JP2006301533A - 表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置の製造と平行に、識別情報に基づいて管理を行うことができる表示装置を提供する。
【解決手段】 電波が遮蔽されない表示パネル11の表示面47に導体層13を形成し、導体層13に電気的に無線タグ回路14を接続すると、識別情報を発信させることができるので、表示パネル11自体に無線タグ機能を持たせることができ、製造プロセス中であっても、発信される識別情報を用いて生産管理を行うことができる。表示パネル11は液晶パネルであり、対向電極61など電波を減衰させる要素があるため、表示面47に導体層13を配置することによって導体層13の感度を保持することができる。導体層13は第1基板15に形成され、無線タグチップ部14は第2基板16に搭載され、導電性ペースト材によって形成される基板間接続路22によって第1基板15と第2基板16と段差を乗り越えて、導体層13と無線タグチップ部14とが電気的に接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、識別情報を発信する表示装置およびその製造方法に関する。
無線IC(Integrated Circuit)タグおよびRFID(Radio Frequency
Identification)タグなどと呼ばれる無線タグに用いられている半導体集積回路である無線タグチップは、チップのサイズが1mm角以下であり、無線通信を行うためのアンテナと接続するための端子数が非常に少ないという特徴がある。
従来の技術では、カード状の基材の一部に無線タグチップである半導体チップ、および無線通信のためのアンテナ、ならびに液晶表示装置を備える電子メディアが開示されている(たとえば特許文献1参照)。液晶表示装置は、カード状の基材の表面に備えられる。
無線タグを用いて個体識別を行うシステムでは、バーコードなどに比べて読み込み範囲が広いこと、無線タグに記録可能なデータ量が多いこと、複数の無線タグが存在しても個別にデータを読み出せることなどの特徴があり、商品の販売管理などに用いる動きが現れている。
図18は、無線タグ1が取り付けられた表示装置2を示す斜視図である。無線タグ1は、無線タグチップとアンテナとが埋め込まれたカード状のものであり、表示装置2とは別に製造され、表示装置2が製造された後、表示装置2に着脱可能に取り付けることによって運用されている。無線タグ1に記憶されているデータは、無線タグ1と無線で通信を行う無線タグリーダ/ライタ装置3によって読み出される。また無線タグリーダ/ライタ装置3は、無線タグ1と無線で通信して、無線タグ1に情報を記憶させることができる。無線タグ1には、個体を識別するための識別番号を表す情報などが記憶される。
特開2001−101367号公報
また表示パネルとしての表示装置2と、無線タグ1とは個別に作製されて、着脱可能に貼り合わされるので、表示装置2が完成し、無線タグ1を貼り合わせた後でしか、無線タグ1に記憶された識別情報を用いて、表示装置2を個体識別することができない。さらに表示装置2から無線タグ1が剥がれてしまうと、無線タグ1から取得した識別情報に基づいて、表示装置2を個別に管理することが困難である。
また引用文献1に記載される電子メディアにおいても、液晶表示装置と、無線タグチップである半導体チップ、および無線通信のためのアンテナとは、個別に作製された後、組み立てられるので、液晶表示装置が完成し、この液晶表示装置を半導体チップおよびアンテナが形成される基材に取り付けた後でしか、半導体チップに記憶された識別情報を用いて、液晶表示装置を個体識別することができない。
したがって本発明の目的は、製造工程を大きく変更しないで、また製造に用いられる設備を大きく変えることなく製造することができ、装置の製造と並行して、識別情報に基づいて管理を行うことができる表示装置およびその製造方法を提供することである。
本発明は、画像を表示可能な表示パネルと、
画像情報に基づいて表示パネルを駆動して、表示パネルに画像を表示させる駆動回路部と、
表示パネルに電気的に絶縁された状態で形成される導体層と、
表示パネルに設けられ、識別情報を導体層から発信させる発信回路部と
導体層と、発信回路部とを電気的に接続する接続部とを含むことを特徴とする表示装置である。
また本発明は、駆動回路部は、表示パネルに設けられ、
駆動回路部と、発信回路部とは、表示パネルの同一面上に設けられることを特徴とする。
また本発明は、導体層は、表示パネルの表示面上に形成されることを特徴とする。
また本発明は、導体層は、透光性を有する材料によって形成されることを特徴とする。
また本発明は、表示パネルは、対向する表面に電極がそれぞれ形成され、厚み方向に離間して設けられる第1および第2基板を有し、
導体層は、第1基板に設けられ、
発信回路部は、第2基板に設けられ、
接続部は、第2基板の第1基板側の表面から、表示面にわたって、導電性ペースト材を塗付することによって形成される基板間接続路を含むことを特徴とする。
また本発明は、画像を表示可能な表示パネルに、電気的に絶縁された状態で導体層を形成し、
導体層に電気的に接続される接続部を形成し、
接続部に、導体層から識別情報を発信させるための発信回路部を接続するとともに、画像情報に基づいて表示パネルを駆動するための駆動回路部を搭載する表示装置の製造方法である。
本発明によれば、画像を表示可能な表示パネルには導体層が形成され、この導体層に接続部を介して、発信回路部が電気的に接続されると、導体層がアンテナとして機能し、導体層から電波によって識別情報を発信させることができる。
導体層に発信回路部が電気的に接続されることによって、導体層から識別情報が出力されるので、表示装置を識別するために、この表示装置とは別に作製された無線タグを貼り付ける必要がない。さらに表示装置を商品として、販売するときにおいても、導体層から発信される識別情報を用いて、表示装置の販売管理を行うことができる。したがって、商品の生産から販売まで、識別情報を用いて、一括して管理することができる。
また導体層は、表示パネルの製造プロセスで、表示パネルの配線路を形成する工程において、表示パネルの配線路と同様に形成することができるので、表示パネルへの形成が容易であり、また導体層を形成するために、製造工程を大きく変更せず、また製造に用いられる設備を大きく変えることない。したがって、装置の生産性が低下してしまうことが抑制され、また装置のコストアップを最小限に抑制することができる。
表示パネルが作製された時点で、導体層も作成されているので、発信回路部を接続部を介して導体層に電気的に接続すれば、識別情報を発信し得る状態となり、これによって装置の製造と並行して、製造工程の途中であっても、装置ごとに発信される識別情報を用いて個体識別を行うことができる。装置が完成する前であっても識別情報を用いて、生産管理することができるので、生産工程の管理を正確に、容易に行うことができるので、生産性を向上させることができる。表示パネルは、液晶パネル、エレクトロルミネッセンス(EL)パネルおよびプラズマパネルなどである。
また本発明によれば、駆動回路部と発信回路部とは、表示パネルの同一面上に形成されるので、基板に搭載するときに、両者を同じ製造装置を用いて搭載することができ、生産工程の増加を抑制することができる。
また本発明によれば、表示パネルの表示面上に導体層を形成することによって、表示パネルを筐体などに組み込んで表示装置を製造しても、導体層が表示装置の筐体によって遮蔽されることがない。また表示パネルは表示される画像を、外部から視認することを目的としたデバイスであるため、表示面上には、金属板など電波を遮蔽するものが取り付けられることはないので、この部分が遮蔽物によって覆われることはない。したがって導体層を、表示装置の表示面側に常に露出した状態とすることができるので、識別情報を確実に読み出すことができる。
また本発明によれば、導体層は透光性を有する材料によって形成されるので、導体層を表示パネルの表示面に形成しても、導体層を光が透過することによって、表示される画像を妨げることがないので、観察者は導体層の存在を気にすることなく、画像を見ることができる。したがって、導体層の表示パネルの表示領域における設計の自由度を向上させることができる。
また本発明によれば、第1基板に導体層が形成され、第2基板に発信回路部が形成されており、基板間接続路は、導電性ペースト材を塗付することによって形成されるので、表示パネルの表示面上に形成される導体層と、発信回路部とが接続される第2基板との段差の接続を、簡易に、かつ低コストで実現することができる。
また本発明によれば、接続部に発信回路部を接続すると、この導体層から識別情報を発信させることができ、この識別情報を取得することによって、固体識別を行うことができる。装置の製造工程の途中であっても、導体層から電波によって識別情報を発信させることができるので、装置毎に発信される識別情報を用いて生産管理を行うことができ、生産性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の一形態の表示装置10における表示パネル11を示す斜視図である。なお同図において、導体層13および接続部17は図解を容易にするため、斜線を付して示されている。表示装置10は、表示パネル11、駆動回路部である駆動用集積回路部12、導体層13および発信回路部である無線タグチップ部14を含んで構成される。
表示パネル11は、液晶パネルによって実現され、本実施の形態の形態ではアクティブマトリックス型の液晶パネルである。表示パネル11は、第1基板15と、第2基板16とを有する。第1基板15および第2基板16は、透光性および絶縁性有する。第1基板15は、第1ガラス基板15Aと、第1偏光板15Bとを含んで構成される。ガラスから成る第1ガラス基板15Aの厚み方向の一表面上に第1偏光板15Bが形成される。第2基板16は、第2ガラス基板16Aと、第2偏光板16Bとを含んで構成される。ガラスから成る第2ガラス基板16Aの厚み方向の他表面に第2偏光板16Bが形成される。第1偏光板15Bと、第2偏光板16Bとは、偏光方向が垂直となるように設けられる。
第1基板15および第2基板16は、直方体形状の板体であって、厚み方向の一表面15a,16aおよび他表面15b,16bが平面に形成される。第1基板15の厚み方向の他表面15bと、第2基板16の厚み方向の一表面15aとは、対向する。第1基板15の厚み方向の一表面15aおよび他表面15bは、矩形状を有し、第2基板16の厚み方向の一表面16aおよび他表面16bは、矩形状を有する。以後、第1基板15の厚み方向の一表面15aを、第1基板15の一表面15aと記載し、第1基板15の厚み方向の他表面15bを、第1基板15の他表面15bと記載する。また、第2基板16の厚み方向の一表面16aを、第2基板16の一表面16aと記載し、第2基板16の厚み方向の他表面15bを、第2基板16の他表面16bと記載する。
第1基板15の他表面15bと第2基板16の一表面16aとが対向し、かつ平行となるように第1基板15および第2基板16は設けられる。第2基板16は、第1基板15よりも大きく形成される。具体的には、第2基板16の一表面16aおよび他表面16bの面積は、第1基板15の一表面15aおよび他表面15bの面積よりも大きく選ばれる。第2基板16の一表面16aのうち、第1基板15からはみ出す部分に、駆動用集積回路部12および無線タグチップ部14が設けられる。
駆動用集積回路部12は、画像情報に基づいて、表示パネル11に画像を表示させる駆動用ドライバICによって実現される。駆動用集積回路部12は、画像情報入力路23を介して与えられる画像情報に基づいて信号を生成して、後述する走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25に、電位を与える。
無線タグチップ部14は、無線タグチップによって実現される。無線タグチップ部14は、半導体集積回路によって形成される。無線タグチップ部14の詳細な説明については後述する。
第1基板15の第2基板16とは反対側の面、言い換えれば第1基板15の一表面15a上で、表示面47上には、導体層13が形成される。表示面47は、第1基板15の一表面15aのうち、画像が表示される表示領域44内の部分である。表示面47は、観察者が表示装置10によって表示される画像を見るときに、観察者に臨む面である。
導体層13は、アンテナとして機能する。導体層13は、透光性を有し、導電性を有する材料によって形成される。導体層13は、具体的にはインジウムと錫の酸化物(Indium Tin Oxide:略称ITO)によって形成される。導体層13は、画像情報入力路23、走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25などの配線路と電気的に絶縁される。本実施の形態では、導体層13は、環状に形成され、ループアンテナとしての機能を有する。導体層13は、スパッタ法によって第1基板15の一表面15aの全領域にITOから成る層を形成し、ホトリソグラフィ法によって、第1基板15の一表面15aの全領域にITOから成る層のうち、導体層13とすべき部分以外を除去することによって形成される。導体層13は、第1基板15の一表面15aに密着する。
導体層13と無線タグチップ部14とは、接続部17によって接続される。接続部17は、第2基板16の一表面16aに形成される基板上接続路21と、第2基板16の一表面16aから、第1基板15の一表面15aにわたって、形成される基板間接続路22とを含んで構成される。
第2基板16の一表面16aには、画像情報入力路23が形成される。画像情報入力路23は、外部から与えられる画像情報を伝送する信号伝送路であり、駆動用集積回路12と接続される。
図2は、導体層13が形成された表示パネル11の平面図である。第1基板15と第2基板16とは、厚み方向一方から見て、隣接する2辺が重なるように設けられる。第1基板15および第2基板16の一表面15a,16aおよび他表面15b,16bは、長手矩形状を有する。厚み方向一方から見て、すなわち第1基板15の第2基板16とは反対側から表示パネル11を見て、第1基板15の長手方向の一端31と、第2基板16の長手方向の一端32とが、重なり、第1基板15の短手方向の一端33と、第2基板16の短手方向の一端34とが重なる。厚み方向一方から見て、第2基板16の第1基板15からはみ出した部分は、L字形状を有する。この第2基板16の第1基板15からはみ出した部分は、回路部品搭載部36である。回路部品搭載部36には、駆動用集積回路部12と、無線タグチップ部14とが搭載される。駆動用集積回路部12と、無線タグチップ部14とは、第2基板16の一表面16a上に搭載される。つまり駆動用集積回路部12と、無線タグチップ部14とは、同一平面上に搭載される。駆動用集積回路部12と、無線タグチップ部14とを、同一面上に搭載することによって、両者を同じ製造装置を用いて表示パネル11に搭載することができ、生産性を向上させることができる。
第2基板16の一表面16aには、走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25がマトリックス状に形成される。走査信号伝送路24は、長手方向に沿って延び、データ信号伝送路25は、短手方向に沿って延びる。表示パネル11は、スイッチ素子である薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:略称TFT)を備える。マトリックス状に形成される走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25の交差部で、走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25とに囲まれる各領域にTFTが設けられ、このTFTのゲートが、走査信号伝送路24に接続され、TFTのドレインがデータ信号伝送路25に接続される。走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25とに囲まれる領域には、画素電極37が設けられ、TFTのソースが画素電極37に接続される。走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25の交差部では、電気絶縁性を有する絶縁層が走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25の間に介在されて、走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25が絶縁される。
走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25の端部は、回路部品搭載部36まで延び、回路部品搭載部36に搭載される駆動用集積回路部12と接続される。本実施の形態では、駆動用集積回路部12は、3つ設けられ、走査信号伝送路12に接続される走査信号用の駆動用集積回路部12と、データ信号伝送路25に接続されるデータ信号用の2つの駆動用集積回路部12とを含む。走査信号用の駆動用集積回路部12は、第2基板15の長手方向の他端部38に設けられ、データ信号伝送用の2つの駆動用集積回路部12は、第2基板15の短手方向の他端部39に設けられる。
第2基板15の長手方向の他端部38には、回路部品搭載部36に、走査信号用の画像情報入力路23が形成される。走査信号用の駆動用集積回路部12は、走査信号用の画像情報入力路23から入力される画像情報に基づいて、各走査信号伝送路24に電位を与える。第2基板15の短手方向の他端部39には、回路部品搭載部36に、データ信号用の画像入力伝送路23が形成される。データ信号用の駆動用集積回路部12は、データ信号用の画像情報入力路23から入力される画像情報に基づいて、各データ信号伝送路25に電位を与える。
基板上接続路21は、回路部品搭載部36に形成される。基板上接続路21は、第2基板16の長手方向の他端部であり、かつ短手方向の他端部である角部41で、第2基板16の一表面16a上に形成される。無線タグチップ部14は、基板上接続路21に接続され、前記角部41に設けられる。前記角部41には、駆動用集積回路部12が搭載されないので、無線タグチップ部14を設けるスペースを確保することができ、また無線タグチップ部14のサイズは、1mm角以下の大きさに形成されるので、表示パネル11が既存のものであっても、表示パネル11のサイズを変更することなく、無線タグチップ部14を搭載することができる。無線タグチップ部14は、厚み方向一方から見て、第1基板25の長手方向の他端であり、短手方向の他端である第1基板15の角部42に近接して設けられる。
基板上接続路21、画像情報入力路23、走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25は、導電性を有する材料によって形成され、ITO(インジウム錫酸化物)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)およびアルミニウム(Al)などの金属材料によって形成される。
導体層13は、環状に形成される導体層延在部51と、第1基板15の前記角部42に設けられる導体層端部52とを含んで構成される。
図3は、導体層13が形成された第1基板15の平面図である。なお図3には、表示領域44を仮想線で示している。表示領域44は、画像が表示される範囲を表し、表示装置10において、表示パネル11のうち外部に露出する範囲を表す。表示領域44は、矩形状であって、第1基板15の一表面15aのうち、周縁部45を除いた部分である。表示領域44の周縁は、第1基板15の矩形状に形成される一表面15aの各辺に平行である。第1基板15の周縁部45は、後述する後述するケーシング81によって保持される。表示領域44は、言い換えればケーシング81から露出する範囲である。表示領域44の周縁は、第1基板15の一表面15aの外周に沿う。
導体層13は、第1基板15の一表面15a上の表示領域44に形成され、つまり表示面47上に形成される。導体層13は、表示領域44の周縁に沿って、言い換えれば第1基板15の一表面15aの外周の各辺に沿って延在し、略環状に形成される導体層延在部51と、第1基板15の角部42に形成され、導体層延在部51から第1基板15の一表面15aの周縁に延びる導体層端部52とを含む。導体層端部52は、導体層延在部51の一端部53に連なる第1導体層端部52aと、導体層延在部51の他端部54に連なる第2導体層端部52bとを含む。
導体層延在部51は、表示領域44の周縁よりも内側に、この周縁から離間して設けられる。導体層延在部51は、表示領域44の周縁から、予め定める距離T1離間して配置される。予め定める距離T1は、周縁部45を保持するケーシング81によって、導体層13から出力され、厚み方向一方、すなわち第1基板15の一表面15から、他表面15bとは反対側に向かう電波が遮蔽、または減衰されないように選ばれ、たとえば0.1mm(ミリメートル)〜0.25mm(ミリメートル)に選ばれる。導体層13は、表示領域44の周縁部、すなわち表示面47の周縁部に形成される。このように導体層13を形成することによって、導体層延在部51を巻回しなくても、導体層13の長さを大きく取ることができる。
導体層13の延在方向および厚み方向に垂直な幅方向の寸法W1は、0.05mm(ミリメートル)〜0.5mm(ミリメートル)に選ばれる。導体層13の幅方向の寸法W1を0.05mm未満に選ぶと、導体抵抗が大きくなり感度が低下する、0.5mm以上に選ぶと、導体中での電波の減衰が大きくなり、導体抵抗の低下による感度アップの効果が低下する。導体層13の幅方向の寸法W1を、前述した範囲に選ぶことによって、最適な感度をもつアンテナを得ることができる。
導体層延在部51のうち、長手方向に沿って延びる部分で、第1基板15の角部42に設けられる一端部53と、導体層延在部51のうち、短手方向に沿って前記角部42まで延びる部分で、前記角部42に設けられる他端部54とは、離間して設けられる。導体層延在部51は、略C字形状を有する。導体層延在部51の一端部53および他端部54は、第1および第2導体層端部52a,52bにそれぞれ連なる。第1導体層端部52aは、導体層延在部51の一端部53に連なり、長手方向の一方から他方に向かうに連れて、短手方向の他方に向かって延びる第1延在部55と、第1延在部55に連なり、長手方向の他方に、一表面15aの他端まで延びる第2延在部56とを有する。第2導体層端部52aは、導体層延在部51の他端部54に連なり、短手方向の一方から他方に向かうに連れて、長手方向の他方に向かって延びる第3延在部57と、第3延在部57に連なり、短手方向の他方に、一表面15aの他端まで延びる第4延在部58とを有する。第1延在部55と第3延在部57とは、平行に形成される。第1延在部55と第3延在部57との間隔T2は、絶縁抵抗が十分確保される間隔に選ばれ、たとえば0.1mmに選ばれる。
第2延在部56は、短手方向に沿って延び、第4延在部57は、長手方向に沿って延びる。第2延在部56および第4延在部57は、第1基板15の端面に垂直に延び、第1基板15の端部において基板間接続路22に接続される。
図4は、図3の切断面線IV−IVから見た断面図である。第1基板15の他表面15b上には、共通電極61が形成される。共通電極61は、第1基板15の他表面15bのうち周縁部を除き、表示領域44の全範囲にわたって形成され、表示領域44よりも広い範囲に形成される。共通電極61は、透光性を有し、導電性を有する材料によって形成され、具体的には、ITOによって形成される。
共通電極61には、表示パネル11において液晶材料によって形成される液晶層65に電界を与えるために、予め定める電位が与えられる。液晶層65に与えられる電界を変化させるのに必要な電荷は、比較的小さいので、共通電極61には、薄膜が採用される。共通電極61の膜厚は、0.3μm(マイクロメートル)〜0.7μm(マイクロメートル)程度に選ばれる。このような薄い膜厚の共通電極61では、電波が完全に遮蔽されることはないが、共通電極61よりも第2基板16寄りに導体層13を形成すると、共通電極61によって電波が吸収されてしまい、受信感度が低下する。このため、導体層13を第1基板15の一表面15aに形成することによって、導体層13から表示面47の臨む領域に放射される伝播が減衰されることがない。
導体層13の厚みT3は、たとえば0.3μm(マイクロメートル)に選ばれる。第1基板15の厚みT4は、たとえば0.5mmに選ばれる。
図5は、図2の切断面線V−Vから見た端面図である。第1基板15の他表面15b上に形成される共通電極61は、第1配向膜63によって覆われる。第2基板16の一表面16a上のうち、第1基板15に臨む走査信号伝送路24、データ信号伝送路25、スイッチ素子および画素電極37は、第2配向膜64によって覆われる。第1および第2配向膜63,64は、透光性および電気絶縁性を有し、液晶分子群を一定方向に配列させる膜であって、たとえばポリイミドによって形成される。
第1基板15と第2基板16との間、具体的には第1基板15の第1配向膜63と、第2基板16の第2配向膜64との間には、液晶層65が設けられる。第1基板15の他表面15bの周縁部と、第2基板16の一表面16aとの間には、シール部71が設けられる。シール部71は、第1基板15の他表面15bの周縁部の全周にわたって形成される。シール部71によって、液晶層65が第1および第2基板15,16の間に保持される。シール部71は、電気絶縁性を有する樹脂材料によって形成される。
共通電極61は、たとえば、導電性ゴムなどの導電性を有する樹脂材料によって形成される基板間共通電極接続路を介して、第2基板16に形成される基板共通電極接続路に接続される。基板共通電極接続路は、各駆動用集積回路部12に接続される。基板間共通電極接続路は、導電性を有する材料によって形成される。基板間共通電極接続路は、シール部71によって第1および第2基板15,16の厚み方向に沿う方向に垂直な方向の周囲が覆われ、液晶層65と電気的に絶縁される。
表示パネル11では、駆動用集積回路部12が、画素電極37の電位を変化させて、画素電極37および共通電極61の間の液晶層65に与えられる電界を変化させることによって、画像が表示される。本実施の形態では、表示パネル11を、画素電極37および共通電極61の間に電界を与えなければ、第2基板16の他表面16bから液晶層65に入射した光が、第1基板15の一表面15a側に透過しない、いわゆるノーマリブラックとなるように構成している。表示パネル11は、アクティブマトリックス型の液晶パネルであるので、共通電極61に基準電位を与え、画素電極37ごとに異なる電位を与えることによって、液晶層65によって偏光方向を調整することによって、第2基板16の他表面16bから到来する光を、第1基板15の一表面15aに透過させたり、遮光したりすることによって、画像を表示させる。
導体層13は、第1基板15の第2基板16とは反対側の一表面15aに、すなわち第1基板15の表示面47上に形成されるので、導体層13と基板上接続路21とを電気的に接続するためには、第1基板15の側部と、第1基板15および第2基板16の間に設けられるシール部71の側部とにわたって、基板間接続路22を形成する必要がある。導体層13の導体層端部52の数は少なく、本実施の形態では2つだけであるので、2つの基板間接続路22の接続ピッチとしてはそれほど微細にする必要がない。
シール部71を形成する精度は、第1基板15の外形をカットする精度の関係によって決定され、第1基板15の端面75から、予め定める距離T5内側に形成される。予め定める距離T5は、0.2mm程度に選ばれる。基板間接続路22は、導電性ペースト材を塗付して、硬化させることによって形成される。基板間接続路22が形成される基板上接続路21と導体層端部52との間で、第1基板15の側部と、シール部71の側部とには、樹脂層76が形成される。樹脂層76は、第1基板15の他表面15bと、第2基板16の一表面16bと、シール部71の外周面とによって形成される溝78を埋めるように形成される。樹脂層76は、電気絶縁性を有する。第1基板15の他表面15bと、第2基板16の一表面16aとは、厚み方向に予め定める距離H離間する。予め定める距離Hは、たとえば5μm(マイクロメートル)〜10μm(マイクロメートル)に選ばれる。
樹脂層76を形成しないで、導電性ペースト材を塗布した場合、毛細管現象によって第1基板15と第2基板16との間に導電性ペースト材が広がってしまうので、基板間導電路22を形成する前に、まず電気絶縁性を有する樹脂を、ディスペンサによって塗布して、第1基板15の端面75からシール部71までの間の前記溝78に充填して、硬化させて、樹脂層76を形成する。基板間接続路22は、樹脂層76の表面上に、導電性ペースト材を第1基板15の導体層端部52および第2基板16の基板上接続路21に接続するようにジェットディスペンサ装置を用いて滴下して、硬化させることによって形成される。毛細管現象を起こす第1基板15および第2基板16との間に形成される溝78には、樹脂層76が形成されているので、基板間接続路22を形成するための導電性ペースト材を、第1基板15と第2基板16とを繋ぐ部分のみに、滴下することができる。これによって、基板間接続路22を形成すべき位置にのみ、確実に形成することができる。導電性ペースト材は、金属フィラーと、この金属フィラーを結合するバインダである樹脂材料とを含む。
基板上接続路21は、導体層13の一端に電気的に接続される第1基板上接続路21aと、導体層13の他端に電気的に接続される第2基板上接続路21bとを有する。第1基板上接続路21aは、第1導体層端部52aの第2延在部56と、第1基板間接続路22aを介して電気的に接続される。第2基板上接続路21bは、第2導体層端部52bの第4延在部59と、第2基板間接続路22bを介して電気的に接続される。
第1基板上接続路21aおよび第2基板上接続路21bは、無線タグチップ部14の外部接続端子に接続される。無線タグチップ部14は、外部接続端子を有する無線IC(
Integrated Circuit)チップによって実現される。無線タグチップ部14は、記憶部および通信部を含む。記憶部は、たとえばロム(ROM)およびフラッシュROMなどによって実現される。記憶部には、表示装置10の識別情報が記憶される。本実施の形態では、記憶部に識別情報が予め記憶されているとする。
導体層13が、無線通信装置であるリーダ装置91によって放射された電波を受信すると、導体層13が電波を受信して、電磁誘導によって誘導起電力を発生し、この誘導起電力によって通信部が記憶部に記憶される識別情報を出力する。通信部は、負荷変調によって、導体層13から反射される反射波を変調することによって、記憶部に記憶されている識別情報を接続部17に出力し、導体層13から電波によって識別情報が発信される。
図6は、表示装置10の外観を示す斜視図であり、図7は、図6の切断面線VII−VIIから見た表示装置10を簡略化して示す断面図である。表示装置10は、ケーシング81を含む。表示パネル11は、ケーシング81に保持される。ケーシング81は、表示パネル11の表示面47のうち、表示領域44の範囲が露出するように表示パネル11を保持する。このように表示パネル11がケーシング81によって保持されることによって、導体層13が露出する。
ケーシング81は、たとえばマグネシウム合金板などの、強度の高い金属板によって形成される。このような金属板は、強度を確保するために所定の厚みを有し、たとえば1mm〜2mm程度の厚みに形成される。このようなケーシング81は、電波が透過せず、電波が完全に遮蔽されてしまうが、導体層13が形成される表示領域44は、ケーシング81によって覆われることがないので、導体層13を介して、無線タグチップ部14が出力する識別情報を、リーダ装置91によって読取ることができる。
表示装置10は、表示パネル11およびケーシング81の他に、表示パネル11に画像情報を与える画像処理回路基板82、表示パネル11と画像処理回路基板82とを接続する配線路基板83、バックライトである照明部84、および裏蓋体85を含んで構成される。
画像処理回路基板82は、プリント配線基板と、プリント配線基板上に形成される画像処理回路部とを含む。画像処理回路基板82は、第2基板16の他表面16aに臨んで、回路部品搭載部36が設けられる端部に設けられる。画像処理回路基板82は、表示領域44の範囲外に設けられる。画像処理回路部は、外部から画像信号が与えられ、駆動用集積回路部12に与える画像情報を生成する画像処理回路および画像情報を記憶するVRAM(Video Random Access Memory)を含んで構成される。配線路基板83は、フレキシブルプリント配線基板によって実現され、画像処理回路基板82の予め定めるプリント配線と、表示パネル11の画像情報入力路23とを電気的に接続する。
照明部84は、導光板と、光源部とを含む。導光板は、第2基板16の他表面16bに臨んで設けられ、表示領域44よりも大きく形成される。光源部は、たとえば冷陰極放電管などによって実現され、表示領域44の外方であり、導光板の長手方向の両端部に設けられる。導光板は、光源部の光を、表示パネル11の第2基板16の他表面16bに導く。
ケーシング81は、表示パネル11の厚み方向に垂直な方向の周縁部を外囲する。ケーシング81の厚み方向一端の開口87から、表示パネル11が露出する。ケーシング81の厚み方向他端の開口88は、裏蓋体85によって塞がれる。裏蓋体85は、ケーシング81と同様に、強度の高い金属板によって形成される。表示パネル11と裏蓋体85との間に、画像処理回路基板82と照明部84とが設けられる。ケーシング81は、画像処理回路基板82、照明部84および裏蓋体85を保持する。
ケーシング81には、載置部89が設けられる。載置部89は、表示パネル11の長手方向に沿うケーシング81の端部に設けられる。載置部89を水平な載置面上に載置すると、ケーシング81から露出する表示面47が略鉛直になるようにケーシング81は表示パネル11を保持する。
本実施の形態の表示装置10では、前述したように導体層13および無線タグチップ部14ならびに接続部17を表示パネル11に設けることによって、無線タグとしての基準を満たす動作を行うことができた。また、表示領域44は表示装置10としてケーシング81に表示パネル11が組み込まれた際にも、外部から視認できるよう露出するため、リーダ装置91による識別情報の読取動作に支障が生じない。
また液晶表示装置10では、透光性を有する導電膜によって導体層13を形成するので、導体層13の形状を画素境界に無関係なパターンとしても、表示を妨げることがない。したがって、表示される画像を気にすることなく、導体層13を、アンテナとして最適な形状とすることができ、設計の自由度を向上させることができる。
図8は、表示装置10の製造工程を示すフローチャートである。表示装置10の製造工程をスタートすると、ステップS0からステップS1に移る。ステップS1は、表示パネル11の、いわゆる前半の製造工程である。ステップS1では、第1基板15の前駆体となる基板に、スパッタ法およびスピンコート法などの成膜技術、ならびにホトリソグラフィ技術によって、共通電極61および第1配向膜63を形成し、また導体層13を第1基板15の一表面15a上に形成する。
また第2基板16の前駆体となる基板に、スパッタ法、化学気相成長法(Chemical
Vapor Deposition:略称CVD)などの成膜技術およびスピンコート法、ならびにホトリソグラフィ技術によって、画像情報入力路23、走査信号伝送路24、データ信号伝送路25、スイッチ素子、画素電極37および第2配向膜64を形成し、また基板上接続路21を第2基板16の一表面16a上に形成する。
さらに、第1基板15の前駆体となる基板と、第2基板16の前駆体となる基板とを、第1配向膜63および第2配向膜64を対向させて、シール部71によって貼り合わせ、第1基板15となる部分と、第2基板16となる部分と、シール部71とに囲まれる領域に液晶材料を充填して液晶層65を形成する。またステップS1では、第1基板15の前駆体のうち、第2基板16の回路部品搭載部36に臨む部分は、切断して除去する。ステップS1が終了するとステップS2に移る。
ステップS2では、導体層13と基板上接続路21とを接続する。ステップS2では、ディスペンサによって樹脂材料を塗布し、樹脂材料を硬化させて樹脂層76を形成した後、導電性ペースト材をジェットディスペンス装置を用いて滴下し、硬化させて基板間接続路22を形成する。ステップS2が終了すると、ステップS3に移る。
ステップS3では、表示パネル11の前駆体を分断して、表示パネル11を形成する。表示パネル11は、この表示パネル11の第1基板15および第2基板16よりも大きな大きな基板を用いて、複数形成することによって、表示パネル11の1枚あたりの製造コストを低減することができるので、複数の表示パネル11を一体形成し、これを切断して表示パネル11を形成する。ステップS3が終了すると、ステップS4に移る。
ステップS4では、表示パネル11に駆動用集積回路(駆動用LSI)12と無線タグ回路部(RFIDチップ)14とを実装する。画像情報入力路23、走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25は、第2基板16の一表面16a上に形成され、ITOによって形成される。ITOは、はんだに濡れない材料であるので、駆動用集積回路部12および無線タグチップ部14は、導電性ペースト材を用いたCOG(Chip On Glass)実装、または異方性導電フィルムを用いたCOG実装によって、第2基板16に実装される。駆動用集積回路部12および無線タグチップ部14は、同一面上に搭載されるので、同じ工程において、また同じ装置を用いて実装することができる。これによって、無線タグチップ部14を実装するために、工程を増加させることなく、無線タグチップ部14を実装するために専用の装置を用いる必要がないので、無線タグチップ部14を実装するために製造工程が大幅に増加してしまうことがなく、また生産設備を大型化する必要がない。無線タグチップ部14を導電層接続路17に接続すると、表示装置10の製造工程の途中であっても、導体層13から識別情報を発信することができる状態となる。ステップS4が終了すると、ステップS5に移る。
ステップS5は、データ照合ステップであり、ステップS5では、表示パネル11に搭載した無線タグチップ部14に記憶される識別情報を照合する。本実施の形態では、無線タグチップ部14の記憶部が、書き換え不可能であるROM(Read Only Memory)によって実現される。表示装置10の製造工程の途中であっても、リーダ装置91による無線通信によって前記記憶部に予め記憶されている識別情報を読み出すことができ、読み出した識別情報を表示パネル11の個体識別情報として生産管理システムに登録する。生産管理システムは、コンピュータによって実現される。識別情報は、たとえば番号を表す情報および製造年月日を表す情報などを含む。したがって装置の作製と並行して、装置の製造途中であっても、識別情報に基づいて管理を行うことができ、生産性を向上させることができる。ステップS5が終了すると、ステップS6に移る。
ステップS6では、表示パネル11を、ケーシング81に、画像処理回路基板82、配線路基板83、照明部84および裏蓋体85とともに組み立てて、表示装置10として完成させる。この段階では、表示パネル11に設けられる無線タグチップ部14が、有効に機能しているので無線タグチップ部14に記憶されている識別情報によって個体識別を行い、また生産管理を行うことができる。ステップS6が終了すると、ステップS7に移る。
ステップS7は、製品へのモジュール組み込み工程である。ステップS7では、表示装置10を製品に組み込み、たとえば、テレビジョン装置などの製品に仕上げる。すでに表示パネル11に設けられる無線タグチップ部14が有効に機能しているので、無線タグチップ部14に記憶されている識別情報によって、個体識別を行い、また生産管理を行うことができる。さらに無線タグチップ部14は、製品の販売においても個体識別として有効に機能する。
以上のように、表示装置10では、表示装置10を個体識別するために、表示装置10とは別に作製された無線タグを貼り付ける必要がない。表示装置10とは個別に作製された無線タグを貼り付ける場合には、無線タグが剥離してしまったときに無線タグからの識別情報に基づいて管理することができないおそれがあるが、表示装置10では、このような問題が発生しない。また表示装置10では、製造工程の途中であっても、導体層13によって出力される識別情報を用いて、表示装置10を管理することができる。さらに表示装置10を商品として、販売するときにおいても、導体層13によって出力される識別情報を用いて、表示装置10の販売管理を行うことができる。したがって、商品の生産から販売まで、識別情報を用いて、一括して管理することができる。
また導体層13、接続部17および発信回路部14は、表示パネル11の製造プロセスにおいて、表示パネル11の製造工程と同様な工程によって設けることができるので、製造工程を大きく変更せず、また製造に用いられる設備を大きく変えることない。導体層13は、表示パネル11の各配線路と同様に、スパッタ法およびホトリソグラフィ法によって形成することができるので、作製が容易である。したがって、装置の生産性が低下してしまうことが抑制され、また装置のコストアップを最小限に抑制することができる。このように表示装置10では、無線タグ機能を表示パネル11に組み込むことによって、商品性を損なうことなく、無線タグと表示パネル11とが一体となった製品を実現することができる。
また表示装置10では、表示パネル11の表示領域44の表示面47上に導体層13を形成することによって、表示パネル11をケーシング81に組み込んで表示装置10を製造しても、導体層13が表示装置10のケーシング81によって遮蔽されることがない。また表示パネル11は表示される画像を、外部から視認することを目的としたデバイスであるため、表示面47の表示領域44には、金属板など電波を遮蔽するものが取り付けられることはないので、この部分が遮蔽物によって覆われることはない。したがって導体層13を、表示装置10の表示面47側に常に露出した状態とすることができるので、識別情報を確実に読み出すことができる。
また表示装置10では、第1基板15に導体層13が形成され、第2基板16に無線タグチップ部14が形成されており、基板間接続路22は、導電性ペースト材を塗付することによって形成されるので、表示パネル11の表示面47上に形成される導体層13と、無線タグチップ部14とが接続される第2基板16との段差の接続を、低コストで実現することができる。
また表示装置10を製造するときに、製造工程の途中であっても識別情報を取得することができるので、識別情報を生産管理に用いることによって、生産性を向上させることができる。表示装置10の製造と平行に、識別情報を固体識別に用いることができるので、利便性が向上する。
本発明の他の実施の形態において、導体層13を、第1基板15の一表面15a上で、コイルのように巻回させて形成してもよい。導体層13の導体層延在部51が重なる部分については、透光性および電気絶縁性を有する樹脂材料によって、短絡しないように絶縁すればよい。
本発明のさらに他の実施の形態において、無線通信装置であるリーダ/ライタ装置によって、無線タグチップ部14は、記憶部に記憶される識別情報を書き換える構成としてもよい。無線タグチップ部14の無線通信部は、リーダ/ライタ装置からの無線通信によって、記憶部に記憶すべき識別情報を受信すると、この識別情報を記憶部に記憶させる。このような無線タグチップ部14を表示パネル11に設ける場合、前述したステップS5において、表示パネル11の識別情報として、識別番号を無線タグチップ部14の記憶部に記憶させるとともに、この識別情報を生産管理システムに登録することによって、同様の効果を達成することができる。リーダ/ライタ装置は、リーダ装置91と同様に、識別情報を読み出すことができる。
本発明のさらに他の実施の形態では、導体層13は、表示面47上で、表示パネル11の画素と画素との間の領域に形成されてもよい。画素と画素との間の領域とは、具体的には、表示面47側、すなわち第1基板15の一表面15a側から見て、画素電極37と画素電極37との間である。この領域には、走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25が設けられており、走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25に沿って、導体層13が形成されることによって、導体層13が表示パネル11によって表示される画像を妨げることがない。このように導体層13を形成すると、導体層13を形成するための材料を、透光性を有するか否かに関係なく選択することができるので、導体層13を構成する導電性材料の選択の自由度を向上させることができる。導体層13の幅は、走査信号伝送路24およびデータ信号伝送路25の幅と等しく、たとえば0.01mm(ミリメートル)〜0.02mm(ミリメートル)に選ばれる。遮光性の材料、たとえばアルミニウムでは電気抵抗率が小さいため、より細い配線でも抵抗が高くならずにすむ。
本発明のさらに他の実施の形態では、エッチングおよびレーザ加工などによって、第1基板15にスルーホールを形成し、このスルーホールに導電性を有する材料を充填し、導体層端部52を第1基板15の他表面15b側に延伸させて、共通電極61に電位を与えるための基板間共通電極接続路と同様に、導電性ゴムなどの導電性を有する樹脂材料によって形成される基板間接続路によって、導体層13と基板上接続路21とを電気的に接続する構成としてもよい。この場合、基板上接続路21をシール部71が形成される領域まで延在して形成する。このように導体層13と、基板上接続路21とを接続することによって、共通電極61を第2基板16側に接続するのと同時に導体層13と基板上接続路21を接続することができ、より好都合である。
本発明のさらに他の実施の形態では、第1基板15の一表面15a上に形成される導体層13を、透光性を有する保護材によって覆ってもよい。保護材は、たとえばフィルム体によって実現される。保護材を設けることによって、表示パネルに不所望に接触しても、導体層13が第1基板15から剥離してしまうことを防止することができる。
図9は、本発明の他の実施の形態の表示装置100の表示パネル11を示す斜視図であり、図10は導体層113が形成された表示パネル11の平面図である。本実施の形態の表示装置100と前述した実施の形態の表示装置10とは、導体層13および接続部17の構成のみが異なるので、同様の構成には同様の参照符号を付してその説明を省略する。表示装置100は、表示パネル11、駆動用集積回路部12、導体層113、無線タグチップ部14および接続部117を含んで構成される。
第1基板15の第2基板16に臨む側の面、言い換えれば第1基板15の他表面15b上には、導体層113が形成される。導体層113は、透光性を有し、導電性を有する材料によって形成され、具体的には、ITOによって形成される。本実施の形態では、導体層113は、λ/2ダイポールアンテナとして機能するように形成される。
導体層113は、第1基板15の短手方向の一端33寄りに形成され、長手方向に沿って延びる第1導体層構成部分113aと第2導体層構成部分113bとを含む。第1導体層構成部分113aと第2導体層構成部分113bとは、長手方向に予め定める間隔T6をあけて、直線状に配列される。
第1導体層構成部分113aは、第1基板15の長手方向の一方寄りに形成され、第2導体層構成部分113bは、第1基板15の長手方向の他方寄りに形成される。導体層113の長手方向の寸法T7は、導体層113によって出力される電波の波長λの1/2に選ばれる。導体層113は、13.56MHzの電波を出力する。このような周波数の電波の波長は、33cm程度であるので、前記寸法は16.5cm程度に選ばれる。
基板上接続路121は、第2基板16の短手方向の一端34寄りに形成され、長手方向に沿って延びる。基板上接続路121は、導電性を有する材料によって形成され、金(Au)、銅(Cu)およびアルミニウム(Al)などの金属材料によって形成される。基板上接続路121は、第1導体層構成部分113aに接続される第1基板上接続路121aと、第2導体層構成部分113bに接続される第2基板上接続路121bとを含んで構成される。第1基板上接続路121aは、回路部品搭載部36から第1導体層構成部分113aの第2導体層構成部分113b寄りの端部101に対向する位置まで延びる。第2基板上接続路121bは、回路部品搭載部36から第2導体層構成部分121bの第1導体層構成部分113a寄りの端部102に対向する位置まで延びる。
回路部品搭載部36に形成される第1基板上接続路121aおよび第2基板上接続路121bは、回路部品搭載部36に実装される無線タグチップ部14に接続される。
図11は、導体層113が形成された第1基板15の平面図である。なお図11には、表示領域44を仮想線で示している。導体層113は、第1基板15の他表面15bの表示領域44の範囲外、すなわち第1基板15の周縁部45に形成される。第1導体層構成部分113aおよび第2導体層構成部分113bの幅W2、すなわち第1導体層構成部分113aおよび第2導体層構成部分113bの第1基板15の短手方向の寸法は、0.05mm(ミリメートル)〜0.5mm(ミリメートル)に選ばれる。
導体層13の幅方向の寸法W1を0.05mm未満に選ぶと、導体抵抗が大きくなり感度が低下する、0.5mm以上に選ぶと、導体中での電波の減衰が大きくなり、導体抵抗の低下による感度アップの効果が低下する。導体層13の幅方向の寸法W1を、前述した範囲に選ぶことによって、最適な感度をもつアンテナを得ることができる。
図12は、図11の切断面線VII−VIIから見た断面図である。導体層113は、導電性を有する材料によって形成され、具体的には、インジウムと錫の酸化物(Indium Tin Oxide:略称ITO)によって形成される。導体層13と共通電極61とは、第1基板15の短手方向に、予め定める距離T8だけ離間して設けられる。距離T8は、導体層13と共通電極61とが接触しない距離であって、導体層113から出力され、第1基板15の一表面15aに向かう電波が、共通電極61によって減衰してしまわないように選ばれ、たとえば0.1mm(ミリメートル)〜0.25mm(ミリメートル)に選ばれる。
導体層113の厚みT9は、共通電極61の厚みと等しく選ばれ、たとえば0.3μm(マイクロメートル)〜0.7μm(マイクロメートル)に選ばれる。
本実施の形態では、導体層113が第1基板15の他表面15bに形成されるので、導体層113と共通電極61とを同じ材料によって、同時に形成することができる。導体層113は、共通電極61を形成するためのパターニングを変更するだけで形成することができ、導体層113を作製するための工程を特別に設ける必要がないので、導体層113を形成するための製造工程が増加することがない。
図13は、導体層113付近を拡大して示す平面図である。第1基板上接続路121aは、回路部品搭載部36から、第2基板16の長手方向に、導体層113の延びる方向に沿って、第1導体層構成部分113aの第2導体層構成部分113b寄りの端部に臨む位置まで延びる。第1基板上接続路121aは、厚み方向において第2導体層構成部分113bと重ならないように形成され、これによって、平行に延びる第1基板上接続路121aと第2導体層構成部分113bとがコンデンサとして機能してしまうことが防止され、導体層13の特性に影響を与えてしまうことが防止される。
第2基板上接続路121bは、回路部品搭載部36から、第2基板16の長手方向に、導体層113の延びる方向に沿って、第2導体層構成部分113bの第1導体層構成部分113a寄りの端部に臨む位置まで延びる。第2基板上接続路121bは、厚み方向において、第2導体層構成部分113bの第1導体層構成部分113a寄りの端部以外は、第2導体層構成部分113bと重ならないように形成され、これによって、第2基板上接続路121と第2導体層構成部分113bとがコンデンサとして機能してしまうことが防止され、導体層13の特性に影響を与えてしまうことが防止される。
第1基板上接続路121aのうち、第1導体層構成部分113aの第2導体層構成部分113b寄りの端部101に臨む部分の幅は、第1導体層構成部分113aの幅と等しく形成される。第2基板上接続路121bのうち、第2導体層構成部分113bの第1導体層構成部分113a寄りの端部102に臨む部分の幅は、第2導体層構成部分113bの幅と等しく形成される。
図14は、図10の切断面線XIV−XIVから見た端面図であり、図15は、図10の切断面線XV−XVから見た端面図である。導体層113は、基板上接続路121に、基板間接続路122を介して接続される。基板上接続路121と、基板間接続路122とを含んで接続部117が構成される。第1導体層構成部分113aの第2導体層構成部分113b寄りの端部101と、第1基板間接続路122aのうち前記端部101に臨む部分とは、第1基板間接続路122aを介して電気的に接続される。第2導体層構成部分113bの第1導体層構成部分113a寄りの端部102は、第2基板間接続路122bを介して電気的に接続される。第1および第2基板間接続路121a,121bは、基板間共通電極接続路と同様に、導電性ゴムなどの導電性を有する樹脂材料によって形成される。
第1および第2導体層構成部分113a,113b、第1および第2基板間接続路122a,112bおよび基板上接続路121のうち第1基板15と第2基板16との間に形成される部分は、シール部71によって覆われ、配線路および液晶層65と電気的に絶縁される。基板間接続路122は、共通電極61に電位を与えるための基板間共通電極接続路と同様に、導電性ゴムなどの導電性を有する樹脂材料122aによって形成される基板間接続路によって、導体層131aと基板上接続路121aとを電気的に接続する構成としてもよい。
導体層113は、シール部71に覆われるので、導体層113が第1基板15から剥離してしまうことがない。またシール部71によって導体層113、基板上接続路121および基板間接続路122が湿度の高い空気に触れてしまうことを防止して、これらの劣化を抑制することができる。
図16は、表示装置100の外観を示す斜視図であり、図17は、図16の切断面線XVII−XVIIから見た表示装置100を簡略化して示す断面図である。表示装置100は、ケーシング81を含む。表示パネル11は、ケーシング81に保持される。ケーシング81は、表示パネル11の表示面47のうち、表示領域44の部分が露出するように表示パネル11を保持する。本実施の形態では、ケーシング81は、電波を透過する材料であって、たとえば樹脂材料によって形成される。
表示装置100は、表示パネル11およびケーシング81の他に、表示パネル11に画像情報を供給する画像処理回路基板82、表示パネル11と画像処理回路基板82とを接続する配線路基板83、バックライトである照明部84および裏蓋体85を含み、前述の実施の形態の表示装置10と同様の構成であるのでその説明を省略する。導体層13は、第1基板15の一表面15a側からケーシング81によって覆われるが、ケーシング81は、電波を透過するので、表示パネル11の一表面15a側から、リーダ装置91によって無線通信して、識別情報を読み出すことができる。
本実施の形態の表示装置100の製造工程を表すフローチャートは、前述の実施の形態の表示装置10の製造工程と同様であるので、説明を省略する。本実施の形態の表示装置100においても、前述の実施の形態と同様の効果を達成することができ、さらに表示装置100では、導体層113と共通電極61とを同じ工程で、同時に形成することができるので、前述の実施の形態の表示装置10と比較して、導体層113を形成するための手間を軽減することができる。また基板間接続路122を第1基板15の前駆体および第2基板16の前駆体を貼り合わせる工程において、形成することができるので、前述の実施の形態の表示装置10と比較して、基板間接続路122を形成するための手間を軽減することができる。
本発明のさらに他の実施の形態では、前述した各実施の形態の表示装置10、100において、導体層13,113の形状を、導体層13,113によって受信および送出すべき電波の周波数帯によって、ループアンテナとして機能するように形成してもよく、ダイポールアンテナとして機能するように形成してもよく、またパッチアンテナとして機能するように形成してもよい。
本発明のさらに他の実施の形態では、前述した各実施の形態の表示装置10,100において、表示パネル11は、液晶パネルに限らず、ELパネルであってもよいし、プラズマパネルであってもよい。このような表示パネル11であっても、同様の効果を達成することができる。また表示パネル11をELパネルまたはプラズマパネルとする場合、第1および第2偏光板15B,16Bを設けずに、第1基板15は第1ガラス基板15Aのみによって形成し、第2基板16は第2ガラス基板16Aのみによって形成する。
本発明のさらに他の実施の形態では、前述の各実施の形態において、表示パネル11を、画素電極37および共通電極61の間に電界を与えなければ、第2基板16の他表面16bから液晶層65に入射した光が、第1基板15の一表面15a側に透過する、いわゆるノーマリホワイトとなるように構成してもよい。このような構成であっても、同様の効果を達成することができる。本発明のさらに他の実施の形態において、前述した表示パネル11の、共通電極61と第1基板15との間にカラーフィルタを備え、カラー画像を表示する構成としてもよい。
本発明の実施の一形態の表示装置10における表示パネル11を示す斜視図である。 導体層13が形成された表示パネル11の平面図である。 導体層13が形成された第1基板15の平面図である。 図3の切断面線IV−IVから見た断面図である。 図2の切断面線V−Vから見た端面図である。 表示装置10の外観を示す斜視図である。 図6の切断面線VII−VIIから見た表示装置10を簡略化して示す断面図である。 表示装置10の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態の表示装置100の表示パネル11を示す斜視図である。 導体層113が形成された表示パネル11の平面図である。 導体層113が形成された第1基板15の平面図である。 図11の切断面線VII−VIIから見た断面図である。 導体層113付近を拡大して示す平面図である。 図10の切断面線XIV−XIVから見た端面図である。 図10の切断面線XV−XVから見た端面図である。 表示装置100の外観を示す斜視図である。 図16の切断面線XVII−XVIIから見た表示装置100を簡略化して示す断面図である。 無線タグ1が取り付けられた表示装置2を示す斜視図である。
符号の説明
10,100 表示装置
11 表示パネル
12 駆動用集積回路部
13,113 導体層
14 無線タグ回路部
15 第1基板
16 第2基板
17,117 接続部
22,122 基板間接続路

Claims (6)

  1. 画像を表示可能な表示パネルと、
    画像情報に基づいて表示パネルを駆動して、表示パネルに画像を表示させる駆動回路部と、
    表示パネルに電気的に絶縁された状態で形成される導体層と、
    表示パネルに設けられ、識別情報を導体層から発信させる発信回路部と
    導体層と、発信回路部とを電気的に接続する接続部とを含むことを特徴とする表示装置。
  2. 駆動回路部は、表示パネルに設けられ、
    駆動回路部と、発信回路部とは、表示パネルの同一面上に設けられることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 導体層は、表示パネルの表示面上に形成されることを特徴とする請求項1または2記載の表示装置。
  4. 導体層は、透光性を有する材料によって形成されることを特徴とする請求項3記載の表示装置。
  5. 表示パネルは、対向する表面に電極がそれぞれ形成され、厚み方向に離間して設けられる第1および第2基板を有し、
    導体層は、第1基板に設けられ、
    発信回路部は、第2基板に設けられ、
    接続部は、第2基板の第1基板側の表面から、表示面にわたって、導電性ペースト材を塗付することによって形成される基板間接続路を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 画像を表示可能な表示パネルに、電気的に絶縁された状態で導体層を形成し、
    導体層に電気的に接続される接続部を形成し、
    接続部に、導体層から識別情報を発信させるための発信回路部を接続するとともに、画像情報に基づいて表示パネルを駆動するための駆動回路部を搭載する表示装置の製造方法。
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