JP2006290310A - ラックアンドピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラックアンドピニオン式ステアリング装置において、付加押圧機構を備える押圧機構の組付性の向上を図る。
【解決手段】ラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ラック8をピニオン7に向けて押し付ける押圧機構10を備える。押圧機構10は、ハウジング3に組み付けられて第1バネ12により付勢されてラック軸6を押圧するラックガイド11と、付加押圧機構20とを備える。付加押圧機構20は、ラック8に転がり接触するボール21とラック8を押圧するボール21を付勢する第2バネ22とから構成される。付加押圧機構20は、1つのユニット部品Aに構成されてラックガイド11に組み付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ピニオンと噛合するラックが設けられたラック軸を介して操舵力を操舵輪に伝達する車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置に関する。
車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ラックが設けられたラック軸を軸方向に摺動可能に支持すると共にピニオンとラックとの噛合部でのバックラッシを減少させるラックガイドを備える。例えば、特許文献1に開示されたラックピニオン式舵取り装置では、ハウジングの収容孔に収容されてラック軸を支持するサポートヨーク(ラックガイドに相当)と、サポートヨークを介してラック軸をピニオン軸側へ付勢する第1コイルばねと、サポートヨークに摺動可能に収容される受け部材と、サポートヨークに設けられた玉収容孔に収容された状態で受け部材に設けられ受け座に転動可能に受けられる玉と、受け部材を介して玉がラック軸に当接するように付勢する第2コイルばねとを備える。これにより、ステアリング操作の初動領域(小荷重領域)では、玉がラック軸にころがり接触するので、ラック軸の移動抵抗が低減して、操舵フィーリングが良好になる。また、大荷重入力時には、玉が玉収容孔内に引っ込んで、サポートヨークがラック軸を強固に支持する。
特開2001−328547号公報(図3,図4)
ところで、前記従来技術では、玉によりラック軸を押圧するための機構を構成する受け部材と第2コイルばねと玉とは、サポートヨークに対して別々に取り付けられること、またハウジングに収容されたサポートヨークに対して、玉、受け部材および第2コイルばねが順次取り付けられることから、ハウジングに対する前記機構の組付工数が増加し、その分、コスト高となる。
また、車両走行時に路面反力などの外乱によりラック軸が移動する現象(例えばキックバック)を抑制するためには、第1コイルばねの付勢力を増加させたり、ラック軸とサポートヨークとの間の摩擦係数を増加させたりすることにより、ラック軸に作用するサポートヨークからの摩擦力(摩擦抵抗)を増加させればよい。しかしながら、ラック軸の摩擦抵抗を増加させると、運転者からの転舵力によるラック軸の移動が鈍重になって、転舵フィーリングが低下する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜5記載の発明は、ラックアンドピニオン式ステアリング装置において、付加押圧機構を備える押圧機構の組付性の向上を図ることを目的とする。そして、請求項2〜4記載の発明は、さらに、押圧部材に対する付加押圧機構の組付性の向上を図ることを目的とし、請求項5記載の発明は、さらに、転舵フィーリングの低下を抑制したうえで保舵性の向上を図り、また転舵フィーリングと保舵性のバランス調整を可能とすることを目的とする。
請求項1記載の発明は、操舵力により回転するピニオンに噛合するラックが設けられたラック軸を介して操舵力を操舵輪に伝達する車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置であって、前記ラックを前記ピニオンに向けて押し付ける押圧機構が、ハウジングに組み付けられて付勢力により前記ラック軸を押圧する押圧部材を備えるラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記押圧機構は、前記ラック軸に転がり接触する転動体と前記ラック軸を押圧する前記転動体に作用する付加付勢力を発生する付加付勢部材とから構成される付加押圧機構を備え、前記付加押圧機構は、前記押圧部材に一体に組み付けられているラックアンドピニオン式ステアリング装置である。
これによれば、予め付加押圧機構が内蔵された押圧部材をハウジングに組み付けることにより、付加押圧機構が押圧機構に組み込まれるので、ハウジングに押圧部材が組み付けられた後に、押圧部材に転動体および付加付勢部材が組み付けられる場合に比べて、ハウジングに対する押圧機構の組付工数が減少して、手間が減少する。
請求項2記載の発明は、操舵力により回転するピニオンに噛合するラックが設けられたラック軸を介して操舵力を操舵輪に伝達する車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置であって、前記ラックを前記ピニオンに向けて押圧する押圧機構が、ハウジングに組み付けられて付勢力により前記ラック軸を押圧する押圧部材を備えるラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記押圧機構は、前記ラック軸に転がり接触する転動体と前記ラック軸を押圧する前記転動体に作用する付加付勢力を発生する付加付勢部材とから構成される付加押圧機構を備え、前記付加押圧機構は、1つのユニット部品に構成されて前記押圧部材に組み付けられているラックアンドピニオン式ステアリング装置である。
これによれば、付加押圧機構が1つの部品として押圧部材に組み付けられるので、転動体および付加付勢部材が別個に押圧部材に組み付けられる場合に比べて、押圧部材に対する付加押圧機構の組付工数が減少する。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記付加付勢部材は、前記転動体を転動可能に保持するケースにより構成されるものである。
これによれば、付加押圧機構の構造が簡素化され、しかも部品点数が減少する。
請求項4記載の発明は、請求項2記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記押圧部材は、本体と、前記押圧部材における前記ラック軸との接触部を構成すると共に前記本体に組み付けられるパッドとから構成され、前記付加押圧機構は前記パッドに組み付けられているものである。
これによれば、パッドが組み付けられた構造の押圧部材において、予め付加押圧機構が内蔵されたパッドを本体に組み付けることにより、付加押圧機構が押圧部材に内蔵されるので、パッドが本体に組み付けられた後に付加付勢部材が組み付けられる場合に比べて、押圧部材に対する付加押圧機構の組付工数が減少する。
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記押圧機構が前記ハウジングに組み付けられた状態で、前記押圧部材および前記転動体は前記ラック軸に常時接触して前記ラック軸を常時押圧するものである。
これによれば、押圧機構がハウジングに組み付けられた状態で、押圧部材および転動体はラック軸に常時接触してラック軸を常時押圧することにより、押圧部材に作用する付勢力のほかに、付加された付加付勢力によりラック軸の摩擦抵抗を増加させることができる一方、付加付勢力による摩擦抵抗の増加は、転がり摩擦に基づくものとなるので、摺動摩擦である場合に比べて抑制されたものとなる。また、転動体の形成材料または付加付勢機構の形成材料や付勢力を規定する特性を変更することにより、付加押圧機構による摩擦抵抗の増加量の調整が可能になる。
請求項1記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、ハウジングに対する押圧機構の組付工数が減少するので、ラックアンドピニオン式ステアリング装置における付加押圧機構を備える押圧機構の組付性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、押圧部材に対する付加押圧機構の組付工数が減少するので、押圧部材に対する付加押圧機構の組付性が向上し、ひいてはラックアンドピニオン式ステアリング装置における付加押圧機構を備える押圧機構の組付性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、付加押圧機構の構造が簡素化されるので、付加押圧機構の組立性が向上し、部品点数の削減によりコストも削減される。
請求項4記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、押圧部材に対する付加押圧機構の組付工数が減少するので、パッドが組み付けられた構造の押圧部材に対する付加押圧機構の組付性が向上する。
請求項5記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、付加付勢力によりラック軸の摩擦抵抗を増加させることができる一方、その摩擦抵抗の増加は抑制されたものとなるので、転舵フィーリングの低下が抑制されたうえで、後述する外乱によるラック軸の移動が抑制されて、保舵性が向上する。また、付加押圧機構により、転舵フィーリングと保舵性とのバランスの調整ができるので、保舵性を向上させたうえで車種や運転者のニーズに対応した多様な転舵フィーリングを設定することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図3を参照して説明する。
図1,図2は、本発明の第1実施形態を説明するための図である。
まず図1を参照すると、本発明が適用された車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置(以下、「ステアリング装置」という。)は、運転者がハンドル1に加える操舵力が入力されるギヤボックス2と、ギヤボックス2に連結されて操舵力を操舵輪に伝達する伝達機構(図示されず)とを備える。
ギヤボックス2は、車体に取り付けられるハウジング3と、ハウジング3内に収容されて操舵力を前記伝達機構に伝達するラック・ピニオン機構と、ハウジング3に組み付けられる押圧機構10とを備える。
前記ラック・ピニオン機構は、ハンドル1からの操舵力が伝達されると共にハウジング3に軸受4を介して回転可能に支持されるピニオン軸5と、ハウジング3に軸受(図示されず)を介して軸方向での往復運動が可能となるように支持されるラック軸6とから構成される。ピニオン軸5にはその一部分にピニオン7が、またラック軸6にはその一部分にピニオン7と噛合するラック8が、それぞれ設けられる。
そして、ステアリング装置において、転舵すべく運転者がハンドル1に加えた操舵力によりピニオン軸5が回転すると、回転するピニオン7が、噛合するラック8を通じてラック軸6を軸方向(車両の左右方向)に駆動するため、操舵力がラック軸6を介して操舵輪に伝達される。
なお、明細書において、軸方向および径方向とは、それぞれ、ラック軸6の中心軸線L1が延びる方向、および中心軸線L1を中心とする径方向を意味する。
図2を併せて参照すると、ラック8をピニオン7に向けて押し付ける押圧機構10は、ラック軸6においてラック8の背面8aに接触すると共に後述する第1バネ12の付勢力によりラック軸6のラック8を押圧する押圧部材としてラックガイド11と、ラックガイド11に作用する付勢力である弾発力を発生する第1付勢部材としての第1バネ12と、第1バネ12の付勢力を調整する調整部材としてのプラグ13と、ラックガイド11に加えてラック軸6を押圧する付加押圧機構20とを備える。
ラックガイド11は、ハウジング3に一体成形されて設けられる筒状の装着部9に摺動可能に装着されて保持され、ラック8の背面8aに沿って凹状に形成された接触面である支持面14においてラック8を押圧すると共にラック8を軸方向に摺動可能に支持する。ラックガイド11は、装着部9の保持孔9aに摺動可能に嵌合する円柱状の本体15と、本体15においてラック8寄りの部分に組み付けられてラックガイド11におけるラック軸6との接触部を構成する低摩擦係数を有する部材、例えば合成樹脂製の部材からなるパッド16とから構成される。
支持面14を有するパッド16は、その背面において本体15の接合面15aに固着されると共に、本体15に設けられた取付部17の取付孔17aに挿入されるように径方向外方に突出する取付部18を有し、取付部17において取付部18の弾性力により本体15に保持される。両取付部17,18は、ラックガイド11において、本体15の中心軸線L2と交差する位置であるラックガイド11の中心部に配置される。なお、中心軸線L2は中心軸線L1に直交する。
圧縮コイルバネからなる第1バネ12は、ラックガイド11とプラグ13との間に配置され、一端部でラックガイド11に保持され、他端部でプラグ13に保持される。
雄ネジ部13bを有するプラグ13は、保持孔9aの周壁面に形成された雌ネジ部9bにねじ込まれ、そのねじ込み量に応じて第1バネ12の付勢力を調整可能である。
ラックガイド11に組み付けられる付加押圧機構20は、ラック8の背面8aに転がり接触する転動体としてのボール21と、第1バネ12の付勢力に加えて、ラック軸6のラック8を押圧するボール21に作用する付加付勢力としての弾発力を発生する付加付勢部材としての第2バネ22と、ボール21を収容して転動可能に保持するケース23とから構成される。
付加付勢力によりラック8を押圧するボール21は、例えばスチールまたは合成樹脂など種々の材料により形成される。
第2バネ22は、金属材料、例えば工具鋼により形成されるケース23に一体成形されて設けられることで、該ケース23より構成される。ここでは、第2バネ22は、ケース23の一部を利用し皿バネ形状に形成されたバネである。
付加押圧機構20においては、ボール21の形成材料として摩擦係数が異なる材料を変更することにより、また第2バネ22の形成材料や付勢力を規定する特性としてのバネ特性を変更することにより、転舵フィーリングと後述する保舵性とのバランスを調整することができる。
ケース23には、ボール21をケース23内に挿入可能とする一方で、ボール21がケース23内から抜け出ることを阻止する開口24が設けられる。この開口24は、ケース23内へのボール21の挿入時には、ケース23を弾性変形させることにより広げられて、ボール21の挿入を許容し、ボール21がケース23内に収容された後は、ケース23が元の形状に復帰することで、ボール21がケース23外に出ることを阻止する大きさに戻る。そして、ボール21は、ケース23において、摺動方向でボール21を挟んでラック軸6とは反対側に配置される第2バネ22に付勢されて、ラック軸6側に配置される開口24を通じて背面8aに接触する。ボール21を囲むケース23の側壁23bは、周方向に間隔をおいて形成されるか、または全周に渡って連続して形成される。
このようにして、ボール21、第2バネ22およびケース23から構成される付加押圧機構20は、ラックガイド11に組み付けられる前に、予め1つのユニット部品Aに構成される。
そして、ラックガイド11には、ユニット部品Aである付加押圧機構20を収容して保持する保持部Bが設けられ、ユニット部品Aは、ラックガイド11がハウジング3に組み付けられる前に保持部Bに組み付けられる。具体的には、ユニット部品Aは、パッド16が本体15に組み付けられる前に、パッド16に設けられて保持部Bを構成する取付部18に保持されるように、該取付部18に設けられた凹部により形成される収容室19に収容されて保持される。ユニット部品Aが収容室19に収容された状態で、第2バネ22は取付部18の底壁18aに当接し、ケース23の側壁23bは取付部18の周壁18bに当接する。
パッド16は、ユニット部品Aとなった付加押圧機構20がパッド16に内蔵された状態で、本体15に組み付けられることにより、ラックガイド11に一体に組み付けられる。そして、ユニット部品Aが内蔵されたラックガイド11が、保持孔9aに嵌合されて、ハウジング3に組み付けられる。
ユニット部品Aがパッド16に内蔵された状態では、周壁18bが有する弾性力によりケース23が強固に取付部17に固定される。また、ラックガイド11には、第2バネ22の反力を受ける底壁18aを支える支持部材31が固定されて設けられる。
ラックガイド11が装着部9に嵌合された後、プラグ13が装着部9に螺着され、さらにロックナット32(図1参照)が装着部9に螺着されて、押圧機構10がハウジング3に組み付けられる。この状態で、第1バネ12に付勢されたラックガイド11がパッド16において背面8aに接触して背面8aを押圧すると同時に、第2バネ22に付勢されたボール21が背面8aに接触して背面8aを押圧することから、ラック軸6に常時接触するラックガイド11およびボール21により、ラック軸6が常時押圧される。
このため、車両走行時に路面反力など外力(すなわち、操舵力以外の力、以下、「外乱」という。)によりラック軸6が移動することが、ラックガイド11を介してラック軸6に作用する第1バネ12の付勢力に加えて、付加押圧機構20のボール21を介してラック軸6に作用する付加付勢力の増加分により抑制されて、運転者がハンドル1を所定の位置に維持すること、すなわち保舵性が向上する。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
ステアリング装置の押圧機構10は、第1バネ12により付勢されるラックガイド11と、付加押圧機構20とを備え、ラック軸6のラック8に転がり接触するボール21と該ボール21を付勢する第2バネ22とから構成される付加押圧機構20は、ラックガイド11に一体に組み付けられていることにより、予め付加押圧機構20が内蔵されたラックガイド11をハウジング3に組み付けることで、付加押圧機構20が押圧機構10に組み込まれるので、ハウジング3にラックガイド11が組み付けられた後に、ラックガイド11にボール21および第2バネ22が組み付けられる場合に比べて、ハウジング3に対する押圧機構10の組付工数が減少して、手間が減少する。この結果、ステアリング装置における付加押圧機構20を備える押圧機構10の組付性が向上する。
付加押圧機構20は1つのユニット部品Aに構成されてラックガイド11に組み付けられていることにより、付加押圧機構20が1つの部品としてラックガイド11に組み付けられるので、ボール21および第2バネ22が別個にラックガイド11に組み付けられる場合に比べて、ラックガイド11に対する付加押圧機構20の組付工数が減少する。この結果、ラックガイド11に対する付加押圧機構20の組付性が向上し、ひいてはステアリング装置における押圧機構10の組付性が向上する。
第2バネ22は、ボール21を転動可能に保持するケース23により構成されることにより、付加押圧機構20の構造が簡素化され、しかも部品点数が減少するので、付加押圧機構20の組立性が向上し、部品点数の削減によりコストも削減される。
ラックガイド11は、本体15と、ラック軸6との接触部を構成すると共に本体15に組み付けられるパッド16とから構成され、ユニット部品Aである付加押圧機構20はパッド16に組み付けられていることにより、パッド16が組み付けられた構造のラックガイド11において、予め付加押圧機構20が内蔵されたパッド16を本体15に組み付けることにより、付加押圧機構20がラックガイド11に組み込まれるので、パッド16が本体15に組み付けられた後に第2バネ22が組み付けられる場合に比べて、ラックガイド11に対する付加押圧機構20の組付工数が減少する。この結果、ラックガイド11に対する付加押圧機構20の組付工数が減少するので、パッド16が組み付けられた構造のラックガイド11に対する付加押圧機構20の組付性が向上する。
押圧機構10がハウジング3に組み付けられた状態で、ラックガイド11およびボール21はラック軸6に常時接触してラック軸6を常時押圧することにより、ラックガイド11に作用する第1バネ12の付勢力のほかに、付加された第2バネ22の付加付勢力によりラック軸6の摩擦抵抗を増加させることができる一方、付加付勢力による摩擦抵抗の増加は、転がり摩擦に基づくものとなるので、摺動摩擦である場合に比べて抑制されたものとなる。この結果、転舵フィーリングの低下が抑制されたうえで、外乱によるラック軸6の移動が抑制されて、保舵性が向上する。また、ボール21の形成材料または第2バネ22の形成材料やバネ特性を変更することにより、付加押圧機構20による摩擦抵抗の増加量の調整が可能になることから、転舵フィーリングと保舵性とのバランスの調整ができるので、保舵性を向上させたうえで車種や運転者のニーズに対応した多様な転舵フィーリングを設定することができる。
本体15およびパッド16の取付部17,18を利用して付加押圧機構20が組み付けられることにより、それら取付部17,18が設けられている従来のラックガイド11をそのままで、または該ラックガイド11に少ない変更を加えるだけで、付加押圧機構20を追加して設けることができるので、ステアリング装置のコスト削減に寄与する。
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態は、第1実施形態とは、付加押圧機構および保持部Bが相違し、その他は基本的に同一の構成を有するものである。そのため、同一の部分についての説明は省略または簡略にし、異なる点を中心に説明する。なお、第1実施形態の部材と同一の部材または対応する部材については、必要に応じて同一の符号を使用した。
付加押圧機構40は、ボール21と第2バネ42とから構成される。第2バネ42は、取付部17の取付孔17aに挿入されて、ラックガイド11に固定されて設けられる支持部材33により取付部17に保持される皿バネにより構成される。
付加押圧機構40は、ラックガイド11が装着部9に組み付けられる前に、ラックガイド11の保持部Bに組み付けられる。具体的には、本体15の取付部17に第2バネ42が保持された後、取付孔17aにボール21が挿入され、次いでパッド16が接合面15aに固着されると共に、摺動方向での両端にそれぞれ開口41a,41bが形成される筒状の取付部41が、ラック軸6とは反対側の開口41bからボール21が取付部41内に挿入されるように取付孔17aに挿入される。取付部41のラック軸6寄りの開口41a付近には、取付部41からボール21が抜け出ることを阻止するストッパ41cが、開口41a内に張り出して設けられる。取付部17,41内に転動可能に収容されたボール21は、摺動方向でボール21を挟んでラック軸6とは反対側に配置される第2バネ42に付勢されて、開口41aを通じて背面8aに接触する。
それゆえ、ラックガイド11に設けられる保持部Bは、本体15に設けられる本体側保持部としての取付部17と、パッド16に設けられるパッド側保持部としての取付部41とにより構成される。
このようにして、ボール21および第2バネ42から構成される付加押圧機構40が、ラックガイド11に一体に組み付けられる。そして、付加押圧機構40が内蔵された状態のラックガイド11が、保持孔9a(図2参照)に嵌合されて、ハウジング3(図2参照)に組み付けられる。
この第2実施形態によれば、付加押圧機構40が1つのユニット部品に構成されない点を除いて、第1実施形態と同様の作用および効果が奏される。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
転動体は、ローラであってもよい。ラックガイド11に複数の付加押圧機構が組み付けられてもよい。第2バネはコイルバネであってもよい。
ラック軸に作用する外乱が小さいとき、付加押圧機構のみによりラック軸が押圧され、外力が大きいとき付加押圧機構およびラックガイドがラック軸を押圧してもよい。
本発明の第1実施形態であるラックアンドピニオン式ステアリング装置の要部断面図である。 図1の要部拡大図である。 本発明の第2実施形態であるラックアンドピニオン式ステアリング装置の要部断面図である。
符号の説明
1…ハンドル、2…ギヤボックス、3…ハウジング、4…ピニオン軸、5…軸受、6…ラック軸、7…ピニオン、8…ラック、9…装着部、10…押圧機構、11…ラックガイド、12…バネ、13…プラグ、14…支持面、15…本体、16…パッド、17,18,41…取付部、19…収容室、20,40…付加押圧機構、21…ボール、22,42…バネ、23…ケース、24…開口、31,33…支持部材、32…ロックナット、
L1,L2…中心軸線、A…ユニット部品,B…保持部。

Claims (5)

  1. 操舵力により回転するピニオンに噛合するラックが設けられたラック軸を介して操舵力を操舵輪に伝達する車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置であって、前記ラックを前記ピニオンに向けて押し付ける押圧機構が、ハウジングに組み付けられて付勢力により前記ラック軸を押圧する押圧部材を備えるラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
    前記押圧機構は、前記ラック軸に転がり接触する転動体と前記ラック軸を押圧する前記転動体に作用する付加付勢力を発生する付加付勢部材とから構成される付加押圧機構を備え、前記付加押圧機構は、前記押圧部材に一体に組み付けられていることを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  2. 操舵力により回転するピニオンに噛合するラックが設けられたラック軸を介して操舵力を操舵輪に伝達する車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置であって、前記ラックを前記ピニオンに向けて押圧する押圧機構が、ハウジングに組み付けられて付勢力により前記ラック軸を押圧する押圧部材を備えるラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
    前記押圧機構は、前記ラック軸に転がり接触する転動体と前記ラック軸を押圧する前記転動体に作用する付加付勢力を発生する付加付勢部材とから構成される付加押圧機構を備え、前記付加押圧機構は、1つのユニット部品に構成されて前記押圧部材に組み付けられていることを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  3. 前記付加付勢部材は、前記転動体を転動可能に保持するケースにより構成されることを特徴とする請求項1または2記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  4. 前記押圧部材は、本体と、前記押圧部材における前記ラック軸との接触部を構成すると共に前記本体に組み付けられるパッドとから構成され、前記付加押圧機構は前記パッドに組み付けられていることを特徴とする請求項2記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  5. 前記押圧機構が前記ハウジングに組み付けられた状態で、前記押圧部材および前記転動体は前記ラック軸に常時接触して前記ラック軸を常時押圧することを特徴とする請求項1または2記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。


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