JP2006282983A - 色素組成物、および染色方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】揮発性有機溶剤や界面活性剤などの分散助剤を必須とせずに、非水溶性色素を用いて物体を湿式染色する方法を提供すること。
【解決手段】非水溶性色素とイオン性液体を含有する色素組成物、および該色素組成物を物体に塗布する工程と、該色素組成物の流動性を除去する工程とからなる染色方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、塗料として有用な色素組成物およびそれを用いる染色方法に関する。更に詳しくは、揮発性有機溶剤を使用することなく、非水溶性の固体色素を流動性の塗料と為し、種々の物質を染色する方法に関する。
非水溶性色素を用いて物体を染色する方法としては、真空蒸着などの気相から物体上へ色素を析出させる乾式染色方法や染料溶液や顔料分散液など液相から物体上へ色素を析出させる湿式染色方法が用いられてきた。しかし、真空蒸着は真空装置が必要であり、しかも色素を気化させる高温条件に耐える色素種は数が限られていたため、必ずしも適用範囲が広いとはいえなかった。一方液相法の問題点は、揮発性有機溶剤を用いるため、溶剤蒸気の回収設備などの環境負荷低減策を講じる必要があった。水を媒質として用いる場合でも、非水溶性色素を水中に微細に分散するために長時間の分散工程を経る必要があるうえ、分散助剤として種々の界面活性剤やラテックスポリマーなどの色素以外の物質を添加する必要があり、必ずしも適用範囲が広いとはいえなかった。
一方、1992年にイオン性液体と呼ばれる常温で液状の塩が、Wilkesらによって報告された(例えば、非特許文献1参照)。イオン性液体は、不燃性、不揮発性で、安全かつ繰り返し利用でき、環境調和型反応溶媒として有機合成分野で注目されている(例えば、非特許文献2参照)。また、イオン性液体は高いイオン伝導性を有することから、二次電池の電解質としての利用が検討されるなど、電気化学分野でも利用が広まっており、色素増感太陽電池の電解質としての利用も提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
しかしながら、イオン性液体を塗料や染色方法に応用することは知られていなかった。
特開2001−167808号公報 特開2002−75470号公報 ケミカル・コミュニケーションズ(Chemical Communications)、1992年、965頁 「イオン性液体−開発の最前線と未来−」、株式会社シーエムシー出版、2003年2月発行
すなわち、本発明は、揮発性有機溶剤や界面活性剤などの分散助剤を必須とせずに、非水溶性色素を用いて物体を湿式染色する方法を提供することであり、その用途に適した色素組成物を提供することである。
本発明の課題は下記[1]〜[8]のいずれかにより達成された。
[1]非水溶性色素およびイオン性液体を含有することを特徴とする色素組成物。
[2]非水溶性色素がアザアヌレン系色素、アゾ色素、アントラキノン系色素、ナフトキノン系色素、キサンテン色素、ペリレン系色素、フラボノイド色素、アゾメチン色素、トリアリールメタン色素、およびポリメチン色素のいずれかであることを特徴とする上記[1]に記載の色素組成物。
[3]非水溶性色素が、色素陽イオンまたは色素陰イオンの塩であることを特徴とする上記[1]または[2]に記載の色素組成物。
[4]非水溶性色素が下記一般式(I)であらわされるシアニン色素であることを特徴と
する上記[1]に記載の色素組成物。
Figure 2006282983
式中、Za及びZbは、各々独立に、5員もしくは6員の含窒素複素環を完成するために必要な原子群を表し、R1およびR2は、各々独立に、アルキル基またはアリール基を表し、L1、L2、L3、L4及びL5は各々独立に、置換又は無置換のメチン基を表し(但し、L1〜L5上に置換基がある場合には互いに連結して環を形成しても良い)、jは0、1又は2を表し、kは0又は1を表し、Xn-はn価の陰イオンを表し、nは1以上の整数を表す。
[5]非水溶性色素が下記一般式(II-1)または(II-2)であらわされるオキソノール色素であることを特徴とする上記[1]に記載の色素組成物。
Figure 2006282983
但し、A、A’、B、B’は独立して置換基を表す。Y、Zは、炭素環もしくは複素環を形成するのに必要な原子団を表す。E、Gは共役二重結合鎖を完成する原子団を表す。X、X’は酸素、窒素、またはC(CN)2 を表す。L6、L7 、L8 、L9 、L10はそれぞれ置換されていてもよいメチン基を表し、Mは、オニウムイオンを表し、m、nは
それぞれ独立に0、1または2を表し、t、yはそれぞれ独立に0または1を表す。
[6]イオン性液体を構成するイオンが芳香基またはヘテロ芳香族基を有するイオンであることを特徴とする上記[1]〜[5]のいずれかに記載の色素組成物。
[7]イオン性液体が下記一般式(Y−a)〜(Y−c)のいずれかで表わされることを特徴とする上記[1]〜[5]のいずれかに記載の色素組成物。
一般式(Y−a):
Figure 2006282983
一般式(Y−b):
y1y2y3y1
一般式(Y−c):
y1y2=C(NRy3y4)NRy5y6
一般式(Y−a)、(Y−b)及び(Y−c)中のRy1〜Ry6は、それぞれ独立に、置換又は無置換のアルキル基、或いは置換又は無置換のアルケニル基を表わし、Xは電荷を中和する陰イオンを表わし、一般式(Y−a)中、Qy1は窒素原子と共に5又は6員環の芳香族カチオンを形成しうる原子団を表し、一般式(Y−b)中、Ay1は窒素原子又はリン原子を表す。
[8]上記[1]〜[7]に記載の非水溶性色素およびイオン性液体を含有する色素組成物を物体に塗布する工程と、該色素組成物の流動性を除去する工程とを含むことを特徴とする染色方法。
本発明の色素組成物と染色方法により、揮発性の有機溶剤を使用することなく、非水溶性の色素を用いて、簡便に塗布染色することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる非水溶性色素は有機色素でも無機色素でも良いが、比較的耐熱性が低く、蒸着等が適用できない有機色素の場合に効果が著しいので好ましい。有機色素に属する色素の例としては、アザアヌレン系色素(フタロシアニン類、ポルフィリン類など)、アゾ色素、アントラキノン系色素、ナフトキノン系色素、キサンテン色素、ペリレン系色素、フラボノイド色素、アゾメチン色素、トリアリールメタン色素、ポリメチン色素(シアニン色素、メロシアニン色素、オキソノール色素など)が挙げられる。好ましくは下記一般式(IA)で表わされるアザアヌレン系色素(フタロシアニン類、ポルフィリン類など)、下記一般式(IB)で表わされるアゾ色素、下記一般式(IC)で表わされるアントラキノン系色素、下記一般式(ID)で表わされるナフトキノン系色素、下記一般式(IE)で表わされるキサンテン色素、下記一般式(IF)で表わされるアゾメチン色素、下記一般式(IG)で表わされるトリアリールメタン色素、下記一般式(IH)で表わされるポリメチン色素(シアニン色素、メロシアニン色素、オキソノール色素など)などが挙げられる。有機色素の中でも比較的耐熱性が低いポリメチン色素の場合に特に効果が著しいので好ましい。
Figure 2006282983
式中、Raは置換基を表わし、jは0〜4の整数を表わし、jが2〜4の場合には複数のRaは互いに異なる置換基でありうる。中央の2個のNHのHは、1個又は2個の金属イオンに置き換わっていても良い。
Raで表される置換基の具体例としては、後述のR1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基が有する好ましい置換基の例として挙げた置換基が挙げられる。
Figure 2006282983
式中、Ar1、Ar2は芳香族環またはヘテロ芳香族環を表わし、Rbはヒドロキシル基、アミノ基、1ないし2置換アミノ基を表わし、nは1〜3の整数を表わし、nが2または3の場合には、複数のRbは互いに異なる置換基であっても良い。
1ないし2置換アミノ基における好ましい置換基としては、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数1〜18のヘテロ環基が挙げられ、アリール基およびヘテロ環基の具体例としては、後述のR1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基が有する好ましい置換基として挙げたアリール基およびヘテロ環基の例が挙げられる。
Ar1、Ar2で表される芳香族環またはヘテロ芳香族環の具体例としては、後述のR1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基が有する好ましい置換基の例として挙げたアリール基、ヘテロ環基の内の芳香族性のものが挙げられる。また、Ar1、Ar2は置換基を有しても良く、好ましい置換基としては、炭素数1〜18のアルキル基、並びに後述のR1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基が有する好ましい置換基の例として挙げた置換基が挙げられる。
Figure 2006282983
式中、Rc1、Rc2の少なくとも一つはヒドロキシル基、アミノ基、1ないし2置換アミノ基を表し、mおよびnは、それぞれ独立に、1〜4の整数を示す。mが2〜4の場合には、複数のRc1は互いに異なる置換基であっても良い。同様に、nが2〜4の場合には、複数のRc2は互いに異なる置換基であっても良い。また、Rc1、Rc2以外にも置換基を有していても良く、その場合の置換基としては、炭素数1〜18のアルキル基、並びに後述のR1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基が有する好ましい置換基の例として挙げた置換基が挙げられる。
1ないし2置換アミノ基における置換基としては、一般式(IB)のRbで表される1ないし2置換アミノ基が有する好ましい置換基と同様のものを挙げることができる。
Figure 2006282983
式中、Rd1、Rd2の少なくとも一つはヒドロキシル基、アミノ基、1ないし2置換アミノ基を表し、jは0〜4、kは0〜2であるが、共に0になることはない。また、Rd1、Rd2以外にも置換基を有していても良く、その場合の置換基としては、炭素数1〜18のアルキル基、並びに後述のR1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基が有する好ましい置換基の例として挙げた置換基が挙げられる。
1ないし2置換アミノ基における置換基としては、一般式(IB)のRbで表される1ないし2置換アミノ基が有する好ましい置換基と同様のものを挙げることができる。
Figure 2006282983
式中、Y1、Y2の少なくとも一つはヒドロキシル基、アミノ基、1または2置換アミノ基、アルキルもしくはアリール基で置換されていても良いアンモニオ基を表し、Y1、Y2以外にも置換基を有していても良い。Y1、Y2以外の置換基としては、炭素数1〜18のアルキル基、並びに後述のR1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基が有する好ましい置換基の例として挙げた置換基が挙げられる。
1ないし2置換アミノ基における置換基としては、一般式(IB)のRbで表される1ないし2置換アミノ基が有する好ましい置換基と同様のものを挙げることができる。
Figure 2006282983
式中、Arfは少なくとも一つのヒドロキシル基、アミノ基、1ないし2置換アミノ基から選ばれる基を有するアリール基を表わし、Rf1、Rf2の少なくとも一つは−C(=O)−Rf3、−CN、−SO2−Rf4、−C(=N)−Rf5を表わし、Rf3、Rf4、Rf5はアルキル基(炭素数1〜18のアルキル基で、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、t−ブチル、オクチル、ドデシル)、アルコキシ基(炭素数1〜18のアルコキシ基で、例えばメトキシ、エトキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、デシルオキシ)、アリールオキシ基(炭素数6〜18のアリールオキシ基で、例えばフェノキシ、2−ナフトキシ、4−クロロフェノキシ、4−オクチルオキシフェノキシ)、アルキルアミノ基(炭素数1〜18のアルキルアミノ基で、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、オクチルアミノ)、アリールアミノ基(炭素数6〜18のアリールアミノ基で、例えば、フェニルアミノ、4−クロロフェニルアミノ、2−メチルフェニルアミノ)を表わし、Rf1とRf2は互いに連結して環を形成しても良い。
1ないし2置換アミノ基における置換基としては、一般式(IB)のRbで表される1ないし2置換アミノ基が有する好ましい置換基と同様のものを挙げることができる。
Figure 2006282983
式中、D1、D2、D3はヒドロキシル基、アミノ基、または1あるいは2置換アミノ基を表わし、X-は電荷を中和する陰イオンを表わし、X-は対となる陽イオンと連結して分子内塩を形成しても良い。D1、D2、D3以外にも置換基を有していても良く、その場合の置換基としては、炭素数1〜18のアルキル基、並びに後述のR1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基が有する好ましい置換基の例として挙げた置換基が挙げられる。
1ないし2置換アミノ基における置換基としては、一般式(IB)のRbで表される1ないし2置換アミノ基が有する好ましい置換基と同様のものを挙げることができる。
Figure 2006282983
式中、Zは5または6員環を形成するための酸素原子、硫黄原子、置換されていても良い窒素原子、置換されていても良い炭素原子を表わし、Qはポリメチン色素を形成するための置換メチン基を表わし、Rはアルキル基(炭素数1〜18のアルキル基で、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、t−ブチル、オクチル、ドデシル)、アルケニル基(炭素数2〜18のアルケニル基で、例えばビニル、アリル、2−プロペニル)、又はアリール基(炭素数6〜18のアリール基で、例えばフェニル、1−ナフチル)を表し、この構造がイオンである場合は、電荷を中和する対イオンが存在しても良い。
特に下記一般式(I)で表わされるシアニン色素、または、後述する一般式(II-1)あるいは一般式(II-2)で表わされるオキソノール色素が好ましい。
Figure 2006282983
式中、Za及びZbは各々独立に、5員もしくは6員の含窒素複素環を完成するために必要な原子群を表す。R1及びR2は、各々独立に、アルキル基またはアリール基を表す。L1、L2、L3、L4及びL5は、各々独立に、置換又は無置換のメチン基を表す。また、L1〜L5上に置換基を有する場合には互いに連結して環を形成しても良い。jは0、1又は2を表し、kは0又は1を表す。Xn-は、n価の陰イオンを表し、nは1以上の整数を表す。
Za及びZbを含む5員もしくは6員の含窒素複素環(核)としては、例えば、チアゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール核、チアゾリン核、オキサゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフトオキサゾール核、オキサゾリン核、セレナゾール核、ベンゾセレナゾール核、ナフトセレナゾール核、セレナゾリン核、テルラゾール核、ベンゾテルラゾール核、ナフトテルラゾール核、テルラゾリン核、イミダゾール核、ベンゾイミダゾール核、ナフトイミダゾール核、ピリジン核、キノリン核、イソキノリン核、イミダゾ〔4,5−b〕キノキサリン核、オキサジアゾール核、チアジアゾール核、テトラゾール核、及びピリミジン核などを挙げることができる。これらの中では、ベンゾチアゾール核、イミダゾール核、ナフトイミダゾール核、キノリン核、イソキノリン核、イミダゾ〔4,5−b〕キノキサリン核、チアジアゾール核、テトラゾール核、及びピリミジン核が好ましい。これらの環には、更にベンゼン環、ナフトキノン環が縮合していても良い。
上記の5員又は6員の含窒素複素環は置換基を有していても良い。好ましい置換基(原子)の例としては、ハロゲン原子、置換又は無置換のアルキル基、アリール基を挙げることができる。ハロゲン原子としては、塩素原子が好ましい。アルキル基は、炭素原子数1〜6の直鎖状のアルキル基が好ましい。またアルキル基の置換基の例としては、アルコキシ基(例、メトキシ)、アルキルチオ基(例、メチルチオ)を挙げることができる。アリール基としては、フェニルが好ましい。
上記R1およびR2で表されるアルキル基は置換基を有していてもよく、好ましくは炭素原子数1〜18(更に好ましくは1〜8、特に1〜6)の直鎖状、環状、もしくは分岐状のアルキル基である。R1およびR2で表されるアリール基は置換基を有していても良く、好ましくは炭素原子数6〜18の置換基を有していても良いアリール基である。
1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基が有する好ましい置換基の例としては、以下のものを挙げることができる。炭素原子数6〜18の置換又は無置換のアリール基(例えば、フェニル、クロロフェニル、アニシル、トルイル、2、4−ジ−t−アミル、1−ナフチル)、アルケニル基(例えば、ビニル、2−メチルビニル)、アルキニル基(例えば、エチニル、2−メチルエチニル、2−フェニルエチニル)、ハロゲン原子(例えば、F、Cl、Br、I)、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アシル基(例えば、アセチル、ベンゾイル、サリチロイル、ピバロイル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、ブトキシ、シクロヘキシルオキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、1−ナフトキシ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ブチルチオ、ベンジルチオ、3−メトキシプロピルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、4−クロロフェニルチオ)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、ブタンスルホニル)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、パラトルエンスルホニル)、炭素原子数1〜10のカルバモイル基、炭素原子数1〜10のアミド基、炭素原子数2〜10のアシルオキシ基、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基、ヘテロ環基(例えば、ピリジル、チエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリルなどの複素芳香族環、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、ピラン環、チオピラン環、ジオキサン環、ジチオラン環などの脂肪族ヘテロ環)。
本発明において、上記R1およびR2は、それぞれ無置換の炭素原子数1〜8(好ましくは、炭素原子数1〜6、特に炭素原子数1〜4)の直鎖状のアルキル基、あるいはアルコキシ基(特に、メトキシ)又はアルキルチオ基(特に、メチルチオ)で置換された炭素原子数1〜8(好ましくは、炭素原子数1〜6、特に炭素原子数1〜4)の直鎖状のアルキル基であることが好ましい。
1〜L5で表されるメチン基は、置換基を有していても良い。好ましい置換基の例としては、炭素原子数1〜18のアルキル基、アラルキル基、および前記R1およびR2で表されるアルキル基またはアリール基の有する好ましい置換基の例として挙げたものを挙げることができる。これらの中では、アルキル基(例、メチル)、アリール基(例、フェニル)、ハロゲン原子(例、Cl、Br)、アラルキル基(例、ベンジル)が好ましい。中でも特に好ましいのはメチル基である。本発明においては、jが2でkが0である場合、あるいはj、kが、各々独立に0又は1である場合が好ましい。
上記L1〜L5上の置換基は互いに連結して環を形成しても良い。好ましい環員数は5員環または6員環であり、これらの環が2個以上縮合していても良い。連結位置は、形成さ
れるメチン鎖の数によって異なる。例えば、L1〜L5で形成されるメチン鎖がペンタメチン鎖の場合には、その好ましい連結位置は、L1とL3、L2とL4、及びL3とL5である。また二重縮合環を形成する場合の連結位置は、L1とL3とL5である。またこの場合、L1とR1、L5とR2、更にL3とR2は互いに連結して環を形成していても良く、その環員数は好ましくは5員環または6員環である。本発明においては、L1〜L5上の置換基で形成される環は、シクロヘキセン環であることが好ましい。
一般式(I)において、Xn-は、n価の陰イオンを表し、ハロゲン化物イオン、過塩素酸イオン、イソシアン酸イオン、イソチオシアン酸イオン、BF4 -、 PF6 -、脂肪族スルホン酸イオン、芳香族スルホン酸イオン、などが挙げられるが、芳香族ジスルホン酸イオン又は芳香族トリスルホン酸イオンであることが好ましい。更に好ましくは、ベンゼン−1、3−ジスルホン酸イオン、3、3’−ビフェニルジスルホン酸イオン、ナフタレン−1、5−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−1、6−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−2、6−ジスルホン酸イオン、1−メチルナフタレン−2、6−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−2、7−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−2、8−ジスルホン酸イオン、2−ナフトール−6、8−ジスルホン酸イオン、1、8−ジヒドロキシナフタレン−3、6−ジスルホン酸イオン、1、5−ジヒドロキシナフタレン−2、6−ジスルホン酸イオンであり、特に、ナフタレン−1、5−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−1、6−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−2、6−ジスルホン酸イオン、1−メチルナフタレン−2、6−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−2、7−ジスルホン酸イオン、又はナフタレン−2、8−ジスルホン酸イオンであり、最も好ましいものは、ナフタレン−1、5−ジスルホン酸イオンである。
次に本発明に用いられる下記一般式(II−1)または(II−2)で表されるオキソノール色素について詳しく説明する。
Figure 2006282983
但し、A、A’、B、B’は独立して置換基を表す。Y、Zは、炭素環もしくは複素環
を形成するのに必要な原子団を表す。E、Gは共役二重結合鎖を完成する原子団を表す。X、X’は酸素、窒素、またはC(CN)2 を表す。L6、L7 、L8 、L9 、L10はそれぞれ置換されていてもよいメチン基を表し、Mは、オニウムイオンを表し、m、nはそれぞれ独立に0、1または2を表し、t、yはそれぞれ独立に0または1を表す。
A、A’、B、B’で表される置換基としては、例えば、炭素数1から18、好ましくは炭素数1から8の置換もしくは無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、シクロヘキシル、メトキシエチル、エトキシカルボニルエチル、シアノエチル、ジエチルアミノエチル、ヒドロキシエチル、クロロエチル、アセトキシエチル等)、炭素数7から18、好ましくは炭素数7から12の置換もしくは無置換のアラルキル基(例えば、ベンジル、カルボキシベンジル等)、炭素数2から18、好ましくは炭素数2から8のアルケニル基(例、ビニル等)、炭素数2から18、好ましくは炭素数2から8のアルキニル基(例、エチニル等)、炭素数6から18、好ましくは炭素数6から10の置換もしくは無置換のアリール基(例えば、フェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−カルボキシフェニル、3、5−ジカルボキシフェニル等)、炭素数2から18、好ましくは炭素数2から8の置換もしくは無置換のアシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブタノイル、クロロアセチル等)、炭素数1から18、好ましくは炭素数1から8の置換もしくは無置換のスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、p−トルエンスルホニル等)、炭素数1から18、好ましくは炭素数1から8のスルフィニル基(例えば、メタンスルフィニル、エタンスルフィニル、オクタンスルフィニル等)、炭素数2から18、好ましくは炭素数2から8のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等)、炭素数7から18、好ましくは炭素数7から12のアリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル、4−メチルフェノキシカルボニル、4−メトキシフェニルカルボニル等)、炭素数1から18、好ましくは炭素数1から8の置換もしくは無置換のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−ブトキシ、メトキシエトキシ等)、炭素数6から18、好ましくは炭素数6から10の置換もしくは無置換のアリールオキシ(例えば、フェノキシ、4−メトキシフェノキシなど)、炭素数1から18、好ましくは炭素数1から8のアルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ等)、炭素数6から10のアリールチオ(例、フェニルチオ等)炭素数2から18、好ましくは炭素数2から8の置換もしくは無置換のアシルオキシ(例えば、アセトキシ、エチルカルボニルオキシ、シクロヘキシルカルボニルキシ、ベンゾイルオキシ、クロロアセチルオキシなど)、炭素数1から18、好ましくは炭素数1から8の置換もしくは無置換のスルホニルオキシ(例えば、メタンスルホニルオキシ等)、炭素数2から18、好ましくは炭素数2から8のカルバモイルオキシ基(例えば、メチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキシ等)、炭素数0から18、好ましくは炭素数0から8の置換もしくは無置換のアミノ基(例えば、無置換のアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、アニリノ、メトキシフェニルアミノ、クロロフェニルアミノ、モリホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、ピリジルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、n−ブトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミノ、メチルカルバモイルアミノ、フェニルカルバモイルアミノ、エチルチオカルバモイルアミノ、メチルスルファモイルアミノ、フェニルスルファモイルアミノ、アセチルアミノ、エチルカルボニルアミノ、エチルチオカルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、ベンゾイルアミノ、クロロアセチルアミノ、メタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ等)、炭素数1から18、好ましくは炭素数1から8の置換もしくは無置換のカルバモイル基(例えば、無置換のカルバモイル、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、n−ブチルカルバモイル、t−ブチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、モルホリノカルバモイル、ピロリジノカルバモイル等)、炭素数0から18、好ましくは炭素数0から8の置換もしくは無置換のスルファモイル基(例えば、無置換のスルファモイル、メチルスルファモイル、フェニルスルファモイル等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、ヘテロ環基(例、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、インドレニン、ピリジン、スルホラン、フラン、チオフェン、ピラゾール、ピロール、クロマン、クマリンなど)等が挙げられる。
一般式(II−1)中のA、A’、B、B’で表される置換基としては、一般式(I)の含窒素複素環の置換基として挙げたものと同様のものを挙げることができる。
AまたはA’で表される置換基として好ましいのは、ハメットの置換基定数σp値が0.2以上のものである。ハメットの置換基定数は例えば、Chem.Rev.91,165(1991)に記載されている。特に好ましい置換基としては、例えば、シアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル基を挙げることができる。
BまたはB’で表される置換基として好ましいのは、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基である。
一般式(II−2)中のYに結合する−C−(E)t−C(=X)−と、Zに結合する−C=(G)y=C(−X’)−とはそれぞれ共役状態にあるため、Yとこれに結合する−C−(E)t−C(=X)−で表される炭素環もしくは複素環とZとこれに結合する−C=(G)y=C(−X’)−で表される炭素環もしくは複素環はそれぞれ共鳴構造の1つとして考えられる。したがって以下、便宜的にYおよびZとこれに結合する−C−〔(E)tおよび(G)y〕−C(=XおよびX’)−で表される炭素環もしくは複素環について述べる。YおよびZとこれに結合する−C−〔(E)tおよび(G)y〕−C(=XおよびX’)−で表される炭素環もしくは複素環としては4、5、6、7員環が好ましく、特に好ましくは、5、6員環である。これらの環はさらに他の4、5、6、7員環と縮合環を形成していてもよく、これらは置換基を有していてもよい。置換基としてはA、A’、B、B’で表される置換基として示したものが挙げられる。複素環を形成するヘテロ原子として好ましいものは、B、N、O、S、Se、Teである。特に好ましくは、N、O、Sである。tおよびyは、それぞれ独立に0または1を表わすが、好ましくは0である。
一般式(II−1)および(II−2)中のX、X’は、酸素、窒素、C(CN)2のいずれかを表わすが、好ましくは、酸素である。
一般式(II−2)中のYおよびZとこれに結合する−C−〔(E)tおよび(G)y〕−C(=XおよびX’)−で形成される炭素環としては、例えば、下記(A−1)〜(A−4)に示したものが挙げられる。これらのうち、好ましい炭素環は、A−1、A−4である。
Figure 2006282983
YおよびZとこれに結合する−C−〔(E)tおよび(G)y〕−C(=XおよびX’)−で形成される複素環としては、例えば、下記(A−5)〜(A−41)に示したのものが挙げられる。
Figure 2006282983
Figure 2006282983
Figure 2006282983
好ましい複素環は、A−5、A−6、及びA−7である。Ra、Rb、Rcは、独立して、水素原子または置換基を表す。
Ra、Rb、またはRcで表される置換基としては、A、A’、B、B’で表される置換基と同様のものを挙げることができる。
、L、L、L、L10で表されるメチン基は、同一でも異なっていてもよく、無置換または置換基を有していてもよいメチン基であり、その置換基としては、A、A’、B、B’で表される置換基と同様のものを挙げることができる。
これらのポリメチン色素は、例えば、エフ・エム・ハーマー著「ザ・シアニン・ダイズ・アンド・リレイテッド・コンパウンズ5(インターサイエンス・パブリシャーズ、N.Y.1964年)55頁以降;ニコライ・チュチュルコフ、ユルゲン・ファビアン、アキム・メールホルン、フィリッツ・ディエツ、アリア・タジエール(Nikolai Tyutyulkov、Jurgen Fabian、Achim Ulehlhorn、Fritz Dietz、Alia Tadjer)共著「ポリメチン・ダイズ」、セントクリメント・オーリズキ・ユニバシティ・プレス、ソフィア(St.Kliment Ohridski University Press、Sophia)、23頁ないし38頁;デー・エム・スターマー(D.M.Sturmer)著、「ヘテロサイクリック・コンパウンズ−スペシャル・トピックス・イン・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Heterocyclic Compounds−Special topics in heterocyclic chemistry)」、第18章、第14節、第482〜515頁、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社、ニューヨーク、ロンドン、(1977年刊);「ロッズ・ケミストリー・オブ・カーボン・コンパウンズ(Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds)」、(2nd.Ed.vol.IV、part B、1977年刊)、第15章、第369〜422頁、(2nd.Ed.vol.IV、part B、1985年刊)、第15章、第267〜296頁、エルスバイヤー・サイエンス・パブリック・カンパニー・インク(Elsevier Science Public Company Inc.)、ニューヨークなどに記載されている。
以下に本発明の組成物に用いられる色素の具体例S−1〜S−8を示すが、本発明はこれらのみにて限定されるものではない。
Figure 2006282983
Figure 2006282983
本発明に用いられるイオン性液体とは、1992年のJ.S.WilkesとM.J.Zaworotko著、Chemical Communications 誌 1992年刊、965ページに報告されて以来、イオン性液体として認識されており、常温で液状の塩であり、常温溶融塩、あるいは低温溶融塩と呼ばれることもある。このようなイオン性液体は陰イオンと陽イオンとの種々の組み合わせにより合成されており、試薬として入手可能なものは、例えば株式会社シーエムシー出版2003年2月発行の大野弘幸監修「イオン性液体」第2章の4、25ないし34ページに菅孝剛が著している。ここにはもっぱらイミダゾリウム骨格またはピリジニウム骨格の陽イオン部を有するイオン性液体が挙げられているが、脂肪族系の陽イオン部を有するイオン性液体として、例えば、N,N,N−Trimethyl−N−propylammonium bis(trifluoromethanesulfonyl)imide、 N−Methyl−N−propylpiperidinium bis(trifluoromethanesulfonyl)imide、N,N−diethyl−N−methyl−(2−methoxyethyl)ammonium tetrafluoroborate、N,N−diethyl−N−methyl−(2−methoxyethyl)ammonium bis(trifluoromethansulfonyl)imidenなどが挙げられるが、本発明の範囲はこれらのみに限定されるものではない。
イオン性液体の好ましい例としては、下記一般式(Y−a)〜(Y−c)で表わされる化合物が挙げられる。
一般式(Y−a):
Figure 2006282983
一般式(Y−b):
y1y2y3y1
一般式(Y−c):
y1y2=C(NRy3y4)NRy5y6
式中、X-は電荷を中和する陰イオンを表わし、ハロゲン化物イオン(Cl-、Br-、I-等)、SCN-、BF4 -、PF6 -、ClO4 -、(CF3SO2)2-、(CF3CF2SO2)-、CF3SO3 -、CF3COO-、Ph4-、(CF3SO2)3-等が好ましい例として挙げられ、(CF3SO2)2-、PF6 -、又はBF4 -であるのがより好ましい。
一般式(Y−a)中、Qy1は窒素原子と共に5又は6員環の芳香族カチオンを形成しうる原子団を表す。Qy1は炭素原子、水素原子、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる1種以上の原子により構成されるのが好ましい。
y1により形成される5員環は、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、イソオキサゾール環、チアジアゾール環、オキサジアゾール環又はトリアゾール環であるのが好ましく、オキサゾール環、チアゾール環又はイミダゾール環であるのがより好ましく、オキサゾール環又はイミダゾール環であるのが特に好ましい。Qy1により形成される6員環は、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、ピラジン環又はトリアジン環であるのが好ましく、ピリジン環であるのがより好ましい。
一般式(Y−b)中、Ay1は窒素原子又はリン原子を表す。
一般式(Y−a)、(Y−b)及び(Y−c)中のRy1〜Ry6はそれぞれ独立に置換又は無置換のアルキル基(好ましくは、炭素原子数が1〜24であり、直鎖状であっても分岐状であっても、また環式であってもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、t−オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、2−ヘキシルデシル基、オクタデシル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等)、或いは置換又は無置換のアルケニル基(好ましくは炭素原子数2〜24、直鎖状であっても分岐状であってもよく、例えばビニル基、アリル基等)を表し、より好ましくは炭素原子数2〜18のアルキル基又は炭素原子数2〜18のアルケニル基であり、特に好ましくは炭素原子数2〜6のアルキル基である。
また、一般式(Y−b)中のRy1〜Ry3のうち2つ以上が互いに連結してAy1を含む非芳香族環を形成してもよく、一般式(Y−c)中のRy1〜Ry6のうち2つ以上が互いに連結して環構造を形成してもよい。
一般式(Y−a)、(Y−b)及び(Y−c)中のQy1及びRy1〜Ry6は置換基を有していてもよく、好ましい置換基の例としては、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I等)、シアノ基、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基等)、アリーロキシ基(フェノキシ基
等)、アルキルチオ基(メチルチオ基、エチルチオ基等)、アルコキシカルボニル基(エトキシカルボニル基等)、炭酸エステル基(エトキシカルボニルオキシ基等)、アシル基(アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等)、スルホニル基(メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基等)、アシルオキシ基(アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基等)、スルホニルオキシ基(メタンスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ基等)、ホスホニル基(ジエチルホスホニル基等)、アミド基(アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等)、カルバモイル基(N,N−ジメチルカルバモイル基等)、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、2−カルボキシエチル基、ベンジル基等)、アリール基(フェニル基、トルイル基等)、複素環基(ピリジル基、イミダゾリル基、フラニル基等)、アルケニル基(ビニル基、1−プロペニル基等)等が挙げられる。
一般式(Y−a)、(Y−b)又は(Y−c)により表される化合物は、Qy1又はRy1〜Ry6を介して多量体を形成してもよい。
これらのイオン性液体のうち、特に芳香族基を有するものが色素との親和性が高く好ましく、とりわけ、一般式(Y−a)で表わされるイオン性液体のうち、イミダゾリウムまたはピリジニウム骨格を有するものが好ましい。
本発明で好ましく用いられるイオン性液体の具体例は、前記特許文献1ないし2に記載されているほか、以下に示す化合物が挙げられるが、本発明はこれらのみにて限定されるわけではない。
Figure 2006282983
本発明の色素組成物は、上記の非水溶性色素とイオン性液体を混合することにより得られるが、塗布等の染色工程の操作性を高めるために、該非水溶性色素がイオン性液体に溶解するか、あるいはイオン性液体中に微細な粒子として分散されていることが好ましい。このような溶解もしくは分散にあたっては、該混合物をよく混練攪拌することが好ましい。その手段としては、各種の攪拌装置、ボールミルなどの分散装置を用いるほか、乳鉢中ですりつぶすことも有効である。
本発明の色素組成物は非水溶性色素を少なくとも1種含有していればよいが、2種類以上の非水溶性色素を含有していてもよく、水溶性色素や顔料をさらに有していてもよい。本発明の色素組成物はイオン性液体を少なくとも1種含有していればよいが、2種類以上のイオン性液体を含有していてもよい。
本発明の色素組成物には、非水溶性色素およびイオン性液体以外に、不揮発性の成分を添加してもよい。
本発明の色素組成物を用いて染色する方法は、染色対象の物体に、該組成物を塗布する工程と、塗布された該組成物から流動性を除去して、染色を完結させる工程とからなる。
対象物体へ本発明の色素組成物を塗布する方法としては、本発明の色素組成物である流体に染色の対象物体を浸漬したり、単に色素組成物をスポイトや注射器を用いて対象物上に注いだり、このときスピンコーターを用いて対象物を回転させながら該組成物を注いでもよく、棒やスパーテル(薬匙)の先につけてから貼着したり、刷毛塗りや印刷などの手法により付着させる他、インクジェットやエアブラシのように本発明の色素組成物を吹きつけてもよく、色素組成物の粘度を調整し、エアードクターコーター、ブレードコーター、エアナイフコーター、スクイズコーター、含浸コーター、リバースロールコーター、トランスファーロールコーター、グラビアコーター、キスコーター、キヤストコーター、スプレイコーター、ロッドコーター、正回転ロールコーター、カーテンコーター、押出コーター、バーコーター、リップコータ等を利用して塗布してもよく、その他の方法も可能であり、これらの具体的説明は例えば朝倉書店発行の『コーテイング工学』253頁〜277頁(昭和46.3.20発行)等に詳細に記載されている。これら塗布液の塗布の順番は任意に選択でき、また所望の液の塗布の前に下塗り層あるいは支持体との密着力向上のためにコロナ放電処理等を行っても良い。また色素層を多層で構成したいときは、同時多層塗布、逐次多層塗布等を行ってもよい。これらは、例えば、特開昭57−123532号公報、特公昭62−37451号公報、特開昭59−142741号公報、特開昭59−165239号公報の明細書等に示されている。
塗布された該組成物から流動性を除去する方法としては、単に流動性の原因となるイオン性液体をふき取る方法、紙や多孔質物質などの吸収性物質に吸収させる方法、水もしくは水溶液でイオン性液体を洗い流す方法が用いられる。
この他の方法としては、色素の対イオンあるいは、その他の共存する塩を構成するイオンとのイオン交換により、イオン性液体を自発的に固体の塩に変化させる方法などが用いられる。
以下に本発明の色素組成物と染色方法について、シアニン色素組成物の調製とこれを用いた染色を例とした実施例で、具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、各成分の割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明は下記の実施例に限定されない。
〔実施例1〕
日本写真学会誌、2003年発行、第66巻、第6号、597−600ページに合成例が記載されている、例示色素S−1である、ヘキサフルオロリン酸 5−クロロ−2−[7−(5−クロロ−1,3−ジヒドロ−1,3,3−トリメチル−2H−インドール−2−イリデン)ヘプタ1、3,5−トリエニル]−1,3,3−トリメチル−3H−インドリウム5mgに、イオン性液体であるトリフルオロメタンスルホン酸 1−エチル−3−メチルイミダゾリウム[イオン性液体A:関東化学(株)製]数滴を加えメノウ乳鉢中で5分間すりつぶすことにより、うぐいす色で流動性のあるスラリーを得た。これをステンレス製のへらを用いて、(1)ろ紙、(2)アルミ箔、(3)ポリ塩化ビニリデンフィルム、(4)素焼き板、にそれぞれ塗布した。(1)のろ紙は流水で洗った後、風乾した。水洗により塗布パターンのにじみや脱色は認められず、色素がろ紙に固着し、強固に染色したことがわかる。(2)のアルミ箔および(3)のフィルムに、ろ紙を押し当ててイオン性液体を吸収させ、乾燥したところ、色素が膜状に付着した。これらのサンプルを水洗しても、色素の脱色は認められず、強固に染色されたことがわかる。(4)の素焼き板の場合には、色素組成物の塗布直後に液体は吸収され、素焼き板の表面に色素が均一な膜状に固着した。
〔実施例2〕
実施例1における例示色素S−1の代わりに例示色素S−2である無金属フタロシアニンを用いたほかは実施例1と同様にして濃青色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例3〕
実施例1における例示色素S−1の代わりに例示色素S−3であるローダミン6Gを用いたほかは実施例1と同様にして赤色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例4〕
実施例1における例示色素S−1の代わりに例示色素S−4であるブロムフェノールブルーを用いたほかは実施例1と同様にして黄色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例5〕
実施例1における例示色素S−1の代わりに例示色素S−5であるスーダンオレンジG(4−(フェニルアゾ)レゾルシン)を用いたほかは実施例1と同様にして橙色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例6〕
実施例1における例示色素S−1の代わりに例示色素S−6のアゾ色素を用いたほかは実施例1と同様にして黄色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例7〕
実施例1における例示色素S−1の代わりに例示色素S−7であるオキソノール色素を用いたほかは実施例1と同様にして茶色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例8〕
実施例1における例示色素S−1の代わりに例示色素S−8であるアゾメチン色素を用いたほかは実施例1と同様にして紫色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例9〕
実施例1におけるイオン性液体であるトリフルオロメタンスルホン酸 1−エチル−3−メチルイミダゾリウム[イオン性液体A]の代わりにN,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド[イオン性液体B]を用いたほかは実施例1と同様にして光沢ある緑色のスラリーを得
、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例10〕
実施例9における例示色素S−1の代わりに例示色素S−2である無金属フタロシアニンを用いたほかは実施例1と同様にして濃青色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例11〕
実施例9における例示色素S−1の代わりに例示色素S−3であるローダミン6Gを用いたほかは実施例1と同様にして暗赤色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例12〕
実施例9における例示色素S−1の代わりに例示色素S−4であるブロムフェノールブルーを用いたほかは実施例1と同様にしてクリーム色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例13〕
実施例9における例示色素S−1の代わりに例示色素S−5であるスーダンオレンジG(4−(フェニルアゾ)レゾルシン)を用いたほかは実施例1と同様にして赤橙色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例14〕
実施例9における例示色素S−1の代わりに例示色素S−6のアゾ色素を用いたほかは実施例1と同様にして黄色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例15〕
実施例9における例示色素S−1の代わりに例示色素S−7であるオキソノール色素を用いたほかは実施例1と同様にして茶色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
〔実施例16〕
実施例9における例示色素S−1の代わりに例示色素S−8であるアゾメチン色素を用いたほかは実施例1と同様にしてアズキ色のスラリーを得、実施例1と同様に染色処理をおこなった。染色結果を表1に示す。
[比較例]イオン性液体の代わりに水を用いた例
上記実施例におけるイオン性液体の代わりに蒸留水を用いて、実施例と同様の操作を行ったが、メノウ乳鉢中ですりつぶしてもスラリー状にならず、色素の微結晶が水底に沈殿した状態であり、上記実施例で用いたどの色素も塗布することができなかった。
Figure 2006282983
表1に示した実施例の評価結果と比較例とから、イオン性液体を用いることにより、揮発性の有機溶剤を使用することなく、非水溶性の色素を塗布、染色することができることが分る。

Claims (8)

  1. 非水溶性色素およびイオン性液体を含有することを特徴とする色素組成物。
  2. 非水溶性色素がアザアヌレン系色素、アゾ色素、アントラキノン系色素、ナフトキノン系色素、キサンテン色素、ペリレン系色素、フラボノイド色素、アゾメチン色素、トリアリールメタン色素、およびポリメチン色素のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の色素組成物。
  3. 非水溶性色素が、色素陽イオンまたは色素陰イオンの塩であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色素組成物。
  4. 非水溶性色素が下記一般式(I)であらわされるシアニン色素であることを特徴とする請求項1に記載の色素組成物。
    Figure 2006282983

    式中、Za及びZbは、各々独立に、5員もしくは6員の含窒素複素環を完成するために必要な原子群を表し、R1およびR2は、各々独立に、アルキル基またはアリール基を表し、L1、L2、L3、L4及びL5は各々独立に、置換又は無置換のメチン基を表し(但し、L1〜L5上に置換基がある場合には互いに連結して環を形成しても良い)、jは0、1又は2を表し、kは0又は1を表し、Xn-はn価の陰イオンを表し、nは1以上の整数を表す。
  5. 非水溶性色素が下記一般式(II-1)または(II-2)であらわされるオキソノール色素であることを特徴とする請求項1に記載の色素組成物。
    Figure 2006282983

    但し、A、A’、B、B’は独立して置換基を表す。Y、Zは、炭素環もしくは複素環を形成するのに必要な原子団を表す。E、Gは共役二重結合鎖を完成する原子団を表す。X、X’は酸素、窒素、またはC(CN)2 を表す。L6、L7 、L8 、L9 、L10はそれぞれ置換されていてもよいメチン基を表し、Mは、オニウムイオンを表し、m、nはそれぞれ独立に0、1または2を表し、t、yはそれぞれ独立に0または1を表す。
  6. イオン性液体を構成するイオンが芳香基またはヘテロ芳香族基を有するイオンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の色素組成物。
  7. イオン性液体が下記一般式(Y−a)〜(Y−c)のいずれかで表わされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の色素組成物。
    一般式(Y−a):
    Figure 2006282983

    一般式(Y−b):
    y1y2y3y1
    一般式(Y−c):
    y1y2=C(NRy3y4)NRy5y6
    一般式(Y−a)、(Y−b)及び(Y−c)中のRy1〜Ry6は、それぞれ独立に、置換又は無置換のアルキル基、或いは置換又は無置換のアルケニル基を表わし、Xは電荷を中和する陰イオンを表わし、一般式(Y−a)中、Qy1は窒素原子と共に5又は6員環
    の芳香族カチオンを形成しうる原子団を表し、一般式(Y−b)中、Ay1は窒素原子又はリン原子を表す。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の非水溶性色素およびイオン性液体を含有する色素組成物を物体に塗布する工程と、該色素組成物の流動性を除去する工程とを含むことを特徴とする染色方法。
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