JP2006288223A - 海苔の収縮乾燥法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 海苔葉体が色落ちして鎮鍮色近くに脱色した海苔原藻を、黒色のカール状に収縮した栄養食品にすることができ、海苔の下物でも商品化できる加工技術を提供する。
【解決手段】 海苔原藻を摘採し、これを磁気活性装置で活性化されたマイナスイオン海水で活水化させ、20〜60mmに切断し、切断した後磁気活性装置で活水化されたマイナスイオン真水で洗浄し、脱水してバラバラにほぐした後回転ドラム1内に投入し、熱風を送り込んで20〜70℃の温度で4時間程撹拌・混合して乾燥することで黒いカール状の収縮海苔食品を製造する。
【選択図】図1

Description

この発明は、摘採した海苔原藻を黒く且つカール状に収縮乾燥状態の製品にする技術であり、海苔葉体が、日照や水温、栄養分の減少等で鎮鍮色に近く色落ちした海苔葉体でも、強度の収縮乾燥で細胞が一層収縮し、分散状態であった色素が集合して吸光度を増やし、そのうえ葉片が重なり合っているので吸光度が更に高まる反面、反射光を少なくすることにより、鎮鍮色に近い海苔葉体が黒色を呈するようにし、低質とされる海苔原藻を有用な加工食品にする技術である。
従来の技術としては、実公平5−47590号公報の考案の名称「海苔類原藻乾燥装置」、登録第3106403号の考案の名称「海苔類原藻乾燥装置」、特開平7−8213号公報の発明の名称「海苔エキス食品」、特開平7−69826号公報の発明の名称「海苔養殖の生育法及び海苔生育促進法」が本件出願人等から出願されて公知となっている。
海苔葉体の色は、細胞の色素体に含有されている諸々の色素の反射光の総合された色であるが、海苔葉体の色素体に含まれている色素は緑色を呈するクロロフィル、紅藻類特有の赤色を呈するフイコエリスリン、藍青色のフイコシアン、黄燈色カロチンが主要なもので、この四種類の色素の補色により青黒く見える。他にカロチノイド系のルテイン、褐色も僅かに含まれているらしいとのことである。含有されている色素の割合は、海苔の生活状態、その生活状態を左右する環境条件によって変化するので一定していない。色素体は色素を作ったり消したりする能力があり、その作用は環境条件(日照、水温、栄養分等)に応じて変化するが、一般には発芽の初期に赤味を帯び、次に黒味を増し、老成して果胞子を生じた部分は赤く、精子を生じた部分は淡黄色乃至白色となり、栄養体の部分は多少黄味を帯びる。また、漁場栄養塩が乏しくなると海苔は色落ちして鎮鍮色になることは常識になっている。
鎮鍮色になった海苔は確かに窒素と燐が少なく、クロロフィルやフイコエリスリンも正常な海苔に比べてずっと減っていることが究明されている。色落ちした海苔を培養して窒素と燐を補給したり、或いは栄養分の多い漁場に移してやると恢復して色が良くなる。窒素と燐は原形質(蛋白質)を作るのに必要な元素で、これらの補給が多いか少ないかによって蛋白質が殖えたり減ったりするが、海苔の蛋白質はフイコエリスリン及びフイコシアンと結合して色素蛋白となっているので、蛋白質の増減に伴って色素も増減するが、その際特定の色素だけが増減するのでなく、総ての色素が一様に同一比率で増減する。また、色素含有量の割合は不定であっても、これらの色素の吸光度はクロロフィルが断然高い、吸光度の高い色素は発色が強いので、クロロフィルは量的に少なくても緑色が濃く感じられる。
近年の海苔養殖での生産量は、平年作100億枚、金額では1,000億円となっており、1品目でこれだけの水揚げをしている水産物は他に類例がなく、海苔が水産の王座を占めていると言われる所以である。海苔養殖は、海苔の養殖を図り、それを採取して乾海苔に作り上げる産業で、即ち養殖から製造まで一貫するところの特異な水産業で、他の水産業とは趣が余程違い、また養殖が植物であるから農作物の栽培に似た点が多い。海苔の生産量が急増したのは、人工採苗、浮流し養殖、冷蔵網、更には生長の早い品種の改良、等々の非常に優れた技術開発と併せて、生産能力の高い大型全自動装置の開発によるものである。
生長の早い品種は多くの栄養素を必要とする。しかし、近年の自然環境は地球の温暖化をはじめ、ダムの設置による河川水の流入不足や、山林の手入れが放置され山林の崩壊が進む等、海苔養殖漁場の自然環境は悪化の方向に大きく進んでいる。また下水処理施設が全国的に進み、海面の透明度は年々高くなっている。
海苔の光合成作用は照度を高めるに従って光合成が活発になり進行速度が増し、照度5,000ルックスで速度はほぼ最高に達し、5,000ルックス以上から速度は鈍るが8,000ルックスまで進行する。照度を8,000ルックス以上に高めても光合成はそれ以上に進まない。光の強さが或限界を超えると却って妨げになり光酸化が起こり、炭酸ガスが放出され色素体が晒されて脱色する。
また海苔の発育程度で適温に差はあるが、生涯を通じて正常に発育生長するための適温は、17度から12度の範囲が妥当であるが、これは海苔の生理上の適温であって、海苔の収量を支配する適温ではない。水温が適温の時に海苔の生活作用は最も活発に進行するので、海水中の必要成分が激しく消費されることとなり、その補給が間に合わないと海苔は栄養失調を招いて脱色する。それが更に進むと海苔は色落ちして鎮鍮色になる。
近年進んできた環境の変化は、海苔より適温で照度も強い方を好む植物プランクトンにとっては好都合な環境となった。海苔と競合する植物プランクトンは増殖の過程で海苔より先に海水中の必要成分を取り入れ増殖する。近年ではその増殖は冬季でも異常に発生し、海水中の必要成分を極度に消費する。その結果海苔漁場の必要成分は急激に減少し、海苔の生活作用は大きく阻害されて極度の色落ちが発生する。これが数年前の有明海の色落ち異変である。その後も各地の海苔漁場で、漁期の当初から冬季でも異常発生して大きな被害が各地で発生し、海苔生産者の経営は非常に不安定な状態に置かれている。
しかるに、わが国の海苔養殖では板状に加工する技術が大半で、その用途も巻く、包む、振りかけるが主体であり、色、艶、香りと味が重視されている。従って海苔葉体が色落ちして鎮鍮色近くに脱色したものは、海苔食品として取り扱われていない。それは板状に加工された乾海苔は全量各漁連が開催する共販で販売される。しかし、価額が3円以下の乾海苔は食品価値が乏しく、海苔のイメージが損なわれるので、作らない、売らない、買わないとする流通協定がある。従って3円以下の乾海苔は生産されても流通されず、全量各漁連において焼却処分が行なわれる。この焼却処分される乾海苔の生産費用や、また焼却するにも多額の費用を要し、海苔業界全体では大きな損失となり、その対応に苦慮している。
日本民族が古代から嗜好し続けている優秀な食品である海苔の価値観は、近年では味より色が重視されて、旨い海苔より色の黒い海苔が高値で取り引きされている。従って、黒色が少しでも浅くなると価額は下落する。河川水や生活排水の流入の少ない漁場の海苔は、味は良くても黒色が浅いので価額が安く、採算に合わず近年倒産と同様な状態で、多くの生産者がやむなく廃業に追いやられている。
また、地球の温暖化等による環境の変化には、海苔生産には大きな悪影響を及ぼしているが、これは海苔生産者が個々に幾ら努力しても対応できない問題である。しかし、海苔と競合する植物プランクトンに取っては好適な環境であり、近年では時期を問わず異常に発生増殖し、海水中の必要成分を極度に消費する。その結果海苔漁場の必要成分は急激に減少し、海苔の生活作用は更に大きく阻害されて、海苔は極度に色落ちして、その葉体の色調は鎮鍮色近くに脱色して商品価値を失う。これは海苔生産者に取っては死活の問題である。
前述したような、あらゆる要因で色落ちした海苔は、生産しても商品価値を失っているので生産を中止し、その処分には経費がかからない簡単な海上投棄が懸念され、環境法に抵触する行為に発展する可能性は大きい。その環境法の取り締まりが強化されると、商品として流通させることを目的としない不良品が増大して、その焼却処分が社会的問題に発展する可能性も秘めている。
実公平5−47590号公報 登録第3106403号公報 特開平7−8213号公報
そこで本発明は前述した海苔の収縮乾燥法により、海苔葉体が色落ちして鎮鍮色近くに脱色したものでも海苔葉体が黒色を呈して、味のある栄養食材品を提供することにある。
この鎮鍮色近くに脱色し、全く商品価値を失った海苔葉体でも、薬品や染料は一切使用せず、天然自然の作用を利用して、海苔葉体が黒色を呈し、しかも旨味や、薬効成分を豊富に含有した食材の製法と併せて、海苔業界が長年苦慮してきた下物対策が、一挙に、また好適に解決する、海苔の収縮乾燥法の提供にある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 摘採した海苔原藻を大きい寸法に切断し、真水で塩抜きの洗浄を施し、次にその後脱水してバラバラにほぐした海苔原藻を、断面が円形又は多角形で且つ周面に通風の孔又は開口があり、しかも内部に回転する撹拌羽根がある回転ドラム内に投入し、その後回転ドラムに熱風を送りながら回転ドラムと撹拌羽根を回動させることで海苔原藻を撹拌混合と衝突と摩擦と揉み込みを与えて海苔原藻を黒くカール状に収縮乾燥させることを特徴とする、海苔の収縮乾燥法
2) 切断された海苔原藻の寸法が1.5〜75mmである、前記1)記載の海苔の収縮乾燥法
3) 回転ドラム内の温度を20〜70℃に保持して乾燥する、前記1)又は2)記載の海苔の収縮乾燥法
4) 海苔原藻を高密度磁束で活性化させて作られたマイナスイオン海水に浸漬して活性化し、その後切断して切断された海苔原藻を同じく高密度磁束で活性化した真水のマイナスイオン水で洗浄を施して、脱水してバラバラにほぐしたものを回転ドラムに投入するようにした、前記1)〜3)いずれか記載の海苔の収縮乾燥法
にある。
本発明は以下の如き効果を奏する。この発明は、摘採した海苔原藻を大きい寸法に切断し、塩抜きの洗浄の後、充分な脱水を施し、更にバラバラになるようにほぐした海苔葉体を、回転する断面形状が円形又は、数角形の乾燥ドラム内に適量投入して回転させる。投入した海苔葉体は、乾燥ドラムの回転による遠心力と、撹拌羽根による撹拌混合作用と衝突分散によって、海苔はよく撹拌混合されて均一な乾燥が行なわれる。しかも、海苔葉体は、回転ドラムの内周面に乗り回転するが、途中自重によって落下する。自重によって落下する海苔葉体は、回転ドラムの内周面との摩擦により、揉み込み状態が発生して、海苔葉体は軽くカールした形状で、海苔葉体は更に1枚1枚が独立収縮をする。海苔葉体が日照や水温、栄養分の減少等で鎮鍮色に近く色落ちした海苔葉体でも、乾燥状態が黒色を呈する収縮乾燥方法では、強度の収縮乾燥で細胞が一層収縮し、分散状態であった色素が集合して吸光度を増す。そのうえ葉片が重なり合っているので吸光度が更に高まる反面、反射光を少なくすることにより、鎮鍮色に近い海苔葉体が黒色を呈する。
本発明の海苔の収縮乾燥法を用いてする乾燥法では、色落ちが進行して鎮鍮色近くに脱色して、通常食用に供され難い海苔葉体でも、色調が黒色を呈して、旨味のある栄養食材品を提供することができる。
摘採した海苔原藻は、切断する前に高密度磁束の磁気活性装置で海水を活性化したマイナスイオンが多いマイナスイオン海水に浸して活性化し、その後切断し、切断した海苔原藻を同じく磁気活性装置で真水を活性化してマイナスイオンが多いマイナスイオン真水でもって洗滌することが好ましい。
本発明の回転ドラムは通風できる多孔のパンチングメタル板のドラムを使用しても、又細い目の網板のドラムでもよい。
本発明の回転ドラム内の温度は温度25〜80℃が好ましい。
又、海苔原藻の切断寸法は15〜75mmが好ましい範囲である。
摘採した海苔葉体は、加工する以前に高密度磁束活性水装置を用いて作るマイナスイオン海水を投入した活性タンクで活性させるのであるが、なぜマイナスイオンなのかについて述べると、最近、食の安全を問われる事件が多発し、人々は本当に安全な食材とは何なのかを模索している状態である。安全でおいしい食材を追及すると、水へのこだわりが一層必要条件となる。
空気中にも水中にもマイナスイオンとプラスイオンはあり、体を癒すマイナスイオンに対し、プラスイオンは人の交感神経を刺激し、精神を緊張させる働きをする。しかしこの2つはお互いに合体して中性を保とうと、相手を探してバランスをとっているが、本来適当な平衡状態が保たれることで、人間や生物に快適な環境をつくっているが、丁度良いイオンのバランスは、プラスよりマイナスの方が多い状態と言われるが、車の排ガス、電気製品の電磁波、工場の煙などから発生するプラスイオンが増加して、このバランスは崩れ、そのため、めまい、頭痛、神経衰弱、不眠、情緒不安定などの症状や肉体的、精神的な機能低下など人体への悪影響が懸念されている。
この高密度磁束活性水装置を用いて作るマイナスイオン水は人体を癒すだけでなく、マイナスイオン水で炊飯すると、古米でも新米同様の味がでたり、マイナスイオン水で野菜を洗うと、野菜の表面についている菌の増殖を抑えて、通常の2倍以上の鮮度保持が可能となったり、冷蔵庫でしなびた野菜でも一晩漬けておくと取りたて同様に蘇る。また麦茶や高野豆腐などの抽出力を上げる効果もある。これはマイナスイオン水のクラスターの小さい水は浸透圧が高く、食品や環境にも好影響を及ぼす。このようにして海苔本来の旨味の成分や薬効成分も引き出される。
このマイナスイオン海水で、活性化させた海苔葉体を、更にマイナスイオン海水で洗浄した後、大きく切断し、次は、マイナスイオン水で塩抜きの洗浄を施し、海苔葉体の鮮度保持効果を高める。塩抜き洗浄された海苔葉体は連続脱水機に移送されて脱水する。更に高速脱水機で充分に脱水し、脱水した海苔葉体をほぐし機で海苔葉体がバラバラになるようにほぐす。
乾燥工程では回転する断面形状が円形又は数角形の乾燥ドラム内に、バラバラにほぐした海苔葉体を適量投入して回転させる。投入した海苔葉体は、乾燥ドラムの回転による遠心力と、撹拌羽根による撹拌混合作用や衝突分散によって、海苔葉体はよく撹拌混合されて均一な乾燥が行なわれる。
その乾燥過程で海苔葉体は回転する乾燥ドラムの内周面に乗り回転するが、途中自重によって落下する。自重によって落下する海苔葉体は、回転する乾燥ドラムの内周面との摩擦により、揉み込み状態が発生する。更に回転する乾燥ドラムの遠心力と撹拌羽根による撹拌混合作用、内周面との摩擦、揉み込み状態が発生する。更に回転する乾燥ドラムの遠心力と撹拌羽根による撹拌混合作用、内周面との摩擦、揉み込み状態が繰り返し行なわれることにより、海苔葉体は更に収縮乾燥され1枚1枚が独立収縮し、軽くカールした形状を呈する。
そこで、本発明では、色落ちして鎮鍮色近くに脱色した海苔葉体の色調を黒くして、旨味も呈する海苔の転動乾燥方法と収縮乾燥方法では、海苔が本来含有する旨味の成分や、薬効成分を引き出すため、前述のマイナスイオン活性水で処理した後、乾燥工程では、回転する乾燥ドラムに、大体半分近い海苔葉体を一度投入して回転させる。撹拌混合の転動乾燥を行うので、海苔葉体の乾燥温度は常に低温であり、乾燥による海苔の呼吸作用を極力抑えた方法である。
また、色落ちして鎮鍮色近くに脱色した海苔葉体の色調を黒くする方法は、薬品や染料は一切使用せず、海苔が本来もつ天然自然の作用を利用したものである。海苔葉体の色は、細胞の色素体に含有される色素の反射光の総合された色で、海苔葉体の色素体に含まれている色素は緑色を呈するクロロフィル、紅藻類特有の赤色を呈するフイコエリスリン、藍青色のフイコシアン、黄燈色のカロチンが主要なものでこの四種の補色により青黒く見える。色落ちして鎮鍮色近くに脱色した海苔葉体でも、転動収縮乾燥が進行する過程では、細胞が一層収縮し、分散状態であった色素が集合して吸光度が増し、そのうえ葉片の重なりが多くなり吸光度が更に高まる反面、反射光が少なくなることにより、鎮鍮色近くに脱色した海苔葉体色は、収縮乾燥が進行するに従って黒色を呈する。
更には、低温の乾燥方法で、海苔の呼吸作用を極力抑えたり、マイナスイオン活性水の利用で海苔本来の旨味の成分や、薬効成分も引き出すことができた。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は実施例の製造工程を示す説明図、図2は実施例の乾燥装置を示す正面図、図3は実施例の乾燥装置を示す平面図、図4は実施例の乾燥装置を示す側面図、図5は実施例の乾燥装置を示す背面図である。
本実施例では、左右の回転ドラム1は外周壁が穴径で1.5ミリメートルの多孔板であり、断面形状が8角形で、その外接円直径は1100ミリメートルに、全長Lは2000ミリメートルに製作され、1分間約14回転する。
そして外周壁を形成する多孔板の外周部分を蝶着し、さらに一面を開閉自在として原藻出し入れ口2を設けている。
回転ドラム1の内部中央に吹き出し筒3を設置し、これに多数の噴出孔4を穴径は10ミリメートルで60ミリメートル間隔に穿孔している。吹き出し筒3の外周には、長さ250ミリメートル程度の細長板状の撹拌羽根5を対向位置に一対突設し、この撹拌羽根5はその軸方向に150ミリメートル間隔程度に15組設けている。この吹き出し筒3は回転ドラム1と同一方向に1分間約33回の速さで回転するようになっている。
左右の回転ドラム1のそれぞれの上部に排気口6、両側面に原藻投入用扉7、そして下部に開閉自在な、原藻取り出し反転板8を設けた乾燥室9に隣接した、中央部に高温空気送風装置室を設けている。
この高温空気送風装置室には、バーナー10と燃焼筒11とを設け、燃焼筒1に連通して煙突12がある。さらに高温空気送風装置室上部に外気導入口13を設け、その外気導入口13の下部に中圧送風機14を取り付け、外気導入口13から吸引し、バーナー10と燃焼筒11によって加熱した高温空気を、左右の回転ドラム1に向けて下方から吹き出すようになっている。
一方、燃焼筒11付近の高温空気は左右の別の高圧送風機15によって、ダクト16を介して吹き出し筒3へ送られ、さらに噴出孔4から回転ドラム1内部に吹き出す。また排気はそれぞれ左右の乾燥室9上部の排気口6から排出される。
原藻の投入は、乾燥室9の原藻投入用扉と回転ドラム1の原藻出し入れ口2を同位置にして開き、投入を行うようになっている。
なお原藻出し入れ口2部分の一面は引き抜き、差し込みにより開閉自在となっている。
また原藻投入用扉7は蝶番で取り付けて開閉自在としている。原藻の取り出しの際は原藻投入用扉7を開き、さらに原藻出し入れ口2の1面を引き抜いて、開いた状態のまま原藻取り出し反転板8中央側が高くなるように反転させ、次に手動で回転ドラム1を原藻出し入れ口2が下になるように回転させると、原藻は自重で原藻出し入れ口2から落下する。
なお反転板8の反転は、反転棒17を引くことにより行う。落下した原藻は、反転板8面に沿った受箱に入れるか、また反転板8の傾斜で滑り落ちて、受箱に入れるようにすることができる。
さらに、この反転板8は、原藻の出し入れ時には、その作業を行っている側の乾燥室9への高温空気送風路を遮断する役目を果たしている。
従って原藻の出し入れを終えて、再度乾燥作業を開始するときは、反転棒17を押せば反転板8は直ちに反転し、乾燥室9への高温空気送風路の遮断面は開かれ、乾燥室9への高温空気送風路となる。
このとき、反転板8は、高温空気の外部流出を遮断する役目を果たす。各部品の電気的制御を行う電気制御装置盤19により、左右の回転ドラム1及び、回転自在に横架した吹き出し筒3、外周に植設した撹拌羽根5、並びに高圧送風機15等は、それぞれ左右独立して制御して乾燥作業を行うことができる。
また出し入れ作業時等においては、必要に応じてブレーキ18を使用し、回転ドラム1を固定することもできる。
本実施例では、回転ドラム1の内周面20及び内部両端面21、吹き出し筒3の外周面22、撹拌羽根5表面23に、ポリ四フッ化エチレンコーティングを施している。このため乾燥作業中の原藻の付着や、焼き付きを防止することができる。
この実施例では、摘採した海苔原藻を磁気活性装置で活性化されたマイナスイオンが多いマイナスイオン海水に浸して活性化する。
その後原藻を20〜60mmに切断し、切断した原藻を磁気活性装置で活性化したマイナスイオンが多いマイナスイオン真水で洗浄を施し、その後脱水してバラバラにほぐした後、回転ドラム1と撹拌羽根5を回動させながら熱風を送って回転ドラム内を20〜70℃にして、原藻を加熱しながら撹拌・混合・衝突・摩擦・揉み込みを与えて4時間程行って、黒色のカール状の収縮海苔加工食品を得た。これは、充分に海苔の風味と栄養に富んだものとなっていた。
本発明は、環境の変化や種々の要因で色落ちして鎮鍮色近くに脱色して、全く商品価値を失って、その処置に海苔業界が長年苦慮していた下物の有効利用できる。又これと併せて、環境保全にも大きく寄与するものである。
また、この収縮乾燥方法で作った海苔商品は、そのままでも、また、遠赤外線で焙焼して、種々の加工食品に広く使用できる。
本発明の製造工程を示す説明図である。 実施例の海苔類原藻乾燥装置を示す正面図である。 実施例の海苔類原藻乾燥装置を示す平面図である。 実施例の海苔類原藻乾燥装置を示す側面図である。 実施例の海苔類原藻乾燥装置を示す背面図である。
符号の説明
1 回転ドラム
2 原藻出し入れ口
3 吹き出し筒
4 噴出孔
5 撹拌羽根
6 排気口
7 原藻投入用扉
8 反転板
9 乾燥室
10 バーナー
11 燃焼筒
12 煙突
13 外気導入口
14 中圧送風機
15 高圧送風機
16 ダクト
17 反転棒
18 ブレーキ
19 電気制御装置盤
20 内周面
21 内部両端面
22 外周面
23 撹拌羽根表面

Claims (4)

  1. 摘採した海苔原藻を大きい寸法に切断し、真水で塩抜きの洗浄を施し、次にその後脱水してバラバラにほぐした海苔原藻を、断面が円形又は多角形で且つ周面に通風の孔又は開口がありしかも内部に回転する撹拌羽根がある回転ドラム内に投入し、その後回転ドラムに熱風を送りながら回転ドラムと撹拌羽根を回動させることで海苔原藻を撹拌混合と衝突と摩擦と揉み込みを与えて海苔原藻を黒くカール状に収縮乾燥させることを特徴とする、海苔の収縮乾燥法。
  2. 切断された海苔原藻の寸法が1.5〜75mmである、請求項1記載の海苔の収縮乾燥法。
  3. 回転ドラム内の温度を20〜70℃に保持して乾燥する、請求項1又は2記載の海苔の収縮乾燥法。
  4. 海苔原藻を高密度磁束で活性化させて作られたマイナスイオン海水に浸漬して活性化し、その後切断して切断された海苔原藻を同じく高密度磁束で活性化した真水のマイナスイオン水で洗浄を施して、脱水してバラバラにほぐしたものを回転ドラムに投入するようにした、請求項1〜3いずれか記載の海苔の収縮乾燥法。
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