JP2006280655A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技球の動きにより多くの変化を付与することのできるステージを備えた遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技盤面に設けてあるステージ9に取り込まれた遊技球を始動入賞口6cに向けて導入する導入口90eに案内する遊技球の転動面90dに連続して該導入口90eに連通する開口部90d1を備えた導球路90dを設けるとともに、該導球路90dにおいて開口部90d1を横断する方向に移動可能な遮蔽部材101,102を設け、遮蔽部材101,102によって開口部90d1に対する開口幅を変更できるようにすることで転動面90dを転動する遊技球が導球路90dに導入される確率を変更できることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、遊技機の一つであるパチンコ遊技機におけるパチンコ球の誘導機構を有する遊技機に関する。
周知のように、パチンコ遊技においては、遊技機に装備されている遊技盤面の遊技領域に設けられている各種入賞口に遊技球として用いられるパチンコ球が入賞すると、その入賞口に設定されている所定数の賞球が払出されるようになっている。
パチンコ遊技機においては、遊技盤中央に液晶パネルなどを用いた図柄変動表示装置を設けたものがあり、入賞に応じて抽選状態や抽選結果などの図柄を変動表示することができるようになっている。
ところで、パチンコ遊技機には、遊技盤面に繰り出されたパチンコ球の流下態様に変化を持たせる目的で、図柄変動表示装置の上方から流下するパチンコ球の一部を図柄変動表示装置内に設けられているステージ内に導入し、ステージに設けられている通過路を経由して図柄変動表示装置の下部に設けてある始動入賞口に導くようにした構成がある(例えば、特許文献1)。
上記特許文献1には、図柄変動表示装置の上方に設けられている飛び込み口に入ったパチンコ球を図柄変動表示装置の枠体における液晶表示面側方に設けられた通路、いわゆる、ワープ通路を介して図柄変動表示装置の枠体の下部で前記通路に連続する平板状のステージに向けて導き、ステージ上で揺動させたうえでステージ中央に形成されている凹部に導くことにより始動入賞口に向かいやすい状態で排出する構成が開示されている。
特開平9−276489号公報(段落「0002」欄)
上記特許文献1に開示されているような遊技機においては、パチンコ球が単純に流下するだけでなく、流下するパチンコ球の一部、つまり飛び込み口に入ったパチンコ球が別個のルートに導かれ、再度現出した際には図柄変動表示装置の下方に位置する始動入賞口に向けて落下しやすい状態とされることで入賞への期待度を高めることができる。
しかし、図柄変動表示装置の枠体に設けられているステージ上に排出された際には、特許文献1にも開示されているように、平板状の表面に緩やかな傾斜を持たせた構成とすることでステージ上に排出されたパチンコ球が左右に揺動するだけであるので、パチンコ球の動きを追うだけの単純な遊技内容となってしまうのは否めない。
一方、ステージ上には、飛び込み口に入ったパチンコ球だけではなく、枠体の下方に設けられている釘に弾かれて跳ね返ったパチンコ球も存在し、これらのパチンコ球が一斉に揺動し始めると次に排出されるパチンコ球の移動が阻害され、ステージ上でのパチンコの動きによる演出効果が半減する。
換言すれば、ステージ上に位置するパチンコ球の動きが、始動入賞口にパチンコ球が入るか否かを予想することによる遊技者の期待感を早期に削いでしまうこととなり、十分な興趣性が得られない。
また、ステージ上に、始動入賞口に入る確率の極めて高い特定のルートを設けてしまうと、ステージ上の遊技球のほとんどが入賞することとなり、かえって上記のような期待感が得られず、遊技者の興味がそがれてしまうといった問題もある。
また、単に左右方向にガイドするルートを設けた場合には、ワープ通路を介して転がり込んだ遊技球が、反対側の端面に衝突し、球の勢いが削がれてしまうため、遊技球の勢いを十分に利用した演出をすることが難しい。
本発明の目的は、遊技球の動きにより多くの変化を付与することのできるステージを備えた遊技機を提供することにある。
請求項1記載の発明は、遊技盤面内に設けられているステージ内に遊技球を導入可能な構成を備えた遊技機において、前記ステージには、該ステージ内に導入された遊技球を所定の入賞口に導く導入口と、前記ステージ内に導入された遊技球を遊技盤面に向けて転動させることが可能な遊技球流通部と、前記遊技球流通部における遊技球の転動面に連続して設けられた開放面を有する桶状溝からなり、一部に前記遊技球を前記導入口に向けて導くことが可能な開口を有した導球路と、前記導球路の開口部を横断する方向に沿って移動可能に設けられ、該開口部の一部を閉鎖する遮蔽部材と、前記遮蔽部材の駆動部として用いられ、前記導球路における開口部に対する前記遮蔽部材の移動位置を変更することで該開口部の開口幅を変更させることが可能な移動機構とを備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、前記遊技球流通部は、前記ステージに導入されて遊技球が前記遊技盤面に向けて移動するステージ側の面と、前記遮蔽部材に形成されて前記ステージ側の面に連続可能な開放部とで構成され、該ステージ側の面を移動した遊技球が遮蔽部材の移動位置によって該遮蔽部材の開放部から前記遊技盤面に向けて排出可能となることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、前記導球路は、前記遊技球流通部における前記遊技球の排出方向を横断する向きに長手方向を有し、前記遮蔽部材は、該導球路の長手方向に沿って往復動可能に設けられていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、前記遮蔽部材は1対で設けられ、前記移動機構は該遮蔽部材を相互に逆方向に移動させることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、前記遮蔽部材は1対で設けられ、前記移動機構は該遮蔽部材をそれぞれ独立して移動させることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、前記遮蔽部材は、その表面に画像表示ユニットを備えていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、前記画像表示ユニットは、液晶表示ユニットであることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、前記画像表示ユニットは、エレクトロルミネッセンス(EL)表示ユニットであることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、前記画像表示ユニットは、前記遮蔽部材側に位置する第1の画像表示ユニットと前記ステージ奥側の壁面に位置する第2の画像表示ユニットとを備えていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、ステージ内に導入された遊技球を遊技盤面に向けて転動させることができる遊技球流通部において、導入口へ遊技球を導く開口部が設けられている桶状溝からなる導球路を設け、この導球路での移動位置を変更させることが可能な遮蔽部材が設けられているので、遊技球流通部を転動した遊技球が遮蔽部材の移動位置、特に開口部に対する開口幅によって導入口への遊技球の導入確率が変化することになる。これにより、遮蔽部材の移動状態によって遊技球の動きに多くの変化を持たせることができ、特に開口部の開口幅によって始動入賞状態への期待度を変化させることができる。
請求項2記載の発明によれば、遊技球流通部として、ステージ内での遊技球の転動面のみでなく、遮蔽部材に設けられた開放部を用いることができるので、遮蔽部材が導球路の開口部を閉じた状態にあるときでもステージ内からの遊技球の排出ができるので、遊技球の滞留を防止することが可能となる。
請求項3乃至5記載の発明によれば、遊技球の排出方向を横断する方向に長手方向を有する導球路において往復動可能な遮蔽部材が設けられ、遮蔽部材が1対である場合に相互に逆方向あるいは独立して移動することができるので、開口部での開口幅あるいは遊技球の移動状態を種々変更することができる。これにより、遊技球の挙動が多様化されて単調な遊技となるのを回避することが可能となる。
請求項6乃至8記載の発明によれば、遮蔽部材に画像表示部が設けられているので、遮蔽部材の動きと表示内容とを演出することも可能となり、遊技に意外性を持たせる演出が可能となる。
請求項9記載の発明によれば、遮蔽部材だけでなく、ステージ奥側の壁面にも画像表示部を設けることができるので、遮蔽部材側と併せた画像演出が可能となり、表示内容の多様化が得られる。
以下、図示実施例により本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本実施形態における遊技機を示す図である。以下、本明細書において、遊技機において遊技者が位置する側を前面・前側又は正面側として表現し、この面と反対側の面を後面・後側又は背面側とする。
図1においてパチンコ遊技機100は、外郭方形枠サイズに形成されて縦長の固定保持枠を構成する外枠1の開口前面に、外枠1に合わせて方形枠サイズに形成された開閉搭載用の前枠30を備えている。
前枠30は、外枠1の正面左側上下に取り付けられたヒンジ金具3A、3Bにより外枠1に対して開閉可能に取り付けられ、さらに、外枠1の正面右側に設けられた施錠装置4によって閉鎖状態に保持されるようになっている。
前枠30の上部領域には、遊技盤3が配置されており、遊技盤3は、所定板厚の積層合板の裏側にセルを貼り付けてルーター(役物取り付け孔)加工した化粧板を基板とし、その前面側には図示しないが、環状に取り付けられたガイドレールに囲まれて略円形状の遊技領域6が設けられている。
遊技領域6には、略中央部に図柄変動表示装置が設置される窓部で構成された表示部6aが設けられている。
表示部6aの周りには装飾部材6bや図柄始動入賞口6cおよび特別入賞口6d、普通図柄始動口6iなどがそれぞれ配置されている。遊技領域下部にはアウト球を回収するアウト口6eも設けられており、図柄始動入賞口6cや特別入賞口6dに入賞せずに落下したアウト球を遊技盤3の背面側から機外に排出できるようになっている。また、装飾部材6bの下部には、後述するステージ9で振分けられた遊技球が排出される排出口6fが設けられ、排出口6fは、図柄始動入賞口6cの鉛直上方に位置している。
さらに、装飾部材6bにおいて、表示部6aの上側には、遊技球をステージ9へ取り入れる取入口61b、62bが設けられ、この取入口61b、62bは、ステージ9の上方において、下向きに突出した接続口611b、621bに接続されている。取入口61b、62bに投入された遊技球は、接続口611b、621bからそれぞれ排出される。
また、前枠30の前面上部側には、遊技盤3を視認できるように透明なガラス盤を備えたガラス枠70が水平方向に開閉可能かつ着脱可能に設けられ、通常は、施錠装置4により閉鎖状態に保持されて遊技盤3の前面を覆っている。
前枠30の前面下部側でガラス枠70の下方には、球受け皿を構成している皿ユニット701が、前枠30に開閉支持されている背面板(図示されず)に取り付けられて設けてあり、皿ユニット701は、図示しない施錠装置により通常、閉鎖状態に保持されている。
皿ユニット701には、パチンコ球が存在する皿部701aだけではなく、皿部の正面右側下部に発射ハンドル701cが、そして、正面左側下部に灰皿701b等が設けられている。
表示部6aは、図柄変動表示装置である画像表示装置800(図3参照)を有し、その周囲は、装飾部材6bによって装飾されている。表示部6aが配置されている装飾部材6bの中央部には、図2に示すステージ9が設けられている。
図2は、ステージ9の全体斜視図であり、ステージ9は、装飾部材6b内に装填されたケーンシグ9a内に設けられている。ケーンシグ9aの内部には、ステージ本体90とステージ本体90を横断する方向に移動可能な1対の遮蔽部材101,102とを備えている。
ステージ本体90は、奥側に位置して垂直に延長されて前面に画像表示面801を有する奥側壁面と90aと、この奥側壁面90aに対して直角に折り曲げられて前側に延出する遊技球の転動面90bとを備えている。
奥側壁面90aの両側は前側に向けて折り返されて側壁90cを構成しており、側壁90cには、接続口611b、621bの下方に位置してこの接続口611b、621bから排出された遊技球を取り込んでステージ9内に導入可能な取り込み路90c1が設けられている。
取り込み路90c1は、接続口611b、621b(図1参照)側および側壁90cにそれぞれ開口しており、接続口611b、621bから取り込まれた遊技球をステージ本体90内に導入することができる。取り込み路90c1は、後述する遮蔽部材101,102の移動制御を行う駆動制御手段に対して制御開始信号を出力するゲートセンサを備えている。
転動面90bは、ステージ90内に導入された遊技球を遊技盤面に向けて転動させる遊技球流通部を構成しており、遊技球流通部をなす転動面90bは、ステージ90内に導入された遊技球を導入時の勢いを緩和させて中央に寄せやすくすることができる緩やかな凹凸面90b1と、凹凸面90b1から落下した遊技球を遊技盤面側に移動させる傾斜を持つ誘導面90b2とを備えている。
一方、遊技球流通部である転動面90bには、遊技球が遊技盤面に向かう側に転動面90bにおける誘導面90b2に連続する開放面を有した桶状溝からなる導球路90dが設けられており、導球路90dには、その一部、この場合には中央部に開口部90d1が設けられている。
導球路90dは、遊技球流通部をなす転動面90bを転動して遊技盤面側に向け移動する遊技球の排出方向を横断する方向に沿った長手方向を有し、開口部90d1に向けて遊技球が移動しやすいように傾斜面で構成されており、開口部90d1は、ステージ9内に導入された遊技球を他の位置に導くための導入口90eが接続されている。
本実施例における導入口90eは、図1に示した始動入賞口6cの鉛直上方に位置してステージ本体90とは別の位置に配置された関係を有する排出口6fに開口を対向させている。
遮蔽部材101,102は平面視形状および側面視形状がそれぞれL字状とされた部材であり、導球路90d内で導球路90dの長手方向に沿って往復できるように摺動可能に配置され、側壁90cに設けられたスリット90c2に対して導球路90d内に位置する摺動片部101a,102aを嵌合させている。
遮蔽部材101,102は、導球路90dに有する開口部90d1に対する移動位置を変更できる部材であり、変更位置に応じて導球路90dに有する開口部90d1に対する開口幅(図2において符号Lで示す幅)、つまり、遮蔽部材101,102同士が対向する間の間隔を変化させることで遊技球が導球路90d内に導入される確率を変化させることができるようになっている。
一方、遮蔽部材101,102には、摺動片部101a,102aの近傍に開放部101b、102bが形成されている。
開放部101b、102bは、遊技球流通部をなす転動面90bの延長上に位置する関係を持たせて設けられており、遮蔽部材101,102が導球路90dの開口部90d1を閉鎖している状態の時あるいは開口幅が遊技球の通過を許容できる状態にないときに転動面90bを移動して遊技面側に向かう遊技球を遊技盤面側に排出できるようになっている。
遮蔽部材101,102は、相互に逆方向移動あるいは独立して移動することができる部材であり、これらの動作を司るための移動機構として、図4に示す構成が用いられる。
図4は、移動機構を説明するためにステージ本体90の上面から見た図であり、同図において、遮蔽部材101,102の移動機構には、遮蔽部材101,102側に設けられたラック101c、102cと、これに噛み合うようにステージ本体90側に設けられたピニオン110を出力軸に有する駆動モータ111とが用いられる。
駆動モータ111は、位相制御が可能なステッピングモータが用いられ、図示しない駆動制御手段からの出力信号により、導球路90dに位置する開口部90d1に対する遮蔽部材101,102の開口幅を変化させることができるように回転方向および回転量が設定されるようになっている。図4において(A)は遮蔽部材101,102が閉じ態位にある状態を、そして(B)は閉じ態位から移動した状態をそれぞれ示している。
また、駆動制御手段では、取入口611b、621b内を遊技球が通過したことをゲートセンサにより検知されると、遮蔽部材101,102の移動態位として、閉じ態位を維持する場合あるいは閉じ態位から移動させる態位とを選択できるようになっており、移動させる場合の条件として、例えば、ゲートセンサからの検知信号により遮蔽部材101,102に設けてある表示面で抽選を行い、その結果に基づき移動態位を設定することも可能である。
一方、遮蔽部材101,102には、その表面に画像表示部802,802’が設けられている。
画像表示部802,802’は、ステージ本体90の奥側壁面90aに設けられた画像表示面801とは別の表示面を構成して第1,第2あるいは第1乃至第3の表示面というように区別されており、遮蔽部材101,102側を第1の画像表示ユニット部とし、奥側壁面90a側を第2の画像表示部として用いることができるようになっている。
第1,第2の画像表示ユニットは、それぞれが協働した内容あるいは独立して第1の画像表示ユニットに相当する遮蔽部材101,102側において第2の画像表示ユニットの表示内容とは別に、遮蔽部材101,102側の移動に関係付けた内容が表示できるようになっている。後者の移動に関係付けた内容としては、前述した抽選表示などがある。
本実施例では、画像表示部として液晶表示ユニットあるいはエレクトロルミネッセンス(EL)が用いられる。
本実施例は以上のような構成であるから、通常、遮蔽部材101,102は閉じ態位、つまり、遮蔽部材101,102の対向する片部同士が当接した状態に維持されて導球路90dに対して遊技球の導入が行えない状態とされている。
この状態で取入口611b、621b内に入った遊技球がステージ本体90側の取り込み路90c1を介してステージ本体90内の転動面90dに導入されると、図3において符号Pで示すように、遮蔽部材101,102に設けてある開放部101b、102bから遊技盤面側に向けて遊技球が排出される。このときの遊技球は、導球路90dの開口部90d1に入ることができないので、導入口90eを介した始動入賞口6cへの導入が行われない。従って、遮蔽部材101,102が閉じ態位にあるときにステージ本体90内に導入された遊技球は、遊技者にとっては始動入賞口6cに導入されないアウト球として認識されることになる。
一方、閉じ態位にある遮蔽部材101,102は、取入口611bあるいは621bに遊技球が入ると、遊技球が取り込み路60c1からステージ本体90の転動面90dに導入されるのに応じて駆動制御手段からの出力信号により遮蔽部材101,102の位置が変更される。つまり、遮蔽部材101,102が相互に同じ量を以て離れる方向に移動あるいは独立した量を以て移動することで導球路90dへの遊技球の導入確率が変化される。
遮蔽部材101,102は、導球路90d内で往復動(図2において符号F,Rで示す方向に移動)できる部材であるので、図2に示すように、導球路90d内の開口部90d1を中心にして互いに離れた位置に移動する場合、あるいはこの状態とは別に導入路90dの一方側に偏倚した後、開口部近傍まで戻るように移動する場合が選択される。このため、図2に示すように、開口部90d1を中心にして互いに離れた場合の開口幅が大きくなるほど開口部90d1への遊技球の導入確率が高められる。なお、図2において符号Sは、転動面90bを転動した遊技球が導球路90dに至る経路の一例を示している。
また、一方側に偏倚した場合には時間的な遅延があるものの、転動面90bを転動する遊技球の移動位置によっては遮蔽部材101,102同士の対向片部間に形成される隙間を介して遊技球が導球路90d内に入り込んで開口部90d1に導入されるのを期待することができるようになる。
一方、遮蔽部材101,102が移動して開口部90d1に対する開口幅を変更した場合には、奥側壁面90aに有する画像表示面801を露呈させて遮蔽部材101,102側の表示面と併せて表示内容を演出することができる。これにより、遊技者に対して、遮蔽部材101,102の移動により始動入賞口6cへの入賞の期待に併せて表示演出にも興味を抱かせることができるようになる。
次に、本遊技機における遊技制御を行う遊技制御手段について説明する。
(遊技制御手段)
図5において、遊技制御手段200は、遊技の進行や演出等を含む弾球遊技機100全体を統括制御する手段である。遊技制御手段200は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
遊技制御手段200は、遊技盤3の背面側に設けられた制御基板上に設けられている。ここで、遊技制御手段200は、1つの制御基板上に限らず、複数の制御基板上にわたって設けられていても良い。例えば、主として遊技の進行に直接係わる部分の制御を担当するメイン制御基板と、このメイン制御基板に電気的に接続され、主として演出に係わる部分(画像表示、ランプ類の点灯、及びサウンドの出力等)の制御を担当するサブ制御基板とを設けることが挙げられる。このようにする場合、上述した画像表示装置800は、サブ制御基板と電気的に接続される。また、メイン制御基板とサブ制御基板とは、中継基板などを介して接続される構成とすることもできる。
遊技制御手段200は、本実施形態では、以下の各手段を備える。
(入賞球検出手段)
入賞球検出手段21は、図柄始動入賞口6c及び特別入賞口6dに遊技球が入賞したときに、その入賞を検出するものである。これらの図柄始動入賞口6c及び特別入賞口6dには、それぞれ始動入賞口センサ6cs及び特別入賞口センサ6dsが設けられ、それぞれ入賞球検出手段21に電気的に接続されている。
すなわち、これらの始動入賞口センサ6cs及び特別入賞口センサ6dsは、それぞれ、本発明における遊技球の入賞を検知する遊技球検知センサの1つである。
始動入賞口センサ6csは、図柄始動入賞口6cの入口部分に設けられ、図柄始動入賞口6cへの遊技球の入賞を常時監視しているセンサである。図柄始動入賞口6cに遊技球が入賞すると、始動入賞口センサ6csを通過する。これにより、始動入賞口センサ6csから、そのときの検出信号が入賞球検出手段21に送信される。この検出信号を受信したときに、入賞球検出手段21は、図柄始動入賞口6cに遊技球が入賞したことを検出する。
同様に、特別入賞口センサ6dsは、特別入賞口6dの所定位置に設けられ、特別入賞口6dへの遊技球の入賞を常時監視しているセンサである。特別入賞口6dに遊技球が入賞すると、特別入賞口センサ6dsを通過する。これにより、特別入賞口センサ6dsから、そのときの検出信号が入賞球検出手段21に送信される。この検出信号を受信したときに、入賞球検出手段21は、特別入賞口6dに遊技球が入賞したことを検出する。
(抽選手段)
抽選手段22は、入賞球検出手段21により、図柄始動入賞口6cへの遊技球の入賞が検出されたことを条件として、図柄変動表示装置6jに表示する停止図柄に関する抽選を行うものであり、本実施形態では、▲1▼当選/非当選の有無、▲2▼図柄変動表示装置6jの図柄の変動表示後の停止図柄、及び▲3▼図柄の変動表示中の変動パターンの抽選を行う。抽選手段22は、これらの▲1▼〜▲3▼の抽選を行うべく、当たり抽選手段22aと、停止図柄抽選手段22bと、変動パターン抽選手段22cとを備える。
(当たり抽選手段)
当たり抽選手段22aは、本実施形態では、当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数取得手段と、当たり判定手段とを備える。
当たり判定用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期(例えば、16ビット乱数による0〜65535の周期)を有する当たり判定用乱数を発生させる。当たり判定用乱数取得手段は、当たり判定用乱数発生手段によって発生した当たり判定用乱数のうち1の当たり判定用乱数を、所定の時、本実施形態では始動入賞口センサ6csから送信された検出信号を入賞球検出手段21が受信した時に取得する。
当たり判定手段は、当たり判定用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数に基づいて、当選であるか非当選であるかを判定する。当たり判定用乱数発生手段が発生させる所定の周期の当たり判定用乱数のうち、当選に該当する乱数が予め定められている。そして、当たり抽選用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数が、当選に該当する乱数と一致する場合には当選と判定し、一致しない場合には非当選と判定する。
ここで、本実施形態では、遊技状態が通常遊技状態又は後述する時間短縮遊技状態のときは、当選確率は、1/327に設定されている。
これに対し、後述する確率変動遊技状態では、当選確率は、1/51に設定されている。
(停止図柄抽選手段)
停止図柄抽選手段22bは、当たり抽選手段22aの当たり判定手段の判定結果に基づいて、図柄変動表示装置6jに停止表示すべき停止図柄を抽選するものである。ここで、当たり抽選手段22aの当たり判定手段により、当選と判定された場合には、複数の当選図柄から、いずれか1の当選図柄を抽選によって選択する。
当たり抽選手段22aの当たり判定手段により当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段22bは、当選図柄選択用乱数発生手段と、当選図柄選択用乱数取得手段と、当選図柄選択手段とを備える。
当選図柄選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する当選図柄選択用乱数を発生させる。そして、当選図柄選択用乱数取得手段は、当選図柄選択用乱数発生手段によって発生した当選図柄選択用乱数のうち1の当選図柄選択用乱数を取得する。次いで、当選図柄選択手段は、当選図柄選択用乱数取得手段で取得した当選図柄選択用乱数に対応する当選図柄を選択する。
本実施形態では、図柄変動表示装置6jに停止表示される停止図柄は、左、中及び右の3図柄(数字)から構成されており、「000」〜「999」までの1000通り有する。そして、3つの図柄の全てが同一であるものを当選図柄に設定している。このとき、停止図柄抽選手段22bは、当たり抽選手段22aの当たり判定手段により当選と判定された場合には、「000」、「111」、「222」、・・「999」までの10通りの当選図柄のうち、いずれか1を選択するようにする。
なお、本実施形態では、「000」、「111」、「222」、・・「999」までの10通りの当選図柄は、全て同一確率で選択される。すなわち、各当選図柄の選択確率は、それぞれ1/10に設定されている。これにより、当選図柄として奇数図柄(「111」、「333」等)が選択される確率と、偶数図柄(「000」、「222」等)が選択される確率とは、ともに1/2となる。
ここで、本実施形態の弾球遊技機100では、遊技状態として、通常遊技状態、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態の3種類が設けられている。
「確率変動遊技状態」とは、図柄変動表示装置6jにより停止表示された図柄が当選図柄のうちの奇数図柄(例えば「111」)となった場合に、その特別遊技が終了した後の遊技で、次の特別遊技が開始されるまでに設定される遊技状態であって、当選確率が通常遊技状態及び時間短縮遊技状態より高い遊技状態(上述のように、1/51の当選確率を有する遊技状態)をいう。
また、「時間短縮遊技状態」とは、確率変動遊技状態のときに図柄変動表示装置6jにより停止表示された図柄が当選図柄のうちの偶数図柄(例えば「222」)となった場合に、その特別遊技の終了後の遊技において、所定遊技回数(例えば100遊技)間だけ設定される遊技状態をいう。そして、時間短縮遊技状態で所定遊技回数が行われると、時間短縮遊技状態が終了し、通常遊技状態に移行する。
ここで、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態では、図柄変動表示装置6jによる図柄の変動開始から停止表示されるまでの時間が通常遊技状態より短い時間に設定される。
なお、通常遊技状態又は時間短縮遊技状態のときに図柄変動表示装置6jにより停止表示された図柄が当選図柄のうちの偶数図柄(例えば「222」)となった場合には、その特別遊技が終了した後の遊技は、通常遊技状態となる。通常遊技状態及び時間短縮遊技状態は、上述したように、1/327の当選確率を有する遊技状態である。
また、当たり抽選手段22aの当たり判定手段により非当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段22bは、非当選図柄選択用乱数発生手段と、非当選図柄選択用乱数取得手段と、非当選図柄選択手段とを備える。
非当選図柄選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する非当選図柄選択用乱数を発生させる。そして、非当選図柄選択用乱数取得手段は、非当選図柄選択用乱数発生手段によって発生した非当選図柄選択用乱数のうち1の非当選図柄選択用乱数を取得する。次いで、非当選図柄選択手段は、非当選図柄選択用乱数取得手段で取得した非当選図柄選択用乱数に対応する非当選図柄を選択する。
本実施形態では、非当選と判定された場合には、左図柄、中図柄及び右図柄ごとに、それぞれ独立して上述の非当選図柄選択用乱数発生手段により乱数を取得し、その取得した乱数に基づいて、左図柄、中図柄及び右図柄を選択する。
ここで、停止図柄抽選手段22bは、当たり抽選手段22aの当たり判定手段により非当選と判定された場合には、「000」〜「999」までの1000個の停止図柄のうち、「000」、「111」、・・、「999」の10個の当選図柄とならないように、非当選図柄を選択する。
(変動パターン抽選手段)
変動パターン抽選手段22cは、図柄変動表示装置6jに表示すべき図柄の変動パターンを抽選するものである。
変動パターン抽選手段22cは、変動パターン選択用乱数発生手段と、変動パターン選択用乱数取得手段と、変動パターン選択手段とを備える。
変動パターン選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する変動パターン選択用乱数を発生させる。そして、変動パターン選択用乱数取得手段は、変動パターン選択用乱数発生手段によって発生した変動パターン選択用乱数のうち1の変動パターン選択用乱数を取得する。次いで、変動パターン選択手段は、変動パターン選択用乱数取得手段で取得した変動パターン選択用乱数と、当たり抽選手段22aの当たり判定手段での判定結果、又は停止図柄抽選手段22bで選択された停止図柄(当選図柄又は非当選図柄)とに基づいて、複数種類の図柄の変動パターンを記憶したデータテーブルを参照して、いずれか1つの変動パターンを選択する。
本実施形態では、当選時用と非当選時用との2つの(変動パターン選択用の)データテーブルを設けておき、当たり判定手段により当選と判定されたときは、当選時用のデータテーブルを用いて、取得した変動パターン選択用乱数に対応する変動パターンを選択する。同様に、当たり判定手段により非当選と判定されたときは、非当選時用のデータテーブルを用いて、取得した変動パターン選択用乱数に対応する変動パターンを選択する。
ここで、本実施形態では、図柄の変動表示の開始時には、3つの図柄の全てを変動表示した後、左図柄、右図柄、中図柄の順に停止表示させ、最終的に、3つの図柄の全てを停止表示する。
このとき、3つの図柄のうち、左図柄及び右図柄が同一であるときには、リーチ状態である旨の表示を行うように制御する。ここで、リーチ状態とは、左図柄及び右図柄が停止し、中図柄が未だ変動表示中の場合に、左図柄と右図柄とが同じ図柄となっている状態をいう。
例えば、選択された停止図柄が「333」や「777」のように当選図柄であるとき、又は「313」や「787」のように、左及び右の図柄が同一であるが中図柄が同一でないときには、左及び右の図柄を停止表示させるとともに、中の図柄を変動表示して、リーチ状態である旨を表示する。そして、このような停止図柄が選択されたときには、リーチ状態である旨の表示を行う変動パターンが選択される。この変動パターンには、最終的に当選図柄で停止表示される信頼度が異なる複数の変動パターンが予め設けられている。例えば、当選図柄で停止表示される確率が低い変動パターン1と、当選図柄で停止表示される確率が高い変動パターン2とを設けることが挙げられる。
この場合に、停止図柄抽選手段22bによって当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段22cは、変動パターン1よりも変動パターン2の方を高い確率で選択するようにする。
これに対し、停止図柄抽選手段22bによって非当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段22cは、変動パターン2よりも変動パターン1の方を高い確率で選択するようにする。
(図柄表示制御手段)
図柄表示制御手段23は、図柄始動入賞口6cへの遊技球の入賞により、入賞球検出手段21が検出信号を受信したことを条件として、図柄変動表示装置6jの図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
図柄表示制御手段23は、抽選手段22の抽選結果に基づいて、図柄の変動表示及び停止表示を制御する。すなわち、図柄表示制御手段23は、停止図柄抽選手段22bによって選択された停止図柄、及び変動パターン抽選手段22cによって選択された変動パターンに従い、図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御する。
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段24は、当たり抽選手段22aの当たり判定用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数が当選の乱数と一致し、図柄変動表示装置6jにより停止表示された図柄が当選図柄(例えば「777」)となった場合に、特別遊技に移行させ、その終了条件を満たすまで特別遊技を実行するものである。ここで「特別遊技」とは、通常遊技以上に遊技球が入賞しやすい状態が作り出され、それまで以上に賞球の獲得が期待できる遊技である。
特別遊技中は、特別遊技制御手段24は、特別入賞口6dの開放及び閉鎖動作を行うための特別入賞口駆動装置6ddの駆動を制御する。
特別遊技制御手段24は、特別入賞口駆動装置6ddの駆動を制御して特別入賞口6dを開放しつつ、特別入賞口6dの開放時間や特別入賞口6dに入賞した球数のカウント等を行う。そして、所定の条件を満たしたと判別したときは、特別入賞口6dを一旦閉鎖するように特別入賞口駆動装置6ddの駆動を制御する。
そしてまた、再度、特別入賞口6dの開放条件を満たすと判別したときは、特別入賞口駆動装置6ddの駆動を制御して特別入賞口6dを開放しつつ、特別入賞口6dの開放時間や特別入賞口6dに入賞した球数のカウント等を行う。
具体的には、特別入賞口6dに所定数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、又は所定時間(例えば30秒間)経過するまで1回の開放状態を維持する。この間、特別入賞口6d内に設けられた特定領域(開放を継続する権利を獲得するための領域をいう。図示せず。)を通過したときは、再度、上記の開放状態が繰り返される。特別遊技中は、この動作は、特定領域を通過したことを条件として、所定回数(例えば15回)まで連続するように設定されている。なお、特別入賞口6d内の特定領域には、遊技球の通過を検出するためのセンサ(図示せず)が設けられており、そのセンサの検出結果が特別遊技制御手段24に送信されるように構成されている。
そして、特別遊技制御手段24は、特別遊技中に、特別遊技の終了条件を満たすか否かを判別し続け、特別遊技の終了条件を満たすと判別したときには、特別遊技を終了するように制御する。
(球搬出制御手段)
球搬出制御手段25は、賞球の払出し等を行うための球搬出装置25dの駆動を制御するものである。上述したように、始動入賞口センサ6cs及び特別入賞口センサ6dsからの検出信号を入賞球検出手段21が受信したときに、その入賞に対応する数の賞球を払い出すように、球搬出装置25dを制御する。球搬出装置25dは、駆動されると、球を弾球遊技機1の皿701aに払い出す。
(普通図柄制御手段)
普通図柄制御手段26は、上述した普通図柄変動表示装置264dの変動表示及び停止表示を制御するためのものであり、以下の各手段を備える。
(入球検出手段)
入球検出手段262は、有効となっている普通図柄始動口6iを遊技球が通過したときに、それを検出するものである。
ここで、普通図柄始動口センサ6isは、普通図柄始動口6iの遊技球の通過領域の少なくとも一部に配置されており、普通図柄始動口6iの遊技球の通過を常時監視しているセンサである。
普通図柄始動口6iを遊技球が通過すると、普通図柄始動口センサ6isから、そのときの検出信号が入球検出手段262に送信される。この検出信号を受信したときに、入球検出手段262は、普通図柄始動口6iを遊技球が通過したことを検出する。
なお、無効となっている普通図柄始動口6iを遊技球が通過したときは、その無効となっている普通図柄始動口6iの普通図柄始動口センサ6isは、遊技球を検出しない。すなわち、検出信号を入球検出手段262に送信しないように制御する。
(普通図柄抽選手段)
普通図柄抽選手段263は、有効となっている普通図柄始動口6iを遊技球が通過したことを条件として、普通図柄変動表示装置264dに停止表示すべき図柄を抽選によって決定するものである。
普通図柄抽選手段263は、上述した当たり抽選手段22aと同様に、当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数値取得手段と、当たり判定手段とを備える。
すなわち、普通図柄抽選手段263は、例えばソフトウェア乱数によって所定の周期を有する当たり判定用乱数を発生させ、有効となっている普通図柄始動口6iの遊技球の通過時に、当たり判定用乱数値を取得し、その当たり判定用乱数値に基づいて当選であるか非当選であるかを判定する。
さらに、普通図柄抽選手段263は、上記の当選であるか非当選であるかの判定結果に基づいて、普通図柄変動表示装置264dに停止表示すべき図柄を決定する停止図柄決定手段を備える。
普通図柄抽選手段263は、取得された当たり判定用乱数値が当選と判定されたときには、停止表示すべき図柄を「7」に決定する。また、普通図柄抽選手段263は、取得された当たり判定用乱数値が非当選と判定されたときには、停止表示すべき図柄を「5」又は「6」に決定する。
ここで、「5」又は「6」のいずれの図柄を選択するかは、停止図柄選択用乱数発生手段で停止図柄選択用乱数を発生させ、停止図柄選択用乱数値取得手段で1の停止図柄選択用乱数値を取得する。次いで、取得した停止図柄選択用乱数値に対応する停止図柄(「5」又は「6」のいずれか)を選択する。
また、普通図柄抽選手段263は、有効となっている普通図柄始動口6iの状態に応じて、すなわち通常確率か高確率かで、当選であるか非当選であるかの判定方法が異なるように制御する。通常確率と高確率とで、ともに普通図柄始動口6iの遊技球の通過時に当たり判定用乱数値を取得する点は同じであるが、当選確率が異なるようにする。本実施形態では、通常確率では1/2の確率で当選となるように設定され、高確率では9/10の確率で当選となるように設定されている。すなわち、通常確率時及び高確率時は、それぞれ、取得される当たり判定用乱数値のうち1/2、及び9/10が当選と判定される乱数値となる。
(普通図柄変動制御手段)
普通図柄変動制御手段264は、普通図柄始動口6iを遊技球が通過したときに、普通図柄抽選手段263の抽選結果に基づいて、普通図柄変動表示装置264dの図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
普通図柄変動制御手段264は、普通図柄変動表示装置264dの図柄を所定時間変化させた後、最終的には、普通図柄抽選手段263によって決定された図柄を普通図柄変動表示装置264dに停止表示させる。
(球誘導装置制御手段)
球誘導装置制御手段265は、普通図柄抽選手段263の抽選結果に基づいて、球誘導装置265dの作動を制御するものである。具体的には、普通図柄抽選手段263による抽選で当選したときには、球誘導装置265dを作動させるように制御する。これとは逆に、普通図柄抽選手段263による抽選で非当選であったときは、球誘導装置265dを作動させない。
作動させる時期としては、普通図柄変動表示装置264dの図柄が所定時間変動し、普通図柄抽選手段263によって決定された図柄が普通図柄変動表示装置264dに停止表示された直後である。
普通図柄抽選手段263による抽選で当選したときには、普通図柄変動表示装置264dには、最終的に「7」の図柄が停止表示される。その直後に、球誘導装置制御手段265は、球誘導装置265dを作動させて、図柄始動入賞口6cの入口部分の電動チュリップ6hを拡大させる。
また、本実施形態では、普通図柄変動制御手段264は、遊技状態に応じて、普通図柄変動表示装置264dの図柄の変動時間を変化させるように制御する。
さらに、球誘導装置制御手段265は、遊技状態に応じて、球搬出装置35の作動時の作動時間が変化するように制御する。
先ず、通常遊技状態では、普通図柄変動表示装置264dによる図柄の変動が開始されてから停止するまでの時間を30秒に設定する。そして、普通図柄抽選手段263の抽選で当選したときに、球誘導装置制御手段265は、球誘導装置265dを作動させる時間を0.5秒に設定する。
すなわち、30秒間、普通図柄変動表示装置264dによる図柄の変動表示が行われ、図柄が停止表示された後、当選時には、0.5秒間、球誘導装置265dが作動して、図柄始動入賞口6cに遊技球が入賞しやすくなる状態が形成される。
これに対し、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態では、普通図柄変動制御手段264は、普通図柄変動表示装置264dによる図柄の変動が開始されてから停止するまでの時間を5秒に設定する。そして、球誘導装置制御手段265は、普通図柄抽選手段263の抽選で当選したときに、球誘導装置265dを作動させる時間を3秒に設定する。
すなわち、5秒間、普通図柄変動表示装置264dによる図柄の変動表示が行われ、図柄が停止表示された後、当選時には、3秒間、球誘導装置265dが作動して、図柄始動入賞口6cに遊技球が入賞しやすくなる状態が形成される。
以上より、通常遊技状態では、図柄始動入賞口6cへの遊技球の入賞しやすさは、ほとんど変化しない。しかし、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態では、図柄始動入賞口6cへの遊技球の入賞しやすさが通常遊技状態より大幅に高くなる。
(画像表示制御手段)
画像表示制御手段27は、画像表示装置800に表示される演出画像を制御するものである。演出画像は、既述の後面側画像表示部810と、前面側画像表示部820、830に表示される。
画像表示制御手段27は、以下の各手段を備える。
(画像内容記憶手段)
画像内容記憶手段271は、各画像表示部810、820、830に表示される画像の内容を記憶したものであり、例えば画像データをROM等に記憶したものから構成されている。画像データとしては、各画像表示部810、820、830ごとに設けられ、これには、静止画、動画がそれぞれ含まれる。
(画像選択手段)
画像選択手段272は、画像内容記憶手段271に記憶された複数種類の画像の中から、いずれか1つの画像を選択するものである。
例えば、複数の画像データの中から1つの画像データを選択するときに、選択条件が予め定められていない場合には、ソフトウェア乱数を用いた抽選等によってランダムに1つを選択する。
また、本実施形態では、以下のように、予め選択条件が定められている場合がある。
第1に、画像選択手段272は、普通図柄始動口6iの機能(有効か無効か、及び有効であるときは通常確率か高確率か)によって、その機能に対応する画像を画像内容記憶手段271の中から選択する。
例えば、本実施形態では、普通図柄始動口6iが無効であるときの特有の画像データ、普通図柄始動口6iが有効であって通常確率であるときの特有の画像データ、及び普通図柄始動口6iが有効であって高確率であるときの特有の画像データがそれぞれ画像内容記憶手段271に記憶されている。
そして、画像選択手段272は、普通図柄始動口6iの機能に対応する画像データを選択する。
また第2に、画像選択手段272は、遊技状態が通常遊技状態、時間短縮遊技状態、及び確率変動遊技状態に応じて、それぞれ対応する画像データを画像内容記憶手段271の中から選択する。
本実施形態では、通常遊技状態であるときの特有の各種遊技部材の画像データ、時間短縮遊技状態であるときの特有の各種遊技部材の画像データ、及び確率変動遊技状態であるときの特有の各種遊技部材の画像データがそれぞれ画像内容記憶手段271に記憶されている。
そして、画像選択手段272は、遊技状態に対応する画像データを選択する。
(画像内容変更手段)
画像内容変更手段273は、画像表示装置800に表示する画像の内容を変更するように制御するものである。
上述のように、画像表示制御手段27は、普通図柄始動口6iの機能や、遊技状態に応じて異なる意匠用画像を表示するように制御するが、この場合に、画像内容変更手段273は、意匠用画像を変更すべきか否かを常時監視する。そして、画像内容変更手段273は、普通図柄始動口6iの機能や遊技状態が変化したときには、意匠用画像の内容を変更するように制御する。これにより、画像選択手段272は、対応する画像データを画像内容記憶手段271の中から再度選択する。
(駆動制御手段)
駆動装置制御手段28は、遮蔽部材101,102を開閉移動させる駆動モータ111の駆動を制御する。駆動装置制御手段28は、駆動モータ111の回動角度を制御することによって、遮蔽部材101,102の開閉位置を制御する。駆動装置制御手段28には、ゲートセンサ28sが接続され、制御開始信号がゲートセンサ28sから供給される。
本発明実施例による遊技機の正面図である。 本発明実施例の要部構成であるステージの全体構成を示す斜視図である。 図2に示したステージの一態様を示す斜視図である。 図2に示したステージに用いられる遮蔽部材の移動機構を説明するための模式図であり、(A)は遮蔽部材が閉じ態位にある状態を、(B)は遮蔽部材が閉じ態位から移動した状態をそれぞれ示している。 遊技制御手段の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 パチンコ遊技機
6 表示領域
6a 表示部
6c 始動入賞口
90 ステージ本体
90a 奥側壁面
90b 遊技球流通部をなす転動面
90b1 凹凸面
90b2 誘導面
90c 側壁
90c1 取り込み路
90d 導球路
90d1 開口部
90e 導入口
101,102 遮蔽部材
101c,102c 移動機構の一部をなすラック
110 移動機構の他部をなすピニオン
111 駆動モータ
800 画像表示装置
801 第2の画像表示ユニット
802,802’ 第1の画像表示ユニット
L 開口幅
200 遊技制御手段

Claims (9)

  1. 遊技盤面内に設けられているステージ内に遊技球を導入可能な構成を備えた遊技機において、
    前記ステージには、該ステージ内に導入された遊技球を所定の入賞口に導く導入口と、
    前記ステージ内に導入された遊技球を遊技盤面に向けて転動させることが可能な遊技球流通部と、
    前記遊技球流通部における遊技球の転動面に連続して設けられた開放面を有する桶状溝からなり、一部に前記遊技球を前記導入口に向けて導くことが可能な開口部を有した導球路と、
    前記導球路の開口部を横断する方向に沿って移動可能に設けられ、該開口部の一部を閉鎖する遮蔽部材と、
    前記遮蔽部材の駆動部として用いられ、前記導球路における開口部に対する前記遮蔽部材の移動位置を変更することで該開口部の開口幅を変更させることが可能な移動機構とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技球流通部は、前記ステージに導入されて遊技球が前記遊技盤面に向けて移動するステージ側の面と、前記遮蔽部材に形成されて前記ステージ側の面に連続可能な開放部とで構成され、該ステージ側の面を移動した遊技球が遮蔽部材の移動位置によって該遮蔽部材の開放部から前記遊技盤面に向けて排出可能となることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記導球路は、前記遊技球流通部における前記遊技球の排出方向を横断する向きに長手方向を有し、前記遮蔽部材は、該導球路の長手方向に沿って往復動可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記遮蔽部材は1対で設けられ、前記移動機構は該遮蔽部材を相互に逆方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至3のうちの一つに記載の遊技機。
  5. 前記遮蔽部材は1対で設けられ、前記移動機構は該遮蔽部材をそれぞれ独立して移動させることを特徴とする請求項1乃至3のうちの一つに記載の遊技機。
  6. 前記遮蔽部材は、その表面に画像表示ユニットを備えていることを特徴とする遊技機。
  7. 前記画像表示ユニットは、液晶表示ユニットであることを特徴とする請求項6記載の遊技機。
  8. 前記画像表示ユニットは、エレクトロルミネッセンス(EL)表示ユニットであることを特徴とする請求項6記載の遊技機。
  9. 前記画像表示ユニットは、前記遮蔽部材側に位置する第1の画像表示ユニットと前記ステージ奥側の壁面に位置する第2の画像表示ユニットとを備えていることを特徴とする請求項1乃至8のうちの一つに記載の遊技機。
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