と配列することが外観上効果的で重要となる。より好ましくは2袋以上10袋以下である。なお、内袋は、内袋の列形状間に仕切り板などを置いて、複数列に配置することもできる。その場合、列数分だけ内袋の数は増加することになる。
内袋には内容物が密封されている。内容物は、小分けして包装されている物であればよく特に限定されないが、特に開封により変質しやすい食品類、菓子類や、開封時の一回の使用量または必要量が概ね決まっている物が適し、さらには内容物が一体で平面的かつ比較的大型の、例えば、スルメのような干物類や大判のせんべい等の物が適している。したがって、内容物によっては内袋は脱気包装されているのが好ましい。
内袋は透明であっても良いし、表面に印刷等がなされて不透明であってもよく、内容物に応じて選択すればよい。スルメなどの場合は、食品が外部から見えることで消費者の購買意欲を刺激できるから、内袋を透明とするのがよい。逆に、高い酸素バリア性が要求される内容物や遮光性が要求される内容物等の場合は不透明とするのがよい。
内袋は、包装の簡単さと密封の容易さからプラスチックフィルム製としている。具体的には、外袋に関して説明したものと同様に、基材層と熱接着性層とが積層されたプラスチックフィルム製とするのが望ましい。
内袋をプラスチックフィルム製とする場合の基材層の材質としては、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂等が挙げられ、これらを用いたフィルムにさらに金属蒸着層などが設けられていてもよい。さらには、直線カット性を有するフィルムとされているものが好適であり、例えば、2軸延伸ナイロン(ON)、ガスバリア性ナイロン、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(OPET)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)、金属酸化物蒸着2軸延伸ナイロン(VMON)、金属酸化物蒸着2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(VMOPET)等が挙げられる。具体的には、例えば、ユニチカ社製の易引裂NCタイプナイロンや易引裂PCポリエステル等が挙げられる。
また、熱接着性層としては、熱接着可能な公知の材質を用いることができ、特に制限されない。例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、未延伸ポリプロピレン等が使用できる。さらに、中間層として、熱接着性層と同材質のフィルム層や接着剤層、バリア性や引裂き性等を補助するための層が別途積層されていてもよい。
プラスチックフィルムの製造は、従来公知の方法で行えばよく特に制限されないが、例えば、ウレタン系等の適切な接着剤を使用して貼り合わせるドライラミネーション法であってもよいし、溶融ポリエチレン等をフィルム間に押出してラミネーションする方法であってもよい。
内袋は、プラスチックフィルムを用いて表面フィルムと裏面フィルムとし、これらが互いに重なった状態で額縁部に必要な熱接着を行って略長方形の包装袋としたものである。ここにいう略長方形の意味は、外袋に関して説明した略長方形なる用語の意味と同じであるが、内袋が外袋と寸法が異なるのは言うまでもないし、内袋と外袋との縦横の比率を変えるのは任意である。なお、表面フィルムとは、包装袋を販売のため陳列した状態で、消費者の目から見える面のフィルムを言う。逆に裏面フィルムは、陳列状態で消費者の目から見えなくなる面のフィルムを言う。
内袋の裏面フィルムの表面には、その長方形の一辺に対して略平行方向に延びる帯状部が設けられている。なお、略平行方向とは、数学的に厳密な平行方向でなくともよく、発明の目的を達する範囲であれば平行からの若干のズレは許容されることを意味する。この帯状部が設けられた内袋の構成例を図1に示す。図1(1)は内袋10の裏面概略図、(2)は(1)に対しての右側面図、(3)は下面図、(4)は裏面方向から見た斜視図である。図1の内袋は、いわゆるピロー袋に近似した構造を有し、図1(1)に向かって左右の端辺13と17はフィルムの折り返し端であって、その他の周辺の斜線部14、15、20は内容物を密封するために熱接着された額縁部である。
図1の例では、内袋10の一端辺17または13に略平行方向に延びた帯状部12が、裏面フィルムの表面11から突出するように設けられている。ただし、帯状部12は、裏面フィルムの表面11に向かって傾いた状態になるように突出している。この裏面フィルムの表面11と帯状部12とで挟まれた鋭角の空間部分(図1(1)(3)(4)では、帯状部12の左側)に、他の内袋の端辺17を、帯状部12の立ち上がり線18近くまで挿入する。このようにすることで、裏面フィルムと帯状部とで他の内袋を挟み込んで固定し、内袋相互で位置ずれが生じないようにする。同様にして複数の内袋を一つずつ表裏と方向とを合わせて次々と直列に挟み込んでいく。このようにして内袋が互いに挟み込まれた列形状を構成する。このようにすることで、特殊なトレー等も用いることなく簡便に、内袋が外袋内で位置ずれを生じないようにすることができる。
帯状部12は、他の内袋を挟み込んだ状態の表面フィルムの見え方を調整するため、裏面フィルム表面11における図に向かって左右方向の位置および帯状部の突出長さを調整するのが好ましい。図1では、内袋の一端辺13と帯状部12の立ち上がり線18までの距離をa、立ち上がり線18から内袋の他の平行な端辺17までの距離をb、立ち上がり線18から帯状部12の先端19までの距離(突出長さ)をcとした場合に、aをbより大、つまり袋の中心線より袋のいずれかの端部方向にずらして設けるようにするのがよい。これは、複数の内袋で列形状を構成した場合に、合計の列の長さが短くて済み、外袋が小さくできて包装袋がコンパクトになり、整然とした外観を与えやすいからである。
また、内袋では、bをcと同じ程度からcより若干小さい程度の範囲とするのが好ましい。これは、bがcより大きすぎると他の内袋をしっかりと挟み込むことが難しくなり、輸送中の衝撃等で列形状が崩れてしまう可能性が高くなること、bをcより若干小さい程度とすれば、隣接する内袋の帯状部どうしが互いに少しずつ重なり合って二重となり、帯状部が一重の場合よりさらに列形状が崩れにくくなること、かといって、cが大きすぎると余分なフィルム材料を要するうえ帯状部が何重にも重なって嵩高くなること、また包装の際の作業性も低下してしまうこと等による。
安定して内袋を固定するには、cは10mmを下限とするのが好ましい。より好ましくは、内袋の横幅(図1(1)に向かって左右幅)の1/6と10mmとのより大きい方を下限とするのがよい。これは横幅が大きい内袋では、cを10mmより大きくする方が安定して内袋を固定できるし、包装作業の作業性も良くなるからである。より好ましくは横幅の1/5と10mmのより大きい方を下限とし、さらに好ましくは横幅の2/9と10mmとのより大きい方を下限とするのがよい。また、cの上限は、包装作業の取り扱い性の観点及びフィルム材料を無駄にしない観点から、内袋の横幅を上限とするのが好ましく、横幅の1/2とするのがより好ましく、横幅の1/3とするのがさらに好ましい。このようにして定められたcを基準としてaとbとを適宜特定すればよい。
内袋の寸法は、内容物や包装目的によって当然に変化するが、ここで、好ましい寸法範囲の典型例を挙げる。ただし、この例は内袋の範囲を限定する趣旨ではない。図1の内袋を想定した場合に、cを基準の1として、aは3.3〜3.7、bは0.3〜0.6である。最も好ましくはaは3.5、bは0.5である。具体的には、熱接着部分の幅は通常5〜10mm程度であるから、cを10〜65mm程度とし、aを30〜228mm程度とし、bを5〜33mm程度とする例が挙げられる。
図2は、このような内袋3袋を、互いに帯状部に挟み込んで固定した列形状を説明する斜視図である。なお、この図2では、内袋は互いにd、d’の距離をずらして記載しているが、これは互いの関係をわかりやすくするための便宜にすぎず、実際の列形状ではd、d’のいずれもゼロとするのがよい。ただし、外袋が平行四辺形となっているような場合は、それに合わせてd、d’を一定の正の値としてもよい。
図2では、内袋40の裏面フィルムと帯状部41との間に、二つ目の内袋30の表裏や方向を内袋40に揃えて、内袋30の端辺32が内袋40の立ち上がり線43の近傍に位置するように、内袋30が挟み込まれて固定されている。また、内袋30の裏面フィルムと帯状部31との間に、三つ目の内袋10の表裏や方向を内袋30に揃えて、内袋10の端辺17が内袋30の立ち上がり線33の近傍に位置するように、内袋10が挟み込まれている。このようにして次々と内袋が挟み込まれて列形状が形成される。ちなみに列形状の寸法は、立ち上がり線に平行方向の長さは内袋の長辺の長さと同じであり、直角方向の長さは、図2中に示したWとなる。
その際、図2に向かって右端に位置する内袋40は、その自身は他の内袋の裏面フィルムと帯状部とに挟み込まれているわけではないから、他の内袋に挟み込まれた内袋の数は、一列に並べた内袋の数から一を減じた数となる。このようにして内袋を互いに挟み込んで列形状とするので、内袋が互いに動きにくく、実質的に固定された状態となるため、輸送時に位置ずれを生じたりするおそれが小さくなる。また、内袋の破損も生じにくく、さらには、内袋が外袋内で整然と配置されるので、包装袋を見た消費者の購買意欲を刺激する効果も生じる。
図3は、図2の列形状でd、d’を共にゼロとして外袋50に封入して包装袋60とした場合の、列形状の内袋と外袋50との関係を示すための図である。図3(1)は包装袋を裏面側から見た図であり、(2)は下面図である。外袋50は図3では破線で示されているが、その寸法は、内袋からなる列形状の外寸法より外袋50の内寸法が若干大きくなっている。ここで言う若干とは、内袋の列形状を外袋50に投入する際には、特に引っかかることなく投入作業ができるほど大きく、かつ、封を閉じて包装袋60としたあとは、輸送などによって内袋が移動しにくい程度に小さい範囲を言う。具体的には、内袋と外袋との各辺間に合計で3mmから20mm程度までの余裕幅があるようにするのがよい。好ましくは5mm以上15mm以下である。このようにすることで、内袋の列形状が外袋内で崩れにくく、安定した配列状態を維持できる。
図4は、図3のような三つの透明な内袋の各々に、内容物としてスルメ70を脱気包装により収納して列形状に配列した場合の包装袋60を、表面フィルム側から見た模式図である。いずれの帯状部も裏面に隠れて消費者には見えない。また、内袋が外袋内で整然と並んでいて、輸送によって崩れることが無く、かつスルメの状態も直接目で確認できるので、消費者の購買意欲が刺激される。
図1に例示した内袋は、1枚の所定長さのフィルムを丸め、その両端部の内側どうしを合わせるようにしてその部分を熱接着して背貼りとしたのち(合掌タイプ)、背貼り部分を袋の中央からずらしてから未接着の2辺のうちいずれか1辺の額縁部を熱接着し、内容物を投入して残る一辺を熱接着して密封した、いわゆるピロー袋に類似したものである。このタイプでは、背貼り部が帯状部を形成することになる。
ちなみに、この内袋を製袋加工する際には、フィルムを折りながら背貼り部を端にもっていく必要があり、通常の方法では片側のフィルムに小じわが入りやすい。しかし、皺が入りにくいなだらかな形状のフィルム押さえ専用のヘラを作製し、これで折り込み部を抑えながら製袋すればよい。
内袋は、このような袋には限定されない。例えば、図5に記載のような袋でも良い。この袋は以下のようにして作成できる。まず、1枚の所定長さのフィルムを丸め、その両端部83の内側どうしを合わせるようにしてその部分84を熱接着する。これから帯状部を形成するには、ガゼット袋の折り込み部を形成する方法に近似した方法を用いればよい。具体的には、筒状フィルムの側面に沿った一辺だけを上記と同様なヘラで押さえて折り込み部分を一箇所だけ作成する(折り込み部分を筒状袋の相対する二カ所に作成すれば通常のガゼット袋となる。)。この折り込まれた部分を挟む二面のいずれかを帯状部82とすればよい。
また、フィルムを丸めてから、フィルムの一方の端部の裏面をもう一方の端部の表面に重ねてから熱接着する、いわゆる封筒タイプであっても良い。この場合、帯状部を形成するには、上記と同じようにヘラを用いて筒状フィルムの一辺に沿って一カ所の折り込み部を設ければよい。さらには、通常の三方袋や四方袋の一面に帯状部となるフィルムを接着して設けるようにしてもよく、内袋の製造方法は特に制限されない。
内袋には、開封用の各種の傷痕やノッチや切り欠きや穴等を公知の方法により設けることができる。これらを図1の内袋に設けた例を図6に示す。図6(1)は、ノッチ21、22を内容物を収納する本体部分の端辺13に近い熱接着部分14、15に設けた内袋90の例である。また、図6(2)は、ノッチ23、24を帯状部12の熱接着部に設けた内袋91の例である。なお、再封用のファスナーを設ける場合は、(1)のように本体部の端部に開封用の仕組みを付与するのが望ましい。
内袋例の(1)裏面図、(2)右側面図、(3)下面図、(4)斜視図である。 複数の内袋を列形状とするための組み合わせ方を示した斜視図である。 包装袋例の(1)裏面図、(2)下面図である。 包装袋の表面フィルム側の外観図である。 内袋の他の形態を示した斜視図である。 内袋に開封用ノッチを設けた例の図である。
符号の説明
10 内袋
11 裏面フィルム
12 帯状部
13、17 端辺
14、15、20 熱接着部
18 立ち上がり線
19 帯状部の端辺
30、40 内袋
31、41 帯状部
32、42 端辺
33、43 立ち上がり線
50 外袋
51、52 熱接着部
60 包装袋
70 内容物
80 内袋
81 裏面フィルム
82 帯状部
83 端辺
84〜86 熱接着部
87 立ち上がり線

Claims (6)

  1. 略長方形の外袋に、内容物を密封した複数であらかじめ定めた数の内袋を収納してなる包装袋であって、前記内袋は、略長方形の表面フィルム及び裏面フィルムと、前記裏面フィルムの表面から突出して前記長方形の一辺に対して略平行方向に延びる帯状部とを有し、前記あらかじめ定めた数から一を減じた数の内袋のそれぞれが、他の内袋の前記帯状部と前記裏面フィルムとに挟まれて配置されていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記内袋の全部が、表裏と方向とを揃えて1または2以上の列に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記外袋の内寸法が、前記配置された内袋全体の外寸法より若干大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記外袋及び前記内袋が透明フィルム製であり、前記内容物が干物類であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の包装袋。
  5. 前記内袋が脱気包装されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の包装袋。
  6. 略長方形の表面フィルム及び裏面フィルムと、前記裏面フィルムの表面から突出して前記長方形の一辺に略平行方向に延びる帯状部とを有する複数であらかじめ定めた数の内袋の各々に内容物を密封し、前記あらかじめ定めた数から一を減じた数の内袋のそれぞれを、他の内袋の前記帯状部と前記裏面フィルムとに挟まれるように配置し、しかるのち略長方形の外袋に、前記の配置された内袋を収納することを特徴とする包装袋の製造方法。
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