JP2006290003A - 車両における収納装置 - Google Patents

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Hideyuki Osanawa
秀之 長縄
Nobuo Watanabe
信夫 渡辺
Yuichi Asai
裕一 浅井
Junichiro Kako
純一郎 加古
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Abstract

【課題】構造が簡単で、かつ、収納部の蓋体の開方向への動作を確実に行うことができる車両における収納装置を提供する。
【解決手段】グローブボックス10は、被収納物を収納する収納部12と、収納部12に被収納物を出し入れする際に使用される開口部を非露出状態とする不使用時位置と前記開口部を露出状態とする使用時位置との間で移動可能に構成された蓋体14とを備えている。さらに、蓋体14を不使用時位置において移動不能に保持するロック機構20と、蓋体14に不使用時位置から使用時位置へ向かう開方向への移動補助力を付与する外力付与機構30と、蓋体14を開状態とする際に押圧操作される操作スイッチ19とを備える。そして、操作スイッチ19が押圧操作されると、ロック機構20による蓋体14の保持状態が解除されるとともに、蓋体14が外力付与機構30により開方向へ押動される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、車両における例えば助手席シートの前方に配置されたグローブボックス等の収納装置に関する。
一般に、車両にはグローブボックス等の収納装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。こうしたグローブボックスのうち、所謂ボックスタイプと呼ばれるグローブボックスは、インストルメントパネル内の空間を一部利用して形成された収納部を有し、該収納部のシート側は被収納物を出し入れするための開口部として形成されている。この開口部には、該開口部を被覆する板状の蓋体が設けられており、該蓋体は、開口部の下端に左右方向(車両幅方向)に設けられる回動軸によってインストルメントパネルに回動可能に支持されている。
また、蓋体は所定のロック機構(保持手段)によって、開口部を閉じた状態(不使用時位置)に保持されるようになっており、グローブボックスの使用時に操作される操作スイッチを押圧操作することによって、ロック機構による保持状態を解除できるように構成されている。そして、操作スイッチを押圧操作してロック機構による蓋体の保持状態を解除すると、その後、蓋体がその自重によって回動軸を中心にシート側へ回動し、収納部が開口部を露出させた開状態とされることにより、その開口部から収納部に小物を出し入れすることができるようになっている。
特開平5−8693号公報
ところで、上記した特許文献1のグローブボックスでは、操作スイッチの押圧操作に基づきロック機構による蓋体の保持状態を解除した際、蓋体はその自重(重力の作用)のみによって開方向へ回動する構成とされている。そのため、車両が例えば下り坂運転状態にあって前方に大きく傾いているような場合には、蓋体の自重がシート側(開方向)への回動力として作用しないことから蓋体がシート側へ回動せず、開口部が現れないことがあった。特に、上記した特許文献1のグローブボックスのようにボックスタイプの場合には、所謂ビンタイプと呼ばれる蓋体部分と収納部とが一体の箱体となっているグローブボックスと比較して、蓋体を開方向へ回動させる際に蓋体のみの自重しか作用せず開方向への力が小さいため、開口部が現れないという問題がより顕著に生じることとなっていた。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、構造が簡単で、かつ、収納部の蓋体の開方向への動作を確実に行うことができる車両における収納装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被収納物を収納する収納部と、当該収納部に被収納物を出し入れする際に使用される開口部を被覆可能な板状に形成され、当該開口部を非露出状態とする不使用時位置と当該開口部を露出状態とする使用時位置との間で移動可能に構成された蓋体と、当該蓋体が前記不使用時位置にある場合に係止して、当該蓋体を前記不使用時位置において移動不能に保持する保持手段と、前記不使用時位置にある蓋体に対して外力を付与することにより、当該蓋体の前記不使用時位置から前記使用時位置へ向かう開方向への移動を補助する移動補助手段と、外部から加えられる操作力に基づき、前記保持手段による前記蓋体の保持状態を解除すると共に、前記移動補助手段を前記蓋体に対する外力付与状態にする操作手段とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、蓋体は、操作手段が操作されたことにより、保持手段による不使用時位置での保持状態を解除された場合、移動補助手段からの外力付与に基づき使用時位置へ向かう開方向へ円滑かつ確実に移動する。したがって、速やかに開口部が現れて収納部を開状態にできる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両における収納装置において、前記操作手段は、外部から加えられる操作力に基づき変位する変位部材を有すると共に、前記保持手段は、前記変位部材の変位に伴い前記蓋体に対する係止位置から非係止位置へ移動する係止部材を有し、前記移動補助手段は、前記変位部材の変位に伴い前記蓋体に対する外力非付与位置から外力付与位置へ移動する外力付与部材を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、操作手段が操作されると、操作手段の変位部材が変位し、その変位に伴い保持手段による蓋体の保持状態が解除されるとともに、蓋体が移動補助手段から外力を付与されて開方向へ移動するため、容易且つ確実に蓋体を開状態にできる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両における収納装置において、前記変位部材は、当該変位部材が初期位置から第1位置まで変位した場合に前記保持手段の係止部材に係合して当該係止部材を前記係止位置から非係止位置に向けて移動させる第1係合部と、当該変位部材が前記第1位置を超えて第2位置まで変位した場合に前記移動補助手段の外力付与部材に係合して当該外力付与部材を前記外力非付与位置から外力付与位置に向けて移動させる第2係合部とを有していることを特徴とする。
上記構成によれば、操作手段の操作力は、変位部材が初期位置から第1位置まで変位する段階では、保持手段の係止部材を移動させて蓋体に対する保持状態を解除するために用いられ、変位部材が第1位置を超えて第2位置まで変位する段階では、移動補助手段の外力付与部材を移動させて蓋体に対する開方向への移動補助をさせるために用いられる。従って、操作手段の操作力が同時に保持手段の係止部材及び移動補助手段の外力付与部材を移動させるために用いられる場合と比較して、操作手段を操作する際の操作力が小さくてすみ、操作手段の操作感を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の車両における収納装置において、前記外力付与部材は、前記外力付与位置から外力非付与位置に向かう方向へ付勢されていることを特徴とする。
上記構成によれば、操作手段の変位部材が第2位置から第1位置を超えて初期位置方向へ戻ると、移動補助手段の外力付与部材も外力付与位置から元の外力非付与位置へと戻ることになり、自動的に待機状態にすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の車両における収納装置において、車両の進行方向を前方とした場合に、前記保持手段は前記収納部よりも前方位置に設けられると共に、前記蓋体には当該蓋体に連動する連動部が前記収納部よりも前方位置まで延びるように取り付けられており、前記蓋体は、該連動部が前記収納部よりも前方位置で前記保持手段に係止されることにより、前記不使用時位置において移動不能に保持されることを特徴とする。
上記構成によれば、蓋体に保持手段が内装されておらず、また蓋体の連動部と保持手段との係止部分が蓋体を開状態とした際に開口部から露出せず、収納装置を外観上好適な態様にできる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の車両における収納装置において、前記蓋体は、前記不使用時位置から前記使用時位置に向かう開方向へ、当該蓋体の自重により移動可能に構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、蓋体が不使用時位置から使用時位置まで自重により回動可能に構成されているため、不使用時位置にある蓋体は移動補助手段から外力を付与されて開方向への移動を補助された後、その自重により自然に使用時位置まで移動でき、いわば半自動的に蓋体を開状態にできる。
本発明によれば、構造が簡単で、かつ、収納部の蓋体の開方向への動作を確実に行うことができる車両における収納装置を提供することができる。
以下、本発明の車両における収納装置を、ボックスタイプのグローブボックスに具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。なお、本実施形態の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明するものとする。また、以下の記載における上下方向及び左右方向は、車両進行方向における上下方向及び左右方向と一致するものとする。また、図2においては、図面の上側を車両前方、図面の下側を車両後方とする。
図1(a),(b)は、本実施形態のグローブボックスを示す斜視図であって、(a)は閉状態を示す図であり、(b)は開状態を示す図である。図1に示すように、車両の車室内にはインストルメントパネル11がフロントシート(図示略)に対向して配設され、該インストルメントパネル11にグローブボックス(収納装置)10が設けられている。グローブボックス10は、箱状をなす収納部12を有している。この収納部12は、その内部に収納空間12aを備えるとともに、インストルメントパネル11の後端部に被収納物を出し入れするための開口部13を有している。この開口部13には、該開口部13を覆う板状の蓋体14が設けられている。前記蓋体14の下端部における左右両側面には、それぞれ連動部としてのヒンジ(右側ヒンジ15、左側ヒンジ16)が取り付けられている。右側ヒンジ15及び左側ヒンジ16には、それぞれ回動軸17,18が突設されている。これら右側ヒンジ15及び左側ヒンジ16は、それぞれ回動軸17,18を介して収納部12に回動自在に取り付けられている。
そして、蓋体14は、両回動軸17,18を中心に、蓋体14の上端部が後方へ倒れるように回動可能になっている。すなわち、蓋体14は、開口部13が蓋体14によって覆われて非露出状態とされる不使用時位置(図1(a)、閉状態)から、開口部13が露出状態とされる使用時位置(図1(b)、開状態)に向かって自重により移動可能に構成されている。なお、本実施形態では右側ヒンジ15の外側面に、溝(図示略)が縦方向に延びるように形成されており、インストルメントパネル11側に形成される突部(図示略)がその溝に係止している。このため、蓋体14の回動は溝の縦方向長さ分のみ許容され、蓋体14の所定角度(例えば45度)以上の回動が規制されるようになっている。
また、インストルメントパネル11における蓋体14の左方位置には、蓋体14の開放操作を行うための操作スイッチ(操作手段)19が設けられている。この操作スイッチ19は、後述するロック機構(保持手段)20及び外力付与機構(移動補助手段)30の双方の機構を動作させる兼用のスイッチであり、この操作スイッチ19を押圧操作することで不使用時位置に保持された蓋体14の保持状態を解除し、蓋体14の後方への回動を補助することができるようになっている。以下、操作スイッチ19、ロック機構20、外力付与機構30の構成について詳述する。
まず、操作スイッチ19の構成について説明する。図2は、グローブボックス10の構成を概念的に示す平面図である。図1及び図2に示すように、操作スイッチ19は、指先で押圧操作されるブロック状の操作体19Aを有している。この操作体19Aの前面19aには、棒状のシャフト21が、収納部12の一部によって構成される左右一対のガイド壁22に沿って収納部12の前方位置まで延びるように取り付けられている。シャフト21の前端面21aは平面視において右下がりのテーパ形状をなしている。そして、本実施形態では、前記操作スイッチ19における操作体19Aとシャフト21によって外部から加えられる操作力に基づき変位する変位部材が構成され、この変位部材における第1係合部がシャフト21の前端面21aにより構成されると共に、第2係合部が操作体19Aの前面19aにより構成されている。
また、操作スイッチ19は、そのシャフト21の一部にばね(図示略)の一端が止着されており、当該ばねの他端は収納部12に止着されている。そして、操作スイッチ19は、前記ばねの付勢力に抗して前方へ押圧操作された場合、前記ばねの弾性変形を伴って、操作体19Aの前面19aが図2に示す初期位置aから第1位置bを超えた第2位置cまで移動する範囲内で、前後方向への移動が可能となっている(移動量=X+Y)。
次に、ロック機構20の構成について説明する。図2に示すように、収納部12の前側には、ロック機構20を構成する棒状のスライド部材23が、前記シャフト21と直交するように配置されている。スライド部材23の左端面23aは、シャフト21の前端面21aと対応するように、平面視において右下がりのテーパ形状をなしており、シャフト21の前端面21aとスライド部材23の左端面23aとは面接触した当接状態となっている。スライド部材23には、L字形状のロック部材24が前方に突出するように固定されており、本実施形態では、このロック部材24とスライド部材23とによりロック機構(保持手段)における係止部材が構成されている。
ロック部材24は先端側が左方向に屈曲した形状をしており、図1(a)に示す蓋体14が閉状態の不使用時位置にある場合には、蓋体14における左側ヒンジ(連動部)16の前端部に凹み形成された凹部25に、当該ロック部材24の左端部24aが係止するようになっている。そして、この係止状態では、ロック部材24が蓋体14の後方への回動を規制し、蓋体14を不使用時位置において移動不能に保持するようになっている。なお、ロック部材24の左端面24bは、平面視において右下がりのテーパ形状に形成されている。
また、ロック機構20は、そのスライド部材23の一部にばね(図示略)の一端が止着されており、当該ばねの他端はインストルメントパネル11に止着されている。そして、ロック機構20は、そのばねの付勢力により係止部材を構成するスライド部材23(及びロック部材24)が常に左方向に付勢された状態で、図2に実線で示す係止位置と破線で示す非係止位置との間を、当該ばねの弾性変形を伴って左右方向に移動可能となっている。すなわち、ロック機構20は、蓋体14が閉状態の不使用時位置にあって操作スイッチ19が初期位置aに位置している場合、スライド部材23が図2に実線で示す係止位置に位置し、ロック部材24の左端部24aが前記蓋体14の左側ヒンジ16の凹部25に係止することにより、蓋体14を閉状態の不使用時位置に保持するようになっている。そして、操作スイッチ19が押圧操作され、操作体19Aが初期位置aから第1位置bへ移動した際には、操作スイッチ19におけるシャフト21の前端面21aとスライド部材23の左端面23aとが相互に摺動することにより、スライド部材23が図2に破線で示す非係止位置へと移動し、蓋体14に対する保持状態を解除するようになっている。
次に、外力付与機構30の構成について説明する。図2に示すように、操作スイッチ19におけるシャフト21と蓋体14の隅角部(具体的には、左側前方隅角部)14aとの間には、平面視において逆等脚台形形状のスライドコマ31が配置されている。このスライドコマ31は、図3に示すように、ばね32を介して操作スイッチ19側のインストルメントパネル11に取り付けられており、図2及び図3に実線で示す外力非付与位置と破線で示す外力付与位置との間で、当該ばね32の弾性変形を伴いながらガイド33に沿って左右方向にスライド可能となっている。
すなわち、このスライドコマ31は、蓋体14が閉状態の不使用時位置にあって操作スイッチ19が初期位置aに位置している場合には、図2及び図3に実線で示す外力非付与位置に位置し、操作スイッチ19の操作体19Aからは離間しており、この位置状態では蓋体14に対して外力を付与することはない。一方、操作スイッチ19が押圧操作され、操作体19Aが第1位置bを超えて第2位置cへ移動した際には、その操作体19Aの前面19aがスライドコマ31の左側面31aに右方への押圧力を伴って当接するため、スライドコマ31は右方向へスライドし、図2及び図3に破線で示す外力付与位置へと移動するようになっている。そして、このスライドコマ31の右方へのスライド移動時に、スライドコマ31の右側面31bが蓋体14の隅角部14aに後方(開方向)への押圧力を伴って当接するため、蓋体14は開状態の使用時位置へと向かう移動力を補助されるようになっている。
次に、上記のように構成されたグローブボックス10の作用について説明する。操作スイッチ19を前方に向かって手動により押圧操作すると、まず、図2に破線で示すように、操作体19Aが前方へ(図2に示す初期位置aから第1位置bまで)移動し、この操作体19Aと共に前方へ移動したシャフト21の前端面21aがスライド部材23の左端面23aを右方向へ押圧する。すると、押圧されたスライド部材23は右方向へスライドし、併せて、ロック部材24が右方向へスライドする。これに伴い、ロック部材24(左端部24a)と左側ヒンジ16(凹部25)との係合が外れ、蓋体14の不使用時位置における保持状態が解除される。
この状態からさらに操作スイッチ19が押圧操作されると、操作体19Aがさらに前方へ(図2に示す第1位置bから第2位置cまで)移動し、前方へ移動した操作体19Aの前面19aがスライドコマ31の左側面31aに当接してスライドコマ31を右方向へ押圧する。このとき、その押圧力によりばね32が右方向に伸長し、スライドコマ31はガイド33に沿って右方向へスライドする(図2、図3において破線で示すスライドコマ31参照)。そして、右方向へスライドしたスライドコマ31の右側面31bが蓋体14の隅角部14aに当接し、このスライドコマ31の右方向への押圧力が蓋体14の開方向への押動力(移動補助力)に変換され、蓋体14は後方へ回動する方向へ押動される。そして、蓋体14は、スライドコマ31による後方への押動力とその自重とにより、両回動軸17,18を中心に、蓋体14の上端部が後方へ倒れるように回動される。そして、収納部12の開口部13が露出状態となる。
また、操作スイッチ19の押圧力が解除されると、スライド部材23及びシャフト21が、それぞれ各ばねの付勢力により復帰移動すると共に、スライドコマ31もばね32の付勢力により同様に復帰移動する。すなわち、スライド部材23及びシャフト21並びにスライドコマ31からなる各部材は、図2に実線で示す位置(操作体19Aは初期位置a)に復帰する。
なお、蓋体14を使用時位置(図1(b))から不使用時位置(図1(a))まで戻す場合には、蓋体14を手動で前方向に回動させる。この際、左側ヒンジ16が、不使用時位置にあるロック部材24の左端面24bをばねの付勢力に抗して右方向へ押しやるようにして前方向へ回動し、ロック部材24の左端部24aと左側ヒンジ16の凹部25とが位置対応したところで、左端部24aが凹部25に嵌り込んで係止することとなる。
以上詳述した実施形態によれば次のような効果が発揮される。
(1)上記実施形態では、操作スイッチ19の押圧操作により蓋体14を開方向に押動する外力付与機構30が設けられている。このため、特に坂道等で車両が前方に傾くことで、蓋体が使用時位置に移動するのに十分な重力が得られない場合であっても、外力付与機構30から付与される外力(移動補助力としての押動力)により円滑かつ確実に蓋体14を開状態にできる。
(2)また、操作スイッチ19を手動で押圧操作することで蓋体14が使用時位置へ向かう開方向への移動を補助される構成であるため、電動によって蓋体が移動される構成のものに比べて構造を簡単にできる。
(3)上記実施形態では、操作スイッチ19の押圧操作により、まず第1段階としてスライド部材23を移動させて、ロック機構20による蓋体14の保持状態を解除し、第2段階としてスライドコマ31を移動させて、外力付与機構30による押動力で蓋体14の後方(開方向)への回動を補助するようになっている。従って、例えばロック機構20による保持状態の解除と外力付与機構30による移動補助の双方を同時に行う構成と比較して、押圧操作における押圧力(操作力)が小さくてもよくなり、操作スイッチ19の操作感を向上させることができる。
(4)上記実施形態では、操作スイッチ19がロック機構20及び外力付与機構30の双方の機構を動作させる兼用スイッチとなっているため、使用時におけるスイッチ操作を単純かつ容易にできる。
(5)上記実施形態のロック機構20は、収納部12よりも前側のインストルメントパネル11内に配置されているため、蓋体14を開状態にした際に、その係止部位(ロック部材24の左端部24aと蓋体14における左側ヒンジ16の凹部25)が外部から視認されないようになっている。従って、使用時に蓋体14を開状態としても、乗員からロック機構20が視認されることはなく、また蓋体14自体にロック機構20を設ける構成と比較して蓋体14の厚みを薄くできるため、外観上好適な態様にできる。
(6)上記実施形態のように、蓋体14自体にロック機構20が内装されない構成の場合、蓋体14が軽量化されるため、蓋体14を閉状態とする際に、該蓋体14の回動に係る操作力を小さくすることができる。加えて、軽量化された蓋体14においては、上記外力付与機構30を設けることにより、その自重によって開方向へ確実に回動させることができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、スライドコマ31の左側面31aをテーパ形状とし、操作スイッチ19の押圧力により、スライドコマ31を右方向へスライドさせるように構成したが、これに限定されるものではない。例えば、スライドコマ31の左側面31aはテーパ形状ではなく前後方向に沿って真っ直ぐに形成し、操作体19Aの右側面に半球状の凸部を設けても良い。この構成によっても、操作スイッチ19が前方向へ押圧操作されると、操作体19Aの凸部の前側曲面がスライドコマ31の左側面に当接して徐々にスライドコマ31を右方向へスライドさせることができる。勿論、凸部の形状についても種々変更でき、半球状の他、平面視において右下がりのテーパ形状等に形成してもよい。同様に、スライドコマ31の右側面31bと蓋体14との当接部位(上記実施形態では左側前方隅角部14a)の構成についても適宜変更することができる。
・ 上記実施形態では、一つの操作スイッチ19を押圧操作することによって、蓋体14の保持状態の解除と移動補助のための押動作用とが順次行われる構成としたが、保持状態解除用の操作スイッチと押動用の操作スイッチとを別個にそれぞれ設ける構成としてもよい。
・ 上記実施形態では、本発明の収納装置を、蓋体14がスライドコマ31による押動力と蓋体14の自重により開方向へ回動するグローブボックスに具体化したが、これに限定されるものではない。その他、例えば、運転席と助手席との間に設けられるコンソールボックスや、ジュースカップの受け部として使用されるカップホルダ等の蓋体を有する収納装置に具体化してもよい。
・ 上記実施形態において、蓋体14の開方向への回動を制動するオイルダンパ等のダンパ機能を付加してもよい。この構成によれば、蓋体14をゆっくりとした速度で静かに開状態にでき、高級感を有効に与えることができる。
本実施形態のグローブボックスを示す斜視図であって、(a)は閉状態を示す図であり、(b)は開状態を示す図。 グローブボックスの構成を概念的に示す平面図。 スライドコマの取付構造を概念的に示す正面図。
符号の説明
10…グローブボックス(収納装置)、11…インストルメントパネル、12…収納部、13…開口部、14…蓋体、15…右側ヒンジ、16…左側ヒンジ(連動部)、17,18…回動軸、19…操作スイッチ(操作手段)、19A…操作体(変位部材)、19a…前面(第2係合部)、20…ロック機構(保持手段)、21…シャフト(変位部材)、21a…前端面(第1係合部)、23…スライド部材(係止部材)、24…ロック部材(係止部材)、25…凹部、30…外力付与機構(移動補助手段)、31…スライドコマ(外力付与部材)、32…ばね、a…初期位置、b…第1位置、c…第2位置。

Claims (6)

  1. 被収納物を収納する収納部と、
    当該収納部に被収納物を出し入れする際に使用される開口部を被覆可能な板状に形成され、当該開口部を非露出状態とする不使用時位置と当該開口部を露出状態とする使用時位置との間で移動可能に構成された蓋体と、
    当該蓋体が前記不使用時位置にある場合に係止して、当該蓋体を前記不使用時位置において移動不能に保持する保持手段と、
    前記不使用時位置にある蓋体に対して外力を付与することにより、当該蓋体の前記不使用時位置から前記使用時位置へ向かう開方向への移動を補助する移動補助手段と、
    外部から加えられる操作力に基づき、前記保持手段による前記蓋体の保持状態を解除すると共に、前記移動補助手段を前記蓋体に対する外力付与状態にする操作手段と
    を有することを特徴とする車両における収納装置。
  2. 前記操作手段は、外部から加えられる操作力に基づき変位する変位部材を有すると共に、前記保持手段は、前記変位部材の変位に伴い前記蓋体に対する係止位置から非係止位置へ移動する係止部材を有し、前記移動補助手段は、前記変位部材の変位に伴い前記蓋体に対する外力非付与位置から外力付与位置へ移動する外力付与部材を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両における収納装置。
  3. 前記変位部材は、当該変位部材が初期位置から第1位置まで変位した場合に前記保持手段の係止部材に係合して当該係止部材を前記係止位置から非係止位置に向けて移動させる第1係合部と、当該変位部材が前記第1位置を超えて第2位置まで変位した場合に前記移動補助手段の外力付与部材に係合して当該外力付与部材を前記外力非付与位置から外力付与位置に向けて移動させる第2係合部とを有していることを特徴とする請求項2に記載の車両における収納装置。
  4. 前記外力付与部材は、前記外力付与位置から外力非付与位置に向かう方向へ付勢されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両における収納装置。
  5. 車両の進行方向を前方とした場合に、前記保持手段は前記収納部よりも前方位置に設けられると共に、前記蓋体には当該蓋体に連動する連動部が前記収納部よりも前方位置まで延びるように取り付けられており、前記蓋体は、該連動部が前記収納部よりも前方位置で前記保持手段に係止されることにより、前記不使用時位置において移動不能に保持されることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の車両における収納装置。
  6. 前記蓋体は、前記不使用時位置から前記使用時位置に向かう開方向へ、当該蓋体の自重により移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の車両における収納装置。
JP2005108923A 2005-04-05 2005-04-05 車両における収納装置 Pending JP2006290003A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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