JP2006296612A - ベッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ソファー状態に変形可能なベッドにおいて、基台フレームに前後摺動可能に摺動フレームを配設する。また、摺動フレームに腰受ボトムを配設すると共に、摺動フレームが基台フレームに対して前後摺動することで作動する収納機構に脚受ボトムを配設する。そして、摺動フレームに前後摺動可能に配設した第二摺動フレームが摺動フレームに対して後方へ摺動することで、脚受ボトムを第二摺動フレームと基台フレーム及び摺動フレームとの間に移動させ、脚受ボトムを腰受ボトム下方へ収納させるようにする。また、基台フレームを昇降手段にて床面に設置されるベースフレームに対して昇降可能とした基台ユニットを具備させる。
【選択図】図1
Description
請求項2の発明は、前記収納機構において、第二摺動フレームを摺動フレームに対して前後摺動させる摺動リンクを具備したことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記収納機構において、第二摺動フレームが摺動フレームに対して後方へ摺動することにより、脚受ボトムを第二摺動フレームと基台フレーム及び摺動フレームとの間に収まる高さへ水平な状態を保持しながら移動させる収納リンクを具備したことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記基台ユニットに具備した昇降手段を平行リンクとしたことを特徴とする。
また、前記基台フレームを昇降手段にて床面に設置されるベースフレームに対して昇降可能とした基台ユニットを具備した。これによると、このベッドは、床面に対する各ボトムの高さを変えることができる。したがって、このベッドは、ベッドに仰臥した利用者を介護者が介助するに当たり、介護者が介助を行いやすい高さにベッドの高さを任意に調節でき、より楽に介助が行えるようにできる。また、利用者が腰掛けた状態から離床しやすい高さに任意にベッドの高さを調節できることで、利用者がより離床しやすくできる。すなわち、このベッドは、基台ユニットに昇降手段を具備させたことで、より使い勝手の良いベッドとできる。
また、このベッドは、収納機構にて脚受ボトムを腰受ボトム下方に収納できるようにしたことで、脚受ボトムを収納させた際、ベッド前方に開放空間を形成することができ、ベッドに仰臥していた使用者が離床するためのスペースを簡単に確保することができる。
さらに、このベッドは、起伏機構及び収納機構により、ベッド状態からソファー状態へ変形させることができることから、ベッドに仰臥した利用者が身体の向きを換えることなく腰掛けた状態となれ、ベッドの側部で端座位を取ることなく、利用者がベッド前方から容易に離床可能にできる。
また、このベッドは、基台フレームを昇降手段にて床面に設置されるベースフレームに対して昇降可能とした基台ユニットを具備したことで、床面に対する各ボトムの高さを変えることができる。したがって、このベッドは、ベッドに仰臥した利用者を介護者が介助するに当たり、介護者が介助を行いやすい高さにベッドの高さを任意に調節でき、より楽に介助が行えるようにできる。また、利用者が腰掛けた状態から離床しやすい高さに任意にベッドの高さを調節できることで、利用者がより離床しやすくできる。すなわち、このベッドは、基台ユニットに昇降手段を具備させたことで、より使い勝手の良いベッドとできる。
この基台ユニット2は、床面上に設置されるベースフレーム10と、該ベースフレーム10に対して基台フレーム11を昇降させる昇降手段12から主に構成されている。
まず、ベースフレーム10は、第2図及び第3図の(a)図に示すように、平面視において前方側が開放された略々コ字形状に構成されており、該ベースフレーム10の前後両側部には昇降手段12の構成部材である側面視において略々矩形状の第一杆体13,13,・・・がそれぞれ固着されている。
次に、昇降手段12は、第2図及び第3図の(a)図に示すように、側面視において略々三角形状の第二杆体14,14,・・・の前部と前記第一杆体13,13,・・・上部が軸材15,15,・・・にて枢結されると共に、前記ベースフレーム10後部側に位置する第二杆体14,14間に連結桁16が固着されている。また、横桁17a,17aの前後部下面に側面視において略々五角形状の第三杆体17b,17b,・・・がそれぞれ固着されると共に、横桁17a,17aの内側方向へ突出するように連結具17c,17c,・・・が固着されたサイドフレーム17,17の前記第三杆体17b,17b,・・・下部と前記第二杆体14,14,・・・下部が軸材18,18,・・・にて枢結されている。また、前記ベースフレーム10の前後に位置する第二杆体14,14,・・・後部間に第四杆体19,19が軸材20,20,・・・にて枢結されている。すなわち、当該昇降手段12は前記各杆体13,13,・・・,14,14,・・・,17b,17b,・・・,19,19にて平行リンクを構成している。
続いて、基台フレーム11は、第4図に示すように、平面視において略々矩形状に構成された枠フレーム21の横桁21a,21aの前後部外側面に連結具22,22,23,23がそれぞれ固着され、前記横桁21a,21aの内側面には該横桁21a,21aに沿うように、かつ、正面視において略々コ字形状のレール24,24が該レール24,24の開放された側が内側を向くように固着されている。なお、前記レール24,24の中間下部には後述する摺動フレーム3を配設するための切欠部24a,24aが設けられている。また、枠フレーム21の後桁21b両端にはヘッドボードHB取付け用の係止具25,25が固着されると共に、該後桁21bの一端部下面にはブラケット26が固着されている。さらに、該後桁21bの中間部には後述する駆動手段4の係止部材27が固着されると共に、両端部には後述する起伏機構8の取付部材28,28が固着され、該取付部材28,28の上面には後述する背受ボトム6を支持する支持具28a,28aが設けられている。また、後桁21bの前記ブラケット26取付け他端側下面には後述する収納機構9の取付部となるプレート29,29が固着されている。さらに、枠フレーム21の前桁21c中間部後面にはブラケット30が固着され、該ブラケット30にはローラー31が軸材32にて枢結されている。
このように構成された基台フレーム11は、枠フレーム21に設けた連結具22,22,23,23を前記昇降手段12のサイドフレーム17,17に設けた連結具17c,17c,・・・に重ね合わせ、両者を螺子33,33,・・・にて止着させることで、ベースフレーム10上方に配設される。そして、基台フレーム11に設けた前記ブラケット26に適宜伸縮自在なアクチュエーター34後部を軸材35にて枢結させ、前端を前記ブラケット26が位置する側の昇降手段12の第四杆体19中間部に固着されたブラケット36に軸材37にて枢結させる。
この摺動フレーム3は、第5図に示すように、左右一対の主桁3a,3aの前部及び後部に車軸3b,3b,・・・の一端側が外側方向へ突出するように取付けられ、その突出側に前記基台ユニット2の基台フレーム11に設けたレール24,24内で転動可能なローラー3c,3c,・・・が取付けられている。また、主桁3a,3aの前部には後述する腰受ボトム5を支持する支持具38,38が支持アーム3d,3dを介して設けられ、主桁3a,3aの後部には後述する背受ボトム6を支持する支持具39,39がL型プレート3e,3eを介して設けられている。さらに、前記主桁3a,3aの前部及び後部の下面には吊下げパイプ3f,3f,・・・が固着され、該吊下げパイプ3f,3f,・・・の下端には下桁3g,3gの後部及び中間部の上面がそれぞれ固着されている。また、該下桁3g,3gの内側面には該下桁3g,3gに沿うように、かつ、正面視において略々コ字形状のレール3h,3hが該レール3h,3hの開放された側が内側を向くように固着されている。さらに、前記下桁3g,3g及びレール3h,3hの前部下面間には前桁3iが固着され、該前桁3i両端部の後面にはブラケット3j,3jが固着されると共に、該ブラケット3j,3jにはローラー40,40が軸材41,41にて枢結されている。また、前記下桁3g,3g及びレール3h,3hの後部上面間には後桁3kが固着され、該後桁3kの適所には上下方向の軸心を有するようボス部材42が固着されている。また、前記主桁3a,3a前側に設けられた吊下げパイプ3f,3f間には連結パイプ3lが固着され、該連結パイプ3lの中間部には後述する駆動手段4の係止部材43が固着されると共に、両端部には側面視において略々逆ヘ字形状のプレート44,44が固着されている。なお、該プレート44,44の前部には後述する腰受ボトム5の取付部となる空孔部44a,44aが穿たれ、後部には後述する起伏機構8の取付部となる空孔部44b,44bが穿たれると共にブラケット部材44c,44cが固着されている。
なお、本実施例においては、駆動手段4として適宜伸縮自在なアクチュエーター45を用いているが、例えば螺子と螺合体により相対的に前後に移動する構成の駆動手段としても良く、本実施例に限定するものではなく、駆動手段は摺動フレーム3を基台フレーム11に対して前後に摺動できるものであれば何ら問題はない。
また、本実施例においては、前記駆動手段4の制御装置を図示してはいないが、基台フレーム11に対して摺動フレーム3を任意の位置で作動及び停止できるように構成されているものである。
この腰受ボトム5は、第6図及び第7図に示すように、平面視において後側が開放された略々コ字形状に曲折された枠パイプ5aの開放端部間に桁パイプ5bが固着され、該桁パイプ5bの両端部後面に平面視において略々へ字形状に曲折された軸材5c,5cが固着されている。また、該桁パイプ5bと枠パイプ5a間には複数の補強桁5d,5dが固着され、該補強桁5d,5dと枠パイプ5a,5a間にはプレート5e,5eが固着されている。さらに、前記枠パイプ5aと桁パイプ5bの中間部間にはガイド桁5fが固着され、該ガイド桁5fの下部には当該腰受ボトム5を揺動させるための側面視において略々台形状の揺動部材48が配設されている。また、前記枠パイプ5aの両側部には拡張フレーム5g,5gが固着されている。なお、図示していないが、腰受ボトム5の内部にはマットの受けとして機能するステーが複数本固着されている。
このように構成された腰受ボトム5は、前記軸材5c,5cを前記摺動フレーム3のプレート44,44に設けた空孔部44a,44aに枢結させることで、前記軸材5c,5cを中心に当該腰受ボトム5が回動可能に摺動フレーム3に配設される。また、該腰受ボトム5は、床面に対して水平な状態において、前記摺動フレーム3の支持アーム3d,3dに設けた支持具38,38にて前記プレート5e,5eが支持されると共に、前記基台フレーム11前部に設けられたローラー31にて前記ガイド桁5fが支持されている。
まず、背受ボトム6は、第6図及び第7図に示すように、平面視において前側が開放された略々コ字形状に曲折した枠パイプ6aの開放端部間に平面視において後側が開放された略々コ字形状に曲折された桁パイプ6bが固着されている。また、前記枠パイプ6aと桁パイプ6b間には複数の補強パイプ6c,6cが固着され、該補強パイプ6c,6cの適所には側面視において長孔6d,6dが穿たれた軸受部材6e,6eが固着されると共に、桁パイプ6bの両端部前面にはブラケット6f,6fがそれぞれ固着されている。なお、図示してはいないが、背受ボトム6の内部にはマットの受けとして機能するステーが複数本固着されている。
このように構成された起伏機構8は、前記背受ボトム6が床面に対して水平な状態において、背受ボトム6と腰受ボトム5が同一平面を形成するように、かつ両者が隣接するように、背受ボトム6を支持している。また、この際、背受ボトム6は、前記摺動フレーム3後部に設けた支持具39,39と前記基台フレーム11の取付部材28,28上部に設けた支持具28a,28aによっても支持される。
また、前記背受ボトム6と腰受ボトム5に渡って、その上部には背側マットM1が載置されている。
まず、第7図の(a)図に示すように、腰受ボトム5と背受ボトム6が同一平面を形成する状態にあるときは、駆動手段4であるアクチュエーター45が最も伸長した状態であり、摺動フレーム3は前端位置に位置している。この状態では、前記腰受ボトム5の揺動部材48と前記基台ユニット2の基台フレーム11前部に設けたローラー31は接当していない状態であり、腰受ボトム5は床面に対して水平な状態となっている。また、起伏機構8の第二杆体53,53は前方へ回動した状態であり、背受ボトム6も床面に対して水平な状態となっている。
次に、第7図の(b)図に示すように、アクチュエーター45を縮めて、摺動フレーム3を後方へ移動させると、摺動フレーム3に配設された腰受ボトム5も同様に後方へ移動する。このとき、腰受ボトム5の揺動部材48に沿って前記基台フレーム11前部のローラー31が転動するようになり、前記軸材5c,5cを回動中心として腰受ボトム5の前部側が上方回動する。また、これと同時に、起伏機構8の第一杆体49,49が摺動フレーム3と共に後方へ移動するので、第二杆体53,53の回動中心である前記軸材54,54と第一杆体49,49の回動中心である前記軸材50,50との間隔が徐々に狭くなる。そのため、第二杆体53,53は、軸材54,54を中心に上方回動すると共に、第一杆体49,49は第三杆体56,56により回動される。このように動作する起伏機構8に配設された背受ボトム6は、腰受ボトム5の回動中心である軸材5c,5cから徐々に離間するように押し上げられながら起立するように動作される。したがって、この起伏機構8は、背受ボトム6の起立動作時における利用者の腰部の曲折位置と背受ボトム6の見かけ上の回動中心が略々一致した状態となって、利用者と背側マットM1との間に違和感が出ないように、背受ボトム6を起立させるよう構成されたものとなっている。また、第7図の(a)図から(b)図に示す状態に至るまでの間において、第二杆体53,53が背受ボトム6を押上げる押上げ点が、始めは第二杆体53,53の中間部と背受ボトム6の補強パイプ6c,6c下面に設けたガイド部材6g,6g後部との当接点であったのが、背受ボトム6の起立動作が進むに連れて、第二杆体53,53の前部上面とガイド部材6g,6g前部との当接点へと変化し、第7図の(b)図に示すように、最終的には第二杆体53,53の前部に設けたブッシュ部材55,55と背受ボトム6の軸受部材6e,6eとの当接点へ変化するようにされている。すなわち、背受ボトム6が起立するに連れて、押上げ点が背受ボトム6の回動中心である前記軸材52,52に近づく方向へ変化するようにされている。これによると、第7図の(a)図と(b)図に示す状態間の背受ボトム6の起伏速度を、押上げ点を変化させずに起伏動作させた場合に比べて、ゆっくりとした起伏速度とすることができ、ベッド1に仰臥した利用者に恐怖感を与えないようにできる。また、背受ボトム6の押上げ点を変化させることで、背受ボトム6の起伏動作における全体的な起伏速度が遅すぎると、ベッド1の利用者に感じさせないようにできる。
また、第8図に示すように、アクチュエーター45をさらに縮めて最も縮んだ状態とすると、前記基台フレーム11前部のローラー31と腰受ボトム5の揺動部材48との接当状態がとけ、腰受ボトム5は水平な状態に戻る。また、背受ボトム6は起立状態で保持され、側面視においてソファー状態となる。
なお、第8図の状態からアクチュエーター45を伸長すると、上述とは逆の手順となって、第7図の(a)図に示す、元の腰受ボトム5と背受ボトム6が同一平面を形成する状態かつ両者が床面に対して水平な状態へと復帰する。
まず、脚受ボトム7は、第9図に示すように、平面視において略々矩形状に構成された枠フレーム7aの内部に複数の補強桁7b,7bが固着されている。また、枠フレーム7aの両側部には拡張フレーム7c,7cが固着されている。なお、図示してはいないが、脚受ボトム7の内部にはマットの受けとして機能するステーが複数本固着されている。また、脚受ボトム7の上部には脚側マットM2が載置されている。
まず、第二摺動フレーム61は、第9図に示すように、左右一対の主桁61a,61aの前部間に前桁61bが固着されると共に、後部上面間に後桁61cが固着され、該後桁61cの適所に上下方向の軸心を有するようにボス部材64が固着され、平面視において略々矩形状に構成されている。また、前記主桁61a,61aの後部及び中間部には車軸61d,61d,・・・の一端が外側方向へ突出するように取付けられると共に、該車軸61d,61d,・・・の突出側に前記摺動フレーム3のレール3h,3h内で転動可能なローラー61e,61e,・・・が取付けられている。さらに、前記後桁61cの両端部下面にはブラケット65,65が固着されている。
次に、収納リンク62は、第9図に示すように、前記第二摺動フレーム61のブラケット65,65に第一杆フレーム66,66の後部が軸材67,67にて枢結され、第一杆フレーム66,66前部に設けた軸材66a,66aに枢結されたローラー68,68が前記脚受ボトム7の補強桁7b,7b前部下面に設けたレール7d,7dに該レール7d,7d内にて前後摺動可能に枢結されている。また、前記第二摺動フレーム61の主桁61a,61a前部に中間部に長孔69a,69aが穿たれた第二杆フレーム69,69前部が軸材70,70にて枢結され、第二杆フレーム69,69後部が前記脚受ボトム7の補強桁7b,7b後部に軸材71,71にて枢結されている。さらに、第一杆フレーム66,66の中間部に固着されたボス部材66b,66bに軸材72,72にて枢結されたブッシュ部材73,73が前記第二杆フレーム69,69の長孔69a,69aに摺動可能に枢結されると共に、第一杆フレーム66,66の後部に側面視において略々台形状のガイド材74,74が第一杆フレーム66,66下方へ突出するように止着されている。また、前記第一杆フレーム66,66の前部間と後部間には、収納リンク62の各杆フレーム66,66,69,69を同期的かつ均等に作動させるための連結パイプ75,75がそれぞれ固着されている。
続いて、摺動リンク63は、第10図に示すように、前記第二摺動フレーム61のボス部材64に第一杆体76前部が軸材77にて枢結され、該第一杆体76後部と第二杆体78前部が軸材79にて枢結されている。また、第二杆体78の中間後部寄りと前記摺動フレーム3のボス部材42が軸材80にて枢結されている。さらに、第二杆体78後部には摺動軸81が取付けられ、該摺動軸81が前記基台ユニット2の基台フレーム11のプレート29,29に止着された平面視において略々L字形状のL字孔82aが穿たれた案内プレート82の前記L字孔82aに摺動可能に枢結されている。また、この摺動リンク63は平面視において第一杆体76と第二杆体78が略々ヘ字を形成するよう構成されている。
まず、第10図に示すように、脚受ボトム7が腰受ボトム5と同一平面を形成する状態にあるときは、駆動手段4である前記アクチュエーター45が最も伸長した状態であり、前記摺動フレーム3は前端位置に位置されると共に、前記第二摺動フレーム61も前端位置に位置されている。また、このとき、収納リンク62の第一杆フレーム66,66に設けたガイド材74,74と摺動フレーム3前部に設けたローラー40,40は接当した状態にあり、収納リンク62はその作動が規制された状態となっており、脚受ボトム7は第二摺動フレーム61上方にて床面に対して水平な状態で収納リンク62にて支持されている。
次に、第11図に示すように、アクチュエーター45を縮めて、前記摺動フレーム3を後方へ移動させる。すると、第11図の(a)図に示すように、前記摺動リンク63の摺動軸81が前記案内プレート82に設けたL字孔82aの前後方向の穴部に沿って摺動され、摺動リンク63の第一杆体76と第二杆体78が平面視において略々へ字を形成した状態を保持したまま、摺動フレーム3が移動された分だけ第二摺動フレーム61を後方へ移動させる。すなわち、第二摺動フレーム61は前記摺動フレーム3に対して動くことなく、第二摺動フレーム61と摺動フレーム3が一体となった状態で後方へ移動される。したがって、第一杆フレーム66,66に設けたガイド材74,74が摺動フレーム3前部に設けたローラー40,40に対して動かないので、収納リンク62は作動されることなく、収納機構9全体が後方へ移動されるようになり、脚受ボトム7は摺動フレーム3が後方へ移動した分だけ、後方へスライドするように移動される。
さらに、アクチュエーター45を縮め、摺動フレーム3をさらに後方へ移動させる。すると、第11図の(a)図に示すように、摺動リンク63の摺同軸81が前記案内プレート82に設けたL字孔82aの左右方向の穴部に沿って摺動されるようになり、摺動リンク63の前記軸材80と摺動軸81との前後の位置関係が入れ替わるように作動される。これにより、摺動リンク63の各軸材77,79,80が図中一点鎖線で示す軌跡を描きながら後方へ移動され、第一杆体76と第二杆体78が平面視において略々V字を形成するように回動され、第二摺動フレーム61は摺動フレーム3に対して後方へ移動される。すなわち、第二摺動フレーム61が摺動フレーム3のレール3h,3hに沿って後方へ移動し、第二摺動フレーム61は摺動フレーム3下部へ移動していく。この動きに伴って、第一杆フレーム66,66に設けたガイド材74,74が摺動フレーム3前部のローラー40,40に接当しながらローラー40,40に対して後方へ移動され、第一杆フレーム66,66は前記軸材67,67を中心に前部が下方回動されると共に、前部に設けたローラー68,68が前記脚受ボトム7のレール7d,7dに沿って前方へ摺動される。すると、第一杆フレーム66,66の中間部に枢結したブッシュ部材73,73が第二杆フレーム69,69の長孔69a,69aに沿って摺動することで、第二杆フレーム69,69は前記軸材70,70を中心にその後部が下方回動され、前記脚受ボトム7は水平な状態が保持されたまま下方へ移動される。すなわち、脚受ボトム7は後方へ移動されると共に下方へ移動される。
そして、第12図に示すように、アクチュエーター45を最も縮めた状態とすると、摺動フレーム3は後端位置に位置される。このとき、摺動リンク63の前記軸材80と摺動軸81の前後の位置関係が入れ替わって、第一杆体76と第二杆体78が平面視において略々V字を形成する状態となり、第二摺動フレーム61は摺動フレーム3の下部に収納された状態となっている。また、第一杆フレーム66,66に設けたガイド材74,74と摺動フレーム3前部のローラー40,40との接当状態がとけた状態となっており、第一杆フレーム66,66及び第二杆フレーム69,69はそれぞれの回動中心である前記軸材67,67,70,70を中心に最も下方回動作され、脚受ボトム7は水平な状態を保持されたまま少なくとも脚側マットM2が第二摺動フレーム61と前記基台フレーム11及び摺動フレーム3との間に収まる高さまで下方へ移動されている。すなわち、脚受ボトム7はさらに後下方へ移動され、脚受ボトム7は腰受ボトム5の下方に収納された状態となっている。
なお、第12図の状態からアクチュエーター45を伸長させると、上述とは逆の手順となって、元の脚受ボトム7と腰受ボトム5が同一平面を形成する状態に復帰する。
また、この収納機構9は、摺動リンク63を具備させたことで、前記摺動フレーム3の前後摺動に伴って、第二摺動フレーム61が摺動フレーム3に対して前後摺動される構成とされており、駆動手段4であるアクチュエーター45を伸縮させるだけの簡便な操作にて、収納機構9の作動と共に起伏機構8の作動と腰受ボトム5の揺動及び移動を行えるようにされている。したがって、一つの駆動手段4でベッド1を第1図の(b)図に示すベッド状態または第14図に示すソファー状態へ変形させることができる。
また、このベッド1は、収納機構9にて脚受ボトム7を腰受ボトム5下方に収納できるようにしたことで、脚受ボトム7を収納させた際に、ベッド1前方に開放空間を形成することができ、ベッド1に仰臥していた利用者が離床するためのスペースを簡単に確保することができる。
さらに、このベッド1は、起伏機構8及び収納機構9により、第1図の(b)図に示すベッド状態から第14図に示すソファー状態へ変形させることができることから、ベッド1に仰臥した利用者が身体の向きを換えることなく腰掛けた状態となれ、ベッド1の側部で端座位を取ることなく、利用者がベッド1前方から容易に離床可能にできる。
また、このベッド1は、基台ユニット2に昇降手段12を備えたことで、第1図の状態から第13図の状態または第15図の状態へと床面に対する各ボトム5,6,7の高さを変えることができる。したがって、このベッド1は、第13図の状態においては、ベッド1に仰臥した利用者を介護者が介助するに当たり、介護者が介助を行いやすい高さに任意にベッド1の高さを調節でき、より楽に介助が行えるようになる。また、第15図においては、利用者が腰掛けた状態から離床しやすい高さに任意にベッド1の高さを調節できることで、利用者がより離床しやすくできる。すなわち、このベッド1は、基台ユニット2に昇降手段12を具備させたことで、より使い勝手の良いベッド1とされている。
また、本実施例では、収納機構9に摺動リンク63を用いているが、例えば、摺動リンク63の代わりに摺動フレーム3と第二摺動フレーム61との間に、摺動フレーム3に対して第二摺動フレーム61が前後摺動可能となるように駆動手段を配設させる。そして、該駆動手段を前記駆動手段4とは独立して操作できるようにしても良い。また、該駆動手段を前記駆動手段4の作動に応じて作動するようにしても良い。これらの様にしても、前記収納機構9と同様の作用を得ることができる収納機構を構成することができる。
さらに、本実施例では、摺動リンク63の案内プレート82にL字孔82aを設けることで、摺動軸81がL字孔82aに沿って前後方向の移動をしている間は、第二摺動フレーム61と摺動フレーム3を一体として移動させ、摺動軸81がL字孔82aに沿って左右方向の移動をするようになると、第二摺動フレーム61が摺動フレーム3に対して移動するようにされている。すなわち、摺動軸81が左右方向への移動をすることにより、摺動リンク63の第二杆体78が軸材80を中心に回動し、第二摺動フレーム61が摺動フレーム3に対して動作する。したがって、案内プレート82に設ける孔部はL字孔82aの形状に限ることなく、第二杆体78が軸材80を中心に回動可能となるように摺動軸81が左右方向に移動可能な形状の孔部であれば良い。つまり、前後方向に対して斜めに穿たれた孔部でも良い。また、平面視において略々く字状の孔部でも、左右方向に一の字状の孔部でも良い。これらのような孔部によると、前記L字孔82aと同様に第二摺動フレーム61を摺動フレーム3に対して動作させることができると共に、孔部の形状を変えることにより、脚受ボトム7を腰受ボトム5下方に収納させるタイミングを変えることができる。
また、本実施例では、各杆フレーム66,66,69,69にてXフレームを形成させた収納リンク62を用いて、脚受ボトム7を水平に保持したまま昇降させることを可能とし、脚受ボトム7及び脚側マットM2を収納させるための第二摺動フレーム61と基台フレーム11及び摺動フレーム3との間に設ける空間を少なくなるようにしているが、例えば、収納リンクに平行リンクを用いても良く、脚受ボトム7を他のボトム5,6と同一平面を形成する状態で支持可能かつ脚受ボトム7を水平な状態に保持したまま昇降させることができるものであれば何ら問題はない。
2 基台ユニット
3 摺動フレーム
4 駆動手段
5 腰受ボトム
6 背受ボトム
7 脚受ボトム
8 起伏機構
9 収納機構
10 ベースフレーム
11 基台フレーム
12 昇降手段
61 第二摺動フレーム
62 収納リンク
63 摺動リンク
HB ヘッドボード
M1 背側マット
M2 脚側マット
Claims (4)
- 少なくとも背受ボトムと腰受ボトムと脚受ボトムを具備し、前記背受ボトムは基台フレームに前後摺動可能に配設された摺動フレームが前記基台フレームに対して前後摺動することで作動する起伏機構によって支持され、前記腰受ボトムは前記摺動フレームに支持され、前記脚受ボトムは前記摺動フレームが前記基台フレームに対して前後摺動することで作動する収納機構によって支持され、前記各ボトムが同一平面を形成するベッド状態から背受ボトムが起立される際、腰受ボトムが後方へ移動されると共に脚受ボトムが腰受ボトム下方へ収納されることで、ソファー状態へ変形可能とされたベッドにおいて、前記脚受ボトムを腰受ボトム下方へ収納させる際、前記摺動フレームに前後摺動可能に配設された第二摺動フレームが摺動フレームに対して後方へ摺動することで、脚受ボトムを第二摺動フレームと基台フレーム及び摺動フレームとの間に移動させて、脚受ボトムを腰受ボトム下方へ収納可能とした収納機構と、前記基台フレームを昇降手段にて床面に設置されるベースフレームに対して昇降可能とした基台ユニットを具備したことを特徴とするベッド。
- 前記収納機構において、第二摺動フレームを摺動フレームに対して前後摺動させる摺動リンクを具備したことを特徴とする請求項1に記載のベッド。
- 前記収納機構において、第二摺動フレームが摺動フレームに対して後方へ摺動することにより、脚受ボトムを第二摺動フレームと基台フレーム及び摺動フレームとの間に収まる高さへ水平な状態を保持しながら移動させる収納リンクを具備したことを特徴とする請求項1及び請求項2に記載のベッド。
- 前記基台ユニットに具備した昇降手段を平行リンクとしたことを特徴とする請求項1から請求項3に記載のベッド。
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