JP2005156623A - マイクロカプセル粒子 - Google Patents

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康夫 鴨下
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Abstract

【課題】超音波で破壊できる三原色の小径マイクロカプセルとそれらを内包する大径マイクロカプセルの製法及びそれを用いた記録方法を提供する。
【解決手段】大径マイクロカプセルは顕色剤オイルと、シアン用の1μmφ、マゼンタ用の2μmφ、イエロー用の4μmφの透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)と、壁材E及びFを混合した混合オイルを分散安定剤Gに滴下し、ホモジナイザーにて15μmの油滴となるよう全体を撹拌し混合油滴O/Wエマルジョンを作製し、これを通常の撹拌装置で撹拌し70℃で3時間反応させ粒径15μmのカプセル壁を生成させて大径マイクロカプセルの分散溶液を得、洗浄、沈降、分離後、乾燥して大径マイクロカプセル粉末を得る。透明色素カプセルそれぞれに固有の共振周波数の超音波を選択的に照射して内部の透明色素カプセルを選択的に破壊し顕色剤オイルと透明色素を反応させて所望のカラーを発色させる。
【選択図】 図16

Description

本発明は、カラー画像形成装置に用いられるマイクロカプセル粒子に関する。
従来、パーソナルコンピュータを中心とした情報機器としてのコンピュータの普及に伴って、その周辺機器のひとつとしてプリンタ装置が普及している。このプリンタ装置には各種の方式のカラープリンタが提案されている。特に、電子写真方式、熱転写方式、インクジェット方式の各方式のプリンタ装置は著しい進歩を遂げており、それらで形成されるカラー画像は美麗さや解像度の点でも古くから用いられてきたアナログカメラの銀塩写真に匹敵し、これにとって代わる勢いである。
画像を形成する材料としては、例えば電子写真方式や熱転写方式の場合は、少なくとも減法混色のイエロー色(Y色)、マゼンタ色(M色)、シアン色(C色)の各粒子を用いて、それらの粒子を粒子単独、ないしはフイルム状にして、各色に対応した画像を記録上に形成し、これらを重ね合わせてきた。
また、インクジェット方式の場合もほぼ同様であり、同じようにイエロー色(Y色)、マゼンタ色(M色)、シアン色(C色)の各インクを用いて、それらのインク各色に対応した画像を記録上に形成し、これらを重ね合わせてきた。
ところで、近年、上記従来の方式に対し、新規な方式として、色粒子として透明な色素の粒子を用い、これを顕色剤と反応させて発色させるようにし、透明色素と顕色剤の選択的な反応の有無により画像を形成する方法が種々提案されている。
この原理は、従来、カラー画像を形成するためには、いわゆる減法混色の3原色の各色を混合して用いることによって形成することが長い間続けられてきた。このため、マイクロカプセルを用いる場合も、少なくともイエロー色、マゼンタ色、シアン色用の3種類の透明色素カプセルを顕色剤と共に均等に分散させ、透明色素カプセルのカプセル壁の破壊を選択的に制御することによって顕色剤との反応つまり発色を制御してカラー画像を形成するという方法が採られて来た。
透明色素カプセルの色素と顕色剤とを選択的に反応させる方法としては、光の外部刺激に応答する透明色素カプセル層と顕色剤層を含有するインク層を予めコーティングした専用の記録紙を用い、これに画像情報に対応した光を選択的に照射することによって 透明色素にカプセル壁の光重合反応により強固になったものと、光を照射されないために重合反応が起こらず強固な壁を形成しなかったものとを生成させ、これらに同時に圧力を掛けることによって、強固なカプセル壁を形成しなかった透明色素カプセルを潰して内部から流出した透明色素と顕色剤とを反応させカラー画像を発色させて画像形成を行う方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、上記同様に記録紙内にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに発色する4種の透明色素カプセルと顕色剤とを予め封入した専用の記録紙(フイルム状シート)を用い、外部刺激として上記のように光ではなく、超音波振動エネルギーを用いて各透明色素カプセルをその共振周波数で振動させて所定の透明色素カプセルを選択的に破壊して発色させる画像形成装置が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
ところで、上記特許文献1及び2のいずれの技術も フイルム内全面に透明色素および顕色剤を分散させて、これらを選択的に発色させる方法であり、この方法は非画像形成部にも透明色素および顕色剤を配置することが必要となるため発色材料の使用量が多く不経済である。したがって複数色の透明色素と顕色剤を予め混ぜ込んだカプセル粒子を用い、それらの未発色の発色材料を記録用紙の画像形成部分のみに配置してから所望の色を発色させることが提案されている。
米国特許4,734,704号公報 特開平11−058832号公報([要約]、図1、図6)
ところで、上記特許文献1の技術は、光重合反応に光照射時間を要し短時間での画像が形成出来ないという問題を有している。
また、上記の特許文献1や特許文献2の技術、又は複数色の透明色素と顕色剤を予め混ぜ込んだカプセル粒子を用いる方法は、いずれにも具体的なカプセルの構成や製造方法が開示されておらず、実際には実現が困難であると言わざるを得ない。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、超音波で破壊できる具体的な構成の複数色の透明色素小径マイクロカプセルと、それら複数色の透明色素小径マイクロカプセルを内包する大径マイクロカプセル、その製法、及びその大径マイクロカプセルを用いた新規な記録方法を提供することである。
先ず、第1の発明のマイクロカプセル粒子は、超音波振動によって破壊可能なカプセル壁で囲繞され、複数種類の小径マイクロカプセルを支持材中に分散内包する大径マイクロカプセルから成り、互いに混合されて発色反応を起こす反応性物質の一方と気泡を上記複数の各小径マイクロカプセル壁内側に分散し、上記反応性物質の他方を上記各々の小径マイクロカプセル壁外側に分散したマイクロカプセル粒子であって、上記複数種類の小径マイクロカプセルは、それぞれ粒子径が異なり且つ密度が略等しくなるように構成される。
上記複数種類の小径マイクロカプセルは、例えばそれぞれ内包される気泡容量比率がほぼ等しくなるように構成されている。
また、上記気泡容量比率は、例えば上記小径マイクロカプセルの揮発成分重量を該小径マイクロカプセルの総重量で除して算出される値である。
このマイクロカプセル粒子は、例えば上記複数の小径マイクロカプセルの中の異なる2種類の小径マイクロカプセルにおいて上記気泡容量比率の比は0.8〜1.2の範囲にある。
また、上記小径マイクロカプセルは、その保護外壁は、例えばウレタン・ウレア系の材質で構成され、その最頻度粒径は、例えば1〜4μmの範囲である。
また、上記複数の小径マイクロカプセルの保護外壁の大きさ、厚み、内部に包含される揮発成分以外の成分相当の大きさは、例えば全て相似形になるように構成される。
また、このマイクロカプセル粒子は、例えば最頻度粒径が15μmであるように構成される。
次に、第2の発明のカラー画像形成装置は、所定の刺激によって破壊可能なカプセル壁で囲繞された複数種の小径マイクロカプセルを支持材中に分散内包する大径マイクロカプセルから成り、互いに混合されて発色反応を起こす反応性物質の一方を上記各々の小径マイクロカプセル壁内側に分散し、上記反応性物質の他方を上記各々の小径マイクロカプセル壁外側に分散したマイクロカプセル粒子からなるトナーを用いるカラー画像形成装置であって、上記小径マイクロカプセルの色の種類を少なくとも3種類とし、該3種類の色ごとの上記小径マイクロカプセルの粒径がそれぞれ異なり、密度がほぼ同一であるように構成される。
本発明によれば、大径マイクロカプセル内の各色の透明色素カプセルを密度が一様で径の異なる小径マイクロカプセルに形成すると共に各色の透明色素カプセルを色ごとの合計体積が各色同じになるように個数設定して色毎の色素量を同一になるようにするので、画像形成装置本体側ではソフト上で発色濃度の補正を行うことなく、画像データに基づいてそのまま発色処理を行うことが出来て便利である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、第1の実施の形態としてのカラー画像形成装置の全体構成図である。なお、同図に示すカラー画像形成装置1は、例えばピアツーピア(peer to peer)で接続されたパーソナルコンピュータのホスト機器側に接続されたプリンタ装置またはLAN(ローカルエリアネットワーク)に接続されたプリンタ装置であってもよい。
図1に示すカラー画像形成装置1は、画像形成部2、給紙部3、用紙搬送部4、電源及び制御部5で構成されている。画像形成部2は感光体ドラム6、光書込ヘッド7、カプセルトナーホッパ8、超音波ラインヘッド9等で構成されている。
給紙部3は、給紙カセット11及び給紙コロ12で構成され、給紙カセット11に収納された記録紙Pは、給紙コロ12の1回転ごとに、給紙カセット11から搬出され、用紙搬送部4に送られる。用紙搬送部4は給紙カセット11から搬出された記録紙Pをガイド板に沿って搬送し、この記録紙Pには転写部13において後述するトナー画像が転写される。トナー画像を転写された記録紙Pは、定着器14でトナー画像を紙面に熱定着され、排紙ローラ15によって用紙スタッカ16上に排出される。
また、電源及び制御部5は上記画像形成部2等に電源を供給する電源部17、及び上記光書込ヘッド7に供給する光書込データを生成し、超音波ラインヘッド9に供給する画像データを生成する制御部(制御回路)18で構成されている。尚、制御部18の具体的な制御回路の構成については後述する。
図2は、上記画像形成部2の拡大図である。画像形成部2は、上記のように感光体ドラム6、光書込ヘッド7、カプセルトナーホッパ8、超音波ラインヘッド9を要部として構成されている。感光体ドラム6の近傍には、帯電ローラ19、前述の光書込ヘッド7、カプセルトナー現像ローラ21、転写ローラ22、クリーナ23が配設されている。
上記のカプセルトナーホッパ8内には透明又は白色(以下、単に透明という)のマイクロカプセルトナーT(以下、単にカプセルトナーTという)が収容され、このカプセルトナーTに埋没するように攪拌部材24が回動可能に設置され、さらに最下部には、カプセルトナー現像ローラ21に当接してカプセルトナー供給ローラ25が設置されている。
攪拌部材24は、カプセルトナーTを攪拌し、摩擦帯電によってマイナス(−)の電荷をカプセルトナーTに付与する。カプセルトナー供給ローラ25は、そのマイナス電荷を付与されたカプセルトナーTをカプセルトナー現像ローラ21に供給する。
光書込ヘッド7には前述の制御部(制御回路)18から光書込みデータが供給され、感光体ドラム6の感光面に光書込みを行う。感光体ドラム6の感光面には予め帯電ローラ19によって一様な電荷が付与され、光書込ヘッド7からの光書込みによって静電潜像が形成される。カプセルトナー現像ローラ21は、その静電潜像にカプセルトナーTを静電的に付着させて配置現像を行う。配置現像されたカプセルトナーTの透明像は、転写ローラ22直上の位置に運ばれる。
感光体ドラム6と転写ローラ22との間には、中間転写ベルト26が位置している。中間転写ベルト26は、感光体ドラム6と転写ローラ22間を挟持搬送され、図の矢印C方向で示す反時計回り方向に循環移動している。
上記の感光体ドラム6に静電的に付着したカプセルトナーTの透明像は、転写ローラ22との間で作用する電界によって中間転写ベルト26側に吸着される。この中間転写ベルト26に吸着されたカプセルトナーTの透明像は、中間転写ベルト26の循環移動に伴って超音波ラインヘッド9の直下に到達する。
超音波ラインヘッド9には制御部18から画像データが供給され、超音波ラインヘッド9を収容する収容ローラ27と対向ローラ28間を移動するカプセルトナーTの透明像に超音波照射を行う。この時、中間転写ベルト26に吸着した透明像の個々のカプセルトナーTに内包される微細カプセル(後述する小径マイクロカプセル33)の壁が選択的に破壊され、内部の反応性物質によって発色反応が起こり、カプセルトナーTが発色してカラートナー像が中間転写ベルト26上に発色現像される。
上記のようにして発色してカラートナー像を形成している発色済みのカプセルトナーTは、転写部13において転写ローラ29により記録紙Pに転写される。また、記録紙Pに転写された発色済みカプセルトナーTは前述のように定着器14において熱定着処理が施され、排紙ローラ15によって排紙スタッカ16上に排出される。上記の転写後に中間転写ベルト26に残留するカプセルトナーTはベルトクリーナ31によって除去される。
図3は上記カプセルトナーTの構造を示す図である。同図に示すように、カプセルトナーTは大径マイクロカプセル32内にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の3種類の小径マイクロカプセル33(33M、33C、33Y)を内包した構成であり、各小径マイクロカプセル33M、33C、33Yには小径カプセル壁34が形成されている
上記の大径マイクロカプセル32の直径は例えば15μmで構成され、小径マイクロカプセル33の直径は色毎に異なり例えば1〜4μmである。そして1個の大径マイクロカプセル32内に小径マイクロカプセル33M、33C、及び33Yが、色毎の色素量が同一になるように、それぞれ複数個程収容されている。
これらの小径マイクロカプセル33M、33C、及び33Yは、大径マイクロカプセル32内に封入され、顕色剤35が混入されたジェル状の保持層36中にランダムに分散している。尚、同図に示す小径マイクロカプセル33´は発色した小径マイクロカプセルを示している。
図4は、上記小径マイクロカプセル33M、33C、及び33Yの構造を説明する図である。小径マイクロカプセル33M、33C、及び33Yは、小径カプセル壁34で覆われ、発色剤37を内包し、さらに、気泡38が封入されている。そして、小径カプセル壁34の外側を上述した顕色剤35が取り囲んでいる。
上記のように小径マイクロカプセル33つまり小径カプセル壁34の直径が色毎に異なるのは、色毎に共振周波数を異ならせるためである。また、上記のように小径カプセル壁34内に気泡38を内包すると、小径カプセル壁34内部の音響インピーダンスを変化させることができることが知られており、より少ないエネルギーの共振によって小径カプセル壁34を破壊し易くなることが判明している。
したがって、小径カプセル壁34の直径、厚さ、材質によって設定される共振周波数は気泡38の大きさによっても大きく左右される。したがって、例えば小径マイクロカプセル33M、33C、及び33Y毎に気泡38の大きさを変えることによって、共振周波数を大きく変えることができる。このように構成することにより、小径マイクロカプセル33M、33C、及び33Yの発色の自由度が増し、共振周波数の選択の幅も拡大することになる。
図5は、小径マイクロカプセル33の気泡半径別振幅と周波数依存性を示す図である。同図は、マゼンタ、シアン、イエローにそれぞれ発色する小径マイクロカプセル33(33M、33C、33Y)の半径の変化率を色別毎に異ならせた時の共振周波数を表したものであり、横軸に超音波の共振周波数をHzで示し、縦軸に小径マイクロカプセル33の振幅(ΔR/Ro)を示している。
また、同図には、イエロー(Y)に発色する小径マイクロカプセル33Yに照射する共振周波数を33f−yで示し、マゼンタ(M)に発色する小径マイクロカプセル33Mに照射する共振周波数を33f−mで示し、シアン(C)に発色する小径マイクロカプセル33Cに照射する共振周波数を33f−cで示している。
実験によれば、小径マイクロカプセル33の最大振幅が50%以上膨張すると、小径カプセル壁34に亀裂が生じることが確認された。したがって、同図に示すように、膨張率が60%を超える周波数(共振周波数)を持つ超音波を照射することによって、所望の小径マイクロカプセル33の小径カプセル壁34を破壊し、発色剤と顕色剤を混合反応させて、所望の色を発色させることができる。
図6は、前述の電源及び制御部5の制御部18の制御回路の構成を説明する図である。制御部(制御回路)18はインターフェース(I/F)41、印字制御部42、CPU(central processing unit)43、RAM(Random Access Memory)44、ROM(Read Only Memory)45で構成される。インターフェース(I/F)41には、RGB(R(赤)、G(緑)、B(青))入力46からビデオデータが供給され、CPU43には、操作パネル47から操作信号が入力する。
インターフェース(I/F)41は、例えばホスト機器であるパーソナルコンピュータから供給されるビデオデータ(RGB信号)をCMYK値に変換する多値化処理を行う。この場合、インターフェース(I/F)41には予めデバイスに対応する色変換テーブルが登録されており、インターフェース(I/F)41は、その色変換テーブルを参照しながらRGB信号をCMYK値に変換する。
CPU43は、ROM45に記憶するプログラムに基づいて処理を行い、操作パネル47から入力する操作信号に従って印刷処理を実行する。
尚、RAM44はCPU43による制御処理の際、ワークエリアとして使用され、複数のレジスタで構成されている。
CPU43は、上記インターフェース(I/F)41、及び印字制御部42内のプリンタコントローラ(PR−CONT)48に制御信号を送り、印刷データの作成処理を行う。また印字制御部42はプリンタコントローラ48及び印字部49で構成されている。
図7は、上記印字制御部42の具体的な回路ブロックを示す図である。同図において、プリンタコントローラ48は主走査/副走査制御回路51、論理和回路52、発振回路53、マゼンタ発色制御回路54M、シアン発色制御回路54C、イエロー発色制御回路54Yで構成されている。一方、印字部49は前述の光書込ヘッド7及び超音波ラインヘッド9で構成されている。
前述のように、インターフェース(I/F)41によってCMYK値に変換された画像データは、更にインターフェース(I/F)41からマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画素データとして論理和回路52に出力される。ここで、論理和回路52はCMYKの論理和を計算し、光書込ヘッド7に出力する。
すなわち、CMYの全ての画素データを含む論理和のデータを光書込ヘッド7に出力し、前述の感光体ドラム6に光書込みを行う。したがって、前述の感光体ドラム6の周面にはCMYの全ての画素データを含む論理和データに基づく静電潜像が形成される。尚、主走査/副走査制御回路51から論理和回路52に主走査制御信号、及び副走査制御信号が供給され、光書込ヘッド7に論理和データを供給する際、主走査方向制御及び副走査方向制御に使用される。
また、CMYの画素データは対応するマゼンタ発色制御回路54M〜イエロー発色制御回路54Yにも供給され、発振回路53から出力される発振信号fm、fc、fyに同期して超音波ラインヘッド9に出力される。すなわち、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)のそれぞれに対応する発色データが超音波ラインヘッド9に供給され、前述の中間転写ベルト26上に吸着するカプセルトナーTに対応する周波数(前述した共振周波数)の超音波が照射される。
したがって、照射される超音波に共振する波動を受けたカプセルトナーT内の小径マイクロカプセルは破壊され、発色する。この場合、マゼンタ発色制御回路54Mから出力される発色信号の周波数fが異なる為、超音波を受けたカプセルトナーTは、小径マイクロカプセル33M、33C、33Yのうち、超音波に対応する色の小径マイクロカプセル33の小径カプセル壁34のみが破壊される。
このメカニズムは、小径マイクロカプセル33M、33C、33Yの外殻径がそれぞれ異なり、破壊する共振周波数が小径マイクロカプセル33M、33C、33Yによって異なる為である。
例えばマゼンタ発色制御回路54Mから出力された発色信号fmはカプセルトナーT内の小径マイクロカプセル33Mの小径カプセル壁34のみを破壊し、マゼンタ(M)色の発色を行う。また、シアン発色制御回路54Cから出力された発色信号fcは小径マイクロカプセル33Cの小径カプセル壁34のみを破壊し、シアン(C)色の発色を行う。
さらに、イエロー(Y)についても同様であり、イエロー発色制御回路54Yから出力される発色信号fyは、小径カプセル33Yの小径カプセル壁34のみを破壊し、イエロー(Y)の発色を行う。
図8は、以上の構成のカラー画像形成装置1による画像形成処理における配置現像と発色現像の処理動作を模式的に示す図である。先ず、カプセルトナーホッパ8内にカプセルトナーTが収納された状態において、カプセルトナーTが前述の攪拌部材24によって攪拌され、摩擦帯電によりマイナス(−)の電荷が付与されている。
感光体ドラム6が回転し、感光体ドラム6の感光面には帯電ローラ19によって一様な電荷が付与されて初期化されている。前述の制御部(制御回路)18から光書込み信号が光書込ヘッド7に供給されると、上記の感光体ドラム6に対して前述の論理和データに基づく光書込みが行われ、光書込みが行われた感光面に静電潜像が形成される。この静電潜像は前述のように論理和データに基づく、M、C及びY全ての画像データをオア加算したものである。
一方、カプセルトナー現像ローラ21には所定のバイアス電圧が印加され、カプセルトナーTはカプセルトナー現像ローラ21の周面に薄く静電付着している。この状態において、感光体ドラム6とカプセルトナー現像ローラ21は互いに摺擦し、カプセルトナー現像ローラ21に付着していたカプセルトナーTは静電潜像が形成されていた感光面に静電的に付着して、未発色の透明トナー像を形成する。これを本例では配置現像ということにする。
このようにして感光面に静電付着した透明で未発色の像を形成しているカプセルトナーTは、感光体ドラム6の回転に従って転写部に運ばれ、転写ローラ22によって中間転写ベルト26に転写される。この場合、転写ローラ22に+(プラス)のバイアス電圧を印加することによって、マイナス(−)のカプセルトナーTは中間転写ベルト26に電界付着する。
その後、中間転写ベルト26に付着したカプセルトナーTは、発色部に配置されている超音波ラインヘッド9によって超音波照射を受け、選択的に発色する。これを本例では発色現像ということにする。
図9(a),(b),(c) は、上記のカプセルトナーTが超音波ラインヘッド9によって超音波照射を受けて選択的に発色する原理を説明する図である。
図9(a) は、上記の発色部においてカプセルトナーTが超音波照射を受けている状態を示す図である。ここで、矢印DはカプセルトナーTの層厚を示し、破線Sは超音波(収束超音波)を示し、矢印dは超音波の収束解像度(例えば、1画素)を示している。
前述のように、カプセルトナーTは大径マイクロカプセル32内にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の3種類の小径マイクロカプセル33M、33C、33Yが内包されており、共振周波数の超音波を受けた小径マイクロカプセルの小径カプセル壁34が破壊され、内部の発色剤37が顕色剤35と混合して反応し、発色する。
例えば、同図(b) は、超音波ラインヘッド9から単一の共振周波数の超音波SがカプセルトナーTに照射されている状態を示している。この場合は、この共振周波数で振動する小径マイクロカプセルのみが破壊されて発色する。また、同図(c) は超音波ラインヘッド9から2つの共振周波数の超音波S1、S2がカプセルトナーTに照射される状態を示している。この場合は、これらの共振周波数S1、又はS2で振動する小径カプセルが破壊されてそれぞれ発色する。
例えば、小径マイクロカプセル33Mの小径カプセル壁34のみが破壊されると、マゼンタ(M)色が発色する。また、小径マイクロカプセル33Cの小径カプセル壁34のみが破壊されるとシアン(C)色が発色する。また、小径マイクロカプセル33Mの小径カプセル壁34と小径マイクロカプセル33Cの小径カプセル壁34が破壊されると、赤色が発色し、小径マイクロカプセル33Cの小径カプセル壁34と小径マイクロカプセル33Yの小径カプセル壁34が破壊されると、青色が発色する。
図10は、超音波ラインヘッド9によって超音波発振が行われる際のタイムチャートを示す図である。先ず、前述の主走査/副走査制御回路51から主走査同期信号が出力されると(図10に示すaのタイミング)、最初のストローブ信号(図10に示す(1))が供給され、この時超音波ラインヘッド9に供給されている画像データ(1)に従った超音波出力が行われる。
最初は階調1のマゼンタ(M)の画像データに従った超音波出力が行われる(同図に示すbのタイミング)。次に、同様にして、シアン(C)、イエロー(Y)についても階調1の画像データに従った超音波出力が行われる(同図に示すc、dのタイミング)。
次に、階調2の画像データに従った超音波出力が行われ、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像データに従った超音波照射が前述のカプセルトナーTに対して行われる(同図に示すe、f、gのタイミング)。以下、同様にして階調3、階調4についても、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像データに従った超音波出力がカプセルトナーTに対して行われる。
このようにして超音波ラインヘッド9からの超音波照射を受け、印刷データに従って発色したカプセルトナーTは中間転写ベルト26に吸着されながら前述の転写部13(転写ローラ29)の位置まで移動し、記録紙Pに転写される。
その後、発色済みマイクロカプセルトナーは前述のように定着器14に送られ、熱定着処理が行われる。尚、定着器14は少なくとも熱ローラと圧接ローラとを備えている。定着器14は、熱ローラと圧接ローラとで記録紙Pを挟持搬送しながら熱と圧力で発色済みマイクロトナーを溶融し、記録紙Pに熱定着させる。
以上のように、大径マイクロカプセル32内にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の3種類の小径マイクロカプセル33M、33C、33Yが内包されたカプセルトナーTを現像剤として使用し、印刷データに基づいて超音波ラインヘッド9から超音波を照射し、選択的に小径マイクロカプセル33M、33C、33Yの小径カプセル壁34を破壊し、内部の発色剤37と顕色剤35を反応させて発色し、記録紙Pにカラー画像を印刷することができる。
したがって、上記のように構成することにより、従来のプリンタ装置に比べて装置を小型化することができ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色毎の印字位置の調整も不要になる。また、カプセルトナーTの補給も、単一のカプセルトナーホッパ8に対して行えばよく、例えば使い捨てタイプの現像器ユニット(トナーユニット)を使用する場合には、1つのユニットのみの交換で済む。
図11は、上記の超音波ラインヘッド9の外観斜視図である。同図に示す超音波ラインヘッド9は、その長手方向が主走査方向であり短手方向が副走査方向である。そして主走査方向に後述する超音波素子が形成されている。以下これについて具体的に説明する。
図12(a) は、超音波ラインヘッド9の上面図であり、同図(b) は個別印加電極の上面図、同図(c) は同図(b) のD−D´矢視断面図、同図(d) は同図(c) のE−E´矢視断面図である。
本例で説明した超音波ラインヘッド9は、同図(c),(d) に示すように、担持体55内に5層の部材を積層して構成され、最下層(第5層)には共通電極(アース)56−5が配設され、第4層には圧電素子である超音波素子56−4が配設され、第3層には主走査方向に短冊状に並んだ個別印加電極56−3が配設され、第2層には超音波素子56−4と超音波伝搬媒体との音響インピーダンスの差を軽減する為の音響インピーダンス整合層56−2が配設され、更に第1層には音響レンズ56−1が配設されている。
超音波素子56−4には個別印加電極56−3と共通電極(アース)56−5が接続され、個々の個別印加電極56−3からは個別配線56−3−1が外部に引き出されている。これらの電極から超音波素子56−4に前述の超音波出力信号が供給される。超音波素子56−4は上記信号が印加されると歪みを生じ、所定の周波数で超音波振動が励起される。
超音波素子56−4で励起された超音波振動は音響インピーダンス整合層56−2を通して音響レンズ56−1で屈折され、指定位置(指定距離)に集束する。尚、音響インピーダンス整合層56−2は上記のように、超音波素子56−4と超音波伝搬媒体との音響インピーダンスの差を軽減する機能を有している。
ここで、上記指定位置に画素サイズの超音波ビームを集束させる為には超音波素子56−4を微細なサイズに加工することが困難であることと前述の小径カプセル壁34を破壊する為に必要な音圧を1個の超音波素子56−4で得ることが困難であることから、主走査方向及び副走査方向に複数からなる超音波素子56−4の超音波ビームを集束させることによって指定位置に画素サイズの超音波ビームを集束させるようにする。
図13は主走査方向(X方向)に配設された超音波素子56−4と、超音波素子56−4から出力される超音波の集束位置の関係を示す図である。尚、同図において説明上、超音波素子56−4には紙面の左側から素子番号1、2、3、・・・が付与されている。また、同図に示す集束位置には、画素番号(例えば、1〜7168)が付与されている。尚、上記集束位置は、例えば図7の中間転写ベルト26上にカプセルトナーTが静電付着してベルト裏面から超音波ラインヘッド9が対峙している位置である。
図14は、上記超音波素子56−4の配設構成の一部を拡大して示す図であり、例えば超音波素子「1」〜「6」までを拡大して示している。互いに隣り合う超音波素子56−4は間隔dを有して配設されており、同時にm個の超音波素子56−4を時間遅延させながら駆動する。
例えば、同図に示すA点について考えると、同時にm個(例えば5個)の超音波素子56−4を時間遅延させて5個の超音波素子56−4の中心(A点)に強力な超音波をあてる。例えば、「1」の超音波素子56−4とA点の距離、「2」の超音波素子56−4とA点の距離、「3」の超音波素子56−4とA点の距離は少しづつ異なり、この距離差と超音波の伝搬速度から各超音波素子56−4の出力タイミングをずらし、所定のタイミングで超音波出力を行う。このように制御することにより、同時にA点に強力な超音波を照射することができる。
また、上記A点に限らず、音波素子56−4からの超音波出力のタイミングを調整することによって、超音波素子56−4の配設ピッチより狭い位置(例えば、1/2dの位置、B点)に複数の超音波素子56−4から出力された超音波ビームを集束させることもできる。したがって、例えば1画素間隔で(ピッチdで)超音波ビームの集束位置を主走査方向にずらして制御することによって、1画素間隔で前述のカプセルトナーTに対して強力な超音波ビームを集束することができ、小径カプセル壁34を破壊して所望の色の発色を1画素間隔で行うことができる。
また、副走査方向については、上記音響レンズ56−1の屈折を利用して超音波ビームの集束サイズを小さくすることができる。したがって、副走査方向に集束画素サイズを小さく構成することによって、より解像度の高い画像を形成することが可能となる。例えば、画素サイズを1/4とすることによって超音波ビームを1画素に対して4回供給することができ、4階調の色制御が可能となる。
このような4階調の色制御は、図10のタイムチャートで説明したものであり、この4階調制御は、上記構成の超音波ラインヘッド9を使用することによって可能となる。尚、階調制御は、4階調制御に限る必要はなく、特には図示しないが、例えば2階調制御や8階調制御等の他の階調制御を行う構成とすることもできる。
尚、上述の説明では乾燥現像として説明しているが、液体現像としても良いことは勿論である。
いずれにしても、所定の刺激により画像情報に応じた所望の色を発色する大径マイクロカプセルから成るトナー粒子を用いる構成とその処理方法により、1ショットで画像の現像・転写を行う小型で軽量な構成のカラー画像形成装置を提供することが可能となる。
(実施形態2)
ところで、小径マイクロカプセルの破壊の原理は、主として小径カプセル壁内に内包された気泡が超音波の照射周波数に応じて振動し、これによって小径カプセル壁が破壊される。このため各色に対応した小径マイクロカプセルには異なった大きさの気泡を予め導入する必要がある。しかし、色毎に異なった大きさの気泡によって各色に対応した小径マイクロカプセルの密度がそれぞれ異なるということが予測される。
このように色毎に小径マイクロカプセルの密度が異なると、例えば、3色の小径マイクロカプセルを顕色剤と混合しながら一つの大径マイクロカプセルに封入するに際して、混合液相のなかで密度の大きなものが下に沈み、密度の小さいものが上に浮上して、出来上がった大径マイクロカプセル内において、各色毎の小径マイクロカプセルの混在率が所望の通りに実現できず、色素量の比率が異なるという問題の生じる虞がある。
本例では、これらの問題を全て解決して、上述したカラー画像形成装置1において、フルカラーの画像形成処理が1ショットで可能となる大径マイクロカプセルの製作を実現している。以下、これについて説明する。
図15は、本発明の実施形態1における大径マイクロカプセルの製造方法の中の小径マイクロカプセルの製造工程を示す図表である。尚、以下、小径マイクロカプセルのことを、ロイコ色素カプセル又は○△色用カプセルともいう。
先ず、予めシアン用の発色材Aとして、ロイコ色素オイル(ロイコ色素高沸点溶媒溶液)を作製する。このシアン用の発色材Aとしてのロイコ色素オイルは、クリスタルバイオレットラクトン(山本化成製ロイコ色素CVL)5部を、高沸点溶媒となるフェニルキシリルエタン(沸点295〜305℃、新日本石油化学製SAS−296)95部に加温下で溶解することによって、シアンのロイコ色素5%のロイコ色素オイルが作製される。
次に、マゼンタ用の発色材Bとしてのロイコ色素オイル(ロイコ色素高沸点溶媒溶液)を作製する。このマゼンタ用の発色材Bとしてのロイコ色素オイルは、6−ジエチルアミノ−ベンズフルオラン(保土谷化学工業製ロイコ色素Red−DCF)3部を、高沸点溶媒となるフェニルキシリルエタン(沸点295〜305℃、新日本石油化学製SAS−296)97部に加温下で溶解することによって、マゼンタのロイコ色素3%のロイコ色素オイルが作製される。
続いて、イエロー用の発色材Cとしてのロイコ色素オイル(ロイコ色素高沸点溶媒溶液)を作製する。このイエロー用の発色材Cとしてのロイコ色素オイルは、ロイコイエロー色素(富士写真フイルム製Yellow−3)3部を、高沸点溶媒となるフェニルキシリルエタン(沸点295〜305℃、新日本石油化学製SAS−296)97部に加温下で溶解することによって、イエローのロイコ色素3%のロイコ色素オイルが作製される。
次に、気泡材Dとして、中沸点溶剤のp−キシレン(沸点138℃)を用意する。
更に、壁材Eとして、ジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート(日本ポリウレタン工業製ミリオネートMR−200)を用意する。
また、他の壁材Fとして、トリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン附加物(日本ポリウレタン工業コロネートL)を用意する。
そして、分散安定剤Gとして、ポリビニルアルコール(重合度1700、けん化度88%、クラレ製PVA217)1.5gを、水150gに溶解させたPVA水溶液を作製する。
このように、シアン用の発色材A、マゼンタ用の発色材B、イエロー用の発色材C、気泡材D、壁材E、壁材F、及び分散安定剤Gを用意した後、先ずシアン色用カプセル1を作製する。
(シアン色用カプセル1)
このシアン色用カプセル1の作製では、
発色材A(シアン色用ロイコ色素オイル) 15g(色素分0.75g)
気泡材D(p−キシレン) 15g
壁材E(ミリオネートMR−200) 1g
壁材F(コロネートL) 14g
を均一に撹拌して芯物質混合油液を生成する。この芯物質混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザー(homogenizer:乳剤機、IKA社製ウルトラ・タラックスT25ベーシック )により、油滴が1μmになるまで撹拌する。これにより1μmφの芯物質混合油滴のO/W(Oil/Water)のエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、壁反応剤としてのテトラエチレンペンタミン1.5%水溶液を滴下していく。この滴下が終了したならば70℃の水槽で温度を保ち、撹拌を続けて3時間反応させる。
これにより、芯物質混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径1μmφのカプセル壁が生成され、小径マイクロカプセルの分散溶液が得られた。
この後、最終処理として、この粒径1μmφの小径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いてシアン色用透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)を沈降させ濃厚分散液を得た。この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、小径マイクロカプセル粉末を得た。
こうして得られた粒径1μmのシアン色用透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)を、更に、120℃の恒温槽に24時間入れ、p−キシレンを揮発させてシアン色用含気透明色素カプセルを作製した。調査の結果、図15の図表に示すように、このシアン色用含気透明色素カプセル(シアン色用カプセル1)中の気泡率は0.33%で色素含有率は2.5%であった。
(シアン色用カプセル2)
次に、シアン色用カプセル2を作製する。このシアン色用カプセル2の作製では、
発色材A(シアン色用ロイコ色素オイル) 10g(色素分0.5g)
気泡材D(p−キシレン) 20g
壁材E(ミリオネートMR−200) 1g
壁材F(コロネートL) 14g
を均一に撹拌して芯物質混合油液を生成する。この芯物質混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が1μmになるまで撹拌する。これにより1μmφの芯物質混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、壁反応剤としてのテトラエチレンペンタミン1.5%水溶液を滴下して、70℃の水槽で温度を保ち、撹拌を続けて3時間反応させる。
これにより、芯物質混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径1μmφのカプセル壁が生成され、小径マイクロカプセルの分散溶液が得られた。
この後、最終処理として、この粒径1μmφの小径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いてシアン色用透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)を沈降させ濃厚分散液を得た。この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、小径マイクロカプセル粉末を得た。
こうして得られた粒径1μmのシアン色用透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)を、更に、120℃の恒温槽に24時間入れ、p−キシレンを揮発させてシアン色用含気透明色素カプセルを作製した。調査の結果、図15の図表に示すように、このシアン色用含気透明色素カプセル中の気泡率は0.44%で色素含有率は2.0%であった。
(マゼンタ色用カプセル)
次に、マゼンタ色用カプセルを作製する。このマゼンタ色用カプセルの作製では、
発色材B(マゼンタ色用ロイコ色素オイル) 15g(色素分0.45g)
気泡材D(p−キシレン) 15g
壁材E(ミリオネートMR−200) 1g
壁材F(コロネートL) 14g
を均一に撹拌して芯物質混合油液を生成する。この芯物質混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が2μmになるまで撹拌する。これにより2μmφの芯物質混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、壁反応剤としてのテトラエチレンペンタミン1.5%水溶液を滴下して、70℃の水槽で温度を保ち、撹拌を続けて3時間反応させる。
これにより、芯物質混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径2μmφのカプセル壁が生成され、小径マイクロカプセルの分散溶液が得られた。
この後、最終処理として、この粒径2μmφの小径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いてマゼンタ色用透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)を沈降させ濃厚分散液を得た。この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、小径マイクロカプセル粉末を得た。
こうして得られた粒径2μmのマゼンタ色用透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)を、更に、120℃の恒温槽に24時間入れ、p−キシレンを揮発させてシアン色用含気透明色素カプセルを作製した。調査の結果、図15の図表に示すように、このマゼンタ色用含気透明色素カプセル中の気泡率は0.33%で色素含有率は2.0%であった。
(イエロー色用カプセル)
最後イエロー色用カプセルを作製する。このイエロー色用カプセルの作製では、
発色材C(イエロー色用ロイコ色素オイル) 15g(色素分0.45g)
気泡材D(p−キシレン) 15g
壁材E(ミリオネートMR−200) 1g
壁材F(コロネートL) 14g
を均一に撹拌して芯物質混合油液を生成する。この芯物質混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が4μmになるまで撹拌する。これにより4μmφの芯物質混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、壁反応剤としてのテトラエチレンペンタミン1.5%水溶液を滴下して、70℃の水槽で温度を保ち、撹拌を続けて3時間反応させる。
これにより、芯物質混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径4μmφのカプセル壁が生成され、小径マイクロカプセルの分散溶液が得られた。
この後、最終処理として、この粒径4μmφの小径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いてイエロー色用透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)を沈降させ濃厚分散液を得た。この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、小径マイクロカプセル粉末を得た。
こうして得られた粒径4μmのイエロー色用透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)を、更に、120℃の恒温槽に24時間入れ、p−キシレンを揮発させてイエロー色用含気透明色素カプセルを作製した。調査の結果、図15の図表に示すように、このシアン色用含気透明色素カプセル中の気泡率は0.33%で色素含有率は1.5%であった。
このように、上記のようにして得られた4種類のロイコ透明色素カプセル(小径マイクロカプセル)は、粒径と気泡率の組み合わせが、それぞれ異なり、例えば超音波に対する共振特性が同一なものは作られていない。
(大径マイクロカプセルの製法)
続いて、図3に示した大径マイクロカプセルTの作製方法について説明する。
図16は、大径マイクロカプセルの製造工程と発色性を説明する図表である。同図において、先ず、顕色材オイルを作製する。顕色剤オイルは、顕色剤(三光化学R−054)30部を高沸点溶媒オイル(日本石油化学SAS−296)70部で溶解して作製する。
他の材料、すなわち、シアン色用カプセル1、シアン色用カプセル2、マゼンタ色用カプセル、イエロー色用カプセル、壁材E、F、分散安定材G、及び壁反応剤(滴化処理用液)は小径マイクロカプセルの製法時のものと同一成分、同一組成である。
先ず、実施例1として、フルカラー発色用つまりシアン、マゼンタ、イエローの3種類の小径マイクロカプセルを含む大径マイクロカプセルの製法について説明する。同図表の実施例1の欄に示すように、
顕色剤オイル 20g
シアン色用カプセル1 1.8g(色素分0.045g)
マゼンタ色用カプセル 3.0g(色素分0.045g)
イエロー色用カプセル 3.0g(色素分0.045g)
壁材E 1g
壁材F 14g
を均一に撹拌して混合油液を生成する。この混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が15μmになるように撹拌する。これにより15μmφの混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、70℃で3時間反応させる。これにより、混合油滴との界面で、上記の壁材と壁反応剤による界面重合反応が行われ、保護外壁としての粒径15μmφのカプセル壁が生成され、大径マイクロカプセルの分散溶液が得られた。
この後、最終処理として、この粒径15μmφの大径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いて大径マイクロカプセルを沈降させ濃厚分散液を得、この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、大径マイクロカプセル粉末を得た。得られたカプセル粒子を、超音波を照射する代わりに、白板上でつぶしたところ、どれも適正な黒色が発色した。
すなわち、いずれも同一の色素分0.045gになるように作製されたシアン、マゼンタ、イエローの3原色による適正な黒色が発色したことになる。
続いて、実施例2により他の発色の確認を行う。この実施例2における大径マイクロカプセルの作製では、
顕色剤オイル 20g
シアン色用カプセル1 3.6g(色素分0.09g)
イエロー色用カプセル 6.Og(色素分0.09g)
壁材E 1g
壁材F 14g
を均一に撹拌して混合油液を生成する。この混合油液を、分散安定剤Gに滴下しながら、ホモジナイザーにより、油滴が15μmになるように撹拌する。これにより15μmφの混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製される。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、70℃で3時間反応させる。これにより、保護外壁としての粒径15μmφのカプセル壁が生成され、大径マイクロカプセルの分散溶液が得られる。
この後、最終処理として、この粒径15μmφの大径マイクロカプセルの分散溶液を多量の水でカプセルを洗浄し、遠心分離機を用いて大径マイクロカプセルを沈降させ濃厚分散液を得、この分散液を凍結乾燥装置に入れて液を凍らせて水分を気化させて乾燥し、大径マイクロカプセル粉末を得た。得られたカプセル粒子を、超音波を照射する代わりに、白板上でつぶしたところ、どれも同じ色相の緑色が発色した。すなわち、上記の実施例1で用いたシアン色用カプセル1とイエロー色用カプセルの組み合わせが、ここでも適切であったことが判明した。
更に、実施例3により他の発色の確認を行う。この実施例3における大径マイクロカプセルの作製では、
顕色剤オイル 20g
シアン色用カプセル1 3.6g(色素分0.09g)
マゼンタ色用カプセル 6.Og(色素分0.09g)
壁材E 1g
壁材F 14g
を均一に撹拌して生成した混合油液を、分散安定剤Gに滴下して、ホモジナイザーにより油滴が15μmになるように撹拌し、15μmφの混合油滴のO/Wのエマルジョンが作製する。
次に、このO/Wエマルジョンを通常の羽付撹拌装置で撹拌しながら、70℃で3時間反応させて、粒径15μmφのカプセル壁を有する大径マイクロカプセルの分散溶液を得る。この後、上記実施例2の場合と同様に処理して、粒径15μmφの大径マイクロカプセル粉末を得た。得られたカプセル粒子を、超音波を照射する代わりに、白板上でつぶしたところ、どれも同じ色相の青色が発色した。すなわち、上記の実施例1で用いたシアン色用カプセル1とマゼンタ色用カプセルの組み合わせが、ここでも適切であったことが判明した。
したがって、このように実施例1〜3で適正な色が発色しているので、残る組み合わせであるマゼンタとイエローについては、確認するまでもなく、続いて次の確認作業に移ることにした。
次の確認作業では、シアン色用カプセル1とは気泡率が異なるシアン色用カプセル2を用いた場合にも、適正な色が発生するか否かを調べて見た。同図表の比較例1〜3に示すように、シアン色用カプセル1とシアン色用カプセル2とが入れ替わっているだけで、他の材料やそれら材料の組み合わせ、及び処理方法は、実施例1〜3の場合と同一である。
ところが、比較例1で得られた大径マイクロカプセル粉末を白板上でつぶしたところ、赤みがかった黒色、青みがかった黒色の発色等、潰した所によって異なる色相の黒色が発色した。また、比較例2で得られた大径マイクロカプセル粉末を白板上でつぶしたところ、この場合も、潰した所によって、黄緑色の発色、緑色の発色等異なる色相の色が発色した。また、比較例3で得られた大径マイクロカプセル粉末の場合も、白板上でつぶしたところ、紫色の発色、青色の発色等と潰した所によって異なる色相の色が発色した。
これは、カプセル粒子に含まれる色素量を同じにするため、イエロー色素カプセルの量を1.5倍として、色素量を調整して作製したが、密度差が生じたためカプセル粒子によって内包される色素粒子量の比率が異なり、色ムラが生じたと考えられる。
すなわち、三原色の粒径が異なる場合に気泡率が同一又は近似であれば、適正な色を発色すると見ることが出来る。
ところで、比較例1〜3で生じた色ムラが、密度差によるものを考えられるため、粒径が異なっても密度が変わらないように各小径マイクロカプセルを作製する必要がある。以下、粒径が異なっても密度を不変とする方法について説明する。
ここで、小径マイクロカプセルについて
密度 ρa
重さ Wa
外径 ra1
体積 Va1
穀の内側 径 ra2
体積 Va2
色素オイル相当 径 ra3
体積 Va3
とし、大径マイクロカプセルについて
密度 ρb
重さ Wb
外径 rb1
体積 Vb1
穀の内側 径 rb2
体積 Vb2
色素オイル相当 径 rb3
体積 Vb3
とする。そして、
カプセル壁の密度を ρ1
気体の密度を ρ2=0
色素オイル相当の密度を ρ3
としたとき
ρa=Wa/Va1
で表せる。また、気体の重さを無視して
Wa=ρ1(Va1−Va2)+ρ3・Va3
である、また、
ρb=Wb/Vb1 ・・・・・・・・・(1)
で表せる。この場合も気体の重さを無視すれば
Wb=ρ1(Vb1−Vb2)+ρ3・Vb3
である。ここで
rb1=μra1
とすると
Vb1=μ^3・Va1
また
rb2=μra2
とすると
Vb2=μ^3・Va2
更に
rb3=μra3
とすると
Vb3=μ^3・Va3
つまり、大きさに相当するものを全てμ倍することにして、
この関係を式(1)に代入すると
ρb=Wb/Vb1
={ρ1(Vb1−Vb2)+ρ3・Vb3}/Vb1
={ρ1μ^3(Va1−Va2)+ρ3・μ^3・va3}/μ^3・Va1
={ρ1(Va1−Va2)+ρ3・Va3/Va1
=ρa
となる。
よって、カプセルの大きさ、殻の厚み、色素オイル相当の大きさ全てをμ倍する(相似形にする)と、密度は変わらないということが分かる。
上記実施の形態では、大径マイクロカプセルの中に封入する小径マイクロカプセルが発色する色を、マゼンタ、シアン、イエローの三色で説明しているが、これに限ることなく、黒を加えるようにしてもよく、また、ライトマゼンタ、ライトシアンのような中間色を発色する透明色素カプセルを加えるようにしてもよい。
その場合、小径カプセル壁の径と内部の気泡量を異ならせることによって、色毎に小径カプセル壁を選択的に破壊することが容易にできる。
また、大径マイクロカプセルの粉末つまりトナーを、適宜の溶液中に懸濁化させて、液体インクを作ることもできる。これは、モノカラー、フルカラーのいずれにも適用でき、フルカラーの場合は、ただ1種類のインクで多色の画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置を構成することができる。
第1の実施の形態としてのカラー画像形成装置の全体構成図である。 第1の実施の形態としてのカラー画像形成装置の画像形成部の拡大図である。 画像形成部のカプセルトナーホッパ内に収容されるマイクロカプセルトナーの構造を示す図である。 マイクロカプセルトナーに内包されている小径マイクロカプセルの構造を説明する図である。 小径マイクロカプセルの気泡半径別振幅と周波数依存性を示す図である。 電源及び制御部における制御部の制御回路の構成を説明する図である。 制御回路の印字制御部の具体的な回路ブロックを示す図である。 カラー画像形成装置による配置現像と発色現像の処理動作を模式的に示す図である。 (a),(b),(c) は大径マイクロカプセルトナーが超音波ラインヘッドによって超音波照射を受けて選択的に発色する原理を説明する図である。 超音波ラインヘッドによって超音波発振が行われる際のタイムチャートを示す図である。 超音波ラインヘッドの外観斜視図である。 超音波ラインヘッドの上面図、(b) は個別印加電極の上面図、(c) は(b) のD−D´矢視断面図、(d) は(c) のE−E´矢視断面図である。 主走査方向(X方向)に配設された超音波素子と超音波素子から出力される超音波の集束位置の関係を示す図である。 超音波素子の配設構成の一部を拡大して示す図である。 本発明の実施形態1における大径マイクロカプセルの製造方法の中の小径マイクロカプセルの製造工程を示す図表である。 大径マイクロカプセルの製造工程と発色性を説明する図表である。
符号の説明
1 カラー画像形成装置
2 画像形成部
3 給紙部
4 用紙搬送部
5 電源及び制御部
6 感光体ドラム
7 光書込ヘッド
8 カプセルトナーホッパ
9 超音波ラインヘッド
11 給紙カセット
12 給紙コロ
13 転写部
14 定着器
15 排紙ローラ
16 用紙スタッカ
17 電源部
18 制御部(制御回路)
19 帯電ローラ
21 カプセルトナー現像ローラ
22 転写ローラ
23 クリーナ
T カプセルトナー
24 攪拌部材
25 カプセルトナー供給ローラ
26 中間転写ベルト
27 収容ローラ
28 対向ローラ
29 転写ローラ
31 ベルトクリーナ
32 大径マイクロカプセル
33(33M、33C、33Y) 小径マイクロカプセル
34 小径カプセル壁
35 顕色剤
36 保持層
37 発色剤
38 気泡
41 インターフェース(I/F)
42 印字制御部
43 CPU(central processing unit)
44 RAM(Random Access Memory)
45 ROM(Read Only Memory)
46 RGB入力
47 操作パネル
48 プリンタコントローラ
49 印字部
51 主走査/副走査制御回路
52 論理和回路
53 発振回路
54M マゼンダ発色制御回路
54C シアン発色制御回路
54Y イエロー発色制御回路



Claims (9)

  1. 超音波振動によって破壊可能なカプセル壁で囲繞され、複数種類の小径マイクロカプセルを支持材中に分散内包する大径マイクロカプセルから成り、互いに混合されて発色反応を起こす反応性物質の一方と気泡を前記複数の各小径マイクロカプセル壁内側に分散し、前記反応性物質の他方を前記各々の小径マイクロカプセル壁外側に分散したマイクロカプセル粒子であって、
    前記複数種類の小径マイクロカプセルは、それぞれ粒子径が異なり、且つ密度が略等しく構成されていることを特徴とするマイクロカプセル粒子。
  2. 前記複数種類の小径マイクロカプセルは、それぞれ内包される気泡容量比率がほぼ等しくなるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のマイクロカプセル粒子。
  3. 前記気泡容量比率は、前記小径マイクロカプセルの揮発成分重量を該小径マイクロカプセルの総重量で除して算出される値であることを特徴とする請求項2記載のマイクロカプセル粒子。
  4. 前記複数の小径マイクロカプセルの中の異なる2種類の小径マイクロカプセルにおいて前記気泡容量比率の比は0.8〜1.2の範囲にあることを特徴とする請求項3記載のマイクロカプセル粒子。
  5. 前記小径マイクロカプセルの保護外壁はウレタン・ウレア系の材質で出来ていることを特徴とする請求項1記載のマイクロカプセル粒子。
  6. 前記小径マイクロカプセルの最頻度粒径は、1〜4μmの範囲であることを特徴とする請求項1記載のマイクロカプセル粒子。
  7. 前記複数の小径マイクロカプセルの保護外壁の大きさ、厚み、内部に包含される揮発成分以外の成分相当の大きさは、全て相似形になるように構成されることを特徴とする請求項1記載のマイクロカプセル粒子。
  8. 最頻度粒径が15μmであることを特徴とする請求項1記載のマイクロカプセル粒子。
  9. 所定の刺激によって破壊可能なカプセル壁で囲繞された複数種の小径マイクロカプセルを支持材中に分散内包する大径マイクロカプセルから成り、互いに混合されて発色反応を起こす反応性物質の一方を前記各々の小径マイクロカプセル壁内側に分散し、前記反応性物質の他方を前記各々の小径マイクロカプセル壁外側に分散したマイクロカプセル粒子からなるトナーを用いるカラー画像形成装置であって、
    前記小径マイクロカプセルの色の種類を少なくとも3種類とし、該3種類の色ごとの前記小径マイクロカプセルの粒径がそれぞれ異なり、密度がほぼ同一であることを特徴とするカラー画像形成装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200084519A (ko) * 2019-01-03 2020-07-13 충남대학교산학협력단 폴리우레탄 마이크로캡슐, 변색성 마이크로캡슐 및 이를 이용한 변형 센서

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200084519A (ko) * 2019-01-03 2020-07-13 충남대학교산학협력단 폴리우레탄 마이크로캡슐, 변색성 마이크로캡슐 및 이를 이용한 변형 센서
KR102182449B1 (ko) 2019-01-03 2020-11-24 충남대학교산학협력단 폴리우레탄 마이크로캡슐, 변색성 마이크로캡슐 및 이를 이용한 변형 센서

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