JP2006303394A - 有機電界発光素子 - Google Patents

有機電界発光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2006303394A
JP2006303394A JP2005127028A JP2005127028A JP2006303394A JP 2006303394 A JP2006303394 A JP 2006303394A JP 2005127028 A JP2005127028 A JP 2005127028A JP 2005127028 A JP2005127028 A JP 2005127028A JP 2006303394 A JP2006303394 A JP 2006303394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
atom
carbon atoms
coordinated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2005127028A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Igarashi
達也 五十嵐
Jiro Tsukahara
次郎 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2005127028A priority Critical patent/JP2006303394A/ja
Priority to US11/410,019 priority patent/US20060255721A1/en
Publication of JP2006303394A publication Critical patent/JP2006303394A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/06Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing organic luminescent materials
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/12Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces
    • H05B33/14Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces characterised by the chemical or physical composition or the arrangement of the electroluminescent material, or by the simultaneous addition of the electroluminescent material in or onto the light source
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/30Coordination compounds
    • H10K85/341Transition metal complexes, e.g. Ru(II)polypyridine complexes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/30Coordination compounds
    • H10K85/341Transition metal complexes, e.g. Ru(II)polypyridine complexes
    • H10K85/346Transition metal complexes, e.g. Ru(II)polypyridine complexes comprising platinum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2211/00Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
    • C09K2211/10Non-macromolecular compounds
    • C09K2211/1003Carbocyclic compounds
    • C09K2211/1007Non-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2211/00Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
    • C09K2211/10Non-macromolecular compounds
    • C09K2211/1018Heterocyclic compounds
    • C09K2211/1025Heterocyclic compounds characterised by ligands
    • C09K2211/1029Heterocyclic compounds characterised by ligands containing one nitrogen atom as the heteroatom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2211/00Chemical nature of organic luminescent or tenebrescent compounds
    • C09K2211/18Metal complexes
    • C09K2211/185Metal complexes of the platinum group, i.e. Os, Ir, Pt, Ru, Rh or Pd
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K2101/00Properties of the organic materials covered by group H10K85/00
    • H10K2101/10Triplet emission
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/11OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers

Abstract

【課題】 高発光効率、及び、駆動耐久性の少なくとも一つに優れる有機電界発光素子を提供する。
【解決手段】 一対の電極間に発光層を含む少なくとも一層の有機化合物層を有する有機電界発光素子であって、前記有機化合物層の少なくもと一層が、中心金属イオンが2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンであり、且つ5座配位又は6座配位の金属錯体を含有することを特徴とする有機電界発光素子。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電気エネルギーを光に変換して発光できる有機電解発光素子(以下、「発光素子」、又は「有機EL素子」ともいう。)に関する。
有機電界発光(EL)素子は、低電圧で高輝度の発光を得ることができるため、有望な表示素子として注目されている。この有機電界発光素子の重要な特性値として、外部量子効率がある。外部量子効率は 外部量子効率φ=素子から放出されたフォトン数/素子に注入された電子数で算出され、この値が大きいほど消費電力の点で有利な素子と言える。
有機電界発光素子の外部量子効率は 外部量子効率φ=内部量子効率×光取り出し効率 で決まる。有機化合物からの蛍光発光を利用する有機EL素子においては、内部量子効率の限界値が25%であり、光取り出し効率が約20%であることから、外部量子効率の限界値は約5%とされている。
有機電界発光素子の内部量子効率を向上させて、素子の外部量子効率を向上する方法として、白金錯体から成る三重項発光材料(りん光発光材料)を用いる素子が報告されている(特許文献1、特許文献2参照)。当該文献に記載される素子は、従来の蛍光発光を利用した素子(一重項発光素子)に比べて外部量子効率を向上させることが可能であるが、発光が橙〜赤色発光に限定されているため、フルカラー用途を考えた場合には、発光波長の短波長化という点で問題があった。また、駆動耐久性や発光効率の点でも改良が望まれていた。
また、下記特許文献3においては、ジピリジルベンゼン配位子を有する白金錯体を含有する発光素子が報告されている。当該文献に記載される素子は、高効率を達成してはいるが、耐久性の点で改良が望まれていた。
米国特許第6303238B1号明細書 米国特許第6653654B1号明細書 国際公開第2004/039781号パンフレット
本発明の目的は、高発光効率、及び、駆動耐久性の少なくとも一つに優れる有機電界発光素子の提供にある。
前記課題を解決するための手段は以下の通りである。
(1) 一対の電極間に発光層を含む少なくとも一層の有機化合物層を有する有機電界発光素子であって、前記有機化合物層の少なくとも一層が、中心金属イオンが2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンであり、且つ5座配位又は6座配位の金属錯体を含有することを特徴とする有機電界発光素子。
(2) 前記5座配位又は6座配位の金属錯体が、5座又は6座の配位子を有することを特徴とする前記(1)に記載の有機電界発光素子。
(3) 前記5座の配位子を有する5座配位の金属錯体が、下記一般式(1)、一般式(2)、又は、一般式(3)で表される化合物であることを特徴とする前記(2)に記載の有機電界発光素子。
Figure 2006303394
一般式(1)中、X11〜X16は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q11〜Q15は、Mに配位する原子群を表す。Y11は連結基を表す。n11は0又は1を表す。n11が0の場合は、Q12とQ13間にX13を介した結合は存在しない。M11は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(2)中、X21〜X26は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q21〜Q25は、Mに配位する原子群を表す。Y21は連結基を表す。n21は0又は1を表す。n21が0の場合は、Q22とQ23間にX23を介した結合は存在しない。M21は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(3)中、X31〜X36は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q31〜Q35は、Mに配位する原子群を表す。Y31は連結基を表す。n31は0又は1を表す。n31が0の場合は、Q32とQ33間にX33を介した結合は存在しない。M31は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
(4) 前記6座の配位子を有する6座配位の金属錯体が、下記一般式(4)、一般式(5)、又は、一般式(6)で表される化合物であることを特徴とする前記(2)に記載の有機電界発光素子。
Figure 2006303394
一般式(4)中、X41〜X47は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q41〜Q46は、M41に配位する原子群を表す。Y41は炭素原子又はケイ素原子を表す。n41は0又は1を表す。n41が0の場合は、Q42とQ43間にX43を介した結合は存在しない。M41は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(5)中、X51〜X57は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q51〜Q56は、M51に配位する原子群を表す。Y51は炭素原子又はケイ素原子を表す。n51は0又は1を表す。n51が0の場合は、Q52とQ53間にX53を介した結合は存在しない。M51は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(6)中、X61〜X67は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q61〜Q66は、M61に配位する原子群を表す。Y61は炭素原子又はケイ素原子を表す。n61は0又は1を表す。n61が0の場合は、Q62とQ63間にX63を介した結合は存在しない。M61は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
(5) 前記6座の配位子を有する5座配位の金属錯体が、下記一般式(7)で表される化合物であることを特徴とする前記(2)に記載の有機電界発光素子。
Figure 2006303394
一般式(7)中、X71〜X73は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q75は、M71に配位する原子群を表す。Y71は連結基を表す。R701〜R714は、各々独立に、水素原子又は置換基を表す。R707とR708が結合してもよい。M71は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
(6) 前記6座の配位子を有する6座配位の金属錯体が、下記一般式(8)で表される化合物であることを特徴とする前記(2)に記載の有機電界発光素子。
Figure 2006303394
一般式(8)中、X81〜X84は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q85及びQ86は、M81に配位する原子群を表す。R801〜R814は、各々独立に、水素原子又は置換基を表す。R807とR808が結合してもよい。M81は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
(7) 前記5座配位又は6座配位の金属錯体が、りん光発光材料であることを特徴とする前記(1)〜(6)の何れか1項に記載の有機電界発光素子。
本発明によれば、高発光効率、及び、駆動耐久性の少なくとも一つに優れる有機電界発光素子を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の有機電界発光素子は、一対の電極間に発光層を含む少なくとも一層の有機化合物層を有する有機電界発光素子であって、前記有機化合物層の少なくとも一層が、中心金属イオンが2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンであり、且つ5座配位又は6座配位の金属錯体を含有することを特徴とする。
上記構成とすることにより、高発光効率、及び、駆動耐久性の少なくとも一つに優れる有機電界発光素子とすることができる。さらに、特定構造を有する化合物を有機化合物層に含有することで、本発明の有機電界発光素子は、発光波長が短波長の素子にも好適に用いることができる。
(中心金属イオンが2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンであり、且つ5座配位又は6座配位の金属錯体)
以下、本発明における特徴的な成分である、中心金属イオンが2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンであり、且つ5座配位又は6座配位の金属錯体について説明する。
本発明において、前記5座配位又は6座配位の金属錯体は、有機化合物層の少なくとも一層中に含有されることを要し、発光層中にりん光発光材料として含有されることが好ましい。
ここで、5座配位の金属錯体とは、配位子中の5個の原子が中心金属イオンに配位している錯体のことである。また、6座配位の金属錯体とは、配位子中の6個の原子が中心金属イオンに配位している錯体のことである。
本発明における5座配位又は6座の金属錯体が有する中心金属イオンは、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンであり、2価の白金イオンであることがより好ましい。
また、本発明においては6座配位の金属錯体であることが好ましい。
有機電界発光素子のりん光発光材料として使用される白金ポルフィリン錯体に代表される白金錯体は、4座配位子ポルフィリンを有する4座配位の錯体である。
これに対して、本発明における5座又は6座配位の金属錯体は、例えば、当該錯体が白金錯体の場合について述べれば、反応活性な白金アピカル位を配位子で塞ぐことができるため、安定性の点で有利である。さらに、配位子場強度の強い配位子をアピカル位に配位させることで、発光の短波長化を達することが可能となる。
本発明における5座配位又は6座配位の金属錯体が有する配位子は、単座配位子であってもよいいし、2座以上の多座配位子であってもよい。
本発明における5座配位の金属錯体は、2座以上の配位子を有することが好ましく、3座以上の配位子を有することがより好ましく、4座以上の配位子を有することがさらに好ましく、5座の配位子を有することが特に好ましい。
また、本発明における5座配位の金属錯体は、配位子として、2座配位子と3座配位子とを有する態様、及び、5座配位子を有する態様があるが、5座配位子を有する態様がより好ましい。
本発明における6座配位の金属錯体は、2座以上の配位子を有することが好ましく、3座以上の配位子を有することがより好ましく、4座以上の配位子を有することがさらに好ましく、6座の配位子を有することが特に好ましい。
また、本発明における6座配位の金属錯体としては、配位子として、3座配位子を2個有する態様(該3座配位子は、同一であっても異なっていてもよい。)、4座配位子と2座配位子とを有する態様、及び、6座配位子を有する態様があるが、3座配位子を2個有する態様、及び、6座配位子を有する態様がより好ましく、6座配位子を有する態様がさらに好ましい。
本発明において、5座の配位子を有する5座配位の金属錯体としては、下記一般式(1)、一般式(2)、又は、一般式(3)で表される化合物であることが好ましく、一般式(1)、又は、一般式(2)で表される化合物であることがより好ましく、一般式(1)で表される化合物であることがさらに好ましい。
Figure 2006303394
一般式(1)中、X11〜X16は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q11〜Q15は、M11に配位する原子群を表す。Y11は連結基を表す。n11は0又は1を表す。n11が0の場合は、Q12とQ13間にX13を介した結合は存在しない。M11は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(2)中、X21〜X26は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q21〜Q25は、M21に配位する原子群を表す。Y21は連結基を表す。n21は0又は1を表す。n21が0の場合は、Q22とQ23間にX23を介した結合は存在しない。M21は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(3)中、X31〜X36は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q31〜Q35は、M31に配位する原子群を表す。Y31は連結基を表す。n31は0又は1を表す。n31が0の場合は、Q32とQ33間にX33を介した結合は存在しない。M31は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(1)で表される化合物について説明する。
11〜X16は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。
11〜X16で表される連結基としては、特に限定されないが、アルキレン基(例えば、メチレン基、ジメチルメチレン基、ジイソプロピルメチレン基、ジフェニルメチレン基、エチレン基、テトラメチルエチレン基など)、アルケニレン基(例えば、ビニレン基、ジメチルビニレン基など)、アルキニレン基(例えば、エチニレン基など)、アリーレン基(フェニレン基、ナフチレン基など)、ヘテロアリーレン基(例えば、ピリジレン基、ピラジレン基、キノリレン基など)、酸素連結基、硫黄連結基、窒素連結基(例えば、メチルアミノ連結基、フェニルアミノ連結基、tブチルアミノ連結基など)、及び、これらを組み合わせた連結基(例えば、オキシレンメチレン基など)などが挙げられる。
11、X12、X14、及びX15としては、単結合、又はアルキレン基が好ましく、単結合がより好ましい。X13及びX16としては、単結合、又は、アルキレン基が好ましく、アルキレン基がより好ましい。
11〜Q15は、M11に配位する原子群を表す。該原子群としては、M11に配位する原子群であれば特に限定されないが、炭素原子で配位する原子群、窒素原子で配位する原子群、酸素原子で配位する原子群、硫黄原子で配位する原子群、及びりん原子で配位する原子群が好ましく、炭素原子で配位する原子群、窒素原子で配位する原子群、酸素原子で配位する原子群がより好ましく、炭素原子で配位する原子群、及び窒素原子で配位する原子群がさらに好ましい。
前記炭素原子で配位する原子群としては、例えば、イミノ基、芳香族炭化水素環基(ベンゼン、ナフタレンなど)、ヘテロ環基(チオフェン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、チアゾール、オキサゾール、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾールなど)及びこれらを含む縮合環、並びにこれらの互変異性体が挙げられる。これらの基は、さらに置換基を有していてもよい。導入可能な置換基の例としては、後述する一般式(7)におけるR701で説明する基が挙げられる。
前記窒素原子で配位する原子群としては、例えば、含窒素ヘテロ環基(ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、チアゾール、オキサゾール、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾールなど)、アミノ基(アルキルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えば、メチルアミノ)、アリールアミノ基(例えば、フェニルアミノ)などが挙げられる。)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えば、メトキシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜30、より好ましくは炭素数7〜20、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えば、フェニルオキシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、メタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノなどが挙げられる。)、イミノ基などが挙げられる。これらの基はさらに置換されていてもよい。導入可能な置換基の例としては、後述する一般式(7)におけるR701で説明する基が挙げられる。
前記酸素原子で配位する原子群としては、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10であり、例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、2−エチルヘキシロキシなどが挙げられる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えば、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシなどが挙げられる。)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、ピリジルオキシ、ピラジルオキシ、ピリミジルオキシ、キノリルオキシなどが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシなどが挙げられる。)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えば、トリメチルシリルオキシ、トリフェニルシリルオキシなどが挙げられる。)、カルボニル基(例えば、ケトン基、エステル基、アミド基など)、エーテル基(例えば、ジアルキルエーテル基、ジアリールエーテル基、フリル基など)などが挙げられる。これらの基はさらに置換されていてもよい。導入可能な置換基の例としては、後述する一般式(7)におけるR701で説明する基が挙げられる。
前記硫黄原子で配位する原子群としては、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、メチルチオ、エチルチオなどが挙げられる。)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えば、フェニルチオなどが挙げられる。)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、ピリジルチオ、2−ベンズイミゾリルチオ、2−ベンズオキサゾリルチオ、2−ベンズチアゾリルチオなどが挙げられる。)、チオカルボニル基(例えば、チオケトン基、チオエステル基など)、チオエーテル基(例えば、ジアルキルチオエーテル基、ジアリールチオエーテル基、チオフリル基など)などが挙げられる。これらの基はさらに置換されていてもよい。導入可能な置換基の例としては、後述する一般式(7)におけるR701で説明する基が挙げられる。
前記リン原子で配位する原子群としては、ジアルキルホスフィノ基、ジアリールホスフィノ基、トリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィン、ホスフィニン基等が挙げられる。これらの基はさらに置換されていてもよい。導入可能な置換基の例としては、後述する一般式(7)におけるR701で説明する基が挙げられる。
11及びQ14としては、窒素原子で配位する原子群、及びりん原子で配位する原子群が好ましく、窒素原子で配位する原子群がより好ましく、窒素原子で配位する含窒素へテロ環基がさらに好ましく、窒素原子で配位する単環の含窒素へテロ環基が特に好ましい。
12及びQ13としては、炭素原子で配位する原子群、窒素原子で配位する原子群、及び酸素原子で配位する原子群が好ましく、炭素原子で配位するアリール基、炭素原子で配位するヘテロアリール基、窒素原子で配位するヘテロアリール基、酸素原子で配位するカルボキシル基、酸素原子で配位するアリールオキシ基、及び酸素原子で配位するヘテロアリールオキシ基がより好ましく、炭素原子で配位するアリール基、窒素原子で配位するヘテロアリール基、及び酸素原子で配位するカルボキシル基がさらに好ましく、炭素原子で配位するアリール基が特に好ましい。
11は連結基を表す。該連結基としては、特に限定されないが、窒素連結基、炭素連結基(炭素連結基上の置換基としては、後述する一般式(7)におけるR701で説明する基が挙げられる)、及びケイ素連結基が好ましく(ケイ素連結基上の置換基としては後述する一般式(7)におけるR701で説明する基が挙げられる)、炭素連結基、及びケイ素連結基がより好ましく、炭素連結基がさらに好ましい。
11は0又は1を表し、0が好ましい。n11が0の場合は、Q12とQ13間にX13を介した結合は存在しない。
11は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表し、2価の白金イオンがより好ましい。
一般式(2)で表される化合物について説明する。
21〜X26は、それぞれ前記一般式(1)におけるX11〜X16と同義であり、好ましい範囲も同じである。
21〜Q25は、M21に配位する原子群を表す。該原子群としては、Mに配位する原子群であれば特に限定されないが、炭素原子で配位する原子群、窒素原子で配位する原子群、酸素原子で配位する原子群、硫黄原子で配位する原子群、及びりん原子で配位する原子群が好ましく、炭素原子で配位する原子群、窒素原子で配位する原子群、及び酸素原子で配位する原子群がより好ましく、炭素原子で配位する原子群、及び窒素原子で配位する原子群がさらに好ましい。
21及びQ24としては、炭素原子で配位する原子群、及び窒素原子で配位する原子群が好ましく、炭素原子で配位するアリール基、炭素原子で配位するヘテロアリール基、及び窒素原子で配位するヘテロアリール基がより好ましく、炭素原子で配位するアリール基、窒素原子で配位するヘテロアリール基がさらに好ましく、及び炭素原子で配位するアリール基が特に好ましい。
22及びQ23としては、窒素原子で配位する原子群、及びりん原子で配位する原子群が好ましく、窒素原子で配位する原子群がより好ましく、窒素原子で配位する含窒素へテロ環基がさらに好ましく、窒素原子で配位する単環の含窒素へテロ環基が特に好ましい。
21は、前記一般式(1)におけるY11と同義であり、好ましい範囲も同じである。
21は0又は1を表し、0が好ましい。n21が0の場合は、Q22とQ23間にX23を介した結合は存在しない。
21は、前記一般式(1)におけるM11と同義であり、好ましい範囲も同じである。
一般式(3)で表される化合物について説明する。
31〜X36は、それぞれ前記一般式(1)におけるX11〜X16と同義であり、好ましい範囲も同じである。
31〜Q35は、M21に配位する原子群を表す。該原子群としては、M21に配位する原子群であれば特に限定されないが、炭素原子で配位する原子群、窒素原子で配位する原子群、酸素原子で配位する原子群、硫黄原子で配位する原子群、及びりん原子で配位する原子群が好ましく、炭素原子で配位する原子群、窒素原子で配位する原子群、及び酸素原子で配位する原子群がより好ましく、炭素原子で配位する原子群、及び窒素原子で配位する原子群がさらに好ましい。
31及びQ33としては、窒素原子で配位する原子群、及びりん原子で配位する原子群が好ましく、窒素原子で配位する原子群がより好ましく、窒素原子で配位する含窒素へテロ環基がさらに好ましく、窒素原子で配位する単環の含窒素へテロ環基が特に好ましい。
32としては、炭素原子で配位する原子群、窒素原子で配位する原子群、及び酸素原子で配位する原子群が好ましく、炭素原子で配位するアリール基、炭素原子で配位するヘテロアリール基、窒素原子で配位するヘテロアリール基、酸素原子で配位するカルボキシル基、酸素原子で配位するアリールオキシ基、及び酸素原子で配位するヘテロアリールオキシ基がより好ましく、炭素原子で配位するアリール基、窒素原子で配位するヘテロアリール基、及び酸素原子で配位するカルボキシル基がさらに好ましく、炭素原子で配位するアリール基が特に好ましい。
34としては、炭素原子で配位する原子群、及び窒素原子で配位する原子群が好ましく、炭素原子で配位するアリール基、炭素原子で配位するヘテロアリール基、及び窒素原子で配位するヘテロアリール基がより好ましく、炭素原子で配位するアリール基、及び窒素原子で配位するヘテロアリール基がさらに好ましく、炭素原子で配位するアリール基が特に好ましい。
31は、前記一般式(1)におけるY11と同義であり、好ましい範囲も同じである。
31は0又は1を表し、0が好ましい。n31が0の場合は、Q32とQ33間にX33を介した結合は存在しない。
31は、前記一般式(1)におけるM11と同義であり、好ましい範囲も同じである。
本発明において、6座配位子を有する6座配位の金属錯体としては、下記一般式(4)、一般式(5)、又は、一般式(6)で表される化合物であることが好ましく、一般式(4)、又は、一般式(5)で表される化合物であることがより好ましく、一般式(4)で表される化合物であることがさらに好ましい。
Figure 2006303394
一般式(4)中、X41〜X47は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q41〜Q46は、M41に配位する原子群を表す。Y41は炭素原子又はケイ素原子を表す。n41は0又は1を表す。n41が0の場合は、Q42とQ43間にX43を介した結合は存在しない。M41は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(5)中、X51〜X57は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q51〜Q56は、M51に配位する原子群を表す。Y51は炭素原子又はケイ素原子を表す。n51は0又は1を表す。n51が0の場合は、Q52とQ53間にX53を介した結合は存在しない。M51は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(6)中、X61〜X67は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q61〜Q66は、M61に配位する原子群を表す。Y61は炭素原子又はケイ素原子を表す。n61は0又は1を表す。n61が0の場合は、Q62とQ63間にX63を介した結合は存在しない。M61は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(4)で表される化合物について説明する。
41〜X46は、それぞれ前記一般式(1)におけるX11〜X16と同義であり、好ましい範囲も同じである。X47は、前記一般式(1)におけるX16と同義であり、好ましい範囲も同じである。
41〜Q46は、それぞれ前記一般式(1)におけるQ11〜Q16と同義であり、好ましい範囲も同じである。Q47は、前記一般式(1)におけるQ15と同義であり、好ましい範囲も同じである。
41は炭素原子又はケイ素原子を表し、炭素原子が好ましい。
41は0又は1を表し、0が好ましい。n41が0の場合は、Q42とQ43間にX43を介した結合は存在しない。
41は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表し、2価の白金イオンがより好ましい。
一般式(5)に関して説明する。
51〜X56は、それぞれ前記一般式(1)におけるX11〜X16と同義であり、好ましい範囲も同じである。X57は、前記一般式(1)におけるX16と同義であり、好ましい範囲も同じである。
51〜Q55は、それぞれ前記一般式(2)におけるQ21〜Q25と同義であり、好ましい範囲も同じである。Q56は、前記一般式(2)におけるQ25と同義であり、好ましい範囲も同じである。
51は、前記一般式(4)におけるY41と同義であり、好ましい範囲も同じである。
51は0又は1を表し、0が好ましい。n51が0の場合は、Q52とQ53間にX53を介した結合は存在しない。
51は、前記一般式(4)におけるM41と同義であり、好ましい範囲も同じである。
一般式(6)で表される化合物について説明する。
61〜X66は、それぞれ前記一般式(1)におけるX11〜X16と同義であり、好ましい範囲も同じである。X67は、前記一般式(1)におけるX16と同義であり、好ましい範囲も同じである。
61〜Q65は、それぞれ前記一般式(3)におけるQ31〜Q35と同義であり、好ましい範囲も同じである。Q66は、前記一般式(3)におけるQ35と同義であり、好ましい範囲も同じである。
61は、前記一般式(4)におけるY41と同義であり、好ましい範囲も同じである。
61は0又は1を表し、0が好ましい。n61が0の場合は、Q61とQ63間にX63を介した結合は存在しない。
61は、前記一般式(4)におけるM41と同義であり、好ましい範囲も同じである。
前記一般式(1)で表される化合物は、下記一般式(7)であらわされる化合物であることが好ましい。
Figure 2006303394
一般式(7)中、X71〜X73は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q75は、M71に配位する原子群を表す。Y71は連結基を表す。R701〜R714は、各々独立に、水素原子又は置換基を表す。R707とR708が結合してもよい。M71は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
また、前記一般式(4)で表される化合物は、下記一般式(8)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2006303394
一般式(8)中、X81〜X84は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q85及びQ86は、M81に配位する原子群を表す。R801〜R814は、各々独立に、水素原子又は置換基を表す。R807とR808が結合してもよい。M81は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
一般式(7)で表される化合物について説明する。
71、X73、Q75、及びY71は、それぞれ前記一般式(1)におけるX12、X14、Q15、及びY11と同義であり、好ましい範囲も同じである。
701〜R714は、各々独立に、水素原子又は置換基を表す。R707とR708が結合してもよい。
701〜R714で表される置換基としては、例えば、アルキル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10であり、例えば、メチル、エチル、iso−プロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニルなどが挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えば、プロパルギル、3−ペンチニルなどが挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えば、フェニル、p−メチルフェニル、ナフチル、アントラニルなどが挙げられる。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜30、より好ましくは炭素数0〜20、特に好ましくは炭素数0〜10であり、例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジベンジルアミノ、ジフェニルアミノ、ジトリルアミノなどが挙げられる。)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10であり、例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、2−エチルヘキシロキシなどが挙げられる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えば、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシなどが挙げられる。)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、ピリジルオキシ、ピラジルオキシ、ピリミジルオキシ、キノリルオキシなどが挙げられる。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、アセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピバロイルなどが挙げられる。)、
アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどが挙げられる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜30、より好ましくは炭素数7〜20、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えば、フェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシなどが挙げられる。)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノなどが挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えば、メトキシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜30、より好ましくは炭素数7〜20、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えば、フェニルオキシカルボニルアミノなどが挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、メタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノなどが挙げられる。)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜30、より好ましくは炭素数0〜20、特に好ましくは炭素数0〜12であり、例えば、スルファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイルなどが挙げられる。)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、カルバモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フェニルカルバモイルなどが挙げられる。)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、メチルチオ、エチルチオなどが挙げられる。)、
アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えば、フェニルチオなどが挙げられる。)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、ピリジルチオ、2−ベンズイミゾリルチオ、2−ベンズオキサゾリルチオ、2−ベンズチアゾリルチオなどが挙げられる。)、スルホニル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、メシル、トシルなどが挙げられる。)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、メタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニルなどが挙げられる。)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、ウレイド、メチルウレイド、フェニルウレイドなどが挙げられる。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば、ジエチルリン酸アミド、フェニルリン酸アミドなどが挙げられる。)、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキサム酸基、スルフィノ基、ヒドラジノ基、イミノ基、ヘテロ環基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜12であり、ヘテロ原子としては、例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子が挙げられ、具体的には例えば、イミダゾリル、ピリジル、キノリル、フリル、チエニル、ピペリジル、モルホリノ、ベンズオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、カルバゾリル基、アゼピニル基などが挙げられる。)、シリル基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えば、トリメチルシリル、トリフェニルシリルなどが挙げられる。)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えば、トリメチルシリルオキシ、トリフェニルシリルオキシなどが挙げられる。)などが挙げられる。これらの置換基は更に置換されてもよい。
701、R703、R712、及びR714としては、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、及びアミノ基が好ましく、水素原子、及びアルキル基がより好ましく、水素原子がさらに好ましい。
702、及びR713としては、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、及びアミノ基が好ましく、水素原子、アルキル基、及びアルコキシ基がより好ましく、水素原子、アルコキシ基、及びジアルキルアミノ基がさらに好ましい。
704、R706、R709、及びR711としては、水素原子、フッ素原子、フッ素置換アルキル基、フッ素置換アリール基、ヘテロアリール基、シアノ基、カルボニル基、及びスルホニル基が好ましく、フッ素原子、パーフルオロアルキル基、及びパーフルオロアリール基、シアノ基がより好ましく、フッ素原子、及びシアノ基がさらに好ましく、フッ素原子が特に好ましい。
705、及びR710としては、水素原子、フッ素原子、フッ素置換アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シアノ基、カルボニル基、及びスルホニル基が好ましく、フッ素原子、パーフルオロアルキル基、パーフルオロアリール基、及びシアノ基がより好ましく、パーフルオロアルキル基、パーフルオロアリール基、及びシアノ基がさらに好ましく、シアノ基が特に好ましい。
707、及びR708としては、水素原子、フッ素原子、フッ素置換アルキル基、フッ素置換アリール基、及びヘテロアリール基が好ましく、水素原子、及びフッ素原子がより好ましく、水素原子がさらに好ましい。
一般式(8)で表される化合物について説明する。
81、X83、Q85、Y81、及びR801〜R814は、それぞれ前記一般式(7)におけるX71、X73、Q75、Y71、及びR701〜R714と同義であり、好ましい範囲も同じである。X84及びQ86は、それぞれ前記一般式(7)におけるX73及びQ75と同義であり、好ましい範囲も同じである。
本発明における5座又は6座配位の金属錯体は、既述のごとく、発光層中に、りん光発光材料として含有されることが好ましい。
前記5座又は6座配位の金属錯体がりん光発光材料として使用される場合、該りん光発光材料のりん光量子収率は、30%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、70%以上であることがさらに好ましく、90%以上であることが特に好ましい。
りん光発光材料のりん光量子収率は、例えば、有機溶媒(例えば、トルエン、ジクロロエタンなど)に溶解したりん光発光材料(例えば、1×10-3mol/lの濃度)を凍結脱気し、室温で光照射した時の発光量を、絶対蛍光量子収率の分かっている材料(例えば、フルオレセイン、アントラセン、ローダミンなど)と比較して、測定することができる。
りん光発光材料のりん光寿命は、10μs以下であることが好ましく、5μs以下であることがより好ましく、3μs以下であることがさらに好ましい。
りん光発光材料のりん光寿命は、例えば、有機溶媒(例えばトルエン、ジクロロエタンなど)に溶解したりん光発光材料(例えば1×10-3mol/の濃度)を凍結脱気し、室温で光照射した時の発光寿命を測定することにより、求めることができる。
本発明における5座配位又は6座配位の金属錯体は、低分子化合物であっもてよく、また、オリゴマー化合物、金属錯体を主鎖又は側鎖に有するポリマー化合物(重量平均分子量(ポリスチレン換算)は、好ましくは1000〜5000000、より好ましくは2000〜1000000、さらに好ましくは3000〜100000である。)であってもよい。
本発明における5座配位又は6座配位の金属錯体は、低分子化合物であることが好ましい。
次に、本発明における5座配位又は6座配位の金属錯体の化合物例〔例示化合物(1−1)〜(1−32)〕を示すが、本発明はこれに限定されない。
Figure 2006303394
Figure 2006303394
Figure 2006303394
Figure 2006303394
Figure 2006303394
Figure 2006303394
Figure 2006303394
本発明における5座配位又は6座配位の金属錯体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
有機化合物層1層中において、前記5座配位又は6座配位の金属錯体の含有量としては、
0.1〜99質量%が好ましく、1〜50質量%がより好ましく、3〜20質量%がさらに好ましい。
本発明における5座配位又は6座配位の金属錯体が含有される有機化合物層としては、発光層であることが好ましい。
本発明における5座配位又は6座配位の金属錯体は、例えば、配位子と金属源(例えば、塩化白金、塩化パラジウム、塩化白金酸カリウム、塩化パラジウム酸ナトリウム、臭化白金、白金アセチルアセトン錯体など)を、溶媒(アセトニトリル、ベンゾニトリル、酢酸、エタノール、メトキシエタノール、グリセロール、水、及び、これらの混合溶媒など)の存在下、もしくは、非存在下混合し、合成することができる。反応を活性化させる添加剤(トリフルオロメタンスルホン酸銀など)を添加させてもよいし、不活性ガス(窒素、アルゴンなど)の存在下で反応させてもよい。
反応温度は、特に限定されないが、−30℃〜400℃が好ましく、0℃〜350℃がより好ましく、25℃〜300℃がさらに好ましい。
例えば、前記した例示化合物(1−5)は、公知の化合物より、下記のスキームで合成することができる。
Figure 2006303394
本発明における5座配位又は6座配位の金属錯体を発光層に含有する有機電界発光素子(本発明の有機電界発光素子)の好適な態様について詳細に説明する。
本発明の有機電界発光素子の外部量子効率としては、5%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、13%以上がさらに好ましい。外部量子効率の数値は20℃で素子を駆動したときの外部量子効率の最大値、もしくは、20℃で素子を駆動した時の100〜300cd/m2付近での外部量子効率の値を用いることができる。
本発明の有機電界発光素子の内部量子効率としては、30%以上が好ましく、50%以上がさらに好ましく、70%以上がさらに好ましい。素子の内部量子効率は、内部量子効率=外部量子効率/光取り出し効率で算出される。通常の有機EL素子では光取り出し効率は約20%であるが、本発明の有機電界発光素子では、基板の形状、電極の形状、有機層の膜厚、無機層の膜厚、有機層の屈折率、無機層の屈折率等を工夫することにより、光取り出し効率を20%以上にすることが可能である。
本発明の有機電界発光素子を構成する各層の詳細は後述する通りであるが、少なくとも、ホール輸送層、発光層、及び電子輸送層の3層を有する素子であることが好ましい。
本発明における発光層は、発光効率及び駆動耐久性向上の観点から、ホスト材料と、りん光発光材料として前記5座配位又は6座配位の金属錯体と、を含むことが好ましい。
発光層に含まれるホスト材料のイオン化ポテンシャルは、素子の駆動電圧を低下させる観点から、5.8eV以上、6.3eV以下であることが好ましく、5.95eV以上、6.25eV以下であることがより好ましく、6.0eV以上6.2eV以下であることがさらに好ましい。
発光層に含まれるホスト材料の電子移動度は、素子の駆動電圧を低下させる観点から、1×10-6cm2/Vs 以上、1×10-1cm2/Vs以下であることが好ましく、5×10-6cm2/Vs以上1×10-2cm2/Vs以下であることがより好ましく、1×10-5cm2/Vs以上1×10-2cm2/Vs以下であることがさらに好ましく、5×10-5cm2/Vs以上1×10-2cm2/Vs以下であることが特に好ましい。
発光層に含まれるホスト材料のホール移動度は、素子の駆動電圧を低下させる観点から、1×10-6cm2/Vs以上、1×10-1cm2/Vs以下であることが好ましく、5×10-6cm2/Vs以上1×10-2cm2/Vs以下であることがより好ましく、1×10-5cm2/Vs以上1×10-2cm2/Vs以下であることがさらに好ましく、5×10-5cm2/Vs以上1×10-2cm2/Vs以下であることが特に好ましい。
本発明における発光層に含まれるホスト材料、電子輸送層に含まれる電子輸送材料、及び、ホール輸送層に含まれるホール輸送材料のガラス転移点は、素子の熱安定性を向上させる観点から、90℃以上400℃以下であることが好ましく、100℃以上380℃以下であることがより好ましく、120℃以上370℃以下であることがさらに好ましく、140℃以上360℃以下であることが特に好ましい。
また、本発明の有機電界発光素子を青色発光に適用する場合には、以下の態様であることが好ましい。
発光の極大波長は、青色色純度の観点から、好ましくは390nm以上、495nm以下であり、より好ましくは400nm以上、490nm以下である。また、本発明の有機電界発光素子は、500nm以上にも発光極大波長を有してもよく、白色発光素子であってもよい。
発光のCIE色度値のx値は、青色色純度の観点から、好ましくは0.22以下であり、より好ましくは0.20以下である。
発光のCIE色度値のy値は、青色色純度の観点から、好ましくは0.25以下であり、より好ましくは0.20以下であり、さらに好ましくは0.15以下である。
発光スペクトルの半値幅は、青色色純度の観点から、100nm以下が好ましく、90nm以下がより好ましく、80nm以下がさらに好ましく、70nm以下が特に好ましい。
発光層中のりん光発光材料のT1レベル(最低三重項励起状態のエネルギーレベル)は、青色発光の発光効率を向上させる観点から、60kcal/mol 以上(251.4kJ/mol以上)、90kcal/mol以下(377.1kJ/mol以下)が好ましく、62kcal/mol以上(259.78kJ/mol以上)、85kcal/mol 以下(356.15kJ/mol 以下)がより好ましく、65Kcal/mol以上(272.35kJ/mol以上)、80kcal/mol以下(335.2kJ/mol以下)がさらに好ましい。
発光層中のホスト材料のT1レベル(最低三重項励起状態のエネルギーレベル)は、青色発光の発光効率を向上させる観点から、60kcal/mol 以上(251.4kJ/mol以上)、90kcal/mol以下(377.1kJ/mol以下) が好ましく、62kcal/mol 以上(259.78kJ/mol以上)、85kcal/mol 以下(356.15kJ/mol以下)がより好ましく、65kcal/mol 以上(272.35kJ/mol以上)、80kcal/mol 以下(335.2kJ/mol 以下)がさらに好ましい。
発光層に隣接する層(ホール輸送層、電子輸送層、電荷ブロック層、励起子ブロック層など)のT1レベル(最低三重項励起状態のエネルギーレベル)は、青色発光の発光効率を向上させる観点から、60kcal/mol 以上(251.4kJ/mol以上)、90kcal/mol 以下(377.1kJ/mol以下) が好ましく、62kcal/mol 以上(259.78kJ/mol 以上)、85kcal/mol以下(356.15kJ/mol以下)がより好ましく、65kcal/mol 以上(272.35kJ/mol以上)、80kcal/mol以下(335.2kJ/mol以下)がさらに好ましい。
本発明の有機電界発光素子の構成に関して更に詳細に説明する。
本発明の有機電界発光素子は、陽極、陰極の一対の電極間に、発光層を含む少なくとも一層の有機化合物層を有して構成される。本発明の有機電界発光素子は、有機化合物層の少なくとも1層に前記5座配位又は6座配位の金属錯体を含有することを特徴とする。
本発明の有機電界発光素子は、発光層の他、正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層、保護層などを有していてもよく、またこれらの各層はそれぞれ他の機能を備えたものであってもよい。各層の形成にはそれぞれ種々の材料を用いることができる。
本発明の有機電界発光素子は、システム、駆動方法、利用形態などは特に問わない。
また、本発明の有機電界発光素子は、種々の公知の工夫により、光取り出し効率を向上させることができる。例えば、基板表面形状を加工する(例えば微細な凹凸パターンを形成する)、基板・ITO層・有機化合物層の屈折率を制御する、基板・ITO層・有機化合物層の膜厚を制御すること等により、光の取り出し効率を向上させ、外部量子効率を向上させることが可能である。
本発明の有機電界発光素子は、陰極側から発光を取り出す、所謂、トップエミッション方式(特開2003−208109号、同2003−248441号、同2003−257651号、同2003−282261号の各公報などに記載)であってもよい。
本発明の有機電界発光素子で用いられる基板は、特に限定されないが、ジルコニア安定化イットリウム、ガラス等の無機材料、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルや、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、アリルジグリコールカーボネート、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)、テフロン(登録商標)、ポリテトラフルオロエチレン−ポリエチレン共重合体等の高分子量材料であっても良い。
陽極は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層などに正孔を供給するものであり、金属、合金、金属酸化物、電気伝導性化合物、又はこれらの混合物などを用いることができ、好ましくは仕事関数が4eV以上の材料である。具体例としては酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウムスズ(ITO)等の導電性金属酸化物、あるいは金、銀、クロム、ニッケル等の金属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物又は積層物、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物質、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなどの有機導電性材料、およびこれらとITOとの積層物などが挙げられ、好ましくは、導電性金属酸化物であり、特に、生産性、高導電性、透明性等の点からITOが好ましい。陽極の膜厚は材料により適宜選択可能であるが、通常10nm〜5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは50nm〜1μmであり、更に好ましくは100nm〜500nmである。
陽極は、通常、ソーダライムガラス、無アルカリガラス、透明樹脂基板などの上に層形成したものが用いられる。ガラスを用いる場合、その材質については、ガラスからの溶出イオンを少なくするため、無アルカリガラスを用いることが好ましい。また、ソーダライムガラスを用いる場合、シリカなどのバリアコートを施したものを使用することが好ましい。基板の厚みは、機械的強度を保つのに十分であれば特に制限はないが、ガラスを用いる場合には、通常0.2mm以上、好ましくは0.7mm以上のものを用いる。
陽極の作製には材料によって種々の方法が用いられるが、例えばITOの場合、電子ビーム法、スパッタリング法、抵抗加熱蒸着法、化学反応法(ゾルーゲル法など)、酸化インジウムスズの分散物の塗布などの方法で膜形成される。
陽極は洗浄その他の処理により、素子の駆動電圧を下げたり、発光効率を高めることも可能である。例えばITOの場合、UV−オゾン処理、プラズマ処理などが効果的である。
陰極は電子注入層、電子輸送層、発光層などに電子を供給するものであり、電子注入層、電子輸送層、発光層などの負極と隣接する層との密着性やイオン化ポテンシャル、安定性等を考慮して選ばれる。陰極の材料としては金属、合金、金属ハロゲン化物、金属酸化物、電気伝導性化合物、又はこれらの混合物を用いることができ、具体例としてはアルカリ金属(例えばLi、Na、K等)及びそのフッ化物又は酸化物、アルカリ土類金属(例えばMg、Ca等)及びそのフッ化物又は酸化物、金、銀、鉛、アルミニウム、ナトリウム−カリウム合金又はそれらの混合金属、リチウム−アルミニウム合金又はそれらの混合金属、マグネシウム−銀合金又はそれらの混合金属、インジウム、イッテリビウム等の希土類金属等が挙げられ、好ましくは仕事関数が4eV以下の材料であり、より好ましくはアルミニウム、リチウム−アルミニウム合金又はそれらの混合金属、マグネシウム−銀合金又はそれらの混合金属等である。陰極は、上記化合物及び混合物の単層構造だけでなく、上記化合物及び混合物を含む積層構造を取ることもできる。例えば、アルミニウム/フッ化リチウム、アルミニウム/酸化リチウム の積層構造が好ましい。陰極の膜厚は材料により適宜選択可能であるが、通常10nm〜5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは50nm〜1μmであり、更に好ましくは100nm〜1μmである。
陰極の作製には、電子ビーム法、スパッタリング法、抵抗加熱蒸着法、コーティング法、転写法などの方法が用いられ、金属を単体で蒸着することも、二成分以上を同時に蒸着することもできる。さらに、複数の金属を同時に蒸着して合金電極を形成することも可能であり、またあらかじめ調整した合金を蒸着させてもよい。
陽極及び陰極のシート抵抗は低い方が好ましく、数百Ω/□以下が好ましい。
本発明の有機電界発光素子は、既述の如く、発光層の他、正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層等の有機化合物層を有して構成され、少なくとも、ホール輸送層、発光層、及び電子輸送層の3層を有する態様が好ましい。
本発明における有機化合物層の形成方法は、特に限定されるものではないが、抵抗加熱蒸着、電子ビーム、スパッタリング、分子積層法、コーティング法(スプレーコート法、ディップコート法、含浸法、ロールコート法、グラビアコート法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、スピンコート法、フローコート法、バーコート法、マイクログラビアコート法、エアードクターコート、ブレードコート法、スクイズコート法、トランスファーロールコート法、キスコート法、キャストコート法、エクストルージョンコート法、ワイヤーバーコート法、スクリーンコート法等)、インクジェット法、印刷法、転写法などの方法が用いられ、特性面、製造面で抵抗加熱蒸着、コーティング法、転写法が好ましい。
本発明における発光層は、既述の如く、前記5座配位又は6座配位の金属錯体を含有することが好ましく、りん発光材料として含有することがより好ましい。
発光層に含まれる材料は、電界印加時に陽極又は正孔注入層、正孔輸送層から正孔を注入することができると共に、陰極又は電子注入層、電子輸送層から電子を注入することができる機能や、注入された電荷を移動させる機能、正孔と電子の再結合の場を提供して発光させる機能を有する層を形成することができるものであれば何でもよい。
発光層に含まれる材料としては、既述した、本発明における5座配位又は6座配位の金属錯体のほか、例えば、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、スチリルベンゼン、ポリフェニル、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、ナフタルイミド、クマリン、ペリレン、ペリノン、オキサジアゾール、アルダジン、ピラリジン、シクロペンタジエン、ビススチリルアントラセン、キナクリドン、ピロロピリジン、チアジアゾロピリジン、シクロペンタジエン、スチリルアミン、芳香族ジメチリディン化合物、8−キノリノールの金属錯体や希土類錯体に代表される各種金属錯体、ポリチオフェン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン等のポリマー化合物、有機シラン、イリジウムトリスフェニルピリジン錯体、及び、白金ポルフィリン錯体に代表される遷移金属錯体、及び、それらの誘導体等が挙げられる。
発光層の膜厚は、特に限定されるものではないが、通常1nm〜5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは5nm〜1μmであり、更に好ましくは10nm〜500nmである。
発光層の形成方法は、特に限定されるものではないが、前述した有機化合物層の形成方法の中でも、抵抗加熱蒸着、電子ビーム、スパッタリング、分子積層法、コーティング法、インクジェット法、印刷法、LB法、転写法などの方法が用いられ、好ましくは抵抗加熱蒸着、コーティング法である。
発光層は単一化合物で形成されてもよいし、複数の化合物で形成されてもよい。
また、発光層は一つ(単層)であっても複数(積層構造)であってもよく、それぞれの層が異なる発光色で発光して、全体として例えば白色を発光してもよいし、単一の発光層から白色を発光してもよい。発光層が複数の場合は、それぞれの発光層は単一材料で形成されていてもよいし、複数の化合物で形成されていてもよい。
発光層が積層構造である場合、積層数は2層以上50層以下が好ましく、4層以上30層以下がより好ましく、6層以上20層以下がさらに好ましい。
発光層が積層構造である場合、積層構造を構成する各層の膜厚は特に限定されないが、0.2nm以上20nm以下が好ましく、0.4nm以上15nm以下がより好ましく、0.5nm以上10nm以下がさらに好ましく、1nm以上5nm以下が特に好ましい
発光層は、複数のドメイン構造を有していてもよい。発光層中に他のドメイン構造を有していてもよい。例えば、発光層が、ホスト材料A及びリン光発光材料Bの混合物からなる約1nm3の領域と、ホスト材料C及びリン光発光材料Dの混合物からなる約1nm3の領域で構成されていてもよい。各ドメインの径は、0.2nm以上10nm以下が好ましく、0.3nm以上5nm以下がより好ましく、0.5nm以上3nm以下がさらに好ましく、0.7nm以上2nm以下が特に好ましい。
発光層は、更に、青色蛍光発光化合物を含有してもよい。また、青色蛍光化合物を含有する青色発光素子と、本発明の有機電界発光素子とを同時に用いて、マルチカラー発光デバイス、フルカラー発光デバイスを作製してもよい。
正孔注入層、正孔輸送層に含まれる材料は、陽極から正孔を注入する機能、正孔を輸送する機能、陰極から注入された電子を障壁する機能のいずれか有しているものであればよい。
正孔注入層、正孔輸送層に含まれる材料の具体例としては、カルバゾール、トリアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、ポリアリールアルカン、ピラゾリン、ピラゾロン、フェニレンジアミン、アリールアミン、アミノ置換カルコン、スチリルアントラセン、フルオレノン、ヒドラゾン、スチルベン、シラザン、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系化合物、ポルフィリン系化合物、ポリシラン系化合物、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、アニリン系共重合体、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性高分子オリゴマー、有機シラン、カーボン膜、本発明の化合物、及び、それらの誘導体等が挙げられる。
正孔注入層、正孔輸送層の膜厚は特に限定されるものではないが、通常1nm〜5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは5nm〜1μmであり、更に好ましくは10nm〜500nmである。
正孔注入層、正孔輸送層は上述した材料の1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
正孔注入層、正孔輸送層の形成方法としては、前述した有機化合物層の形成方法の中でも、形成真空蒸着法やLB法、前記正孔注入輸送材料を溶媒に溶解又は分散させてコーティングする方法、インクジェット法、印刷法、転写法が用いられる。コーティング法の場合、樹脂成分と共に溶解又は分散することができ、樹脂成分としては例えば、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタジエン、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、炭化水素樹脂、ケトン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアミド、エチルセルロース、酢酸ビニル、ABS樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる。
電子注入層、電子輸送層に含まれる材料は、陰極から電子を注入する機能、電子を輸送する機能、陽極から注入された正孔を障壁する機能のいずれか有しているものであればよい。電子注入層、電子輸送層に含まれる材料の具体例としては、トリアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、フルオレノン、アントラキノジメタン、アントロン、ジフェニルキノン、チオピランジオキシド、カルボジイミド、フルオレニリデンメタン、ジスチリルピラジン、ナフタレン、ペリレン等の芳香環テトラカルボン酸無水物、フタロシアニン、8−キノリノールの金属錯体やメタルフタロシアニン、ベンゾオキサゾールやベンゾチアゾールを配位子とする金属錯体に代表される各種金属錯体、有機シラン、及び、それらの誘導体等が挙げられる。
電子注入層、電子輸送層の膜厚は、特に限定されるものではないが、通常1nm〜5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは5nm〜1μmであり、更に好ましくは10nm〜500nmである。電子注入層、電子輸送層は上述した材料の1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
電子注入層、電子輸送層の形成方法としては、前述した有機化合物層の形成方法の中でも、真空蒸着法やLB法、前記電子注入輸送材料を溶媒に溶解又は分散させてコーティングする方法、インクジェット法、印刷法、転写法などが用いられる。コーティング法の場合、樹脂成分と共に溶解又は分散することができ、樹脂成分としては例えば、正孔注入輸送層の場合に例示したものが適用できる。
本発明の有機電界発光素子は、水分や酸素の進入を防止するために保護層を有してもよい。保護層に含まれる材料としては、水分や酸素等の素子劣化を促進するものが素子内に入ることを抑止する機能を有しているものであればよい。その具体例としては、In、Sn、Pb、Au、Cu、Ag、Al、Ti、Ni等の金属、MgO、SiO、SiO2、Al23、GeO、NiO、CaO、BaO、Fe23、Y23、TiO2等の金属酸化物、MgF2、LiF、AlF3、CaF2等の金属フッ化物、SiNx、SiOxy などの窒化物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリイミド、ポリウレア、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリジクロロジフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンとジクロロジフルオロエチレンとの共重合体、テトラフルオロエチレンと少なくとも1種のコモノマーとを含むモノマー混合物を共重合させて得られる共重合体、共重合主鎖に環状構造を有する含フッ素共重合体、吸水率1%以上の吸水性物質、吸水率0.1%以下の防湿性物質等が挙げられる。
保護層の形成方法についても特に限定はなく、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、MBE(分子線エピタキシ)法、クラスターイオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法(高周波励起イオンプレーティング法)、プラズマCVD法、レーザーCVD法、熱CVD法、ガスソースCVD法、コーティング法、印刷法、転写法を適用できる。
さらに本発明においては、封止容器を用いて本発明の素子全体を封止してもよい。また、封止容器と素子の間の空間に水分吸収剤又は不活性液体を封入してもよい。水分吸収剤としては、特に限定されることはないが、例えば酸化バリウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、五酸化燐、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化銅、フッ化セシウム、フッ化ニオブ、臭化カルシウム、臭化バナジウム、モレキュラーシーブ、ゼオライト、酸化マグネシウム等を挙げることができる。不活性液体としては、特に限定されることはないが例えば、パラフィン類、流動パラフィン類、パーフルオロアルカンやパーフルオロアミン、パーフルオロエーテル等のフッ素系溶剤、塩素系溶剤、シリコーンオイル類が挙げられる。
本発明の有機電界発光素子の用途は特に限定されないが、表示素子、ディスプレイ、バックライト、電子写真、照明光源、記録光源、露光光源、読み取り光源、標識、看板、インテリア、光通信等の分野に好適に使用できる。
以下に、本発明について、実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(比較例1)
洗浄したITO基板を蒸着装置に入れ、銅フタロシアニンを5nm蒸着し、この上に、NPD(N,N’−ジ−α−ナフチル−N,N’−ジフェニル)−ベンジジン)を40nm蒸着した。この上に、オクタエチル白金ポルフィリン錯体とCBPとを6:94の比率(質量比)で30nm蒸着し、この上に、BAlqを6nm蒸着し、この上に、Alq(トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム錯体)を20nm蒸着した。この上に、フッ化リチウムを3nm蒸着した後、アルミニウム60nmを蒸着し、比較例1の有機電界発光素子を作製した。
東陽テクニカ製ソースメジャーユニット2400型を用いて、直流定電圧を、上記で得られた有機電界発光素子に印加して発光させた結果、赤色発光が得られた。
上記で用いた、オクタエチル白金ポルフィリン錯体、CBP、及びBAlqの構造を以下に示す。
Figure 2006303394
(比較例2)
洗浄したITO基板を蒸着装置に入れ、銅フタロシアニンを5nm蒸着し、この上に、NPD(N,N’−ジ−α−ナフチル−N,N’−ジフェニル)−ベンジジン)を40nm蒸着した。この上に、下記構造の白金錯体AとCBPとを6:94の比率(質量比)で30nm蒸着し、この上に、BAlqを6nm蒸着し、この上に、Alq(トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム錯体)を20nm蒸着した。この上に、フッ化リチウムを3nm蒸着した後、アルミニウム60nmを蒸着し、比較例2の有機電界発光素子を作製した。
東陽テクニカ製ソースメジャーユニット2400型を用いて、直流定電圧を、上記で得られた有機電界発光素子に印加して発光させた結果、緑色発光が得られた。
Figure 2006303394
(実施例1)
比較例1の有機電界発光素子に用いたオクタエチル白金ポルフィリン錯体の代わりに、本発明における5座配位の金属錯体である、前記例示化合物(1−1)を用いた他は、比較例1と同様にして、実施例1の有機電界発光素子を作製した。
東陽テクニカ製ソースメジャーユニット2400型を用いて、直流定電圧を、上記で得られた有機電界発光素子に印加して発光させた結果、赤色発光が得られた。
この素子の駆動耐久性は、比較例1の素子の約2倍であった。
(実施例2)
比較例2有機電界発光素子に用いた白金錯体Aの代わりに、本発明における5座配位の金属錯体である、前記例示化合物(1−20)を用いを用いた他は、比較例2と同様にして、実施例1の有機電界発光素子を作製した。
東陽テクニカ製ソースメジャーユニット2400型を用いて、直流定電圧を、上記で得られた有機電界発光素子に印加して発光させた結果、青緑色の発光が得られた。
この素子の駆動耐久性は、比較例2の素子の約2倍であった。
その他、本発明における他の5座配位又は6座配位の金属錯体を用いた素子についても、同様な効果を得ることができる。

Claims (7)

  1. 一対の電極間に発光層を含む少なくとも一層の有機化合物層を有する有機電界発光素子であって、前記有機化合物層の少なくもと一層が、中心金属イオンが2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンであり、且つ5座配位又は6座配位の金属錯体を含有することを特徴とする有機電界発光素子。
  2. 前記5座配位又は6座配位の金属錯体が、5座又は6座の配位子を有することを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光素子。
  3. 前記5座の配位子を有する5座配位の金属錯体が、下記一般式(1)、一般式(2)、又は、一般式(3)で表される化合物であることを特徴とする請求項2に記載の有機電界発光素子。
    Figure 2006303394
    一般式(1)中、X11〜X16は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q11〜Q15は、M11に配位する原子群を表す。Y11は連結基を表す。n11は0又は1を表す。n11が0の場合は、Q12とQ13間にX13を介した結合は存在しない。M11は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
    一般式(2)中、X21〜X26は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q21〜Q25は、M21に配位する原子群を表す。Y21は連結基を表す。n21は0又は1を表す。n21が0の場合は、Q22とQ23間にX23を介した結合は存在しない。M21は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
    一般式(3)中、X31〜X36は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q31〜Q35は、M31に配位する原子群を表す。Y31は連結基を表す。n31は0又は1を表す。n31が0の場合は、Q32とQ33間にX33を介した結合は存在しない。M31は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
  4. 前記6座の配位子を有する6座配位の金属錯体が、下記一般式(4)、一般式(5)、又は、一般式(6)で表される化合物であることを特徴とする請求項2に記載の有機電界発光素子。
    Figure 2006303394
    一般式(4)中、X41〜X47は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q41〜Q46は、M41に配位する原子群を表す。Y41は炭素原子又はケイ素原子を表す。n41は0又は1を表す。n41が0の場合は、Q42とQ43間にX43を介した結合は存在しない。M41は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
    一般式(5)中、X51〜X57は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q51〜Q56は、M51に配位する原子群を表す。Y51は炭素原子又はケイ素原子を表す。n51は0又は1を表す。n51が0の場合は、Q52とQ53間にX53を介した結合は存在しない。M51は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
    一般式(6)中、X61〜X67は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q61〜Q66は、M61に配位する原子群を表す。Y61は炭素原子又はケイ素原子を表す。n61は0又は1を表す。n61が0の場合は、Q62とQ63間にX63を介した結合は存在しない。M61は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
  5. 前記5座の配位子を有する5座配位の金属錯体が、下記一般式(7)で表される化合物であることを特徴とする請求項2に記載の有機電界発光素子。
    Figure 2006303394
    一般式(7)中、X71〜X73は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q75は、M71に配位する原子群を表す。Y71は連結基を表す。R701〜R714は、各々独立に、水素原子又は置換基を表す。R707とR708が結合してもよい。M71は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
  6. 前記6座の配位子を有する6座配位の金属錯体が、下記一般式(8)で表される化合物であることを特徴とする請求項2に記載の有機電界発光素子。
    Figure 2006303394
    一般式(8)中、X81〜X84は、各々独立に、単結合、又は、連結基を表す。Q85及びQ86は、M81に配位する原子群を表す。R801〜R814は、各々独立に、水素原子又は置換基を表す。R807とR808が結合してもよい。M81は、2価の白金イオン又は2価のパラジウムイオンを表す。
  7. 前記5座配位又は6座配位の金属錯体が、りん光発光材料であることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の有機電界発光素子。
JP2005127028A 2005-04-25 2005-04-25 有機電界発光素子 Abandoned JP2006303394A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005127028A JP2006303394A (ja) 2005-04-25 2005-04-25 有機電界発光素子
US11/410,019 US20060255721A1 (en) 2005-04-25 2006-04-25 Organic electroluminescent device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005127028A JP2006303394A (ja) 2005-04-25 2005-04-25 有機電界発光素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006303394A true JP2006303394A (ja) 2006-11-02

Family

ID=37418477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005127028A Abandoned JP2006303394A (ja) 2005-04-25 2005-04-25 有機電界発光素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20060255721A1 (ja)
JP (1) JP2006303394A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013038804A1 (ja) 2011-09-12 2013-03-21 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子
WO2013038843A1 (ja) 2011-09-12 2013-03-21 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子
WO2013038929A1 (ja) 2011-09-12 2013-03-21 新日鉄住金化学株式会社 含ケイ素四員環構造を有する有機電界発光素子用材料及び有機電界発光素子
WO2013088934A1 (ja) 2011-12-12 2013-06-20 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子用材料及びそれを用いた有機電界発光素子
WO2013137001A1 (ja) 2012-03-12 2013-09-19 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子
WO2014002629A1 (ja) 2012-06-28 2014-01-03 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子用材料及び有機電界発光素子
WO2014013936A1 (ja) 2012-07-19 2014-01-23 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子
WO2014050904A1 (ja) 2012-09-28 2014-04-03 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子用化合物及び有機電界発光素子

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130203996A1 (en) 2010-04-30 2013-08-08 Jian Li Synthesis of Four Coordinated Palladium Complexes and Their Applications in Light Emitting Devices Thereof
TWI558713B (zh) 2011-04-14 2016-11-21 美國亞利桑那州立大學董事會 吡啶-氧苯基配位之銥(iii)錯合物及其製造及使用方法
WO2012162488A1 (en) 2011-05-26 2012-11-29 Arizona Board Of Regents Acting For And On Behalf Of Arizona State University Synthesis of platinum and palladium complexes as narrow-band phosphorescent emitters for full color displays
US9312502B2 (en) 2012-08-10 2016-04-12 Arizona Board Of Regents Acting For And On Behalf Of Arizona State University Iridium complexes demonstrating broadband emission through controlled geometric distortion and applications thereof
WO2014031977A1 (en) 2012-08-24 2014-02-27 Arizona Board Of Regents For And On Behalf Of Arizona State University Metal compounds and methods and uses thereof
US9882150B2 (en) 2012-09-24 2018-01-30 Arizona Board Of Regents For And On Behalf Of Arizona State University Metal compounds, methods, and uses thereof
WO2014109814A2 (en) 2012-10-26 2014-07-17 Arizona Board Of Regents Acting For And On Behalf Of Arizona State University Metal complexes, methods, and uses thereof
CN104232076B (zh) 2013-06-10 2019-01-15 代表亚利桑那大学的亚利桑那校董会 具有改进的发射光谱的磷光四齿金属络合物
JP6804823B2 (ja) 2013-10-14 2020-12-23 アリゾナ・ボード・オブ・リージェンツ・オン・ビハーフ・オブ・アリゾナ・ステイト・ユニバーシティーArizona Board of Regents on behalf of Arizona State University 白金錯体およびデバイス
US10020455B2 (en) 2014-01-07 2018-07-10 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Tetradentate platinum and palladium complex emitters containing phenyl-pyrazole and its analogues
US9941479B2 (en) 2014-06-02 2018-04-10 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Tetradentate cyclometalated platinum complexes containing 9,10-dihydroacridine and its analogues
US9923155B2 (en) 2014-07-24 2018-03-20 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Tetradentate platinum (II) complexes cyclometalated with functionalized phenyl carbene ligands and their analogues
US9502671B2 (en) 2014-07-28 2016-11-22 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Tridentate cyclometalated metal complexes with six-membered coordination rings
US9818959B2 (en) 2014-07-29 2017-11-14 Arizona Board of Regents on behlaf of Arizona State University Metal-assisted delayed fluorescent emitters containing tridentate ligands
WO2016025921A1 (en) 2014-08-15 2016-02-18 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Non-platinum metal complexes for excimer based single dopant white organic light emitting diodes
WO2016029137A1 (en) 2014-08-22 2016-02-25 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Organic light-emitting diodes with fluorescent and phosphorescent emitters
US9920242B2 (en) 2014-08-22 2018-03-20 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Metal-assisted delayed fluorescent materials as co-host materials for fluorescent OLEDs
US10033003B2 (en) 2014-11-10 2018-07-24 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Tetradentate metal complexes with carbon group bridging ligands
US9865825B2 (en) 2014-11-10 2018-01-09 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Emitters based on octahedral metal complexes
US9879039B2 (en) 2015-06-03 2018-01-30 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Tetradentate and octahedral metal complexes containing naphthyridinocarbazole and its analogues
US11930662B2 (en) 2015-06-04 2024-03-12 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Transparent electroluminescent devices with controlled one-side emissive displays
US10158091B2 (en) 2015-08-04 2018-12-18 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Tetradentate platinum (II) and palladium (II) complexes, devices, and uses thereof
US11335865B2 (en) 2016-04-15 2022-05-17 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University OLED with multi-emissive material layer
US10177323B2 (en) 2016-08-22 2019-01-08 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Tetradentate platinum (II) and palladium (II) complexes and octahedral iridium complexes employing azepine functional groups and their analogues
KR20240014475A (ko) 2016-10-12 2024-02-01 아리조나 보드 오브 리젠츠 온 비하프 오브 아리조나 스테이트 유니버시티 협대역 적색 인광성 4좌 백금(ii) 착물
US11183670B2 (en) 2016-12-16 2021-11-23 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Organic light emitting diode with split emissive layer
KR20190139835A (ko) 2017-01-27 2019-12-18 아리조나 보드 오브 리젠츠 온 비하프 오브 아리조나 스테이트 유니버시티 피리도-피롤로-아크리딘 및 유사체를 사용하는 금속 보조 지연 형광 이미터
US11101435B2 (en) 2017-05-19 2021-08-24 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Tetradentate platinum and palladium complexes based on biscarbazole and analogues
US10516117B2 (en) 2017-05-19 2019-12-24 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Metal-assisted delayed fluorescent emttters employing benzo-imidazo-phenanthridine and analogues
KR20200065064A (ko) 2017-10-17 2020-06-08 지안 리 표시 및 조명 분야용 단색성 이미터로서의, 바람직한 분자 배향을 갖는 인광성 엑시머
US11647643B2 (en) 2017-10-17 2023-05-09 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Hole-blocking materials for organic light emitting diodes
US11878988B2 (en) 2019-01-24 2024-01-23 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Blue phosphorescent emitters employing functionalized imidazophenthridine and analogues
US11594691B2 (en) 2019-01-25 2023-02-28 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Light outcoupling efficiency of phosphorescent OLEDs by mixing horizontally aligned fluorescent emitters
US11370809B2 (en) * 2019-02-08 2022-06-28 Universal Display Corporation Organic electroluminescent materials and devices
US11785838B2 (en) 2019-10-02 2023-10-10 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Green and red organic light-emitting diodes employing excimer emitters
US11945985B2 (en) 2020-05-19 2024-04-02 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Metal assisted delayed fluorescent emitters for organic light-emitting diodes

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001520450A (ja) * 1997-10-09 2001-10-30 ザ、トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティ 高透明性非金属カソード
WO2004039781A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Takasago International Corporation 白金錯体
JP2005524727A (ja) * 2002-05-01 2005-08-18 ザ ユニバーシティ オブ ホンコン 電界発光材料
JP2006093197A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd 有機電界発光素子
JP2006128634A (ja) * 2004-09-28 2006-05-18 Fuji Photo Film Co Ltd 有機電界発光素子

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6303238B1 (en) * 1997-12-01 2001-10-16 The Trustees Of Princeton University OLEDs doped with phosphorescent compounds
US6160267A (en) * 1999-01-05 2000-12-12 Regents Of The University Of Minnesota Vapochromic led
US7090928B2 (en) * 2003-04-01 2006-08-15 The University Of Southern California Binuclear compounds
JP4762527B2 (ja) * 2004-11-10 2011-08-31 富士フイルム株式会社 有機電界発光素子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001520450A (ja) * 1997-10-09 2001-10-30 ザ、トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティ 高透明性非金属カソード
JP2005524727A (ja) * 2002-05-01 2005-08-18 ザ ユニバーシティ オブ ホンコン 電界発光材料
WO2004039781A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Takasago International Corporation 白金錯体
JP2006093197A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd 有機電界発光素子
JP2006128634A (ja) * 2004-09-28 2006-05-18 Fuji Photo Film Co Ltd 有機電界発光素子

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013038804A1 (ja) 2011-09-12 2013-03-21 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子
WO2013038843A1 (ja) 2011-09-12 2013-03-21 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子
WO2013038929A1 (ja) 2011-09-12 2013-03-21 新日鉄住金化学株式会社 含ケイ素四員環構造を有する有機電界発光素子用材料及び有機電界発光素子
WO2013088934A1 (ja) 2011-12-12 2013-06-20 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子用材料及びそれを用いた有機電界発光素子
WO2013137001A1 (ja) 2012-03-12 2013-09-19 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子
WO2014002629A1 (ja) 2012-06-28 2014-01-03 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子用材料及び有機電界発光素子
WO2014013936A1 (ja) 2012-07-19 2014-01-23 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子
WO2014050904A1 (ja) 2012-09-28 2014-04-03 新日鉄住金化学株式会社 有機電界発光素子用化合物及び有機電界発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
US20060255721A1 (en) 2006-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4801928B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4340401B2 (ja) 発光素子及びイリジウム錯体
JP4934346B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4794919B2 (ja) 有機電界発光素子
JP2006303394A (ja) 有機電界発光素子
JP4531509B2 (ja) 発光素子
US7306856B2 (en) Light-emitting element and iridium complex
JP4067286B2 (ja) 発光素子及びイリジウム錯体
JP2004221062A (ja) 有機電界発光素子
JP4642016B2 (ja) 有機電界発光素子及び白金化合物
JP2004221063A (ja) 有機電界発光素子
JP2006310479A (ja) 有機電界発光素子
JP2004327313A (ja) 有機電界発光素子
JP4934345B2 (ja) 有機電界発光素子
JP2009004753A (ja) 有機電界発光素子
JP2005327526A (ja) 有機電界発光素子
JP4928867B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4900895B2 (ja) 有機電界発光素子
JP2006086482A (ja) 有機電界発光素子
JP4794918B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4864304B2 (ja) 有機電界発光素子
JP2008085078A (ja) 有機電界発光素子
JP2006019543A (ja) 有機電界発光素子
JP2006100394A (ja) 有機電界発光素子
JP4211920B2 (ja) 有機電界発光素子

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20110426