JP2006296402A - 大型クラゲの塩クラゲ製造方法 - Google Patents

大型クラゲの塩クラゲ製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006296402A
JP2006296402A JP2005153067A JP2005153067A JP2006296402A JP 2006296402 A JP2006296402 A JP 2006296402A JP 2005153067 A JP2005153067 A JP 2005153067A JP 2005153067 A JP2005153067 A JP 2005153067A JP 2006296402 A JP2006296402 A JP 2006296402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jellyfish
salt
alum
treatment
sized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005153067A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyobumi Nishikawa
清文 西川
Kyoichi Kobayashi
恭一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukui Prefecture
Original Assignee
Fukui Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukui Prefecture filed Critical Fukui Prefecture
Priority to JP2005153067A priority Critical patent/JP2006296402A/ja
Publication of JP2006296402A publication Critical patent/JP2006296402A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、大型クラゲにミョウバン、混合塩、食塩を用い、圧力処理を行う塩クラゲの製造方法であって、全製造工程におけるミョウバン使用量の低減と工程の大幅な短縮、簡略化を図った大型クラゲの塩クラゲ製造方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】大型クラゲを0.5%ミョウバン液に晒した後に、食塩:ミョウバン=100:3.5もしくは食塩:ミョウバン=100:2.5の組成からなる混合塩もしくは食塩のみのいずれかを使用して、2回または3回の圧力処理を行い、脱水させることでミョウバンの使用を軽減し短期間に塩クラゲを製造することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は大型クラゲを塩クラゲに加工して、食品加工等の食材を目的にする方法である。
大型クラゲから塩クラゲを作るには、まず頭と皮(傘)の部分に分け、傘の部分を塩クラゲに加工する。この場合、傘の部分を0.5%ミョウバン液に10分程度通し前処理を行った後、1.0%ミョウバン液に24時間晒す。この晒しクラゲ重量の15.57%量の混合塩1(食塩:ミョウバン=100:3.5)で5日間塩漬けを行い、塩水切りした塩クラゲ重量の15.45%量の混合塩2(食塩:ミョウバン=100:2.5)で6日間塩漬け、さらに塩水切りしたクラゲ重量の4〜5%食塩で3日間塩漬けを行い、これを塩水切り3日間行っている。この製法は中国で行われており、全工程に18日を要する(図1の従来法参照)。
一方、日本では、塩クラゲの加工は脱水効率を高め、製造の低コスト化を図ることが、実用化の課題となっている。これまで、ミズクラゲに5%ミョウバン混合塩を重量の20%加えることで塩クラゲを製造した例(非特許文献1参照)があるが、ミズクラゲは傘径10〜30cmと小型で、大型クラゲには利用できない。さらに大型クラゲの有明アカクラゲでは、従来法よりも多くのミョウバンを用い、18日間かけて塩クラゲを製造した例がある(特許文献1参照)。
「平成13年度大分県海洋水産研究センター 大分県海水研事業報告」,大分県海洋水産研究センター,2002年,pp.64 特開昭58−175478号公開
このように、大型クラゲを用いた塩クラゲの製造方法は煩雑で、ミョウバンを多量に使用するため製造コストがかかる。その上、製造日数が長くかかるため、人件費がかかる等の問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であって、短縮化、簡略化および低コスト化を図る方法である。
本発明に係る塩クラゲの製造方法は、まず大型クラゲを0.5%ミョウバン液に晒した後、食塩:ミョウバン=100:3.5の組成からなる混合塩(混合塩1とする)もしくは食塩:ミョウバン=100:2.5の組成からなる混合塩(混合塩2とする)もしくは食塩のみのいずれかを使用して、2回または3回の圧力処理を行い、脱水させることを特徴とする。
さらに、本発明に係る1回の圧力処理は28時間以内であることを特徴とする。
本発明により、塩クラゲの製造工程は大幅に短縮、簡略化され、5日以内で製造することができる。また、ミョウバンの使用は最初の晒し工程のみの場合でも塩クラゲを製造することができ、ミョウバン使用量を軽減化することができる。
本発明の製造方法には3つある。まず、製造方法1は従来法の晒しミョウバン液のミョウバン濃度を1.0%から0.5%に低減し、脱水工程のクラゲ重量に対して15.57%混合塩1(食塩:ミョウバン=100:3.5)処理およびクラゲ重量に対して15.45%混合塩2(食塩:ミョウバン=100:2.5)処理を各々クラゲ重量の16%の混合塩1および混合塩2処理に変える。次にクラゲ重量の食塩4〜5%処理をクラゲ重量の16%食塩処理に変えた脱水工程が3回の方法である。さらにこの3回の脱水工程時に重石による圧力処理を併用するが、重石のかわりに圧搾機等を用いることもできる。製造方法2は製造方法1の脱水工程3回のうち、クラゲ重量の16%混合塩2処理を省いた脱水2回の方法である。製造方法3は製造方法2の混合塩1の代わりにクラゲ重量の16%食塩処理に変えた方法である。この3つの方法は圧力処理によって従来法の18日間の製造より15日間短い3日間で製造でき、また晒しミョウバン濃度の低減および混合塩1や混合塩2を食塩に置き換え、ミョウバンの使用量軽減を図った方法である。これら3つの方法の概略を図1に示した。
従来の塩クラゲ製造方法と比較して、ミョウバンを使用することは同じであるが、本発明の製造方法により、ミョウバンの使用量軽減および製造工程を大幅に短縮、簡略化することができる。これらについての試験結果について説明する。
<実施例1>
大型クラゲであるエチゼンクラゲの傘部分25kgを用いて晒し液のミョウバン濃度を0.5%と1.0%に変え、混合塩1、混合塩2、食塩の3回の脱水工程時に7.5kgの重石による圧力処理(0.0099kg/cm)を行った。その時の処理時間、脱水率を表1に示した。
Figure 2006296402
ミョウバン濃度0.5%においても90%以上の脱水率が得られ、1.0%と同等の製品が得られた。
<実施例2>
0.5%ミョウバン液に晒した脱水率17.6%のクラゲ10kgを用い、脱水処理工程における圧力処理の時間および脱水率について検討した。この方法は製造方法1である。その結果を表2に示した。圧力処理により脱水が促進され、従来法では2週間かかっていた脱水工程が2日まで大幅に短縮化された。その結果、塩クラゲは晒しも含めると3日で製造出来た。
Figure 2006296402
<実施例3>
実施例2と同様に、0.5%ミョウバン液に晒した脱水率15.5%のクラゲ10kgを用い、製造方法の違いが処理時間および脱水率に及ぼす影響を検討した。脱水3回(16%混合塩1処理、16%混合塩2処理、16%食塩処理)を2回(16%混合塩1処理、16%食塩処理)に簡略した製造方法2とその製造方法2の16%混合塩1処理をさらに16%食塩処理に変えた製造方法3による塩クラゲの作出を行った。この結果を表3に示した。
Figure 2006296402
製造方法2および製造方法3の脱水率は同等であり、歯ごたえのある塩クラゲが3日間で得られた。
<作出されたクラゲの品質>
実施例1、実施例2、実施例3で得られた塩クラゲ試作品および市販品の塩クラゲの水分、タンパク質、炭水化物、灰分、塩分、アルミニウム含量、官能評価による食感および外観を調べた。官能評価の食感は、非常に強い・・・5、かなり強い・・・4、強い・・・3、やや強い・・・2、弱い・・・1の五段階で示した。やや強い以上のものは商品性がある。これらの結果を表4に示す。
Figure 2006296402
試作品は、工程の短縮に伴いタンパク質の増加や食感の向上が認められた。本発明の3つの方法は食感の良好な塩クラゲが得られた。一方、大幅な短縮や簡略化は塩クラゲの収縮を招き、外観を損ねたが、珍味加工品や刻み塩クラゲ等の食材として利用できると思われる。
従来法と本発明の塩クラゲ製造方法の概略図である。

Claims (2)

  1. 大型クラゲを0.5%ミョウバン液に晒した後に、食塩:ミョウバン=100:3.5もしくは食塩:ミョウバン=100:2.5の組成からなる混合塩もしくは食塩のみのいずれかを使用して、2回または3回の圧力処理を行い、脱水させることを特徴とする塩クラゲの製造方法。
  2. 1回の圧力処理が28時間以内であることを特徴とする請求項1による塩クラゲの製造方法。
JP2005153067A 2005-04-25 2005-04-25 大型クラゲの塩クラゲ製造方法 Pending JP2006296402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005153067A JP2006296402A (ja) 2005-04-25 2005-04-25 大型クラゲの塩クラゲ製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005153067A JP2006296402A (ja) 2005-04-25 2005-04-25 大型クラゲの塩クラゲ製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006296402A true JP2006296402A (ja) 2006-11-02

Family

ID=37465264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005153067A Pending JP2006296402A (ja) 2005-04-25 2005-04-25 大型クラゲの塩クラゲ製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006296402A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107744107A (zh) * 2017-09-30 2018-03-02 上海海洋大学 一种盐渍海蜇快速脱铝的加工方法
CN112314689A (zh) * 2020-11-02 2021-02-05 福建农林大学 利用茶多酚替代明矾制备低矾盐渍海蜇产品的方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10150954A (ja) * 1996-11-21 1998-06-09 Shinichi Konuma くらげの処理方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10150954A (ja) * 1996-11-21 1998-06-09 Shinichi Konuma くらげの処理方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6009051013, 森山 充, 大型クラゲの加工特性と塩クラゲ加工法の改善, 平成16年度 食品加工に関する試験成績, 福井県, 20050331 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107744107A (zh) * 2017-09-30 2018-03-02 上海海洋大学 一种盐渍海蜇快速脱铝的加工方法
CN112314689A (zh) * 2020-11-02 2021-02-05 福建农林大学 利用茶多酚替代明矾制备低矾盐渍海蜇产品的方法
CN112314689B (zh) * 2020-11-02 2023-11-07 福建农林大学 利用茶多酚替代明矾制备低矾盐渍海蜇产品的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE602005004608D1 (de) Verfahren zur herstellung von fleischprodukten aus ganzen muskeln mit direkter zufügung von olivenöl
JP2006296402A (ja) 大型クラゲの塩クラゲ製造方法
JPH04311374A (ja) 魚肉摺身の品質改良剤及び魚肉摺身の製造方法
RU2562380C1 (ru) Способ производства рубленых полуфабрикатов из мяса цыплят-бройлеров
JP2007275039A (ja) 魚肉サラミの製造方法
JP3377141B2 (ja) 加工食品の製造方法
RU2011109922A (ru) Способ регулирования свойств продукта при производстве мясных продуктов
KR101469940B1 (ko) 잔사를 이용하여 젓갈을 담그는 방법
RU2005124557A (ru) Способ производства ветчины вареной в оболочке
CN103960695A (zh) 一种无腥味鱼糜的生产方法
RU2432782C1 (ru) Способ выработки пищевой добавки из отходов переработки рыбы
RU2432781C1 (ru) Способ получения пищевой добавки из отходов переработки рыбы
JP2004344147A (ja) 海洋深層水を利用した食肉製品製造
JP2008306994A (ja) 塩辛様食品及びその製造方法
JP2008193902A (ja) 無塩梅干の製造方法
JP2002125626A (ja) 魚肉練り製品の製造法
JPS61268156A (ja) 減塩魚卵塩蔵品の製造方法
RU2434536C1 (ru) Способ производства пищевой добавки из отходов переработки рыбы
RU2599547C1 (ru) Пюреобразные консервы на основе топинамбура
UA144161U (uk) Спосіб готування чорноморської медузи
JPS6014B2 (ja) 細砕肉からの水溶性蛋白質等の除去法
JP2011147408A (ja) 調味料及びその製造方法
JP2006180744A (ja) 魚皮の洗浄方法
Morozov et al. Comparative analysis of changes in the rheological properties of blood at stages of treatment of cardiosurgery patients
RU2007141309A (ru) Способ приготовления кулинарного продукта из рыбы

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101102