JP2006298103A - 車両用歩行者保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用歩行者保護装置において、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突したときに、歩行者保護手段が作動しないことを抑制する。
【解決手段】車両用歩行者保護装置20は、衝突物センサ21とメモリー24とリフト装置5とECU25とを備えている。ECU25は、衝突物センサ21からの衝突物検知信号を受信したときは、その衝突物検知信号の衝撃波形データとメモリー24に記憶された基準衝撃波形データとを比較して、それらが一致するか否かを判定する。そして、ECU25は、タイマー25aによりECU25による1番目の衝突物検知信号の受信時から所定時間計時されるまでに、衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したときは、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用歩行者保護装置に関するものである。
従来から、歩行者との衝突時に該歩行者を保護するための車両用歩行者保護装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この車両用歩行者保護装置は、車両に衝突した歩行者を保護するための歩行者保護装置と、車両のフロントバンパに設けられているとともに、該フロントバンパに衝突した衝突物を検知する衝突物センサと、衝突物センサからの衝突物検知信号を受信したときに、該衝突物検知信号に基づき、衝突物が歩行者であるか否かを判定する判定手段と、判定手段により衝突物が歩行者であると判定されたときに、歩行者保護装置を作動させる制御手段とを備えている。そして、車両用歩行者保護装置では、フロントバンパに衝突した衝突物が歩行者であるときには、歩行者保護装置を作動させることで、その歩行者の頭部や胸部等の衝撃を吸収して、歩行者を保護している。
特開平10−194158号公報
ところで、歩行者がトランクやサーフボードなどの大きな荷物を持っている場合、その荷物が先にフロントバンパに衝突すると、衝突物センサが先に荷物を衝突物として検知してしまう。この場合、上記車両用歩行者保護装置では、判定手段が、衝突物が歩行者以外のものであると判定してしまい、その後歩行者がフロントバンパに衝突したにも拘わらず、その衝突が検知されず、歩行者保護装置が作動しないおそれがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、歩行者との衝突時に該歩行者を保護するための車両用歩行者保護装置において、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突したときに、歩行者保護手段が作動しないことを抑制する技術を提供することにある。
第1の発明は、歩行者との衝突時に該歩行者を保護するための車両用歩行者保護装置であって、車両に衝突した歩行者を保護するための歩行者保護手段と、上記車両に衝突した衝突物を検知する衝突物検知手段と、基準波形データを記憶する記憶手段と、上記衝突物検知手段からの衝突物検知信号を受信したときに、該衝突物検知信号の波形データと上記記憶手段に記憶された基準波形データとを比較して、それらが一致するか否かを判定する判定手段と、上記判定手段による1番目の衝突物検知信号の受信時から所定時間を計時する計時手段と、上記計時手段により所定時間が計時されるまでに、上記判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときに、最適な作動タイミングで又は最適な作動時間で、上記歩行者保護手段を作動させる制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
尚、本発明の「歩行者保護手段の作動時間」とは、歩行者保護手段の作動からその動作完了までに要する時間をいう。
本発明によれば、計時手段により所定時間が計時されるまでに、判定手段により衝突物検知信号の波形データと記憶手段に記憶された基準波形データとが一致したと判定されたときには、制御手段により、最適な作動タイミングで又は最適な作動時間で、歩行者保護手段を作動させるので、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突しても、計時手段により所定時間が計時されるまでに、判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されれば(つまり、荷物等が車両に衝突した時から一定時間内に歩行者が車両に衝突すれば)、歩行者保護手段が作動する。そのため、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突したときに、歩行者保護手段が作動しないことを抑制できる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記計時手段は、上記判定手段による1番目の衝突物検知信号の受信時から第1所定時間を計時するとともに、該第1所定時間の計時の終了時から第2所定時間を計時するように構成されており、上記制御手段は、上記計時手段により第2所定時間が計時されるまでに、上記判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときは、上記歩行者保護手段を作動させるように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、計時手段により第2所定時間が計時されるまでに、判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときには、制御手段により、最適な作動タイミングで又は最適な作動時間で、歩行者保護手段を作動させるので、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突しても、計時手段により第2所定時間が計時されるまでに、判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されれば(つまり、荷物等が車両に衝突した時から一定時間内に歩行者が車両に衝突すれば)、歩行者保護手段が作動する。そのため、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突したときに、歩行者保護手段が作動しないことを抑制できる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記第1所定時間は、上記判定手段による1番目の衝突物検知信号の受信時から該判定手段により該1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定する時までの時間であることを特徴とするものである。
これにより、第1所定時間は、判定手段による1番目の衝突物検知信号の受信時から該判定手段により該1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定する時までの時間であるので、歩行者が荷物等を持っている場合において、判定手段により1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致しないと判定されても(つまり、荷物等が先に車両に衝突しても)、計時手段により第2所定時間が計時されるまでに、判定手段により2番目以降の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されれば(つまり、荷物等が車両に衝突した時から一定時間内に歩行者が車両に衝突すれば)、歩行者保護手段が作動する。そのため、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突したときに、歩行者保護手段が作動しないことを確実に抑制できる。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、上記制御手段は、上記判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときは、該衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時から所定時間経過した作動タイミングで、上記歩行者保護手段を作動させていて、上記判定手段により2番目以降の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときは、上記判定手段により1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときよりも、衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い作動タイミングで、上記歩行者保護手段を作動させるように構成されていることを特徴とするものである。
ところで、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突した後、歩行者が車両に衝突したときには、歩行者は車両側に傾いているおそれがある。この場合、歩行者を確実に保護する観点から、歩行者との衝突後、できる限り早く歩行者保護手段を作動させるのが望ましい。
ここで、本発明によれば、判定手段により2番目以降の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときには、制御手段により、判定手段により1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときよりも、衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い作動タイミングで、歩行者保護手段を作動させるので、判定手段により2番目以降の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたとき(つまり、荷物等が車両に衝突した時から一定時間内に歩行者が車両に衝突したとき)には、歩行者との衝突後、比較的早く歩行者保護手段を作動させることができる。
第5の発明は、上記第4の発明において、上記判定手段は、上記衝突物検知手段からの衝突物検知信号を受信したときは、該衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時から所定時間経過した判定タイミングで、該波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定するように構成されており、上記制御手段は、上記判定手段が2番目以降の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定するときは、上記判定手段が1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定するときよりも、衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い判定タイミングにするタイミング変更手段を有することを特徴とするものである。
これにより、判定手段が2番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定するときには、タイミング変更手段により、判定手段が1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定するときよりも、衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い判定タイミングにするので、上述のような、判定手段により2番目以降の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときにおける歩行者保護手段の早期の作動を実現できる。
第6の発明は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、上記歩行者保護手段は、上記車両のボンネットフードの後部を上方に変位可能なリフト装置を有することを特徴とするものである。
これにより、歩行者保護手段を具現化できる。
第7の発明は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、上記歩行者保護手段は、上記車両のボンネットフード及びフロントウィンドウの少なくとも一方を覆うように展開可能なエアバッグ装置を有することを特徴とするものである。
これにより、歩行者保護手段を具現化できる。
本発明によれば、計時手段により所定時間が計時されるまでに、判定手段により衝突物検知信号の波形データと記憶手段に記憶された基準波形データとが一致したと判定されたときには、制御手段により、最適な作動タイミングで又は最適な作動時間で、歩行者保護手段を作動させるので、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突しても、計時手段により所定時間が計時されるまでに、判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されれば、歩行者保護手段が作動する。そのため、歩行者が荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両に衝突したときに、歩行者保護手段が作動しないことを抑制できる。したがって、歩行者を確実に保護できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両用歩行者保護装置20が搭載された車両1は、車体(ボディ)2と、ボンネットフード3と、フロントバンパ4とを備えている。
ボンネットフード3は、車両1の前部に形成されたエンジンルームの上部に位置するフード用開口を開閉自在に覆っている。ボンネットフード3の上面は、車幅方向中央部の高さ位置が両端部よりも高い湾曲状の面であって、車両後側から前側に向かって下向きに傾斜しているものである。
図2に示すように、ボンネットフード3の裏面の後端部の車幅方向両端部(車両左右両端部)と車体2との間には、リフト装置5(歩行者保護手段)がそれぞれ配設されている。このリフト装置5は、ボンネットフード3の後端部を上方に変位可能なものである。リフト装置5は、フード側ヒンジアーム5aと車体側ヒンジアーム5bと第1支点ピン5cと第2支点ピン5dと破断ピン5eとシリンダ5fとインフレータ5gとフードセンサ5iとを有する。フード側ヒンジアーム5aは、前部がボンネットフード3の裏面の後端部に取り付けられ、後端部が、車体側ヒンジアーム5bの後端部に車幅方向に延びる軸周りに回転可能に第1支点ピン5cで取り付けられている。フード側ヒンジアーム5aは、通常時は、第1支点ピン5cを支点として回転可能になっている。このフード側ヒンジアーム5aの回転により、ボンネットフード3は開閉可能になっている。車体側ヒンジアーム5bは、前端部が、車体2に車幅方向に延びる軸周りに回転可能に第2支点ピン5dで取り付けられ、中間部が破断ピン5eで車体2に取り付けられている。車体側ヒンジアーム5bは、ECU25により衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されたときは(この判定の詳細については後述する)、第2支点ピン5dを支点として図2で示す反時計回りに回転する。この車体側ヒンジアーム5bの回転により、ボンネットフード3の後端部が上方に変位する(図2(b)参照)。これにより、フロントバンパ4に衝突した歩行者Pの頭部や胸部等の衝撃を吸収して、歩行者Pを保護できる。シリンダ5fは、車体2に取り付けられ、ロッド部5hを有する。このロッド部5hの先端部が車体側ヒンジアーム5bの後部に取り付けられている。インフレータ5gは、車体2に取り付けられ、ECU25により衝突物検知信号の衝撃波形パターンと基準衝撃波形パターンとが一致したと判定されたときに作動する。このインフレータ5gの起動により、ロッド部5hは車体側ヒンジアーム5bを上方に突き上げ、これに伴い、車体側ヒンジアーム5bは第2支点ピン5dを支点として回転する。このとき、破断ピン5eは破断する。フードセンサ5iは、ボンネットフード3の閉状態を検知するものである。
ボンネットフード3の裏面の前端部の車幅方向中央部にはストライカ(図示せず)が設けられ、車体2におけるストライカの位置に対応する部分には、フードロック(図示せず)が設けられている。このフードロックがロック状態のときは、ストライカはフードロックに完全に嵌め合わされている。一方、フードロックが解除状態のときは、ストライカは、フードロックと係合した状態でフードロックからロック解除されている。
図1及び図3に示すように、フロントバンパ4は、車両1の先端部に設けられている。フロントバンパ4は、車幅方向に延び、バンパ表皮部(バンパフェース)4aと衝撃吸収部4bと後述の衝突物センサ21(衝突物検知手段)とバンパビーム4cとを有する。これらバンパ表皮部4a、衝撃吸収部4b、衝突物センサ21及びバンパビーム4cは、車両前側から順に配設されている。バンパ表皮部4aは、樹脂製のものである。衝撃吸収部4bは、物体が車両1のフロントバンパ4に衝突したときにおけるその衝突による衝撃を吸収するものであり、衝撃吸収材からなる。衝突物センサ21は、バンパビーム4cの前面に取り付けられている。衝突物センサ21の詳細については、後述する。
図1及び図4に示すように、車両用歩行者保護装置20は、衝突物センサ21と外気温センサ22と車速センサ23とメモリー24と上述のリフト装置5とエレクトリックコントロールユニット(以下、ECU)25とを備えている。尚、この車両用歩行者保護装置20は、車両1が時速20〜50kmで前進しているときに作動するようになっている。また、本発明の判定手段及び制御手段は、ECU25に対応する。
衝突物センサ21は、歩行者Pとの衝突を検知するためのセンサであって、車両1のフロントバンパ4に衝突した衝突物を検知するコンタクト式のものである。衝突物センサ21は、上述のように、フロントバンパ4の内部に設けられている。衝突物センサ21は、物体が車両1のフロントバンパ4に衝突したときは、その衝突による衝撃力Fを検出し、その検出した衝撃力Fの時間的変化を示す衝撃波形を衝突物検知信号としてECU25に対して出力する(図6参照)。すなわち、衝突物検知信号は、衝突物センサ21により衝突物が検知されたときに発信される。尚、本実施形態の衝突物検知信号とは、1つの立ち上がり波形と1つの立ち下がり波形とからなるものをいう。
図4に示すように、外気温センサ22は、外気温を検出するものである。車速センサ23は、車両1の速度を検出するものである。メモリー24は、歩行者Pが車両1のフロントバンパ4に衝突したときにおけるその衝突による衝撃力Fの時間的変化を示す基準衝撃波形をデータとして記憶している。ここで、歩行者Pが車両1のフロントバンパ4に衝突したときにおけるその衝突による衝撃力Fは、車両1の時速によって相違するので、メモリー24には、車両1が時速20km、30km、40km及び50kmで前進しているときにおける基準衝撃波形データがそれぞれ登録されている。尚、これら基準衝撃波形データは、事前に実験を行ったりすることで求められている。ECU25は、タイマー25aを有している。このタイマー25aは、ECU25による1番目の衝突物検知信号の受信時から所定時間を計時するものである。
ところで、図5に示すように、歩行者Pがトランクを持っている場合、そのトランクが先にフロントバンパ4に衝突すると、衝突物センサ21が先にトランクを衝突物として検知してしまう。この場合、従来の車両用歩行者保護装置では、ECU25が、衝突物が歩行者P以外のものであると判定してしまい、その後歩行者Pがフロントバンパ4に衝突したにも拘わらず、その衝突が検知されず、リフト装置5が作動しないおそれがあった。
そこで、本実施形態のECU25は、比較的長いサンプリング時間で、各センサ21〜23の出力信号に基づき、リフト装置5を作動させるようになっている。以下、これについて詳細に説明する。
図6に示すように、ECU25は、衝突物センサ21からの衝突物検知信号を受信したときは、その衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値に達した時から所定の設定時間経過した判定タイミングで、その衝突物検知信号の衝撃波形データとメモリー24に記憶された、現在の車速に対応する基準衝撃波形データとを比較して、それらが一致するか否かを判定することで、その衝突物が歩行者Pであるか否かを判定する。具体的には、ECU25は、衝突物検知信号の衝撃波形のピーク値F1,F2、傾き等と基準衝撃波形のピーク値F0、傾き等とを比較して、それらが一致するか否かを判定する。尚、ここで言う一致とは、完全一致だけではなく、近似(略一致)も含む。
また、ECU25は、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致しないと判定した場合(つまり、1番目の衝突物検知信号に対応する衝突物を歩行者P以外のものであると判定した場合)であって2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定するとき(図6(c)参照)は、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定するとき(図6(b)及び(c)参照)よりも、衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い判定タイミングにする。すなわち、2番目の衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値F2に達した時から、ECU25が、2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定する時(つまり、2番目の衝突物検知信号の判定タイミング)までの時間間隔Δt2は、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値F1に達した時から、ECU25が、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定する時(つまり、1番目の衝突物検知信号の判定タイミング)までの時間間隔Δt1よりも小さい。
そして、ECU25は、タイマー25aによりECU25による1番目の衝突物検知信号の受信時(図6では、時間tが0の時)から所定時間計時されるまでに、衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したときは、その衝撃物検知信号に対応する衝突物を歩行者Pであると判定し、リフト装置5を作動させるための起爆信号をリフト装置5のインフレータ5gに対して出力し、その衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値に達した時から所定の設定時間経過した最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させる。これにより、ボンネットフード3の後端部がリフトアップされる(図1及び図5の2点鎖線参照)。尚、衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したときは、その判定後一定時間経過した時に起爆信号をインフレータ5gに対して出力するようになっている。
また、ECU25は、上述のように、Δt2<Δt1という関係式が成立していることで、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致しないと判定した場合(つまり、1番目の衝撃物検知信号に対応する衝突物を歩行者P以外のものであると判定した場合)であって2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したときは(図6(c)参照)、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したときよりも、衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させる。すなわち、2番目の衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値F2に達した時から、ECU25が2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したことによるリフト装置5の作動開始時までの時間間隔は、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値F1に達した時から、ECU25が1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したことによるリフト装置5の作動開始時までの時間間隔よりも小さい。
一方、ECU25は、タイマー25aによりECU25による1番目の衝突物検知信号の受信時から所定時間計時されるまでに、衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致しなかったと判定したときは、インフレータ5gに対して起爆信号を出力しない。このとき、リフト装置5は作動しない。
尚、歩行者Pのフロントバンパ4への衝突からボンネットフード3のリフトアップの完了までに要する時間は、例えば数十ミリ秒である。
−ECUによるリフト装置の制御−
以下、図7に示すフローチャートを参照しながら、ECU25によるリフト装置5の制御について説明する。尚、スタート時(つまりエンジン始動時)は、ボンネットフード3は閉状態である。
ステップS1では、衝突物センサ21の出力信号に基づき、フロントバンパ4に衝突した衝突物を検知したか否かを判定する。ステップS1の判定結果がYESの場合はステップS2に進み、NOの場合はステップS1に戻る。ステップS2では、所定時間のカウントを開始する。ステップS3では、最初の出力信号の衝撃波形のモニタリングを開始する。ステップS4では、最初の出力信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定する。ステップS4の判定結果がYESの場合、すなわち、最初の出力信号に対応する衝突物が歩行者Pであると判定した場合はステップS5に進み、NOの場合、すなわち、最初の出力信号に対応する衝突物が歩行者P以外のものであると判定した場合はステップS6に進む。ステップS5では、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させて、ボンネットフード3の後端部を上側に変位させる。その後、エンドに進む。
ステップS6では、タイマー25aのカウント開始から所定時間経過したか否かを判定する。ステップS6の判定結果がYESの場合はエンドに進み、NOの場合はステップS7に進む。ステップS7では、衝突物センサ21の出力信号に基づき、上記歩行者P以外の衝突物の衝突後に、フロントバンパ4に衝突した衝突物を検知したか否かを判定する。ステップS7の判定結果がYESの場合はステップS8に進み、NOの場合はステップS6に戻る。ステップS8では、2つ目の出力信号の衝撃波形のモニタリングを開始する。ステップS9では、2つ目の出力信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定する。このとき、上述のように、2つ目の出力信号の衝撃波形の値がピーク値F2に達した時から、その衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かの判定時までの時間間隔Δt2は、最初の出力信号の衝撃波形の値がピーク値F1に達した時から、その衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かの判定時までの時間間隔Δt1よりも小さい(図6(c)参照)。ステップS9の判定結果がYESの場合はステップS10に進み、NOの場合はエンドに進む。ステップS10では、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させて、ボンネットフード3の後端部を上側に変位させる。このとき、上述のように、2つ目の出力信号の衝撃波形の値がピーク値F2に達した時から、その衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したことによるリフト装置5の作動開始時までの時間間隔は、最初の出力信号の衝撃波形の値がピーク値F1に達した時から、その衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したことによるリフト装置5の作動開始時までの時間間隔よりも小さい。その後、エンドに進む。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、タイマー25aにより所定時間が計時されるまでに、ECU25により衝突物検知信号の衝撃波形データとメモリー24に記憶された基準衝撃波形データとが一致したと判定されたときには、ECU25により、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させるので、歩行者Pが荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両1に衝突しても、タイマー25aにより所定時間が計時されるまでに、ECU25により衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されれば(つまり、荷物等が車両1に衝突した時から一定時間内に歩行者Pが車両1に衝突すれば)、リフト装置5が作動する。そのため、歩行者Pが荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両1に衝突したときに、リフト装置5が作動しないことを抑制できる。したがって、歩行者Pを確実に保護できる。
ところで、歩行者Pが荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両1に衝突した後、歩行者Pが車両1に衝突したときには、歩行者Pは車両1側に傾いているおそれがある。この場合、歩行者Pを確実に保護する観点から、歩行者Pとの衝突後、できる限り早くリフト装置5を作動させるのが望ましい。
ここで、本実施形態によれば、ECU25により2番目以降の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されたときには、ECU25により、ECU25により1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されたときよりも、衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させるので、ECU25により2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されたとき(つまり、荷物等が車両1に衝突した時から一定時間内に歩行者Pが車両1に衝突したとき)には、歩行者Pとの衝突後、比較的早くリフト装置5を作動させることができる。
また、ECU25が2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定するときには、ECU25により、ECU25が1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定するときよりも、衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い判定タイミングにするので、上述のような、ECU25により2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されたときにおけるリフト装置5の早期の作動を実現できる。
(実施形態2)
図8に示すように、本実施形態は、タイマー25aは、ECU25による1番目の衝突物検知信号の受信時から、ECU25により1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定する時(つまり、1番目の衝突物検知信号の判定タイミング。図8(b)及び(c)参照)までの時間を第1所定時間として計時するとともに、ECU25により1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致しないと判定されたときは、第1所定時間の計時の終了時から第2所定時間をさらに計時するものである。尚、これら第1及び第2所定時間の和は、実施形態1の所定時間とほぼ同じ大きさである。そして、ECU25は、タイマー25aによりECU25による1番目の衝突物検知信号の受信時から第1所定時間が計時されるまでに、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したとき、又はタイマー25aにより第1所定時間の計時の終了時から第2所定時間が計時されるまでに、2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したときは、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させる。その他の点に関しては、実施形態1とほぼ同様である。
−ECUによるリフト装置の制御−
以下、図9に示すフローチャートを参照しながら、ECU25によるリフト装置5の制御について説明する。
ステップS1´では、衝突物センサ21の出力信号に基づき、フロントバンパ4に衝突した衝突物を検知したか否かを判定する。ステップS1´の判定結果がYESの場合はステップS2´に進み、NOの場合はステップS1´に戻る。ステップS2´では、第1所定時間のカウントを開始する。ステップS3´では、最初の出力信号の衝撃波形のモニタリングを開始する。ステップS4´では、最初の出力信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定する。ステップS4´の判定結果がYESの場合、すなわち、最初の出力信号に対応する衝突物が歩行者Pであると判定した場合はステップS5´に進み、NOの場合、すなわち、最初の出力信号に対応する衝突物が歩行者P以外のものであると判定した場合はステップS6´に進む。ステップS5´では、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させて、ボンネットフード3の後端部を上側に変位させる。その後、エンドに進む。
ステップS6´では、第2所定時間のカウントを開始する。ステップS7´では、第1所定時間の計時の終了時から第2所定時間経過したか否かを判定する。ステップS7´の判定結果がYESの場合はエンドに進み、NOの場合はステップS8´に進む。ステップS8´では、衝突物センサ21の出力信号に基づき、上記歩行者P以外の衝突物の衝突後に、フロントバンパ4に衝突した衝突物を検知したか否かを判定する。ステップS8´の判定結果がYESの場合はステップS9´に進み、NOの場合はステップS7´に戻る。ステップS9´では、2つ目の出力信号の衝撃波形のモニタリングを開始する。ステップS10´では、2つ目の出力信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定する。このとき、上述のように、2つ目の出力信号の衝撃波形の値がピーク値F2に達した時から、その衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かの判定時までの時間間隔Δt2は、最初の出力信号の衝撃波形の値がピーク値F1に達した時から、その衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かの判定時までの時間間隔Δt1よりも小さい(図8(c)参照)。ステップS10´の判定結果がYESの場合はステップS11´に進み、NOの場合はエンドに進む。ステップS11´では、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させて、ボンネットフード3の後端部を上側に変位させる。このとき、上述のように、2つ目の出力信号の衝撃波形の値がピーク値F2に達した時から、その衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したことによるリフト装置5の作動開始時までの時間間隔は、最初の出力信号の衝撃波形の値がピーク値F1に達した時から、その衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したことによるリフト装置5の作動開始時までの時間間隔よりも小さい。その後、エンドに進む。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、タイマー25aにより第2所定時間が計時されるまでに、ECU25により衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されたときには、ECU25により、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させるので、歩行者Pが荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両1に衝突しても、タイマー25aにより第2所定時間が計時されるまでに、ECU25により衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されれば(つまり、荷物等が車両1に衝突した時から一定時間内に歩行者Pが車両1に衝突すれば)、リフト装置5が作動する。そのため、歩行者Pが荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両1に衝突したときに、リフト装置5が作動しないことを抑制できる。したがって、歩行者Pを確実に保護できる。
また、第1所定時間は、ECU25による1番目の衝突物検知信号の受信時から該ECU25により該1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定する時までの時間であるので、歩行者Pが荷物等を持っている場合において、ECU25により1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致しないと判定されても(つまり、荷物等が先に車両1に衝突しても)、タイマー25aにより第2所定時間が計時されるまでに、ECU25により2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されれば(つまり、荷物等が車両1に衝突した時から一定時間内に歩行者Pが車両1に衝突すれば)、リフト装置5が作動する。そのため、歩行者Pが荷物等を持っている場合において、荷物等が先に車両1に衝突したときに、リフト装置5が作動しないことを確実に抑制できる。
尚、本実施形態では、タイマー25aは、ECU25による1番目の衝突物検知信号の受信時から、ECU25により1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定する時までの時間を第1所定時間として計時するとともに、ECU25により1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致しないと判定されたときは、第1所定時間の計時の終了時から第2所定時間をさらに計時しているが、第1所定時間を計時せずに、ECU25により1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致しないと判定されたときに、その判定時から第2所定時間を計時しても良い。
(実施形態3)
本実施形態は、本発明の歩行者保護手段として、リフト装置5の代わりに、ボンネットフード3及びフロントウィンドウ7を覆うように膨張展開可能なエアバッグ装置6が設けられたものである。
図10に示すように、エアバッグ装置6は、ボンネットフード3の後端部と車体2との間に配置されている。エアバッグ装置6は、エアバッグ6aとインフレータ6bとエアバッグケース6cとを有する。エアバッグ6aは、通常時は、折り畳まれた状態でエアバッグケース6c内に格納され、ECU25により衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されたときは、エアバッグケース6cを突き破ってボンネットフード3の後端部と車体2との隙間から飛び出し、図11に示すように、ボンネットフード3の上面の後部及びフロントウィンドウ7の外面の下部を覆うように膨張展開する。これにより、歩行者Pの頭部や胸部等の衝撃を吸収して、歩行者Pを保護できる。インフレータ6bは、エアバッグケース6c内に収納され、ECU25により衝突物検知信号の衝撃波形パターンと基準衝撃波形パターンとが一致したと判定されたときに作動して、エアバッグ6aを膨張展開させる。エアバッグケース6cにはノッチ6dが形成されている。エアバッグ6aの作動時(つまりエアバッグ6aの膨張展開時)は、このノッチ6dからエアバッグケース6cは破断する。
以上により、実施形態1及び2と同様の作用効果が得られる。
尚、本実施形態では、エアバッグ装置6は、ボンネットフード3の上面及びフロントウィンドウ7の外面を覆うように膨張展開するが、ボンネットフード3の上面及びフロントウィンドウ7の外面の少なくとも一方を覆うように膨張展開すれば良い。
(その他の実施形態)
上記実施形態1及び2では、リフト装置5は、シリンダ5f及びインフレータ5gをアクチュエータとして用いるものであるが、ボンネットフード3の後端部を上方に変位可能な限り、如何なる装置であっても良い。例えば、パイロ(火薬)方式のものやスプリング方式のものや空気圧力方式のものやオイル圧力方式のもの等であっても良い。
また、上記各実施形態では、本発明の歩行者保護手段としてリフト装置5及びエアバッグ装置6のうち一方を設けているが、それらを併設しても良い。
また、上記各実施形態では、本発明の歩行者保護手段は、リフト装置5やエアバッグ装置6で構成されているが、車両1に衝突した歩行者Pを保護するためのものである限り、如何なるものでも良い。
また、上記各実施形態では、ECU25は、タイマー25aにより所定時間(第2所定時間)計時されるまでに、衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したときは、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させるが、最適な作動時間で、リフト装置5を作動させても良い。
また、上記各実施形態では、ECU25は、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致しないと判定した場合であって2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定するときは、1番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致するか否かを判定するときよりも、衝突物検知信号の衝撃波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い判定タイミングにすることで、上述のような、ECU25により2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定されたときにおけるリフト装置5の早期の作動を実現しているが、これ以外の他の手段で、これを実現しても良い。
また、上記各実施形態では、ECU25は、タイマー25aにより所定時間(第2所定時間)計時されるまでに、1番目又は2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したときは、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させるが、1番目及び2番目の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致しないと判定した場合(つまり、1番目及び2番目の衝突物検知信号に対応する衝突物を歩行者P以外のものであると判定した場合)であって3番目以降の衝突物検知信号の衝撃波形データと基準衝撃波形データとが一致したと判定したときも、最適な作動開始タイミングで、リフト装置5を作動させても良い。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、歩行者との衝突時に該歩行者を保護するための車両用歩行者保護装置等について有用である。
本発明の実施形態に係る車両用歩行者保護装置が搭載された車両のフロントバンパに歩行者が衝突したときの様子を示す、車両側方視から見た図である。 リフト装置の側面図であり、(a)は、通常時の様子を示す図であり、(b)は、フロントバンパに歩行者が衝突したときの様子を示す図である。 フロントバンパの平面図である。 車両用歩行者保護装置の概略構成図である。 車両用歩行者保護装置が搭載された車両のフロントバンパに、スーツケースを持った歩行者が衝突したときの様子を示す、車両側方視から見た図である。 フロントバンパにトランク及び歩行者が順に衝突したときにおけるその衝突による衝撃力と時間との関係を示す図であり、(a)は、フロントバンパにトランクが衝突した直後の図であり、(b)は、フロントバンパに歩行者が衝突する直前の図であり、(c)は、フロントバンパに歩行者が衝突した直後の図である。 ECUによるリフト装置の制御を示すフローチャートである。 フロントバンパにトランク及び歩行者が順に衝突したときにおけるその衝突による衝撃力と時間との関係を示す図であり、(a)は、フロントバンパにトランクが衝突した直後の図であり、(b)は、フロントバンパに歩行者が衝突する直前の図であり、(c)は、フロントバンパに歩行者が衝突した直後の図である。 ECUによるリフト装置の制御を示すフローチャートである。 エアバッグ装置の断面図である。 車両の斜視図である。
符号の説明
1 車両
2 車体
3 ボンネットフード
4 フロントバンパ
5 リフト装置(歩行者保護手段)
6 エアバッグ装置(歩行者保護手段)
7 フロントウィンドウ
20 車両用歩行者保護装置
21 衝突物センサ(衝突物検知手段)
24 メモリー(記憶手段)
25 ECU(判定手段,制御手段)
25a タイマー(計時手段)

Claims (7)

  1. 歩行者との衝突時に該歩行者を保護するための車両用歩行者保護装置であって、
    車両に衝突した歩行者を保護するための歩行者保護手段と、
    上記車両に衝突した衝突物を検知する衝突物検知手段と、
    基準波形データを記憶する記憶手段と、
    上記衝突物検知手段からの衝突物検知信号を受信したときに、該衝突物検知信号の波形データと上記記憶手段に記憶された基準波形データとを比較して、それらが一致するか否かを判定する判定手段と、
    上記判定手段による1番目の衝突物検知信号の受信時から所定時間を計時する計時手段と、
    上記計時手段により所定時間が計時されるまでに、上記判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときに、最適な作動タイミングで又は最適な作動時間で、上記歩行者保護手段を作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  2. 請求項1記載の車両用歩行者保護装置において、
    上記計時手段は、上記判定手段による1番目の衝突物検知信号の受信時から第1所定時間を計時するとともに、該第1所定時間の計時の終了時から第2所定時間を計時するように構成されており、
    上記制御手段は、上記計時手段により第2所定時間が計時されるまでに、上記判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときは、上記歩行者保護手段を作動させるように構成されていることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  3. 請求項2記載の車両用歩行者保護装置において、
    上記第1所定時間は、上記判定手段による1番目の衝突物検知信号の受信時から該判定手段により該1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定する時までの時間であることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両用歩行者保護装置において、
    上記制御手段は、
    上記判定手段により衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときは、該衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時から所定時間経過した作動タイミングで、上記歩行者保護手段を作動させていて、
    上記判定手段により2番目以降の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときは、上記判定手段により1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致したと判定されたときよりも、衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い作動タイミングで、上記歩行者保護手段を作動させるように構成されていることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  5. 請求項4記載の車両用歩行者保護装置において、
    上記判定手段は、上記衝突物検知手段からの衝突物検知信号を受信したときは、該衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時から所定時間経過した判定タイミングで、該波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定するように構成されており、
    上記制御手段は、上記判定手段が2番目以降の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定するときは、上記判定手段が1番目の衝突物検知信号の波形データと基準波形データとが一致するか否かを判定するときよりも、衝突物検知信号の波形の値がピーク値に達した時からの経過時間が短い判定タイミングにするタイミング変更手段を有することを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両用歩行者保護装置において、
    上記歩行者保護手段は、上記車両のボンネットフードの後部を上方に変位可能なリフト装置を有することを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両用歩行者保護装置において、
    上記歩行者保護手段は、上記車両のボンネットフード及びフロントウィンドウの少なくとも一方を覆うように展開可能なエアバッグ装置を有することを特徴とする車両用歩行者保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015151115A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 車両用ポップアップフード装置

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