JP2005195799A - 多色画像形成装置 - Google Patents

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茂 清水
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Abstract

【課題】印刷に必要な部分にのみマイクロカプセルトナーを配置してより簡単な制御方法で発色効率よく印刷処理を行うカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】カラー画像形成装置40の配置現像部41は電子写真方式の現像部でありクリーナ46、帯電前除電器47、帯電ローラ48で初期化された感光体ドラム45の周面に光書込ヘッド49で2色のオア画像信号による静電潜像を形成され、初めは現像部51のトナーホッパ52aによるイエローYとブラックKを発色するカプセルトナーT1を配置現像され、次にトナーホッパ52bによるマゼンタMとシアンCを発色するカプセルトナーT2を配置現像される。これらは順次発色用中間転写ローラ54に転写され、超音波ラインヘッド57により2色選択的に共振周波数の超音波を照射されて発色し、発色トナー像担持ローラ58に重ね転写され、更に印刷部44の用紙カセット61から給送される用紙に転写されて不図示の定着部で定着される。
【選択図】 図11

Description

本発明は、超音波の照射によりマイクロカプセルトナーに内包された小径マイクロカプセルを破壊して所望の色を発色させて印刷を行う多色画像形成方法及び多色画像形成装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータを中心とした情報機器としてのコンピュータの普及に伴って、その周辺機器のひとつとしてプリンタ装置が普及している。このプリンタ装置には各種の方式のカラープリンタが提案されている。特に、電子写真方式、熱転写方式、インクジェット方式の各方式のプリンタ装置は著しい進歩を遂げており、それらで形成されるカラー画像は美麗さや解像度の点でも古くから用いられてきたアナログカメラの銀塩写真に匹敵し、これにとって代わる勢いである。
中でも電子写真方式の所謂タンデム方式のカラー画像形成装置は、印刷処理が高速であるためオフィス用のカラー画像形成装置として広く実用化されている。(例えば、特許文献1参照。)
図21は、そのような電子写真方式の所謂タンデム方式のカラー画像形成装置の例を簡略に示す図である。同図に示すように、タンデム方式のカラー画像形成装置は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4つの画像形成部1M、1C、1Y、1Kを有し、各画像形成部1M、1C、1Y、1Kには、それぞれに対応する現像器2M、2C、2Y、2Kが配設されている。
記録紙Pは、搬送ベルト5の矢印Aで示す反時計回り方向への循環移動に伴って破線矢印Bで示すように搬送される。この間各画像形成部1M、1C、1Y、1Kの光書込ヘッド3M、3C、3Y、3Kから対応する感光体ドラム4M、4C、4Y、4Kに光書込みが行われ、その光書込みによる静電潜像に対して現像器2M、2C、2Y、2Kによるそれぞれの色のトナー像が現像される。
トナー像が現像された感光体ドラム4Mから記録紙Pに対してマゼンタ(M)のトナー像の転写が行われ、以後シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に、各色のトナー像が重ねられて記録紙Pへ転写される。その後、熱定着器6によって定着処理が行われ、上記トナー像は記録紙Pに熱定着され、機外に排出される。
一方、上記従来の方式に対し、新規な方式として、超音波振動子からの外部刺激に応答する4種類の着色中空粒子を含有するインクを円筒状のインク担持体周面に均一に塗布し、搬送されてくる記録用紙との対向部においてインク担持体周面内側から画像信号に応じた超音波を照射して、これに共振する着色粒子のみがインク担持体周面から記録用紙側に転移して定着部で定着されるという画像形成装置が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
また、記録紙内にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに発色する4種の透明色素カプセルと顕色剤とを予め封入した専用の記録紙(フイルム状シート)を用い、外部刺激として同じく超音波振動エネルギーを用いて各透明色素カプセルをその共振周波数で振動させて所定の透明色素カプセルを選択的に破壊して発色させる画像形成装置が提案されている。(例えば、特許文献3参照。)
特開2001−166526号公報(段落[0033]〜[0038]、図1) 特開平11−058833号公報([要約]、図1) 特開平11−058832号公報([要約]、図1、図6)
しかしながら、上記の特許文献1の技術は、記録紙Pとして普通紙を使用できる点で優れているが、色別に複数のインクやトナーが必要である点で、消耗品の管理が煩雑となる。また、例えば現像器や画像形成部を複数(例えば、4個)内蔵する必要があり、部品点数が増し、装置も大型化する。そして、これら各色の位置合わせには高い精度が要求されるため、工場での組み立て作業に時間がかかって作業能率の低下要因となる。また、さらに、構造も複雑化し、装置の軽量化の面からも不利である。
また、上記の特許文献2のように4色の着色粒子が分散するインク中から印刷に要する着色粒子のみを記録用紙に転写させていく方式は、記録用紙への転写(印刷)が進行していくにつれて印刷に多く使用された着色粒子ほどインク中から抜け出していって、インク中の4色の着色粒子の分散量が不均一になる。したがって、インク中の4色の着色粒子の分散量を常に均等に維持するための各着色粒子ごとの補給システムを設けなければならない。このような方式に対する制御は極めて高度な技術が要求され困難が予想される。
また、上記の特許文献3のように、マイクロカプセルを含有するインク層を予めコーティングした専用の記録紙を用いる技術は、基本的に記録紙全面にインクを塗布することからコスト上昇の原因になることや、普通紙が使用できないという問題もあるが、何よりも、複数色の印字工程を繰り返すことから色ずれ管理が難しく、その制御には高度の技術を要するだけでなく装置構成の複雑化が避けられないという大きな問題を有している。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、印刷に必要な部分にのみマイクロカプセルトナーを配置してより簡単な制御方法で発色効率よく印刷処理を行うカラー画像形成装置を提供することである。
以下に、本発明に係わるカラー画像形成装置の構成を述べる。
本発明のカラー画像形成装置は、所定の刺激によって破壊可能なカプセル壁で囲繞された複数種の小径マイクロカプセルを支持材に分散内包する大径マイクロカプセルから成り、互いに混合されて発色反応を起こす反応性物質の一方を上記各々の小径マイクロカプセル壁内側に分散し、上記反応性物質の他方を上記各々の小径マイクロカプセル壁外側の上記支持材に分散して成る第1及び第2のマイクロカプセルを用いるカラー画像形装置であって、上記第1のマイクロカプセルを複数種の色の画像データの論理和より合成されたデータに基づいて画素に対応するサイズに現像する第1の未発色カプセル配置現像手段と、上記第2のマイクロカプセルを複数種の色の画像データの論理和より合成されたデータに基づいて画素に対応するサイズに現像する第2の未発色カプセル配置現像手段と、上記第1又は第2の未発色カプセル配置現像手段により配置現像された上記第1又は第2のマイクロカプセルの群層毎にそれぞれ画素サイズに収束された複数種の特定周波数の超音波を選択的に照射することにより、各特定周波数ごとに選択的に反応する上記小径カプセルの外殻を破壊し、この外殻により分離されていた発色剤と顕色剤とを反応させて所定の色を発色させる発色手段と、該発色手段により発色した上記第1及び第2のマイクロカプセルの群層を重ね転写され該重ね転写された上記第1及び第2のマイクロカプセルから成る発色群層を記録用紙に一括転写する転写手段と、を備えて構成される。
上記第1又は第2のマイクロカプセルに包含される上記複数種の小径マイクロカプセルが発色する複数種の色は、例えばマゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックのうちのいずれか2色であるように構成される。
また、上記第1又は第2の未発色カプセル配置現像手段は、例えば電子写真式静電潜像形成手段と上記第1又は第2のマイクロカプセルからなるトナーを収容する電子写真現像器とで構成され、また、例えば上記第1又は第2のマイクロカプセルを溶剤に分散させたインクを射出するインクジェットヘッドで構成される。
また、上記転写手段は、使用される上記記録用紙の最大用紙長よりも長い周長のベルト部材で構成するようにしてもよい。
また、上記大径マイクロカプセルは、例えば上記小径マイクロカプセル壁内側に上記反応性物質の一方と硬化剤とを分散し、上記反応性物質の他方と硬化促進剤とを上記各々の小径マイクロカプセル壁外側の上記支持材に分散して成ることが好ましい。
また、上記小径マイクロカプセルのカプセル壁は、例えば光硬化性または熱硬化性の液膜から成るように構成してもよい。
本発明によれば、異なる色を発色する複数の小径マイクロカプセルを2組に分けてそれぞれ大径マイクロカプセルに内包させて2種類の大径マイクロカプセルを構成し2回に分けて現像するだけでフルカラーの発色を行わせることができるので、複数の色毎にトナーや現像器を備えたり、複数の色毎にインクカートリッジやインク吐出ヘッドを備える必要がなく、装置の構成が簡単になり部品点数が減少して経済的である。
また、同様に異なる色を発色する複数の小径マイクロカプセルを2組に分け2回に分けて現像するので、1組分の小径マイクロカプセルに対応させて発色用の共振周波数を設定するだけで2組ともに発色制御することが可能となり、超音波ラインヘッドの周波数制御が容易になって便利である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、第1の実施の形態としてのカラー画像形成装置の主要部である画像形成部のみを取り出して示す図である。すなわち、同図には、制御装置、電源部、熱定着装置、及び全体フレームの図示は省略している。なお、同図に示す本例のカラー画像形成装置10は、例えばピアツーピア(peer to peer)で接続されたパーソナルコンピュータのホスト機器側に接続されたプリンタ装置またはLAN(ローカルエリアネットワーク)に接続されたプリンタ装置であってもよい。
図1に示すように、本例のカラー画像形成装置10の主要部である画像形成部11は、更に感光体ドラム12、光書込ヘッド13、カプセルトナーホッパ14、超音波ラインヘッド15を要部として構成され、感光体ドラム12の近傍には、帯電ローラ16、上記の光書込ヘッド13、カプセルトナー現像ローラ17、転写ローラ18、クリーナ19が配設されている。
上記のカプセルトナーホッパ14内には発色前の透明又は白色(以下、無色という)のマイクロカプセルトナーT(以下、単にカプセルトナーTともいう)が収容され、このカプセルトナーTに埋没するように攪拌部材21が回動可能に設置され、さらに最下部には、カプセルトナー現像ローラ17に当接してカプセルトナー供給ローラ22が設置されている。
攪拌部材21は、カプセルトナーTを攪拌し、摩擦帯電によってマイナス(−)の電荷をカプセルトナーTに付与する。カプセルトナー供給ローラ22は、そのマイナス電荷を付与されたカプセルトナーTをカプセルトナー現像ローラ17に供給する。
光書込ヘッド13には図示を省略した制御部(制御回路)から光書込みデータが供給され、これにより感光体ドラム12の感光面に光書込みを行う。感光体ドラム12の感光面には予め帯電ローラ16によって一様な電荷が付与され、光書込ヘッド13からの光書込みによって静電潜像が形成される。カプセルトナー現像ローラ17は、その静電潜像にカプセルトナーTを静電的に付着させて配置現像を行う。配置現像されたカプセルトナーTの無色像は、転写ローラ18直上の位置に運ばれる。
感光体ドラム12と転写ローラ18との間には、中間転写ベルト23が位置している。中間転写ベルト23は、感光体ドラム12と転写ローラ18間を挟持搬送され、図の矢印Cで示す反時計回り方向に循環移動している。
上記の感光体ドラム12に静電的に付着したカプセルトナーTの無色像は、転写ローラ18との間で作用する電界によって中間転写ベルト23側に吸着される。この中間転写ベルト23に吸着されたカプセルトナーTの無色像は、中間転写ベルト23の循環移動に伴って超音波ラインヘッド15の直下に到達する。
超音波ラインヘッド15には制御部から画像データが供給され、超音波ラインヘッド15を収容する収容ローラ24と対向ローラ25間を移動するカプセルトナーTの無色像に超音波照射を行う。この時、中間転写ベルト23に吸着した無色像の個々のカプセルトナーTに内包される微細カプセル(後述する小径マイクロカプセル)の壁が選択的に破壊され、内部の反応性物質によって発色反応が起こり、カプセルトナーTが発色してカラートナー像が中間転写ベルト23上に発色現像される。
上記のようにして発色してカラートナー像を形成している発色済みのカプセルトナーTは、転写部26において転写ローラ27により記録紙Pに転写される。また、記録紙Pに転写された発色済みカプセルトナーTは、これも図示を省略した定着装置において熱定着処理が施され、不図示の搬送ローラ、排紙ローラ等によって不図示の排紙スタッカ上に排出される。上記の転写後に中間転写ベルト23に残留するカプセルトナーTはベルトクリーナ28によって除去される。
図2(a) は、上記カプセルトナーTの構造を示す図であり、同図(b) は、その内部に包含される小径マイクロカプセルの構造を示す図である。同図(a) に示すように、カプセルトナーTは大径マイクロカプセル30内に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4種類の小径マイクロカプセル31M、31C、31Y、31Kを内包した構成であり、各小径マイクロカプセル31M、31C、31Y、31Kには小径カプセル壁32が形成されている。また、上記小径マイクロカプセル31M、31C、31Y、31Kは、大径マイクロカプセル30内に封入されたジェル状の保持層33中にランダムに分散している。
また、同図(b) に示すように、小径マイクロカプセル31(31M、31C、31Y、31K)は、上述したように小径カプセル壁32で覆われ、発色剤34を内包し、さらに、気泡35が封入されている。そして、小径カプセル壁32の外側を上述した保持層33中に分散されている顕色剤36が取り囲んでいる。
上記の大径マイクロカプセル30の直径は例えば10μmで構成され、小径マイクロカプセル31の直径は、例えば1μm〜4μm程度である。このように小径マイクロカプセル31つまり小径カプセル壁32の直径が色毎に異なるのは、色毎に超音波に対する共振周波数を異ならせるためである。また、上記のように小径カプセル壁32内に気泡35を内包すると、小径カプセル壁32内部の音響インピーダンスを変化させることができることが知られており、より少ないエネルギーの共振によって小径カプセル壁32を破壊し易くなることが判明している。
図3(a),(b) は、小径マイクロカプセル31の気泡半径別振幅と周波数依存性を示す図である。同図(a),(b) は、横軸に超音波の共振周波数をHzで示し、縦軸に小径マイクロカプセル31の振幅(ΔR/Ro)を示している。
同図(a) は、マゼンタ、シアン、イエローにそれぞれ発色する小径マイクロカプセル31(31M、31C、31Y)の半径の変化率を色別毎に異ならせた時の共振周波数を表したものであり、イエロー(Y)に発色する小径マイクロカプセル31Yに照射する共振周波数を31f−yで示し、マゼンタ(M)に発色する小径マイクロカプセル31Mに照射する共振周波数を31f−mで示し、シアン(C)に発色する小径マイクロカプセル31Cに照射する共振周波数を31f−cで示している。
実験によれば、小径マイクロカプセル31の最大振幅が50%以上膨張すると、小径カプセル壁34に亀裂が生じることが確認された。したがって、同図(a) に示すように、膨張率が60%を超える周波数(共振周波数)を持つ超音波を照射することによって、所望の小径マイクロカプセル31の小径カプセル壁34を破壊し、発色剤と顕色剤を混合反応させて、所望の色を発色させることができる。
また、同図(b) は、大径マイクロカプセル30内に小径マイクロカプセル31M、31C、31Yと更にブラック(K)の小径マイクロカプセル31Kを含む場合の特性を示す図である。この場合、同図(a) から分かるように、上記3種の共振周波数と異なる共振周波数31f−kの設定を行い、ブラック(K)を加えた4種の小径マイクロカプセル31M、31C、31Y、31Kを選択的に破壊することができる。
図4は、以上の構成のカラー画像形成装置10による画像形成処理における配置現像と発色現像の処理動作を模式的に示す図である。先ず、カプセルトナーホッパ14内にカプセルトナーTが収納された状態において、カプセルトナーTが前述の攪拌部材21によって攪拌され、摩擦帯電によりマイナス(−)の電荷が付与されている。
感光体ドラム12が回転し、感光体ドラム12の感光面には帯電ローラ16によって一様な電荷が付与されて初期化されている。前述の制御部(制御回路)から光書込み信号が光書込ヘッド13に供給されると、上記の感光体ドラム12に対して前述の論理和データに基づく光書込みが行われ、光書込みが行われた感光面に静電潜像が形成される。この静電潜像は論理和データに基づく、M、C、Y、及びK全ての画像データをオア加算したものである。
一方、カプセルトナー現像ローラ17には所定のバイアス電圧が印加され、カプセルトナーTはカプセルトナー現像ローラ17の周面に薄く静電付着している。この状態において、感光体ドラム12とカプセルトナー現像ローラ17は互いに摺擦し、カプセルトナー現像ローラ17に付着していたカプセルトナーTは静電潜像が形成されていた感光面に静電的に付着して、未発色の無色トナー像を形成する。これを本例では配置現像ということにする。
このようにして感光面に静電付着した無色で未発色の像を形成しているカプセルトナーTは、感光体ドラム12の回転に従って転写部に運ばれ、転写ローラ18によって中間転写ベルト23に転写される。この場合、転写ローラ18に+(プラス)のバイアス電圧を印加することによって、マイナス(−)のカプセルトナーTは中間転写ベルト23に電界付着する。
その後、中間転写ベルト23に付着したカプセルトナーTは、発色部に配置されている超音波ラインヘッド15によって超音波照射を受け、選択的に発色する。これを本例では発色現像ということにする。
図5(a),(b),(c) は、上記のカプセルトナーTが超音波ラインヘッド15によって超音波照射を受けて選択的に発色する原理を説明する図である。
図5(a) は、上記の発色部においてカプセルトナーTが超音波照射を受けている状態を示す図である。ここで、矢印DはカプセルトナーTの層厚を示し、破線Sは超音波(収束超音波)を示し、矢印dは超音波の収束解像度(例えば、1画素)を示している。
前述のように、カプセルトナーTは大径マイクロカプセル30内にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4種類の小径マイクロカプセル31M、31C、31Y、31Kが内包されており、共振周波数の超音波を受けた小径マイクロカプセルの小径カプセル壁32が破壊され、内部の発色剤34が顕色剤36と混合して反応し、発色する。
例えば、同図(b) は、超音波ラインヘッド15から単一の共振周波数の超音波SがカプセルトナーTに照射されている状態を示している。この場合は、この共振周波数で振動する小径マイクロカプセルのみが破壊されて発色する。例えば、小径マイクロカプセル31Mの小径カプセル壁32のみが破壊されるとマゼンタ(M)色が発色する。また、小径マイクロカプセル31Cの小径カプセル壁32のみが破壊されるとシアン(C)色が発色する。
また、同図(c) は超音波ラインヘッド15から2つの共振周波数の超音波S1、S2がカプセルトナーTに照射される状態を示している。この場合は、これらの共振周波数S1、又はS2で振動する小径カプセルが破壊されてそれぞれ発色する。例えば、小径マイクロカプセル31Mの小径カプセル壁32と小径マイクロカプセル31Cの小径カプセル壁32が破壊されると赤色が発色し、小径マイクロカプセル31Cの小径カプセル壁32と小径マイクロカプセル31Yの小径カプセル壁32が破壊されると青色が発色する。
図6は、上記の超音波ラインヘッド15の外観斜視図である。同図に示す超音波ラインヘッド15は、その長手方向が主走査方向であり短手方向が副走査方向である。そして主走査方向に後述する超音波素子が形成されている。以下これについて具体的に説明する。
図7(a) は、超音波ラインヘッド15の上面図であり、同図(b) はその個別印加電極の上面図、同図(c) は同図(b) のD−D´矢視断面図、同図(d) は同図(c) のE−E´矢視断面図である。
本例の超音波ラインヘッド15は、同図(c),(d) に示すように、担持体37内に5層の部材を積層して構成される。最下層(第5層)には共通電極38−5(アース)が配設され、第4層には圧電素子である超音波素子38−4が配設され、第3層には主走査方向に短冊状に並んだ個別印加電極38−3が配設され、第2層には超音波素子38−4と超音波伝搬媒体との音響インピーダンスの差を軽減する為の音響インピーダンス整合層38−2が配設され、更に第1層には音響レンズ38−1が配設されている。
超音波素子38−4には、個別印加電極38−3と共通電極(アース)38−5が接続され、個々の個別印加電極38−3からは個別配線38−3−1が外部に引き出されている。これらの電極から超音波素子に所望の小径マイクロカプセル31のカプセル壁32を破壊する超音波を発振するための超音波出力信号が供給される。超音波素子38−4は上記信号が印加されると歪みを生じ、所定の周波数で超音波振動が励起される。
超音波素子38−4で励起された超音波振動は音響インピーダンス整合層38−2を通して音響レンズ38−1で屈折され、指定位置(指定距離)に集束する。尚、音響インピーダンス整合層38−2は上記のように、超音波素子38−4と超音波伝搬媒体との音響インピーダンスの差を軽減する機能を有している。
図8は、上記超音波素子38−4の配設構成の一部を拡大してその作用とともに示す図である。同図は、例えば6個の超音波素子38−4を「1」〜「6」までの番号を付して拡大して示している。同図に示すように、互いに隣り合う超音波素子38−4は間隔dを有して配設されており、同時にm個(たとえば6個)の超音波素子38−4を時間遅延させながら駆動する。
例えば、同図に示すA点について考えると、同時にm個(例えば奇数の5個)の超音波素子38−4(「1」〜「5」)を時間遅延させて5個の超音波素子38−4の中心(A点)に強力な超音波をあてる。例えば、「1」の超音波素子38−4とA点の距離、「2」の超音波素子38−4とA点の距離、「3」の超音波素子38−4とA点の距離は少しずつ異なり、この距離差と超音波の伝搬速度から各超音波素子38−4の出力タイミングをずらし、所定のタイミングで超音波出力を行う。このように制御することにより、同時にA点に強力な超音波を照射することができる。
また、上記A点に限らず超音波素子38−4からの超音波出力のタイミングを調整することによって、超音波素子38−4の配設ピッチより狭い位置(例えば、1/2dの位置、B点)に複数の超音波素子38−4から出力された超音波ビームを集束させることもできる。すなわち、同時にm個(例えば偶数の6個)の超音波素子38−4(「1」〜「6」)を時間遅延させて6個の超音波素子38−4の中心(B点)に強力な超音波をあてる。これを順次A→B方向に繰り返すことによってカプセルトナーT内の小径マイクロカプセル31のカプセル壁32への破壊力をA→B方向に移動させることができる。
次に、大径マイクロカプセルの具体的な製作方法について以下に説明する。
図9は、本発明の実施形態1における大径マイクロカプセルの製造方法の中の小径マイクロカプセルの製造工程を示す図表である。尚、以下、小径マイクロカプセルのことを、ロイコ色素カプセル又は○△色用カプセルともいう。
先ず、予めシアン用の発色材Aとして、ロイコ色素オイル(ロイコ色素高沸点溶媒溶液)を作製する。このシアン用の発色材Aとしてのロイコ色素オイルは、クリスタルバイオレットラクトン(山本化成製ロイコ色素CVL)5部を、高沸点溶媒となるフェニルキシリルエタン(沸点295〜305℃、新日本石油化学製SAS−296)95部に加温下で溶解することによって、シアンのロイコ色素5%のロイコ色素オイルが作製される。
次に、マゼンタ用の発色材Bとしてのロイコ色素オイル(ロイコ色素高沸点溶媒溶液)を作製する。このマゼンタ用の発色材Bとしてのロイコ色素オイルは、6−ジエチルアミノ−ベンズフルオラン(保土谷化学工業製ロイコ色素Red−DCF)3部を、高沸点溶媒となるフェニルキシリルエタン(沸点295〜305℃、新日本石油化学製SAS−296)97部に加温下で溶解することによって、マゼンタのロイコ色素3%のロイコ色素オイルが作製される。
続いて、イエロー用の発色材Cとしてのロイコ色素オイル(ロイコ色素高沸点溶媒溶液)を作製する。このイエロー用の発色材Cとしてのロイコ色素オイルは、ロイコイエロー色素(富士写真フイルム製Yellow−3)3部を、高沸点溶媒となるフェニルキシリルエタン(沸点295〜305℃、新日本石油化学製SAS−296)97部に加温下で溶解することによって、イエローのロイコ色素3%のロイコ色素オイルが作製される。
次に、気泡材Dとして、中沸点溶剤のp−キシレン(沸点138℃)を用意する。
更に、壁材Eとして、ジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート(日本ポリウレタン工業製ミリオネートMR−200)を用意する。
また、他の壁材Fとして、トリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン附加物(日本ポリウレタン工業コロネートL)を用意する。
そして、分散安定剤Gとして、ポリビニルアルコール(重合度1700、けん化度88%、クラレ製PVA217)1.5gを、水150gに溶解させたPVA水溶液を作製する。
このように、シアン用の発色材A、マゼンタ用の発色材B、イエロー用の発色材C、気泡材D、壁材E、壁材F、及び分散安定剤Gを用意した後、先ずシアン色用カプセルを作製する。
(シアン色用カプセル)
このシアン色用カプセルの作製では、
発色材A(シアン色用ロイコ色素オイル) 15g(色素分0.75g)
気泡材D(p−キシレン) 15g
壁材E(ミリオネートMR−200) 1g
壁材F(コロネートL) 14g
を均一に撹拌して芯物質混合油液を生成する。この芯物質混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザー(homogenizer:乳剤機、IKA社製ウルトラ・タラックスT25ベーシック )により、油滴が1μmになるまで撹拌する。これにより1μmφの芯物質混合油滴のO/W(Oil/Water)のエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、壁反応剤としてのテトラエチレンペンタミン1.5%水溶液を滴下していく。この滴下が終了したならば70℃の水槽で温度を保ち、撹拌を続けて3時間反応させる。
これにより、芯物質混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径1μmφのカプセル壁が生成され、小径マイクロカプセルの分散溶液が得られた。
この後、最終処理として、この粒径1μmφの小径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いてシアン色用無色色素カプセル(小径マイクロカプセル)を沈降させ濃厚分散液を得た。この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、小径マイクロカプセル粉末を得た。
こうして得られた粒径1μmのシアン色用無色色素カプセル(小径マイクロカプセル)を、更に、120℃の恒温槽に24時間入れ、p−キシレンを揮発させてシアン色用含気無色色素カプセルを作製した。調査の結果、図9の図表に示すように、このシアン色用含気無色色素カプセル(シアン色用カプセル)中の気泡率は0.33%で色素含有率は2.5%であった。
(マゼンタ色用カプセル)
次に、マゼンタ色用カプセルを作製する。このマゼンタ色用カプセルの作製では、
発色材B(マゼンタ色用ロイコ色素オイル) 15g(色素分0.45g)
気泡材D(p−キシレン) 15g
壁材E(ミリオネートMR−200) 1g
壁材F(コロネートL) 14g
を均一に撹拌して芯物質混合油液を生成する。この芯物質混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が2μmになるまで撹拌する。これにより2μmφの芯物質混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、壁反応剤としてのテトラエチレンペンタミン1.5%水溶液を滴下して、70℃の水槽で温度を保ち、撹拌を続けて3時間反応させる。
これにより、芯物質混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径2μmφのカプセル壁が生成され、小径マイクロカプセルの分散溶液が得られた。
この後、最終処理として、この粒径2μmφの小径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いてマゼンタ色用無色色素カプセル(小径マイクロカプセル)を沈降させ濃厚分散液を得た。この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、小径マイクロカプセル粉末を得た。
こうして得られた粒径2μmのマゼンタ色用無色色素カプセル(小径マイクロカプセル)を、更に、120℃の恒温槽に24時間入れ、p−キシレンを揮発させてシアン色用含気無色色素カプセルを作製した。調査の結果、図9の図表に示すように、このマゼンタ色用含気無色色素カプセル中の気泡率は0.33%で色素含有率は2.0%であった。
(イエロー色用カプセル)
最後イエロー色用カプセルを作製する。このイエロー色用カプセルの作製では、
発色材C(イエロー色用ロイコ色素オイル) 15g(色素分0.45g)
気泡材D(p−キシレン) 15g
壁材E(ミリオネートMR−200) 1g
壁材F(コロネートL) 14g
を均一に撹拌して芯物質混合油液を生成する。この芯物質混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が4μmになるまで撹拌する。これにより4μmφの芯物質混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、壁反応剤としてのテトラエチレンペンタミン1.5%水溶液を滴下して、70℃の水槽で温度を保ち、撹拌を続けて3時間反応させる。
これにより、芯物質混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径4μmφのカプセル壁が生成され、小径マイクロカプセルの分散溶液が得られた。
この後、最終処理として、この粒径4μmφの小径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いてイエロー色用無色色素カプセル(小径マイクロカプセル)を沈降させ濃厚分散液を得た。この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、小径マイクロカプセル粉末を得た。
こうして得られた粒径4μmのイエロー色用無色色素カプセル(小径マイクロカプセル)を、更に、120℃の恒温槽に24時間入れ、p−キシレンを揮発させてイエロー色用含気無色色素カプセルを作製した。調査の結果、図9の図表に示すように、このシアン色用含気無色色素カプセル中の気泡率は0.33%で色素含有率は1.5%であった。
このように、上記のようにして得られた3種類のロイコ無色色素カプセル(小径マイクロカプセル)は、粒径と気泡率の組み合わせが、それぞれ異なり、例えば超音波に対する共振特性が同一なものは作られていない。
尚、ブラックに発色するロイコ無色色素カプセルの製法も上記と大同小異であり、ここでは説明を省略する。
(大径マイクロカプセルの製法)
続いて、図2(a) に示した大径マイクロカプセルTの作製方法について説明する。
図10は、大径マイクロカプセルの製造工程と発色性を説明する図表である。同図において、先ず、顕色材オイルを作製する。顕色剤オイルは、顕色剤(三光化学R−054)30部を高沸点溶媒オイル(日本石油化学SAS−296)70部で溶解して作製する。
他の材料、すなわち、シアン色用カプセル1、シアン色用カプセル2、マゼンタ色用カプセル、イエロー色用カプセル、壁材E、F、分散安定材G、及び壁反応剤(滴化処理用液)は小径マイクロカプセルの製法時のものと同一成分、同一組成である。
先ず、実施例1として、フルカラー発色用つまりシアン、マゼンタ、イエローの3種類の小径マイクロカプセルを含む大径マイクロカプセルの製法について説明する。同図表の実施例1の欄に示すように、
顕色剤オイル 20g
シアン色用カプセル 1.8g(色素分0.045g)
マゼンタ色用カプセル 3.0g(色素分0.045g)
イエロー色用カプセル 3.0g(色素分0.045g)
壁材E 1g
壁材F 14g
を均一に撹拌して混合油液を生成する。この混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が15μmになるように撹拌する。これにより15μmφの混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、70℃で3時間反応させる。これにより、混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径15μmφのカプセル壁が生成され、大径マイクロカプセルの分散溶液が得られた。
この後、最終処理として、この粒径15μmφの大径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いて大径マイクロカプセルを沈降させ濃厚分散液を得、この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、大径マイクロカプセル粉末を得た。得られたカプセル粒子を、超音波を照射する代わりに、白板上でつぶしたところ、どれも適正な黒色が発色した。
すなわち、いずれも同一の色素分0.045gになるように作製されたシアン、マゼンタ、イエローの3原色による適正な黒色が発色したことになる。
続いて、実施例2により他の発色の確認を行う。この実施例2における大径マイクロカプセルの作製では、
顕色剤オイル 20g
シアン色用カプセル1 3.6g(色素分0.09g)
イエロー色用カプセル 6.Og(色素分0.09g)
壁材E 1g
壁材F 14g
を均一に撹拌して混合油液を生成する。この混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が15μmになるように撹拌する。これにより15μmφの混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、70℃で3時間反応させる。これにより、保護外壁としての粒径15μmφのカプセル壁が生成され、大径マイクロカプセルの分散溶液が得られる。
この後、最終処理として、この粒径15μmφの大径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いて大径マイクロカプセルを沈降させ濃厚分散液を得、この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、大径マイクロカプセル粉末を得た。得られたカプセル粒子を、超音波を照射する代わりに、白板上でつぶしたところ、どれも同じ色相の緑色が発色した。すなわち、上記の実施例1で用いたシアン色用カプセルとイエロー色用カプセルの組み合わせが、ここでも適切であったことが判明した。
更に、実施例3により他の発色の確認を行う。この実施例3における大径マイクロカプセルの作製では、
顕色剤オイル 20g
シアン色用カプセル1 3.6g(色素分0.09g)
マゼンタ色用カプセル 6.Og(色素分0.09g)
壁材E 1g
壁材F 14g
を均一に撹拌して生成した混合油液を、分散安定剤Gに滴下して、ホモジナイザーにより油滴が15μmになるように撹拌し、15μmφの混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製する。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、70℃で3時間反応させて、粒径15μmφのカプセル壁を有する大径マイクロカプセルの分散溶液を得る。この後、上記実施例2の場合と同様に処理して、粒径15μmφの大径マイクロカプセル粉末を得た。得られたカプセル粒子を、超音波を照射する代わりに、白板上でつぶしたところ、どれも同じ色相の青色が発色した。すなわち、上記の実施例1で用いたシアン色用カプセルとマゼンタ色用カプセルの組み合わせが、ここでも適切であったことが判明した。
したがって、このように実施例1〜3で適正な色が発色しているので、残る組み合わせであるマゼンタとイエローについては、確認するまでもない。また、ブラックについては発色自体が黒であるので、カプセル壁32の破壊を選択的に確実に行うことが出来るようにしさえすれば問題はない。
上記実施の形態では、大径マイクロカプセルの中に封入する小径マイクロカプセルが発色する色を、マゼンタ、シアン、イエローの三色で説明しているが、これに限ることなく、黒を加えるようにしてもよく、また、ライトマゼンタ、ライトシアンのような中間色を発色する無色色素カプセルを加えるようにしてもよい。
その場合、小径カプセル壁の径と内部の気泡量を異ならせることによって、色毎に小径カプセル壁を選択的に破壊することが容易にできる。
また、大径マイクロカプセルの粉末つまりトナーを、適宜の溶液中に懸濁化させて、液体インクを作ることもできる。これは、モノカラー、フルカラーのいずれにも適用でき、フルカラーの場合は、ただ1種類のインクで多色の画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置を構成することができる。
ところで、大径マイクロカプセルに4色の小径マイクロカプセルを包含させた場合、これら4種類(4色)の小径マイクロカプセルを選択的に発色させるには、図3(b) に示したように、4種類の共振周波数を照射するように超音波ラインヘッド15を制御する必要がある。このように超音波ラインヘッド15に4種類の共振周波数を任意に照射させる制御には高度の技術が要求される。
(実施形態2)
この超音波ラインヘッド15に対するより簡単な制御によって4色の小径マイクロカプセルを発色させるカラー画像形成装置の構成を、本発明の実施形態2として以下に説明する。
図11は、本発明の実施形態2におけるカラー画像形成装置の構成を示す図である。同図に示すよカラー画像形成装置40は、最上部の配置現像部41、その下の発色現像部42、その下の発色トナー像重ね合わせ部43、及び最終段の印刷部44とで構成される。
上記の配置現像部41は、電子写真方式の配置現像部であり、図の矢印aで示す時計回り方向に回転する感光体ドラム45を中心にして、その周囲にクリーナ46、帯電前除電器47、帯電ローラ48、光書込ヘッド49、現像部51とで構成されている。現像部51は、2台のトナーホッパ52a、52bを備え、これら2台のトナーホッパ52a、52bは、それぞれ感光体ドラム45に摺接する現像ローラ53a、53bを備えている。また、トナーホッパ52a、52bは、2色の小径マイクロカプセルを包含したマイクロカプセルトナーをそれぞれ内部に収容している。
また、発色現像部42は、上記の感光体ドラム45の下面に近接して同一周面速度で図の矢印bで示す反時計回り方向に回転する発色用中間転写ローラ54を備えている。この発色用中間転写ローラ54には、感光体ドラム45に対し回転方向上流側に、発色用中間転写ローラ54の周面に接するクリーナ55が配置され、下流側には発色用中間転写ローラ54の周面に接して同一周面速度で回転するヘッド収納ローラ56が配置されている。このヘッド収納ローラ56内には超音波ラインヘッド57が配置されている。
また、発色トナー像重ね合わせ部43は、発色用中間転写ローラ54の周面に近接して同一周面速度で図の矢印cで示す時計回り方向に回転する発色トナー像担持ローラ58を備えている。この発色トナー像担持ローラ58には、発色用中間転写ローラ54に対し回転方向上流側で、発色トナー像担持ローラ58の周面に図の両方向矢印dに示すように離接するクリーナ59が配置されている。
そして印刷部44は、用紙カセット61、給紙ローラ62、待機ローラ対63、転写ローラ64、これらの間にそれぞれ配置された用紙ガイド部65とで構成されている。図に示す矢印eは、用紙の搬送方向を示しており、この搬送方向路周端部には、図示を省略した定着部が配置されている。
図12(a),(b) は、上記配置現像部41の現像部51に配置されている2台のトナーホッパ52a及び52b内にそれぞれ収容されているマイクロカプセルトナーと、そのマイクロカプセルトナーに包含されている2色の小径マイクロカプセルを示す図である。
同図(a) に示すマイクロカプセルトナーT1(以下、単にトナーT1という)は、例えばトナーホッパ52aに収容されるトナーであり、大径カプセル壁66に囲繞された内部に、イエロー(Y)を発色する小径マイクロカプセル67yと、ブラック(K)を発色する小径マイクロカプセル67kと、顕色剤68を包含している。
各小径マイクロカプセル67y、67kは、互いに径の異なる小径カプセル壁71y、71kの中に、それぞれ発色剤72y、72kと気泡73y、73kを有している。同図(a) に示すように、トナーT1には、径の大きな小径マイクロカプセル67yの数は少なく、径の小さな小径マイクロカプセル67kの数は多く包含されている。これによって、トナーT1の内部における各小径マイクロカプセル67y、67kの発色剤72y、72kの総量がほぼ同一になるように構成されている。
また、同図(b) に示すマイクロカプセルトナーT2(以下、単にトナーT2という)は、例えばトナーホッパ52bに収容されるトナーであり、こちらの場合は、大径カプセル壁66に囲繞された内部に、マゼンタ(M)を発色する小径マイクロカプセル67mと、シアン(C)を発色する小径マイクロカプセル67cと、顕色剤68を包含している。
この場合も各小径マイクロカプセル67m、67cは、互いに径の異なる小径カプセル壁71m、71cの中に、それぞれ発色剤72m、72cと気泡73m、73cを有している。同図(b) に示すように、トナーT2には、この場合も径の大きな小径マイクロカプセル67mの数は少なく、径の小さな小径マイクロカプセル67cの数は多く包含されている。これによって、トナーT2の内部における各小径マイクロカプセル67m、67cの発色剤72m、72cの総量がほぼ同一になるように構成されている。
また、同図(a),(b) において、トナーT1とT2の大径カプセル壁66の径はほぼ同一径に形成されており、また、小径マイクロカプセル67yと67mの小径カプセル壁71yと71mの径はほぼ同一径に形成され、小径マイクロカプセル67kと67cの小径カプセル壁71kと71cの径はほぼ同一径に形成されている。
したがって、トナーホッパ52aによって配置現像されたトナーT1を超音波で発色させる場合と、トナーホッパ52bによって配置現像されたトナーT2を超音波で発色させる場合とで、2種類の共振周波数による同一の制御方法で発色現像を行うことができる。
図13は、未発色の小径マイクロカプセルの超音波応答特性を示す図である。同図は横軸に小径マイクロカプセルの外径半径を示し、縦軸に10MHz、5MHz、2MHzの周波数の超音波で照射した時の小径マイクロカプセルの振幅最大値をパ−セントで示している。
この実験には、外径半径の異なる3種類の小径マイクロカプセルが使用されており、それぞれの外径半径は、0.9μm、1.7μm、及び5.0μmである。また、内包ガスの気泡径は外径と充填率60%で調整されている。また小径カプセル壁の弾性定数は周波数ごとに最適化している。
同図に示すように、10MHz、5MHz、2MHzの印加周波数に対し、それぞれ異なる半径の小径マイクロカプセルが共振振動ピークをもっていることがわかる。図図より、10MHz、5MHz、2MHzの印加周波数に対して、それぞれ0.9μm、1.7μm、5.0μmの半径のものが共振ピークを有していることが判る。
我々の実験観察より、振幅の最大値が130%を超えるレベルで小径マイクロカプセルの小径カプセル壁が破壊することが確認された。従って、共振点にて小径マイクロカプセルを破壊するためには、超音波による必要な音圧が小径マイクロカプセルに照射され、その小径マイクロカプセルの振動量が130%以上となるように調整することにより、所定の選択的破壊が各小径マイクロカプセルごとに得ることができるようになる。
本例では、トナーホッパ52aに収容されるトナーT1に内包される各小径マイクロカプセル67yと67kの仕様は、イエロー(Y)の小径マイクロカプセル67yは、外形半径が1.7μm、照射音圧S1(図5参照)は5MHzで500kPa、ブラック(K)の小径マイクロカプセル67kは、外形半径が0.9μm、照射音圧S2(図5参照)は10MHzで500kPaとした。
また、トナーホッパ52bに収容されるトナーT2に内包される各小径マイクロカプセル67mと67cの仕様は、マゼンタ(M)の小径マイクロカプセル67mは、外形半径が1.7μm、照射音圧S1は5MHzで500kPa、シアン(C)の小径マイクロカプセル67cは、外形半径が0.9μm、照射音圧S2は10MHzで500kPaとした。
図14は、上記の構成を有するカラー画像形成装置40における印字制御部の具体的な回路ブロックを示す図である。同図において、プリンタコントローラ74は主走査/副走査制御回路75、論理和回路76、発振回路77、イエロー発色制御回路78Y、ブラック発色制御回路78K、マゼンタ発色制御回路78M、シアン発色制御回路78Cで構成されている。一方、印字部79は前述の光書込ヘッド49及び超音波ラインヘッド57で構成されている。
不図示のホスト機器と本例のカラー画像形成装置40を接続する不図示のインターフェース(I/F)によってYKCM値に変換された画像データは、更に該インターフェースからイエロー(Y)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、の画素データとして論理和回路76に出力される。ここで、論理和回路76はYKの論理和とCMの論理和とを別々に計算してそれぞれ光書込ヘッド49に出力する。
すなわち、論理和回路76は、トナーホッパ52aのトナーT1を配置現像するときは、YKの画素データを含む論理和画素データ(第1露光Y,Kデータ)を光書込ヘッド49に出力し、前述の感光体ドラム45に光書込みを行う。したがって、前述の感光体ドラム45の周面にはYKの画素データを含む論理和データに基づく静電潜像が形成される。
また、論理和回路76は、トナーホッパ52bのトナーT2を配置現像するときは、MCの画素データを含む論理和画素データ(第2露光M,Cデータ)を光書込ヘッド49に出力し、前述の感光体ドラム45に光書込みを行う。したがって、前述の感光体ドラム45の周面にはMCの画素データを含む論理和データに基づく静電潜像が形成される。
尚、主走査/副走査制御回路75から論理和回路76に主走査制御信号、及び副走査制御信号が供給され、光書込ヘッド49に論理和データを供給する際、主走査方向制御及び副走査方向制御に使用される。
また、YK及びMCの画素データはそれぞれ対応するイエロー発色制御回路78Y及びブラック発色制御回路78K、並びにマゼンタ発色制御回路78M及びシアン発色制御回路78Cにも供給され、発振回路77から出力される発振信号f1、f2に同期して超音波ラインヘッド57に出力される。
すなわち、イエロー(Y)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)のそれぞれに対応する発色データが超音波ラインヘッド57に供給され、前述の発色用中間転写ローラ54上に吸着するトナーT1又はトナーT2に対応する共振周波数fyとfk又はfmとfcの超音波が照射される。
したがって、照射される超音波に共振する波動を受けたトナーT1又はトナーT2内の小径マイクロカプセルが破壊されて発色する。この場合、イエロー発色制御回路78Y及びブラック発色制御回路78Kから出力される発色信号の周波数が、周波数f1又はf2と異なる為、超音波を受けたトナーT1は、対応する色の小径マイクロカプセル67Y又は67Kの小径カプセル壁71y又は71kのみが破壊される。
また、同様に、マゼンタ発色制御回路78M及びシアン発色制御回路78Cから出力される発色信号の周波数が、上記同様に周波数f1又はf2と異なる為、超音波を受けたトナーT2は、対応する色の小径マイクロカプセル67M又は67Cの小径カプセル壁71m又は71cのみが破壊される。
更に説明すれば、イエロー発色制御回路78Yから出力される発色信号f1に基づき照射される共振周波数fyは小径カプセル67Yの小径カプセル壁71yのみを破壊してイエロー(Y)の発色を行う。また、ブラック発色制御回路78kから出力される発色信号f2に基づき照射される共振周波数fkは小径カプセル67kの小径カプセル壁71kのみを破壊してブラック(Y)の発色を行う。更に、マゼンタ(M)及びシアン(C)についても同様である。
以上の構成において、以下に本例の処理動作を説明する。
図15(a) は、本例の処理動作の工程を示す図であり、同図(b) は、その処理のタイミングを示す図である。同図(a) には工程1〜工程9を示し、同図(b) には、モータ駆動タイミング1〜定着駆動タイミング8までを示している。
先ず、図15(a) の工程1において、トナーホッパ53a及び53b内にトナーT1及びT2がそれぞれ収納された状態において、図11に示す感光体ドラム45が回転し、前述のプリンタコントローラ74から図14に示した第1露光Y,Kデータの論理和データからなる光書込み信号が光書込ヘッド49に供給されると、感光体ドラム45に対して上記の論理和データに基づく光書込みが行われる。感光体ドラム45の感光面には帯電ローラ48によって予め一様な電荷が付与され、光書込みが行われた感光面には静電潜像が形成されている。
この静電潜像は上記のように論理和データ(第1露光Y,Kデータ)に基づいてY、Kの画像データをオア加算したものであり、この静電潜像は、トナーT1を収容するトナーホッパ52aの現像ローラ53aによって現像(配置現像)される。この配置現像された未発色のトナー像は図11に示した発色現像部42の発色用中間転写ローラ54に転写される。
尚、ここまでの処理は、露光用の論理和データが4色分であるか2色分でるかの違い、及び未発色トナー像を転写される未発色トナー像担持体が中間転写ベルト23であるか発色用中間転写ローラ54であるかの違いだけであり、図1の示したカラー画像形成装置10の処理動作と基本的に変わるところはない。
続いて、図15(a) の工程2において、上記発色用中間転写ローラ54に転写された未発色のトナーT1(YK未発色トナー)のトナー像に対して、超音波ラインヘッド57により発色信号f1に基づく共振周波数fy及び発色信号f2に基づく共振周波数fkの超音波照射が行われ、YK未発色トナーが発色する。
図15(a) の工程3において、上記の発色したYKトナー像は、図11に示した発色トナー像担持ローラ58に転写されて保持される。
続いて、図15(a) の工程4において、再びプリンタコントローラ74から今度は図14に示した第2露光M,Cデータの論理和データからなる光書込み信号が光書込ヘッド49に供給される。これにより、感光体ドラム45に対して上記の論理和データに基づく光書込みが行われる。この場合も感光体ドラム45の感光面には、クリーナ46で残留トナーT1のクリーニングを施され、帯電前除電器47で除電された後、帯電ローラ48によって予め一様な電荷が付与されて光書込みが行われた感光面には静電潜像が形成されている。
この静電潜像は上記のように論理和データ(第2露光M,Cデータ)に基づいてM、Cの画像データをオア加算したものであり、この静電潜像は、トナーT2を収容するトナーホッパ52bの現像ローラ53bによって現像(配置現像)される。この配置現像された未発色のトナー像も発色現像部42の発色用中間転写ローラ54に転写される。
そして、図15(a) の工程5において、上記発色用中間転写ローラ54に転写された未発色のトナーT2(MC未発色トナー)のトナー像に対して、超音波ラインヘッド57により発色信号f1に基づく共振周波数fm及び発色信号f2に基づく共振周波数fcの超音波照射が行われ、MC未発色トナーが発色する。
この発色したMC発色トナー像は、図15(a) の工程6において、発色トナー像担持ローラ58上にすでに転写されているYK発色トナー像の上に重ね転写されて、発色トナー像担持ローラ58上にMCYK4色の発色トナー像が形成される。
この後、図15(a) の工程7において、図11に示す最終段の印刷部44における用紙カセット61から給紙ローラ62により取り出され、待機ローラ対63によって転写タイミングに合わせて給送され、用紙ガイド部65に案内されて搬送される用紙の上に、上記MCYK4色の発色トナー像が一括転写される。
この後、図15(a) の工程8において、上記MCYK4色の発色トナー像が一括転写された用紙が、図11の図示を省略された定着部に搬入され、4色の発色トナー像が熱と圧力とで用紙面に定着され、排紙トレー上などの機外に排出される。
そして、図15(a) の工程9において、クリーナ46による感光体ドラム45のクリーニング、クリーナ55による発色用中間転写ローラ54のクリーニング、及びクリーナ59による発色トナー像担持ローラ58のクリーニング等の後回転処理を行った後、装置を停止させて印刷処理を停止(終了)する。
続いて、上記の処理タイミングを図15(b) により説明する。先ず、タイミング1に示す時刻t1からのモータの回転開始のあと、タイミング2に示すように時刻t2〜t4でで、トナーホッパ52aの現像ローラ53aによりYK未発色トナーの配置現像が行なわれる。
この配置現像されたYK未発色トナーのトナー像は、タイミング4に示すように時刻t3から時刻t4を過ぎ、更に時刻t5をやや過ぎる期間を経て発色用中間転写ローラ54に転写される。
そして、この発色用中間転写ローラ54に転写されたYK未発色トナー像は、タイミング5に示すように、時刻t5から時刻t6を過ぎる期間に、超音波ラインヘッド57による発色信号f1に基づく共振周波数fy及び発色信号f2に基づく共振周波数fkの超音波照射によってYK未発色トナー像が発色する。
このYK未発色トナー像は、タイミング6に示すように、時刻t6から時刻t7を過ぎる期間に発色トナー像担持ローラ58に転写される。
他方、タイミング3に示すように、先のYK未発色トナー像の発色用中間転写ローラ54への転写期間の最終段階近傍の時刻t5から、トナーホッパ52bの現像ローラ53bによるMC未発色トナーの配置現像が、時刻t6を過ぎる期間まで行なわれる。
そして、再びタイミング4に示すように、そのMC未発色トナー像は、その配置現像の後段が終了するよりも前に、その先頭部からの発色用中間転写ローラ54への転写が時刻t6から開始される。この転写は、先のYK未発色トナー像の発色を終了し、発色トナー像担持ローラ58への転写も終了した発色用中間転写ローラ54の周面に順次形成されていく。
そして、この発色用中間転写ローラ54へ転写されたMC未発色トナー像は、再びタイミング5に示すように、時刻t7の開始タイミングで、超音波ラインヘッド57による発色信号f1に基づく共振周波数fm及び発色信号f2に基づく共振周波数fcの超音波照射が開始され、時刻t8を過ぎる期間までMC未発色トナー像の発色処理が行われる。
この場合も、再びタイミング6に示すように、今度は、先に形成されているYK発色トナー像の上に重ね合わせるタイミングに同期して時刻t8から、上記発色したMC発色トナー像が発色トナー像担持ローラ58の上に重ね転写される。
そして、この発色トナー像担持ローラ58の上に重ね転写されたYKMCの発色トナー像は、タイミング7に示すように、時刻t9において、前述したように印刷部44において、用紙カセット61から転写タイミングに合わせて給送されてくる用紙の上に、一括転写される。
そして、この用紙に一括転写されたYKMCの発色トナー像は、タイミング8に示すように時刻t10において、これも前述したように、定着部に搬入され、4色の発色トナー像が熱と圧力とで用紙面に定着される。
このように、トナーT1の配置現像、転写、発色現像、転写、及びトナーT2の配置現像、転写、発色現像、重ね転写、並びに重ね転写像の一括転写と定着が、時間的に順次無駄なく行われて4色のフルカラーの画像印刷が終了する。
(実施形態3)
図16は、本発明の実施形態3におけるカラー画像形成装置の構成を示す図である。同図に示すカラー画像形成装置80は、最上部の配置現像部81、その下の発色現像部82、その下の発色トナー像重ね合わせ部83、及び最終段の印刷部84とで構成される。尚、本例において、最上部の配置現像部81、その下の発色現像部82、及び最終段の印刷部84の構成は、それぞれ図11に示したカラー画像形成装置40の最上部の配置現像部41、その下の発色現像部42、及び最終段の印刷部44の構成と同一であるので、ここでは、発色トナー像重ね合わせ部83についてのみ説明する。
本例の発色トナー像重ね合わせ部83は、図16に示すように、発色トナー像担持ローラに代わって、発色トナー像担持ベルト85が配置されている。発色トナー像担持ベルト85は、駆動ローラ86と従動ローラ87間に掛け渡されて、駆動ローラ86の回転により,図の矢印fで示す時計回り方向に循環移動する。
このように発色トナー像担体が周長の形成に限界のあるローラではなく、発色トナー像担持ベルト85のようにベルトで構成してあるので、発色トナー像担持ベルト85の全周長に対応する長さの画像を副走査方向に有する重ね転写画像を形成することができる。したがって、例えばPOP(Point of purchase advertising:購買時点広告)紙のように普通紙の倍以上も縦長の用紙などにも容易に画像を形成することができる。
図17は、本発明の実施形態4におけるカラー画像形成装置の構成を示す図である。同図に示すカラー画像形成装置90は、最上部の配置現像部91、その下の発色現像部92、その下の発色トナー像重ね合わせ部93、及び最終段の印刷部94とで構成される。尚、本例において、最上部の配置現像部91を除いて、その下の発色現像部92、その下の発色トナー像重ね合わせ部93、及び最終段の印刷部94の構成は、それぞれ図11に示したカラー画像形成装置40の発色現像部42、その下の発色トナー像重ね合わせ部43及び最終段の印刷部44の構成と同一であるので、ここでは、最上部の配置現像部91についてのみ説明する。
図17に示すように、配置現像部91は、2つのインクジェットプリントヘッド95a及び95bを備えている。これらのインクジェットプリントヘッド95a及び95bは、それぞれYK未発色インク像及びMC未発色インク像を、発色用中間転写ローラ54上に形成する。すなわち、本例で図11の場合と大きく異なるのは、発色用中間転写ローラ54上に形成される未発色像が固体のトナー像であるか液体のインク像であるかの違いだけである。
図18は、本例のカラー画像形成装置90の2つのインクジェットプリントヘッド95a及び95bによって使用されるインクの構成を示す図である。同図に示すように、インク96(インクジェットプリントヘッド95a用の96a又はインクジェットプリントヘッド95b用の96b)は、溶媒と顕色剤との混合液97の中に、2種類の未発色の小径マイクロカプセル98(98y、98k、98m、98cの中の2組)が均一に懸濁化されている。
すなわち、本例の場合は、インクジェットプリントヘッド95a用のインク96aの場合はイエロー(Y)発色用の小径マイクロカプセル98yとブラック(K)発色用の小径マイクロカプセル98kが溶媒と顕色剤との混合液97の中に懸濁化されており、インクジェットプリントヘッド95b用のインク96bの場合はマゼンタ(M)発色用の小径マイクロカプセル98mとシアン(C)発色用の小径マイクロカプセル98cが溶媒と顕色剤との混合液97の中に懸濁化されている。
これらのインクを用いて、図17に示すインクジェットプリントヘッド95a及び95bは、図15(a) の工程1及び4、並びに同図(b) のタイミング2及び3と同様の処理手順及びタイミングで、YK未発色インクのオア画像及びMC未発色インクのオア画像を発色用中間転写ローラ54上に形成する。
尚、インクジェットプリントヘッド95a及び95bによる具体的画像形成処理は、画像信号が1色ごとの画像信号であるか、2色込みのオア画像信号であるかの違いだけであり、その他の処理方法は従来からのインクジェットプリンタのインクジェットプリントヘッドによる印字(印刷)処理と同様であるが、本例の場合は、インクジェットプリントヘッド95a及び95bによる論理和配置現像では、未発色画像を配置すればよいだけであるので、現像の解像度は200ドット/25.4mm程度の低解像度で良く、低価格のインクジェットプリントヘッドを用いることができ、また、解像度が粗いのでヘッドの構成も高い精密さを要求されず、したがって使用寿命の長い装置を提供することができる。
また、論理和画素に画像化された未発色インクを保持するインク受像体としての発色用中間転写ローラ54の表面は、オフセット印刷などで採用されるインク受像層を有して、表面に形成されたインクを搬送できるよう設計される。
また、本例の方式は電子写真式ではないので、画像の転写は電位差による静電転写ではなく、粘着転写、物理的転写等が採用される。すなわち、各インク像担持体の表面は、粘着転写又は物理的転写等が可能なように、適宜の撥水性、撥油性を加味して設計される。
(実施形態5)
ところで、上述した実施形態1〜3で用いられるマイクロカプセルトナーT、T1又はT2では、トナー画像が最後の定着工程を通過して用紙に定着されるが、印刷後に例えば強い力で擦すられたりして未発色の小径マイクロカプセルが小径カプセル壁を壊されて発色する等の不具合が生じたのでは好ましくない。
そこで、一旦発色した後は、未発色の小径マイクロカプセルの小径カプセル壁が外部の力で破壊されないようにして発色後の無用な発色を禁止するマイクロカプセルトナーを作製することにした。
図19は、本発明の実施形態5におけるカラー画像形成装置に用いられる発色後の無用な発色を禁止するマイクロカプセルトナーの構成を示す図である。同図に示すマイクロカプセルトナーT3は、大径カプセル壁100の中に、溶媒101と、この溶媒101に保持される小径マイクロカプセル102を備えている。本例のマイクロカプセルトナーT3は、例えばブラックを発色するモノカラートナーを示している。
本例のモノカラートナーであるマイクロカプセルトナーT3において、小径マイクロカプセル102は、その小径カプセル壁103に囲繞された内部に、発色剤104、その発色剤104の化学的性質を調整するための各種の補助物質105が混合され、更に、小径カプセル内の溶液に適切な粘性を付与するためワックスや樹脂ポリマーを混入してある。また、硬化性樹脂106とその粘度調整剤であるアセトンまたはエチルメチルケトンも混入してある。以上のように、小径カプセル内には、発色剤104とその補助物質105、硬化性樹脂106及びその他の物質を混合分散して封入してある。
尚、上記の発色剤104としてはロイコ染料が広く知られており、その内の一般的なものとしては、フタリド系、フルオラン系、トリフェニルメタン系、フェノチアジン系の染料があり、具体的には、一般的な感圧紙や感熱紙などに用いられているクリスタルバイオレットラクトン、カルバゾリルブルー、インドリルレッド、ビリジンブルー、ルーダミンBラクタム、マラカイトグリーン、ベンゾイルロイコメチレンブルー等があげられる。
また、そのように発色剤104がロイコ染料の場合、補助物質105としては、ロイコ染料を溶解・分解させるための溶媒である蒸留水やベンゼン、トルエン、アルキルナフタレン、ビフェニル類、パラフイン類等の有機溶剤が使用できる。
また、硬化性樹脂106は、カプセルトナーT3が一回発色した以後には最早発色しないように安定化(硬化)させるためのものであり、このような硬化性樹脂106としては、フェノール樹脂(フェノール・ホルマリン樹脂、クレゾール・ホルマリン樹脂、レゾシノール樹脂等)、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、シリコン樹脂がある。これらは一般に加熱によって硬化して三次元構造をとるように変化する。
また、硬化性樹脂106には、更にエポキシ樹脂のようにエポキシ基を持った樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等もあり、これらは、硬化剤又は触媒などと反応させると硬化して三次元構造をとるように変化する。本例では、小径マイクロカプセル102に内包する硬化性樹脂106は、エポキシ系樹脂である。
他方、小径マイクロカプセル102の外部の溶媒101には、顕色剤107、補助物質108、硬化促進剤109等が混合・分散されている。顕色剤107は、小径マイクロカプセル102内部の発色剤104と反応して発色させる反応物質である。このようにロイコ染料と反応する顕色剤107としては、αナフトール、βナフトール、ビスフェノールAなどのフェノール類、サリチル酸亜鉛誘導体、芳香族カルボン酸などの酸性物質が用いられる。
また、補助物質108は、小径マイクロカプセル102内部の補助物質105と同様に、顕色剤107の物性を調整するための各物質であり、例えば顕色剤107を溶解・分散させるための溶媒となる蒸留水やベンゼン、トルエンなどの有機溶媒等である。また、エポキシ系樹脂のアミン類等の硬化促進剤109とその粘度調整剤であるアセトンまたはエチルメチルケトンも混入し、溶剤101全体の粘度を調整する。
このように、本例におけるカプセルトナーT3では、小径マイクロカプセル102内に、発色剤104のほかに補助物質105を混入し、外部の溶剤101には顕色剤107のほかに硬化促進剤109を含有させることにより、発色時にカプセルトナーT3内部の硬化が開始され、熱定着時にその硬化が促進され、定着後にはカプセルトナーT3の硬化が完了して、外部からの圧力や熱でも再発色を起こさない安定化を行うことができる。
尚、上記の例では、カプセルトナーT3を、モノカラーカのプセルトナーとしたが、イエロー、マゼンタ、シアンの染料を含むカラー用カプセルトナー、又はイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックを含むフルカラーのカプセルトナーとしてもよいことは勿論である。
(実施形態6)
ところで、上述した実施形態1〜3及び5で用いられるマイクロカプセルトナーT、T1、T2又はT3では、大径マイクロカプセル内の小径マイクロカプセルの小径カプセル壁は、いずれも固体(弾性体)で形成されている。
このように小径カプセル壁が固体(弾性体)であると、固体の小径カプセル壁を破壊するに至るだけの超音波の照射を行わなければならないから、超音波ラインヘッドに対する強力な駆動電力を必要とする。勿論、小径カプセル壁の膜厚を薄くすると、この問題は低減されるが、あまり小径カプセル壁の膜厚を薄くすると調整過程で膜の破壊などが生じて問題がある。また固体の小径カプセル壁は破壊後の膜の残骸による影響も考えられる。
そこで、本例では、固体の小径カプセル壁(膜)の代わりに、W/0/Wエマルジョンによって形成した液膜を用い、顕色剤層と発色剤層の分離に固体膜を使わない発色剤トナーを作製する。
図20は、本発明の実施形態6におけるカラー画像形成装置に用いられる低電力で発色が可能なマイクロカプセルトナーの構成を示す図である。同図に示すように、本例のカプセルトナーT4は、その大径カプセル壁110に囲繞された内部の溶媒111内に、径の異なる三種類の小径マイクロカプセル112(112m、112y、112c)が分散されている。これら三種類の小径マイクロカプセル112は、例えばマゼンタ(M)発色用、イエロー(Y)発色用、そしてシアン(C)発色用の小径マイクロカプセルである。
上記の溶媒111内の成分は、例えば図2に示したカプセルトナーTの保持層33、図12(a),(b) に示したカプセルトナーT1又はT2の顕色剤68の包含相、あるいは図19に示したカプセルトナーT3の溶媒101の混合成分と大同小異である。
図20において、3種類の小径マイクロカプセル112は、その径と発色性がそれぞれ異なるだけで、その他の構成はほぼ同一であるので、代表的に小径マイクロカプセル112yを例にとって、その構成を説明する。まず、この小径マイクロカプセル112yは、小径カプセル壁(膜)の代わりに、W/0/Wエマルジョンによって形成した液膜113が形成されており、この薄膜113によって、外部の溶媒111内に分散する顕色剤相と内部に分散する発色剤相114を分離している。この発色剤相114内には気泡115も形成されている。
このような小径マイクロカプセル112の製法は、マイクロチャンネル法やSPG膜等により、内部に気泡(低沸点溶剤)と発色剤溶液、液膜、顕色剤溶液、からなる、単分散W/O/Wエマルジョンを調整する。これは、図9で説明した色素カプセル壁の生成と分散、その次の工程の脱水と長期乾燥の最終処理処理を行わず、それらの前段の滴化処理の段階で、処理を終了させることと大同小異の処理である。尚、本例では、液膜には安定性を増すために、高濃度の高分子溶液を用いる。
このように、本例によれば、発色剤キャリアの小径マイクロカプセルに、W/O/Wを用いることで、カプセルの膜応力がなく、低い超音波照射エネルギーでフリーバブルに近い急峻な周波数応答特性を獲得できるという利点がある。
なお、液膜界面での表面張力が液膜分増加することになるが、これについては、カプセル膜においてもカプセル壁・液界面の表面力が存在するので、実質、液膜粘性を付加した三層カプセルシミュレーションのバリエーションとして扱うことができる。DDS(drug-delivery-system:薬物分配システム)W/O/Wエマルジョンと異なり、人体に直接投与するわけではないので、材料の選択範囲が広いことも利点となる。
なお、上記の例では、カプセルトナーT4の内部構成をW/0/Wエマルジョンとしたが、発色にロイコ染料を使う場合は、0/W/0エマルジョンとすることもできる。その場合、液膜には、糖などを高濃度に溶解し、安定性を確保するようにするとよい。また、液膜に光硬化性、または熱硬化性を付与して、定着後の画像安定性を高めることも可能である。
尚、上記の実施形態2、3及び4において、いずれもイエロー(Y)とブラック(K)を組み合わせ、マゼンタ(M)とシアン(C)を組み合わせているが、これに限ることなく、一方のトナー又はインクと他方のトナー又はインクで小径カプセル壁の径が同一の2種類となるように構成しさえすれば、2色同士をどのように組み合わせてもよい。
また、2色毎の組み合わせ限ることなく、例えばブラック(K)と他の3色(YMC)としてもよく、また、上記4色にライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)を含む6色の小径マイクロカプセルを適宜3色毎に組み合わせたトナー又はインクであってもよい。
第1の実施の形態としてのカラー画像形成装置の主要部である画像形成部のみを取り出して示す図である。 (a) はカプセルトナーTの構造を示す図、(b) はその内部に包含される小径マイクロカプセルの構造を示す図である。 (a),(b) は小径マイクロカプセルの気泡半径別振幅と周波数依存性を示す図である。 カラー画像形成装置による配置現像と発色現像の処理動作を模式的に示す図である。 (a),(b),(c) は大径マイクロカプセルトナーが超音波ラインヘッドによって超音波照射を受けて選択的に発色する原理を説明する図である。 超音波ラインヘッドの外観斜視図である。 (a) は超音波ラインヘッドの上面図、(b) はその個別印加電極の上面図、(c) は(b) のD−D´矢視断面図、(d) は(c) のE−E´矢視断面図である。 超音波ラインヘッドの超音波素子の配設構成の一部とその作用を説明する拡大図である。 本発明の実施形態1における大径マイクロカプセルの製造方法の中の小径マイクロカプセルの製造工程を示す図表である。 大径マイクロカプセルの製造工程と発色性を説明する図表である。 本発明の実施形態2におけるカラー画像形成装置の構成を示す図である。 (a),(b) は実施形態2におけるカラー画像形成装置の配置現像部に配置されている2台のトナーホッパー内にそれぞれ収容されているマイクロカプセルトナーとそのマイクロカプセルトナーに包含されている2色の小径マイクロカプセルを示す図である。 実施形態2におけるカラー画像形成装置で使用されるマイクロカプセルトナーに内包さえる未発色の小径マイクロカプセルの超音波応答特性を示す図である。 実施形態2におけるカラー画像形成装置の印字制御部の具体的な回路ブロックを示す図である。 (a) は実施形態2における印字制御部による処理動作の工程を示す図、(b) はその処理のタイミングを示す図である。 本発明の実施形態3におけるカラー画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態4におけるカラー画像形成装置の構成を示す図である。 実施形態4におけるカラー画像形成装置のカラー画像形成装置の2つのインクジェットプリントヘッドによって使用されるインクの構成を示す図である。 本発明の実施形態5におけるカラー画像形成装置に用いられる発色後の無用な発色を禁止するマイクロカプセルトナーの構成を示す図である。 本発明の実施形態6におけるカラー画像形成装置に用いられる低電力で発色が可能なマイクロカプセルトナーの構成を示す図である。 従来の電子写真方式の所謂タンデム方式のカラー画像形成装置の例を示す図である。
符号の説明
1M、1C、1Y、1K 画像形成部
2M、2C、2Y、2K 現像器
3M、3C、3Y、3K 光書込ヘッド
4M、4C、4Y、4K 感光体ドラム
5 搬送ベルト
P 記録紙
6 熱定着器
10 カラー画像形成装置
11 画像形成部
12 感光体ドラム
13 光書込ヘッド
14 カプセルトナーホッパ
15 超音波ラインヘッド
16 帯電ローラ
17 カプセルトナー現像ローラ
18 転写ローラ
19 クリーナ
T、T1、T2、T3、T4 マイクロカプセルトナー
21 攪拌部材
22 カプセルトナー供給ローラ
23 中間転写ベルト
24 収容ローラ
25 対向ローラ
26 転写部
27 転写ローラ
28 ベルトクリーナ
30 大径マイクロカプセル
31(31M、31C、31Y、31K) 小径マイクロカプセル
32 小径カプセル壁
33 保持層
34 発色剤
35 気泡
36 顕色剤
37 担持体
38−1 音響レンズ
38−2 音響インピーダンス整合層
38−3 個別印加電極
38−3−1 個別配線
38−4 超音波素子
38−5 共通電極(アース)
40 カラー画像形成装置
41 配置現像部
42 発色現像部
43 発色トナー像重ね合わせ部
44 印刷部
45 感光体ドラム
46 クリーナ
47 帯電前除電器
48 帯電ローラ
49 光書込ヘッド
51 現像部
52a、52b トナーホッパ
53a、53b 現像ローラ
54 発色用中間転写ローラ
55 クリーナ
56 ヘッド収納ローラ
57 超音波ラインヘッド
58 発色トナー像担持ローラ
59 クリーナ
61 用紙カセット
62 給紙ローラ
63 待機ローラ対
64 転写ローラ
65 用紙ガイド部
66 大径カプセル壁
67y、67k、67m、67c 小径マイクロカプセル
68 顕色剤
71y、71k、71m、71c 小径カプセル壁
72y、72k、72m、72c 発色剤
73y、73k、73m、73c 気泡
74 プリンタコントローラ
75 主走査/副走査制御回路
76 論理和回路
77 発振回路
78Y イエロー発色制御回路
78K ブラック発色制御回路
78M マゼンタ発色制御回路
78C シアン発色制御回路
79 印字部
80 カラー画像形成装置
81 配置現像部
82 発色現像部
83 発色トナー像重ね合わせ部
84 印刷部
85 発色トナー像担持ベルト
86 駆動ローラ
87 従動ローラ
90 カラー画像形成装置
91 配置現像部
92 発色現像部
93 発色トナー像重ね合わせ部
94 印刷部
95a、95b インクジェットプリントヘッド
96(96a、96b) インク
97 溶媒と顕色剤の混合液
98y、98k、98m、98c 未発色の小径マイクロカプセル
100 大径カプセル壁
101 溶媒
102 小径マイクロカプセル
103 小径カプセル壁
104 発色剤
105 補助物質
106 硬化性樹脂
107 顕色剤
108 補助物質
109 硬化促進剤
110 大径カプセル壁
111 溶媒
112(112m、112y、112c) 小径マイクロカプセル
113 液膜
114 発色剤相
115 気泡

Claims (7)

  1. 所定の刺激によって破壊可能なカプセル壁で囲繞された複数種の小径マイクロカプセルを支持材に分散内包する大径マイクロカプセルから成り、互いに混合されて発色反応を起こす反応性物質の一方を前記各々の小径マイクロカプセル壁内側に分散し、前記反応性物質の他方を前記各々の小径マイクロカプセル壁外側の前記支持材に分散して成る第1及び第2のマイクロカプセルを用いる多色画像形装置であって、
    前記第1のマイクロカプセルを複数種の色の画像データの論理和より合成されたデータに基づいて画素に対応するサイズに現像する第1の未発色カプセル配置現像手段と、
    前記第2のマイクロカプセルを複数種の色の画像データの論理和より合成されたデータに基づいて画素に対応するサイズに現像する第2の未発色カプセル配置現像手段と、
    前記第1又は第2の未発色カプセル配置現像手段により配置現像された前記第1又は第2のマイクロカプセルの群層毎にそれぞれ画素サイズに収束された複数種の特定周波数の超音波を選択的に照射することにより、各特定周波数ごとに選択的に反応する前記小径カプセルの外殻を破壊し、この外殻により分離されていた発色剤と顕色剤とを反応させて所定の色を発色させる発色手段と、
    該発色手段により発色した前記第1及び第2のマイクロカプセルの群層を重ね転写され該重ね転写された前記第1及び第2のマイクロカプセルから成る発色群層を記録用紙に一括転写する転写手段と、
    を備えたことを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 前記第1又は第2のマイクロカプセルに包含される前記複数種の小径マイクロカプセルが発色する複数種の色は、マゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックのうちのいずれか2色であることを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装置。
  3. 前記第1又は第2の未発色カプセル配置現像手段は、電子写真式静電潜像形成手段と前記第1又は第2のマイクロカプセルからなるトナーを収容する電子写真現像器からなることを特徴とする請求項1又は2記載の多色画像形成装置。
  4. 前記第1又は第2の未発色カプセル配置現像手段は、前記第1又は第2のマイクロカプセルを溶剤に分散させたインクを射出するインクジェットヘッドであることを特徴とする請求項1又は2記載の多色画像形成装置。
  5. 前記転写手段は、使用される前記記録用紙の最大用紙長よりも長い周長のベルト部材から成ることを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装置。
  6. 前記大径マイクロカプセルは、前記小径マイクロカプセル壁内側に前記反応性物質の一方と硬化剤とを分散し、前記反応性物質の他方と硬化促進剤とを前記各々の小径マイクロカプセル壁外側の前記支持材に分散して成ることを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装置。
  7. 前記小径マイクロカプセルのカプセル壁は、光硬化性または熱硬化性の液膜から成ることを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装置。
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