JP2006303788A - 探索方法および探索システムと探索プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 探索対象領域における無線通信環境の現状を示す電波環境データと探索対象領域内の建物に関する属性情報を含むデジタル地図データとに基づいて不感地建物を抽出することで不感地建物に対応する属性情報を取得すると共に、対象とする無線通信システムまたは類似するシステムの既知の利用状況データとデジタル地図データとに基づいて属性情報のパラメータが収益等の効果に与える影響を推定する計算式を求め、抽出された不感地建物の属性情報と求められた計算式とに基づいて各不感地建物に不感地帯対策を施すことによって得られる効果を推定し、効果の大きさに従って不感地帯対策の優先順位付けを行う。
【選択図】図1
Description
探索対象領域内の各区域を特定するデータと該各区域における前記無線通信システムの現状の電波環境データとを対応させて記憶した電波環境データベースと、
前記探索対象領域を含む地図データの各区域を特定するデータと該各区域の属性情報とを対応させて記憶した地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶した利用状況データベースとを予め準備しておき、
前記各区域を特定するデータに基づいて、前記電波環境データベースから読み出された電波環境データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出すると共に、
前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を求めた後、
電波不感地帯として抽出された前記各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記計算式とに基づいて各区域毎に算出し、
得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位付けを行うことを特徴とした構成を有する。
計算式を求めるための具体的な手法としては、例えば、主成分分析や因子分析等を利用することが可能である。
更に、探索対象領域から電波不感地帯として抽出された各区域の属性情報を前記計算式に当てはめ、現時点で電波不感地帯となっている区域を無線通信システムの利用可能区域とすることで通信事業者が得られる効果を各区域毎に全て算出し、得られる効果の大きさに応じて各区域に対して電波不感地帯対策の優先順位付けを行うことにより、早期に不感地帯対策を施すべき区域を効率よく特定することが可能となった。
探索対象領域内の建物の位置と形状を特定する情報と前記探索対象領域内の各区域の属性情報とを対応させて記憶した地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている各区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶した利用状況データベースとを予め準備しておき、
前記各建物の位置と形状を特定する情報と周辺の基地局の情報とに基いて、各区域毎の電波環境データを推定し、
該推定された電波環境データと前記地図データベースから読み出された各区域の属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出すると共に、
前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を求めた後、
電波不感地帯として抽出された前記各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記計算式とに基づいて各区域毎に算出し、
得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位付けを行うことを特徴とした構成を適用してもよい。
地図を利用した強調表示は、特に、電波不感地帯の分布状態を把握するのに適し、隣接する区域同士の関連等を考慮した上で不感地帯対策の優先度を決めるのに都合がよい。
探索対象領域内の各区域を特定するデータと該各区域における前記無線通信システムの現状の電波環境データとを対応させて記憶する電波環境データベースと、
前記探索対象領域を含む地図データの各区域を特定するデータと該各区域の属性情報とを対応させて記憶する地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶する利用状況データベースと、
前記地図データベースのデータと前記電波環境データベースのデータとを読み込み、前記各区域を特定するデータに基づいて、前記電波環境データベースから読み出された電波環境データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段と、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段と、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各区域毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段とを備えたことを特徴とする構成を有する。
一方、効果定量化式作成手段は、地図データベースのデータと利用状況データベースのデータとを読み込み、各区域の属性情報に基づいて、利用状況データベースから読み出された利用状況データと地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する。計算式の生成には、公知の主成分分析や因子分析等が適用され得る。
そして、効果定量化手段が、前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式に基づいて各区域毎に全て算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位を付ける。
探索対象領域内の建物の位置と形状を特定する情報と前記探索対象領域内の各区域の属性情報とを対応させて記憶する地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている各区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶する利用状況データベースと、
前記地図データベースのデータと外部から入力された周辺の基地局の情報とを読み込み、各建物の位置と形状を特定する情報と周辺の基地局の情報とに基いて、各区域毎の電波環境データを推定する電波環境推定手段と、
前記電波環境推定手段によって推定された電波環境データと前記地図データベースから読み出された各区域の属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段と、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段と、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各区域毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段とを備えたことを特徴とする構成を適用してもよい。
探索対象領域内の各区域を特定するデータと該各区域における前記無線通信システムの現状の電波環境データとを対応させて記憶した電波環境データベースと、前記探索対象領域を含む地図データの各区域を特定するデータと該各区域の属性情報とを対応させて記憶した地図データベースとにアクセス可能なコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記電波環境データベースのデータとを読み込み、前記各区域を特定するデータに基づいて、前記電波環境データベースから読み出された電波環境データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段として機能させると共に、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶した利用状況データベースと前記地図データベースとにアクセス可能なコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段として機能させ、
更に、前記不感地帯抽出手段と前記効果定量化式作成手段とにアクセス可能なコンピュータを、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各区域毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段として機能させることを特徴とした構成を有する。
この際、コンピュータ自体の数は1台であっても複数台であっても構わない。例えば、電波環境データベースと地図データベースと利用状況データベースの全てにアクセス可能なコンピュータがあれば、この1台のコンピュータを不感地帯抽出手段,効果定量化式作成手段,効果定量化手段として機能させることが可能である。
この場合、各データベースは当該コンピュータに接続された1台の大容量ハードディスク等の内部に共存させてもよいし、あるいは、ディスクアレイシステム等を利用して各データベース毎のハードディスク等を接続するようにしてもよい。
また、電波環境データベースと地図データベースと利用状況データベースの各々にファイルサーバを設け、ネットワークでデータの送受信を行うようにした場合では、電波環境データベースと地図データベースにアクセス可能なコンピュータに不感地帯抽出手段の機能を割り当て、また、利用状況データベースと地図データベースとにアクセス可能なコンピュータに効果定量化式作成手段の機能を割り当て、更に、これらとは異なる別のコンピュータに効果定量化手段の機能を割り当てるといったことも可能である。
コンピュータの台数や各機能の割り当てについては単に設計上の問題である。
探索対象領域内の建物の位置と形状を特定する情報と前記探索対象領域内の各区域の属性情報とを対応させて記憶する地図データベースにアクセス可能で、かつ、データ入力手段を備えたコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記データ入力手段から入力された周辺の基地局の情報とを読み込み、各建物の位置と形状を特定する情報と周辺の基地局の情報とに基いて、各区域毎の電波環境データを推定する電波環境推定手段として機能させると共に、
前記地図データベースと前記電波環境推定手段にアクセス可能なコンピュータを、
前記電波環境推定手段によって推定された電波環境データと前記地図データベースから読み出された各区域の属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段として機能させ、かつ、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている区域の利用状況データと該利用状況データに対応した属性情報とを記憶した利用状況データベースと前記地図データベースとにアクセス可能なコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段として機能させ、
更に、前記不感地帯抽出手段と前記効果定量化式作成手段とにアクセス可能なコンピュータを、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各区域毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段として機能させる構成を適用してもよい。
この電波環境データとしては、例えば、下り共通パイロットチャネル(Common Pilot Channel)の受信信号電力(Received Signal Code Power)等、当該データを取得した区域が不感地帯であるか否かを判定することができるデータが用いられる。
それぞれの電波環境データには探索対象領域内における区域を特定するためのデータとなる座標が対応付けられている。ここで用いる座標系には、緯度経度等の汎用的な座標系だけでなく、独自の座標系を用いてもよい。但し、独自の座標系を用いる場合、後述する地図データベース3で使用されている座標系との対応関係が明らかでなければならない。
電波環境データベース2からは、探索対象領域内の電波環境データ17が、区域を特定するためのデータである座標と共に、コンピュータC1つまり不感地帯抽出手段5に与えられる。
ここでいう建物の地理的情報とは、建物が建築されている位置の緯度経度や座標等、探索対象領域内での建物の位置を特定する情報である。また、建物の形状情報は、建物の形状や高さ(階層)等、建物の3次元構造が特定できる情報である。更に、建物の属性情報には、建物の名称,住所,所有者の名称,使用者(テナント)の名称,地図上でのレイヤ情報(階層情報)等が含まれる。属性情報は、全ての建物に対して格納されている必要はないが、少なくとも何らかの不感地帯対策を施す可能性がある建物に対しては格納されていることが望ましい。地図データベース3は、一般に市販されているデジタル地図を流用して容易に構成することが可能である。
地図データベース3からは、探索対象領域内の建物のデジタル地図データ18が、コンピュータC1つまり不感地帯抽出手段5に与えられる。
また、既に不感地帯対策が施されている建物の属性情報19が、この地図データベース3からコンピュータC2つまり効果定量化式作成手段6に与えられる。なお、不感地帯対策の有無に関わる情報は、それ自体を建物の属性情報の1つとして記憶させておくことが可能である。
特に、第3世代システムが不感地帯となっている建物で第2世代システムの屋内基地局が配置されている場合、当該建物での携帯電話利用状況が直接的に把握でき、第2世代システムに対して行われた不感地帯対策によって既に生じている効果と、これから行われる可能性のある第3世代システムに対する不感地帯対策によって生じる効果との間に相関性があると考えられるので、第2世代システムの既知のデータから第3世代システムに対する不感地帯対策によって生じる効果を適切に定量化できる可能性が高い。
利用状況データの他の形態としては、屋内が携帯電話圏内となっている建物内で測定された実測データがあげられる。具体的には、建物内の複数箇所で測定された上り信号の受信信号電力(Received Signal Code Power)を用い、その大きさに応じて当該観測点周辺での利用状況が把握される。利用状況データの更に他の形態としては、利用者へのアンケート調査等、直接的な利用状況調査によって得られたデータがあげられる。具体的には、個々の建物内で単位時間にどれ程の携帯電話利用が行われたかのデータや、オフィスやレストランといったテナントの種類毎の利用状況が把握できるデータなどが用いられる。
利用状況データベース4には、これらの利用状況データが、各利用状況データの収集された場所を特定するために必要とされる属性情報、例えば、建物の地理的情報や名称,住所等であって、前述の地図データベース3のデジタル地図データを用いて検索可能な属性情報と対応付けして格納されており、これらの情報20がコンピュータC2つまり効果定量化式作成手段6に与えられる。
具体的には、探索対象領域に含まれる建物(評価対象建物)の位置を特定するデータである座標をデジタル地図データ18中の建物の地理的情報・形状情報から抽出し、対応する位置での電波環境データ17を用いて、評価対象建物の内部における電波環境を調べ、更に、この電波環境を用いて、当該評価対象建物が不感地建物であるか否かを判定する。評価対象建物の内部の電波環境データが存在しない場合には、当該建物に最も近い屋外での電波環境データに一定の減衰を加えた値を当該建物内における電波環境と見做せばよい。この減衰量の典型値は、10dB〜20dB程度である。逆に、評価対象建物の内部に複数の電波環境データ17がある場合には、その平均値や最悪値などを代表値としても良いし、複数のデータのうち不感地帯と判定されるデータの割合を不感地率として算出し、その不感地率によって当該建物が不感地帯にあるか否かを判定しても構わない。ここでの判定基準は、通信事業者がどの程度の電波状況を不感地帯と見做すかに依存するが、例えば電波環境データが下り共通パイロットチャネル(Common Pilot Channel)の受信信号電力(Received Signal Code Power)である場合、−100dBm程度の値を判定基準値として採用すればよい。
不感地帯抽出手段5は、抽出されたすべての不感地建物の情報21を、コンピュータC3で構成される効果定量化手段7に与える。不感地建物の情報21には、建物の属性情報と電波環境データが含まれる。
ここでの通信事業者が得た効果とは、例えば、不感地帯対策を施した建物で行われた携帯電話通信による通信料収益等があげられる。
まず、利用状況データベース4から与えられた利用状況データ20中に含まれる各利用状況データの収集場所を特定する属性情報と、地図データベース3から与えられた属性情報19に含まれる建物の位置を特定する情報とに基づいて、不感地帯対策が施されている建物の属性情報19と利用状況データ20とを対応させ、例えば、図3に示されるようなデータテーブル22を生成する。
データテーブル22の1列目は、既に屋内の不感地帯対策が施されている建物の一覧で、2列目以降に当該建物の立地場所やテナント等の属性情報19と、利用状況データ20から得られる利用状況データとが対応されている。ここでの属性情報としては、テナント毎のフロア総面積や利用者人口等、当該建物内部でそれぞれのテナントが占める規模が把握できるデータ等、効果である収益に影響を与える可能性の高い情報が用いられる。図3では、当該建物内でのテナント毎のフロア面積を用いた例を示している。利用状況データ20は、当該建物内での携帯電話による呼要求回数や回線保留時間等、当該基地局を介して通信された分の収益に対応付けられるデータを用いる。あるいは予め当該基地局での収益を計算しておき、このデータを利用状況データ20に含ませてもよい。
まず、データテーブル22の属性情報に対して主成分分析や因子分析を用い、収益に寄与する度合いの大きなパラメータを導出する。
次に、ここで得られたパラメータを説明変数とし、収益を基準変数として回帰分析を行うことにより、収益を前記パラメータの線形モデルによって近似する式を得る。この式を収益を定量化するための計算式として用いる。または、データテーブル22の属性情報の何れかを説明変数として回帰分析を行い、これをそのまま収益を定量化するための計算式としてもよい。
なお、主成分分析や因子分析および回帰分析の手法や此れに必要とされるコンピュータ処理等については、一般的な多変量解析の解説書等において既に公知である。
効果定量化式作成手段6で作成された計算式23は、コンピュータC3つまり効果定量化手段7に与えられる。
具体的には、建物の属性情報を直接的または間接的な説明変数として得た計算式23を、抽出された不感地建物の属性情報21に対して適用することにより、通信事業者が得る効果を定量化する。
この効果の定量化を探索対象領域内の全ての不感地建物毎に実施し、定量化された効果が大きい順に優先順位付けをし、当該探索対象領域の不感地帯探索結果24として、効果定量化手段7を構成するコンピュータC3のモニタ15またはプリンタ16に出力する。
または、前述の定量化された効果に、当該建物に不感地帯対策を施すことに伴う通信事業者の投資を加味し、その結果を元に優先順位付けを行ってもよい。ここでいう投資とは、基地局の設置費用や運用費用等である。
図4では、探索対象領域内で抽出された全ての不感地建物が、前述の定量化された効果を元に優先順位を付けられてリストアップされている。図4の例では不感地帯対策に伴う効果として予測収益を用いた。
また、図5では、探索対象領域内で抽出された全ての不感地建物が、前述の定量化された効果に応じて地図上に色分けして表示されている。
図4のように定量化された効果によって不感地建物に優先順位が付けられることにより、通信事業者は、数ある不感地建物の中で対策すべき建物を選定する作業が容易となる。また、図5のように、不感地建物が優先順位に応じて地図上に色分け表示されることにより、通信事業者は、具体的な不感地帯対策のプランや不感地帯対策手段の決定が容易となる。
図6はコンピュータC1の内部処理の概略を示したフローチャート、図7はコンピュータC2の内部処理の概略を示したフローチャート、図8はコンピュータC3の内部処理の概略を示したフローチャートであり、これらの処理を実現するためのプログラムはコンピュータC1,C2,C3の各ハードディスクドライブ11,11,11に格納されており、必要に応じて各々のRAM10,10,10上に実行対象プログラムとして展開され、各コンピュータC1,C2,C3のCPU8,8,8によって実行される。
なお、既知情報である不感地帯対策済みの建物の収益それ自体は、利用状況データ20の呼要求回数や回線保留時間等の値から演算処理で求めてもよいし、あるいは、予め、利用状況データ20の作成段階で収益の既知データを利用状況データ20の一つして登録するようにしておいても構わない。
その場合、図6の処理と図7の処理に関しては何れを先に実行してもよく、あるいは、並列的な処理を行うことも可能であり、これらの処理が完了してから図8の処理を実行することになる。
また、計算式23の生成に際して利用するデジタル地図データや利用状況データの抽出範囲に関しては、必ずしも、不感地帯の探索対象である探索対象領域と一致させる必要がないともいえる。
例えば、探索対象領域において第2世代携帯電話もしくは其れ以前の無線通信システムの不感地帯対策が全く講じられていない(対応する利用状況データが存在しない)という可能性も皆無ではないので、そのような場合は、例えば、立地条件や住民構成等が類似する他の区域のデジタル地図データや利用状況データを利用して計算式23を求め、この計算式23から探索対象領域の各建物から得られる収益等の効果を予測することも理論上は可能である。
具体的には、図7におけるステップS201の処理で、実際の探索対象領域の代わりに此れに類似する条件を備えた他の区域を範囲指定の情報として入力することにより、このような処理操作が実現され得る。
このうち不感地帯抽出手段5,効果定量化式作成手段6,効果定量化手段7は、先に述べた実施形態の場合と同様、通常の構造を有するコンピュータC1,C2,C3で構成することができる。
電波環境推定手段26としては、例えば、前述のコンピュータC1,C2,C3と同等の構成を有する一般的なコンピュータC4を利用することが可能であり、その場合、コンピュータC4のマン・マシン・インターフェイスであるキーボードが、周辺の基地局の情報等を入力するためのデータ入力手段として機能することになる。
なお、地図データベース3から不感地帯抽出手段5に与えられるデジタル地図データ18の内容に関しては先に述べた実施形態と同様である。
2 電波環境データベース
3 地図データベース
4 利用状況データベース
5 不感地帯抽出手段
6 効果定量化式作成手段
7 効果定量化手段
8 CPU
9 ROM
10 RAM
11 ハードディスクドライブ
12 インターフェイス
13 入出力回路
14 キーボード
15 モニタ
16 プリンタ
17,17’ 電波環境データ
18,18’ デジタル地図データ
19 不感地帯対策が施されている建物の属性情報
20 利用状況データ等
21 不感地建物の情報
22 データテーブル
23 効果を定量化するための計算式
24 不感地帯探索結果
25 探索システム
26 電波環境推定手段
C1,C2,C3,C4 コンピュータ
Claims (16)
- 無線通信システムの電波が十分に到達していない電波不感地帯を探索する探索方法であって、
探索対象領域内の各区域を特定するデータと該各区域における前記無線通信システムの現状の電波環境データとを対応させて記憶した電波環境データベースと、
前記探索対象領域を含む地図データの各区域を特定するデータと該各区域の属性情報とを対応させて記憶した地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶した利用状況データベースとを予め準備しておき、
前記各区域を特定するデータに基づいて、前記電波環境データベースから読み出された電波環境データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出すると共に、
前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を求めた後、
電波不感地帯として抽出された前記各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記計算式とに基づいて各区域毎に算出し、
得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位付けを行うことを特徴とした探索方法。 - 前記電波環境データベースには、前記探索対象領域内の区域を特定するデータを少なくとも建物の大きさに匹敵する分解能で記憶させ、
前記地図データベースには、建物毎の属性情報を記憶させ、
前記利用状況データベースには、建物毎の利用状況データと属性情報を記憶させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の探索方法。 - 無線通信システムの電波が十分に到達していない電波不感地帯を探索する探索方法であって、
探索対象領域内の建物の位置と形状を特定する情報と前記探索対象領域内の各区域の属性情報とを対応させて記憶した地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている各区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶した利用状況データベースとを予め準備しておき、
前記各建物の位置と形状を特定する情報と周辺の基地局の情報とに基いて、各区域毎の電波環境データを推定し、
該推定された電波環境データと前記地図データベースから読み出された各区域の属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出すると共に、
前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を求めた後、
電波不感地帯として抽出された前記各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記計算式とに基づいて各区域毎に算出し、
得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位付けを行うことを特徴とした探索方法。 - 無線通信システムの電波が十分に到達していない電波不感地帯を探索する探索方法であって、
探索対象領域内の建物の位置と形状を特定する情報と該各建物の属性情報とを対応させて記憶した地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている各建物の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶した利用状況データベースとを予め準備しておき、
前記各建物の位置と形状を特定する情報と周辺の基地局の情報とに基いて、各建物毎の電波環境データを推定し、
該推定された電波環境データと前記地図データベースから読み出された各建物の属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている建物と該建物に対応する属性情報とを抽出すると共に、
前記各建物の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を求めた後、
電波不感地帯として抽出された前記各建物を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各建物から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各建物の属性情報のパラメータと前記計算式とに基づいて各建物毎に算出し、
得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各建物に電波不感地帯対策の優先順位付けを行うことを特徴とした探索方法。 - 前記電波環境データの推定にレイ・トレーシング法を用いることを特徴とした請求項3または請求項4記載の探索方法。
- 電波不感地帯対策の優先順位を前記探索対象領域の地図上に識別可能に強調表示することを特徴とした請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の探索方法。
- 前記利用状況データとして、基地局運用の際に得られるログデータを用いることを特徴とした請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の探索方法。
- 前記属性情報に、少なくとも建物毎のテナント情報を含ませることを特徴とした請求項1ないし請求項7の何れか一項に記載の探索方法。
- 前記通信事業者が得られる効果として、前記通信システムの発着信によって通信事業者が得る通信料収益金額を用いることを特徴とした請求項1ないし請求項8の何れか一項に記載の探索方法。
- 無線通信システムの電波が十分に到達していない電波不感地帯を探索するための探索システムであって、
探索対象領域内の各区域を特定するデータと該各区域における前記無線通信システムの現状の電波環境データとを対応させて記憶する電波環境データベースと、
前記探索対象領域を含む地図データの各区域を特定するデータと該各区域の属性情報とを対応させて記憶する地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶する利用状況データベースと、
前記地図データベースのデータと前記電波環境データベースのデータとを読み込み、前記各区域を特定するデータに基づいて、前記電波環境データベースから読み出された電波環境データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段と、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段と、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各区域毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段とを備えたことを特徴とする探索システム。 - 前記電波環境データベースには、前記探索対象領域内の区域を特定するデータが少なくとも建物の大きさに匹敵する分解能で記憶され、
前記地図データベースには、建物毎の属性情報が記憶され、
前記利用状況データベースには、建物毎の利用状況データと属性情報が記憶されていることを特徴とする請求項10記載の探索システム。 - 無線通信システムの電波が十分に到達していない電波不感地帯を探索するための探索システムであって、
探索対象領域内の建物の位置と形状を特定する情報と前記探索対象領域内の各区域の属性情報とを対応させて記憶する地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている各区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶する利用状況データベースと、
前記地図データベースのデータと外部から入力された周辺の基地局の情報とを読み込み、各建物の位置と形状を特定する情報と周辺の基地局の情報とに基いて、各区域毎の電波環境データを推定する電波環境推定手段と、
前記電波環境推定手段によって推定された電波環境データと前記地図データベースから読み出された各区域の属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段と、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段と、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各区域毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段とを備えたことを特徴とする探索システム。 - 無線通信システムの電波が十分に到達していない電波不感地帯を探索するための探索システムであって、
探索対象領域内の建物の位置と形状を特定する情報と該各建物の属性情報とを対応させて記憶する地図データベースと、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている各建物の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶する利用状況データベースと、
前記地図データベースのデータと外部から入力された周辺の基地局の情報とを読み込み、各建物の位置と形状を特定する情報と周辺の基地局の情報とに基いて、各建物毎の電波環境データを推定する電波環境推定手段と、
前記電波環境推定手段によって推定された電波環境データと前記地図データベースから読み出された各建物の属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている建物と該建物に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段と、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各建物の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段と、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各建物を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各建物から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各建物の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各建物毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各建物に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段とを備えたことを特徴とする探索システム。 - 無線通信システムの電波が十分に到達していない電波不感地帯を探索するための探索プログラムであって、
探索対象領域内の各区域を特定するデータと該各区域における前記無線通信システムの現状の電波環境データとを対応させて記憶した電波環境データベースと、前記探索対象領域を含む地図データの各区域を特定するデータと該各区域の属性情報とを対応させて記憶した地図データベースとにアクセス可能なコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記電波環境データベースのデータとを読み込み、前記各区域を特定するデータに基づいて、前記電波環境データベースから読み出された電波環境データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段として機能させると共に、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている区域の利用状況データと該利用状況データに対応する属性情報とを記憶した利用状況データベースと前記地図データベースとにアクセス可能なコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段として機能させ、
更に、前記不感地帯抽出手段と前記効果定量化式作成手段とにアクセス可能なコンピュータを、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各区域毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段として機能させることを特徴とした探索プログラム。 - 無線通信システムの電波が十分に到達していない電波不感地帯を探索するための探索プログラムであって、
探索対象領域内の建物の位置と形状を特定する情報と前記探索対象領域内の各区域の属性情報とを対応させて記憶する地図データベースにアクセス可能で、かつ、データ入力手段を備えたコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記データ入力手段から入力された周辺の基地局の情報とを読み込み、各建物の位置と形状を特定する情報と周辺の基地局の情報とに基いて、各区域毎の電波環境データを推定する電波環境推定手段として機能させると共に、
前記地図データベースと前記電波環境推定手段にアクセス可能なコンピュータを、
前記電波環境推定手段によって推定された電波環境データと前記地図データベースから読み出された各区域の属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている区域と該区域に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段として機能させ、かつ、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている区域の利用状況データと該利用状況データに対応した属性情報とを記憶した利用状況データベースと前記地図データベースとにアクセス可能なコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各区域の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段として機能させ、
更に、前記不感地帯抽出手段と前記効果定量化式作成手段とにアクセス可能なコンピュータを、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各区域を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各区域から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各区域の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各区域毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各区域に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段として機能させることを特徴とした探索プログラム。 - 無線通信システムの電波が十分に到達していない電波不感地帯を探索するための探索プログラムであって、
探索対象領域内の建物の位置と形状を特定する情報と該各建物の属性情報とを対応させて記憶する地図データベースにアクセス可能で、かつ、データ入力手段を備えたコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記データ入力手段から入力された周辺の基地局の情報とを読み込み、各建物の位置と形状を特定する情報と周辺の基地局の情報とに基いて、各建物毎の電波環境データを推定する電波環境推定手段として機能させると共に、
前記地図データベースと前記電波環境推定手段にアクセス可能なコンピュータを、
前記電波環境推定手段によって推定された電波環境データと前記地図データベースから読み出された各建物の属性情報とを対応させ、対応する電波環境データが電波不感地帯となっている建物と該建物に対応する属性情報とを抽出する不感地帯抽出手段として機能させ、かつ、
前記無線通信システムまたは前記無線通信システムに類似する無線通信システムの利用が既に可能となっている各建物の利用状況データと該利用状況データに対応した属性情報とを記憶した利用状況データベースと前記地図データベースとにアクセス可能なコンピュータを、
前記地図データベースのデータと前記利用状況データベースのデータとを読み込み、前記各建物の属性情報に基づいて、前記利用状況データベースから読み出された利用状況データと前記地図データベースから読み出された属性情報とを対応させ、前記属性情報を構成するパラメータを説明変数として、無線通信システムから通信事業者が得られる効果を定量化する計算式を生成する効果定量化式作成手段として機能させ、
更に、前記不感地帯抽出手段と前記効果定量化式作成手段とにアクセス可能なコンピュータを、
前記不感地帯抽出手段によって電波不感地帯として抽出された各建物を無線通信システムの利用可能区域とすることによって通信事業者が各建物から得られる効果を、電波不感地帯として抽出された前記各建物の属性情報のパラメータと前記効果定量化式作成手段によって生成された計算式とに基づいて各建物毎に算出し、得られる効果の大きさに応じて、電波不感地帯として抽出された前記各建物に電波不感地帯対策の優先順位を付ける効果定量化手段として機能させることを特徴とした探索プログラム。
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