JP2006281503A - 記録材並びにその記録材を用いた画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フルカラーの記録情報を秘密保持可能に記録する記録材並びにその記録材を用いた画像形成方法及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】秘密保持記録材10は3枚の記録紙11(11a、11b、11c)が重ねて剥離可能に圧着されて構成される。それぞれの記録紙11には顕色剤12と特定周波数の超音波に共振して破壊される色素カプセル13(13a−1、13a−2、・・・13c−2、13c−3)とがほぼ均一に分散して内包されている。これら3枚の記録紙11にそれぞれ分散して内包される色素カプセル13は、それぞれ共振周波数が異なるように形成されている。超音波ヘッドにより画像情報に応じて所定周波数の超音波を秘密保持記録材10に照射する。色素カプセル11はマゼンタ、シアン、又はイエローのロイコ色素を含んだカプセルであり特定周波数の超音波に共振してカプセルが破壌されカプセル内のロイコ色素がカプセル周囲の顕色剤12と反応し発色する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フルカラーの記録情報を秘密保持可能に記録する記録材並びにその記録材を用いた画像形成方法及び画像形成装置に関する。
近年、種々の料金の請求金額の通知、払い戻し金の振り込み通知、顧客として登録すべきコード番号の通知、又はその他のプライベート情報等の重要且つ秘密を要する情報が記載された葉書の郵送が広く行われている。この場合、秘密情報保護のため秘匿すべき情報部分に不透明もしくは読み難くする印刷の施された隠蔽ラベルが剥離可能に積層されている。そして、これら隠蔽ラベルについての種々なる提案も行われている。
また、葉書に限らず、例えば給与明細書、学生の成績通知表、親展内容のファクシミリ等の個人に係る秘密情報を他人に容易に知られないようにするための種々なる提案もなされている。
例えば、記録紙の記録面に隠蔽ラベルを貼着する方式が知られている。この隠蔽ラベルは通常の背貼りラベルと同様に単品で提供され得るものであり、使用に際しては手作業で記録紙の印字済み面に貼り付けることになる。しかし、これでは不便であるので、改良案も提案されている。
図29(a),(b),(c) は、そのような秘密情報を隠蔽する記録方式の他の例を示す図である。この方式の記録材1は、同図(a) に示すように、受像紙本体2と、ベース紙3に熱転写インク層4が形成されたものとを積層し、更にその上に感熱紙5を一部領域に積層して形成される。
そして、同図(b) に示すように、感熱紙5側から発熱記録ヘッド6を発熱させて感熱紙5部分に宛て名等の一般伝達事項7を記録し(発色させ)、その感熱紙5部分以外の領域で、つまり直接ベース紙3側から、発熱記録ヘッド6を発熱させて熱転写インク層4により受像紙本体2上に秘密情報を印字(転写)するものである。
宛て先人は、同図(c) に示すように、先ず感熱紙5上の宛て名や一般伝達事項7を読み取り、次にベース紙3を受像紙本体2から引き剥がすことにより、受像紙本体2上に熱転写されたインク4−1により記録された秘密情報を読み出すことができる。(例えば、特許文献1参照。)
実開昭63−041582号公報
しかしながら上記特許文献1の感熱発色と感熱転写による秘密記録方式は、印字すべき記録紙と隠蔽シートとの間に印字が出来るから、印字物に後から隠蔽部材を貼着する方式に比較して、後から隠蔽部材を貼着する作業が不要である分だけ便利といえるが、表紙として宛て名等の一般伝達事項7を記録する紙面領域が限られるという問題を有している。
また、上記の記録方式では、フルカラーで印字することが不可能である。つまり、この記録方式は、秘密情報と非秘密情報の如何に拘らず記録情報が単一色になってしまう。これでは、近年の印字分野の市場において強くなっているフルカラー印字の要望に応えることができない。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、フルカラーの記録情報を秘密保持可能に記録する記録材並びにその記録材を用いた画像形成方法及び画像形成装置を提供することである。
以下に、本発明に係わる記録材並びにその記録材を用いた画像形成方法及び画像形成装置の構成を述べる。
先ず、第1の発明の記録材は、顕色剤と特定周波数の超音波に共振して破壊される色素カプセルとをほぼ均一に分散して内包する記録紙を複数枚重ねて構成される。
上記色素カプセルは、例えば、重ねられた上記記録紙毎に共振周波数が異なるように構成され、また、例えば、上記超音波による共振と圧力とにより破壊されるように構成される。
この、記録材においては、例えば、重ねられた上記記録紙を剥離可能に圧着されて構成されることが好ましい。
次に、第2の発明の画像形成方法は、上記の記録材を用いて超音波の照射により重ねられた上記記録紙に所望の画像を形成するように構成される。
更に、第3の発明の画像形成装置は、上記の記録材を用いて超音波の照射により重ねられた上記記録紙に所望の画像を形成するように構成される。
本発明によれば、フルカラーの記録情報を秘密保持可能に記録する記録材並びにその記録材を用いた画像形成方法及び画像形成装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、一実施形態における秘密保持記録材の構成を示す断面図である。同図に示す秘密保持記録材10は、3枚の記録紙11(11a、11b、11c)が重ねて剥離可能に圧着されて構成されている。
それぞれの記録紙11には、顕色剤12と特定周波数の超音波に共振して破壊される色素カプセル13(13a−1、13a−2、・・・13c−2、13c−3)とがほぼ均一に分散して内包されている。また、3枚の記録紙11にそれぞれ分散して内包される色素カプセル13は、それぞれ共振周波数が異なるように形成されている。
それぞれの色素カプセル11は、ロイコ色素を含んだカプセルであり、特定周波数の超音波に共振してカプセルが破壌されることにより、カプセル内のロイコ色素がカプセルの周囲に配置されていた顕色剤12と反応し発色する。
上記の色素カプセル13a−1、13b−1、13c−1は、例えばマゼンタの色素カプセルであり、色素カプセル13a−2、13b−2、13c−2は、例えばシアンの色素カプセルであり、色素カプセル13a−3、13b−3、13c−3は、例えばイエローの色素カプセルである。また、図に示していないがブラックの色素カプセルを含めるようにしてもよい。
尚、ロイコ色素と顕色剤は、反応すれば白色(無彩色)から有彩色に発色する。ただしロイコ色素を固体のまま使用すると発色反応が微小な点でのみ起きる。しかし、本例ではロイコ色素をオイルに溶解することによってカプセル全体で反応させるとともに、反応が瞬時に行われて発色するようにしている。
図2は、上記の秘密保持記録材10を用いてフルカラーの記録情報を秘密保持可能に記録する画像形成装置の構成を示す模式的断面図である。同図に示すように画像形成装置15は、外部上面に排紙トレー16を形成され、内部下面に給紙カセット17が着脱自在に収容されている。給紙カセット17には、多枚数の図1に示した秘密保持記録材10が載置・収容されている。
給紙カセット17の給紙口(図の右端部)上方には、給紙コロ18が配置され、この給紙コロ18の一回転毎に、給紙カセット17から秘密保持記録材10が取り出されて用紙搬送路19の始端部(図では下端部)に給送される。
用紙搬送路19は、ほぼ垂直に上方に延設されており終端部(図では上端部)は横に屈曲して、排紙トレー16の上方に開口する排紙口21に連通する。この用紙搬送路19に沿って始端から終端まで、2対の給紙ローラ対22、プラテンローラ23、このプラテンローラ23に対向して配置され、支持部材24に支持された超音波ヘッド25、搬出ローラ対26、排紙ローラ対27が順次配設されている。
尚、上記の超音波ヘッド25は、図の紙面奥行き方向(秘密保持記録材10の搬送幅方向つまり印字主走査方向)に摺動する移動型超音波ヘッドでもよく、又は紙面奥行き方向に延在して固定配置されるライン型超音波ヘッドでもよい。
給紙カセット17の後部(図の左方部)上方に、所定枚数の回路基板を装着可能な電装部28が配設されている。電装部28に配設される回路基板には複数の電子部品からなる制御部29と、電源部31が搭載されている。
上記用紙搬送路19に給送された秘密保持記録材10は、2対の給紙ローラ対22に搬送を引き継がれて上方へ搬送され、プラテンローラ23と超音波ヘッド25との対向部において、超音波ヘッド25から画像情報に応じた所定の周波数の超音波を選択的に照射される。
これにより、秘密保持記録材10において、色素カプセル13のカプセル壁(保護外壁)が、所定の周波数に対応して選択的に破壊され、内部のロイコ色素が顕色剤12と反応してそれぞれの色を発色する。
このようにしてフルカラーの画像を所定の記録紙13に形成された秘密保持記録材10は、搬出ローラ対26、排紙ローラ対27へと順次搬送を引き継がれて、排紙口21から排紙トレー16上に排出される。
図3(a),(b) は、上記の画像形成装置15の超音波ヘッド25による秘密保持記録材10への記録の態様を説明する図である。上述したように、画像情報に応じて超音波ヘッド25から秘密保持記録材10に向けて照射された所定の周波数の超音波によって、記録紙11中の色素カプセル13が選択的に破壊される。
すなわち、図3(a) に示すように、1枚目の記録紙11aのみに印字情報14aを印字する場合は、色素カプセル13a(13a−1、13a−2、13a−3、図1参照、以下同様)の共振周波数と同じ周波数の超音波を超音波ヘッド25から照射する。
図3(b) に示すように、2枚目の記録紙11b及び3枚目の記録紙11cに印字情報14b及び印字情報14cを印字する場合には、色素カプセル13b(13b−1、13b−2、13b−3)及び色素カプセル13c(13c−1、13c−2、13c−3)それぞれの共振周波数に応じた周波数の超音波を超音波ヘッド25から照射する。
これにより、1枚目の記録紙11aには印字せず、2枚目の記録紙11b及び3枚目の記録紙11cのみに印字することができる。
図3(b) は、1枚目、2枚目及び3枚目の記録紙11に、一度の走査で記録紙11ごとに個別の情報を記録した場合の様子を示している。上述したように3枚の記録紙11にそれぞれ分散して内包される色素カプセル13は、それぞれ超音波に対する共振周波数が異なるように形成されているので、図3(b) に示すように、3枚の記録紙11に一度の走査で記録紙11ごとに個別の情報を記録することができる。
この後、必要に応じて、1枚目の記録紙11aを圧着から剥がすことにより、それまで隠されていた2枚目の記録紙11bに印字された情報を見ることが出来、更に2枚目の記録紙11bを圧着から剥がすことにより、それまで隠されていた3枚目の記録紙11cに印字された情報を見ることが出来る。
尚、異なる共振周波数の色素カプセルと顕色剤を含有すれば記録紙を重ねる枚数に制限はない。
また、上記の実施形態1では、秘密保持記録材10への記録について説明したが、本発明の秘密保持記録材10への記録方法をノンカーボン式の複写用紙に適用すれば、これまで不可能であったノンカーボン式複写用紙のフルカラー複写が可能になる。
図4(a),(b) は、上記の色素カプセルの製造工程中において生成される油滴粒と最終的に形成される色素カプセルを、それぞれ模式的に示す図である。以下に色素カプセルの製造方法をシアン色用の色素カプセルの場合を例にとって説明する。
先ず、シアン色用の色素カプセルを作成するために、予めクリスタルバイオレットラクトン(山本化成製ロイコ色素CVL)5部を、高沸点溶媒となるフェニルキシリルエタン(沸点295〜305℃、日本石油化学製SAS−296)95部に加温下で溶解して、シアン発色材としての透明のロイコ色素オイルを作製する。
次に、このシアン色用ロイコ色素オイル15gと、気泡剤として中沸点溶剤のp−キシレン(沸点138℃)15gと、壁材としてトリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物(日本ポリウレタン工業製コロネートL)14gと、更に同じく壁材としてジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート(日本ポリウレタン工業製ミリオネートMR−200)1gとを撹拌して均一に混合させ、芯物質の混合油液を作製する。
続いて、ポリビニルアルコール(重合度1700、けん化度88%、クラレ製PVA217)1.5gを水150gに溶解させた分散安定剤を作製する。
そして、この分散安定剤に上記の芯物質混合油液を滴下しながら、ホモジナイザー(homogenizer:乳剤機、IKA社製ウルトラ・タラックスT25ベーシック )により、上記の芯物質混合油滴が4μmになるように撹拌する。これにより4μmφの芯物質混合油滴のO/W(Oil/Water)のエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、壁反応剤としてのテトラエチレンペンタミン1.5%水溶液を滴下していく。この滴下が終了したならば、70℃の水槽で温度を保ち、撹拌を続けて3時間反応させる。
これにより、芯物質混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径4μmφのカプセル壁が生成される。こうして得られた粒径4μmの色素カプセルは、光学顕微鏡で観察すると球状で芯が液体の色素カプセルであることが分かる。
この後、デカンテーション(decantation:固形物を沈降させた後上澄み液だけを流し去る操作 )により水と色素カプセルを分離して水を捨て、多量の水で洗浄する作業を繰り返した後、遠心分離機を用いて色素カプセルを沈降させて濃厚分散液を得、この濃厚分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせてから水分を気化させて乾燥し、色素カプセル粉末を得た。この段階では、図2(a) に示すように、色素カプセル内に気泡剤を含んではいるが気泡はまだ出来でいない。
図4(a) は、界面重合反応によって生成されたカプセル壁(保護外壁)と、中沸点の気泡剤が揮発するときの様子を示している。図4(a) に示すように、分散油滴32は、ロイコ色素と高沸点溶媒からなるロイコ色素オイルと壁剤とが混合された永久芯物質33と、中沸点の気泡剤からなる一時芯物質34とからなり、周囲を取り囲む分散安定剤35に滴下混合された壁反応剤36との界面重合反応によりカプセル壁(保護外壁)37が形成されている。
続いて、上記の色素カプセル粉末を、真空乾燥機に入れ、温度120℃の状態で24時間保持して、図4(a) の矢印aに示すように、p−キシレンを揮発させ、液体相のロイコ色素オイルと、揮発したp−キシレンと入れ替わった外気からなる気体相とを含んだ含気泡型のロイコ色素オイルを内包する色素カプセルを得る。
すなわち、図4(b) に示すように、カプセル壁(保護外壁)37に囲繞された液体相のロイコ色素オイル38と、揮発した一時芯物質34と入れ替わった気体相の外気39とを含む含気泡型のロイコ色素を内包する色素カプセル13が得られる。
しかし、このまま冷却したのでは粒子の形状が変形する虞があるので、最終工程において、更に上記に続けて真空乾燥機の降温温度と気圧と保持時間とを制御しながら徐々に冷却する。
この最終処理後に、真空乾燥機内の圧力を大気圧にして、色素カプセル13を取り出して、電子顕微鏡で観察すると、ほぼ全て図2(b) に示した状態が維持されて、つぶれ等の変形の無い球形の含気泡型の色素カプセル13が高い製造歩留まりで得られる。
尚、ホモジナイザーによる油滴の大きさは、例えば1μm、2μm、・・・、10μmというように所望の大きさに設定することができる。これにより、超音波に対する共振周波数の異なる所望の数だけの色素カプセル13を得ることができる。この色素カプセル13の粉末を顕色剤中に分散させたものを、図1及び図3(a),(b) に示した記録紙11に含有させる。
尚、マゼンタ、シアン、イエロー(又は更にブラックを加えても良い)の3色(又は4色)の色素カプセル13を均一に顕色剤中に分散させるのは、やや手数を要するので、3色又は4色の色素カプセル13を同量ずつ大径マイクロカプセル内に顕色剤と共に含有させる方法もある。
これであると、大径マイクロカプセルを記録紙11に均一に塗布するだけで、3色又は4色の色素カプセル13を記録面上に均一に分散されたと同様の記録紙11を得ることができる。
図5(a) は、上記大径マイクロカプセルの構造を示す図であり、同図(b) は、その内部に包含される小径マイクロカプセル(色素カプセル13)の構造を示す図である。
同図(a) に示すように、大径マイクロカプセル40は大径カプセル壁41内に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4種類の小径マイクロカプセル42(42M、42C、42Y、42K)を内包した構成であり、各小径マイクロカプセル42には小径カプセル壁43が形成されている。
また、上記小径マイクロカプセル42は、大径マイクロカプセル40内に封入されたジェル状の保持層44中にランダムに分散している。
また、同図(b) に示すように、小径マイクロカプセル42は、上述したように小径カプセル壁43で覆われ、発色剤45を内包し、さらに、気泡46が封入されている。この小径マイクロカプセル42の構成は、付与されている番号は異なるが、図4(b) に示した色素カプセル13の構成と同一である。
そして、図5(b) に示すように、小径カプセル壁43の外側を、上述した保持層44中に分散されている顕色剤47が取り囲んでいる。
以下、簡単に大径マイクロカプセル40の製法を述べる。先ず、顕色材オイルを作製する。顕色剤オイルは、顕色剤(三光化学R−054)30部を高沸点溶媒オイル(日本石油化学SAS−296)70部で溶解して作製する。
他の材料、すなわち、シアン色用カプセル、マゼンタ色用カプセル、イエロー色用カプセル、壁材、分散安定材、及び壁反応剤(滴化処理用液)は小径マイクロカプセル(色素カプセル13)の製法時のものと同一成分、同一組成である。
先ず、フルカラー発色用つまりシアン、マゼンタ、イエローの3種類の小径マイクロカプセルを含む大径マイクロカプセルの製法について説明する。顕色剤オイルを20g、シアン色用カプセルを1.8g(色素分0.045g)、マゼンタ色用カプセルを3.0g(色素分0.045g)、イエロー色用カプセルを3.0g(色素分0.045g)、壁材を1g、他の壁材を14gを均一に撹拌して混合油液を生成する。
この混合油液を、分散安定剤に滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が10μmになるように撹拌する。これにより10μmφの混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、70℃で3時間反応させる。これにより、混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径10μmφのカプセル壁が生成され、大径マイクロカプセルの分散溶液が得られる。
この後、最終処理として、この粒径10μmφの大径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いて大径マイクロカプセルを沈降させ濃厚分散液を得、この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、大径マイクロカプセル粉末を得る。得られたカプセル粒子を、超音波を照射する代わりに、白板上でつぶすと、どれも適正な黒色を発色する。
すなわち、いずれも同一の色素分0.045gになるように作製されたシアン、マゼンタ、イエローの3原色による適正な黒色が発色したことになる。
上記実施の形態では、大径マイクロカプセルの中に封入する小径マイクロカプセルが発色する色を、マゼンタ、シアン、イエローの三色で説明しているが、これに限ることなく、黒を加えるようにしてもよく、また、ライトマゼンタ、ライトシアンのような中間色を発色する無色色素カプセルを加えるようにしてもよい。その場合も小径カプセル壁の径と内部の気泡量を異ならせることによって色毎に小径カプセル壁を選択的に破壊することができる。
上記の大径マイクロカプセル40の直径は例えば10μmで構成され、小径マイクロカプセル42の直径は、例えば1μm〜4μm程度である。このように小径マイクロカプセル42つまり小径カプセル壁43の直径が色毎に異なるので、色毎に超音波に対する共振周波数が異なり、その共振周波数によって選択的に小径カプセル壁43を破壊することができるようになる。
また、上記のように小径カプセル壁43内に気泡46を内包すると、小径カプセル壁43内部の音響インピーダンスを変化させることができることが知られており、より少ないエネルギーの共振によって小径カプセル壁43を破壊し易くなることが判明している。
図6(a),(b) は、小径マイクロカプセル42の気泡半径別振幅と周波数依存性を示す図である。同図(a),(b) は、横軸に超音波の共振周波数をHzで示し、縦軸に小径マイクロカプセル42の振幅(ΔR/Ro)を示している。
同図(a) は、マゼンタ、シアン、イエローにそれぞれ発色する小径マイクロカプセル42(42M、42C、42Y)の半径の変化率を色別毎に異ならせた時の共振周波数を表したものであり、イエロー(Y)に発色する小径マイクロカプセル42Yに照射する共振周波数を42f−yで示し、マゼンタ(M)に発色する小径マイクロカプセル42Mに照射する共振周波数を42f−mで示し、シアン(C)に発色する小径マイクロカプセル42Cに照射する共振周波数を42f−cで示している。
実験によれば、小径マイクロカプセル42の最大振幅が50%以上膨張すると、小径カプセル壁43に亀裂が生じることが確認された。したがって、同図(a) に示すように、膨張率が60%を超える周波数(共振周波数)を持つ超音波を照射することによって、所望の小径マイクロカプセル42の小径カプセル壁43を破壊し、発色剤と顕色剤を混合反応させて、所望の色を発色させることができる。
また、同図(b) は、大径マイクロカプセル40内に小径マイクロカプセル42M、42C、42Yと更にブラック(K)の小径マイクロカプセル42Kを含む場合の特性を示す図である。この場合、同図(a) から分かるように、上記3種の共振周波数と異なる共振周波数42f−kの設定を行い、ブラック(K)を加えた4種の小径マイクロカプセル42M、42C、42Y、42Kを選択的に破壊することができる。
(実施形態2)
ところで、図1に示した秘密保持記録材10において、最上層の記録紙11aには、超音波のほかに、例えば紫外線のような特殊な光を照射することができるので、紫外線の照射によって硬化する素材を用いた上記とは破壊特性の異なる大径マイクロカプセルを用いることができる。これを実施形態2として以下に説明する。
図7は、実施形態2として用いられる大径マイクロカプセルの概略図である。同図に示す大径マイクロカプセル50には、マゼンタ発色カプセル51M、シアン発色カプセル51C、イエロー発色カプセル51Y、ブラック発色カプセル51Kが内包されており、その周囲には顕色剤オイル52とジェル状の結着剤53が充填されている。
各色発色カプセルは、実施形態1で説明したと同様に、顕色剤と反応して発色する染料前駆体を含んだオイル(色素オイル)を内包し、コアには超音波に共振応答するための気泡を有している。
図8は、上記各発色カプセル51(マゼンタ発色カプセル51M、シアン発色カプセル51C、イエロー発色カプセル51Y、ブラック発色カプセル51K)のカプセル壁を構成する膜材質の材料組成比(モノマー組成比)を示す図表である。
図8に示すように、マゼンタとブラックの発色カプセルの膜材質は、メチルメタクリレート(MMA)5%、アクリルニトリル(AN)60%、塩化ビニリデン(VDC)35%からなり、膜材質は比較的軟らかいため、0.1Mpa程度の低音圧の超音波で破壊される。
また、マゼンタ発色カプセル51Mの中心粒径は2.3μmであり、共振周波数18MHzの上記の低音圧超音波で破壊される。ブラック発色カプセル51Kの中心粒径は7.8μmであり、共振周波数5MHzの上記の低音圧超音波で破壊される。
また、いずれも色素オイルに光硬化性樹脂が含まれており、紫外線の照射によって色素オイルが硬化し、超音波で共振破壊されなくなる性質も持ち合わせている。
また、イエローとシアンの発色カプセルの膜材質は、メタクリルニトリル(MAN)30%、メチルメタクリレート(MMA)2%、アクリルニトリル(AN)68%からなり、膜材質が比較的硬いため、上記のような0.1Mpa程度の低音圧超音波では全く破壊されないが、1Mpa以上の高音圧超音波で破壊される。
また、イエロー発色カプセル51Yの中心粒径は2.3μmであり、共振周波数18MHzの上記の高音圧超音波で破壊される。シアン発色カプセル51Cの中心粒径は7.8μmであり、共振周波数5MHzの上記の高音圧超音波で破壊される。いずれも光硬化性は備えていない。
図9(a) は、上記マゼンタ発色カプセル51Mとブラック発色カプセル51Kの超音波破壊特性を示す図であり、同図(b) は、それら発色カプセルの粒度分布を示す図である。図9(a),(b) は、ともに横軸に発色カプセル51の粒径(μm)を示しており、同図(a) の縦軸は破壊効率(%)を示し、同図(b) の縦軸は頻度を示している。
図9(b) に示すように、マゼンタ発色カプセルは、図8に示した中心粒径2.3μmを中心にやや広く分布し、ブラック発色カプセルは、これも図8に示した中心粒径7.8μmを中心に比較的広く分布している。しかし、いずれも分布の裾は重なることなく分かれている。
このように、粒度分布については、本例のマゼンタとブラックのように、軟質の発色カプセル同士では粒度分布が重ならないように作られなければならない。これによって、一方の共振周波数で他方の発色カプセルが破壊されることがなくなる。
また、図9(a) に×印のプロットで示すように、マゼンタ発色カプセル及びブラック発色カプセルは共に上述したそれぞれの共振周波数では、0.1Mpa程度の低音圧超音波で、それぞれの中心粒径を中心として70〜90%の効率で破壊され、高音圧では○印のプロットで示すように、ほぼ100%の効率で破壊される。
ただし上述したように、紫外線の照射によって色素オイルが硬化した後は、超音波の如何なる周波数でも共振破壊されなくなる。
図10(a) は、シアン発色カプセルとイエロー発色カプセルの超音波破壊特性を示す図であり、同図(b) は、それら発色カプセルの粒度分布を示す図である。
図10(a),(b) も、ともに横軸に発色カプセル51の粒径(μm)を示しており、同図(a) の縦軸は破壊効率(%)を示し、同図(b) の縦軸は頻度を示している。
図10(b) に示すように、シアン発色カプセルは、図8に示した中心粒径2.3μmを中心にやや広く分布し、イエロー発色カプセルは、これも図8に示した中心粒径7.8μmを中心に比較的広く分布している。しかし、この場合も、いずれも分布の裾は重なることなく分かれている。
このように、粒度分布については、本例のシアンとイエローのように、硬質の発色カプセル同士では粒度分布が重ならないように作られなければならない。これによって、一方の共振周波数で他方の発色カプセルが破壊されることがなくなる。
また、図10(a) に×印のプロット(破壊効率0%の横軸に並んでいる)で示すように、シアン発色カプセル及びイエロー発色カプセルは共に上述したそれぞれの共振周波数であっても、0.1Mpa程度の低音圧超音波では全く破壊されない。そして、高音圧では○印のプロットで示すように、それぞれの中心粒径を中心として70〜80%の効率で破壊される。
尚、粒度分布については、図9(b) 及び図10(b) に示すように、軟質の発色カプセル同士(マゼンタとブラック)、硬質の発色カプセル同士(シアンとイエロー)の粒度分布は重ならないように作られなければならないが、軟質の発色カプセルと硬質の発色カプセルの粒度分布は、図9(b) 及び図10(b) に示すマゼンタとシアン、又はブラックとイエローというように重なっていても構わない。
図11は、上記構成の図7に示した実施形態2として用いられる大径マイクロカプセルに超音波を照射して所望のフルカラー画像を得る工程を示す図である。尚、この処理は図3(a),(b) に示したように、超音波ヘッド25によって、秘密保持記録材10の面を主走査方向に走査しながら、次に副走査方向に線順次に走査することによって行われる処理である。
図11において、先ず、周波数18MHz、音圧0.1Mpa、波数10波の低音圧超音波を画像情報に応じて選択的に照射する(S1)。これにより、軟質の発色カプセルであるマゼンタ発色カプセル51Mが破壊されてマゼンタ色が発色する。
次に、周波数5MHz、音圧0.1Mpa、波数10波の低音圧超音波を画像情報に応じて選択的に照射する(S2)。これにより、軟質の発色カプセルであるブラック発色カプセル51Kが破壊されてブラック色が発色する。
このとき、照射された超音波が低音圧の超音波であるため、硬質の発色カプセルであるシアン発色カプセル51Cとイエロー発色カプセル51Yは全く破壊されない。
続いて、紫外線を照射する(S3)。これにより、低音圧の超音波照射の選択対象とならず(画像情報に無い)破壊されずに残されたマゼンタ発色カプセル51Mとブラック発色カプセル51Kが光硬化される。
その後、周波数18MHz、音圧1.0Mpa、波数10波の高音圧超音波を画像情報に応じて選択的に照射する(S4)。これにより、硬質の発色カプセルであるシアン発色カプセル51Cが破壊されてシアン色が発色する。
このとき、シアン発色カプセル51Cと同一の共振周波数を有するマゼンタ発色カプセル51Mは、カプセル内部の色素オイルが光硬化しているため、高音圧の超音波が照射されても共振せず、破壊・発色は起こらない。
上記に続いて、周波数5MHz、音圧1.0Mpa、波数10波の高音圧超音波を画像情報に応じて選択的に照射する(S5)。これにより、硬質の発色カプセルであるイエロー発色カプセル51Yが破壊されてイエロー色が発色する。
この場合も、イエロー発色カプセル51Yと同一の共振周波数を有するブラック発色カプセル51Kは、カプセル内部の色素オイルが光硬化しているため、高音圧の超音波が照射されても共振せず、破壊・発色は起こらない。
以上の工程により、4色の発色カプセル51それぞれが、画像情報に応じて選択的に破壊・発色されて、所望のフルカラー画像が秘密保持記録材10の一枚目の記録紙11a上に形成される。
上記の実施形態2は、全体として次のように纏めることができる。
第1には、低音圧Plと高音圧P2(Pl<P2)の超音波を照射する超音波ヘッドを備え、光硬化性部材を含み上記低音圧P1の超音波で破壊される色素カプセルAと、上記低音圧Plでは破壊されず上記高音圧P2の超音波で破壊される色素カプセルBとをほぼ均一に分散して内包する大径マイクロカプセルを有する。
第2に、上記の構成でフルカラー画像を形成する方法として、上記の大径カプセルに対し、上記低音圧Plの超音波を照射して色素カプセルAのみを破壊する工程と、該工程で破壊対象とならずに残された色素カプセルAを光硬化させる工程と、上記高音圧P2の超音波を照射して発色カプセルBのみを破壊する工程とを有し、更に、上記超音波の音圧による選択破壊と周波数による選択破壊とを組み合わせて上記色素カプセルA又はBを破壊するようにする。
このように、発色カプセルは、超音波の共振周波数だけでなく、音圧の強弱によっても破壊選択性を持たせることができる。
この方式は、粒径分布の広い発色カプセルを使用できるので、発色カプセルの製作工程で、粒径分布の裾の狭い、中心粒径に分布が集中するような製法工程を必要としないので安価に発色カプセルを作成することができる。
また、4色の発色カプセルを作成する場合でも、2種類の粒径の発色カプセルを作成すればよいので、この点でも製作工程が簡略化されて安価な発色カプセルを作成することができる。
(実施形態3)
ところで、上記の超音波ヘッド25を移動式の超音波ヘッドで説明したが、図2において、図の紙面奥行き方向に延在して固定して配置されるライン型超音波ヘッドでもよいことは前述した。以下、このライン型超音波ヘッドの構成と動作について実施形態3として簡単に説明する。
図12は、上記の超音波ヘッドを超音波ラインヘッドとしたときの外観斜視図である。同図に示す超音波ラインヘッド55は、その長手方向が主走査方向であり短手方向が副走査方向である。そして主走査方向に後述する超音波素子が形成されている。
図13(a) は、超音波ラインヘッド55の上面図であり、同図(b) はその個別印加電極の上面図、同図(c) は同図(b) のD−D´矢視断面図、同図(d) は同図(c) のE−E´矢視断面図である。
本例の超音波ラインヘッド55は、同図(c),(d) に示すように、担持体56内に5層の部材を積層して構成される。最下層(第5層)には共通電極57−5(アース)が配設され、第4層には圧電素子である超音波素子57−4が配設され、第3層には主走査方向に短冊状に並んだ個別印加電極57−3が配設され、第2層には超音波素子57−4と超音波伝搬媒体との音響インピーダンスの差を軽減する為の音響インピーダンス整合層57−2が配設され、更に第1層には音響レンズ57−1が配設されている。
超音波素子57−4には、個別印加電極57−3と共通電極(アース)57−5が接続され、個々の個別印加電極57−3からは個別配線57−3−1が外部に引き出されている。
これらの電極から超音波素子に所望の小径マイクロカプセル42の小径カプセル壁43を破壊する超音波を発振するための超音波出力信号が供給される。超音波素子57−4は上記信号が印加されると歪みを生じ、所定の周波数で超音波振動が励起される。
超音波素子57−4で励起された超音波振動は音響インピーダンス整合層57−2を通して音響レンズ57−1で屈折され、指定位置(指定距離)に集束する。尚、音響インピーダンス整合層57−2は上記のように、超音波素子57−4と超音波伝搬媒体との音響インピーダンスの差を軽減する機能を有している。
図14は、図2に示した電装部28の制御部29の印字制御部の具体的な回路ブロックを示す図である。同図において、プリンタコントローラ58は主走査/副走査制御回路59、発振回路61、マゼンタ発色制御回路62M、シアン発色制御回路62C、イエロー発色制御回路62Yで構成されている。また、印字部63は前述の超音波ラインヘッド55で構成されている。
印字制御部のインターフェースに入力されるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画素データは、それぞれ対応するマゼンタ発色制御回路62M、シアン発色制御回路62C、イエロー発色制御回路62Yに供給される。
各発色制御回路62(62M、62C、62Y)に供給された画素データは、発振回路61から出力される発振信号fm、fc、fyに同期して、超音波ラインヘッド55に出力される。
すなわち、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)のそれぞれに対応する発色データが超音波ラインヘッド55に供給され、この発色データに対応する周波数(共振周波数)の超音波が、秘密保持記録材10に照射される。
尚、主走査/副走査制御回路61から発色制御回路62に供給される主走査制御信号、及び副走査制御信号は、超音波ラインヘッド55が、秘密保持記録材10に超音波を照射する際の、主走査方向制御及び副走査方向制御に使用される。
これにより、照射される超音波に共振する波動を受けた大径マイクロカプセル40内の超音波に対応する色の小径マイクロカプセル42の小径カプセル壁43が破壊されて発色する。
図15は、上記超音波素子57−4の配設構成の一部を拡大して示す図であり、例えば超音波素子「1」〜「6」までを拡大して示している。互いに隣り合う超音波素子57−4は間隔dを有して配設されており、同時にm個の超音波素子57−4を時間遅延させながら駆動する。
例えば、同図に示すA点について考えると、同時にm個(例えば5個)の超音波素子57−4を時間遅延させて5個の超音波素子57−4の中心(A点)に強力な超音波をあてる。例えば、「1」の超音波素子57−4とA点の距離、「2」の超音波素子57−4とA点の距離、「3」の超音波素子57−4とA点の距離は少しづつ異なり、この距離差と超音波の伝搬速度から各超音波素子57−4の出力タイミングをずらし、所定のタイミングで超音波出力を行う。このように制御することにより、同時にA点に強力な超音波を照射することができる。
また、上記A点に限らず、音波素子57−4からの超音波出力のタイミングを調整することによって、超音波素子57−4の配設ピッチより狭い位置(例えば、1/2dの位置、B点)に複数(例えば6個)の超音波素子57−4から出力された超音波ビームを集束させることもできる。したがって、例えば1画素間隔で(ピッチdで)超音波ビームの集束位置を主走査方向にずらして制御することによって、1画素間隔で前述のカプセルトナーTに対して強力な超音波ビームを集束することができ、小径カプセル壁34を破壊して所望の色の発色を1画素間隔で行うことができる。
また、副走査方向については、上記音響レンズ57−1の屈折を利用して超音波ビームの集束サイズを小さくすることができる。したがって、副走査方向に集束画素サイズを小さく構成することによって、より解像度の高い画像を形成することが可能となる。例えば、画素サイズを1/4とすることによって超音波ビームを1画素に対して4回供給することができ、4階調の色制御が可能となる。
図16は、超音波ラインヘッド9によって超音波発振が行われる際のタイムチャートを示す図である。先ず、前述の主走査/副走査制御回路59から主走査同期信号が出力されると(図16に示すaのタイミング)、最初のストローブ信号(図16に示す(1))が供給され、この時超音波ラインヘッド55に供給されている画像データ(1)に従った超音波出力が行われる。
最初は階調1のマゼンタ(M)の画像データに従った超音波出力が行われる(同図に示すbのタイミング)。次に、同様にして、シアン(C)、イエロー(Y)についても階調1の画像データに従った超音波出力が行われる(同図に示すc、dのタイミング)。
次に、階調2の画像データに従った超音波出力が行われ、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像データに従った超音波照射が前述の大径マイクロカプセル40に対して行われる(同図に示すe、f、gのタイミング)。以下、同様にして階調3、階調4についても、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像データに従った超音波出力が大径マイクロカプセル40に対して行われる。
このようにして超音波ラインヘッド55からの超音波照射を受け、印刷データに従って発色した大径マイクロカプセル40は、秘密保持記録材10の3枚の記録紙11(11a、11b、11c)にそれぞれ独立した個別のフルカラー画像を形成する。
(実施形態4)
ところで、単に共振周波数を独立に設定するという方法は、周波数反応がブロードなカプセルでは複数の周波数を設定した場合に、周波数間で破壊するカプセルが重なってしまう虞があることは前述した。
従来、超音波の共振周波数を使用してカプセルの破壊を説明したものは種々知られているが、その周波数の設定方法について具体的に記述されたものはない。
この実施形態4においては、超音波の共振周波数でカプセルを選択破壊する場合において、その周波数を複数設定する手法について説明する。
手法の第1は、超音波周波数で振動するカプセルの振動振幅率(計算値)とカプセル破壊率(実験値)の相関を利用し、計算値である振動振幅率に100%非破壊となる最小の振幅率を求め、この振幅率となるカプセル径φm0とφmn1(共振に対し大きい径と小さい径の2つが存在する)を求め、他の周波数を設定する場合にこのカプセル径φmn0とφmn1の間のカプセル径が最小振幅率を超えない様に設定する。
手法の第2は、超音波でカプセルを破壊し発色させる場合において、各周波数での階調をシミュレーションの音圧を変動した場合の面積から決定する。
以下、第1及び第2の手法について更に具体的に説明する。
これまで説明してきたように、発色カプセル(図4(b) に示した色素カプセル13、図5(b) に示した小径マイクロカプセル42)の発色は、発色カプセルに集束超音波を照射し、発色カプセルの共振周波数で発色カプセルを共振破壊する。このとき、発色カプセルの共振周波数はその発色カプセルの粒径、膜の材質や膜厚で決まることは公知である。
種々の実験によれば、周波数f0の超音波をカプセルAに照射した場合、カプセルAは共振振動をし、ある振動閾値を超えた場合に破壊し始め、破壊の割合は振動振幅に比例して増加することがわかっている。
図17は、実施形態4の手法において、その説明の前提となる超音波を照射した場合の中空カプセルの破壊率を示す図である。同図は横軸にカプセル径(μm)を示し、縦軸にカプセル破壊率を示している。図17からこの中空カプセルの共振点があることがわかる。すなわち、共振点を中心として、直径が中心から離れて行くにしたがって、次第に破壊率が減少していることがわかる。
図18は、実験と同条件の超音波を中空カプセルに照射した場合の共振振動振幅率と直径の関係をシミュレーションした図である。同図は、横軸にカプセル径(μm)を示し、縦軸にカプセルの振動振幅率を示している。尚、シミュレーションはRP運動方程式を使用した。
図17の破壊率と図18の振動振幅率を重ね合わせてみると比例していることがわかる。図17及び図18において、振動振幅率がある閾値以下ではカプセルの破壊率は0%であり、閾値を超えた時点からその振幅率に比例して破壊率が増加していることがわかる。
また、照射超音波の音圧を変化させると破壊率(図17参照)および振動率(図18参照)共に、音圧に応じて増減することがわかる。
尚、振動率(振動振幅率)とは、初期径φのカプセルがφmin〜φmaxに振動した場合の(φmax−φmin)/φをいう。
照射超音波周波数をf、カプセル径をφ、膜材質や膜厚比等のカプセル製造仕込み諸条件をξとし、音圧がpの場合、このとき、カプセル振動変動率はφ.p,f,ξの関数m(φ,p,f,ξ)で表現される。
図19は、そのようなカプセル径φと振動振幅率mの関係をシミュレーションした図である。ある条件ξ1で製造されたカプセルに対し、周波数f1を照射した場合の振動変動率はm(φ1,p,f1,ξ1)、mが最大となるφをφ1とした場合、ξ1の条件で製造されたカプセルで径がφ1の共振周波数がf1となり、m(φ1,p,f1,ξ1)が最大振幅率となる。
図20は、カプセル径φとカプセル破壊率(%)の関係をシミュレーションした図である。この図から、カプセルに周波数f1、音圧p1の超音波を照射した場合の破壊率が0%となるカプセル径でφ1にもっとも近いφn0、φn1(φn0<φn1)を求める。
そして、求めたφn0、φn1を用いて、mn0=m(φn0,p1,f1,ξ1)とmn1=m(φn1,p1,f1,ξ1)を算出し、最小破壊振幅率mn=min(mn0,mn1)とする。
図21は、そのように最小破壊振幅率mn=min(mn0,mn1)とした場合のカプセル径φと振動振幅率mの関係を示す図である。
そして、シミュレーションから、m(φ,p1,f1,ξ1)=mnとなるφmn0、φm1を算出する。
図22は、上記m(φ,p1,f1,ξ1)=mnとなるφmn0、φm1の算出に用いられたシミュレーションの図である。
尚、異なる周波数でカプセルの選択的な破壊を実現するためには、例えば2種類のカプセルを選択的に破壊するためには、2種類の周波数は離れていなければならない。
図23は、そのような選択的に破壊可能な2種類のカプセルと2種類の周波数との関係を示す図である。同図は横軸にカプセル径を示し、縦軸にカプセルの破壊率を示し、2種類のカプセルを選択的に破壊する2種類の周波数f1及びf2を示している。このように2種類のカプセルの破壊率は図23に示すような関係でなければならない。
1つの周波数f1で他の周波数で破壊したいカプセルが破壊されてはならないから、つまり2つめの周波数をf2とした場合、仮にf2>f1として、mn=m(φ,p1.f2,ξ1)となるmn=m(φ,p,f,ξ)におけるfを表す式をf=m^−1・(mn,φ,p,ξ)と表現し、f2≧m^−1(mn、φmn0,p1,ξ1)と、f2>f1の2つの式を満たすf2を設定する。これを「式1」とする。
図24及び図25は、周波数f1で他の周波数f2で破壊したいカプセルが破壊されないようにf1とf2を設定する場合の条件を示す図である。尚、同様に、3つ以上の周波数を選択する場合にも、隣り合う周波数には図24又は図25に示したと同様の関係が必要である。
上記の式1のような関係を満たす周波数を設定する方法としては、2通りの方式が考えられる。
方式1として(図25参照)、先ず、ある周波数の超音波でカプセル破壊率を求め、最小破壊振幅率mnを求める。次に、より周波数の高い第2の周波数を設定したい場合には、非破壊カプセル径は小さい方へ移行することになるので、周波数を上げたシミュレーションを行ない、振幅率がmnのラインとなるカプセル径が最初に設定周波数の径とかさならないように、周波数を上げて行く。(最初の周波数でのφmn0)≦(次の周波数でのφmn1)。
図26は、上記方式1における初期周波数f1より高い第2の周波数f2を設定する場合の処理を示すフローチャートである。
図26において、先ず、超音波周波数f1でカプセル破壊率を求める(S1)。次に、同条件で振動シミュレーションを行なう(S2)。そして、破壊率と振動率から100%非破壊振動率mnを求める(S3)。
次に、そのときのカプセル径φ10とφ11(φ10<φ11)を求める(S4)。そして、超音波周波数f2をupして振動シミュレーションを行なう(S5)。この振動シミュレーションから振動率mnのφ20、φ21(φ20<φ21)を求めて(S6)、φ21≦φ10である否かを判別する(S7)。
この判別で、φ21≦φ10でなければ(S7がno)、上記の処理S5に戻って、処理S5〜S7を繰り返す。
そして、上記処理S7の判別で、φ21≦φ10となったときは(S7がyes)、第2の周波数をf2に設定する(S8)。
このようにして、初期周波数f1より高い第2の周波数f2を設定することができる。また、最初より低い周波数を設定する場合には、非破壊カプセル径が大きいほうへシフトしていくが、同様に(最初の周波数でのφmn1)≦(次の周波数でのφmn0)の関係になるまで周波数を下げればよい。
方式2として、方式1では、式1を満たす様に周波数を変化させたが、3種、4種と多くの周波数を設定することがデバイス制約により困難な場合がある。そのような場合は、方式1同様に最初の周波数を決め、次に設定したい周波数f2でシミュレーションを行なう。
図27は、1つの周波数f1の次に設定したい周波数f2でシミュレーションを行なうときの図である。
このとき、式1を満たしていない場合、周波数f2の音圧を下げて再度シミュレーションをする。音圧の低下により、振幅率は全体に減少し、φmn0とφmn1の間隔は狭まって行く。式1を満たすまで音圧を下げることにより次の周波数と音圧を設定することができる。当然、f1の音圧を同時に下げても式1を満たすことは出きる。
このように、f2≧m^−1(mn、φm0,p1,ξ1)、f2>f1の2つの式から2つめの周波数f2を設定するようにしたことにより、複数の周波数設定がシミュレーションで可能になるとともに、カプセル破壊で複数の周波数間で破壊力プセルの重なりがなく、周波数選択性のある周波数の設定とカプセルの設定が可能になった。
ところで、一般に、音圧の制御により、カプセル振動振幅率の変動に伴って、カプセル破壊率が変わることは前述した。カプセルが発色カプセルである場合、その発色濃度は破壊したカプセル数に比例する。
図28は、超音波の音圧とカプセルの振幅振動率との関係を示すグラフである。図27において音圧は、P4<P3<P2<P1である。
音圧P1のグラフを振動振幅率=fP1(φ)、100%非破壊振動率をmnとする。発色濃度D(p)を振動シミュレーションにより、音圧Pと濃度Dの関係を示す式を導き出すことができる。
そして、その音圧Pと濃度Dの関係式から音圧Pと濃度Dの関係を求めて階調制御を実施することができる。
このように、破壊率に比例する振動振幅率を使用し、振動振幅率を音圧の関数とみなし、100%非破壊振動率mnと振動振幅率の差の積分値を破壊数(これが発色濃度)とし、発色濃度を音圧の関数とすることができる。これにより、カプセル破壊発色装置に対し音圧による階調の制御の精度向上が実現する。
このように、本発明の複数枚重ねられた記録紙への超音波を用いた記録方法によれば、複数枚重ねられた記録紙それぞれに、これまで不可能であったに個別の印字をすることが可能になり、手数のかからない秘密保持印刷が容易となる。
また、本発明の複数枚重ねられた記録紙への記録方法によれば、記録紙を重ねたものをフルカラー印字が可能な複写紙として用いることもでき、美麗な印字結果の得られる複写紙を構成することができる。
また、複写紙として用いた場合は、超音波で記録するのでインパクトプリンタのような騒音の心配がない。また、超音波ヘッドはラインヘッド化することが可能なので、インパクトプリンタよりも印字速度の向上が可能になる。
また、色素カプセルを筆圧でも破壊可能な硬度にすると、超音波で記録した後に記録紙に加筆した際にも、2枚目、3枚目にも同じ記録が可能になる。
一実施形態における秘密保持記録材の構成を示す断面図である。 秘密保持記録材を用いてフルカラーの記録情報を秘密保持可能に記録する画像形成装置の構成を示す模式的断面図である。 (a),(b) は画像形成装置の超音波ヘッドによる秘密保持記録材への記録の態様を説明する図である。 (a),(b) は色素カプセルの製造工程中において生成される油滴粒と最終的に形成される色素カプセルを、それぞれ模式的に示す図である。 (a) は大径マイクロカプセルの構造を示す図、(b) はその内部に包含される小径マイクロカプセル(色素カプセル)の構造を示す図である。 (a),(b) は小径マイクロカプセルの気泡半径別振幅と周波数依存性を示す図である。 実施形態2として用いられる大径マイクロカプセルの概略図である。 実施形態2におけるマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各発色カプセルのカプセル壁を構成する膜材質の材料組成比(モノマー組成比)を示す図表である。 (a) は実施形態2におけるマゼンタ発色カプセルとブラック発色カプセルの超音波破壊特性を示す図、(b) はそれら発色カプセルの粒度分布を示す図である。 (a) は実施形態2におけるシアン発色カプセルとイエロー発色カプセルの超音波破壊特性を示す図、(b) はそれら発色カプセルの粒度分布を示す図である。 実施形態2において用いられる大径マイクロカプセルに超音波を照射して所望のフルカラー画像を得る工程を示す図である。 実施形態3における超音波ヘッドを超音波ラインヘッドとしたときの外観斜視図である。 (a) は実施形態3における超音波ラインヘッドの上面図、(b) はその個別印加電極の上面図、(c) は(b) のD−D´矢視断面図、(d) は(c) のE−E´矢視断面図である。 実施形態3における超音波ラインヘッドを制御する制御回路の印字制御部の具体的な回路ブロックを示す図である。 実施形態3における超音波ラインヘッドの超音波素子の配設構成の一部を拡大して示す図である。 実施形態3における超音波ラインヘッドによって超音波発振が行われる際のタイムチャートである。 実施形態4の説明の前提となる超音波を照射した場合の中空カプセルの破壊率を示す図である。 実施形態4における実験と同条件の超音波を中空カプセルに照射した場合の共振振動振幅率と直径の関係をシミュレーションした図である。 カプセル径φと振動振幅率mの関係をシミュレーションした図である。 カプセル径φとカプセル破壊率(%)の関係をシミュレーションした図である。 最小破壊振幅率mn=min(mn0,mn1)とした場合のカプセル径φと振動振幅率mの関係を示す図である。 m(φ,p1,f1,ξ1)=mnとなるφmn0、φm1の算出に用いられたシミュレーションの図である。 選択的に破壊可能な2種類のカプセルと2種類の周波数との関係を示す図である。 周波数f1で他の周波数f2で破壊したいカプセルが破壊されないようにf1とf2を設定する場合の条件を示す図(その1)である。 周波数f1で他の周波数f2で破壊したいカプセルが破壊されないようにf1とf2を設定する場合の条件を示す図(その2)である。 実施形態4の方式1における初期周波数f1より高い第2の周波数f2を設定する場合の処理を示すフローチャートである。 実施形態4の方式2における1つの周波数f1の次に設定したい周波数f2でシミュレーションを行なうときの図である。 超音波の音圧とカプセルの振幅振動率との関係を示すグラフである。 (a),(b),(c) は従来の秘密情報を隠蔽する記録方式の一例を示す図である。
符号の説明
1 記録材
2 受像紙本体
3 ベース紙
4 熱転写インク層
4−1 熱転写されたインク
5 感熱紙
6 発熱記録ヘッド
7 宛て名等一般伝達事項
10 秘密保持記録材
11(11a、11b、11c) 記録紙
12 顕色剤
13(13a−1、13a−2、・・・13c−2、13c−3) 色素カプセル
14(14a、14b、14c) 印字情報
15 画像形成装置
16 排紙トレー
17 給紙カセット
18 給紙コロ
19 用紙搬送路
21 排紙口
22 給紙ローラ対
23 プラテンローラ
24 支持部材
25 超音波ヘッド
26 搬出ローラ対
27 排紙ローラ対
28 電装部
29 制御部
31 電源部
32 分散油滴
33 永久芯物質
34 一時芯物質
35 分散安定剤
36 壁反応剤
37 カプセル壁(保護外壁)
38 ロイコ色素オイル
39 外気
40 大径マイクロカプセル
41 大径カプセル壁
42(42M、42C、42Y、42K) 小径マイクロカプセル
43 小径カプセル壁
44 保持層
45 発色剤
46 気泡
47 顕色剤
50 大径マイクロカプセル
51M マゼンタ発色カプセル
51C シアン発色カプセル
51Y イエロー発色カプセル
51K ブラック発色カプセル
52 顕色剤オイル
53 結着剤
56 担持体
57−1 音響レンズ
57−2 音響インピーダンス整合層
57−3 個別印加電極
57−3−1 個別配線
57−4 超音波素子
57−5 共通電極(アース)
58 プリンタコントローラ
59 主走査/副走査制御回路
61 発振回路
62 発色制御回路
62M マゼンタ発色制御回路
62C シアン発色制御回路
62Y イエロー発色制御回路
63 印字部

Claims (6)

  1. 顕色剤と特定周波数の超音波に共振して破壊される色素カプセルとをほぼ均一に分散して内包する記録紙を複数枚重ねて構成されたことを特徴とする記録材。
  2. 前記色素カプセルは、重ねられた前記記録紙毎に共振周波数が異なることを特徴とする請求項1記載の記録材。
  3. 前記色素カプセルは、前記超音波による共振と圧力とにより破壊されることを特徴とする請求項1記載の記録材。
  4. 重ねられた前記記録紙を剥離可能に圧着されて構成されることを特徴とする請求項1記載の記録材。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の記録材を用いて超音波の照射により重ねられた前記記録紙に所望の画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の記録材を用いて超音波の照射により重ねられた前記記録紙に所望の画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
JP2005101663A 2005-03-31 2005-03-31 記録材並びにその記録材を用いた画像形成方法及び画像形成装置 Withdrawn JP2006281503A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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