JP2006297244A - イオンクロマトグラフィー装置用前処理カラム、その回生方法及びイオンクロマトグラフィー装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 互いにつながっているマクロポアとマクロポアの壁内に半径が0.1〜100μmのメソポアを有する連続気泡構造の有機多孔質体を充填したイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラム。
【選択図】 なし
Description
。当該陽イオン交換体は、溶離液中のナトリウムイオンを水素イオンに交換して低導電率の水を生成させ、かつ溶離してくる測定対象イオンについては、その対イオンをナトリウムイオンから水素イオンに交換させることで、溶存形態を塩化ナトリウムから、より高導電率の塩酸に変換させ、測定のS/N比を向上させるように作用する。
(有機多孔質体Aの製造)
スチレン7.26g、ジビニルベンゼン1.81g、ソルビタンモノオレート3.89gを混合し、均一に溶解させた。次に当該スチレン、ジビニルベンゼン及びソルビタンモノオレート混合物を、180gの純水に過硫酸カリウム0.24gを溶解させた水溶液に添加し、遊星式攪拌装置である真空攪拌脱泡ミキサー(イーエムイー社製)を用いて13.3kPaの減圧下、底面直径と充填物の高さの比が1:1、公転回転数1800回転/分、自転回転数600回転/分で5分間攪拌し、油中水滴型エマルジョンを得た。乳化終了後、装置内を窒素で十分置換した後密封し、静置下60℃で24時間重合させた。重合終了後、内容物を取り出し、イソプロパノールで18時間ソックスレー抽出し、未反応モノマー、水およびソルビタンモノオレエートを除去した後、85℃で一昼夜減圧乾燥した。
前記有機多孔質体Aを切断して、5.9gを分取し、ジクロロエタン800mlを加え60℃で30分加熱した後、室温まで冷却し、クロロ硫酸30.1gを徐々に加え、室温で24時間反応させた。その後、酢酸を加え、多量の水中に反応物を投入し、水洗して有機多孔質陽イオン交換体Aを得た。この有機多孔質陽イオン交換体Aのイオン交換容量は、4.8mg当量/g乾燥有機多孔質陽イオン交換体であった。この有機多孔質陽イオン交換体Aの内部構造は、連続気泡構造を有しており、乾燥状態のサンプルを用いて、水銀圧入法により求めた細孔分布曲線の主ピークのピークトップの半径(R)は1.5μm、主ピークの半値幅(W)は0.6μm、W/R値は0.40であった。また、全細孔容積は、16ml/gであった。
前記方法で得られたH+形カチオンモノリスを円柱状に切り出して、内径4.6mmの円柱状のカラムに充填層の長さが10mmとなるように充填し、前処理カラムを作製した。
・模擬試料液;PWR発電所において海水がリークした復水を模擬したものであり、純水に塩化物イオン10μg/リットル、硫酸イオン10μg/リットル、アンモニア0.4mg/リットル(0.0222meq/リットル)、ヒドラジン0.1mg/リットル(0.003meq/リットル)、ETA0.5mg/リットル(0.0082meq/リットル)を配合した試料液である。
・ 分離カラム;AS12A(ダイオネクス社製)
・ 濃縮カラム;TAC2(ダイオネクス社製)
・ ガードカラム;AG12A(ダイオネクス社製)
・ 溶離液;2.7mMNa2CO3と0.3mMNaHCO3の混合液
・ サプレッサー;リサイクルモード100mA
・ 濃縮条件;2ml/分×10分、20ml濃縮
前処理カラムを省略した以外は、実施例1と同様の方法で行った。すなわち、比較例1は試料液を前処理カラムに通さずに分析したものである。その結果を図3に示す。
模擬試料液に代えて、純水に塩化物イオン10μg/リットルを配合した参考試料液を用いた以外は、比較例1と同様の方法で行った。この参考例1は前処理カラムの除去効果を確認するためのものである。その結果を表1に示す。
・ 逆洗液;塩酸1mol/リットル
・ 逆洗液の流速等;流速1ml/分、通液時間;10分
2 溶離液タンク
3 試料ポンプ
4 溶離液ポンプ
5 前処理カラム
6 濃縮カラム
7 分離カラム
8 サプレッサー
9 検出器
e、f、g、h、i、jk、l、m バルブ
10 イオンクロマトグラフィー装置
Claims (8)
- 互いにつながっているマクロポアとマクロポアの壁内に半径が0.1〜100μmのメソポアを有する連続気泡構造の有機多孔質体を充填したことを特徴とするイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラム。
- 前記有機多孔質体は、官能基が導入されたものであることを特徴とする請求項1記載のイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラム。
- 前記官能基は、イオン交換容量が1.0μg当量/g乾燥有機多孔質体以上となるようなイオン交換基であることを特徴とする請求項2記載のイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラム。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載のイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラムに、試料の通液方向とは逆方向から逆洗液を流して逆洗又は再生を行うことを特徴とするイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラムの回生方法。
- 前記逆洗液が、溶離液であることを特徴とする請求項4記載のイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラムの回生方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載のイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラムを電気再生することを特徴とするイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラムの回生方法。
- 少なくとも請求項1〜3のいずれか1項記載のイオンクロマトグラフィー装置用前処理カラムを組み込んでなることを特徴とするイオンクロマトグラフィー装置。
- 前記イオンクロマトグラフィー装置用前処理カラムは、濃縮カラムの前段に設置することを特徴とする請求項7記載のイオンクロマトグラフィー装置。
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