JP2006291671A - フェルト重層構造植生基材およびそれを用いた緑化工 - Google Patents

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Abstract

【課題】 降雨時地山への過剰な量の浸透を阻止し余剰水は地表のエロージョンをきたすことなく排出できるようにする。また、保水性能の増強を図り客土の吹きつけ不可能な環境においても緑化を促進できるようにした植生基材を提供する。
【解決手段】 法面等の崩落防止と緑化のために地山に敷設してアンカー止めされ、草木類の植生床を形成する植生基材であって、植生基材1の上層および下層は主材の植物繊維に反毛を混成させたフェルト2であり、そのフェルト両層間には、経時的に消滅する可撓性シート3A,3Bに種子4および肥料粒5を伴わせた種子肥料保持薄層マット3が、フェルト2から立毛させた繊維11に絡みつけられている。植生基材の敷設作業に伴って播種や施肥が自ずとなされ、種子の偏りや流失をきたさずばらつきの少ない発芽を促す。
【選択図】 図1

Description

本発明はフェルト重層構造植生基材およびそれを用いた緑化工に係り、詳しくは、法面等の崩落防止と緑化のために地山に敷設してアンカー止めされる植生基材であって、種子の偏りや脱落を可及的に減らすと共に鳥害を少なくし、保温を図ると共に保水力を増強することができ、施工性が大幅に改善される緑化基材ならびにそれを使用して築造された緑化工に関するものである。
荒れ地や傾斜地の保全のために各種草本類や木本類を植生させることが多いが、その場合の発芽や成長を促す緑化対策として種々な工法が提案されている。いずれの工法においても地肌面に植生基盤を形成し、その上に客土するというのが一般的である。植生基盤材としては、保水材、肥料、土壌等の植生材料を適宜混成させ、それを表皮材で覆った植生マットもしくはそれに類したものが使用される。それは等質な植生床を形成しやすく、予め量産しておくことにより現場作業の省力化が図られ、工期の短縮を期しやすいこと等による。
その植生マットに関しては、表皮の素材や内装物の選定さらにはその施工法等の改良や各種の代替策が次々と提案されている。それらの一例にすぎないが、例えば特開平5−86623号公報には、縫い糸を一方向もしくは縦横に走らせて仕切ったセルに混成物を閉じ込め、爾後的に内装物とりわけ種子が偏るのを阻止しておこうとする提案がなされている。しかし、どのような形態の植生マットであれ、それをコンクリート格子で例えば1メートル四方に形成された幾つもの法枠内に順次配置することは容易であっても、法枠工法を採用しない非区画化工法が適用された斜面、例えばコンクリート吹きつけ面や岩盤法面に使用する場合は問題が多い。
すなわち、敷設された植生マットを地山に固定するためアンカー打ちしたとすれば、その際植生マットが大なり小なり損傷することになる。マット上に客土するとはいえ、その後にマット表皮が修復されることはないから、内装物の流失や流亡は避けがたい。これはワイヤーラス(金網)を植生マット上に張りめぐらせてアンカーし、その上に厚層基材や人工土壌を吹きつける場合でも変わりがない。
ところで、法枠がない場合でも地山に植生基材を張りつけることができるようにした例が、特開2002−363991に記載されている。このマットは、フェルトを下地としてその上に幾つもの長い人工土壌装填袋を間隔をおいて平行に並べ、これに化繊ネットを掛けたものとなっている。客土する前にラスを被せてアンカーピンで全体を止め、ラスによる担持力でフェルト、土壌装填袋、化繊ネットのずれをも抑えようとし、また吹きつけられた客土の流亡抑制にも寄与させようとするものである。
この工法は、不毛もしくはそれに近い状態にある法面に近隣から飛来する在来種の種子を捕捉してその生育を図ろうとするものであるので長期戦に備えねばならず、ラスの張設は法面補強の意味もあって不可欠なものとなっている。一方、フェルトは各種衣料を解体して得られたくず糸を絡め薄いマット状にしたもので、面内抗張力は大きくなく、敷設工事中に過大な引張力が作用すると糸の絡みが弱まったり、局部的にフェルト層が薄くなったり甚だしくは透けるなどして製造直後の柔嵩感は各所で消失し、草根の担持能力を低下させることにもなる。
根づきの向上と草根の担持力強化を目的として、特開2003−41592には化繊ネットで補強されたフェルトが提案されている。このフェルトは、法面肌にアンカー打ちして密着させても、ラスを敷設することなく客土を保持できるようにしている。化繊ネットはフェルト繊維を立毛処理することによって絡められ、敷設時に作用する面内力の全部もしくは一部を負担したり、地山押さえ力の均圧化・分散化に寄与すべくフェルトを補強する。
この植生基材はあくまでも根づきの向上を図って客土や植栽物の不測の変動や繁茂の不揃い発生を抑えるものであり、播種を目的とするものでなく、また施肥を図ろうとするものでもない。コンクリート吹きつけ面や岩盤法面など地山が硬質である場合や急傾斜法面などにおいて表土基盤材として機能させようとするものである。
従って、フェルト製マットを先に述べた植生マットとして使用することはできず、それゆえ種子は人工土壌や厚層基材に混入させるなどして客土操作に伴わせて播種しなければならない。これでは発芽分布に偏りが生じることは否めず、また客土からフェルト製マットに到達した雨水がフェルト面を滑流するとき、種子も流失させてしまう。それのみならず、野鳥による客土の掘り返しや種子の啄みさえ防ぐことができなくなる。
特開平5−86623号公報 特開2002−363991 特開2003−41592
本発明は上記した問題に鑑みなされたもので、その目的は、植生基材の敷設作業に伴って播種や施肥が自ずとなされ、種子の偏りや流失をきたさずばらつきの少ない発芽を促進できること、植生に必要となるマット類の施工時に起こる不可避な破損による内装物の流失流亡を抑えマット類の植生機能の持続性が高められること、降雨時地山への過剰な量の浸透を阻止し余剰水は地表の浸蝕をきたすことなく排出できること、種子を保温して凍り腐れを可及的になくすと共に野鳥や虫類による被害を防止しやすくすること、保水性能が増強され客土の吹きつけ不可能な環境においても緑化が図られることを実現しようとするフェルト重層構造植生基材を提供することである。さらには、その植生基材を使用した緑化工も提案せんとするものである。
本発明は、法面等の崩落防止と緑化のために地山に敷設してアンカー止めされ、草木類の植生床を形成する植生基材に適用される。その特徴とするところは、図1に示されるように、植生基材1は、その上層および下層が主材の植物繊維に反毛を混成させたフェルト2であり、そのフェルト両層間において、経時的に消滅する可撓性シート3A,3Bに種子4および肥料粒5を伴わせた種子肥料保持薄層マット3が、フェルト2から立毛させた繊維11に絡みつけられていることである。
種子肥料保持薄層マット3は、図5に示すように、難消性ネット18に予め糊着されていてもよい。
図6の(a)および(b)のごとく、種子肥料保持薄層マット3と下層フェルト2Aとの間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物を経時的に消滅する表皮で覆った植生マット21を介装させ、この植生マット21と薄層マット3とが、フェルト2から立毛させた繊維11を絡みつけることにより、フェルト2に一体化されたようにすることもできる。
種子肥料保持薄層マット3と下層フェルト2Aとの間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物からなる植生材を経時的に消滅する紐状袋に装填した植生モール23が、図7のように幾つか並行して介装され、その植生モール23と種子肥料保持薄層マット3とが、フェルト2から立毛させた繊維11を絡みつけることにより、フェルト2に一体化させたものとしてもよい。
植生モール23は、図10に示すように、難消性ネット18に予め取りつけておくこともできる。
図6の(c)のように、種子肥料保持薄層マットを省き、それに代えて、フェルト両層間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物に種子を混入させ経時的に消滅する表皮で覆った植生マット28を介在させ、その植生マットがフェルト2から立毛させた繊維11に絡みつけられている構成とすることもできる。
いずれの植生基材においても、液肥等の成長促進剤、菌勢抑制剤等の各種薬剤が散布もしくは含浸されているようにしておくとよい。
いずれかの植生基材を使用して例えば図4に示す緑化工13を築造した場合は客土しなくてもよいし、環境等によっては人工土壌16を吹きつけて植生基材1を客土で被覆することにしてもよい。
本発明によれば、植生基材の主材は植物繊維であり、それに副材として反毛を混成させたフェルトであり、可撓性シートに種子および肥料粒を伴わせた種子肥料保持薄層マットが上下のフェルト層の間に挟み込まれるので、フェルト重層構造の植生基材製造時に上下のフェルト層が種子や肥料粒の飛散、脱落を防止する。播種と施肥とは植生基材の敷設作業に伴われて自ずとなされ、種子肥料保持薄層マットにアンカー打ちなどによる施工上避けられない破損が生じても、重層をなすフェルトは種子や肥料粒の流失流亡を抑え、種子肥料保持薄層マットが早期に損なわれるということはない。
種子肥料保持薄層マットはフェルト層間に挟み込まれるうえに、マットが薄くかつフェルトから立毛させた繊維に絡みつけられて上下のフェルト層と一体となるので、巻取りが可能となって種子の脱落・逸散も起こらないロール姿での運搬や保管が可能となる。施工現場ではロールを解いて垂れ下げるようにして並べるという簡単な取り扱いで済み、敷設手間が著しく軽減され、作業能率を高める。
フェルトは不織構造であるが種子肥料保持薄層マットは薄くて伸縮可能であるから、製造時はこのマットが柔軟に変形してフェルトの挙動に追従し、施工時はフェルト製植生基材としての面変形を許容しつつ面内抗張力を少しでも補う方向に作用する。結局、地肌との馴染みの良さを保ったまま敷設中の損傷を軽減する。これによって、フェルトの局部的な薄層化は抑えられ、等質な草根担持能力が発揮される。なお、雨でも降ればフェルトは地肌に馴染むように変形し、その密着性を格段に向上させる。
敷設後もフェルトの重層状態は保たれるから降雨等があっても種子の偏りや流失をきたさず、芽通りが実証されているフェルトは発芽を邪魔せず、ばらつきの少ない繁茂が期待される。上下二層のフェルトは種子を保温して冬場等の凍りつきを抑え、また種子への虫の侵入を少なくし野鳥の啄みも阻む。
フェルトそれ自体保水性は高く、緑化工全面が水涸れするのを抑える。フェルトの重層化は保水性を飛躍的に増強するため、客土吹きつけ不可能な法面においても緑化を図りやすくする。その一方、多量の降雨があるような場合、余剰水は上層フェルトの表面を滑流させて地表のエロージョンを伴うことなく排水し、地山側への過剰な量の浸透を阻止して地滑りの発生を抑制する。
種子肥料保持薄層マットは分解するなどして経時的に消滅するシートにより種子および肥料粒を担持するが、そのシートの消滅はフェルトより早いものの残存する間は種子や肥料粒の無用な動きを拘束する。シートが分解する頃には種子はフェルトに根づき、肥料分はフェルトに吸着される。シートが滅失すればフェルトの上下両層の境界はなくなり、一部分解し始めることによってフェルト両層の融合も進み、草根の支持能力が早期に減退することはない。フェルトは植物繊維を主材とするからいずれ形をとどめなくなるものの、反毛を含むため分解しにくい化繊や合繊が一部残留して草根との絡みを維持し、定着性の持続を促す。
種子肥料保持薄層マットを難消性ネットに予め糊着させておけば、このネットが薄層マットを大きく補強する。このネットもフェルトからの立毛で絡みつけられるので、重層フェルトの面内抗張力は飛躍的に向上し、張設時の取り扱いが容易となる。地山面の押さえ力を均等に生じさせやすくもなり、また草根担持力の平準化や強大化も図られる。フェルトの分解が進んでもネットは消滅しにくいから、その担持力はその後も持続される。
種子肥料保持薄層マットと下層フェルトとの間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物が経時的に消滅する表皮で覆われた植生マットを配し、立毛によりフェルトに絡みつけておけば、アンカーピンにより植生基材を地山に固定するとき植生マットが一部破損しても、それに一体化された上下二層のフェルトはマット内装物の散失を阻止し、またマット表皮の損傷拡大を抑えて植生マットの機能を保持し、安定した植生床を与える。
種子は薄層マットに担持され、植生マットには含めないようにしているので、種子肥料保持薄層マットを違えるだけで草種の異なる緑化が可能となる。植生マットは同一資質品の消費が増えることになり、種子入り植生マットを使用する場合に比べれば緑化工事の低廉化は著しく進む。植生マットにはフェルトから立毛させた繊維が絡むから、やや厚層化するものの定寸ものを順次並べるときの個々の植生基材の一体性は保たれ、施工中の取り扱いを容易にする。
種子肥料保持薄層マットと下層フェルトとの間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物からなる植生材を経時的に消滅する紐状袋に装填した植生モールを間隔をおいて並べ、植生モールと種子肥料保持薄層マットとを繊維の立毛によりフェルトに絡みつけるようにしておけば、植生モールにより保水能力が増強され、水や土質に恵まれない法面での緑化の可能性を拡げる。
植生モールはフェルトに挟み込まれた状態となるからフェルトに対して不動であり、植生基材を地山に敷設すれば自ずと植生モールも所定位置に配置できることになる。植生モールは上層フェルトに凹凸を与えることになるから、客土する場合にはその吹きつけ層の滑落を抑え、客土の流亡流失を可及的に少なくする。植生モールは施肥能力を上げることにも利用することができる。
植生モールを難消性ネットに絡めたり二面の難消性ネットで挟んだりして、植生モールをネットに予め取りつけておけば、重層機に植生モールを安定的に連続して上下両層のフェルト間に供給しやすくなる。難消性ネットは立毛によりフェルトに絡みつけられることになり、植生基材の面内補強も図られる。
植生マットには保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物に種子を混入させておけば、種子肥料保持薄層マットを使用しなくても、植生基材として十分に機能させ、かつ野鳥等から受ける被害も少なくすることができる。敷設時のアンカー打ちに伴い表皮の一部が損傷しても立毛はその拡大をくい止め、上下二層のフェルトは内装物の散失を阻む。
液肥等の成長促進剤、菌勢抑制剤等の各種薬剤を散布すれば吸水力あるフェルトに簡単に含浸され、薬効を長く維持させることができる。この処理はいずれの段階でも行うこともできるから、施工中の散布を避けることができ、環境の整った設備での薬担作業が許容され、散布精度の向上や均質性も高められる。
いずれの植生基材でも地山に敷設した後に客土で被覆しないことも可能であり、コンクリート吹きつけ面、岩盤法面、急傾斜面といった客土吹きつけが容易でない箇所での緑化を推進しやすくなる。もちろん、客土を吹きつけることも差し支えなく、その場合には、法面にふさわしい植生基材を選択し、客土との融合性を高めるようにすればよい。
以下に、本発明に係るフェルト重層構造の植生基材およびそれを用いた緑化工を、その実施の形態を表した図面をもとに詳細に説明する。図1の(a)は二層のフェルト間に種子付きマットを挟み込んだ植生基材1の斜視図で、(b)および(c)は後述する各層をそれぞれ剥がして宙に浮かした状態で示している。これは、法面等の崩落防止と緑化のために地山に敷設してアンカー止めされ、草木類の植生床を形成するためのものである。
この植生基材は幾つもの効果を発揮するが、とりわけ保水性能を増強して客土の吹きつけ不可能な法面における緑化工事にも供しえるようにしている。また、客土の有無によらず、地山への過剰量の雨水の浸透を阻止して余剰水は地表のエロージョンをきたすことなく排出でき、さらに、種子を保温したり鳥害を防止できるようにもしたものである。
図1の(a)を参照して、これは植物繊維を主材とし、それに反毛を混成させたフェルト2と種子肥料保持薄層マット3とからなっている。詳しく述べると、フェルト2は3ないし10ミリメートルといった厚みを持ったマット状をなすものであるが、繊維を単に絡めて圧縮したものであって方向性はなく、地肌の凹凸に対して馴染みよい特性を備える。その主材は植物繊維としておくことが重要で、とりわけジュートのように各繊維が中空構造であることによって高い吸水性・蓄水性のものを選んでおくとよい。
その主材に廃衣料等を解体して綿状にした繊維クズ(反毛)を体積比で20%ないし50%加えることによりフェルトは増嵩化されるだけでなく、不可避的に混入する難消性の化繊や合繊によって植生基材としての耐久性の向上が図られる。フェルトは下層フェルト2Aと上層フェルト2Bの二層を形成するよう二枚が使用され、その間に種子肥料保持薄層マット3が挟み込まれる。この薄層マット3は後述する重層機を通過する際に、フェルトから掻き立てられた繊維(立毛)が絡みつけられるので二層のフェルトと一体化され、以後の取り扱いや敷設時の煩わしさや手間が少なくなって作業性の改善に寄与する。
種子肥料保持薄層マット3は種子を分散して担持することにより、マットを拡げるだけでほぼ均等分布の播種ができるようにしたものである。これは、水により分散もしくは溶解するか生分解する綿もしくは紙等の可撓性シートに、種子および似たサイズの肥料粒を担持させたものとなっている。すなわち、糊材を塗布したシート上面に分散して付着させたものであったり、図1の(b)のように、二枚の可撓性シート3A,3Bに種子4および化学肥料粒5を挟み込んで、合わせ面を糊着させたものなどが使用される。なお、可撓性シートは根づきがしっかりした頃には姿をとどめなくなるが、糊材もその時期までには消滅してしまう澱粉のりなどを使用すればよい。
植生基材1の各層を分離して示せば図1の(c)のようになるが、実際には次に述べる図2の重層機6に掛けて積重構造とされるため、その厚みは調整具合によって任意に与えられる。植生基材としての取り扱いの善し悪し、適度な植生床厚さを確保するという意味では、大体において5ないし10ミリメートル程度としておけばよい。
図2を参照して、植生基材1の製造法の一例を紹介する。この装置は、元来単層のフェルトを製造する際、その繊維の一部を立毛させ、これを繊維間に押し込んで絡めあわせ、稠密な層状物を生成させるようになっているのを少し改良したものである。これに敢えてフェルトを二層扱わせ、かつ中間層をなすものまで供給される。中間層を形成するものが後述するスティンガの動きにほとんど影響を受けないものならともかく、潰される可能性のある種子を担持した薄層マットとしている点は注目すべきである。
詳しく述べると、重層機6には下層フェルト用素材2a、上層フェルト用素材2bおよび種子肥料保持薄層マット3が同時に供給される。重層機はアッパプレッサ7とロアプレッサ8を備え、アッパプレッサは上下に延びてロアプレッサを挿通する長いスティンガ9を多数持つ。これには下向きと上向きのソーン10が形成されており、下降時と上昇時に繊維をひっ掛けて生じた立毛11を薄層マット3と他のフェルト層に絡める。
ロアプレッサ8は、アッパプレッサ7によって圧縮された被処理部分を支持する平坦面を有すると共に、スティンガ9の昇降を許容すべく通し孔12も備える。アッパプレッサ7は加工部分の毛羽立った繊維を絡みつけつつ、適度な圧縮作用により稠密な層を生成させる。頻繁に昇降するアッパプレッサ7は、そのスティンガ9によって種子肥料保持薄層マット3をも突き刺し、種子や肥料粒に擦れそうになったり、潰しそうにもなる。
ところが、薄層マットは可撓性シート3A,3Bからなって粗密のある柔らかいものであること、スティンガ9が薄層マット3を通過する時点ではアッパプレッサ7が下りきっていなくフェルトが強く圧縮されていないことから、種子等には僅かとはいえ逃げる余地が与えられて受ける衝撃は和らげられ、被る損傷も少なくなる。すなわち、種子の生存率を高く維持しておくことができるからこそ、上記構成の植生基材が実現できたといって過言でない。ちなみに、肥料粒は少々粉化しても、その効能に影響を及ぼさない。
なお、スティンガが種子を弾いたり、アッパプレッサの昇降に伴う振動で種子の踊りが生じても、上下のフェルト層はその飛散を抑え、種子が脱落したり逸散することは回避される。重層機による処理が済んだ後は図3のようにロール状に巻き取られるが、液肥等の成長促進剤、防菌液・防腐液等の菌勢抑制剤といった各種薬剤を散布しておく場合には、この巻き取りまでのいずれかの段階で行っておけばよい。最も好ましくは重層機を出た後の一連の動きの間にすれば処理環境の整った設備での薬担作業とすることも容易で、散布量調整や均等分散も図りやすい。吸水力あるフェルトに対する散布は、薬効を高めまた長期の効能維持を可能にする。
このようにして製造された植生基材1は、図4に示す緑化工13に見られるように敷設される。まず傾斜地14の整地がなされ、その頂部にロールが持ち込まれ、裾部に向かってほどくようにして展開される。アンカーピン15が適宜な箇所に打たれて、植生基材1が順次地山に固定される。ロール幅は例えば1メートル前後であるので、側部が隣の植生基材に幾らか重なるようにして斜面の所要部分が覆われる。なお、一度雨でも降ればフェルトは地肌に馴染むように変形し、その地山密着は確実なものとなる。
植生基材の上に特に客土したければ、図中のMの領域のように人工土壌16などを吹きつけて覆えばよい。本植生基材は必ずしもそれを必要としなく、Nの領域のように敷設するだけにとどめることもできる。傾斜が急であるから客土しにくい場合もあれば、地表が土質で客土を必要としない場合もあり、そのときの事情に合わせて客土の要否を選択すればよい。
フェルト重層構造の植生基材であるから、各フェルト層を下土、上土に代用させることにもなるから、極端に言えばコンクリート吹きつけ面など不毛の斜面においても、本植生基材を敷設するだけで済ませることができる。なお、客土する場合には後述する幾つかの植生基材を含め法面にふさわしいものを選択し、客土との融合性が高められるように配慮すればよい。もちろん、気候風土を勘案することも必要となるが、緑化計画の策定においては極めて高い自由度が与えられると言える。
フェルトはそれ自体保水性が高く緑化工の水涸れを抑えるが、フェルトの重層化は保水性を飛躍的に増大させる。ましてやストロー状繊維が採用されていれば尚更であるが、その反面、多降雨時には、余剰水を上層フェルトの表面で滑流させて地表の浸蝕を伴うことなく排水し、地山側への過剰な量の浸透を阻止して地滑りの発生を抑制するという、類稀なる機能も発揮する。
種子肥料保持薄層マットの消滅はフェルトより早いものの、種子や肥料粒の初期段階における無用な動きを阻む。マットが分解する頃には種子はフェルトに根づき、肥料分はフェルトに滲み込む。マットが消滅すればフェルトの上下層の境界はなくなり、一部分解し始めることによってフェルト両層の融合が進み、草根の支持能力が急激に衰えるということはない。フェルトは植物繊維を主材とするからいずれは形をとどめないが、反毛を含むため分解しにくい化繊や合繊が、草根との絡みを持続させて定着性のよさを発揮する。
以上の説明からも分かるように、本植生基材は、その主材を植物繊維としてそれに反毛を混成させたフェルトを重層状態にし、その間に可撓性シートに種子および肥料粒を伴わせた種子肥料保持薄層マットを介装させるので、植生基材製造時に関して言えば、上層フェルトが種子や肥料粒の飛散・脱落を防止する。種子肥料保持薄層マットが薄くかつフェルトから立毛させた繊維に絡みつけられ、上下のフェルト層と一体となって巻取りが容易であり、以後も種子等の脱落や逸散も生じないロール姿での運搬や保管が可能となる。
施工現場においては、ロールを解き斜面に沿って垂れ下げるようにして並べるという簡単な操作で敷設でき、その手間は著しく軽減される。植生基材の敷設作業に伴って所定量の播種と施肥とが自ずとなされることになり、播種のばらつきも少なく、緑化工事の能率も高まる。種子肥料保持薄層マットがアンカー打ちなどによって施工中一部破損することがあっても、二層のフェルトは種子や肥料粒の流失流亡を抑える。
種子肥料保持薄層マットは直接地肌に載せたり土壌間に敷きつめたりするとその風化や分解は速まるが、それがが直ちには消失しないフェルト層間に挟み込まれているので劣化が抑制され、根づきを安定させやすくなる。薄層マットはフェルトに比べれば早く分解するとはいえ敷設時点では顕在しており、薄層ではありながら二層フェルトの芯材として機能し、植生基材の面内抗張力を補う。植生基材が丈夫になれば、地肌との馴染みの良さを保ったまま敷設中の損傷が軽減される。植生基材の局部的な薄層化は抑えられ、図4のごとく草木17が成長しても、等質な草根担持力が発揮される。
敷設後もフェルトの重層状態は保たれ、降雨等があっても種子の偏りや流失はきたすことがない。フェルトは一見不透性であるが、草芽の通ることは本発明を完成するにあたり確認されたので、ばらつきの少ない繁茂が可能となる。上下二層のフェルトは種子を保温したり冬場の凍りつきを抑えるなどし、また種子への虫の侵入を少なくしとりわけ野鳥の啄みを阻止する。
図5は、種子肥料保持薄層マット3に難消性ネット18を予め糊着しておくようにした植生基材19の例である。ネット18は例えばポリエステルやポリエチレンといった合成繊維で作られたものでよく、10ないし30ミリメートル目合いのものが使用される。なお、種子肥料保持薄層マット3との一体性は長期にわたって要求されるものでないので、前例同様に生分解しやすい澱粉質等の糊材を使用しておけば十分である。(b)のような状態から重ねて一体化されたネット補強種子肥料保持薄層マット20と二層のフェルトが重層機に流され、図2と同じ要領で処理される。
上記のネット18は図5に表したように綟子網などとしておけばよく、薄層マット3の補強に大きく寄与する。ネットはフェルトに立毛で絡みつけられるので、重層フェルトの面内抗張力は飛躍的に向上し、張設時に過大な力が及ぶことがあっても損傷は小さくとどまり、その取り扱いが容易となる。地山面に対する押圧力を均等に与えやすくもなり、また草根担持力の平準化や強大化も図られる。フェルトの分解が進んでもネットの消滅はその後となるから、その担持力は長く発揮される。
図6は、種子肥料保持薄層マット3と下層フェルト2Aとの間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物を経時的に消滅する表皮で覆った植生マット21が介装された植生基材22で、その植生マット21と種子肥料保持薄層マット3とにはフェルト2から立毛させた繊維11が絡みつけられ、フェルトとの一体化が図られる。保水材としてはパーライトやバーミキュライトなどの無機質系のものが使用され、人工土壌としてバーク堆肥やピートモスなどの保水性のあるものや腐葉土などの有機系のものが使われる。肥料としては遅効性であったり緩効性であるものが多く使用され、いずれも公知のものを適宜選択すればよい。
植生マット21が厚くなると重層機を通過させることが難しくなるので、精々10ないし15ミリメートル程度に留めておくことが好ましく、上下層のフェルトを含めて高々30ミリメートルまでの植生基材とされる。表皮は生分解質とされるが、立毛11の絡みを考慮すれば植物繊維でも柔らかくまた細かいものにしておくとよい。なお、この場合の植生基材は巻き取るというわけにはいかず、植生マットを任意の位置で切断することもできないから、フェルトも植生マットも平面サイズを予め合わせておき、すなわち長さを有限にして重層機に掛けられる。
植生マット21は二層のフェルト2A,2Bで挟まれるから、アンカーピンにより植生基材を地山に固定するとき植生マットが一部破損しても、それに一体化された上下二層のフェルト2A,2Bがマット内装物の散失を阻止する。また、マット表皮の損傷拡大も抑えられて植生マット21の機能が維持され、安定した植生床を作ることができる。
種子は薄層マット3に担持され、植生マット21には含めないようにしているので、種子肥料保持薄層マット3を違えるだけで草種の異なる緑化が可能となる。植生マット21は同一資質品の消費量が増えることになり、種子入り植生マットを使用する場合に比べれば緑化工事の低廉化は波状的に進む。植生マットにはフェルトから立毛させた繊維が絡むからやや厚層化するものの、定寸ものを順次並べるときの個々の植生基材の一体性は保たれて、施工中の取り扱いに不便をきたすこともない。
図7は、種子肥料保持薄層マット3と下層フェルト2Aとの間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物からなる植生材を経時的に消滅する紐状袋に装填した植生モール23を間隔をおいて並べた植生基材24である。植生モール23と種子肥料保持薄層マット3とを立毛11でフェルトに絡みつけることも前例と変わらない。植生モール23に内装されるものは前記した植生マット21と似たようなものであり、その保水能力を高くすることは容易で、水や土質に恵まれない法面での緑化に、図6の植生基材22共々、その可能性を拡げる。
植生モール23はフェルト2A,2Bに挟み込まれた状態となるからフェルトに対して不動であり、植生基材24を地山に敷設すれば自ずと植生モールも所定位置に配置されることになる。植生モール23は上層フェルト2Bに凹凸を与えることになるから、客土する場合にはその吹きつけ層の滑落を抑え、客土の流亡流失を可及的に少なくする。もちろん、客土しないで使用することも差し支えない。
植生モール23は主として保水能力を上げるために使用されるが、施肥能力を上げるために利用してもよい。なお、重層機6を通過させる様子は図8に示され、植生基材24を用いた緑化工25は図9のように施工される。なお、図8において、植生モール23が重層機6を通過することになるが、モールが押し潰されたように変形するものの、アッパプレッサ7の動作は阻害されることがなく、フェルトの重層状態が乱されるということもない。
図10は、植生モール23を難消性ネット18に予め取りつけられているものを使用した植生基材26の例である。植生モール23は二面の難消性ネット18A,18Bで挟まれ、結束紐27を掛けるなどして拘束される。その様子は(b)に示すごとくであり、植生モール23をネット18に予め一体化しておけば、重層機の通過は容易であり、植生基材26の面内補強も図られる。なお、植生モールを複数の網目の上で連続して這わせた後に次の複数の網目を連続して潜らせるというようにしてそれを繰り返し、端面矢視を表した(c)のように紙面に垂直な各列の網目を上下に少々うねりながら通過させることにより一体化を図ることもできる。
ところで、図6の(c)に示したように、種子肥料保持薄層マットを省き、植生マットとして種子を包含したものを採用することもできる。これは、図1に示した植生基材1の種子肥料保持薄層マットを植生マットに置き換えたものと見ることができる。詳しく述べれば、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物に種子を混入させ、経時的に消滅する表皮で覆った植生マット28を両フェルト層間に介在させ、フェルトから立毛させた繊維を植生マットの表皮に絡みつけておくというものである。
この場合、種子肥料保持薄層マットを使用しなくても植生基材として十分に機能させることのみならず、野鳥等から受ける被害も少なくすることができる。敷設時のアンカー打ちに伴い表皮の一部が損傷しても立毛はその拡大をくい止め、上下二層のフェルトが内装物の散失を阻止することも、図6の(a)の例と特に変わるものでない。フェルト重層処理時ならびに輸送や施工中の種子の脱落・逸散を防止しておくことができる点でも、上記したいずれの植生基材とも異なるものでない。
以上幾つもの例の植生基材を説明したが、いずれにおいても液肥等の成長促進剤や各種薬剤を散布して含浸させておくことができる。緑化工としては客土で被覆することもしないことも、その傾斜地の状況に応じて適宜選択することができ、ビルの屋上緑化にさえも供しえて、極めて適用の自由度が高い植生基材であると言える。いずれにしても、二層のフェルトに種子を持ったものを介装し立毛によって一体化するという極めて特異的な植生基材であり、単に種子収容植生マットを法面に敷設するという従前からの緑化法に比べれば、上記したいろいろな面で異なった成果が得られ、極めて実用的で有用性に富んだ緑化基材となる。
本発明に係るフェルト重層構造植生基材の一例の斜視図。 フェルト重層構造植生基材の製造説明図。 製造後に巻き取られた植生基材の斜視図。 フェルト重層構造植生基材を適用した緑化工の模式図。 ネットに種子肥料保持薄層マットを糊着させた植生基材の斜視図。 植生マットを使用した植生基材の斜視図。 植生モールを使用した植生基材の斜視図。 植生モールを介装させた植生基材の製造説明図。 植生モールを介装させた植生基材を使用した緑化工の模式図。 ネットと一体化されたた植生モールを使用した植生基材の斜視図および断面図。
符号の説明
1…植生基材、2…フェルト、2A…下層フェルト、2B…上層フェルト、3…種子肥料保持薄層マット、3A,3B…可撓性シート、4…種子、5…肥料粒、6…重層機、11…立毛(繊維)、13…緑化工、14…傾斜地、16…人工土壌、18,18A,18B…難消性ネット、19…植生基材、20…ネット補強種子肥料保持薄層マット、21…植生マット、22…植生基材、23…植生モール、24…植生基材、25…緑化工、26…植生基材、28…植生マット。

Claims (9)

  1. 法面等の崩落防止と緑化のために地山に敷設してアンカー止めされ、草木類の植生床を形成する植生基材において、
    該植生基材は、その上層および下層が、主材の植物繊維に反毛を混成させたフェルトであり、
    フェルト両層間においては、経時的に消滅する可撓性シートに種子および肥料粒を伴わせた種子肥料保持薄層マットが、フェルトから立毛させた繊維に絡みつけられていることを特徴とするフェルト重層構造植生基材。
  2. 前記種子肥料保持薄層マットは、難消性ネットに予め糊着されていることを特徴とする請求項1に記載されたフェルト重層構造植生基材。
  3. 前記種子肥料保持薄層マットと下層フェルトとの間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物を経時的に消滅する表皮で覆った植生マットが介装され、該植生マットと前記種子肥料保持薄層マットとが、フェルトから立毛させた繊維を絡みつけることにより、フェルトに一体化されていることを特徴とする請求項1に記載されたフェルト重層構造植生基材。
  4. 前記種子肥料保持薄層マットと下層フェルトとの間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物からなる植生材を経時的に消滅する紐状袋に装填した植生モールが幾つか並行して介装され、該植生モールと前記種子肥料保持薄層マットとが、フェルトから立毛させた繊維を絡みつけることにより、フェルトに一体化されていることを特徴とする請求項1に記載されたフェルト重層構造植生基材。
  5. 前記植生モールは、難消性ネットに予め取りつけられていることを特徴とする請求項4に記載されたフェルト重層構造植生基材。
  6. 前記種子肥料保持薄層マットに代えて、フェルト両層間に、保水材、肥料、土壌等のいずれかもしくはその混成物に種子を混入させ経時的に消滅する表皮で覆った植生マットを介在させ、該植生マットがフェルトから立毛させた繊維に絡みつけられていることを特徴とする請求項1に記載されたフェルト重層構造植生基材。
  7. 液肥等の成長促進剤、菌勢抑制剤等の各種薬剤が含浸されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載されたフェルト重層構造植生基材。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載された植生基材を地山に敷設した後は客土で被覆しないことを特徴とするフェルト重層構造植生基材を用いた緑化工。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載された植生基材を地山に敷設した後、客土で被覆することを特徴とするフェルト重層構造植生基材を用いた緑化工。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009062758A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Mito Green Service:Kk 自然植生誘導ネット及び斜面の自然植生誘導構造
KR100979949B1 (ko) 2010-05-18 2010-09-03 (주)경동기술공사 지오그리드가 자체부착된 식생백 및 이를 이용한 사면보강공법
JP5177605B1 (ja) * 2012-08-23 2013-04-03 株式会社丹勝 雑草抑止及び補水型植生緑化マット体

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