JP2006278784A - 熱電変換材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlと同じ基本構造を持ち、有害元素含まずに出力因子(Power factor)PをFeVAlより大きくすることができる熱電変換材料を提供する。
【解決手段】熱電変換材料は、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素で置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−xで表される組成を有する。希土類元素としてYが使用されるのが好ましい。希土類元素をYとした場合、希土類元素の組成Xは0.006〜0.079の範囲が好ましい。
【選択図】 図7

Description

本発明は、熱電変換材料に関する。
従来、熱エネルギーと電気エネルギーとの相互変換が可能な熱電変換素子が知られている。この熱電変換素子は、p型及びn型の二種類の熱電変換材料を用いて構成されており、この二種類の熱電変換材料を電気的に直列に接続し、熱的に並列に配置した構成とされている。この熱電変換素子は、両端子間に電圧を印加すれば、正孔の移動及び電子の移動が起こり、両面間に温度差が発生する(ペルチェ効果)。また、この熱電変換素子は、両面間に温度差を与えれば、やはり正孔の移動及び電子の移動が起こり、両端子間に起電力が発生する(ゼーベック効果)。このため、熱電変換素子をパーソナルコンピュータのCPU、冷蔵庫、カーエアコン等の冷却用の素子として用いたり、ごみ焼却炉等から生ずる廃熱を利用した発電装置用の素子として用いたりすることが検討されている。
従来、熱電変換素子を構成する熱電変換材料として、BiTeやPbTe等が実用化されている。また、Bi−Te系の材料でn型の熱電変換材料を形成する際には一般にSeが添加される。これらの熱電変換材料を構成する元素のBi、Te、Pb及びSeは毒性が強いため、環境汚染のおそれがある。
環境汚染の少ない熱電変換材料として、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してFe、V及びAlの少なくとも1元素の少なくとも一部が他の元素で置換され、置換する元素が原子量の大きいものとされることによって、電子をキャリアとするn型になるように制御されているものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。そして、Feに代えて置換する他の元素が周期表における第4〜6周期の9族及び10族からなる群から選ばれ、Vに代えて置換する他の元素が周期表における第4〜6周期の6族及び7族からなる群から選ばれ、Alに代えて置換する他の元素が周期表における第3〜6周期の14〜16族からなる群から選ばれる。
特許文献1には、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してFe、V及びAlの少なくとも1元素の少なくとも一部が他の元素で置換され、置換する元素が原子量の大きいものとされることによって、正孔をキャリアとするp型になるように制御されているものも提案されている。そして、Vに代えて置換する他の元素が周期表における第4〜6周期の4族からなる群から選ばれ、Alに代えて置換する他の元素が周期表における第3〜6周期の2族からなる群から選ばれる。
また、p型の熱電変換材料として、FeAl100−x−y(ただし、40≦x≦49、26≦y≦40である)で表される組成を有し、ホイスラー構造を主相とする化合物で、Feの一部又はAlの一部が他の元素で置換されているものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2には、Feの一部を置換する元素としては、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Nb、Mo、Ag、Hf、Ta、W、Y及び希土類元素が挙げられ、Alの一部を置換する元素としては、C、N、Si、P、S、Mg、Ga、Ge、Sn、Sb、In及びBiが挙げられている。そして、Alの一部を置換する元素としては、熱伝導度を低減する効果が高いことから、Sn、Sb、In及びBiが特に好ましい旨が記載されている。
特開2004−253618号公報(明細書の段落[0012]〜[0014],[0020]〜[0022]) 特開2004−119648号公報(明細書の段落[0016]〜[0021])
しかしながら、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの一部を他の元素と置換した構成の熱電変換材料に対する研究はまだ十分ではない。本願発明者は、ホイスラー合金型の結晶構造を有するFeVAlに関して鋭意研究した結果、本発明に至った。
本発明の目的は、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlと同じ基本構造を持ち、有害元素含まずに出力因子(Power factor)PをFeVAlより大きくすることができる熱電変換材料を提供することにある。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素で置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−xで表される組成の熱電変換材料である。但し、0<X<1である。
この発明では、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlに有害でない添加元素が存在する状態で、出力因子(Power factor)PをFeVAlより大きくすることができる。また、熱電変換材料を製造する際に、原料としてFe、V、Alの他に希土類元素を添加することで、FeVAlの製造方法と同様の方法で製造することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記希土類元素は、Y、Nd及びTbから選ばれた一つである。この発明では、出力因子PがFeVAlより大きくなることに加えて、熱電変換材料の熱伝導率が低下するため、出力因子Pの大きさが同じ場合でも、熱伝導率が低下しない熱電変換材料に比較して性能指数が大きくなる。ここで、「性能指数」とは、出力因子Pを熱伝導率で割った値(Z)として定義されるものであり次式で表される。
Z=α/(ρκ)…(1)
P=α/ρ…(2)
但し、αはゼーベック係数、ρは電気抵抗率、κは熱伝導率である。
請求項3に記載の発明は、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素及びSiで置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−m−nSiで表される組成の熱電変換材料である。但し、0<m<1、0<n<1、0<m+n<1である。
この発明では、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlに有害でない添加元素が存在する状態で、出力因子(Power factor)PをFeVAlより大きくすることができる。また、熱電変換材料を製造する際に、原料としてFe、V、Alの他に希土類元素及びSiを添加することで、FeVAlの製造方法と同様の方法で製造することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記希土類元素はYである。この発明では、Y以外の希土類元素を使用した場合に比較して、出力因子Pが大きくなる。
本発明によれば、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlに比較して、Alの一部が希土類元素で置換されたことで、有害元素を含まずに出力因子(Power factor)PをFeVAlより大きくすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を説明する。
この実施形態では、熱電変換材料は、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAl(アルミニウム)の一部が希土類元素で置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−xで表される組成を有する。但し、0<X<1。この組成を有する熱電変換材料においては、希土類元素はドナーとして働き、n型の熱電変換材料となる。
FeVAl1−xで表される組成を有する熱電変換材料の出力因子Pは、いずれも室温付近で大きな値となり、温度が高くなるに従って減少する。
Alの一部を希土類元素と置換した場合、Smを除き、前記組成Xが0.02〜0.03までは置換割合が増えるに従って出力因子Pが大きくなるが、0.02〜0.03でピークとなり、それ以上置換割合が増えると出力因子Pが小さくなる。一方、Sm(サマリウム)で置換した場合は、前記組成Xが0.05まで置換割合が増えるに従って出力因子Pが大きくなるが、増大割合は小さい。
FeVAl1−xで表される組成を有する熱電変換材料の出力因子Pの最大値同士を比較すると、MがY(イットリウム)の場合が最大となり、以下、Nd(ネオジウム)、Gd(ガドリニウム)、Tb(テルビウム)、Sm(サマリウム)の順に小さくなる。しかし、いずれの希土類元素で置換した場合でも、希土類元素で置換されていない基準のFeVAlにおける出力因子Pの値に対して、組成Xが0.03以上変化する範囲にわたって5倍以上の値になる。
Alの一部を希土類元素と置換した場合、希土類元素としてY、Nd及びTbを用いた場合は、置換割合即ち組成Xが増えるに従って、熱伝導率が低下する。従って、出力因子Pの大きさが同じ場合でも、熱伝導率が低下しない熱電変換材料に比較して性能指数が大きくなる。
Smの場合は、組成Xが0.01付近に熱伝導率のピークがあり、ピーク値は置換しないFeVAlの熱伝導率より大きく、組成Xが0.02強までは、FeVAlの熱伝導率より大きな熱伝導率となる。また、Gd(ガドリニウム)の場合は、組成Xが0.02付近に熱伝導率のピークがあり、ピーク値は置換しないFeVAlの熱伝導率より大きく、ピーク値はSmの組成Xが0.02強の熱伝導率の値とほぼ等しい。
以下、実施例によりさらに詳細に説明する。但し、それらは例示であって、本発明を限定するものではない。
<試料作製>
熱電変換材料の試料作製はアーク溶解法により行った。出発原料として、純度がFe(99質量%)、V(99質量%)、Al(99.9質量%)、希土類(Y,Nd,Sm,Gd,Tb)(99.9質量%)の素材(原料)を準備し、これらを表1に示す組成となるように大気中で秤量(1回に約16gを使用)して、原料混合物とした。この原料混合物を日本特殊機械(株)製の非消耗式アーク溶解炉により溶解した。溶解は高純度Ar雰囲気(99.9999%)中で行った。アーク溶解により得られる合金の組成が均一となるように、複数回(例えば、5回)の再溶解を繰り返した後、冷却してインゴットを得た。
Figure 2006278784
<測定試料の作製>
試料作製で得られた合金インゴットから、所定の大きさの試料をbrother (株)製のワイヤー放電加工機HS−300によって切り出した。その試料を石英管に入れ、真空封入した後、1273Kで48時間の均質化熱処理を施したものを測定試料とした。
<硬さ試験>
希土類元素を添加したことによる機械特性を評価するため、(株)明石製作所製のMVK−GI型微小硬度計により硬さ測定を行った。試料の長手方向に沿って1mm間隔に12点測定し、そのうち最大値及び最小値を除いた10点の平均値を硬さとした。荷重は100gで行った。測定用試料は作製した合金を#1500までエメリー紙で研磨後、粒径0.05μmのアルミナ粉末でバフ研磨したものを用いた。
<X線回折>
作製した試料の相同定をX線回折法(XRD)で行った。均質化処理を施した試料をメノウ鉢で粉砕した。その後、1273Kで1時間の歪み取りを行い、この合金粉末をガラス製ホルダーに平らになるように敷き詰め、コロジオンによって固定して試料とした。
<組成分析>
作製した合金の組成分析を日本電子(株)製の走査型電子顕微鏡(SEM)に付属したエネルギー分散型X線分光器(EDX)を用いて行った。分析条件は倍率1000倍、加速電圧20kVであり、試料の長手方向に沿って端から端まで12点測定し、そのうち最大値及び最小値を除いた10点の平均値を試料の組成とした。1点は100秒間測定した。測定用試料は作製した合金を#1500までエメリー紙で研磨後、粒径1μmのアルミナ粉末でバフ研磨したものを用いた。
<電気的性質の測定>
試料の電気的特性をULVAC理工(株)製の熱電能測定装置ZEM−1により測定した。この装置は、試料全体を加熱する加熱炉、計測機器、パソコン及び真空排気装置から構成されており、熱起電力E及び電気抵抗率ρが測定できる。図1に熱電能測定装置の測定部の構成を模式的に示す。測定部10は、試料Sを挟持する一対の電極11,12と、一対のプローブ13a,13bと、プローブ間電圧測定部14とを備えている。
測定用試料はbrother (株)製のワイヤー放電加工機HS−300を用いて、4×4×18mm程度のサンプルに切り出した。サンプルの各面を#1500までエメリー紙で研磨した。試料とプローブ及び電極との接触面はさらに粒径1μmのアルミナ粉末でバフ研磨を行った。この試料を高温端、低温端電極間に固定し、プローブを接触させた。一組のプローブで高温端温度Th、低温端温度Tc及びプローブ間電圧を測定する。測定は、炉内にHeガスを0.05MPa入れた状態で、炉内温度が約313〜1073Kの温度範囲で、プローブ間の温度差は約10Kで行った。測定時は100mAの定常電流を供給した。プローブの平均温度T=(T+T)/2を試料温度とした。
ゼーベック係数αは次式(3)から求められる。
α=E/ΔT…(3)
但し、Eはプローブ間の熱起電力、ΔTはプローブ間の温度差(T−T)である。
電気抵抗率ρは典型的な測定方法である四端子法により測定した。すなわち、定常電流(100mA)により生じた電圧降下を電圧端子間、この場合プローブ間で測定した。試料の断面積Aを使い、次式(4)で電気抵抗率ρを求めた。
ρ=(R・A)/L…(4)
但し、Lはプローブ間距離、Rは試料の抵抗値であり、R=V1/(V2/R1)で与えられる。但し、V1はプローブ間電圧、V2は基準抵抗器電圧、R1は基準抵抗値である。
<熱伝導率の測定>
作製した試料についてその熱伝導率をULVAC理工(株)製のレーザーフラッシュ法熱定数測定装置TC−7000を用い、熱拡散率と、比熱より算出した。レーザーフラッシュ法に用いた試料は、ワイヤー放電加工機HS−300を用いて、直径10mm、厚さ1.2mm程度になるように切り出し、表面は#400までエメリー紙で研磨した。熱伝導率の測定は、真空中に置かれた厚さdの円盤状試料表面に瞬間的熱源をレーザー光で照射し、試料裏面の温度を測定することにより熱拡散率を求め、これと試料の比熱から熱伝導率を求める。瞬間レーザー光により与えられた熱量をQ、試料の密度及び比熱をそれぞれD及びCpとすると、試料の裏面温度上昇の最大値Tmaxは、次式(5)で与えられる。
max=Q/(DCpd)…(5)
試料表面に瞬間レーザー光が照射されてから、裏面の温度が最大値の1/2に達する時間をt/2とすると、熱拡散率λは次式(6)で求められる。
λ=1.37d/(πt/2)…(6)
従って、熱伝導率κは試料の比熱Cp及び熱拡散率λより次式(7)で表される。
κ=λCpD…(7)
<熱電材料としての評価>
熱電材料としての評価は次式(8)で表される出力因子Pを用いて評価した。
P=α/ρ…(8)
但し、αはゼーベック係数、ρは電気抵抗率である。
<実施例I 〜実施例V >
表1に示す組成となるように原料を秤量して、Alの一部をY(実施例I )、Tb(実施例II)、Nd(実施例III )、Gd(実施例IV)、Sm(実施例V )で置換した合金を作成した。そして、各試料についてX線回折及び組成分析を行った結果、いずれもホイスラー合金型の結晶構造を持ちFeVAl1−xで表される組成の合金であることが確認された。
各実施例I 〜実施例V で得られた合金の硬度を測定した結果、各実施例I 〜実施例V とも基準となるFeVAl(硬度385Hv)に比較して硬度が増加した。実施例III の場合は増加割合は5%程度であったが、他の実施例では1割以上増加した。
各実施例I 〜実施例V で得られた試料について、熱電能測定装置により313Kにおいて熱起電力E及び温度差ΔT(T−T)を測定して、ゼーベック係数α及び電気抵抗率ρを求め、(8)式により出力因子P[Wm−1−2]を求めた。結果を表2及び図2〜図6に示す。図2はYを置換元素とした場合を示し、図3はNdを置換元素とした場合を示し、図4はSmを置換元素とした場合を示し、図5はGdを置換元素とした場合を示し、図6はTbを置換元素とした場合を示す。表2は各実施例I 〜実施例V における出力因子Pの最大値を示す。
Figure 2006278784
図2〜図6及び表2に示すように、FeVAl1−xで表される熱電変換材料の出力因子Pは、MがYの場合は組成Xが0.02で最大値4.02×10−3[Wm−1−2]となり、MがNdの場合は組成Xが0.02で最大値3.21×10−3[Wm−1−2]となった。また、MがSmの場合は組成Xが0.05で最大値2.49×10−3[Wm−1−2]となり、MがGdの場合は組成Xが0.03で最大値3.12×10−3[Wm−1−2]となり、MがTbの場合は組成Xが0.03で最大値2.84×10−3[Wm−1−2]となった。即ち、熱電変換材料の出力因子Pの最大値同士を比較すると、Yを置換元素とした場合に出力因子Pが最大となり、Y>Nd>Gd>Tb>Smの順に小さくなった。
図2に示すように、FeVAl1−xで表される熱電変換材料は、組成Xが0.006〜0.079の範囲において出力因子Pが2.0×10−3[Wm−1−2]以上となり、組成Xが0.01〜0.05の範囲において出力因子Pが2.8×10−3[Wm−1−2]以上となった。FeVAlの出力因子Pは0.04×10−3[Wm−1−2]であり、出力因子Pが2.0×10−3[Wm−1−2]以上になることは、FeVAlに比較して出力因子Pが5倍以上であることを意味する。
図3に示すように、FeVAl1−xNdで表される熱電変換材料は、組成Xが0.015〜0.05の範囲において出力因子Pが2.0×10−3[Wm−1−2]以上となった。
図4に示すように、FeVAl1−xSmで表される熱電変換材料は、組成Xが0.02以上の範囲において出力因子Pが2.0×10−3[Wm−1−2]以上となった。
図5に示すように、FeVAl1−xGdで表される熱電変換材料は、組成Xが約0.018〜0.08の範囲において出力因子Pが2.0×10−3[Wm−1−2]以上となった。
図6に示すように、FeVAl1−xTbで表される熱電変換材料は、組成Xが0.02〜0.05の範囲において出力因子Pが2.0×10−3[Wm−1−2]以上となった。
各実施例I 〜実施例V で得られた試料について、出力因子Pと温度との関係を図7に示す。FeVAl及びFeVAl1−xで表される組成を有する熱電変換材料の出力因子Pは、いずれも室温付近で大きな値となり、温度が高くなるに従って減少する。
各実施例I 〜実施例V で得られた試料について、熱伝導率κを測定した結果を図8に示す。希土類元素としてY、Nd及びTbを用いた場合は、組成Xが増えるに従って、熱伝導率が低下する。Smの場合は、組成Xが0.01付近に熱伝導率のピークがあり、ピーク値は置換しないFeVAlの熱伝導率より大きく、組成Xが0.02強までは、FeVAlの熱伝導率より大きな熱伝導率となる。また、Gd(ガドリニウム)の場合は、組成Xが0.02付近に熱伝導率のピークがあり、ピーク値は置換しないFeVAlの熱伝導率より大きく、ピーク値はSmの組成Xが0.02強の熱伝導率の値とほぼ等しい。図8から置換希土類元素の種類に拘わらず、希土類元素の組成Xが0.03以上であれば熱伝導率はAlを置換しないFeVAlの熱伝導率より大きな熱伝導率となることが確認できる。
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1)熱電変換材料は、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素で置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−xで表される。この場合、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlに有害でない添加元素が存在する状態で、出力因子PをFeVAlより大きくすることができる。また、熱電変換材料を製造する際に、原料としてFe、V、Alの他に希土類元素を添加することで、FeVAlの製造方法と同様の方法で製造することができる。
(2)FeVAlの基本構造に対してAlの一部と置換される希土類元素は、Y、Nd及びTbから選ばれた一つである。この場合、出力因子PがFeVAlより大きくなることに加えて、熱電変換材料の熱伝導率が低下するため、出力因子Pの大きさが同じ場合でも、熱伝導率が低下しない熱電変換材料に比較して性能指数が大きくなる。
(3)FeVAlの基本構造に対してAlの一部と置換する希土類元素をYとした場合は、Alと置換された希土類元素の組成Xが0.05以下においては、組成Xが同じになるように他の希土類元素で置換した場合に比較して、出力因子Pが大きくなり、熱電変換材料としての性能が高くなる。
(4)FeVAlの基本構造に対してAlの一部と置換された希土類元素の組成Xを0.02〜0.05の範囲にした場合、出力因子Pが2.0×10−3[Wm−1−2]以上となり、FeVAlの出力因子Pの5倍以上になる。
(5)FeVAlの基本構造に対してAlの一部と置換する希土類元素をYとし、Alと置換されたYの組成Xを0.006〜0.079の範囲にした場合、出力因子Pが2.0×10−3[Wm−1−2]以上となり、他の希土類元素に比較して組成Xの広い範囲において、FeVAlの出力因子Pの5倍以上になる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を説明する。この実施形態では、熱電変換材料は、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素及びSiで置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−m−nSiで表される組成を有する。この組成を有する熱電変換材料もn型の熱電変換材料となる。
FeVAl1−m−nSiで表される組成を有する熱電変換材料の出力因子Pは、いずれも室温付近で大きな値となり、温度が高くなるに従って減少する。
FeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素で置換されたFeVAl1−xの熱電変換材料は、Alの一部がSiで置換されたFeVAl1−xSiと比較して、組成Xが小さ状態で出力因子Pの値が大きくなるため、Alの一部が希土類元素及びSiで置換されることにより、相乗効果で出力因子Pの値が大きくなると考えられる。
FeVAl1−m−nSiで表される組成のうち希土類元素MがYである場合、Y以外の希土類元素で置換した場合に比較して、出力因子Pが大きくなり、熱電変換材料としての性能が高くなる。FeVAl0.93Si0.07−X(但し、0<X<0.28)で表される熱電変換材料の出力因子Pの最大値は、第1の実施形態における実施例I のFeVAl0.980.02で表される熱電変換材料の出力因子Pの最大値より大きくなる。
以下、実施例によりさらに詳細に説明する。
この実施形態の熱電変換材料も前記第1の実施形態の熱電変換材料と同様の製造方法によって製造することができる。前記第1の実施形態と同様にして試料作製、測定試料の作製、硬さ試験、X線回折、組成分析、電気的性質の測定、熱伝導率の測定及び熱電材料としての評価を行った。
FeVAl0.93Si0.07−Xで表される組成式において、Yの組成Xが表3に示す値になるように原料を秤量して、一部が希土類元素(この実施例ではY)及びSiで置換された合金を作成した。そして、各試料についてX線回折及び組成分析を行った結果、いずれもホイスラー合金型の結晶構造を持ちFeVAl1−m−nSiで表される組成の合金であることが確認された。
Figure 2006278784
得られた合金の硬度を測定した結果、基準となるFeVAl(硬度385Hv)に比較して硬度が1割以上増加した。
得られた試料について、熱電能測定装置により313Kにおいて熱起電力E及び温度差ΔT(T−T)を測定して、ゼーベック係数α及び電気抵抗率ρを求め、(8)式により出力因子P[Wm−1−2]を求めた。結果を図9に示す。なお、図9には、比較のために組成式がFeVAl1−Xで表される熱電変換材料及びFeVAl1−XSiで表される熱電変換材料についても同様にして出力因子Pを求めた結果を合わせて示している。
図9に示すように、FeVAl0.93Si0.07−Xで表される熱電変換材料は、組成Xが0.002〜0.028の範囲において出力因子Pが、第1の実施形態で出力因子Pが最大のFeVAl0.980.02で表される熱電変換材料の出力因子Pの値4.02×10−3[Wm−1−2]より大きくなった。また、Yの組成Xが0.01のときに出力因子Pは5.3×10−3[Wm−1−2]で最大になった。
この実施形態では、次の効果を有する。
(6)熱電変換材料は、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素及びSiで置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−m−nSiで表される。この場合、ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlに有害でない添加元素が存在する状態で、出力因子PをFeVAlより大きくすることができる。また、熱電変換材料を製造する際に、原料としてFe、V、Alの他に希土類元素及びAlを添加することで、FeVAlの製造方法と同様の方法で製造することができる。
(7)希土類元素をYとした場合は、他の希土類元素を使用する場合に比較して、出力因子Pが大きくなり、熱電変換材料としての性能が高くなる。
(8)熱電変換材料の組成をFeVAl0.93Si0.07−Xとした場合は、室温付近(例えば、313K)において、組成Xが0.07以下の範囲において出力因子Pが、FeVAl1−Xで表される熱電変換材料の出力因子Pより大きくなる。
(9)熱電変換材料の組成をFeVAl0.93Si0.07−Xとした場合は、室温付近(例えば、313K)において、組成Xが0.002〜0.028の範囲において出力因子Pが、FeVAl1−Xで表される熱電変換材料の出力因子の最大値以上より大きくなる。
(10)熱電変換材料の組成をFeVAl0.93Si0.07−Xとした場合は、室温付近(例えば、313K)において、組成Xが0.002〜0.03の範囲において出力因子Pが、FeVAl1−XSiで表される熱電変換材料の出力因子Pより大きくなる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 第2の実施形態において、SiとともにAlの一部と置換される希土類はYに限らず、他の希土類でもよい。この場合、第1の実施形態においてAlに対する置換量に対応する組成Xが0.2あるいは0.3で出力因子Pが3.0×10−3[Wm−1−2]以上であるNdあるいはGdが好ましい。
○ 第2の実施形態において、Alの組成を0.93にしてY及びSiの組成を変更したが、Alの組成を0.93以外の値にしてY及びSiの組成を変更してもよい。
○ ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素で置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−Xで表される熱電変換材料がよいとした。しかし、熱電変換材料の製造方法によっては、得られた合金の一部においてFeやVの一部が局所的に希土類元素で置換されている可能性はある。そのような場合でも、合金全体として見た場合に、FeVAl1−Xで表される部分が主相であれば、同様の効果が得られる。
○ ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素及びSiで置換されておりFeVAl1−m−nSiで表される熱電変換材料の場合も同様に、熱電変換材料を構成するFeやVの一部が局所的に希土類元素で置換されていても、合金全体として見た場合に、FeVAl1−m−nSiで表される部分が主相であれば、同様の効果が得られる。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態又は実施例から把握できる。
(1)請求項1に記載の発明において、前記組成Xは、0.02〜0.05である。
(2)請求項1に記載の発明において、前記希土類元素はYであり、前記組成Xは0.006〜0.079である。
(3)請求項1に記載の発明において、前記希土類元素はYであり、前記組成Xは0.05以下である。
(4)請求項3に記載の発明において、前記希土類元素はYであり、m+n=0.07、かつ0.002≦m≦0.03である。
(5)ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素で置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−xで表される組成である部分が主相であることを特徴とする熱電変換材料。
(6)ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素及びSiで置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−m−nSiで表される組成である部分が主相であることを特徴とする熱電変換材料。
(7)出発原料として、Fe、V、Al及び希土類を、希土類元素をMとした場合にFe:50at%、V:25at%、Al:(25−α)at%M:αat%で表される組成となるように秤量し、これらを原料混合物として溶解炉により溶解して得られたホイスラー合金型の結晶構造を持つ熱電変換材料。但し、0<α<3.0である。
(8)出発原料として、Fe、V、Al、希土類及びSiを、希土類元素をMとした場合にFe:50at%、V:25at%、Al:(25−α−β)at%M:αat%、Si:βat%で表される組成となるように秤量し、これらを原料混合物として溶解炉により溶解して得られたホイスラー合金型の結晶構造を持つ熱電変換材料。但し、0<α<3.0、0<β<3.0で、かつ0<α+β<3.0である。
熱電能測定装置の測定部の構成を示す模式図。 実施例I における熱電変換材料の組成と出力因子との関係を示すグラフ。 実施例IIにおける熱電変換材料の組成と出力因子との関係を示すグラフ。 実施例III における熱電変換材料の組成と出力因子との関係を示すグラフ。 実施例IVにおける熱電変換材料の組成と出力因子との関係を示すグラフ。 実施例V における熱電変換材料の組成と出力因子との関係を示すグラフ。 熱電変換材料における出力因子と温度との関係を示すグラフ。 各実施例の熱電変換材料における組成と熱伝導率との関係を示すグラフ。 第2の実施形態における熱電変換材料の組成と出力因子との関係を示すグラフ。
符号の説明
10…測定部、11,12…電極、13a,13b…プローブ、14…プローブ間電圧測定部。

Claims (4)

  1. ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素で置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−xで表される組成であることを特徴とする熱電変換材料。
  2. 前記希土類元素は、Y、Nd及びTbから選ばれた一つである請求項1に記載の熱電変換材料。
  3. ホイスラー合金型の結晶構造を持つFeVAlの基本構造に対してAlの一部が希土類元素及びSiで置換されており、希土類元素をMとした場合にFeVAl1−m−nSiで表される組成であることを特徴とする熱電変換材料。
  4. 前記希土類元素は、Yである請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の熱電変換材料。
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