JP2006291774A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブオーバーラップ時における未燃燃料の排気側への吹き抜けを抑えること。
【解決手段】3つの吸気通路7A〜7Cの内の何れか1つの吸気通路7Bの下方で且つ当該吸気通路7Bの吸気バルブ9Bの近傍に噴口が前記吸気通路7Bを介して燃焼室2内へと向けられた燃料噴射装置15を備え、残りの各吸気通路7A,7Cに燃焼室2内へと吸気のタンブル流Ftを発生させる吸気タンブル流発生構造を設けている。例えば、その吸気タンブル流発生構造を構築する為に、その各吸気通路7A,7Cを燃焼室2の軸線方向に立てる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼室近傍における吸気通路の下方に燃料噴射装置を備え、吸気バルブの開弁時に当該吸気バルブの傘部上方を通過して点火プラグの近傍へと燃料噴射装置から燃料を噴射させる内燃機関に関する。
従来、例えば空燃比40以上の超希薄空燃比の領域で運転させる技術として、燃焼室内に燃料を直接噴射し、点火プラグの近傍に濃い混合気を集めて成層燃焼を行わせる筒内直接噴射式内燃機関がある。この筒内直接噴射式内燃機関においては、燃焼室内に供給された燃料で気化潜熱を奪い、その燃焼室の壁面を冷却して混合気の温度を下げる。これが為、その燃焼室内の体積効率ηVが向上し、より多くの空気を燃焼室内に吸入することができる。
しかしながら、この筒内直接噴射式内燃機関においては、燃料の微粒化を図る為に燃料の噴射圧をポート噴射式内燃機関に対して高圧にしなければならず、専用の燃料噴射装置や蓄圧装置等が必要になるので、製造原価の高騰を招いてしまう。
そこで、そのような筒内直接噴射式内燃機関と同様の効果を奏し、原価の低いポート噴射式内燃機関の燃料噴射装置を利用可能な内燃機関が存在する。
この内燃機関は、燃焼室近傍における吸気通路(吸気ポート)の下方で且つ当該吸気通路の吸気バルブの近傍に噴口が吸気通路を介して燃焼室内へと向けられた燃料噴射装置を設け、その燃料噴射装置から吸気バルブの開弁時に当該吸気バルブの傘部上方を通過して点火プラグの近傍へと燃料を噴射させるものであり、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
この吸気バルブ近傍に燃料噴射装置を備えた内燃機関においては、高温の燃焼室内に燃料が直接的に噴射されるので、その噴射燃料が燃焼室内で気化潜熱を奪い、その燃焼室内の体積効率ηVを向上させることができ、また、ノッキングの発生を抑えることができる。
尚、下記の特許文献2には、燃料噴射装置の噴射中心線を吸気バルブの傘部における排気バルブに対して遠い側の部位に向けて燃料噴射を行うポート噴射式内燃機関が開示されている。
特開平6−249108号公報 特開平3−124959号公報
ところで、一般に、内燃機関においては、吸気バルブと排気バルブとが同時に開弁しているバルブオーバーラップ期間が設定されている。例えば、そのバルブオーバーラップ期間の拡大を図ることにより、内部EGR(燃焼室内の残留ガス)量を増加させて燃焼温度を低下させ、HCやNOxの排出量を低減させることができ、更に、これに伴って燃料消費率も向上させることができる。また、バルブオーバーラップ期間を拡大させることにより、吸排気脈動を積極的に利用して、吸気効率や排気効率を向上させることもできる。
しかしながら、吸気バルブ近傍に燃料噴射装置を備えた従来の内燃機関においては、バルブオーバーラップ期間中に燃料が噴射された場合、その噴射燃料が気化されることなく、ましてや点火されることもなく排気通路(排気ポート)から排出されてしまい、燃料消費率の悪化やエミッション性能の悪化を招来してしまう。特に、バルブオーバーラップ期間が拡大されるほど、そのような未燃燃料の排気側への吹き抜け量が多くなるので、大幅に燃料消費率やエミッション性能が悪化してしまう。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、バルブオーバーラップ時における未燃燃料の排気側への吹き抜けを抑え得る吸気バルブ近傍に燃料噴射装置を備えた内燃機関を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、燃焼室近傍における吸気通路の下方で且つ当該吸気通路の吸気バルブの近傍に噴口が前記吸気通路を介して燃焼室内へと向けられた燃料噴射装置を備え、その燃料噴射装置から吸気バルブの開弁時に当該吸気バルブの傘部上方を通過して点火プラグの近傍へと燃料を噴射させる内燃機関において、前記吸気通路を3つ設け、これら各吸気通路の内の何れか1つの下方に前記燃料噴射装置を設けると共に、残りの各吸気通路に燃焼室内へと吸気のタンブル流を発生させる吸気タンブル流発生構造を設けている。
これにより、この請求項1記載の内燃機関においては、その吸気のタンブル流によって空気の遮蔽領域が形成されるので、その空気の遮蔽領域が燃料噴射装置から噴射された燃料を塞き止めて、その燃料の排気通路側への流動を阻止することができる。
ここで、その燃料噴射装置が下方に設けられた吸気通路の吸気バルブの開弁時期は、請求項2記載の発明の如く、吸気のタンブル流の最大流速時に設定することが好ましく、これにより、より効果的に燃料噴射装置から噴射された燃料の排気通路側への流動を阻止することができる。
また、その燃料噴射装置が下方に設けられた吸気通路の吸気バルブの開弁時期は、請求項3記載の発明の如く、排気バルブの閉弁後に設定してもよい。これによれば、燃料噴射装置から噴射された燃料の排気通路側への流動を完全に阻止することができる。
また、燃料噴射装置は、請求項4記載の発明の如く、各吸気通路の内の中央の吸気通路の近傍に配置することが好ましい。これによれば、効率良く吸気のタンブル流からなる空気の遮蔽領域を形成することができるので、燃料の排気通路側への流動を有効に阻止することができる。
また、上記目的を達成する為、請求項5記載の発明では、燃焼室近傍における吸気通路の下方で且つ当該吸気通路の吸気バルブの近傍に噴口が前記吸気通路を介して燃焼室内へと向けられた燃料噴射装置を備え、その燃料噴射装置から吸気バルブの開弁時に当該吸気バルブの傘部上方を通過して点火プラグの近傍へと燃料を噴射させる内燃機関において、燃焼室内における吸気通路の開口と排気通路の開口との間に、燃料噴射装置から噴射された燃料を塞き止める燃料遮蔽手段を設けている。
これにより、この請求項5記載の内燃機関においては、その燃料遮蔽手段が燃料を塞き止めて、その燃料の排気通路側への流動を阻止することができる。
本発明に係る内燃機関は、上述したが如く燃料噴射装置から噴射された燃料の排気通路側への流動を阻止することができる。これが為、その燃料がバルブオーバーラップ期間中に噴射されたとしても、その燃料の排気通路への流入を阻止することができる。即ち、本発明に係る内燃機関によれば、バルブオーバーラップ時における未燃燃料の排気側への吹き抜けを抑えることができる。
以下に、本発明に係る内燃機関の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係る内燃機関の実施例1を図1から図6に基づいて説明する。
最初に、本実施例1における内燃機関の構成を図1及び図2に基づき説明する。これら各図の符号1は、本実施例1の内燃機関を示す。尚、ここでは1気筒のみを図示しているが、本発明は、直列やV型等の形式に拘らず多気筒の内燃機関にも適用される。
本実施例1の内燃機関1は、図2に示す如く、燃焼室2内に空気及び燃料を供給し且つ当該燃焼室2から燃焼後の筒内ガスを排出するシリンダヘッド3と、このシリンダヘッド3の下部にヘッドガスケット4を介してボルト等で締結されるシリンダブロック5と、このシリンダブロック5のシリンダボア5a内に配設された上下方向へと往復移動可能なピストン6とを備えている。その燃焼室2は、シリンダヘッド3の下面に形成された凹部3aの壁面,シリンダボア5aの壁面及びピストン6の頂面6aで囲まれた空間によって構成される。
先ず、本実施例1のシリンダヘッド3には、図1に示す如く、燃焼室2に開口する第1から第3の吸気通路7A,7B,7Cと第1及び第2の排気通路8A,8Bが形成されている。尚、その燃焼室2に開口する吸気通路は少なくとも3つ有していればよく、また、排気通路は少なくとも1つ有していればよい。
その第1から第3の吸気通路7A,7B,7Cには、燃焼室2への開口を夫々開閉させ得る第1から第3の吸気バルブ9A,9B,9Cが配設されている。これが為、これら第1から第3の吸気バルブ9A,9B,9Cを開弁することによって、第1から第3の吸気通路7A,7B,7Cから燃焼室2内に空気が導入される。
また、上述した第1及び第2の排気通路8A,8Bには燃焼室2への開口を夫々開閉させ得る第1及び第2の排気バルブ10A,10Bが配設されている。これが為、これら第1及び第2の排気バルブ10A,10Bを開弁することによって、燃焼室2から第1及び第2の排気通路8A,8Bへと燃焼後の筒内ガスが排出される。
ここで、本実施例1にあっては、第1から第3の吸気バルブ9A,9B,9Cの夫々の開閉時期を制御する吸気バルブ制御手段11と、第1及び第2の排気バルブ10A,10Bの夫々の開閉時期を制御する排気バルブ制御手段12とが設けられている。
これら吸気バルブ制御手段11と排気バルブ制御手段12は、その動作が電子制御装置(ECU)13によって制御され、例えば、排気行程から吸気行程への切り替え前後において、第1から第3の吸気バルブ9A,9B,9Cと第1及び第2の排気バルブ10A,10Bとが同時に開弁状態にあるバルブオーバーラップ期間が設定される。
また、本実施例1のシリンダヘッド3には、燃焼室2の略中央に図1及び図2に示す点火プラグ14が配設されている。この点火プラグ14は、上述した電子制御装置13によって点火時期が制御される。
更に、本実施例1のシリンダヘッド3には、燃焼室2内に燃料を供給する図1及び図2に示す燃料噴射装置15が配設されている。
本実施例1にあっては、シリンダヘッド3における第2吸気通路7Bの下方に、その燃焼室2側の開口近傍の上方にて当該第2吸気通路7Bと連通し、軸線方向が点火プラグ14の点火中心の近傍に向けられた燃料噴射装置15の挿入部3bが形成されている。即ち、本実施例1の燃料噴射装置15は、第2吸気通路7Bの下方に、その噴口を第2吸気通路7Bの開口を介して燃焼室2内における点火プラグ14の点火中心の近傍へと向けて配設される。これが為、本実施例1の燃料噴射装置15は、図6に示す如く第2吸気バルブ9Bが開弁した際に、その傘部上方を通過して点火プラグ14の点火中心の近傍へと燃料を噴射する。
この燃料噴射装置15は、上述した電子制御装置13によって燃料の噴射時期や噴射量が制御される。
一方、本実施例1にあっては、残りの吸気通路(即ち、第1及び第3の吸気通路7A,7C)に吸気タンブル流発生構造を設けている。その吸気タンブル流発生構造とは、吸気行程において燃焼室2内に吸気のタンブル流を発生させる構造のことであって、以下の如くして構成することができる。
例えば、本実施例1においては、最も簡便な構造として、図3に示す如く、第1及び第3の吸気通路7A,7Cを燃焼室2の軸線方向(ピストン6の往復運動方向)に立てる,即ち、その軸線方向に対する第1及び第3の吸気通路7A,7Cの軸線方向の傾倒角度を小さくすることによる吸気タンブル流発生構造を構築する。これにより、その図3に示す如く、第1及び第3の吸気バルブ9A,9Cを開弁した際に燃焼室2内に吸気のタンブル流Ftが発生する。
また、別の構造としては、図4に示す如く、第1及び第3の吸気通路7A,7Cの内部に通路下側を閉塞し得る開閉弁16を用いて吸気タンブル流発生構造を構築することができる。その開閉弁16は、その動作が上述した電子制御装置13によって制御されるものであり、第1及び第3の吸気バルブ9A,9Cを開弁する際,具体的には第1及び第3の吸気通路7A,7Cから吸気のタンブル流Ftを発生させる際に、その第1及び第3の吸気通路7A,7Cの内部に通路下側を閉塞する。これにより、その図4に示す如く燃焼室2内に吸気のタンブル流Ftが発生する。
尚、その吸気タンブル流発生構造は、必ずしも上述した態様のみに限定するものではない。
次に、本実施例1の内燃機関1の動作について図5及び図6に基づき説明する。ここでは、排気行程から吸気行程への切り替え前後の動作について、第1から第3の吸気バルブ9A,9B,9Cの開弁時期を進角側として、且つ第1及び第2の排気バルブ10A,10Bの閉弁時期を遅角側としたバルブオーバーラップ期間が設定されているものとして説明する。尚、図5においては、図示の便宜上、第1から第3の吸気バルブ9A,9B,9Cや第1及び第2の排気バルブ10A,10B等を省略する。
先ず、排気行程の後半において、第1及び第2の排気バルブ10A,10Bが閉弁し始め、その後に、第1から第3の吸気バルブ9A,9B,9Cが開弁動作を始める。これにより、第1から第3の吸気通路7A,7B,7Cから燃焼室2に空気が供給されるが、その内の第1及び第3の吸気通路7A,7Cからは上述した吸気のタンブル流Ftが発生する。
しかる後、電子制御装置13は、燃料噴射装置15に対して指令を送り、この燃料噴射装置15から燃料を噴射させる。
その際、燃焼室2の内部においては、上述した吸気のタンブル流Ftによって、図5及び図6に示す如く、第1から第3の吸気通路7A,7B,7Cの夫々の開口と第1及び第2の排気通路8A,8Bの夫々の開口との間に空気の遮蔽領域Sairが形成されている。これが為、燃料噴射装置15から噴射された図5及び図6に示す燃料Fは、その空気の遮蔽領域Sairによって塞き止められ、第1及び第2の排気通路8A,8Bの夫々の開口側への流動が阻止される。
このように、本実施例1にあっては、吸気のタンブル流Ftにより形成された空気の遮蔽領域Sairで燃料Fの流動領域を規制することができるので、その燃料Fの第1及び第2の排気通路8A,8Bへの吹き抜けを抑制することができる。これが為、未燃燃料の排出による燃料消費率の悪化やエミッション性能の悪化を回避することが可能になる。
また、そのような燃料Fの第1及び第2の排気通路8A,8Bへの吹き抜けが抑制されることにより、供給された全ての燃料Fで気化潜熱を奪い、燃焼室2の壁面を冷却することができるので、混合気の温度を下げることができる。これが為、体積効率ηVが向上し、より多くの空気を燃焼室2内に吸入することができる。即ち、本実施例1にあっては、燃料Fの第1及び第2の排気通路8A,8Bへの吹き抜けが抑制されるので、吸入空気量が最大になるようなバルブオーバーラップ期間の拡大が可能になる。
更に、本実施例1にあっては、供給された全ての燃料Fで燃焼室2の壁面を効果的に冷却することができるので、ノッキングの発生を抑制することができる。
ところで、本実施例1にあっては、第1から第3の吸気通路7A,7B,7Cの内の第2吸気通路7B(即ち中央の吸気通路)の下方に燃料噴射装置15を配備した。かかる位置関係によれば効率良く吸気のタンブル流Ftからなる空気の遮蔽領域Sairを形成することができるので、そのような位置関係で構成することが最も効果的である。しかしながら、これに替えて、燃料噴射装置15を第1吸気通路7A又は第3吸気通路7Cの下方に配設し、その燃料噴射装置15が近傍に配置されていない第1吸気通路7A又は第3吸気通路7Cと第2吸気通路7Bとの双方に上述したが如き吸気タンブル流発生構造を設けてもよく、このようにしても、上述したものと同様の効果を奏することができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例2について図7を用いて説明する。
前述した実施例1においては、第1及び第2の排気バルブ10A,10Bが閉弁し終える前に第1から第3の吸気バルブ9A,9B,9Cの全てを開弁させている。そのようにしても、前述したが如く、吸気のタンブル流Ftにより形成された空気の遮蔽領域Sairで燃料噴射装置15から噴射された燃料Fの第1及び第2の排気通路8A,8Bへの吹き抜けを抑制することができる。
しかしながら、本実施例2にあっては、そのような燃料Fの第1及び第2の排気通路8A,8Bへの吹き抜けを完全に抑止する為に、前述した実施例1の内燃機関1において、燃料噴射装置15が近傍に配置されている第2吸気バルブ9Bの開弁時期を図7に示す如く第1及び第2の排気バルブ10A,10Bの閉弁後に設定する。尚、その図7に示すクランク角度(CA)とバルブリフト量は1つの例示であり、必ずしもかかる値に限定するものではない。
ここでは、排気行程の後半において、第1及び第2の排気バルブ10A,10Bが閉弁し始め、その後に、第1及び第3の吸気バルブ9A,9Cが開弁動作を始める。これにより、その第1及び第3の吸気通路7A,7Cから燃焼室2に空気が供給され、実施例1と同様に吸気のタンブル流Ftが発生して空気の遮蔽領域Sairが形成される。
そして、第1及び第2の排気バルブ10A,10Bが閉弁し終えた後、第2吸気バルブ9Bが開弁し始め、燃料噴射装置15から燃料Fが噴射される。その燃料Fは、実施例1と同様に、空気の遮蔽領域Sairによって第1及び第2の排気通路8A,8Bの夫々の開口側への流動が阻止される。
このように、本実施例2にあっては、第1及び第2の排気バルブ10A,10Bの閉弁後に燃料Fが燃焼室2内へと供給されるので、その燃料Fの第1及び第2の排気通路8A,8Bへの吹き抜けを完全に抑止することができる。これが為、未燃燃料の排出による燃料消費率の悪化やエミッション性能の悪化をより効果的に回避することができる。
また、そのような燃料Fの第1及び第2の排気通路8A,8Bへの吹き抜けを完全に抑止することができるので、より有効に体積効率ηVの向上やノッキングの抑制を図ることができる。
一方、その燃料噴射装置15から噴射された燃料Fは、空気の遮蔽領域Sairによって第1及び第2の排気通路8A,8Bの夫々の開口側への流動が阻止されるので、第1及び第2の排気バルブ10A,10Bの閉弁が終わる前に燃料Fを噴射せざるを得ない内燃機関1の運転状態においても、その燃料Fの第1及び第2の排気通路8A,8Bへの吹き抜けを抑制することができる。
ここで、第2吸気バルブ9Bの開弁時期は、図7に示す如く、上述した第1及び第2の排気バルブ10A,10Bの閉弁後で且つ第1及び第3の吸気バルブ9A,9Cが最大リフト量又はその近傍のときに設定することが好ましい。
これによれば、第1及び第3の吸気バルブ9A,9Cが最大リフト量又はその近傍のときに第1及び第3の吸気通路7A,7Cからの吸気流速が最大又はそれに相当する速さになり、その高速の吸気のタンブル流Ftからなる空気の遮蔽領域Sairに燃料噴射装置15から噴射された燃料Fが衝突する。これが為、その燃料Fの微粒化が促進されるので、上述した効果に加えて気化潜熱効果を最大限利用することができる。
即ち、そのように第2吸気バルブ9Bの開弁時期を設定することによって、燃焼室2の壁面の冷却性能が更に向上し、更なる体積効率ηVの向上やノッキングの抑制を図ることができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例3を図8から図12に基づいて説明する。
図8及び図9の符号21は、本実施例3の内燃機関を示す。尚、ここでは1気筒のみを図示しているが、本発明は、直列やV型等の形式に拘らず多気筒の内燃機関にも適用される。
本実施例3の内燃機関21は、図9に示す如く、燃焼室22内に空気及び燃料を供給し且つ当該燃焼室22から燃焼後の筒内ガスを排出するシリンダヘッド23と、このシリンダヘッド23の下部にヘッドガスケット24を介してボルト等で締結されるシリンダブロック25と、このシリンダブロック25のシリンダボア25a内に配設された上下方向へと往復移動可能なピストン26とを備えている。その燃焼室22は、シリンダヘッド23の下面に形成された凹部23aの壁面,シリンダボア25aの壁面及びピストン26の頂面26aで囲まれた空間によって構成される。
先ず、本実施例3のシリンダヘッド23には、燃焼室22に開口する第1及び第2の吸気通路27A,27Bと第1及び第2の排気通路28A,28Bが形成されている。尚、その燃焼室22に開口する吸気通路と排気通路はそれぞれ少なくとも1つ有していればよい。
その第1及び第2の吸気通路27A,27Bには、燃焼室22への開口を夫々開閉させ得る第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bが配設されている。これが為、これら第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bを開弁することによって、第1及び第2の吸気通路27A,27Bから燃焼室22内に空気が導入される。
また、上述した第1及び第2の排気通路28A,28Bには燃焼室22への開口を夫々開閉させ得る第1及び第2の排気バルブ30A,30Bが配設されている。これが為、これら第1及び第2の排気バルブ30A,30Bを開弁することによって、燃焼室22から第1及び第2の排気通路28A,28Bへと燃焼後の筒内ガスが排出される。
ここで、本実施例3にあっても、その第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bは、実施例1,2と同様の吸気バルブ制御手段31によって開閉時期が制御され、その第1及び第2の排気バルブ30A,30Bは、実施例1,2と同様の排気バルブ制御手段32によって開閉時期が制御される。例えば、その第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bと第1及び第2の排気バルブ30A,30Bは、実施例1と同様に、電子制御装置(ECU)33で制御された吸気バルブ制御手段31と排気バルブ制御手段32によってバルブオーバーラップ期間が設定される。
また、本実施例3のシリンダヘッド23には、燃焼室22の略中央に点火プラグ34が配設されている。この点火プラグ34は、上述した電子制御装置33によって点火時期が制御される。
更に、本実施例3のシリンダヘッド23には、燃焼室22内に燃料を供給する図8及び図9に示す第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bが配設されている。これら第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bは、上述した電子制御装置13によって燃料の噴射時期や噴射量が制御される。
本実施例3にあっては、シリンダヘッド23における第1吸気通路27Aの下方に、その燃焼室22側の開口近傍の上方にて当該第1吸気通路27Aと連通し、軸線方向が第1排気通路28Aの開口の下方に向けられた第1燃料噴射装置35Aの挿入部23b1が形成されている。また、シリンダヘッド23における第2吸気通路27Bの下方には、その燃焼室22側の開口近傍の上方にて当該第2吸気通路27Bと連通し、軸線方向が第2排気通路28Bの開口の下方に向けられた第2燃料噴射装置35Bの挿入部23b2が形成されている。
ここで、本実施例3の第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bは、点火プラグ34の点火中心の近傍へと燃料が噴射されるように、その燃料を略扇型に噴射するものを使用する。これが為、これら第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bは、図11及び図12に示す如く第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bが開弁した際に、その傘部上方を通過して点火プラグ34の点火中心の近傍へと燃料F1,F2を噴射する。尚、図11においては、図示の便宜上、第1及び第2の吸気バルブ29A,29B等を省略する。
ところで、本実施例3にあっては、図8及び図9に示す如く、第1及び第2の排気バルブ30A,30Bの傘部上面における第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bの噴口側に、弧状に形成された第1及び第2のシュラウド37A,37Bが夫々配設されている。
この第1及び第2のシュラウド37A,37Bは、バルブオーバーラップ時に第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bから燃料F1,F2が噴射された際に、その燃料F1,F2の第1及び第2の排気通路28A,28Bへの流入を阻止する為の燃料遮蔽手段として機能するものである。
例えば、その第1及び第2のシュラウド37A,37Bの図9に示す高さhは、図10に示すバルブオーバーラップ期間中における第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bと第1及び第2の排気バルブ30A,30Bの最大リフト量(この図10においては約4mm)に設定する。
これにより、図11及び図12に示す如く第1及び第2の排気バルブ30A,30Bの閉弁動作中に第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bが開弁され、第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bから燃料F1,F2が噴射された際に、その燃料F1,F2は、夫々の第1及び第2のシュラウド37A,37Bによって第1及び第2の排気通路28A,28Bの夫々の開口側への流動が阻止される。
このように、本実施例3にあっては、夫々の第1及び第2のシュラウド37A,37Bが第1及び第2の排気通路28A,28Bへの燃料遮蔽手段として機能するので、その燃料F1,F2の第1及び第2の排気通路28A,28Bへの吹き抜けを抑制することができる。
これが為、本実施例3にあっても、前述した実施例1と同様に、未燃燃料の排出による燃料消費率の悪化やエミッション性能の悪化を回避することができる。また、供給された全ての燃料F1,F2で気化潜熱を奪って燃焼室22の壁面を冷却し、混合気の温度を下げることができるので、体積効率ηVが向上し、より多くの空気を燃焼室22内に吸入することができる。即ち、本実施例3にあっても、吸入空気量が最大になるようなバルブオーバーラップ期間の拡大が可能になる。更に、供給された全ての燃料F1,F2で燃焼室22の壁面を効果的に冷却することができるので、ノッキングの発生を抑制することができる。
尚、本実施例3にあっては第1及び第2の排気バルブ30A,30Bの傘部上面の略半面に夫々第1及び第2のシュラウド37A,37Bを設けたが、必ずしもこれに限定するものではない。例えば、その第1及び第2のシュラウド37A,37Bは、環状に形成して第1及び第2の排気バルブ30A,30Bの傘部上面の全面に設けてもよい。また、その第1及び第2のシュラウド37A,37Bは、必ずしも弧状のものに限定するものではない。
また、本実施例3の如き第1及び第2のシュラウド37A,37Bが設けられた第1及び第2の排気バルブ30A,30Bを前述した実施例1又は実施例2の排気バルブとして設けてもよく、これにより、より有効に第1及び第2の排気通路8A,8Bへの燃料Fの吹き抜けを抑制又は抑止することができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例4を図13から図16に基づいて説明する。
これら各図の符号41は、本実施例4の内燃機関を示す。尚、ここでは1気筒のみを図示しているが、本発明は、直列やV型等の形式に拘らず多気筒の内燃機関にも適用される。
本実施例4の内燃機関41は、前述した実施例3の内燃機関21において、第1及び第2の排気バルブ30A,30Bから燃料遮蔽手段たる第1及び第2のシュラウド37A,37Bを取り除いた図13及び図14に示す第1及び第2の排気バルブ50A,50Bを配備する一方、その第1及び第2の排気バルブ50A,50Bとは別体にして燃料遮蔽手段を設けたものである。
具体的に、本実施例4にあっては、図13及び図14に示す如く、シリンダヘッド23の凹部23aにおける第1及び第2の排気通路28A,28Bの開口の外側で、且つ、第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bの噴口側に、弧状に形成された実施例3と同様の燃料遮蔽手段として機能する第1及び第2のシュラウド57A,57Bを夫々配設している。尚、図14においては、図示の便宜上、点火プラグ34を省略する。
本実施例4にあっても、その第1及び第2のシュラウド57A,57Bの図14に示す高さhは、図10に示すバルブオーバーラップ期間中における第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bと第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの最大リフト量(この図10においては約4mm)に設定する。
これにより、図15及び図16に示す如く第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの閉弁動作中に第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bが開弁され、第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bから燃料F1,F2が噴射された際に、その燃料F1,F2は、第1及び第2のシュラウド57A,57Bによって第1及び第2の排気通路28A,28Bの夫々の開口側への流動が阻止される。尚、図示の便宜上、図15においては第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bや第1及び第2の排気バルブ50A,50B等を省略し、図14においては点火プラグ34を省略する。
このように、本実施例4にあっては、シリンダヘッド23の凹部23aに設けた第1及び第2のシュラウド57A,57Bが第1及び第2の排気通路28A,28Bへの燃料遮蔽手段として機能し、その燃料F1,F2の第1及び第2の排気通路28A,28Bへの吹き抜けを抑制する。これが為、本実施例4にあっても、前述した実施例3と同様の効果を奏することができる。
尚、本実施例4にあっては第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの傘部の略半面を覆うように第1及び第2のシュラウド57A,57Bを設けたが、必ずしもこれに限定するものではない。例えば、その第1及び第2のシュラウド57A,57Bは、環状に形成して第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの傘部の全面を覆うように設けてもよい。また、その第1及び第2のシュラウド57A,57Bは、必ずしも弧状のものに限定するものではない。
更に、本実施例4にあっては点火プラグ34を回避する為に2ヶ所に分けて第1及び第2のシュラウド57A,57Bを設けたが、例えば、その点火プラグ34が燃焼室の側面側に配置されている場合には、1つのシュラウドで第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの双方の傘部を覆ってもよい。
また、本実施例4の如き第1及び第2のシュラウド57A,57Bを前述した実施例1又は実施例2のシリンダヘッド3の凹部3aに設けてもよく、これにより、より有効に第1及び第2の排気通路8A,8Bへの燃料Fの吹き抜けを抑制又は抑止することができる。
次に、本発明に係る内燃機関の実施例5を図17から図20に基づいて説明する。
これら各図の符号61は、本実施例5の内燃機関を示す。尚、ここでは1気筒のみを図示しているが、本発明は、直列やV型等の形式に拘らず多気筒の内燃機関にも適用される。
本実施例5の内燃機関61は、前述した実施例4の内燃機関41において、シリンダヘッド23の凹部23aに設けた燃料遮蔽手段たる第1及び第2のシュラウド57A,57Bに替えて、ピストン26の頂面26aに燃料遮蔽手段を設けたものである。
具体的に、本実施例5にあっては、図17及び図18に示す如く、ピストン26の頂面26aにおける第1及び第2の排気通路28A,28Bの開口の下方で、且つ、ピストン26が上死点又はその近傍に位置しているときの第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bの噴口側に、弧状に形成された実施例2,3と同様の燃料遮蔽手段として機能する第1及び第2のシュラウド77A,77Bを夫々配設している。
ここで、その第1及び第2のシュラウド77A,77Bは、ピストン26の往復運動時にシリンダヘッド23の凹部23aや第1及び第2の排気バルブ50A,50Bに接触しないように形状が決められる。
例えば、その第1及び第2のシュラウド77A,77Bは、ピストン26の頂面26aのバルブリセスの外側に配置し、第1及び第2の排気バルブ50A,50Bとの接触を回避する。
また、その第1及び第2のシュラウド77A,77Bの図18に示す高さhは、図10に示すバルブオーバーラップ期間中における第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bと第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの最大リフト量(この図10においては約4mm)に設定するが、これによりシリンダヘッド23の凹部23aに接触してしまう場合には適宜その高さhを低くする。
これにより、図19及び図20に示す如く第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの閉弁動作中に第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bが開弁され、第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bから燃料F1,F2が噴射された際に、その燃料F1,F2は、第1及び第2のシュラウド77A,77Bによって第1及び第2の排気通路28A,28Bの夫々の開口側への流動が阻止される。尚、図示の便宜上、図19においては第1及び第2の吸気バルブ29A,29Bや第1及び第2の排気バルブ50A,50B等を省略し、図20においては点火プラグ34を省略する。
このように、本実施例5にあっては、ピストン26の頂面26aに設けた第1及び第2のシュラウド77A,77Bが第1及び第2の排気通路28A,28Bへの燃料遮蔽手段として機能し、その燃料F1,F2の第1及び第2の排気通路28A,28Bへの吹き抜けを抑制する。これが為、本実施例5にあっても、前述した実施例3,4と同様の効果を奏することができる。
尚、本実施例5にあっては第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの傘部の略半面を覆うように第1及び第2のシュラウド77A,77Bを設けたが、必ずしもこれに限定するものではない。例えば、その第1及び第2のシュラウド77A,77Bは、環状に形成して第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの傘部の全面を覆うように設けてもよい。また、その第1及び第2のシュラウド77A,77Bは、必ずしも弧状のものに限定するものではない。
更に、本実施例5にあっては点火プラグ34を回避する為に2ヶ所に分けて第1及び第2のシュラウド77A,77Bを設けたが、例えば、その点火プラグ34が燃焼室の側面側に配置されている場合には、1つのシュラウドで第1及び第2の排気バルブ50A,50Bの双方の傘部を覆ってもよい。
また、本実施例5の如き第1及び第2のシュラウド77A,77Bを前述した実施例1又は実施例2のピストン6の頂面6aに設けてもよく、これにより、より有効に第1及び第2の排気通路8A,8Bへの燃料Fの吹き抜けを抑制又は抑止することができる。
ところで、上述した各実施例3〜5にあっては第1及び第2の吸気通路27A,27Bの双方に夫々第1及び第2の燃料噴射装置35A,35Bを設けているが、燃料噴射装置は、第1及び第2の吸気通路27A,27Bの何れか一方にのみ設けたものであってもよい。
以上のように、本発明に係る内燃機関は、燃焼室近傍における吸気通路の下方で且つ当該吸気通路の吸気バルブの近傍に噴口が前記吸気通路を介して燃焼室内へと向けられた燃料噴射装置を備え、その燃料噴射装置から吸気バルブの開弁時に当該吸気バルブの傘部上方を通過して点火プラグの近傍へと燃料を噴射させるものに有用であり、特に、バルブオーバーラップ時における未燃燃料の排気側への吹き抜けの抑制に適している。
本発明に係る内燃機関の実施例1の構成を示す上面図である。 実施例1の内燃機関を側面から見た部分断面構成図である。 実施例1の内燃機関における吸気タンブル流発生構造の一例を説明する図である。 実施例1の内燃機関における吸気タンブル流発生構造の他の例を説明する図である。 実施例1の内燃機関における空気の遮蔽領域と噴射燃料の流れを示す上面図である。 実施例1の内燃機関における空気の遮蔽領域と噴射燃料の流れを示す部分断面側面図である。 実施例1,2の内燃機関における夫々の吸気バルブの開弁時期について説明する図である。 本発明に係る内燃機関の実施例3の構成を示す上面図である。 実施例3の内燃機関を側面から見た部分断面構成図である。 実施例3〜5の内燃機関におけるシュラウドの高さの設定条件の一例を説明する図である。 実施例3の内燃機関における噴射燃料の流れを示す上面図である。 実施例3の内燃機関における噴射燃料の流れを示す部分断面側面図である。 本発明に係る内燃機関の実施例4の構成を示す上面図である。 実施例4の内燃機関を側面から見た部分断面構成図である。 実施例4の内燃機関における噴射燃料の流れを示す上面図である。 実施例4の内燃機関における噴射燃料の流れを示す部分断面側面図である。 本発明に係る内燃機関の実施例5の構成を示す上面図である。 実施例5の内燃機関を側面から見た部分断面構成図である。 実施例5の内燃機関における噴射燃料の流れを示す上面図である。 実施例5の内燃機関における噴射燃料の流れを示す部分断面側面図である。
符号の説明
1,21,41,61 内燃機関
2,22 燃焼室
3,23 シリンダヘッド
3a,23a 凹部
3b,23b1,23b2 挿入部
6,26 ピストン
6a,26a 頂面
7A,27A 第1吸気通路
7B,27B 第2吸気通路
7C 第3吸気通路
8A,28A 第1排気通路
8B,28B 第2排気通路
9A,29A 第1吸気バルブ
9B,29B 第2吸気バルブ
9C 第3吸気バルブ
10A,30A,50A 第1排気バルブ
10B,30B,50B 第2排気バルブ
11,31 吸気バルブ制御手段
12,32 排気バルブ制御手段
13,33 電子制御装置(ECU)
14,34 点火プラグ
15 燃料噴射装置
16 開閉弁
35A 第1燃料噴射装置
35B 第2燃料噴射装置
37A,57A,77A 第1シュラウド(燃料遮蔽手段)
37B,57B,77B 第2シュラウド(燃料遮蔽手段)
F,F1,F2 燃料
Ft タンブル流
air 遮蔽領域

Claims (5)

  1. 燃焼室近傍における吸気通路の下方で且つ当該吸気通路の吸気バルブの近傍に噴口が前記吸気通路を介して燃焼室内へと向けられた燃料噴射装置を備え、該燃料噴射装置から吸気バルブの開弁時に当該吸気バルブの傘部上方を通過して点火プラグの近傍へと燃料を噴射させる内燃機関において、
    前記吸気通路を3つ設け、該各吸気通路の内の何れか1つの下方に前記燃料噴射装置を設けると共に、残りの各吸気通路に前記燃焼室内へと吸気のタンブル流を発生させる吸気タンブル流発生構造を設けたことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記燃料噴射装置が下方に設けられた吸気通路の吸気バルブの開弁時期を前記吸気のタンブル流の最大流速時に設定したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記燃料噴射装置が下方に設けられた吸気通路の吸気バルブの開弁時期を排気バルブの閉弁後に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 前記燃料噴射装置を下方に設けた吸気通路は、前記各吸気通路の内の中央に配置されたものであることを特徴とした請求項1,2又は3に記載の内燃機関。
  5. 燃焼室近傍における吸気通路の下方で且つ当該吸気通路の吸気バルブの近傍に噴口が前記吸気通路を介して燃焼室内へと向けられた燃料噴射装置を備え、該燃料噴射装置から吸気バルブの開弁時に当該吸気バルブの傘部上方を通過して点火プラグの近傍へと燃料を噴射させる内燃機関において、
    前記燃焼室内における前記吸気通路の開口と排気通路の開口との間に、前記燃料噴射装置から噴射された燃料を塞き止める燃料遮蔽手段を設けたことを特徴とする内燃機関。
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