JP2006300424A - 暖房機 - Google Patents

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Minoru Nakano
稔 中野
Kiyoto Kuribayashi
清人 栗林
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Abstract

【課題】CO2センサによって室内の酸欠防止を行う暖房機を提供する。
【解決手段】室内の空気を吸い込み室内へ排気を行うバーナを備えた暖房機に於いて、前記バーナの運転を制御する制御装置3と、筐体内又は筐体表面に室内空気のCO2ガスの濃度を検知するCO2センサユニット25を設け、このCO2センサユニット25で検知するCO2ガスの濃度が所定値以下の場合に、前記制御装置3にてバーナの運転を停止する安全手段30を備えたものである。
【選択図】図2

Description

この発明は灯油を燃料とし、室内の空気を吸い込み室内へ排気を行う暖房機に関するものである。
従来よりこの種の暖房機では、CO検出装置、室温検知装置、マイコン制御装置の電源として電池を設け、対震消火装置のセット状態を検知するセットスイッチと、対震消火装置に作用するソレノイドとを、対震消火装置に付設し、マイコン制御装置には、CO警報発生手段と、温度警報発手段と、ソレノイド駆動出力信号をパルス的に発生させるソレノイド駆動信号出力手段とを機能させ、対震消火装置にCO検出装置を付加して、室内の酸欠状態をCO検出装置が一定値以上のCO濃度(一酸化酸素濃度)を検出することにより対震消火装置を作動させて、石油ストーブの燃焼を消火するものが開示されている。(例えば、特許文献1参照)
特開2002−22166号公報
しかし、この従来のものでは、CO濃度を測定するセンサは非常に高価であるために販売価格の極端な上昇につながり、原価低減の必要にせまられている問題があった。
また、地球温暖化防止対策のためにCO2(二酸化炭素)の排出量を減らす試みが世界的に行われる様になり、CO2の排出量の少ない家庭用の燃焼器具にもその影響が及んでいる。
そこで、本発明は上記課題を解決するため、室内の空気を吸い込み室内へ排気を行うバーナを備えた暖房機に於いて、前記バーナの運転を制御する制御装置と、筐体内又は筐体表面に室内空気のCO2ガスの濃度を検知するCO2センサユニットを設け、このCO2センサユニットで検知するCO2ガスの濃度が所定値以下の場合に、前記制御装置にてバーナの運転を停止する安全手段を備えたものである。
また、前記安全手段はCO2センサユニット脱落時や故障時には前記制御装置にてバーナの運転を停止するようにしたものである。
以上のように、本発明によれば、暖房機による酸欠事故対策を確実にすることができると共に、製造原価を低減し安価で安全な暖房機を提供できるものである。
また、一般家庭で広く使用されている暖房機の運転停止をCO2ガスの濃度によって行うことで、地球温暖化防止対策への啓蒙を行うことができるものである。
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1は屋内に設置されるファンヒータ本体で、本体1内部に燃焼を行うバーナ2と、このファンヒータの作動を制御するマイコンを主体として構成された制御装置3と、本体1背面開口部の対流用送風機4と、本体1前面の温風吹出口5と、本体1前面側上部の操作部6とを備えているもので、バーナ2での燃焼排気ガスを対流用送風機4により温風吹出口5から室内に吹き出すことで暖房を行うものである。
前記バーナ2は、複数の炎孔を有したバーナヘッド7の下部に気化ヒータ8を有した気化器9を備えて構成され、気化ヒータ8によって加熱された気化器9内に油受け皿10から容積型の電磁ポンプ11の駆動で送油ノズル12を通じて液体燃料を供給し、この液体燃料が気化した気化ガスと燃焼用送風機13から送風路14を通じて供給される燃焼用空気との混合ガスを前記バーナヘッド7の炎孔で燃焼させ、また燃焼中は前記気化器9の上端に複数の炎孔に対向する如く備えた環状の熱回収リング15によって炎から熱回収を行い気化ヒータ8の通電を低減しているもので、ターンダウン比が広く静かな気化燃焼を行うものである。
前記操作部6には、運転の開始/停止を指令するための運転スイッチ16と、室温上昇スイッチ17と室温下降スイッチ18とにより構成され所望の室温を設定する室温設定手段19と、タイマースイッチや予熱待機スイッチなどの各種の操作スイッチと、時刻や設定室温を表示する表示部20が設けられている。
21は前記気化ヒータ8で加熱される気化器9の温度を検知する気化温度センサで、前記制御装置3はこの気化温度センサ21の検知温度が所定の上限温度になると前記気化ヒータ8をオフし、また所定の下限温度になると前記気化ヒータ8をオンして気化器9の温度を液体燃料を良好に気化できる温度範囲内に保持する。
また、前記制御装置3は、運転スイッチ16の運転指令により、前記気化温度センサ21の検知温度を監視して前記気化器9を液体燃料を気化可能な温度まで気化ヒータ8により加熱し、気化器9の温度を燃焼に適する温度まで上昇させると前記電磁ポンプ11及び燃焼用送風機13を駆動開始し、点火装置22により混合ガスに点火して燃焼を開始させて、器具本体1背面の対流用送風機4の近傍に設けられた室温センサ23の検知室温と前記室温設定手段19で設定された設定室温との偏差に応じて、前記電磁ポンプ11及び燃焼用送風機13を制御して燃焼火力を可変して前記室温設定手段19で設定された室温になるように制御する。
この燃焼火力の可変制御は、燃焼用送風機13の駆動周波数及び電磁ポンプ11の駆動周波数を一組として予め複数段階に細分化されて火力として設定しており、検知室温と設定室温の偏差及び室温の変化勾配に応じて細分化された火力を選択することによって行われる。
また、前記制御装置3は、タイマー部24を有し、運転スイッチ16の運転停止指令を受けると、前記対流用送風機4と気化ヒータ8と電磁ポンプ11と燃焼用送風機13とを前記タイマー部24のカウントに応じて適宜消火制御して、臭い及び煙のない快適な消火を実現するものである。
25はCO2センサユニットで回路基板の表面に二酸化炭素の濃度を検知するCO2センサ26と、このセンサ26からの電圧を受けるスイッチングトランジスタ27と、5ボルトの電源28と、抵抗29等を備え、この抵抗29とトランジスタ27の間を制御装置3に接続し制御装置3へ信号を送るものであり、本体1内の空間または本体1表面に取り付けられる。
30は前記制御装置3内に設けられた安全手段で、前記CO2センサユニット25からの信号を判断してバーナ2の停止を行うものである。
CO2センサ26の作動について説明すれば、正常運転時で二酸化炭素の濃度が所定値(1%)より低い場合には、スイッチングトランジスタ27がONし、前記制御装置3に備えたマイクロコンピュータへLoの信号を送り続けることでバーナ2は正常に運転を行えるものであり、一方CO2センサ26の周囲の二酸化炭素の濃度が所定値(1%)を越えた場合には、スイッチングトランジスタ27はOFFし、前記制御装置3に備えたマイクロコンピュータへHiの信号を送って安全手段30にてバーナ2の運転を停止することで、酸欠事故対策を確実にすることができるものである。
また、前記CO2センサユニット25が何らかの原因により脱落したり、CO2センサ26が故障した場合にも、制御装置3へはHiの信号をが送られ安全手段30にてバーナ2の停止を行うことでより安全な暖房機を提供できるものである。
次にこの暖房器の燃焼動作について説明する。
まず、操作部6に設けられた運転スイッチ16を押すと運転動作に入り、バーナ2の気化ヒータ8に通電して温度を上昇させ、バーナ2に備えた気化温度センサ21の温度が予め設定している温度まで上昇すると、電磁ポンプ11より燃油がバーナ2へ供給されると共に、燃焼用送風機13より燃焼用空気がバーナ2へ供給され、それによりバーナ2内で燃油と燃焼用空気とが予混合されて混合気となり、バーナ2の上部に位置バーナヘッド7の炎孔部(図示せず)から吹き出すその混合気を着火して燃焼が開始される。
燃焼が開始されると同時に対流用送風機4が動作し、この対流用送風機4による送風空気が背面から吸い込まれバーナ2よりの熱風と混合され温風吹出口5より温風として吹き出すものである。
このように、暖房機による酸欠事故対策を確実にすることができると共に、製造原価を低減し安価で安全な暖房機を提供できるものである。
また、一般家庭で広く使用されている暖房機の運転停止をCO2ガスの濃度によって行うことで、地球温暖化防止対策のためにCO2(二酸化炭素)の排出量を減らす試みが世界的に行われる世論に対して、地球温暖化防止対策への姿勢を表すことができ、地球温暖化防止の啓蒙を行うことができるものである。
この発明の一実施例を付した暖房機を示す概略構成図。 同制御回路のブロック図。
符号の説明
2 バーナ
3 制御装置
25 CO2センサユニット
26 CO2センサ
30 安全手段

Claims (2)

  1. 室内の空気を吸い込み室内へ排気を行うバーナを備えた暖房機に於いて、前記バーナの運転を制御する制御装置と、筐体内又は筐体表面に室内空気のCO2ガスの濃度を検知するCO2センサユニットを設け、このCO2センサユニットで検知するCO2ガスの濃度が所定値以下の場合に、前記制御装置にてバーナの運転を停止する安全手段を備えた事を特徴とする暖房機。
  2. 前記安全手段はCO2センサユニット脱落時や故障時には前記制御装置にてバーナの運転を停止する請求項1記載の暖房機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008068830A1 (ja) * 2006-12-04 2008-06-12 Toyotomi Co., Ltd. 二酸化炭素濃度判定回路

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