JP2006299757A - 外壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 壁下地を構成するサンドイッチパネルが軸組から外れて落下する恐れを簡単な構造で低減できる外壁構造を提供する。
【解決手段】 一対の対向する金属外皮1,2の間に芯材3を充填してサンドイッチパネル4を形成する。木造の軸組5の柱6間に間柱7を立設する。サンドイッチパネル4の外周部4aを軸組5の周縁部に固定用ネジ9にて固定する。サンドイッチパネル4の中央部4bを間柱7に脱落防止用ネジ10にて固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外壁構造に関するものである。
従来の木造軸組パネル工法では、梁や柱や間柱を組み合わせた軸組に断熱性を有する壁パネルを取り付けて壁下地を形成し、この壁パネルの屋外側にサイディング等の外装材を配設するといったことで、断熱性を備えた外壁を形成している。なお、建築用パネルとしては一対の対向する金属外皮の間に断熱材を充填してなるサンドイッチパネルが知られている。このサンドイッチパネルはその金属外皮が整然とした外観を現出することからオフィスビルや工場等の外装材として多く使用されてきた。しかしながら、このサンドイッチパネルにより構成される壁面は優れた断熱性能と気密性能を有するため、たとえば特許文献1のように、木造軸組パネル工法の壁下地を構成する壁パネルにも用途の幅が広がってきている。なお詳しくは、特許文献1におけるサンドイッチパネルの木造の軸組への固定構造は、軸組における構造材の柱や梁にサンドイッチパネルの外周部を合わせるようにして軸組の屋外側にサンドイッチパネルを沿わせて位置させ、サンドイッチパネルの外周部に亙って間隔をあけて固定用ネジをサンドイッチパネルの屋外側から柱や梁に多数打入していくことで行われている。
ところで、地震や強風等によると建物には強い外力がかかるのであって木造軸組パネル工法による建物ではこの外力はサンドイッチパネルや軸組からなる壁下地全体で支えるようになっているが、この外力によると、柱がしなる等の軸組の撓み変形にてサンドイッチパネルに剪断負荷が生じたり建物の上下の揺れの違いにてサンドイッチパネルに垂直面内の回転負荷が生じたりする。これら各負荷の協働によって軸組とサンドイッチパネルとの固定部位にねじれにも似た負荷が強く作用し、つまり固定用ネジが変形したり抜けたりしてサンドイッチパネルが軸組から外れ落ちる可能性が生じるという問題があった。更に言うと、サンドイッチパネルの軸組から外れ落ちは1度の地震や強風で生じなかったとしても繰り返し起こる余震や強風によってその可能性は高まってしまうものである。
特開2001−3472号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて為したものであって、壁下地を構成するサンドイッチパネルが軸組から外れて落下する恐れを簡単な構造で低減できる外壁構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る外壁構造は、一対の対向する金属外皮1,2の間に芯材3を充填してサンドイッチパネル4を形成し、木造の軸組5の柱6間に間柱7を立設し、サンドイッチパネル4の外周部4aを軸組5の周縁部に固定用ネジ9にて固定すると共に、サンドイッチパネル4の中央部4bを間柱7に脱落防止用ネジ10にて固定したことを特徴とする。これによると、地震や強風等による外力が建物にかかった際にサンドイッチパネル4には、上記外力に直接起因する軸組5の水平方向への撓み変形による剪断負荷に加えて、建物の上階と下階との間での揺れの違い等の理由によるサンドイッチパネル4を垂直面内で回転させるような回転負荷も作用するのであるが、この回転負荷はサンドイッチパネル4の中央部4bでは回転中心となって脱落防止用ネジ10にはほどんど作用しないことから、上記各負荷によってたとえ固定用ネジ9が変形したり抜けたりしてしまっても、脱落防止用ネジ10によってサンドイッチパネル4と軸組5との固定状態を維持できるのであり、つまり、簡単な構造でサンドイッチパネル4が軸組5から外れて落下する恐れを低減できて、外壁の安全性を向上できるのである。
また、本発明の請求項2に係る外壁構造は、請求項1において、固定用ネジ9の打入間隔に比べて脱落防止用ネジ10の打入間隔を大きくしたことを特徴とする。間柱7にサンドイッチパネル4を固定する脱落防止用ネジ10は、構造材の主要部分である柱6に固定して強固な壁下地を形成させると共にサンドイッチパネル4を垂直面内で回転させるような回転負荷が多大に作用する固定用ネジ9とは異なり、上記回転負荷の作用もほとんど無くまた単にサンドイッチパネル4を軸組5から落下させない程度に取付けするためだけのものであるから、脱落防止用ネジ10の使用本数を少なくできて、外壁形成施工の施工性を高めることができる。
本発明は、木造軸組パネル工法の建物に地震や強風等によって外力がかかった場合に、軸組の周縁部にサンドイッチパネルの外周部を固定する固定用ネジに不具合が生じて軸組からサンドイッチパネルが外れた状態となっても、サンドイッチパネルの中央部と軸組の間柱とを固定する脱落防止用ネジによって、最悪、サンドイッチパネルと軸組との固定を維持することができるものである。すなわち、サンドイッチパネルの中央部と軸組の間柱とを脱落防止用ネジにて固定するといった簡単な構造で、サンドイッチパネルが軸組から外れて落下する恐れを低減できて外壁の安全性を向上できるといった利点を有している。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1乃至図5には本発明の実施の形態の例の外壁構造を示す。本例の外壁は、木造軸組パネル工法で形成された建物の外壁であり、一対の対向する金属外皮1,2の間に芯材3を充填して一体化したサンドイッチパネル4を木造の軸組5に屋外側から固定して壁下地を形成し、この壁下地となるサンドイッチパネル4の屋外側にサイディング等の外装材11を配設することで形成されている。
ここで、木造の軸組5は、木製の柱6や梁8(土台8aを含む)を矩形状に組み合わせて構造材となる主体部分が形成されており、間柱7が隣接する柱6の略中間位置で床梁と天井梁のような上下の梁8に渡すようにして立設されている。なお、図1及び図2は建物の1階部分の外壁であり、この部位の軸組5は、基礎12上に載置固定された土台8aと梁8との間に柱6や間柱7が立設されて形成されており、適宜の柱6の下端にはホールダウン金物13を、また柱6の上端には羽子板ボルト14をそれぞれ用いて軸組5の耐震強度の向上が図られている。サンドイッチパネル4は、隣接する柱6と上下の梁8(本例では梁8と土台8a)とで形成された縦長の矩形枠形状と略同形状の縦長の外形形状を有しており、幅方向における一方の端部に上下に亙って凸状の嵌合部15が、他方の端部に上下に亙って凹状の被嵌合部16がそれぞれ形成されており、隣接するサンドイッチパネル4間で対向した嵌合部15と被嵌合部16とを嵌合させることで隣接するサンドイッチパネル4同士が一直線状に隙間無く連結可能にされている。ここで、芯材3は一対の金属外皮1,2を完全に分け隔てるようにこれらの間に充填されていて断熱材となる独立気泡型の硬質の発泡性樹脂(たとえば硬質ポリウレタンフォームやポリイソシアヌレートフォーム)やロックウールなどが好適に用いられる。なお、好ましくは芯材3に優れた剛性強度を備えるために、硬質の発泡性樹脂では密度が30〜60kg/m(たとえば硬質ポリウレタンフォームでは密度が50kg/m程度、ポリイソシアヌレートフォームでは密度が45kg/m程度)のものを、ロックウールでは密度が150〜200kg/mのものを用いるのが好ましい。また金属外皮1,2は芯材3の屋外側表面及び屋内側表面における嵌合部15や被嵌合部16に至るまでの各全面をそれぞれ覆うように成形されていて、55%アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板(ガルバリウム鋼板(商品名))などが好適に用いられる。芯材3が硬質の発泡性樹脂であれば自己接着性によって、芯材3がロックウールであれば接着剤によってそれぞれ金属外皮1,2に完全に密着させて一体化させたことで、優れた断熱性能のみならず優れた剛性強度をサンドイッチパネル4に備えさせているのである。また、複数枚のサンドイッチパネル4を嵌合部15と被嵌合部16との嵌合で連結させて連続する壁下地を形成した際には、嵌合部15と被嵌合部16との嵌合部分も含めて一対の金属外皮1,2の間に芯材3が介在する構造とされているので、構造躯体となる壁下地の屋外側に切れ目の無い高い断熱性能及び気密性能を備えることができたものである。
軸組5へのサンドイッチパネル4の固定は、軸組5の周縁部(構造材となる柱6や梁8)にサンドイッチパネル4の外周部4aを合わせるようにして軸組5の屋外側にサンドイッチパネル4を沿わせて位置させてサンドイッチパネル4の外周部4aに亙って適宜間隔をあけて固定用ネジ9をその屋外側から軸組5の柱6や梁8に多数打入すると共に、間柱7と重なるサンドイッチパネル4の中央部4bでその屋外側から軸組5の間柱7に脱落防止用ネジ10を打入することで行われている。軸組5へのサンドイッチパネル4の固定強度は、構造材となる軸組5の主体部分とサンドイッチパネル4の外周部4aとを固定する固定用ネジ9によって主に確保されており、間柱7とサンドイッチパネル4の中央部4bとを固定する脱落防止用ネジ10は後述のように非常時のサンドイッチパネル4の軸組5からの落下を防止するといった補助的な役割を担っている。なお、上述のようにサンドイッチパネル4自体には優れた剛性強度が備わっているので、たとえば固定用ネジ9の打入間隔や打入本数を調整して固定強度を高めて構造材となる軸組5の主体部分にサンドイッチパネル4を剛結合させれば、軸組5にかかる水平荷重や垂直荷重をサンドイッチパネル4で有効に負担できる耐力壁構造にすることもできるのである。
サイディングボードやタイル材などから成る外装材11はサンドイッチパネル4の屋外側に配設されるのであるが、本例では、サンドイッチパネル4の屋外側の金属外皮1の表面を粗面にし、この金属外皮1,2に接着剤を介して外装材11を直接貼着させている。屋外側の金属外皮1の表面を粗面にしたことで接着剤の液だれ防止や接着強度を向上でき、施工性良く且つ高い強度で外装材11の固定を可能にしている。サンドイッチパネル4と外装材11との間にはサンドイッチパネル4の屋外側で生じる結露対策のために通気用の隙間を設けるのが一般的であるが、本例のように屋外側で結露が生じないほどの高断熱性能及び高気密性能を備えたサンドイッチパネル4を用いた場合には、外装材11との間に通気用の隙間を設ける必要はなくて外装材11の配設施工の施工性の向上を図ることができるのである。
建物には地震や強風によって外力がかかるのであるが、この外力は木造軸組パネル工法の建物では外装材11から構造躯体である壁下地(サンドイッチパネル4及び軸組5)に伝播して支えられる。このとき、構造材である軸組5にはしなる等の主に水平方向に近い方向への弾性的な撓み変形が生じ、これに起因してサンドイッチパネル4には剪断負荷が発生する。そして、この軸組5に発生する弾性的な撓み変形は建物の上階ほど振幅の大きな揺れを引き起こすものである。つまり、建物の上下の部位では揺れ(軸組5の撓み変形量)が異なるのであり、これによると、サンドイッチパネル4にはサンドイッチパネル4を垂直面内で回転させるような回転負荷も同時に発生するのである。この回転負荷は、回転端となるサンドイッチパネル4の外周部4aで強く作用し、回転中心となるサンドイッチパネル4の中央部4bではほとんど作用するものではない。つまり、上記回転負荷は、サンドイッチパネル4の外周部4aを軸組5の梁8や柱6に固定する固定用ネジ9には強く作用し、サンドイッチパネル4の中央部4bを軸組5の間柱7に固定する脱落防止用ネジ10にはほとんど作用するものではない。しかして、上記各負荷の協働によってたとえ固定用ネジ9が変形したり抜けたりしてしまっても、回転負荷がほとんど作用しない脱落防止用ネジ10によってサンドイッチパネル4と軸組5との固定状態を維持することができるのである。このように間柱7にサンドイッチパネル4の中央部4bを脱落防止用ネジ10にて固定するといった簡単な構造で、サンドイッチパネル4が軸組5から外れて落下する恐れを大幅に低減できたものである。これにより、繰り返し生じる地震や強風による建物への外力負荷に対しても有効に、外壁の安全性を確保できたものである。
なお、本例では脱落防止用ネジ10の打入間隔を固定用ネジ9の打入間隔に比べて大きくし、つまり脱落防止用ネジ10の使用本数を抑制している。具体的に本例では、脱落防止用ネジ10の打入間隔を固定用ネジ9の打入間隔に比べて約2倍程長く設定している。間柱7にサンドイッチパネル4を固定する脱落防止用ネジ10は、構造材の主要部分となる軸組5の柱6や梁8にサンドイッチパネル4を固定させて強固な壁下地を形成させると共に上記サンドイッチパネル4を回転させるような回転負荷が多大に作用するという固定用ネジ9とは異なり、上記回転負荷の作用もほとんど無くまた単にサンドイッチパネル4を軸組5から落下させない程度に取付けするためだけのものである。したがって、脱落防止用ネジ10の使用本数は少なくできるのであり、これにより、ネジの打入施工を軽減して、外壁形成施工の施工性を高めることができたものである。
ところで、本出願人は、本例の外壁構造の耐震試験を行っており、この耐震試験によると以下の結果が得られた。
ここで、梁8と土台8aとの間に所定間隔に3本の柱6を組み付けて隣接する柱6の中央部分にそれぞれ間柱7を梁8と土台8aとの間に渡すように立設したことで木造の軸組5を形成し、サンドイッチパネル4の外周部4aを約150mmピッチで梁8及び柱6に固定用ネジ9にて固定すると共にサンドイッチパネル4の中央部4bを約300mmピッチで間柱7に脱落防止用ネジ10にて固定することで2枚の同厚のサンドイッチパネル4を軸組5に隣接して固定し、2枚のサンドイッチパネル4の嵌合部15と被嵌合部16とを嵌合させたものを、試験体17としている。なお、この試験体17のサンドイッチパネル4は、厚みが0.5mmの金属外皮1,2を用いると共に芯材3に密度45kg/mのポリイソシアヌレートフォームを用いており、高さ寸法2730mm及び厚み35mmであって2枚を連設した状態で幅寸法1820mmのものが用いられている。また、軸組5は、梁8には断面が105×180mmである角材のベイマツが用いられ、柱6には断面が105×105mmである角材のスギが用いられ、間柱7には断面が30×105mmである角材のスギが用いられ、梁8及び土台8aへの柱6の固定はほぞ差しにした上で釘打ち固定を行うと共にホールダウン金物や羽子板ボルト等の連結補強具を適宜用いて行われており、梁8及び土台8aへの間柱7の固定は各端面を突き合せて釘打ち固定にて行われている。また、脱落防止用ネジ10及び固定用ネジ9には径5.5mmで長さ70mmの同種の木ネジが使用されている。
そして、この試験体17を、図3のように垂直に立てた状態で面内せん断試験機18にセットし、軸組5の土台8aを固定状態にして、軸組5の梁8に対して試験体17の垂直面内の横方向へのせん断力を正逆方向を変えて繰り返し作用させることで(矢印D)、大地震を想定した耐震試験を行った。そして、上記せん断力に降伏して試験体17が変形したときに耐震試験を終了し、試験体17を分解して試験体17で生じた現象を分析することで、以下の結果を得た。
図4は耐震試験終了時におけるせん断力に降伏して試験体17が変形した状態の屋外側からの斜視図であり、図5は軸組5から外して水平にした状態のサンドイッチパネル4の屋内側からの斜視図である。これらから以下の現象が分かる。
現象1:いくつかの固定用ネジ9の頭部9aが屋外側の金属外皮1を破って芯材3の中に埋没してしまっている(図4(b))。
現象2:屋内側の金属外皮2には固定用ネジ9のサンドイッチパネル4へのズレによる長孔状の損傷部19が形成された(図5)。
現象3:長孔状の損傷部19はサンドイッチパネル4の中央から遠い位置程大きく形成されている(図5)。
現象4:脱落防止用ネジ10は、その頭部が屋外側の金属外皮1を破って芯材3の中に埋没してしまうことも無く、また屋内側の金属外皮2とのズレによる長孔状の損傷部19も固定用ネジ9が形成させたものに比べて小さくてほとんど形成されていない。
上記現象から以下の結果がうかがえる。
結果1:試験体17にかけた外力によるとサンドイッチパネル4には垂直面内で回転するような回転負荷が生じ、この回転負荷は回転端となるサンドイッチパネル4の外周部4aで強く作用し、回転中心となるサンドイッチパネル4の中央部4bではほとんど作用していない。
結果2:耐震試験終了時には、固定用ネジ9は自身が形成した長孔状の損傷部19の中で移動可能な状態にあり、その頭部9aがサンドイッチパネル4の芯材3中に埋没したものもあるから、固定用ネジ9によるサンドイッチパネル4の軸組5への固定強度は著しく低下している。
結果3:耐震試験終了時でも、脱落防止用ネジ10は変わらずサンドイッチパネル4の中央部4bを軸組5の間柱7に固定させている。
すなわち、上記結果によって、地震や強風によって木造軸組パネル工法の建物に外力がかかった際に、サンドイッチパネル4にその垂直面内で回転するような回転負荷が生じ、上記回転負荷が多大にかかった固定用ネジ9が損傷等でサンドイッチパネル4の軸組5への固定機能を果たさなくなったとしても、上記回転負荷がほとんどかからずにサンドイッチパネル4の中央部4bを軸組5の間柱7に固定させ続ける脱落防止用ネジ10によってサンドイッチパネル4と軸組5との固定は維持され、つまり最悪、サンドイッチパネル4の軸組5からの脱落を防止できて外壁の安全性を高め得ることが明らかになった。更に言うと、固定用ネジ9に比べて略2倍に打入ピッチを設定した脱落防止用ネジ10であっても、サンドイッチパネル4に生じる垂直面内で回転するような回転負荷がほとんどかからないことで、試験終了後でも変わらず固定状態を維持することができたことから、もともと脱落防止用ネジ10にはサンドイッチパネル4を軸組5から落下させない程度の固定強度を必要とするだけであって、脱落防止用ネジ10の使用本数を少なくできて外壁形成施工の施工性の向上も図り得ることが明らかになった。
なお、本例の外壁では外壁形成施工の施工性の向上を鑑みて脱落防止用ネジ10の打入間隔を固定用ネジ9の打入間隔に比べて大きく設定しているが、図6のように脱落防止用ネジ10の打入間隔を固定用ネジ9の打入間隔と略同寸法に設定してもよく、これによると先例に比べて脱落防止用ネジ10の使用本数が増えたことでサンドイッチパネル4の軸組5への固定強度を向上できて、軸組5からのサンドイッチパネル4の落下の恐れを更に低減できる。また、図7のように回転負荷が回転中心となってほとんど作用しないサンドイッチパネル4の中央部4b(上下左右の中央部分)にのみ脱落防止用ネジ10を集中して打入しても良い。本例では脱落防止用ネジ10の打入間隔は固定用ネジ9の打入間隔と略同寸法であるが、これら脱落防止用ネジ10はサンドイッチパネル4の中央部4b(上下左右の中央部分)にのみ集中して打入してあるので、結果的に脱落防止用ネジ10の使用本数を抑制できたものである。これによると脱落防止用ネジ10の使用本数のわりに効率良く軸組5からのサンドイッチパネル4の落下の恐れを低減できる。
本発明の実施の形態の例の外壁であり、(a)は一部切欠正面図であり、(b)は側面図である。 (a)は図1(a)のA−A線断面図であり、(b)は図1(a)のB−B線断面図であり、(c)は図1(a)のC−C線断面図であり、 耐震試験開始時の試験体をセットした面内せん断試験機の斜視図である。 (a)は耐震試験終了後の試験体をセットした面内せん断試験機の斜視図であり、(b)は(a)のE部分の拡大斜視図である。 耐震試験終了後に軸組から外したサンドイッチパネルを屋内側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態の他例の外壁の一部切欠正面図である。 本発明の実施の形態の更に他例の外壁の一部切欠正面図である。
符号の説明
1 屋外側の金属外皮
2 屋内側の金属外皮
3 断熱材
4 サンドイッチパネル
4a サンドイッチパネルの外周部
4b サンドイッチパネルの中央部
5 軸組
6 柱
7 間柱
8 梁
9 固定用ネジ
10 脱落防止用ネジ
11 外装材

Claims (2)

  1. 一対の対向する金属外皮の間に芯材を充填してサンドイッチパネルを形成し、木造の軸組の柱間に間柱を立設し、サンドイッチパネルの外周部を軸組の周縁部に固定用ネジにて固定すると共に、サンドイッチパネルの中央部を間柱に脱落防止用ネジにて固定したことを特徴とする外壁構造。
  2. 固定用ネジの打入間隔に比べて脱落防止用ネジの打入間隔を大きくしたことを特徴とする請求項1記載の外壁構造。
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