JP2006303244A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 エミッタサイズを縮小でき、且つ製造コストを低減することができるHBTを実現する。
【解決手段】 高濃度n型の第1サブコレクタ層102上に、バンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層108と、i型又は低濃度n型のコレクタ層103と、高濃度p型のベース層104と、バンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層105と、高濃度n型のエミッタキャップ層106と、バンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層107とが順次形成されている。エミッタコンタクト層107からは、エミッタ電極を兼ねる配線115Aが引き出され、エミッタ層105からは、ベース電極を兼ねる配線115Bが引き出され、第2サブコレクタ層108からは、コレクタ電極を兼ねる配線115Cが引き出されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送信用高出力電力増幅器等に広く使われているヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法に関するものである。
近年、携帯電話の高機能化及び大容量通信化に伴い、携帯電話に用いられる高周波アナログ素子に対しても一層の高性能化が求められている。高周波アナログ素子のうちヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以下HBTと記す)は、送信用高出力増幅器として既に実用化されている。このHBTの高性能化にはエミッタサイズの微細化が必要である。
以下、図23を参照しながら、従来のHBTの構造及び製造方法(例えば非特許文献1参照)について説明する。
図23は、従来のHBTの概略断面構造を示す図である。図23に示すように、GaAsよりなる半絶縁性基板301の上に高濃度n型GaAs層よりなるサブコレクタ層302が形成されている。サブコレクタ層302におけるコレクタ形成領域上に、低濃度n型GaAs層よりなるコレクタ層303及び高濃度p型GaAs層よりなるベース層304が形成されている。ベース層304におけるエミッタ形成領域上に、n型AlGaAs層よりなるエミッタ層305、高濃度n型InGaAs層よりなるエミッタコンタクト層306、WSi層よりなる第1エミッタ電極314及びTi/Pt/Au構造(下から順にTi層、Pt層及びAu層が積層された構造:以下同様)を持つ第2エミッタ電極311が形成されている。ベース層304におけるエミッタ形成領域以外の他の領域の上には、Ti/Pt/Au構造を持つベース電極312が形成されている。サブコレクタ層302におけるコレクタ形成領域以外の他の領域の上には、AuGe/Ni/Au構造(下から順にAuGe層、Ni層及びAu層が積層された構造)を持つコレクタ電極313が形成されている。
また、図23に示すように、個々のHBT(単位HBT)同士を電気的に分離するために、各HBT形成領域の周辺には、サブコレクタ層302を貫いて半絶縁性基板301まで達する素子分離領域321が形成されている。
さらに、図23に示すように、HBT構造が設けられた半絶縁性基板301の全面を覆うように絶縁膜322が堆積されている。絶縁膜322における第2エミッタ電極311、ベース電極312及びコレクタ電極313のそれぞれの上側にはコンタクトホール323A、323B及び323Cが設けられている。コンタクトホール323Aを介して第2エミッタ電極311からは配線315Aが引き出されており、コンタクトホール323Bを介してベース電極312からは配線315Bが引き出されており、コンタクトホール323Cを介してコレクタ電極313からは配線315Cが引き出されている。
上田 大助他著、「高周波・光半導体デバイス」、電子情報通信学会、平成11年12月1日、p.51〜53
しかしながら、図23に示す従来のHBTにおいては、第2エミッタ電極311及びベース電極312がTi/Pt/Au構造を有するのに対して、コレクタ電極313がAuGe/Ni/Au構造を有するため、以下に述べるような問題が生じる。
すなわち、エミッタ電極311、ベース電極312及びコレクタ電極313の全てを同時に形成することができない。言い換えると、エミッタ電極311及びベース電極312を同時に形成する工程と、コレクタ電極313を形成する工程とを別々に行わなければならない。具体的には、それぞれの電極形成工程において、電極形状と対応するパターンを持つフォトレジストを形成するレジスト形成と、蒸着法やスパッタ法を用いて金属薄膜を形成する金属薄膜形成と、フォトレジストを除去することにより必要な部分にのみ金属薄膜を残存させるリフトオフとを行なう必要がある。従って、従来のHBTにおいては、製造工程数の増加に伴って製造コストが増大するという問題がある。
また、従来のHBTにおいては、第2エミッタ電極311上の絶縁膜322にコンタクトホール323Aが設けられていると共に当該コンタクトホール323Aを介して第2エミッタ電極311から配線315Aが引き出されているため、以下に述べるような問題が生じる。
すなわち、従来のHBTにおけるエミッタ形成においては、第1エミッタ電極314をマスクとしてエミッタコンタクト層306をドライエッチング又はウェットエッチングにより形成するため、エミッタコンタクト層306と第2エミッタ電極311との間の重ね合わせずれ、第2エミッタ電極311とコンタクトホール323Aとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホール323Aと配線315Aとの間の重ね合わせずれを考慮して、エミッタ領域のサイズつまりエミッタサイズを大きくしなければならない。
前記に鑑み、本発明は、エミッタサイズを縮小でき、且つ製造コストを低減することができるHBT及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る第1のHBTは、高濃度n型の第1サブコレクタ層と、前記第1サブコレクタ層上に形成され且つ前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層と、前記第2サブコレクタ層における所定の部分の上に形成されたi型又は低濃度n型のコレクタ層と、前記コレクタ層上に形成された高濃度p型のベース層と、前記ベース層上に形成され且つ前記ベース層よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層と、前記エミッタ層における所定の部分の上に形成された高濃度n型のエミッタキャップ層と、前記エミッタキャップ層上に形成され且つ前記エミッタキャップ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層と、前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記エミッタ層における前記エミッタキャップ層が形成されていない部分から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ層が形成されていない部分から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とを備えている。
また、本発明に係る第2のHBTは、高濃度n型の第1サブコレクタ層と、前記第1サブコレクタ層上に形成され且つ前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層と、前記第2サブコレクタ層における所定の部分の上に形成されたi型又は低濃度n型のコレクタ層と、前記コレクタ層上に形成された高濃度p型のベース層と、前記ベース層における所定の部分の上に形成され且つ前記ベース層よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層と、前記エミッタ層上に形成された高濃度n型のエミッタキャップ層と、前記エミッタキャップ層上に形成され且つ前記エミッタキャップ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層と、前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記ベース層における前記エミッタ層が形成されていない部分から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ層が形成されていない部分から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とを備えている。
また、本発明に係る第3のHBTは、高濃度n型の第1サブコレクタ層と、前記第1サブコレクタ層上に形成され且つ前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層と、前記第2サブコレクタ層における所定の部分の上に形成されたi型又は低濃度n型のコレクタ層と、前記コレクタ層上に形成された高濃度p型のベース層と、端部が前記ベース層から庇状に突き出るように前記ベース層上に形成され且つ前記ベース層よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層と、前記エミッタ層における所定の部分の上に形成された高濃度n型のエミッタキャップ層と、端部が前記エミッタキャップ層から庇状に突き出るように前記エミッタキャップ層上に形成され且つ前記エミッタキャップ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層とを備え、前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記エミッタ層における前記エミッタキャップ層が形成されていない部分から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ層が形成されていない部分から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とがセルフアラインにより形成されている。
また、本発明に係る第4のHBTは、高濃度n型の第1サブコレクタ層と、前記第1サブコレクタ層上に形成され且つ前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層と、前記第2サブコレクタ層における所定の部分の上に形成されたi型又は低濃度n型のコレクタ層と、端部が前記コレクタ層から庇状に突き出るように前記コレクタ層上に形成され且つ前記コレクタ層とは異なる材料からなる高濃度p型のベース層と、前記ベース層における所定の部分の上に形成され且つ前記ベース層よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層と、前記エミッタ層上に形成された高濃度n型のエミッタキャップ層と、端部が前記エミッタキャップ層から庇状に突き出るように前記エミッタキャップ層上に形成され且つ前記エミッタキャップ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層とを備え、前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記ベース層における前記エミッタ層が形成されていない部分から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ層が形成されていない部分から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とがセルフアラインにより形成されている。
また、本発明に係る第1のHBTの製造方法は、半絶縁性基板の一主面上に、高濃度n型の第1サブコレクタ層、前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層、i型又は低濃度n型のコレクタ層形成用膜、高濃度p型のベース層形成用膜、前記ベース層形成用膜よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層形成用膜、高濃度n型のエミッタキャップ層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層形成用膜を順次形成する工程と、前記エミッタ層形成用膜におけるベース電極形成領域が露出するように、前記エミッタコンタクト層形成用膜及び前記エミッタキャップ層形成用膜をパターン化してエミッタコンタクト層及びエミッタキャップ層を形成する工程と、前記第2サブコレクタ層におけるコレクタ電極形成領域が露出するように、前記エミッタ層形成用膜、前記ベース層形成用膜及び前記コレクタ層形成用膜をパターン化してエミッタ層、ベース層及びコレクタ層を形成する工程と、前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線を形成する工程と、前記エミッタ層における前記ベース電極形成領域から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線を形成する工程と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極形成領域から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線を形成する工程とを備えている。
また、本発明に係る第2のHBTの製造方法は、半絶縁性基板の一主面上に、高濃度n型の第1サブコレクタ層、前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層、i型又は低濃度n型のコレクタ層形成用膜、高濃度p型のベース層形成用膜、前記ベース層形成用膜よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層形成用膜、高濃度n型のエミッタキャップ層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層形成用膜を順次形成する工程と、前記ベース層形成用膜におけるベース電極形成領域が露出するように、前記エミッタコンタクト層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜及び前記エミッタ層形成用膜をパターン化してエミッタコンタクト層、エミッタキャップ層及びエミッタ層を形成する工程と、前記第2サブコレクタ層におけるコレクタ電極形成領域が露出するように、前記ベース層形成用膜及び前記コレクタ層形成用膜をパターン化してベース層及びコレクタ層を形成する工程と、前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線を形成する工程と、前記ベース層における前記ベース電極形成領域から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線を形成する工程と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極形成領域から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線を形成する工程とを備えている。
また、本発明に係る第3のHBTの製造方法は、半絶縁性基板の一主面上に、高濃度n型の第1サブコレクタ層、前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層、i型又は低濃度n型のコレクタ層形成用膜、高濃度p型のベース層形成用膜、前記ベース層形成用膜よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層形成用膜、高濃度n型のエミッタキャップ層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層形成用膜を順次形成する工程と、前記エミッタ層形成用膜におけるベース電極形成領域が露出するように、前記エミッタコンタクト層形成用膜及び前記エミッタキャップ層形成用膜をパターン化してエミッタコンタクト層及びエミッタキャップ層を形成する工程と、前記第2サブコレクタ層におけるコレクタ電極形成領域が露出するように、前記エミッタ層形成用膜、前記ベース層形成用膜及び前記コレクタ層形成用膜をパターン化してエミッタ層、ベース層及びコレクタ層を形成する工程と、前記エミッタ層の端部が前記ベース層から庇状に突き出るように、前記ベース層及び前記コレクタ層に対してサイドエッチングを行う工程と、前記エミッタコンタクト層の端部が前記エミッタキャップ層から庇状に突き出るように、前記エミッタキャップ層に対してサイドエッチングを行う工程と、前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記エミッタ層における前記ベース電極形成領域から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極形成領域から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とをセルフアラインにより形成する工程とを備えている。
また、本発明に係る第4のHBTの製造方法は、半絶縁性基板の一主面上に、高濃度n型の第1サブコレクタ層、前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層、i型又は低濃度n型のコレクタ層形成用膜、前記コレクタ層形成用膜とは異なる材料からなる高濃度p型のベース層形成用膜、前記ベース層形成用膜よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層形成用膜、高濃度n型のエミッタキャップ層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層形成用膜を順次形成する工程と、前記ベース層形成用膜におけるベース電極形成領域が露出するように、前記エミッタコンタクト層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜及び前記エミッタ層形成用膜をパターン化してエミッタコンタクト層、エミッタキャップ層及びエミッタ層を形成する工程と、前記第2サブコレクタ層におけるコレクタ電極形成領域が露出するように、前記ベース層形成用膜及び前記コレクタ層形成用膜をパターン化してベース層及びコレクタ層を形成する工程と、前記ベース層の端部が前記コレクタ層から庇状に突き出るように、前記コレクタ層に対してサイドエッチングを行う工程と、前記エミッタコンタクト層の端部が前記エミッタキャップ層から庇状に突き出るように、前記エミッタキャップ層及び前記エミッタ層に対してサイドエッチングを行う工程と、前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記ベース層における前記ベース電極形成領域から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極形成領域から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とをセルフアラインにより形成する工程とを備えている。
尚、本願において、高濃度とは不純物濃度が1×1018cm-3以上であることを意味し、低濃度とは不純物濃度が1×1017cm-3以下であることを意味する。
本発明によると、エミッタコンタクト層及び第2サブコレクタ層のそれぞれにバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型半導体を用いる。このため、エミッタコンタクト層から引き出される第1の配線(エミッタ引き出し配線)に用いられる金属とエミッタコンタクト層との間のオーミック接続を容易に実現できると共に、第2サブコレクタ層から引き出される第3の配線(コレクタ引き出し配線)に用いられる金属と第2サブコレクタ層との間のオーミック接続を容易に実現できる。すなわち、ベース電極を兼ねる第2の配線(ベース引き出し配線)を形成できるのみならず、エミッタ電極を兼ねるエミッタ引き出し配線を形成できると共にコレクタ電極を兼ねるコレクタ引き出し配線を形成できる。従って、従来技術において配線形成工程とは別に行われていた、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を形成する工程を削減できるため、製造コストを低減することができる。
また、従来技術においては、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層とエミッタ電極との間の重ね合わせずれ、エミッタ電極とコンタクトホールとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホールと配線との間の重ね合わせずれの3つの重ね合わせずれを考慮する必要があった。
それに対して、本発明の第1及び第2のHBT並びに第1及び第2のHBTの製造方法においては、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層とコンタクトホールとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホールと配線との間の重ね合わせずれの2つの重ね合わせずれのみを考慮すれば良いため、従来技術と比べてエミッタサイズを縮小させることができ、それによってHBTの高性能化、いわゆる高周波特性の向上を図ることができる。
また、本発明の第3及び第4のHBT並びに第3及び第4のHBTの製造方法においては、エミッタ引き出し配線等の各配線をセルフアラインにより形成するため、言い換えると、コンタクトホールを形成することなくエミッタ引き出し配線の形成を行うため、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層とコンタクトホールとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホールとエミッタ引き出し配線との間の重ね合わせずれを考慮する必要がなくなる。従って、従来技術と比べてエミッタサイズをさらに縮小させることができるので、HBTの高性能化、いわゆる高周波特性の向上をより一層図ることができる。
さらに、本発明の第3及び第4のHBT並びに第3及び第4のHBTの製造方法においては、コンタクトホールを形成することなくベース引き出し配線の形成を行うので、ベース引き出し配線のベース電極部分とエミッタ(実質的なエミッタ領域)との間の距離を縮めることができる。このため、ベース抵抗が減少し、その結果、更なる高周波特性の向上を図ることができる。
本発明のHBT及びその製造方法によると、エミッタサイズの微細化が可能となり、それによってHBTの高周波特性を向上させることができると共に、HBTの製造コストを低減することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るHBT及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るHBTの構造を示す断面図である。
図1に示すように、例えばGaAsよりなる半絶縁性基板101の上に、n型不純物が例えば5×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなる第1サブコレクタ層102が形成されている。また、第1サブコレクタ層102上には、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなる第2サブコレクタ層108が形成されている。第2サブコレクタ層108を構成するInGaAsのバンドギャップは、第1サブコレクタ層102を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
第2サブコレクタ層108における所定の領域の上には、n型不純物が例えば1×1016cm-3程度と低濃度にドープされたn型GaAs層よりなるコレクタ層103、p型不純物が例えば4×1019cm-3程度と高濃度にドープされたp型GaAs層よりなるベース層104、及びn型不純物が例えば3×1017cm-3程度の濃度でドープされたn型InGaP(具体的にはIn組成比が約48%のIn0.48Ga0.52P)層よりなるエミッタ層105が順に積層されている。すなわち、第2サブコレクタ層108上においてコレクタ層103、ベース層104及びエミッタ層105の積層構造は凸形状に形成されている。尚、コレクタ層103としてi型GaAs層を用いてもよい。また、エミッタ層105を構成するIn0.48Ga0.52Pのバンドギャップは、ベース層104を構成するGaAsのバンドギャップよりも大きい。
エミッタ層105における所定の領域の上には、n型不純物が例えば3×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなるエミッタキャップ層106、及びn型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなるエミッタコンタクト層107が順に積層されている。すなわち、エミッタ層105上においてエミッタキャップ層106及びエミッタコンタクト層107の積層構造は凸形状に形成されている。また、エミッタコンタクト層107を構成するInGaAsのバンドギャップは、エミッタキャップ層106を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
前述の各半導体層が設けられた半絶縁性基板101の全面を覆うように、絶縁膜122が堆積されている。絶縁膜122におけるエミッタコンタクト層107、エミッタ層105(エミッタキャップ層106が形成されていない部分)及び第2サブコレクタ層108(コレクタ層103が形成されていない部分)のそれぞれの上側にはコンタクトホール123A、123B及び123Cが設けられている。
本実施形態の特徴として、コンタクトホール123Aを介してエミッタコンタクト層107からは配線115Aが直接引き出されており、コンタクトホール123Bを介してエミッタ層105からは配線115Bが直接引き出されており、コンタクトホール123Cを介して第2サブコレクタ層108からは配線115Cが直接引き出されている。すなわち、配線115Aはエミッタ電極となる部分を持ち、配線115Bはベース電極となる部分を持ち、配線115Cはコレクタ電極となる部分を持つ。ここで、配線115A、115B及び115Cは例えばPt/Ti/Pt/Au/Ti構造(下から順にPt層、Ti層、Pt層、Au層及びTi層が積層された構造:以下同様)を持つ。
エミッタコンタクト層107における配線115A(エミッタ電極となる部分)との接続箇所には第1のPt合金化反応層116が形成されている。ここで、第1のPt合金化反応層116は、熱処理によって、配線115Aの最下層部分を構成するPtと、エミッタコンタクト層107を構成するInGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第1のPt合金化反応層116は、エミッタコンタクト層107の内部のみに形成されている。
エミッタ層105における配線115B(ベース電極となる部分)との接続箇所には第2のPt合金化反応層117が形成されている。ここで、第2のPt合金化反応層117は、熱処理によって、配線115Bの最下層部分を構成するPtと、エミッタ層105を構成するInGaPとを反応させることによって形成されたものである。また、第2のPt合金化反応層117は、エミッタ層105を貫通してベース層104に達するように形成されている。これにより、第2のPt合金化反応層117を介して配線115B(ベース電極となる部分)とベース層104とを接触させることができるので、オーミックコンタクトが確実に得られる。
第2サブコレクタ層108における配線115C(コレクタ電極となる部分)との接続箇所には第3のPt合金化反応層118が形成されている。ここで、第3のPt合金化反応層118は、熱処理によって、配線115Cの最下層部分を構成するPtと、第2サブコレクタ層108を構成するInGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第3のPt合金化反応層118は、第2サブコレクタ層108の内部のみに形成されている。
尚、本実施形態においては、個々のHBT(単位HBT)同士を電気的に分離するために、各HBT形成領域の周辺には、第2サブコレクタ層108及び第1サブコレクタ層102の積層構造を貫いて基板101まで達する素子分離領域141が形成されている。
以下、図1に示す本実施形態のHBTの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜(c)、図3(a)、(b)及び図4は、本実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、例えばGaAsよりなる半絶縁性基板101の上に、例えばMBE法(分子線エピタキシ法)又はMOCVD法(有機金属化学気相成長法)等の結晶成長法により、n型不純物が例えば5×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなる第1サブコレクタ層102と、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなる第2サブコレクタ層108と、n型不純物が例えば1×1016cm-3程度と低濃度にドープされたn型GaAs層よりなるコレクタ層形成用膜153と、p型不純物が例えば4×1019cm-3程度と高濃度にドープされたp型GaAs層よりなるベース層形成用膜154と、n型不純物が例えば3×1017cm-3程度の濃度でドープされたn型InGaP(具体的にはIn組成比が約48%のIn0.48Ga0.52P)層よりなるエミッタ層形成用膜155と、n型不純物が例えば3×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなるエミッタキャップ層形成用膜156と、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなるエミッタコンタクト層形成用膜157とを順次形成する。尚、コレクタ層形成用膜153としてi型GaAs層を形成してもよい。また、エミッタ層形成用膜155を構成するIn0.48Ga0.52Pのバンドギャップは、ベース層形成用膜154を構成するGaAsのバンドギャップよりも大きい。また、エミッタコンタクト層形成用膜157を構成するInGaAsのバンドギャップは、エミッタキャップ層形成用膜156を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
次に、図2(b)に示すように、エミッタ形成領域を保護するフォトレジストパターン131をマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングを用いてエミッタコンタクト層形成用膜157及びエミッタキャップ層形成用膜156を順次パターン化する。これにより、エミッタキャップ層106とエミッタコンタクト層107との積層構造よりなるエミッタ島領域が形成されると共にエミッタ層形成用膜155におけるベース電極形成領域が露出する。このとき、In0.48Ga0.52Pよりなるエミッタ層形成用膜155は殆どエッチングされない。
次に、フォトレジストパターン131を除去した後、図2(c)に示すように、エミッタ形成領域を含むベース形成領域を保護するフォトレジストパターン132をマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングによりエミッタ層形成用膜155、ベース層形成用膜154及びコレクタ層形成用膜153を順次パターン化する。これにより、コレクタ層103とベース層104とエミッタ層105との積層構造よりなるベース島領域が形成されると共に第2サブコレクタ層108におけるコレクタ電極形成領域が露出する。このとき、InGaAsよりなる第2サブコレクタ層108は殆どエッチングされない。すなわち、InGaAs層である第2サブコレクタ層108が、エッチングストッパ層として作用するため、従来技術と比較して、ベース島領域を形成する際のエッチング精度を大幅に向上させることができる。
次に、フォトレジストパターン132を除去した後、図3(a)に示すように、各単位HBTセル(個々のHBT形成領域)を保護するフォトレジストパターン133をマスクとして、第2サブコレクタ層108及び第1サブコレクタ層102のそれぞれに対して、例えばHe(ヘリウム)イオンを注入し、それによって素子分離領域141を形成する。これにより、各単位HBTセル同士が分離される。
次に、フォトレジストパターン133を除去した後、図3(b)に示すように、半絶縁性基板101の全面を覆うように例えばSiO2 膜よりなる絶縁膜122を堆積した後、エミッタコンタクト層107、エミッタ層105(エミッタキャップ層106が形成されていない部分)及び第2サブコレクタ層108(コレクタ層103が形成されていない部分)のそれぞれの上側に開口部が設けられたフォトレジストパターン134を形成する。続いて、フォトレジストパターン134をマスクとして、絶縁膜122に対してドライエッチング又はウェットエッチングを行うことにより、エミッタコンタクト層107、エミッタ層105(エミッタキャップ層106が形成されていない部分)及び第2サブコレクタ層108(コレクタ層103が形成されていない部分)のそれぞれに達するコンタクトホール123A、123B及び123Cを形成する。
次に、フォトレジストパターン134を除去した後、図4に示すように、コンタクトホール123A、123B及び123Cを含む配線形成領域に開口部が設けられたフォトレジストパターン135を形成する。その後、例えば蒸着法により、半絶縁性基板101の全面を覆うように配線形成用導電膜115を形成する。ここで、配線形成用導電膜115は、例えば、下から順にPt層、Ti層、Pt層、Au層及びTi層が積層された構造を持つ。続いて、リフトオフ法により、フォトレジストパターン135と共にその上に堆積された配線形成用導電膜115を除去することによって、コンタクトホール123Aを介してエミッタコンタクト層107から引き出された配線115A、コンタクトホール123Bを介してエミッタ層105から引き出された配線115B、及びコンタクトホール123Cを介して第2サブコレクタ層108から引き出された配線115Cを形成する。すなわち、本実施形態においては、配線115A、115B及び115Cはそれぞれ、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を兼ねている。
次に、各単位HBTセル同士を電気的に分離するための素子分離領域(イオン注入によって形成された分離領域)141を不活性化するための熱処理を行う。本実施形態では、当該熱処理によって、配線115Aの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、エミッタコンタクト層107における配線115Aとの接触箇所の構成材料とを反応させる。同様に、配線115Bの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、エミッタ層105における配線115Bとの接触箇所の構成材料とを反応させると共に、配線115Cの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、第2サブコレクタ層108における配線115Cとの接触箇所の構成材料とを反応させる。これにより、エミッタコンタクト層107における配線115Aの下側には第1のPt合金化反応層116が形成され、エミッタ層105における配線115Bの下側には第2のPt合金化反応層117が形成され、第2サブコレクタ層108における配線115Cの下側には第3のPt合金化反応層118が形成される。尚、第1のPt合金化反応層116はエミッタコンタクト層107の内部のみに形成される。また、第2のPt合金化反応層117は、エミッタ層105を貫通してベース層104とオーミック接触するように形成される。また、第3のPt合金化反応層118は第2サブコレクタ層108の内部のみに形成される。
以上に説明した方法によって、図1に示す本実施形態のHBTが完成する。
第1の実施形態によると、エミッタコンタクト層107及び第2サブコレクタ層108のそれぞれにバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型半導体を用いる。このため、エミッタコンタクト層107から引き出される配線(エミッタ引き出し配線)115Aに用いられる金属とエミッタコンタクト層107との間のオーミック接続を容易に実現できると共に、第2サブコレクタ層108から引き出される配線(コレクタ引き出し配線)115Cに用いられる金属と第2サブコレクタ層108との間のオーミック接続を容易に実現できる。すなわち、ベース電極を兼ねる配線(ベース引き出し配線)115Bを形成できるのみならず、エミッタ電極を兼ねるエミッタ引き出し配線115Aを形成できると共にコレクタ電極を兼ねるコレクタ引き出し配線115Cを形成できる。従って、従来技術において配線形成工程とは別に行われていた、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を形成する工程を削減できるため、製造コストを低減することができる。
また、従来技術においては、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層とエミッタ電極との間の重ね合わせずれ、エミッタ電極とコンタクトホールとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホールと配線との間の重ね合わせずれの3つの重ね合わせずれを考慮する必要があった。
それに対して、第1の実施形態によると、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層107とコンタクトホール123Aとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホール123Aとエミッタ引き出し配線115Aとの間の重ね合わせずれの2つの重ね合わせずれのみを考慮すれば良い。このため、従来技術と比べてエミッタサイズを縮小させることができ、それによってHBTの高性能化、いわゆる高周波特性の向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るHBT及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係るHBTが第1の実施形態と異なっている点は、第1の実施形態では、配線115Bにおけるベース電極となる部分がエミッタ層105を挟んでベース層104上に形成されていたのに対して、本実施形態では、後述するように、配線115Bにおけるベース電極となる部分がベース層104の直上に形成されていることである。
図5は、本実施形態に係るHBTの構造を示す断面図である。
図5に示すように、例えばGaAsよりなる半絶縁性基板101の上に、n型不純物が例えば5×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなる第1サブコレクタ層102が形成されている。また、第1サブコレクタ層102上には、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなる第2サブコレクタ層108が形成されている。第2サブコレクタ層108を構成するInGaAsのバンドギャップは、第1サブコレクタ層102を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
第2サブコレクタ層108における所定の領域の上には、n型不純物が例えば1×1016cm-3程度と低濃度にドープされたn型GaAs層よりなるコレクタ層103、及びp型不純物が例えば4×1019cm-3程度と高濃度にドープされたp型GaAs層よりなるベース層104が順に積層されている。すなわち、第2サブコレクタ層108上においてコレクタ層103及びベース層104の積層構造は凸形状に形成されている。尚、コレクタ層103としてi型GaAs層を用いてもよい。
ベース層104における所定の領域の上には、n型不純物が例えば3×1017cm-3程度の濃度でドープされたn型InGaP(具体的にはIn組成比が約48%のIn0.48Ga0.52P)層よりなるエミッタ層105、n型不純物が例えば3×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなるエミッタキャップ層106、及びn型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなるエミッタコンタクト層107が順に積層されている。すなわち、ベース層104上においてエミッタ層105、エミッタキャップ層106及びエミッタコンタクト層107の積層構造は凸形状に形成されている。ここで、エミッタ層105を構成するIn0.48Ga0.52Pのバンドギャップは、ベース層104を構成するGaAsのバンドギャップよりも大きい。また、エミッタコンタクト層107を構成するInGaAsのバンドギャップは、エミッタキャップ層106を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
前述の各半導体層が設けられた半絶縁性基板101の全面を覆うように、絶縁膜122が堆積されている。絶縁膜122におけるエミッタコンタクト層107、ベース層104(エミッタ層105が形成されていない部分)及び第2サブコレクタ層108(コレクタ層103が形成されていない部分)のそれぞれの上側にはコンタクトホール123A、123B及び123Cが設けられている。
本実施形態の特徴として、コンタクトホール123Aを介してエミッタコンタクト層107からは配線115Aが直接引き出されており、コンタクトホール123Bを介してベース層104からは配線115Bが直接引き出されており、コンタクトホール123Cを介して第2サブコレクタ層108からは配線115Cが直接引き出されている。すなわち、配線115Aはエミッタ電極となる部分を持ち、配線115Bはベース電極となる部分を持ち、配線115Cはコレクタ電極となる部分を持つ。ここで、配線115A、115B及び115Cは例えばPt/Ti/Pt/Au/Ti構造を持つ。
エミッタコンタクト層107における配線115A(エミッタ電極となる部分)との接続箇所には第1のPt合金化反応層116が形成されている。ここで、第1のPt合金化反応層116は、熱処理によって、配線115Aの最下層部分を構成するPtと、エミッタコンタクト層107を構成するInGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第1のPt合金化反応層116は、エミッタコンタクト層107の内部のみに形成されている。
ベース層104における配線115B(ベース電極となる部分)との接続箇所には第2のPt合金化反応層117が形成されている。ここで、第2のPt合金化反応層117は、熱処理によって、配線115Bの最下層部分を構成するPtと、ベース層104を構成するGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第2のPt合金化反応層117は、ベース層104の内部のみに形成されている。
第2サブコレクタ層108における配線115C(コレクタ電極となる部分)との接続箇所には第3のPt合金化反応層118が形成されている。ここで、第3のPt合金化反応層118は、熱処理によって、配線115Cの最下層部分を構成するPtと、第2サブコレクタ層108を構成するInGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第3のPt合金化反応層118は、第2サブコレクタ層108の内部のみに形成されている。
尚、本実施形態においては、個々のHBT(単位HBT)同士を電気的に分離するために、各HBT形成領域の周辺には、第2サブコレクタ層108及び第1サブコレクタ層102の積層構造を貫いて基板101まで達する素子分離領域141が形成されている。
以下、図5に示す本実施形態のHBTの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図6(a)〜(c)、図7(a)、(b)及び図8は、本実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。
まず、図6(a)に示すように、例えばGaAsよりなる半絶縁性基板101の上に、例えばMBE法又はMOCVD法等の結晶成長法により、n型不純物が例えば5×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなる第1サブコレクタ層102と、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなる第2サブコレクタ層108と、n型不純物が例えば1×1016cm-3程度と低濃度にドープされたn型GaAs層よりなるコレクタ層形成用膜153と、p型不純物が例えば4×1019cm-3程度と高濃度にドープされたp型GaAs層よりなるベース層形成用膜154と、n型不純物が例えば3×1017cm-3程度の濃度でドープされたn型InGaP(具体的にはIn組成比が約48%のIn0.48Ga0.52P)層よりなるエミッタ層形成用膜155と、n型不純物が例えば3×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなるエミッタキャップ層形成用膜156と、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなるエミッタコンタクト層形成用膜157とを順次形成する。尚、コレクタ層形成用膜153としてi型GaAs層を形成してもよい。また、エミッタ層形成用膜155を構成するIn0.48Ga0.52Pのバンドギャップは、ベース層形成用膜154を構成するGaAsのバンドギャップよりも大きい。また、エミッタコンタクト層形成用膜157を構成するInGaAsのバンドギャップは、エミッタキャップ層形成用膜156を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
次に、図6(b)に示すように、エミッタ形成領域を保護するフォトレジストパターン131をマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングを用いてエミッタコンタクト層形成用膜157、エミッタキャップ層形成用膜156及びエミッタ層形成用膜155を順次パターン化する。これにより、エミッタ層105とエミッタキャップ層106とエミッタコンタクト層107との積層構造よりなるエミッタ島領域が形成されると共にベース層形成用膜154におけるベース電極形成領域が露出する。このとき、GaAs層よりなるベース層形成用膜154は殆どエッチングされない。
次に、フォトレジストパターン131を除去した後、図6(c)に示すように、エミッタ形成領域を含むベース形成領域を保護するフォトレジストパターン132をマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングによりベース層形成用膜154及びコレクタ層形成用膜153を順次パターン化する。これにより、コレクタ層103とベース層104との積層構造よりなるベース島領域が形成されると共に第2サブコレクタ層108におけるコレクタ電極形成領域が露出する。このとき、InGaAsよりなる第2サブコレクタ層108は殆どエッチングされない。すなわち、InGaAs層である第2サブコレクタ層108が、エッチングストッパ層として作用するため、従来技術と比較して、ベース島領域を形成する際のエッチング精度を大幅に向上させることができる。
次に、フォトレジストパターン132を除去した後、図7(a)に示すように、各単位HBTセル(個々のHBT形成領域)を保護するフォトレジストパターン133をマスクとして、第2サブコレクタ層108及び第1サブコレクタ層102のそれぞれに対して、例えばHe(ヘリウム)イオンを注入し、それによって素子分離領域141を形成する。これにより、各単位HBTセル同士が分離される。
次に、フォトレジストパターン133を除去した後、図7(b)に示すように、半絶縁性基板101の全面を覆うように例えばSiO2 膜よりなる絶縁膜122を堆積した後、エミッタコンタクト層107、ベース層104(エミッタ層105が形成されていない部分)及び第2サブコレクタ層108(コレクタ層103が形成されていない部分)のそれぞれの上側に開口部が設けられたフォトレジストパターン134を形成する。続いて、フォトレジストパターン134をマスクとして、絶縁膜122に対してドライエッチング又はウェットエッチングを行うことにより、エミッタコンタクト層107、ベース層104(エミッタ層105が形成されていない部分)及び第2サブコレクタ層108(コレクタ層103が形成されていない部分)のそれぞれに達するコンタクトホール123A、123B及び123Cを形成する。
次に、フォトレジストパターン134を除去した後、図8に示すように、コンタクトホール123A、123B及び123Cを含む配線形成領域に開口部が設けられたフォトレジストパターン135を形成する。その後、例えば蒸着法により、半絶縁性基板101の全面を覆うように配線形成用導電膜115を形成する。ここで、配線形成用導電膜115は、例えば、下から順にPt層、Ti層、Pt層、Au層及びTi層が積層された構造を持つ。続いて、リフトオフ法により、フォトレジストパターン135と共にその上に堆積された配線形成用導電膜115を除去することによって、コンタクトホール123Aを介してエミッタコンタクト層107から引き出された配線115A、コンタクトホール123Bを介してベース層104から引き出された配線115B、及びコンタクトホール123Cを介して第2サブコレクタ層108から引き出された配線115Cを形成する。すなわち、本実施形態においては、配線115A、115B及び115Cはそれぞれ、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を兼ねている。
次に、各単位HBTセル同士を電気的に分離するための素子分離領域(イオン注入によって形成された分離領域)141を不活性化するための熱処理を行う。本実施形態では、当該熱処理によって、配線115Aの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、エミッタコンタクト層107における配線115Aとの接触箇所の構成材料とを反応させる。同様に、配線115Bの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、ベース層104における配線115Bとの接触箇所の構成材料とを反応させると共に、配線115Cの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、第2サブコレクタ層108における配線115Cとの接触箇所の構成材料とを反応させる。これにより、エミッタコンタクト層107における配線115Aの下側には第1のPt合金化反応層116が形成され、ベース層104における配線115Bの下側には第2のPt合金化反応層117が形成され、第2サブコレクタ層108における配線115Cの下側には第3のPt合金化反応層118が形成される。尚、第1のPt合金化反応層116はエミッタコンタクト層107の内部のみに形成され、第2のPt合金化反応層117はベース層104の内部のみに形成され、第3のPt合金化反応層118は第2サブコレクタ層108の内部のみに形成される。
以上に説明した方法によって、図5に示す本実施形態のHBTが完成する。
第2の実施形態によると、エミッタコンタクト層107及び第2サブコレクタ層108のそれぞれにバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型半導体を用いる。このため、エミッタコンタクト層107から引き出される配線(エミッタ引き出し配線)115Aに用いられる金属とエミッタコンタクト層107との間のオーミック接続を容易に実現できると共に、第2サブコレクタ層108から引き出される配線(コレクタ引き出し配線)115Cに用いられる金属と第2サブコレクタ層108との間のオーミック接続を容易に実現できる。すなわち、ベース電極を兼ねる配線(ベース引き出し配線)115Bを形成できるのみならず、エミッタ電極を兼ねるエミッタ引き出し配線115Aを形成できると共にコレクタ電極を兼ねるコレクタ引き出し配線115Cを形成できる。従って、従来技術において配線形成工程とは別に行われていた、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を形成する工程を削減できるため、製造コストを低減することができる。
また、従来技術においては、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層とエミッタ電極との間の重ね合わせずれ、エミッタ電極とコンタクトホールとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホールと配線との間の重ね合わせずれの3つの重ね合わせずれを考慮する必要があった。
それに対して、第2の実施形態によると、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層107とコンタクトホール123Aとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホール123Aとエミッタ引き出し配線115Aとの間の重ね合わせずれの2つの重ね合わせずれのみを考慮すれば良い。このため、従来技術と比べてエミッタサイズを縮小させることができ、それによってHBTの高性能化、いわゆる高周波特性の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るHBT及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図9は、本実施形態に係るHBTの構造を示す断面図である。
図9に示すように、例えばGaAsよりなる半絶縁性基板201の上に、n型不純物が例えば5×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなる第1サブコレクタ層202が形成されている。また、第1サブコレクタ層202上には、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなる第2サブコレクタ層208が形成されている。第2サブコレクタ層208を構成するInGaAsのバンドギャップは、第1サブコレクタ層202を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
第2サブコレクタ層208における所定の領域の上には、n型不純物が例えば1×1016cm-3程度と低濃度にドープされたn型GaAs層よりなるコレクタ層203、p型不純物が例えば4×1019cm-3程度と高濃度にドープされたp型GaAs層よりなるベース層204、及びn型不純物が例えば3×1017cm-3程度の濃度でドープされたn型InGaP(具体的にはIn組成比が約48%のIn0.48Ga0.52P)層よりなるエミッタ層205が順に積層されている。すなわち、第2サブコレクタ層208上においてコレクタ層203、ベース層204及びエミッタ層205の積層構造は凸形状に形成されている。ここで、エミッタ層205の面積はベース層204の面積よりも大きく、エミッタ層205の端部はベース層204から庇状に突き出ている。尚、コレクタ層203としてi型GaAs層を用いてもよい。また、エミッタ層205を構成するIn0.48Ga0.52Pのバンドギャップは、ベース層204を構成するGaAsのバンドギャップよりも大きい。
エミッタ層205における所定の領域の上には、n型不純物が例えば3×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなるエミッタキャップ層206、及びn型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなるエミッタコンタクト層207が順に積層されている。すなわち、エミッタ層205上においてエミッタキャップ層206及びエミッタコンタクト層207の積層構造は凸形状に形成されている。ここで、エミッタコンタクト層207の面積はエミッタキャップ層206の面積よりも大きく、エミッタコンタクト層207の端部はエミッタキャップ層206から庇状に突き出ている。また、エミッタコンタクト層207を構成するInGaAsのバンドギャップは、エミッタキャップ層206を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
本実施形態の特徴として、エミッタコンタクト層207から引き出された配線(エミッタ引き出し配線)215Aと、エミッタ層205から引き出された配線(ベース引き出し配線)215Bと、第2サブコレクタ層208から引き出された配線(コレクタ引き出し配線)215Cとはセルフアラインにより形成されている。尚、エミッタ引き出し配線215A、ベース引き出し配線215B及びコレクタ引き出し配線215Cはそれぞれエミッタコンタクト層207、エミッタ層205及び第2サブコレクタ層208から直接引き出されている。言い換えると、エミッタ引き出し配線215A、ベース引き出し配線215B及びコレクタ引き出し配線215Cはそれぞれエミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を兼ねている。
図10(a)は、本実施形態に係るHBTにおけるエミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向の要部断面図であり、図10(b)は、本実施形態に係るHBTにおけるベース引き出し配線215Bの引き出し方向の要部断面図である。
図10(a)及び(b)に示すように、エミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向におけるエミッタコンタクト層207の庇状端部、及びベース引き出し配線215Bの引き出し方向におけるエミッタ層205の庇状端部はそれぞれ、例えばTEOS(tetraethylorthosilicate )膜からなる絶縁膜224によって覆われている。これにより、エミッタ引き出し配線215A及びベース引き出し配線215Bをそれぞれ段切れを防止しながらエミッタコンタクト層207及びエミッタ層205から引き出すことが可能となる。
エミッタコンタクト層207における配線215A(エミッタ電極となる部分)との接続箇所には第1のPt合金化反応層216が形成されている。ここで、第1のPt合金化反応層216は、熱処理によって、配線215Aの最下層部分を構成するPtと、エミッタコンタクト層207を構成するInGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第1のPt合金化反応層216は、エミッタコンタクト層207の内部のみに形成されている。
エミッタ層205における配線215B(ベース電極となる部分)との接続箇所には第2のPt合金化反応層217が形成されている。ここで、第2のPt合金化反応層217は、熱処理によって、配線215Bの最下層部分を構成するPtと、エミッタ層205を構成するInGaPとを反応させることによって形成されたものである。また、第2のPt合金化反応層217は、エミッタ層205を貫通してベース層204に達するように形成されている。これにより、第2のPt合金化反応層217を介して配線215B(ベース電極となる部分)とベース層204とを接触させることができるので、オーミックコンタクトが確実に得られる。
第2サブコレクタ層208における配線215C(コレクタ電極となる部分)との接続箇所には第3のPt合金化反応層218が形成されている。ここで、第3のPt合金化反応層218は、熱処理によって、配線215Cの最下層部分を構成するPtと、第2サブコレクタ層208を構成するInGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第3のPt合金化反応層218は、第2サブコレクタ層208の内部のみに形成されている。
尚、本実施形態においては、個々のHBT(単位HBT)同士を電気的に分離するために、各HBT形成領域の周辺には、第2サブコレクタ層208及び第1サブコレクタ層202の積層構造を貫いて基板201まで達する素子分離領域241が形成されている。
以下、図9及び図10(a)、(b)に示す本実施形態のHBTの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図11(a)〜(c)、図12(a)、(b)、図13(a)、図14及び図15(a)、(b)は、本実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図であり、図13(b)は、本実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す平面図である。尚、図15(a)は、本実施形態に係るHBTにおけるエミッタ引き出し配線の引き出し方向の要部工程断面図であり、図15(b)は、本実施形態に係るHBTにおけるベース引き出し配線の引き出し方向の要部工程断面図である。
まず、図11(a)に示すように、例えばGaAsよりなる半絶縁性基板201の上に、例えばMBE法又はMOCVD法等の結晶成長法により、n型不純物が例えば5×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなる第1サブコレクタ層202と、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなる第2サブコレクタ層208と、n型不純物が例えば1×1016cm-3程度と低濃度にドープされたn型GaAs層よりなるコレクタ層形成用膜253と、p型不純物が例えば4×1019cm-3程度と高濃度にドープされたp型GaAs層よりなるベース層形成用膜254と、n型不純物が例えば3×1017cm-3程度の濃度でドープされたn型InGaP(具体的にはIn組成比が約48%のIn0.48Ga0.52P)層よりなるエミッタ層形成用膜255と、n型不純物が例えば3×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなるエミッタキャップ層形成用膜256と、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなるエミッタコンタクト層形成用膜257とを順次形成する。尚、コレクタ層形成用膜253としてi型GaAs層を形成してもよい。また、エミッタ層形成用膜255を構成するIn0.48Ga0.52Pのバンドギャップは、ベース層形成用膜254を構成するGaAsのバンドギャップよりも大きい。また、エミッタコンタクト層形成用膜257を構成するInGaAsのバンドギャップは、エミッタキャップ層形成用膜256を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
次に、図11(b)に示すように、エミッタ形成領域を保護するフォトレジストパターン231をマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングを用いてエミッタコンタクト層形成用膜257及びエミッタキャップ層形成用膜256を順次パターン化する。これにより、エミッタキャップ層206とエミッタコンタクト層207との積層構造よりなるエミッタ島領域が形成されると共にエミッタ層形成用膜255におけるベース電極形成領域が露出する。このとき、In0.48Ga0.52Pよりなるエミッタ層形成用膜255は殆どエッチングされない。
次に、フォトレジストパターン231を除去した後、図11(c)に示すように、エミッタ形成領域を含むベース形成領域を保護するフォトレジストパターン232をマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングによりエミッタ層形成用膜255、ベース層形成用膜254及びコレクタ層形成用膜253を順次パターン化する。これにより、コレクタ層203とベース層204とエミッタ層205との積層構造よりなるベース島領域が形成されると共に第2サブコレクタ層208におけるコレクタ電極形成領域が露出する。このとき、InGaAsよりなる第2サブコレクタ層208は殆どエッチングされない。すなわち、InGaAs層である第2サブコレクタ層208が、エッチングストッパ層として作用するため、従来技術と比較して、ベース島領域を形成する際のエッチング精度を大幅に向上させることができる。
次に、フォトレジストパターン132を除去した後、図12(a)に示すように、例えばクエン酸系エッチング溶液により、エミッタキャップ層206、ベース層204及びコレクタ層203に対して選択的にサイドエッチングを行う。これにより、エミッタコンタクト層207の端部がエミッタキャップ層206から庇状に突き出ると共に、エミッタ層205の端部がベース層204から庇状に突き出る。また、このとき、InGaAsよりなるエミッタコンタクト層207及び第2サブコレクタ層208、並びにInGaPよりなるエミッタ層205はほとんどエッチングされない。
次に、図12(b)に示すように、各単位HBTセル(個々のHBT形成領域)を保護するフォトレジストパターン233をマスクとして、第2サブコレクタ層208及び第1サブコレクタ層202のそれぞれに対して、例えばHe(ヘリウム)イオンを注入し、それによって素子分離領域241を形成する。これにより、各単位HBTセル同士が分離される。
次に、フォトレジストパターン233を除去した後、例えばCVD(chemical vapor deposition )法等により、半絶縁性基板201の全面を覆うように例えばTEOS膜からなる絶縁膜224を形成し、それによってエミッタコンタクト層207の庇状端部、及びエミッタ層205の庇状端部を絶縁膜224によって覆う。その後、図13(a)に示すように、所定の領域(少なくとも、エミッタ引き出し配線215A(図15(a)参照)の引き出し方向におけるエミッタコンタクト層207の庇状端部及びベース引き出し配線215B(図15(b)参照)の引き出し方向におけるエミッタ層205の庇状端部)を覆うフォトレジストパターン236を形成した後、フォトレジストパターン236をマスクとして、絶縁膜224に対してドライエッチング又はウェットエッチングを行う。これにより、エミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向を除いてエミッタコンタクト層207の庇状端部を覆う絶縁膜224が除去されると共に、ベース引き出し配線215Bの引き出し方向を除いてエミッタ層205の庇状端部を覆う絶縁膜224が除去される。
次に、図13(b)に示すように、エミッタコンタクト層207の上、エミッタ層205(エミッタコンタクト層207の外側の領域)の上、第2サブコレクタ層208(エミッタ層205の外側の領域)の上、並びにエミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向、ベース引き出し配線215Bの引き出し方向及びコレクタ引き出し配線215C(図9参照)の引き出し方向に位置する絶縁膜224の上にそれぞれ開口部が設けられたフォトレジストパターン237を形成する。その後、例えば蒸着法により、半絶縁性基板201の全面を覆うように配線形成用導電膜215を形成する。ここで、配線形成用導電膜215は、例えば、下から順にPt層、Ti層、Pt層、Au層及びTi層が積層された構造を持つ。続いて、リフトオフ法により、フォトレジストパターン237と共にその上に堆積された配線形成用導電膜215を除去する。これにより、図14及び図15(a)、(b)に示すように、エミッタコンタクト層207から引き出されたエミッタ引き出し配線215A、エミッタ層205から引き出されたベース引き出し配線215B、及び第2サブコレクタ層208から引き出されたコレクタ引き出し配線215Cが形成される。すなわち、本実施形態においては、配線215A、215B及び215Cはそれぞれ、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を兼ねている。
尚、本実施形態の特徴として、エミッタコンタクト層207の端部がエミッタキャップ層206から庇状に突き出ていると共にエミッタ層205の端部がベース層204から庇状に突き出ていることから、エミッタコンタクト層207の上、エミッタ層205の上、及び第2サブコレクタ層208の上にはそれぞれ、エミッタ電極を兼ねるエミッタ引き出し配線215A、ベース電極を兼ねるベース引き出し配線215B、及びコレクタ電極を兼ねるコレクタ引き出し配線215Cがセルフアラインによって形成される。すなわち、エミッタコンタクト層207の庇状端部によってエミッタ引き出し配線215Aとベース引き出し配線215Bとが接続してしまうことを防止できると共にエミッタ層205の庇状端部によってベース引き出し配線215Bとコレクタ引き出し配線215Cとが接続してしまうことを防止できるので、従来技術のように、半導体層を覆う絶縁膜にコンタクトホールを設けて当該コンタクトホールに位置合わせして引き出し配線を形成する必要がない。
また、図15(a)及び(b)に示すように、エミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向におけるエミッタコンタクト層207の庇状端部、及びベース引き出し配線215Bの引き出し方向におけるエミッタ層205の庇状端部はそれぞれ絶縁膜224によって覆われている。このため、エミッタ引き出し配線215A及びベース引き出し配線215Bをそれぞれ段切れを防止しながらエミッタコンタクト層207及びエミッタ層205から引き出すことが可能となる。
次に、各単位HBTセル同士を電気的に分離するための素子分離領域(イオン注入によって形成された分離領域)241を不活性化するための熱処理を行う。本実施形態では、当該熱処理によって、配線215Aの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、エミッタコンタクト層207における配線215Aとの接触箇所の構成材料とを反応させる。同様に、配線215Bの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、エミッタ層205における配線215Bとの接触箇所の構成材料とを反応させると共に、配線215Cの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、第2サブコレクタ層208における配線215Cとの接触箇所の構成材料とを反応させる。これにより、エミッタコンタクト層207における配線215Aの下側には第1のPt合金化反応層216が形成され、エミッタ層205における配線215Bの下側には第2のPt合金化反応層217が形成され、第2サブコレクタ層208における配線215Cの下側には第3のPt合金化反応層218が形成され、図9に示す本実施形態のHBTが完成する。尚、第1のPt合金化反応層216はエミッタコンタクト層207の内部のみに形成される。また、第2のPt合金化反応層217は、エミッタ層205を貫通してベース層204とオーミック接触するように形成される。また、第3のPt合金化反応層218は第2サブコレクタ層208の内部のみに形成される。
第3の実施形態によると、エミッタコンタクト層207及び第2サブコレクタ層208のそれぞれにバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型半導体を用いる。このため、エミッタコンタクト層207から引き出されるエミッタ引き出し配線215Aに用いられる金属とエミッタコンタクト層207との間のオーミック接続を容易に実現できると共に、第2サブコレクタ層108から引き出されるコレクタ引き出し配線215Cに用いられる金属と第2サブコレクタ層208との間のオーミック接続を容易に実現できる。すなわち、ベース電極を兼ねるベース引き出し配線215Bを形成できるのみならず、エミッタ電極を兼ねるエミッタ引き出し配線215Aを形成できると共にコレクタ電極を兼ねるコレクタ引き出し配線215Cを形成できる。従って、従来技術において配線形成工程とは別に行われていた、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を形成する工程を削減できるため、製造コストを低減することができる。
また、従来技術においては、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層とエミッタ電極との間の重ね合わせずれ、エミッタ電極とコンタクトホールとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホールと配線との間の重ね合わせずれの3つの重ね合わせずれを考慮する必要があった。
それに対して、第3の実施形態によると、エミッタ引き出し配線215A等の各配線をセルフアラインにより形成するため、言い換えると、コンタクトホールを形成することなくエミッタ引き出し配線215Aの形成を行うため、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層207とコンタクトホールとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホールとエミッタ引き出し配線215Aとの間の重ね合わせずれを考慮する必要がなくなる。従って、従来技術と比べてエミッタサイズをさらに縮小させることができるので、HBTの高性能化、いわゆる高周波特性の向上をより一層図ることができる。
さらに、第3の実施形態によると、コンタクトホールを形成することなくベース引き出し配線215Bの形成を行うので、ベース引き出し配線215Bのベース電極部分(エミッタ層205との接触部分)とエミッタ(実質的なエミッタ領域(エミッタ層205におけるエミッタキャップ層206の下側部分))との間の距離を縮めることができる。このため、ベース抵抗が減少し、その結果、更なる高周波特性の向上を図ることができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係るHBT及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係るHBTが第3の実施形態と異なっている第1の点は、第3の実施形態では、配線215Bにおけるベース電極となる部分がエミッタ層205を挟んでベース層204上に形成されていたのに対して、本実施形態では、後述するように、配線215Bにおけるベース電極となる部分がベース層204の直上に形成されていることである。また、本実施形態に係るHBTが第3の実施形態と異なっている第2の点は、第3の実施形態では、ベース層204の材料とコレクタ層203の材料とが同じであったのに対して、本実施形態では、後述するように、ベース層204とコレクタ層203との間にエッチング選択比を設けるために、ベース層204の材料とコレクタ層203の材料とが異なっていることである。
図16は、本実施形態に係るHBTの構造を示す断面図である。
図16に示すように、例えばGaAsよりなる半絶縁性基板201の上に、n型不純物が例えば5×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなる第1サブコレクタ層202が形成されている。また、第1サブコレクタ層202上には、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなる第2サブコレクタ層208が形成されている。第2サブコレクタ層208を構成するInGaAsのバンドギャップは、第1サブコレクタ層202を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
第2サブコレクタ層208における所定の領域の上には、n型不純物が例えば1×1016cm-3程度と低濃度にドープされたn型GaAs層よりなるコレクタ層203、及びp型不純物が例えば4×1019cm-3程度と高濃度にドープされたp型InGaAs層よりなるベース層204が順に積層されている。すなわち、第2サブコレクタ層208上においてコレクタ層203及びベース層204の積層構造は凸形状に形成されている。ここで、ベース層204の面積はコレクタ層203の面積よりも大きく、ベース層204の端部はコレクタ層203から庇状に突き出ている。尚、コレクタ層203としてi型GaAs層を用いてもよい。
ベース層204における所定の領域の上には、n型不純物が例えば3×1017cm-3程度の濃度でドープされたn型InGaP(具体的にはIn組成比が約48%のIn0.48Ga0.52P)層よりなるエミッタ層205、n型不純物が例えば3×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなるエミッタキャップ層206、及びn型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなるエミッタコンタクト層207が順に積層されている。すなわち、ベース層204上においてエミッタ層205、エミッタキャップ層206及びエミッタコンタクト層207の積層構造は凸形状に形成されている。ここで、エミッタ層205を構成するIn0.48Ga0.52Pのバンドギャップは、ベース層204を構成するInGaAsのバンドギャップよりも大きい。また、エミッタコンタクト層207を構成するInGaAsのバンドギャップは、エミッタキャップ層206を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
本実施形態の特徴として、エミッタコンタクト層207から引き出された配線(エミッタ引き出し配線)215Aと、ベース層204から引き出された配線(ベース引き出し配線)215Bと、第2サブコレクタ層208から引き出された配線(コレクタ引き出し配線)215Cとはセルフアラインにより形成されている。尚、エミッタ引き出し配線215A、ベース引き出し配線215B及びコレクタ引き出し配線215Cはそれぞれエミッタコンタクト層207、ベース層204及び第2サブコレクタ層208から直接引き出されている。言い換えると、エミッタ引き出し配線215A、ベース引き出し配線215B及びコレクタ引き出し配線215Cはそれぞれエミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を兼ねている。
図17(a)は、本実施形態に係るHBTにおけるエミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向の要部断面図であり、図17(b)は、本実施形態に係るHBTにおけるベース引き出し配線215Bの引き出し方向の要部断面図である。
図17(a)及び(b)に示すように、エミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向におけるエミッタコンタクト層207の庇状端部、及びベース引き出し配線215Bの引き出し方向におけるベース層204の庇状端部はそれぞれ、例えばTEOS膜からなる絶縁膜224によって覆われている。これにより、エミッタ引き出し配線215A及びベース引き出し配線215Bをそれぞれ段切れを防止しながらエミッタコンタクト層207及びベース層204から引き出すことが可能となる。
エミッタコンタクト層207における配線215A(エミッタ電極となる部分)との接続箇所には第1のPt合金化反応層216が形成されている。ここで、第1のPt合金化反応層216は、熱処理によって、配線215Aの最下層部分を構成するPtと、エミッタコンタクト層207を構成するInGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第1のPt合金化反応層216は、エミッタコンタクト層207の内部のみに形成されている。
ベース層204における配線215B(ベース電極となる部分)との接続箇所には第2のPt合金化反応層217が形成されている。ここで、第2のPt合金化反応層217は、熱処理によって、配線215Bの最下層部分を構成するPtと、ベース層204を構成するInGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第2のPt合金化反応層217は、ベース層204の内部のみに形成されている。
第2サブコレクタ層208における配線215C(コレクタ電極となる部分)との接続箇所には第3のPt合金化反応層218が形成されている。ここで、第3のPt合金化反応層218は、熱処理によって、配線215Cの最下層部分を構成するPtと、第2サブコレクタ層208を構成するInGaAsとを反応させることによって形成されたものである。また、第3のPt合金化反応層218は、第2サブコレクタ層208の内部のみに形成されている。
尚、本実施形態においては、個々のHBT(単位HBT)同士を電気的に分離するために、各HBT形成領域の周辺には、第2サブコレクタ層208及び第1サブコレクタ層202の積層構造を貫いて基板201まで達する素子分離領域241が形成されている。
以下、図16及び図17(a)、(b)に示す本実施形態のHBTの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図18(a)〜(c)、図19(a)、(b)、図20(a)、図21及び図22(a)、(b)は、本実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図であり、図20(b)は、本実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す平面図である。尚、図22(a)は、本実施形態に係るHBTにおけるエミッタ引き出し配線の引き出し方向の要部工程断面図であり、図22(b)は、本実施形態に係るHBTにおけるベース引き出し配線の引き出し方向の要部工程断面図である。
まず、図18(a)に示すように、例えばGaAsよりなる半絶縁性基板201の上に、例えばMBE法又はMOCVD法等の結晶成長法により、n型不純物が例えば5×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなる第1サブコレクタ層202と、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなる第2サブコレクタ層208と、n型不純物が例えば1×1016cm-3程度と低濃度にドープされたn型GaAs層よりなるコレクタ層形成用膜253と、p型不純物が例えば4×1019cm-3程度と高濃度にドープされたp型InGaAs層よりなるベース層形成用膜254と、n型不純物が例えば3×1017cm-3程度の濃度でドープされたn型InGaP(具体的にはIn組成比が約48%のIn0.48Ga0.52P)層よりなるエミッタ層形成用膜255と、n型不純物が例えば3×1018cm-3程度と高濃度にドープされたn型GaAs層よりなるエミッタキャップ層形成用膜256と、n型不純物が例えば1×1019cm-3程度と高濃度にドープされたn型InGaAs層よりなるエミッタコンタクト層形成用膜257とを順次形成する。尚、コレクタ層形成用膜253としてi型GaAs層を形成してもよい。また、エミッタ層形成用膜255を構成するIn0.48Ga0.52Pのバンドギャップは、ベース層形成用膜254を構成するInGaAsのバンドギャップよりも大きい。また、エミッタコンタクト層形成用膜257を構成するInGaAsのバンドギャップは、エミッタキャップ層形成用膜256を構成するGaAsのバンドギャップよりも小さい。
次に、図18(b)に示すように、エミッタ形成領域を保護するフォトレジストパターン231をマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングを用いてエミッタコンタクト層形成用膜257、及びエミッタキャップ層形成用膜256及びエミッタ層形成用膜255を順次パターン化する。これにより、エミッタ層205とエミッタキャップ層206とエミッタコンタクト層207との積層構造よりなるエミッタ島領域が形成されると共にベース層形成用膜254におけるベース電極形成領域が露出する。このとき、ベース層形成用膜254は殆どエッチングされない。
次に、フォトレジストパターン231を除去した後、図18(c)に示すように、エミッタ形成領域を含むベース形成領域を保護するフォトレジストパターン232をマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングによりベース層形成用膜254及びコレクタ層形成用膜253を順次パターン化する。これにより、コレクタ層203とベース層204との積層構造よりなるベース島領域が形成されると共に第2サブコレクタ層208におけるコレクタ電極形成領域が露出する。このとき、InGaAsよりなる第2サブコレクタ層208は殆どエッチングされない。すなわち、InGaAs層である第2サブコレクタ層208が、エッチングストッパ層として作用するため、従来技術と比較して、ベース島領域を形成する際のエッチング精度を大幅に向上させることができる。
次に、フォトレジストパターン232を除去した後、図19(a)に示すように、例えばクエン酸系エッチング溶液により、エミッタキャップ層206及びコレクタ層203に対して選択的にサイドエッチングを行い、続いて、例えば塩酸系エッチング溶液により、エミッタ層205に対して選択的にサイドエッチングを行う。これにより、エミッタコンタクト層207の端部がエミッタキャップ層206から庇状に突き出ると共に、ベース層204の端部がコレクタ層203から庇状に突き出る。また、クエン酸系エッチング溶液によるエッチングの際には、それぞれInGaAs層よりなるエミッタコンタクト層207、第2サブコレクタ層208及びベース層204、並びにInGaP層よりなるエミッタ層205はほとんどエッチングされない。また、塩酸系エッチング溶液によるエッチングの際には、それぞれInGaAs層よりなるエミッタコンタクト層207、第2サブコレクタ層208及びベース層204、並びにそれぞれGaAs層よりなるエミッタキャップ層206及びコレクタ層203はほとんどエッチングされない。
次に、図19(b)に示すように、各単位HBTセル(個々のHBT形成領域)を保護するフォトレジストパターン233をマスクとして、第2サブコレクタ層208及び第1サブコレクタ層202のそれぞれに対して、例えばHe(ヘリウム)イオンを注入し、それによって素子分離領域241を形成する。これにより、各単位HBTセル同士が分離される。
次に、フォトレジストパターン233を除去した後、例えばCVD法等により、半絶縁性基板201の全面を覆うように例えばTEOS膜からなる絶縁膜224を形成し、それによってエミッタコンタクト層207の庇状端部、及びベース層204の庇状端部を絶縁膜224によって覆う。その後、図20(a)に示すように、所定の領域(少なくとも、エミッタ引き出し配線215A(図22(a)参照)の引き出し方向におけるエミッタコンタクト層207の庇状端部及びベース引き出し配線215B(図22(b)参照)の引き出し方向におけるベース層204の庇状端部)を覆うフォトレジストパターン236を形成した後、フォトレジストパターン236をマスクとして、絶縁膜224に対してドライエッチング又はウェットエッチングを行う。これにより、エミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向を除くエミッタコンタクト層207の庇状端部を覆う絶縁膜224が除去されると共に、ベース引き出し配線215Bの引き出し方向を除くベース層204の庇状端部を覆う絶縁膜224が除去される。
次に、図20(b)に示すように、エミッタコンタクト層207の上、ベース層204(エミッタコンタクト層207の外側の領域)の上、第2サブコレクタ層208(ベース層204の外側の領域)の上、並びにエミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向、ベース引き出し配線215Bの引き出し方向及びコレクタ引き出し配線215C(図16参照)の引き出し方向に位置する絶縁膜224の上にそれぞれ開口部が設けられたフォトレジストパターン237を形成する。その後、例えば蒸着法により、半絶縁性基板201の全面を覆うように配線形成用導電膜215を形成する。ここで、配線形成用導電膜215は、例えば、下から順にPt層、Ti層、Pt層、Au層及びTi層が積層された構造を持つ。続いて、リフトオフ法により、フォトレジストパターン237と共にその上に堆積された配線形成用導電膜215を除去する。これにより、図21及び図22(a)、(b)に示すように、エミッタコンタクト層207から引き出されたエミッタ引き出し配線215A、ベース層204から引き出されたベース引き出し配線215B、及び第2サブコレクタ層208から引き出されたコレクタ引き出し配線215Cが形成される。すなわち、本実施形態においては、配線215A、215B及び215Cはそれぞれ、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を兼ねている。
尚、本実施形態の特徴として、エミッタコンタクト層207の端部がエミッタキャップ層206から庇状に突き出ていると共にベース層204の端部がコレクタ層203から庇状に突き出ていることから、エミッタコンタクト層207の上、ベース層204の上、及び第2サブコレクタ層208の上にはそれぞれ、エミッタ電極を兼ねるエミッタ引き出し配線215A、ベース電極を兼ねるベース引き出し配線215B、及びコレクタ電極を兼ねるコレクタ引き出し配線215Cがセルフアラインによって形成される。すなわち、エミッタコンタクト層207の庇状端部によってエミッタ引き出し配線215Aとベース引き出し配線215Bとが接続してしまうことを防止できると共にベース層204の庇状端部によってベース引き出し配線215Bとコレクタ引き出し配線215Cとが接続してしまうことを防止できるので、従来技術のように、半導体層を覆う絶縁膜にコンタクトホールを設けて当該コンタクトホールに位置合わせして引き出し配線を形成する必要がない。
また、図22(a)及び(b)に示すように、エミッタ引き出し配線215Aの引き出し方向におけるエミッタコンタクト層207の庇状端部、及びベース引き出し配線215Bの引き出し方向におけるベース層204の庇状端部はそれぞれ絶縁膜224によって覆われている。このため、エミッタ引き出し配線215A及びベース引き出し配線215Bをそれぞれ段切れを防止しながらエミッタコンタクト層207及びベース層204から引き出すことが可能となる。
次に、各単位HBTセル同士を電気的に分離するための素子分離領域(イオン注入によって形成された分離領域)241を不活性化するための熱処理を行う。本実施形態では、当該熱処理によって、配線215Aの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、エミッタコンタクト層207における配線215Aとの接触箇所の構成材料とを反応させる。同様に、配線215Bの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、ベース層204における配線215Bとの接触箇所の構成材料とを反応させると共に、配線215Cの最下層部分を構成する金属(具体的にはPt)と、第2サブコレクタ層208における配線215Cとの接触箇所の構成材料とを反応させる。これにより、エミッタコンタクト層207における配線215Aの下側には第1のPt合金化反応層216が形成され、ベース層204における配線215Bの下側には第2のPt合金化反応層217が形成され、第2サブコレクタ層208における配線215Cの下側には第3のPt合金化反応層218が形成され、図16に示す本実施形態のHBTが完成する。尚、第1のPt合金化反応層216はエミッタコンタクト層207の内部のみに形成され、第2のPt合金化反応層217はベース層204の内部のみに形成され、第3のPt合金化反応層218は第2サブコレクタ層208の内部のみに形成される。
第4の実施形態によると、エミッタコンタクト層207及び第2サブコレクタ層208のそれぞれにバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型半導体を用いる。このため、エミッタコンタクト層207から引き出されるエミッタ引き出し配線215Aに用いられる金属とエミッタコンタクト層207との間のオーミック接続を容易に実現できると共に、第2サブコレクタ層208から引き出されるコレクタ引き出し配線215Cに用いられる金属と第2サブコレクタ層208との間のオーミック接続を容易に実現できる。すなわち、ベース電極を兼ねるベース引き出し配線215Bを形成できるのみならず、エミッタ電極を兼ねるエミッタ引き出し配線215Aを形成できると共にコレクタ電極を兼ねるコレクタ引き出し配線215Cを形成できる。従って、従来技術において配線形成工程とは別に行われていた、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を形成する工程を削減できるため、製造コストを低減することができる。
また、従来技術においては、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層とエミッタ電極との間の重ね合わせずれ、エミッタ電極とコンタクトホールとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホールと配線との間の重ね合わせずれの3つの重ね合わせずれを考慮する必要があった。
それに対して、第4の実施形態によると、エミッタ引き出し配線215A等の各配線をセルフアラインにより形成するため、言い換えると、コンタクトホールを形成することなくエミッタ引き出し配線215Aの形成を行うため、エミッタサイズを決めるに際して、エミッタコンタクト層207とコンタクトホールとの間の重ね合わせずれ、及びコンタクトホールとエミッタ引き出し配線215Aとの間の重ね合わせずれを考慮する必要がなくなる。従って、従来技術と比べてエミッタサイズをさらに縮小させることができるので、HBTの高性能化、いわゆる高周波特性の向上をより一層図ることができる。
さらに、第4の実施形態によると、コンタクトホールを形成することなくベース引き出し配線215Bの形成を行うので、ベース引き出し配線215Bのベース電極部分(ベース層204との接触部分)とエミッタ層205(実質的なエミッタ領域)との間の距離を縮めることができる。このため、ベース抵抗が減少し、その結果、更なる高周波特性の向上を図ることができる。
尚、第1〜第4の実施形態において、HBTを構成する各半導体層における不純物濃度、厚さ及び組成比等が前述の数値に限定されないことは言うまでもない。
また、第1〜第4の実施形態において、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極のそれぞれを兼ねる各引き出し配線の最下層部分としてPt層を用いたが、これに代えて、例えばPd層又はNi層を用いた場合にも各引き出し配線の電極部分の下側に合金化反応層が形成され、それによって第1〜第4の実施形態と同様の効果が得られる。
また、第1〜第4の実施形態において、イオン注入を用いて素子分離領域を形成したが、これに代えて、例えばウェットエッチングを用いて素子分離領域となるトレンチを形成してもよい。
また、第1〜第4の実施形態において、エミッタ層としてInGaP層を用いたが、これに代えて、例えばAlGaAs層を用いてもよい。
また、第1〜第4の実施形態において、第2サブコレクタ層及びエミッタコンタクト層としてInGaAs層を用いたが、これに代えて、InGaAs層を含む半導体積層構造を用いてもよい。
また、第1〜第4の実施形態において、半絶縁性基板としてGaAs基板を用いたHBTを対象としたが、これに代えて、半絶縁性基板としてInP基板を用い且つエミッタ層としてInP層又はInAlAs層等を用いたHBTを対象とした場合にも同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、第1又は第2の実施形態において、引き出し配線用コンタクトホールが設けられる絶縁膜122としてSiO2 膜を用いたが、これに代えて、他の種類の絶縁膜、例えばSiN膜を用いてもよい。
また、第3又は第4の実施形態において、エミッタコンタクト層207の庇状端部及びベース層204又はエミッタ層205の庇状端部を覆う絶縁膜224としてTEOS膜を用いたが、これに代えて、他の種類の絶縁膜を用いてもよい。
本発明は、HBT及びその製造方法に関し、HBTの高周波特性の向上及びHBTの製造コストの低減に非常に有用である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るHBTの構造を示す断面図である。 図2(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図3(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す断面図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係るHBTの構造を示す断面図である。 図6(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図7(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す断面図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に係るHBTの構造を示す断面図である。 図10(a)は、本発明の第3の実施形態に係るHBTにおけるエミッタ引き出し配線の引き出し方向の要部断面図であり、図10(b)は、本発明の第3の実施形態に係るHBTにおけるベース引き出し配線の引き出し方向の要部断面図である。 図11(a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図12(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図13(a)は、本発明の第3の実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す断面図であり、図13(b)は、本発明の第3の実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す平面図である。 図14は、本発明の第3の実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す断面図である。 図15(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図16は、本発明の第4の実施形態に係るHBTの構造を示す断面図である。 図17(a)は、本発明の第4の実施形態に係るHBTにおけるエミッタ引き出し配線の引き出し方向の要部断面図であり、図17(b)は、本発明の第4の実施形態に係るHBTにおけるベース引き出し配線の引き出し方向の要部断面図である。 図18(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図19(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図20(a)は、本発明の第4の実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す断面図であり、図20(b)は、本発明の第4の実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す平面図である。 図21は、本発明の第4の実施形態に係るHBTの製造方法の一工程を示す断面図である。 図22(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係るHBTの製造方法の各工程を示す断面図である。 図23は、従来のHBTの概略断面構造を示す図である。
符号の説明
101、201 基板
102、202 第1サブコレクタ層
103、203 コレクタ層
104、204 ベース層
105、205 エミッタ層
106、206 エミッタキャップ層
107、207 エミッタコンタクト層
108、208 第2サブコレクタ層
115、215 配線形成用導電膜
115A、215A エミッタ引き出し配線
115B、215B ベース引き出し配線
115C、215C コレクタ引き出し配線
116、216 第1のPt合金化反応層
117、217 第2のPt合金化反応層
118、218 第3のPt合金化反応層
122、224 絶縁膜
123A コンタクトホール
123B コンタクトホール
123C コンタクトホール
131〜135、231〜233、236、237 フォトレジストパターン
141、241 素子分離領域
153、253 コレクタ層形成用膜
154、254 ベース層形成用膜
155、255 エミッタ層形成用膜
156、256 エミッタキャップ層形成用膜
157、257 エミッタコンタクト層形成用膜

Claims (28)

  1. 高濃度n型の第1サブコレクタ層と、
    前記第1サブコレクタ層上に形成され、且つ前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層と、
    前記第2サブコレクタ層における所定の部分の上に形成されたi型又は低濃度n型のコレクタ層と、
    前記コレクタ層上に形成された高濃度p型のベース層と、
    前記ベース層上に形成され、且つ前記ベース層よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層と、
    前記エミッタ層における所定の部分の上に形成された高濃度n型のエミッタキャップ層と、
    前記エミッタキャップ層上に形成され、且つ前記エミッタキャップ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層と、
    前記エミッタコンタクト層から引き出され、且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、
    前記エミッタ層における前記エミッタキャップ層が形成されていない部分から引き出され、且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、
    前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ層が形成されていない部分から引き出され、且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とを備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  2. 請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記エミッタコンタクト層における前記エミッタ電極となる部分との接続箇所に第1の合金化反応層が形成されており、
    前記エミッタ層における前記ベース電極となる部分との接続箇所に第2の合金化反応層が形成されており、
    前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極となる部分との接続箇所に第3の合金化反応層が形成されていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  3. 高濃度n型の第1サブコレクタ層と、
    前記第1サブコレクタ層上に形成され、且つ前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層と、
    前記第2サブコレクタ層における所定の部分の上に形成されたi型又は低濃度n型のコレクタ層と、
    前記コレクタ層上に形成された高濃度p型のベース層と、
    前記ベース層における所定の部分の上に形成され、且つ前記ベース層よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層と、
    前記エミッタ層上に形成された高濃度n型のエミッタキャップ層と、
    前記エミッタキャップ層上に形成され、且つ前記エミッタキャップ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層と、
    前記エミッタコンタクト層から引き出され、且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、
    前記ベース層における前記エミッタ層が形成されていない部分から引き出され、且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、
    前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ層が形成されていない部分から引き出され、且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とを備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  4. 請求項3に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記エミッタコンタクト層における前記エミッタ電極となる部分との接続箇所に第1の合金化反応層が形成されており、
    前記ベース層における前記ベース電極となる部分との接続箇所に第2の合金化反応層が形成されており、
    前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極となる部分との接続箇所に第3の合金化反応層が形成されていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記第1の配線、前記第2の配線及び前記第3の配線は同一材料から構成されていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記第2サブコレクタ層及び前記エミッタコンタクト層は、いずれもInGaAs層を含む半導体層であることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記第1の配線、前記第2の配線及び前記第3の配線のそれぞれの最下層部分はPt、Pd又はNiからなることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  8. 高濃度n型の第1サブコレクタ層と、
    前記第1サブコレクタ層上に形成され、且つ前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層と、
    前記第2サブコレクタ層における所定の部分の上に形成されたi型又は低濃度n型のコレクタ層と、
    前記コレクタ層上に形成された高濃度p型のベース層と、
    端部が前記ベース層から庇状に突き出るように前記ベース層上に形成され、且つ前記ベース層よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層と、
    前記エミッタ層における所定の部分の上に形成された高濃度n型のエミッタキャップ層と、
    端部が前記エミッタキャップ層から庇状に突き出るように前記エミッタキャップ層上に形成され、且つ前記エミッタキャップ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層とを備え、
    前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記エミッタ層における前記エミッタキャップ層が形成されていない部分から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ層が形成されていない部分から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とがセルフアラインにより形成されていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  9. 請求項8に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記エミッタコンタクト層における前記エミッタ電極となる部分との接続箇所に第1の合金化反応層が形成されており、
    前記エミッタ層における前記ベース電極となる部分との接続箇所に第2の合金化反応層が形成されており、
    前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極となる部分との接続箇所に第3の合金化反応層が形成されていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  10. 請求項8又は9に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記第1の配線の引き出し方向における前記エミッタコンタクト層の庇状端部、及び前記第2の配線の引き出し方向における前記エミッタ層の庇状端部はそれぞれ絶縁膜によって覆われていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  11. 高濃度n型の第1サブコレクタ層と、
    前記第1サブコレクタ層上に形成され、且つ前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層と、
    前記第2サブコレクタ層における所定の部分の上に形成されたi型又は低濃度n型のコレクタ層と、
    端部が前記コレクタ層から庇状に突き出るように前記コレクタ層上に形成され且つ前記コレクタ層とは異なる材料からなる高濃度p型のベース層と、
    前記ベース層における所定の部分の上に形成され、且つ前記ベース層よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層と、
    前記エミッタ層上に形成された高濃度n型のエミッタキャップ層と、
    端部が前記エミッタキャップ層から庇状に突き出るように前記エミッタキャップ層上に形成され、且つ前記エミッタキャップ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層とを備え、
    前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記ベース層における前記エミッタ層が形成されていない部分から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ層が形成されていない部分から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とがセルフアラインにより形成されていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  12. 請求項11に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記エミッタコンタクト層における前記エミッタ電極となる部分との接続箇所に第1の合金化反応層が形成されており、
    前記ベース層における前記ベース電極となる部分との接続箇所に第2の合金化反応層が形成されており、
    前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極となる部分との接続箇所に第3の合金化反応層が形成されていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  13. 請求項11又は12に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記第1の配線の引き出し方向における前記エミッタコンタクト層の庇状端部、及び前記第2の配線の引き出し方向における前記ベース層の庇状端部はそれぞれ絶縁膜によって覆われていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記第2サブコレクタ層及び前記エミッタコンタクト層は、いずれもInGaAs層を含む半導体層であることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  15. 請求項8〜14のいずれか1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記第1の配線、前記第2の配線及び前記第3の配線のそれぞれの最下層部分はPt、Pd又はNiからなることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  16. 半絶縁性基板の一主面上に、高濃度n型の第1サブコレクタ層、前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層、i型又は低濃度n型のコレクタ層形成用膜、高濃度p型のベース層形成用膜、前記ベース層形成用膜よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層形成用膜、高濃度n型のエミッタキャップ層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層形成用膜を順次形成する工程と、
    前記エミッタ層形成用膜におけるベース電極形成領域が露出するように、前記エミッタコンタクト層形成用膜及び前記エミッタキャップ層形成用膜をパターン化してエミッタコンタクト層及びエミッタキャップ層を形成する工程と、
    前記第2サブコレクタ層におけるコレクタ電極形成領域が露出するように、前記エミッタ層形成用膜、前記ベース層形成用膜及び前記コレクタ層形成用膜をパターン化してエミッタ層、ベース層及びコレクタ層を形成する工程と、
    前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線を形成する工程と、
    前記エミッタ層における前記ベース電極形成領域から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線を形成する工程と、
    前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極形成領域から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線を形成する工程とを備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  17. 半絶縁性基板の一主面上に、高濃度n型の第1サブコレクタ層、前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層、i型又は低濃度n型のコレクタ層形成用膜、高濃度p型のベース層形成用膜、前記ベース層形成用膜よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層形成用膜、高濃度n型のエミッタキャップ層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層形成用膜を順次形成する工程と、
    前記ベース層形成用膜におけるベース電極形成領域が露出するように、前記エミッタコンタクト層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜及び前記エミッタ層形成用膜をパターン化してエミッタコンタクト層、エミッタキャップ層及びエミッタ層を形成する工程と、
    前記第2サブコレクタ層におけるコレクタ電極形成領域が露出するように、前記ベース層形成用膜及び前記コレクタ層形成用膜をパターン化してベース層及びコレクタ層を形成する工程と、
    前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線を形成する工程と、
    前記ベース層における前記ベース電極形成領域から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線を形成する工程と、
    前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極形成領域から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線を形成する工程とを備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  18. 請求項16又は17に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法において、
    前記半絶縁性基板はGaAs基板であることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  19. 請求項16〜18のいずれか1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法において、
    前記第1の配線を形成する工程と、前記第2の配線を形成する工程と、前記第3の配線を形成する工程とが同時に実施されることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  20. 請求項16〜19のいずれか1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法において、
    前記第1の配線、前記第2の配線及び前記第3の配線のそれぞれの最下層部分はPt、Pd又はNiからなることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  21. 半絶縁性基板の一主面上に、高濃度n型の第1サブコレクタ層、前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層、i型又は低濃度n型のコレクタ層形成用膜、高濃度p型のベース層形成用膜、前記ベース層形成用膜よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層形成用膜、高濃度n型のエミッタキャップ層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層形成用膜を順次形成する工程と、
    前記エミッタ層形成用膜におけるベース電極形成領域が露出するように、前記エミッタコンタクト層形成用膜及び前記エミッタキャップ層形成用膜をパターン化してエミッタコンタクト層及びエミッタキャップ層を形成する工程と、
    前記第2サブコレクタ層におけるコレクタ電極形成領域が露出するように、前記エミッタ層形成用膜、前記ベース層形成用膜及び前記コレクタ層形成用膜をパターン化してエミッタ層、ベース層及びコレクタ層を形成する工程と、
    前記エミッタ層の端部が前記ベース層から庇状に突き出るように、前記ベース層及び前記コレクタ層に対してサイドエッチングを行う工程と、
    前記エミッタコンタクト層の端部が前記エミッタキャップ層から庇状に突き出るように、前記エミッタキャップ層に対してサイドエッチングを行う工程と、
    前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記エミッタ層における前記ベース電極形成領域から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極形成領域から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とをセルフアラインにより形成する工程とを備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  22. 請求項21に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法において、
    前記ベース層及び前記コレクタ層に対してサイドエッチングを行う工程と、前記エミッタキャップ層に対してサイドエッチングを行う工程とが同時に実施されることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  23. 請求項21又は22に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法において、
    前記ベース層及び前記コレクタ層に対してサイドエッチングを行う工程並びに前記エミッタキャップ層に対してサイドエッチングを行う工程と、前記第1の配線、前記第2の配線及び前記第3の配線を形成する工程との間に、
    前記第1の配線の引き出し方向における前記エミッタコンタクト層の庇状端部、及び前記第2の配線の引き出し方向における前記エミッタ層の庇状端部をそれぞれ絶縁膜によって覆う工程をさらに備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  24. 半絶縁性基板の一主面上に、高濃度n型の第1サブコレクタ層、前記第1サブコレクタ層よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型の第2サブコレクタ層、i型又は低濃度n型のコレクタ層形成用膜、前記コレクタ層形成用膜とは異なる材料からなる高濃度p型のベース層形成用膜、前記ベース層形成用膜よりもバンドギャップの大きい材料からなるn型のエミッタ層形成用膜、高濃度n型のエミッタキャップ層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜よりもバンドギャップの小さい材料からなる高濃度n型のエミッタコンタクト層形成用膜を順次形成する工程と、
    前記ベース層形成用膜におけるベース電極形成領域が露出するように、前記エミッタコンタクト層形成用膜、前記エミッタキャップ層形成用膜及び前記エミッタ層形成用膜をパターン化してエミッタコンタクト層、エミッタキャップ層及びエミッタ層を形成する工程と、
    前記第2サブコレクタ層におけるコレクタ電極形成領域が露出するように、前記ベース層形成用膜及び前記コレクタ層形成用膜をパターン化してベース層及びコレクタ層を形成する工程と、
    前記ベース層の端部が前記コレクタ層から庇状に突き出るように、前記コレクタ層に対してサイドエッチングを行う工程と、
    前記エミッタコンタクト層の端部が前記エミッタキャップ層から庇状に突き出るように、前記エミッタキャップ層及び前記エミッタ層に対してサイドエッチングを行う工程と、
    前記エミッタコンタクト層から引き出され且つエミッタ電極となる部分を含む第1の配線と、前記ベース層における前記ベース電極形成領域から引き出され且つベース電極となる部分を含む第2の配線と、前記第2サブコレクタ層における前記コレクタ電極形成領域から引き出され且つコレクタ電極となる部分を含む第3の配線とをセルフアラインにより形成する工程とを備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  25. 請求項24に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法において、
    前記コレクタ層に対してサイドエッチングを行う工程と、前記エミッタキャップ層及び前記エミッタ層に対してサイドエッチングを行う工程とが同時に実施されることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  26. 請求項24又は25に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法において、
    前記コレクタ層に対してサイドエッチングを行う工程並びに前記エミッタキャップ層及び前記エミッタ層に対してサイドエッチングを行う工程と、前記第1の配線、前記第2の配線及び前記第3の配線を形成する工程との間に、
    前記第1の配線の引き出し方向における前記エミッタコンタクト層の庇状端部、及び前記第2の配線の引き出し方向における前記ベース層の庇状端部をそれぞれ絶縁膜によって覆う工程をさらに備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  27. 請求項21〜26のいずれか1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法において、
    前記半絶縁性基板はGaAs基板であることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  28. 請求項21〜27のいずれか1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法において、
    前記第1の配線、前記第2の配線及び前記第3の配線のそれぞれの最下層部分はPt、Pd又はNiからなることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
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