JP2006295374A - 増幅回路、電圧電流変換回路および送信装置 - Google Patents

増幅回路、電圧電流変換回路および送信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低電圧で動作可能な増幅回路とこれを用いて構成される電圧電流変換回路、および、低電圧化に適した送信装置を提供する。
【解決手段】ノードN1,N2の電圧がほぼ一定の電圧(電圧V1+p型MOSトランジスタのしきい値Vth)となるようにp型MOSトランジスタ105,106のインピーダンスが変化する。このインピーダンス変化によって、p型MOSトランジスタ105,106の電流I1,I2は、差動電流出力回路201の出力電流I3,I4に応じた電流差を持つ。この電流I1,I2がカレントミラー回路202に入力されることにより、ノードN4から電流I3,I4の電流差に応じた電流が出力され、p型MOSトランジスタ109のゲートに供給される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、増幅回路とこれを有する電圧電流変換回路ならびに送信装置に係り、例えば、送信装置のミキサ部において変調信号の電圧電流変換を行う回路とこれに用いる増幅回路に関するものである。
携帯電話機などの通信端末は、電池寿命の長時間化と小型化を図ることが求められており、その実現のため、通信端末に搭載されるトランシーバICには低電圧動作が求められている。また、通信の高速化を図るため、振幅変調成分を有するより複雑な変調方式が導入されつつあり、送信装置の変調器には低歪かつ低ノイズでありながら低消費電力で動作することが要求されている。
携帯電話機における送信装置の変調方式には、フエージング、周波数の有効利用等の観点から、直交位相変調が採用されることが多い。一般に直交位相変調では、局部発振器で生成した発振信号を2分の1に分周することにより、互いに位相が直交した2つの発振信号を生成し、その各々の発振信号に変調信号を乗じて足し合わせることにより、変調結果が得られる。
下記の特許文献1には、この直交位相変調に用いられる乗算器が記載されている。
特開平07−321558号公報
送信信号の変調の際に行われる信号同士の乗算には、例えば上記の特許文献1に示すように、ギルバート型と称される乗算回路を用いることがある。ギルバート型の乗算回路では、2つのトランジスタ対の各ベース間に入力される差動電圧と、この2つのトランジスタ対の共通エミッタに入力される差動電流との乗算結果が、これらのトランジスタ対のコレクタより差動電流として得られる。
ギルバート型の乗算回路を用いて送信信号の変調を行う場合、乗算回路に供給する差動電流を生成するため、電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換回路が必要になる。
電圧電流変換回路には、例えば、ゲイン1の電圧増幅器の入出力間に抵抗を介して入力電圧を印加する構成のものがある。すなわち、ゲイン1の電圧増幅器は入力と出力の電圧が等しいため、入出力間に抵抗を介して入力電圧を印加すると、抵抗には入力電圧に比例した電流が流れる。このとき抵抗に流れる電流は、電圧増幅器の出力段のトランジスタに流れる電流と等しくなる。そのため、出力段のトランジスタから入力電圧に比例した電流を取り出すことができる。
ゲイン1の電圧増幅器は、一般に、電圧ゲインが非常に高いOPアンプ(演算増幅器)の出力を片方の入力に負帰還することによって構成される。高い電圧ゲインを得るため、OPアンプの初段には、電圧増幅作用を持った差動増幅回路が設けられる。
電圧増幅作用を持った差動増幅回路は、例えば、共通エミッタに一定の電流が供給されるトランジスタ対と、このトランジスタ対の一方のコレクタに流れる電流を他方のコレクタに折り返すカレントミラー回路によって構成される。
ところが、このような電圧増幅作用を持った差動増幅回路では、カレントミラー回路を構成するトランジスタのしきい値を確保するため、カレントミラー回路に接続されるトランジスタ対のコレクタ電圧が制限されている。そのため、電源の低電圧化を進めた場合、このコレクタ電圧の制限によって信号振幅が制限されてしまうという不都合が生じる。また、低電圧化によってトランジスタ対のコレクタ−エミッタ間の電圧が飽和電圧(約0.3V)より小さくなると、トランジスタが飽和領域において正常に動作できなくなるため、差動増幅回路として働かなくなってしまう。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低電圧で動作可能な増幅回路とこれを用いて構成される電圧電流変換回路、ならびに、低電圧化に適した送信装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る増幅回路は、入力される差動電圧に応じた差動電流を出力する差動電流出力回路と、上記差動電流の一方の電流が出力される第1のノードと第1の電圧の供給線との間に接続される第1の抵抗と、上記差動電流の他方の電流が出力される第2のノードと上記第1の電圧の供給線との間に接続される第2の抵抗と、第3のノードと第2の電圧の供給線との間に流れる第1の電流と、第4のノードと上記第2の電圧の供給線との間に流れる第2の電流とが等しくなるように、当該第2の電流を制御するカレントミラー回路と、上記第1のノードの電圧と、上記第1の電圧および上記第2の電圧の間の所定の電圧との電圧差が小さくなるように、上記第1のノードと上記第3のノードとの間のインピーダンスを変化させる第1の可変インピーダンス回路と、上記第2のノードの電圧と上記所定の電圧との電圧差が小さくなるように、上記第2のノードと上記第4のノードとの間のインピーダンスを変化させる第2の可変インピーダンス回路とを有する。
本発明の第2の観点に係る電圧電流変換回路は、第1の入力ノードと第1の出力ノードとの電圧差に応じた差動電流を出力する差動電流出力回路と、上記差動電流の一方の電流が出力される第1のノードと第1の電圧の供給線との間に接続される第1の抵抗と、上記差動電流の他方の電流が出力される第2のノードと上記第1の電圧の供給線との間に接続される第2の抵抗と、第3のノードと第2の電圧の供給線との間に流れる第1の電流と、第4のノードと上記第2の電圧の供給線との間に流れる第2の電流とが等しくなるように、当該第2の電流を制御するカレントミラー回路と、上記第1のノードの電圧と、上記第1の電圧および上記第2の電圧の間の所定の電圧との差が小さくなるように、上記第1のノードと上記第3のノードとの間のインピーダンスを変化させる第1の可変インピーダンス回路と、上記第2のノードの電圧と上記所定の電圧との差が小さくなるように、上記第2のノードと上記第4のノードとの間のインピーダンスを変化させる第2の可変インピーダンス回路と、上記第4のノードの電圧に応じた電圧を上記第1の出力ノードから出力する電圧フォロワ回路と、一方の端子が上記第1の出力ノードに接続され、他方の端子が第2の入力ノードに接続された第3の抵抗とを有する。上記電圧フォロワ回路は、上記第4のノードと上記第1の出力ノードとの電圧差に応じて、上記第1の出力ノードと第2の出力ノードとの間に流れる電流を制御する電流制御回路を含む。この電圧電流変換回路は、上記第1の入力ノードおよび上記第2の入力ノードに入力される差動電圧に応じた電流を上記第2の出力ノードから出力する。
本発明の第3の観点に係る送信装置は、所定の周波数を有する第1の信号と第1の変調信号とを混合する第1のミキサ部と、上記第1の信号に直交する第2の信号と第2の変調信号とを混合する第2のミキサ部と、上記第1のミキサ部および第2のミキサ部でそれぞれ混合された信号を加算する加算部と、上記加算部の出力信号を増幅する増幅部とを有する。上記第1のミキサ部および上記第2のミキサ部は、上記第1の変調信号若しくは上記第2の変調信号としての第1の差動電圧を電流に変換する第1の電圧電流変換回路と、上記第1の差動電圧と逆相の差動電圧を電流に変換する第2の電圧電流変換回路と、上記第1の電圧電流変換回路の出力電流と上記第2の電圧電流変換回路の出力電流とが対をなした第1の差動電流と、上記第1の信号若しくは上記第2の信号としての第2の差動電圧とを乗算する乗算回路とを有する。上記第1の電圧電流変換回路および上記第2の電圧電流変換回路は、上記第2の観点の電圧電流変換回路をそれぞれ含む。
上記本発明によると、上記第1のノードの電圧と上記所定の電圧との電圧差が小さくなるように、上記第1のノードと上記第3のノードとの間のインピーダンスが変化する。また、上記第2のノードの電圧と上記所定の電圧との電圧差が小さくなるように、上記第2のノードと上記第4のノードとの間のインピーダンスが変化する。
また、このインピーダンスの変化によって、上記第1の電流および上記第2の電流は、上記差動電流出力回路から出力される差動電流に応じた電流差を持つ。上記第4のノードからは、この電流差に応じた電圧が出力される。
これにより、上記第4のノードから出力される電圧は、上記入力の差動電圧を増幅した電圧となる。また、上記第1のノードおよび上記第2のノードの電圧は、上記所定の電圧との電圧差が小さくなるように制御される。
上記本発明において、上記第1の可変インピーダンス回路は、上記第1のノードと上記第3のノードとの間に接続され、制御端子に一定のバイアス電圧が入力されるp型の第1のトランジスタを含んでも良い。上記第2の可変インピーダンス回路は、上記第2のノードと上記第4のノードとの間に接続され、制御端子に上記一定のバイアス電圧が入力されるp型の第2のトランジスタを含んでも良い。上記カレントミラー回路は、上記第1の電流に応じたバイアス電圧を発生するn型の第3のトランジスタと、上記第3のトランジスタのバイアス電圧に応じた上記第2の電流を出力するn型の第4のトランジスタとを含んでも良い。
本発明によれば、差動電流出力回路の出力ノードの電圧がトランジスタのしきい値等によって固定的に決まる場合に比べて、低い電源電圧での動作が可能になる。
以下、本発明を実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、例えば携帯電話機のトランシーバICなどに適用される本実施形態に係る送信装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す送信装置は、ローカル発振器11と、シングル−差動変換回路12と、分周回路13と、乗算回路16および17と、電圧電流変換部14および15と、加算回路18と、制御電圧発生回路19と、可変利得回路20,21,22と、ドライブ回路23とを有する。
図1に示す送信装置の構成要素と本発明の構成要素との対応関係は次の通りである。
乗算回路16および電圧電流変換部14を含む回路は、本発明の第1のミキサ部の一実施形態である。
乗算回路17および電圧電流変換部15を含む回路は、本発明の第2のミキサ部の一実施形態である。
乗算回路16および17は、それぞれ、本発明の乗算回路の一実施形態である。
加算回路18は、本発明の加算部の一実施形態である。
可変利得回路20,21,22およびドライブ回路24を含む回路は、本発明の増幅部の一実施形態である。
ローカル発振器11は、所定の周波数、例えば2GHzのローカル発振信号LOを発生する。
シングル−差動変換回路12は、ローカル発振器11において発生したローカル発振信号LOを、グランド電位GNDが基準となる単一の信号から差動信号に変換する。
分周回路13は、差動信号に変換されたローカル発振信号を2分の1に分周し、互いに90°の位相差を有したI成分のローカル信号LO_IおよびQ成分のローカル信号LO_Qを生成する。例えば、ローカル発振信号LOが2GHzであれば、これを2分の1に分周することによって、各々1GHzのローカル信号LO_IおよびLO_Qを生成する。
電圧電流変換部14は、差動電圧として供給されるI成分の変調信号VMOD_Iを、差動電流としての変調信号IMOD_Iに変換する。
電圧電流変換部15は、差動電圧として供給されるQ成分の変調信号VMOD_Qを、差動電流としての変調信号IMOD_Qに変換する。
乗算回路16は、電圧電流変換部14から差動電流として供給されるI成分の変調信号IMOD_Iと、分周回路13から出力されるI成分のローカル信号LO_Iとを掛け合わせて、I成分のローカル変調信号I_MIXを生成する。
乗算回路17は、電圧電流変換部15から差動電流として供給されるQ成分の変調信号IMOD_Qと、分周回路13から出力されるQ成分のローカル信号LO_Iとを掛け合わせて、Q成分のローカル変調信号Q_MIXを生成する。
図2は、乗算回路16の構成の一例を示す図である。特に図示しないが、乗算回路17も例えばこれと同様な構成を有する。
図2に示す乗算回路16は、npnトランジスタ50,51,52,53と、n型MOSトランジスタ55,56,57,58と、抵抗54,59とを有する。
npnトランジスタ50および51は、互いのエミッタが共通接続されたトランジスタ対を構成する。npnトランジスタ50および51のベース間には、差動電圧としてローカル信号LO_Iが入力される。
n型MOSトランジスタ55および56は、カレントミラー回路を構成する。n型MOSトランジスタ55および56のゲートは互いに接続され、そのソースはグランド電位GNDの供給線(以降、GND線と表記する)に接続される。n型MOSトランジスタ56のコレクタは自身のゲートに接続されており、差動電流として変調信号IMOD_Iを構成する2つの電流の一方(IMOD1)が入力される。n型MOSトランジスタ55のコレクタは、npnトランジスタ50および51の共通エミッタに接続されており、これに電流IMOD1と同じ電流を供給する。
npnトランジスタ52および53は、互いのエミッタが共通接続されたトランジスタ対を構成する。npnトランジスタ52および53のベース間には、差動電圧としてローカル信号LO_Iが入力される。npnトランジスタ52のベースはnpnトランジスタ51のベースに接続され、npnトランジスタ53のベースはnpnトランジスタ50のベースに接続される。
n型MOSトランジスタ57および58は、カレントミラー回路を構成する。n型MOSトランジスタ57および58のゲートは互いに接続され、そのソースはGND線に接続される。n型MOSトランジスタ58のコレクタは自身のゲートに接続されており、差動電流として変調信号IMOD_Iを構成する2つの電流の一方(IMOD2)が入力される。n型MOSトランジスタ57のコレクタは、npnトランジスタ52および53の共通エミッタに接続されており、これに電流IMOD2と同じ電流を供給する。
npnトランジスタ50および52のコレクタは互いに接続されており、この接続点と電源電圧VCCの供給線(以降、VCC線と表記する)との間に抵抗54が接続される。また、npnトランジスタ51および53のコレクタは互いに接続されており、この接続点とVCC線との間に抵抗54が接続される。
上述した構成によると、n型MOSトランジスタ55および56のカレントミラー回路によって折り返された電流IMOD1は、npnトランジスタ50および51の共通エミッタに供給され、ローカル信号LO_Iに応じた割合でnpnトランジスタ50および51の各々に分流する。同様に、n型MOSトランジスタ57および58のカレントミラー回路によって折り返された電流IMOD2は、npnトランジスタ52および53の共通エミッタに供給され、ローカル信号LO_Iに応じた割合でnpnトランジスタ52および53の各々に分流する。そして、npnトランジスタ50および52のコレクタ電流が合成されるとともに、npnトランジスタ51および53のコレクタ電流が合成されることにより、差動電流が生成される。この差動電流は、変調信号IMOD_Iとローカル信号LO_Iとを掛け合わせた値にほぼ比例する。この差動電流が抵抗54および59に流れることにより、差動電圧としてのローカル変調信号I_MIXが生成される。
以上が、乗算回路16、17の説明である。
加算回路18は、乗算回路16において生成されるローカル変調信号I_MIXと、乗算回路17において生成されるローカル変調信号Q_MIXとを加算し、直交変調信号MIXとして出力する。
可変利得回路20,21,22は、互いに縦続接続されており、各々が入力信号を増幅して出力する。可変利得回路20,21,22の縦続接続回路によって直交変調信号MIXが増幅される。この増幅の利得は、制御電圧発生回路19において発生する制御電圧VCに応じて制御される。
ドライブ回路23は、縦続接続された可変利得回路20,21,22の終段より出力される信号を更に増幅し、アンテナ等の負荷24に出力する。
制御電圧発生回路19は、可変利得回路20,21,22に供給する制御電圧VCを発生する。
ここで、上述した構成を有する図1に示す通信装置の動作を説明する。
ローカル発振器11において発生したローカル発振信号LOは、シングル−差動変換器12において差動信号に変換された後、分周回路13において2分の1に分周されて、I成分のローカル信号LO_IおよびQ成分のローカル信号LO_Qに変換される。乗算回路16では、I成分のローカル信号LO_Iと、電圧電流変換部14において差動電圧から差動電流に変換された変調信号IMOD_Iとが掛け合わされて、ローカル変調信号I_MIXが生成される。乗算回路17では、Q成分のローカル信号LO_Qと、電圧電流変換部15において差動電圧から差動電流に変換された変調信号IMOD_Qとが掛け合わされて、ローカル変調信号Q_MIXが生成される。このローカル変調信号I_MIXおよびQ_MIXが加算回路18において加算されることにより、直交変調信号MIXが生成される。直交変調信号MIXは、縦続された可変利得回路20,21,22によって、制御電圧発生回路19の制御電圧VCに応じた利得で増幅され、更にドライブ回路23において増幅された後、送信信号としてアンテナ等の負荷24に供給される。
次に、電圧電流変換部14,15の詳細な構成について説明する。
図3は、電圧電流変換部14の構成の一例を示す図である。特に図示しないが、電圧電流変換部15も例えばこれと同様な構成を有する。
図3に示す電圧電流変換部14は、第1の電圧電流変換回路25−1と、第2の電圧電流変換回路25−2とを有する。
第1の電圧電流変換回路25−1は、本発明の第1の電圧電流変換回路の一実施形態である。
第2の電圧電流変換回路25−2は、本発明の第2の電圧電流変換回路の一実施形態である。
第1の電圧電流変換回路25−1は、差動電圧としての変調信号VMOD_Iを端子IN+およびIN−に入力し、これを電流IMOD1に変換して端子Oから出力する。
第2の電圧電流変換回路25−2は、差動電圧としての変調信号VMOD_Iを端子IN+およびIN−に入力し、これを電流IMOD2に変換して端子Oから出力する。ただし、第2の電圧電流変換回路25−2の端子IN+およびIN−には、第1の電圧電流変換回路25−1の端子IN+およびIN−に入力される信号に対して逆相の信号が入力される。
第1の電圧電流変換回路25−1および第2の電圧電流変換回路25−2は端子IN+およびIN−に入力される差動電圧を電流に変換し、端子Oから出力する回路であり、その機能は同等である。以降の説明では、両者を共に‘電圧電流変換回路25’と表記する。
図4は、電圧電流変換回路25の構成の一例を示す図である。
図4に示す電圧電流変換回路25は、npnトランジスタ101,102と、p型MOSトランジスタ105,106,109,110,116,117と、n型MOSトランジスタ107,108,112,113,114,115と、抵抗103,104,118,120,121と、キャパシタ119と、定電流回路111と、定電圧回路122とを有する。
また、npnトランジスタ101,102およびn型MOSトランジスタ113は、差動電流出力回路201を構成する。
n型MOSトランジスタ107および108は、カレントミラー回路202を構成する。
p型MOSトランジスタ109および110は、電圧フォロワ回路203を構成する。
図4に示す電圧電流変換回路25の構成要素と本発明の構成要素との対応関係は次の通りである。
抵抗103は、本発明の第1の抵抗の一実施形態である。
抵抗104は、本発明の第2の抵抗の一実施形態である。
差動電流出力回路201は、本発明の差動電流出力回路の一実施形態である。
npnトランジスタ101および102は、本発明のトランジスタ対の一実施形態である。
カレントミラー回路202は、本発明のカレントミラー回路の一実施形態である。
n型MOSトランジスタ107は、本発明の第3のトランジスタの一実施形態である。
n型MOSトランジスタ108は、本発明の第4のトランジスタの一実施形態である。
p型MOSトランジスタ105は、本発明の第1の可変インピーダンス回路の一実施形態であるとともに、本発明の第1のトランジスタの一実施形態である。
p型MOSトランジスタ106は、本発明の第2の可変インピーダンス回路の一実施形態であるとともに、本発明の第2のトランジスタの一実施形態である。
電圧フォロワ回路203は、本発明の電圧フォロワ回路の一実施形態である。
p型MOSトランジスタ109は、本発明の電流制御回路の一実施形態である。
抵抗121は、本発明の第3の抵抗の一実施形態である。
差動電流出力回路201は、端子IN+とノードN5との間の電圧差に応じた差動電流I3およびI4を出力する。
差動電流出力回路201は、例えば図4に示すように、npnトランジスタ101および102と、n型MOSトランジスタ113とを有する。
npnトランジスタ101および102は、エミッタが共通接続されたトランジスタ対を構成する。
npnトランジスタ101のベースは端子IN+に接続され、n型MOSトランジスタ102のベースはノードN5に接続される。npnトランジスタ101および102の共通エミッタには、n型MOSトランジスタ113のドレイン電流が供給され、両者のコレクタからは差動電流として電流I3およびI4が出力される。
n型MOSトランジスタ113のドレインは、npnトランジスタ101および102の共通エミッタに接続され、そのソースはGND線に接続され、そのゲートにはn型MOSトランジスタ112のゲートに生じる一定の電圧が入力される。そのため、n型MOSトランジスタ113は、npnトランジスタ101および102の共通エミッタからGND線へ流れる電流を一定に保つ定電流回路として動作する。
抵抗103は、差動電流出力回路201の電流I3が出力されるノードN1(図4の例ではnpnトランジスタ101のコレクタ)とVCC線との間に接続される。
抵抗104は、差動電流出力回路201の電流I4が出力されるノードN2(図4の例ではnpnトランジスタ102のコレクタ)とVCC線との間に接続される。
カレントミラー回路202は、ノードN3からGND線へ流れる電流I1と、ノードN4からGND線へ流れる電流I2とが等しくなるように、電流I2を制御する。
カレントミラー回路202は、例えば図4に示すように、n型MOSトランジスタ107および108を有する。
n型MOSトランジスタ107のドレインとゲートはノードN3に接続され、そのソースはGND線に接続される。n型MOSトランジスタ108のドレインはノードN4に接続され、そのゲートはn型MOSトランジスタ107のゲートに接続され、そのソースはGND線に接続される。
p型MOSトランジスタ105は、そのソースがノードN1に接続され、そのドレインがノードN3に接続され、そのゲートに一定の電圧V1が印加される。
p型MOSトランジスタ106は、そのソースがノードN2に接続され、そのドレインがノードN4に接続され、そのゲートに一定の電圧V1が印加される。
p型MOSトランジスタ105のしきい値を‘Vth’とした場合、p型MOSトランジスタ105は、ノードN1の電圧とグランド電位GNDからの電圧‘V1+Vth’との差が小さくなるようにノードN1−N3間のインピーダンスを変化させる。
すなわち、p型MOSトランジスタ105が飽和領域で動作するとき、そのゲート−ソース間の電圧は概ねしきい値Vthとなる。そのため、ノードN1の電圧が‘V1+Vth’より高くなると、p型MOSトランジスタ105のゲート−ソース間にはしきい値Vthを超える電圧が印加され、p型MOSトランジスタ105のドレイン−ソース間のインピーダンスは小さくなる。他方、ノードN1の電圧が‘V1+Vth’より低くなると、p型MOSトランジスタ105のゲート−ソース間の電圧はしきい値Vthより小さくなり、p型MOSトランジスタ105のドレイン−ソース間のインピーダンスは大きくなる。
p型MOSトランジスタ106もp型MOSトランジスタ105と同様であり、p型MOSトランジスタ106のしきい値を‘Vth’とした場合、p型MOSトランジスタ106は、ノードN2の電圧と‘V1+Vth’との差が小さくなるようにノードN2−N4間のインピーダンスを変化させる。
電圧フォロワ回路203は、ノードN4の電圧に応じた電圧をノードN5に出力する。
電圧フォロワ回路203は、例えば図4に示すように、p型MOSトランジスタ109および110を有する。
p型MOSトランジスタ109のゲートはノードN4に接続され、そのソースはノードN5に接続され、そのドレインは端子Oに接続される。p型MOSトランジスタ109は、ノードN4とノードN5との電圧差に応じてノードN5から端子Oへ流れる電流Ioutを制御する電流制御回路として動作する。
p型MOSトランジスタ110のドレインはノードN5に接続され、そのソースはVCC線に接続され、そのゲートにはp型MOSトランジスタ116のゲートに生じる一定の電圧が入力される。p型MOSトランジスタ110は、VCC線からノードN5へ流れる電流を一定に保つ定電流回路として動作する。
抵抗121は、一方の端子がノードN5に接続され、他方の端子が端子IN−に接続される。
定電圧回路122は、端子IN−を所定の電圧に保つ。
p型MOSトランジスタ117、n型MOSトランジスタ114および抵抗118は、n型MOSトランジスタ105および106のゲート電圧を一定電圧V1に保つ定電圧回路を構成する。
p型MOSトランジスタ117のソースは、抵抗118を介してVCC線に接続され、そのドレインは自身のゲートに接続される。
n型MOSトランジスタ114のドレインは、p型MOSトランジスタ117のドレインとゲートに接続され、そのソースはGND線に接続され、そのゲートにはn型MOSトランジスタ112のゲートに生じる一定の電圧が入力される。
n型MOSトランジスタ114には、n型MOSトランジスタ112のゲート電圧に応じた一定の電流が流れるため、抵抗118には一定の電圧降下が生じる。したがって、p型MOSトランジスタ117のゲートとドレインとの接続点に発生する電圧V1は、抵抗118の電圧降下とp型MOSトランジスタ117のしきい値に応じて決まる一定の電圧となる。
定電流回路111は、VCC線からn型MOSトランジスタ112のドレインに所定の電流を流す。n型MOSトランジスタ112のソースはGND線に接続されており、そのゲートは自身のドレインに接続される。
n型MOSトランジスタ112のゲートは、n型MOSトランジスタ113,114,115の各ゲートに接続されており、これらのトランジスタとカレントミラー回路を構成する。そのため、n型MOSトランジスタ113,114,115には、定電流回路111の電流に応じた一定の電流が流れる。
p型MOSトランジスタ116は、そのソースがVCC線に接続され、そのドレインとゲートがn型MOSトランジスタ115のドレインに接続される。これにより、p型MOSトランジスタ116には、n型MOSトランジスタ115の一定電流が流れる。また、p型MOSトランジスタ116とp型MOSトランジスタ110は互いのゲートが接続されており、カレントミラー回路を構成する。したがって、p型MOSトランジスタ110には、定電流回路111の電流に応じた一定の電流が流れる。
キャパシタ119および抵抗120は、互いに直列に接続されており、この直列回路がノードN3とノードN4の間に接続される。
ここで、上述した構成を有する図4に示す電圧電流変換回路25の動作を説明する。
端子IN+の電圧がノードN5の電圧に比べて高くなる場合、電流I3が電流I4に比べて大きくなり、抵抗103の電圧降下が抵抗104の電圧降下に比べて大きくなり、ノードN1の電圧がノードN2の電圧に比べて低くなる。
ノードN1の電圧が低くなると、p型MOSトランジスタ105のインピーダンスが大きくなり、電流I1が小さくなる。電流I1が小さくなると、抵抗103の電圧降下が抑制されるため、電流I1の減少が抑制される。これにより、電流I1は電流I3の増加分だけ減少し、ノードN1の電圧は概ね‘V1+Vth’に保たれる。
他方、ノードN2の電圧が高くなると、p型MOSトランジスタ106のインピーダンスが小さくなり、これに流れる電流I2が大きくなる。電流I2が大きくなると、抵抗104の電圧降下が増えるため、電流I2の増大が抑制される。これにより、電流I2は電流I4の減少分だけ増加し、ノードN2の電圧は概ね‘V1+Vth’に保たれる。
電流I1が減少し電流I2が増加すると、n型MOSトランジスタ108の電流に比べて電流I2が大きくなるため、ノードN4からp型MOSトランジスタ109のゲートに電流が流れ込み、ノードN4の電圧が上昇する。
ノードN4の電圧が上昇すると、ノードN5の電圧が上昇するため、端子IN+とノードN5との電位差が小さくなるように制御が働く。
上述とは逆に、端子IN+の電圧がノードN5の電圧に比べて低くなる場合は、電流I1が増加し、電流I2が減少して、ノードN4およびN5の電圧が低下するため、この場合も、端子IN+とノードN5との電位差が小さくなるように制御が働く。
したがって、ノードN5の電圧は端子IN+の電圧とほぼ等しくなる。
抵抗121は、ノードN5と端子IN−との間に接続されているため、ノードN5の電圧が端子IN+の電圧とほぼ等しくなると、抵抗121には端子IN+およびIN−の入力電圧Vinとほぼ等しい電圧が印加される。抵抗121の抵抗値を‘R’とすると、抵抗121には‘Vin/R’で表される電流I6が流れる。
他方、ノードN5には、p型MOSトランジスタ110から一定の電流I5が供給される。そのため、ノードN5から出力端子Oに流れる電流Ioutは、次式のように表される。
[数1]
Iout=I5−(Vin/R) ・・・ (1)
このように、図4に示す電圧電流変換回路25では、入力電圧Vinに応じて直線的に変化する出力電流Ioutが得られる。
ここで、上述した本実施形態に係る電圧電流変換回路とは別の方式により電圧電流変換を行う回路の例を挙げて、両者を比較対照することにより、本実施形態に係る電圧電流変換回路の特徴を説明する。
図5は、その別方式の電圧電流変換回路の一例を示す図である。この回路では、初段の差動増幅回路に負荷としてカレントミラー回路が用いられている。
図5に示す電圧電流変換回路25は、npnトランジスタ301,302と、p型MOSトランジスタ303,304,305,306,307,314と、n型MOSトランジスタ310,311,312,313と、抵抗308,316と、キャパシタ317と、定電流回路309と、定電圧回路315とを有する。
npnトランジスタ301および302は、互いのエミッタが共通に接続されており、この共通エミッタがn型MOSトランジスタ311を介してグランド電位GNDに接続される。
npnトランジスタ301のゲートは端子IN+に接続され、npnトランジスタ302のゲートはノードN11に接続される。
npnトランジスタ301のドレインは、p型MOSトランジスタ303を介してVCC線に接続され、npnトランジスタ302のドレインは、p型MOSトランジスタ304を介してVCC線に接続される。
p型MOSトランジスタ303および304は、互いのゲートが共通に接続されており、p型MOSトランジスタ304のゲートは自身のドレインに接続される。
p型MOSトランジスタ303および304はカレントミラー回路を構成しており、npnトランジスタ301および302のドレイン電流が互いに等しくなるようにp型MOSトランジスタ303のゲートが駆動される。
p型MOSトランジスタ305は、そのソースが電源電圧VCCの供給ラインに接続され、そのゲートがnpnトランジスタ301のドレイン(ノードN12)に接続され、そのドレインがn型MOSトランジスタ312を介してGND線に接続される。
p型MOSトランジスタ306は、そのソースがノードN11に接続され、そのドレインが端子Oに接続され、そのゲートがp型MOSトランジスタ305のドレインに接続される。
ノードN11とVCC線との間には、ゲートに一定電圧が供給されたp型MOSトランジスタ307が接続される。p型MOSトランジスタ307は、VCC線からノードN11へ一定の電流I11を供給する。
抵抗308は、ノードN11と端子IN−との間に接続される。
定電圧回路315は、端子IN−の電圧を所定の電圧に保持する。
定電流回路309は、VCC線からn型MOSトランジスタ310のドレインに所定の電流を流す。n型MOSトランジスタ310のソースはGND線に接続され、そのゲートは自身のドレインに接続される。
n型MOSトランジスタ310のゲートは、n型MOSトランジスタ311,312,313の各ゲートに接続されており、これらのトランジスタとカレントミラー回路を構成する。そのため、n型MOSトランジスタ311,312,313には、定電流回路309の電流に応じた一定の電流が流れる。
p型MOSトランジスタ314は、そのソースがVCC線に接続され、そのドレインとゲートがn型MOSトランジスタ313のドレインに接続される。これにより、p型MOSトランジスタ314には、n型MOSトランジスタ313の一定電流が流れる。また、p型MOSトランジスタ314とp型MOSトランジスタ307は互いのゲートが接続されており、カレントミラー回路を構成する。したがって、p型MOSトランジスタ307には、定電流回路309の電流に応じた一定の電流が流れる。
キャパシタ317および抵抗316は、互いに直列に接続されており、この直列回路がp型MOSトランジスタ305のドレインとゲートとの間に接続される。
図5に示す電圧電流変換回路によると、初段の差動増幅回路(301,302,303,304,311)において端子+とノードN11との電圧差が増幅されて、その増幅された電圧信号がノードN12から出力される。ノードN12の電圧信号は、更に次段の電圧増幅回路(305,312)において増幅されて、終段の電圧フォロワ回路(306,307)を介しノードN11から出力される。ノードN11の電圧が初段の差動増幅回路に負帰還されるため、ノードN11の電圧は端子IN+の電圧とほぼ等しくなる。
これにより、抵抗308には入力電圧Vinとほぼ等しい電圧が印加され、その電流I12は入力電圧Vinに応じて直線的に変化する。したがって、出力電流Ioutは、入力電圧Vinに応じて直線的に変化する。
この図5に示す電圧電流変換回路では、初段の差動増幅回路においてp型MOSトランジスタによるカレントミラー回路(303,304)が電圧増幅用の負荷としての役割を有している。このカレントミラー回路が正常に動作するとき、npnトランジスタ302のコレクタはp型MOSトランジスタ304のしきい値だけ電源電圧VCCより低い電圧になる。
また、npnトランジスタ302のエミッタは、そのしきい電圧分だけノードN11より低い電圧になる。ノードN11は端子IN+とほぼ同じ電圧になるように制御されるため、npnトランジスタ302のエミッタは端子IN+の電圧よりしきい値だけ低い電圧になる。
低ノイズの送信装置を実現するためには、元となる変調信号も十分に高いレベルを持っている必要があり、例えば1.4Vを中心として正負に0.3V程度の振幅をもつ変調信号が電圧電流変換回路に入力される。例えば電源電圧が2.7Vの場合、このようなレベルの変調信号が入力されても図5に示す電圧電流変換回路は正常に動作可能である。しかしながら、電源電圧を1.8Vまで低下させた場合、上述したnpnトランジスタ302のコレクタ電圧が問題となる。すなわち、電源電圧が1.8Vのときに端子IN+の電圧が1.7V(1.4V+0.3V)になると、npnトランジスタ302のコレクタ−エミッタ間電圧は飽和電圧(0.3V)より小さくなってしまい、npnトランジスタ302は正常に動作できなくなる。
また、npnトランジスタ301についても、p型MOSトランジスタ305のゲートにしきい値以上の電圧を確保するためには、電源電圧が1.8Vの場合においてコレクタ−エミッタ間電圧を飽和電圧より小さくしなくてはならず、正常に動作できなくなる。特にp型MOSトランジスタVthが高い電圧にばらついた場合、この傾向は顕著になる。
したがって、図5に示す回路では、電源電圧VCCをあまり低くできないという不利益がある。
これに対し、図4に示す回路では、差動電流出力回路201の出力(ノードN1,N2)とVCC線との間に抵抗103,104が接続される。そして、ノードN1,N2の電圧がほぼ一定の電圧(V1+Vth)となるようにp型MOSトランジスタ105,106のインピーダンスが変化する。したがって、例えば抵抗118の電圧降下が0.3V程度となるように抵抗118の抵抗値と定電流回路111の電流値を定めれば、抵抗103,104の電圧降下もこれとほぼ同じ0.3Vに保つことが可能である。この場合、たとえ電源電圧が1.8Vまで低下し、端子IN+が1.7Vまで高くなっても、npnトランジスタ101,102のコレクタ−エミッタ間には飽和電圧(0.3V)より高い電圧を確保することができるため、電圧電流変換回路25は正常に動作可能である。
このように、本実施形態によれば、差動電流出力回路201の出力(ノードN1,N2)とVCC線との間にトランジスタ等の素子を介在させることなく、入力電圧Vinの増幅および電圧電流変換を行うことができる。そのため、この間にp型MOSトランジスタ等で構成される回路(カレントミラー回路など)を介在させて電圧増幅、電圧電流変換を行う場合に比べて、低い電源電圧での動作が可能になる。
また、p型MOSトランジスタ105,106,117のしきい値が相対的に揃っている場合、しきい値の絶対値がばらついても、抵抗103,104の電圧降下は抵抗118の電圧降下とほぼ等しくなる。そのため、素子特性のバラツキによるノードN1,N2の電圧のバラツキが小さくなり、電源電圧の低下にともなう動作の不安定化を抑制することができる。
図6は、電源電圧VCCを1.8Vとした場合における、図4および図5に示す電圧電流変換回路の入出力特性の一例を示す図である。
図6において、縦軸は出力電流Iout(単位:μA)を示し、横軸は入力電圧Vin(単位:V)を示す。
図6を見ると、図4に示す電圧電流回路は、図5に示す電流電圧回路に比べてより高い電圧範囲まで線形に動作することが分かる。
また、図5に示す回路では、初段の差動増幅回路のトランジスタ対(301,302)に接続されるp型MOSトランジスタ303,304によって電圧増幅を行っている。一般にp型MOSトランジスタは、高周波領域のゲインが低いため、安定に負帰還を働かせるためには、低い周波数においてゲインを制限する必要がある。したがって、図5に示す回路の高周波特性はあまり良くない。
これに対し、図4に示す回路では、n型MOSトランジスタで構成されるカレントミラー回路202によって電圧増幅を行うため、p型MOSトランジスタを使用する場合に比べて高周波数特性を向上することができる。
したがって、本実施形態によれば、低い電源電圧でも電圧増幅と電圧電流変換を行うことができるため、送信回路の低電圧化が可能になる。
また、高い周波数において電圧増幅と電圧電流変換を行うことができるため、高周波の変調信号を扱うことが可能となり、高ビットレートでの信号送信を行うことが可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
例えば、上述の実施形態ではトランジスタとしてMOSトランジスタとバイポーラトランジスタとを併用しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、MOSトランジスタのみやバイポーラトランジスタのみを用いて構成することも可能であるし、他の種々のトランジスタを用いて構成することも可能である。
また、上述の実施形態において示されている回路は、本発明を実現する際の一例であるため、これに限定されることなく、同様な機能を持った別の回路に任意に置き換えることが可能である。
本実施形態に係る送信装置の構成の一例を示す図である。 送信装置のミキサ部に使用される乗算回路の構成の一例を示す図である。 電圧電流変換部の構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る電圧電流変換回路の構成の一例を示す図である。 別方式の電圧電流変換回路の一例を示す図である。 電源電圧を1.8Vとした場合における、図4および図5に示す電圧電流変換回路の入出力特性の一例を示す図である。
符号の説明
11…ローカル発振器、12…シングル−差動変換回路、13…分周回路、16,17…乗算回路、14,15…電圧電流変換部、18…加算回路、19…制御電圧発生回路、20,21,22…可変利得回路、23…ドライブ回路、25−1,25−2…電圧電流変換回路、101,102…npnトランジスタ、105,106,109,110,116,117…p型MOSトランジスタ、107,108,112,113,114,115…n型MOSトランジスタ、103,104,118,120,121…抵抗、119…キャパシタ、111…定電流回路、122…定電圧回路。

Claims (10)

  1. 入力される差動電圧に応じた差動電流を出力する差動電流出力回路と、
    上記差動電流の一方の電流が出力される第1のノードと第1の電圧の供給線との間に接続される第1の抵抗と、
    上記差動電流の他方の電流が出力される第2のノードと上記第1の電圧の供給線との間に接続される第2の抵抗と、
    第3のノードと第2の電圧の供給線との間に流れる第1の電流と、第4のノードと上記第2の電圧の供給線との間に流れる第2の電流とが等しくなるように、当該第2の電流を制御するカレントミラー回路と、
    上記第1のノードの電圧と、上記第1の電圧および上記第2の電圧の間の所定の電圧との電圧差が小さくなるように、上記第1のノードと上記第3のノードとの間のインピーダンスを変化させる第1の可変インピーダンス回路と、
    上記第2のノードの電圧と上記所定の電圧との電圧差が小さくなるように、上記第2のノードと上記第4のノードとの間のインピーダンスを変化させる第2の可変インピーダンス回路と
    を有する増幅回路。
  2. 上記第1の可変インピーダンス回路は、上記第1のノードと上記第3のノードとの間に接続され、制御端子に一定のバイアス電圧が入力される第1のトランジスタを含み、
    上記第2の可変インピーダンス回路は、上記第2のノードと上記第4のノードとの間に接続され、制御端子に上記一定のバイアス電圧が入力される第2のトランジスタを含む、
    請求項1に記載の増幅回路。
  3. 上記第1の可変インピーダンス回路は、上記第1のノードと上記第3のノードとの間に接続され、制御端子に一定のバイアス電圧が入力されるp型の第1のトランジスタを含み、
    上記第2の可変インピーダンス回路は、上記第2のノードと上記第4のノードとの間に接続され、制御端子に上記一定のバイアス電圧が入力されるp型の第2のトランジスタを含み、
    上記カレントミラー回路は、
    上記第1の電流に応じたバイアス電圧を発生するn型の第3のトランジスタと、
    上記第3のトランジスタのバイアス電圧に応じた上記第2の電流を出力するn型の第4のトランジスタとを含む、
    請求項1に記載の増幅回路。
  4. 上記差動電流出力回路は、
    対をなす制御端子に上記差動電圧が入力され、対をなす第1の端子が共通に接続され、対をなす第2の端子から上記差動電流を出力するトランジスタ対と、
    上記共通接続された第1の端子と上記第2の電圧の供給線との間に流れる電流を一定に保つ第1の定電流回路と
    を含む、
    請求項1に記載の増幅回路。
  5. 第1の入力ノードと第1の出力ノードとの電圧差に応じた差動電流を出力する差動電流出力回路と、
    上記差動電流の一方の電流が出力される第1のノードと第1の電圧の供給線との間に接続される第1の抵抗と、
    上記差動電流の他方の電流が出力される第2のノードと上記第1の電圧の供給線との間に接続される第2の抵抗と、
    第3のノードと第2の電圧の供給線との間に流れる第1の電流と、第4のノードと上記第2の電圧の供給線との間に流れる第2の電流とが等しくなるように、当該第2の電流を制御するカレントミラー回路と、
    上記第1のノードの電圧と、上記第1の電圧および上記第2の電圧の間の所定の電圧との差が小さくなるように、上記第1のノードと上記第3のノードとの間のインピーダンスを変化させる第1の可変インピーダンス回路と、
    上記第2のノードの電圧と上記所定の電圧との差が小さくなるように、上記第2のノードと上記第4のノードとの間のインピーダンスを変化させる第2の可変インピーダンス回路と、
    上記第4のノードの電圧に応じた電圧を上記第1の出力ノードから出力する電圧フォロワ回路と、
    一方の端子が上記第1の出力ノードに接続され、他方の端子が第2の入力ノードに接続された第3の抵抗と
    を有し、
    上記電圧フォロワ回路は、上記第4のノードと上記第1の出力ノードとの電圧差に応じて、上記第1の出力ノードと第2の出力ノードとの間に流れる電流を制御する電流制御回路を含み、
    上記第1の入力ノードおよび上記第2の入力ノードに入力される差動電圧に応じた電流を上記第2の出力ノードから出力する、
    電圧電流変換回路。
  6. 上記第1の可変インピーダンス回路は、上記第1のノードと上記第3のノードとの間に接続され、制御端子に一定のバイアス電圧が入力される第1のトランジスタを含み、
    上記第2の可変インピーダンス回路は、上記第2のノードと上記第4のノードとの間に接続され、制御端子に上記一定のバイアス電圧が入力される第2のトランジスタを含む、
    請求項5に記載の電圧電流変換回路。
  7. 上記第1の可変インピーダンス回路は、上記第1のノードと上記第3のノードとの間に接続され、制御端子に一定のバイアス電圧が入力されるp型の第1のトランジスタを含み、
    上記第2の可変インピーダンス回路は、上記第2のノードと上記第4のノードとの間に接続され、制御端子に上記一定のバイアス電圧が入力されるp型の第2のトランジスタを含み、
    上記カレントミラー回路は、
    上記第1の電流に応じたバイアス電圧を発生するn型の第3のトランジスタと、
    上記第3のトランジスタのバイアス電圧に応じた上記第2の電流を出力するn型の第4のトランジスタとを含む、
    請求項5に記載の電圧電流変換回路。
  8. 上記差動電流出力回路は、
    対をなす制御端子に上記差動電圧が入力され、対をなす第1の端子が共通に接続され、対をなす第2の端子から上記差動電流を出力するトランジスタ対と、
    上記共通接続された第1の端子と上記第2の電圧の供給線との間に流れる電流を一定に保つ第1の定電流回路と
    を含む、
    請求項5に記載の電圧電流変換回路。
  9. 上記電圧フォロワ回路は、
    上記第1の出力ノードと上記第2の出力ノードとの間に接続され、上記第4のノードの電圧が制御端子に入力される第5のトランジスタと、
    上記第1の電圧の供給線と上記第1の出力ノードとの間に流れる電流を一定に保つ第2の定電流回路と
    を含む、
    請求項5に記載の電圧電流変換回路。
  10. 所定の周波数を有する第1の信号と第1の変調信号とを混合する第1のミキサ部と、
    上記第1の信号に直交する第2の信号と第2の変調信号とを混合する第2のミキサ部と、
    上記第1のミキサ部および第2のミキサ部でそれぞれ混合された信号を加算する加算部と、
    上記加算部の出力信号を増幅する増幅部と
    を有し、
    上記第1のミキサ部および上記第2のミキサ部は、
    上記第1の変調信号若しくは上記第2の変調信号としての第1の差動電圧を電流に変換する第1の電圧電流変換回路と、
    上記第1の差動電圧と逆相の差動電圧を電流に変換する第2の電圧電流変換回路と、
    上記第1の電圧電流変換回路の出力電流と上記第2の電圧電流変換回路の出力電流とが対をなした第1の差動電流と、上記第1の信号若しくは上記第2の信号としての第2の差動電圧とを乗算する乗算回路と
    をそれぞれ有し、
    上記第1の電圧電流変換回路および上記第2の電圧電流変換回路は、
    第1の入力ノードと第1の出力ノードとの電圧差に応じた差動電流を出力する差動電流出力回路と、
    上記差動電流の一方の電流が出力される第1のノードと第1の電圧の供給線との間に接続される第1の抵抗と、
    上記差動電流の他方の電流が出力される第2のノードと上記第1の電圧の供給線との間に接続される第2の抵抗と、
    第3のノードと第2の電圧の供給線との間に流れる第1の電流と、第4のノードと上記第2の電圧の供給線との間に流れる第2の電流とが等しくなるように、当該第2の電流を制御するカレントミラー回路と、
    上記第1のノードの電圧と、上記第1の電圧および上記第2の電圧の間の所定の電圧との差が小さくなるように、上記第1のノードと上記第3のノードとの間のインピーダンスを変化させる第1の可変インピーダンス回路と、
    上記第2のノードの電圧と上記所定の電圧との差が小さくなるように、上記第2のノードと上記第4のノードとの間のインピーダンスを変化させる第2の可変インピーダンス回路と、
    上記第4のノードの電圧に応じた電圧を上記第1の出力ノードから出力する電圧フォロワ回路と、
    一方の端子が上記第1の出力ノードに接続され、他方の端子が第2の入力ノードに接続された第3の抵抗と
    をそれぞれ有し、
    上記電圧フォロワ回路は、上記第4のノードと上記第1の出力ノードとの電圧差に応じて、上記第1の出力ノードと第2の出力ノードとの間に流れる電流を制御する電流制御回路を含み、
    上記第1の入力ノードおよび上記第2の入力ノードに入力される上記第1の差動電圧若しくはその逆相の差動電圧に応じた電流を上記第2の出力ノードから出力する、
    送信装置。
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