JPH08133101A - ラック・ピニオン式ステアリング装置 - Google Patents
ラック・ピニオン式ステアリング装置Info
- Publication number
- JPH08133101A JPH08133101A JP27673194A JP27673194A JPH08133101A JP H08133101 A JPH08133101 A JP H08133101A JP 27673194 A JP27673194 A JP 27673194A JP 27673194 A JP27673194 A JP 27673194A JP H08133101 A JPH08133101 A JP H08133101A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack
- rack bar
- bar
- guide
- pinion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D3/00—Steering gears
- B62D3/02—Steering gears mechanical
- B62D3/12—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
- B62D3/123—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/26—Racks
- F16H55/28—Special devices for taking up backlash
- F16H55/283—Special devices for taking up backlash using pressure yokes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/26—Racks
- F16H55/28—Special devices for taking up backlash
- F16H55/283—Special devices for taking up backlash using pressure yokes
- F16H55/285—Special devices for taking up backlash using pressure yokes with rollers or balls to reduce friction
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 中立時に十分な剛性感が得られかつ中立時を
除く特定の作動領域において良好なハンドル戻り特性の
得られるラック・ピニオン式ステアリング装置を提供す
ること。 【構成】 ステアリングホイール１１に連結したピニオ
ン１２とこのピニオン１２と噛合するラック歯１３ａを
有するラックバー１３をハウジング１４に支承し、また
ハウジング１４に組付けられてスプリング１６により押
圧されラックバー１３ところがり軸受２２を介して係合
するラックガイド１５によりラックバー１３をピニオン
１２に向けて押圧するようにしたラック・ピニオン式ス
テアリング装置において、中立時にころがり軸受２２が
係合するラックバー１３の部位に切欠１３ｂを設けて、
ころがり軸受２２をラックバー１３に非接触としかつラ
ックガイド１５をラックバー１３に接触させた。
除く特定の作動領域において良好なハンドル戻り特性の
得られるラック・ピニオン式ステアリング装置を提供す
ること。 【構成】 ステアリングホイール１１に連結したピニオ
ン１２とこのピニオン１２と噛合するラック歯１３ａを
有するラックバー１３をハウジング１４に支承し、また
ハウジング１４に組付けられてスプリング１６により押
圧されラックバー１３ところがり軸受２２を介して係合
するラックガイド１５によりラックバー１３をピニオン
１２に向けて押圧するようにしたラック・ピニオン式ス
テアリング装置において、中立時にころがり軸受２２が
係合するラックバー１３の部位に切欠１３ｂを設けて、
ころがり軸受２２をラックバー１３に非接触としかつラ
ックガイド１５をラックバー１３に接触させた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
装置の一つであるラック・ピニオン式ステアリング装置
に関する。
装置の一つであるラック・ピニオン式ステアリング装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】ラック・ピニオン式ステアリング装置の
一つとして、ステアリングホイールに連結したピニオン
とこのピニオンと噛合するラック歯を有するラックバー
をハウジングに支承し、また前記ハウジングに組付けら
れてスプリングにより押圧され前記ラックバーところが
り軸受を介して係合するラックガイドにより前記ラック
バーを前記ピニオンに向けて押圧するようにしたものが
あり、例えば実開昭５６−３９３６４号公報に示されて
いる。
一つとして、ステアリングホイールに連結したピニオン
とこのピニオンと噛合するラック歯を有するラックバー
をハウジングに支承し、また前記ハウジングに組付けら
れてスプリングにより押圧され前記ラックバーところが
り軸受を介して係合するラックガイドにより前記ラック
バーを前記ピニオンに向けて押圧するようにしたものが
あり、例えば実開昭５６−３９３６４号公報に示されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報のラック
・ピニオン式ステアリング装置においては、ラックバー
が常にころがり軸受を介してラックガイドに係合してい
るため、中立時（自動車の直進時）を含む作動領域全て
においてラックバーとラックガイド間の摩擦抵抗が小さ
くされている。このため、中立時においてもラックバー
とラックガイド間の摩擦抵抗は小さく、中立時の剛性感
が不足するという問題がある。本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、その主たる目的は中
立時に十分な剛性感が得られかつ中立時を除く特定の作
動領域において良好なハンドル戻り特性の得られるラッ
ク・ピニオン式ステアリング装置を提供することにあ
る。
・ピニオン式ステアリング装置においては、ラックバー
が常にころがり軸受を介してラックガイドに係合してい
るため、中立時（自動車の直進時）を含む作動領域全て
においてラックバーとラックガイド間の摩擦抵抗が小さ
くされている。このため、中立時においてもラックバー
とラックガイド間の摩擦抵抗は小さく、中立時の剛性感
が不足するという問題がある。本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、その主たる目的は中
立時に十分な剛性感が得られかつ中立時を除く特定の作
動領域において良好なハンドル戻り特性の得られるラッ
ク・ピニオン式ステアリング装置を提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、ステアリングホイールに連
結したピニオンとこのピニオンと噛合するラック歯を有
するラックバーをハウジングに支承し、また前記ハウジ
ングに組付けられてスプリングにより押圧され前記ラッ
クバーところがり軸受を介して係合するラックガイドに
より前記ラックバーを前記ピニオンに向けて押圧するよ
うにしたラック・ピニオン式ステアリング装置におい
て、中立時に前記ころがり軸受が係合する前記ラックバ
ーの部位に切欠を設けて、前記ころがり軸受を前記ラッ
クバーに非接触としかつ前記ラックガイドを前記ラック
バーに接触させた。
ために、本発明においては、ステアリングホイールに連
結したピニオンとこのピニオンと噛合するラック歯を有
するラックバーをハウジングに支承し、また前記ハウジ
ングに組付けられてスプリングにより押圧され前記ラッ
クバーところがり軸受を介して係合するラックガイドに
より前記ラックバーを前記ピニオンに向けて押圧するよ
うにしたラック・ピニオン式ステアリング装置におい
て、中立時に前記ころがり軸受が係合する前記ラックバ
ーの部位に切欠を設けて、前記ころがり軸受を前記ラッ
クバーに非接触としかつ前記ラックガイドを前記ラック
バーに接触させた。
【０００５】また、前記ラックガイドを前記ハウジング
及び前記ラックバーに対して絶縁し、また前記ころがり
軸受と前記ラックガイド及び前記ラックバーを導電素材
で構成して、前記ころがり軸受が前記ラックバーに接触
係合したときに前記ラックバーと前記ラックガイドが前
記ころがり軸受を介して通電可能となるようにした。
及び前記ラックバーに対して絶縁し、また前記ころがり
軸受と前記ラックガイド及び前記ラックバーを導電素材
で構成して、前記ころがり軸受が前記ラックバーに接触
係合したときに前記ラックバーと前記ラックガイドが前
記ころがり軸受を介して通電可能となるようにした。
【０００６】
【発明の作用・効果】中立時にころがり軸受が係合する
ラックバーの部位に切欠を設けて、ころがり軸受をラッ
クバーに非接触としかつラックガイドをラックバーに接
触させたステアリング装置においては、中立時、ラック
バーに設けた切欠により、ころがり軸受がラックバーに
非接触状態となりかつラックガイドがころがり軸受以外
の部位にてラックバーと接触状態となって、ラックバー
がラックガイドに対して摺動可能となる。したがって、
中立時にラックバーがラックガイドに対して移動すると
きには両者間にすべり摩擦が生じることとなり、このす
べり摩擦によって所望の摩擦抵抗が得られて、中立時に
十分な剛性感が得られる。
ラックバーの部位に切欠を設けて、ころがり軸受をラッ
クバーに非接触としかつラックガイドをラックバーに接
触させたステアリング装置においては、中立時、ラック
バーに設けた切欠により、ころがり軸受がラックバーに
非接触状態となりかつラックガイドがころがり軸受以外
の部位にてラックバーと接触状態となって、ラックバー
がラックガイドに対して摺動可能となる。したがって、
中立時にラックバーがラックガイドに対して移動すると
きには両者間にすべり摩擦が生じることとなり、このす
べり摩擦によって所望の摩擦抵抗が得られて、中立時に
十分な剛性感が得られる。
【０００７】また、このステアリング装置においては、
中立時を除く特定の作動領域において、ころがり軸受が
ラックバーに接触状態となりかつラックガイドがラック
バーと非接触状態となって、ラックバーがラックガイド
に対して移動するときにはラックバーところがり軸受間
にころがり摩擦が生じることとなり、上記したすべり摩
擦からころがり摩擦に変わることによる摩擦抵抗の減少
により良好なハンドル戻り特性が得られるようになる。
中立時を除く特定の作動領域において、ころがり軸受が
ラックバーに接触状態となりかつラックガイドがラック
バーと非接触状態となって、ラックバーがラックガイド
に対して移動するときにはラックバーところがり軸受間
にころがり摩擦が生じることとなり、上記したすべり摩
擦からころがり摩擦に変わることによる摩擦抵抗の減少
により良好なハンドル戻り特性が得られるようになる。
【０００８】また、上記した構成に加えて、ラックガイ
ドをハウジング及びラックバーに対して絶縁し、またこ
ろがり軸受とラックガイド及びラックバーを導電素材で
構成して、ころがり軸受がラックバーに接触係合したと
きにラックバーとラックガイドがころがり軸受を介して
通電可能となるようにしたステアリング装置において
は、ラックガイドとラックバー間に電圧を印加すれば、
ラックガイドとラックバーが非接触状態の中立時にラッ
クガイドとラックバー間に電流が流れず、またラックバ
ーがころがり軸受と接触状態となる領域、すなわち中立
時を除く特定の作動領域においてラックガイドとラック
バー間にころがり軸受を介して電流が流れる。したがっ
て、ラックガイドとラックバー間の通電或いは非通電に
より、当該ステアリング装置の作動状態（中立時と、中
立時を除く特定の作動領域）を検出することができる。
ドをハウジング及びラックバーに対して絶縁し、またこ
ろがり軸受とラックガイド及びラックバーを導電素材で
構成して、ころがり軸受がラックバーに接触係合したと
きにラックバーとラックガイドがころがり軸受を介して
通電可能となるようにしたステアリング装置において
は、ラックガイドとラックバー間に電圧を印加すれば、
ラックガイドとラックバーが非接触状態の中立時にラッ
クガイドとラックバー間に電流が流れず、またラックバ
ーがころがり軸受と接触状態となる領域、すなわち中立
時を除く特定の作動領域においてラックガイドとラック
バー間にころがり軸受を介して電流が流れる。したがっ
て、ラックガイドとラックバー間の通電或いは非通電に
より、当該ステアリング装置の作動状態（中立時と、中
立時を除く特定の作動領域）を検出することができる。
【０００９】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図１及び図２は本発明によるラック・ピニオ
ン式ステアリング装置の中立時の状態を示していて、こ
のステアリング装置においては、ステアリングホイール
１１に連結したピニオン１２とこのピニオン１２と噛合
するラック歯１３ａを有するラックバー１３がハウジン
グ１４にそれぞれ周知のように支承されている。また、
ラックバー１３をピニオン１２に向けて押圧するラック
ガイド１５がスプリング１６及びキャップ１７とともに
ハウジング１４に組付けられている。ラックバー１３
は、鉄製（導電素材）の丸棒の一側にラック歯１３ａを
軸方向に所定長さ形成したものであり、ラック歯１３ａ
の中間部に対応する背部には図１〜図３にて示したよう
に設定長さで一対の切欠１３ｂが軸方向に形成されてお
り、例えば鉄製のピニオン１２と鉄製のボールベアリン
グ１９とアルミ合金製（導電素材）のハウジング１４を
介してボディアースされている。なお、各切欠１３ｂの
両端部は滑らかな傾斜面となっている。
説明する。図１及び図２は本発明によるラック・ピニオ
ン式ステアリング装置の中立時の状態を示していて、こ
のステアリング装置においては、ステアリングホイール
１１に連結したピニオン１２とこのピニオン１２と噛合
するラック歯１３ａを有するラックバー１３がハウジン
グ１４にそれぞれ周知のように支承されている。また、
ラックバー１３をピニオン１２に向けて押圧するラック
ガイド１５がスプリング１６及びキャップ１７とともに
ハウジング１４に組付けられている。ラックバー１３
は、鉄製（導電素材）の丸棒の一側にラック歯１３ａを
軸方向に所定長さ形成したものであり、ラック歯１３ａ
の中間部に対応する背部には図１〜図３にて示したよう
に設定長さで一対の切欠１３ｂが軸方向に形成されてお
り、例えば鉄製のピニオン１２と鉄製のボールベアリン
グ１９とアルミ合金製（導電素材）のハウジング１４を
介してボディアースされている。なお、各切欠１３ｂの
両端部は滑らかな傾斜面となっている。
【００１０】ラックガイド１５は、鉄系の焼結金属（導
電素材）で形成した本体１５ａの外周に絶縁樹脂１５ｂ
をコーティングしたものであり、絶縁樹脂１５ｂにてハ
ウジング１４に摺動可能に組付けられていて、ラックバ
ー１６を受承する円弧部には絶縁樹脂シート２１と軸受
ボール２２が一体的に組付けられており、ハウジング１
４及びラックバー１３に対して絶縁されている。絶縁樹
脂シート２１は、軸受ボール２２の直径より僅かに薄い
肉厚で形成されており、ラックバー１３の各切欠１３ｂ
に対応した部位にて軸受ボール２２を回転自在に支持し
ていて、図示状態ではラックバー１３の切欠１３ｂを除
く円弧状外周面に摺動可能に接触係合している。
電素材）で形成した本体１５ａの外周に絶縁樹脂１５ｂ
をコーティングしたものであり、絶縁樹脂１５ｂにてハ
ウジング１４に摺動可能に組付けられていて、ラックバ
ー１６を受承する円弧部には絶縁樹脂シート２１と軸受
ボール２２が一体的に組付けられており、ハウジング１
４及びラックバー１３に対して絶縁されている。絶縁樹
脂シート２１は、軸受ボール２２の直径より僅かに薄い
肉厚で形成されており、ラックバー１３の各切欠１３ｂ
に対応した部位にて軸受ボール２２を回転自在に支持し
ていて、図示状態ではラックバー１３の切欠１３ｂを除
く円弧状外周面に摺動可能に接触係合している。
【００１１】軸受ボール２２は、鋼球（導電素材）であ
って、ラックバー１３が図示状態から所定量以内で軸方
向へ移動するときには、ラックバー１３に設けた切欠１
３ｂによってラックバー１３に対して非接触となってお
り、またラックバー１３が図示状態から所定量以上に軸
方向へ移動するときには、ラックバー１３の切欠１３ｂ
の両端傾斜面の一部（外周面に近い部分）またはラック
バー１３の円弧状外周面とラックガイド１５の円弧面に
接触係合して転動するようになっており、軸受ボール２
２がラックバー１３に接触係合したときにはラックバー
１３とラックガイド１５が軸受ボール２２を介して通電
可能となるとともに、絶縁樹脂シート２１がラックバー
１３に対して非接触となる。
って、ラックバー１３が図示状態から所定量以内で軸方
向へ移動するときには、ラックバー１３に設けた切欠１
３ｂによってラックバー１３に対して非接触となってお
り、またラックバー１３が図示状態から所定量以上に軸
方向へ移動するときには、ラックバー１３の切欠１３ｂ
の両端傾斜面の一部（外周面に近い部分）またはラック
バー１３の円弧状外周面とラックガイド１５の円弧面に
接触係合して転動するようになっており、軸受ボール２
２がラックバー１３に接触係合したときにはラックバー
１３とラックガイド１５が軸受ボール２２を介して通電
可能となるとともに、絶縁樹脂シート２１がラックバー
１３に対して非接触となる。
【００１２】スプリング１６は、ばね鋼（導電素材）で
形成された圧縮コイルスプリングであり、ラックガイド
１５とキャップ１７間に介装されていて、ラックガイド
１５をラックバー１３に向けて付勢している。キャップ
１７は、絶縁樹脂で形成されていて、ハウジング１４に
螺着されており、スプリング１６の一端を受ける面には
リード線２４を導出した鉄板２３が組付けられている。
なお、キャップ１７はロックナット１８によって緩み止
めされている。
形成された圧縮コイルスプリングであり、ラックガイド
１５とキャップ１７間に介装されていて、ラックガイド
１５をラックバー１３に向けて付勢している。キャップ
１７は、絶縁樹脂で形成されていて、ハウジング１４に
螺着されており、スプリング１６の一端を受ける面には
リード線２４を導出した鉄板２３が組付けられている。
なお、キャップ１７はロックナット１８によって緩み止
めされている。
【００１３】上記のように構成した本実施例のステアリ
ング装置においては、図示中立時、ラックバー１３に設
けた切欠１３ｂにより、軸受ボール２２がラックバー１
３と非接触状態でありかつラックガイド１５が軸受ボー
ル２２以外の部位にて絶縁樹脂シート２１を介してラッ
クバー１３と接触状態であって、ラックバー１３がラッ
クガイド１５に対して摺動可能である。したがって、中
立時にラックバー１３がラックガイド１５に対して軸方
向に移動するときには両者（絶縁樹脂シート２１とラッ
クバー１３）間にすべり摩擦が生じることとなり、この
すべり摩擦によって所望の摩擦抵抗が得られて、中立時
に十分な剛性感が得られる。
ング装置においては、図示中立時、ラックバー１３に設
けた切欠１３ｂにより、軸受ボール２２がラックバー１
３と非接触状態でありかつラックガイド１５が軸受ボー
ル２２以外の部位にて絶縁樹脂シート２１を介してラッ
クバー１３と接触状態であって、ラックバー１３がラッ
クガイド１５に対して摺動可能である。したがって、中
立時にラックバー１３がラックガイド１５に対して軸方
向に移動するときには両者（絶縁樹脂シート２１とラッ
クバー１３）間にすべり摩擦が生じることとなり、この
すべり摩擦によって所望の摩擦抵抗が得られて、中立時
に十分な剛性感が得られる。
【００１４】また、本実施例のステアリング装置におい
ては、中立時を除く特定の作動領域（ラックバー１３が
図示状態から所定量以上に軸方向へ移動する作動領域、
すなわち大舵角操作時）において、軸受ボール２２がラ
ックバー１３に接触状態となりかつラックガイド１４と
一体の絶縁樹脂シート２１がラックバー１３と非接触状
態となって、ラックバー１３がラックガイド１５に対し
て移動するときにはラックバー１３と軸受ボール２２間
にころがり摩擦が生じることとなり、上記したすべり摩
擦からころがり摩擦に変わることによる摩擦抵抗の減少
により良好なハンドル戻り特性が得られるようになる。
ては、中立時を除く特定の作動領域（ラックバー１３が
図示状態から所定量以上に軸方向へ移動する作動領域、
すなわち大舵角操作時）において、軸受ボール２２がラ
ックバー１３に接触状態となりかつラックガイド１４と
一体の絶縁樹脂シート２１がラックバー１３と非接触状
態となって、ラックバー１３がラックガイド１５に対し
て移動するときにはラックバー１３と軸受ボール２２間
にころがり摩擦が生じることとなり、上記したすべり摩
擦からころがり摩擦に変わることによる摩擦抵抗の減少
により良好なハンドル戻り特性が得られるようになる。
【００１５】また、本実施例のステアリング装置におい
ては、ラックガイド１５がコーティングした絶縁樹脂１
５ｂと絶縁樹脂シート２１によってハウジング１４及び
ラックバー１３に対して絶縁され、また軸受ボール２２
とラックガイド１５及びラックバー１３が導電素材で構
成されていて、軸受ボール２２がラックバー１３に接触
係合したときにラックバー１３とラックガイド１５が軸
受ボール２２を介して通電可能となるようにしたため、
リード線２４と鉄板２３とスプリング１６を介して電圧
を印加されるラックガイド１４とボディアースされてい
るラックバー１３間に電圧を印加すれば、ラックガイド
１５とラックバー１３が非接触状態の中立時にラックガ
イド１５とラックバー１３間に電流が流れず、またラッ
クバー１３が軸受ボール２２と接触状態となる領域、す
なわち中立時を除く特定の作動領域においてラックガイ
ド１５とラックバー１３間に軸受ボール２２を介して電
流が流れる。したがって、ラックガイド１５とラックバ
ー１３間の通電或いは非通電により、当該ステアリング
装置の作動状態（中立時と、中立時を除く特定の作動領
域）を検出することができる。
ては、ラックガイド１５がコーティングした絶縁樹脂１
５ｂと絶縁樹脂シート２１によってハウジング１４及び
ラックバー１３に対して絶縁され、また軸受ボール２２
とラックガイド１５及びラックバー１３が導電素材で構
成されていて、軸受ボール２２がラックバー１３に接触
係合したときにラックバー１３とラックガイド１５が軸
受ボール２２を介して通電可能となるようにしたため、
リード線２４と鉄板２３とスプリング１６を介して電圧
を印加されるラックガイド１４とボディアースされてい
るラックバー１３間に電圧を印加すれば、ラックガイド
１５とラックバー１３が非接触状態の中立時にラックガ
イド１５とラックバー１３間に電流が流れず、またラッ
クバー１３が軸受ボール２２と接触状態となる領域、す
なわち中立時を除く特定の作動領域においてラックガイ
ド１５とラックバー１３間に軸受ボール２２を介して電
流が流れる。したがって、ラックガイド１５とラックバ
ー１３間の通電或いは非通電により、当該ステアリング
装置の作動状態（中立時と、中立時を除く特定の作動領
域）を検出することができる。
【００１６】上記実施例においては、絶縁樹脂シート２
１に回転自在に組付けられてラックガイド１５に受承さ
れる軸受ボール２２によってころがり軸受を構成した
が、ラックガイド１５に組付けられて受承される導電素
材で形成されて回転自在なニードルによってころがり軸
受を構成して本発明を実施することも可能である。
１に回転自在に組付けられてラックガイド１５に受承さ
れる軸受ボール２２によってころがり軸受を構成した
が、ラックガイド１５に組付けられて受承される導電素
材で形成されて回転自在なニードルによってころがり軸
受を構成して本発明を実施することも可能である。
【図１】 本発明によるラック・ピニオン式ステアリン
グ装置の一実施例を示す要部断面図である。
グ装置の一実施例を示す要部断面図である。
【図２】 図１の２−２線に沿った断面図である。
【図３】 図１に示したラックバー単体の断面図であ
る。
る。
１１…ステアリングホイール、１２…ピニオン、１３…
ラックバー、１３ａ…ラック歯、１３ｂ…切欠、１４…
ハウジング、１５…ラックガイド、１６…スプリング、
１７…キャップ、２１…絶縁樹脂シート、２２…軸受ボ
ール（ころがり軸受）、２３…鉄板、２４…リード線。
ラックバー、１３ａ…ラック歯、１３ｂ…切欠、１４…
ハウジング、１５…ラックガイド、１６…スプリング、
１７…キャップ、２１…絶縁樹脂シート、２２…軸受ボ
ール（ころがり軸受）、２３…鉄板、２４…リード線。
Claims (2)
- 【請求項１】 ステアリングホイールに連結したピニオ
ンとこのピニオンと噛合するラック歯を有するラックバ
ーをハウジングに支承し、また前記ハウジングに組付け
られてスプリングにより押圧され前記ラックバーところ
がり軸受を介して係合するラックガイドにより前記ラッ
クバーを前記ピニオンに向けて押圧するようにしたラッ
ク・ピニオン式ステアリング装置において、中立時に前
記ころがり軸受が係合する前記ラックバーの部位に切欠
を設けて、前記ころがり軸受を前記ラックバーに非接触
としかつ前記ラックガイドを前記ラックバーに接触させ
たことを特徴とするラック・ピニオン式ステアリング装
置。 - 【請求項２】 前記ラックガイドを前記ハウジング及び
前記ラックバーに対して絶縁し、また前記ころがり軸受
と前記ラックガイド及び前記ラックバーを導電素材で構
成して、前記ころがり軸受が前記ラックバーに接触係合
したときに前記ラックバーと前記ラックガイドが前記こ
ろがり軸受を介して通電可能となるようにしたことを特
徴とする請求項１に記載のラック・ピニオン式ステアリ
ング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27673194A JPH08133101A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | ラック・ピニオン式ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27673194A JPH08133101A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | ラック・ピニオン式ステアリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08133101A true JPH08133101A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17573562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27673194A Pending JPH08133101A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | ラック・ピニオン式ステアリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08133101A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1390641A2 (en) * | 2001-03-09 | 2004-02-25 | Trw Inc. | Rack and pinion steering gear with low friction yoke assembly |
| JP2006290310A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-10-26 | Showa Corp | ラックアンドピニオン式ステアリング装置 |
-
1994
- 1994-11-10 JP JP27673194A patent/JPH08133101A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1390641A2 (en) * | 2001-03-09 | 2004-02-25 | Trw Inc. | Rack and pinion steering gear with low friction yoke assembly |
| EP1390641A4 (en) * | 2001-03-09 | 2006-05-03 | Trw Inc | GEAR ASSEMBLY WITH JOINT ARRANGEMENT WITH LOW FRICTION |
| JP2006290310A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-10-26 | Showa Corp | ラックアンドピニオン式ステアリング装置 |
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