JP2006276570A - プロジェクタ及びレーザ機器の安全装置 - Google Patents
プロジェクタ及びレーザ機器の安全装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006276570A JP2006276570A JP2005097055A JP2005097055A JP2006276570A JP 2006276570 A JP2006276570 A JP 2006276570A JP 2005097055 A JP2005097055 A JP 2005097055A JP 2005097055 A JP2005097055 A JP 2005097055A JP 2006276570 A JP2006276570 A JP 2006276570A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- shielding member
- source device
- light source
- laser
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
Abstract
【課題】 被投射面の損傷を防止することができ、装置全体の信頼性を向上させることが可能プロジェクタ及びレーザ機器の安全装置を提供すること。
【解決手段】 被投射面52に向けてレーザ光を射出する光源装置10と、該光源装置10から射出されたレーザ光を走査する走査手段30と、被投射面52に投射されるレーザ光を遮光可能な遮光部材40と、走査手段30が停止したとき、遮光部材40によって光源装置10から射出されたレーザ光が遮光されるように遮光部材40の動作を制御する制御手段60とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 被投射面52に向けてレーザ光を射出する光源装置10と、該光源装置10から射出されたレーザ光を走査する走査手段30と、被投射面52に投射されるレーザ光を遮光可能な遮光部材40と、走査手段30が停止したとき、遮光部材40によって光源装置10から射出されたレーザ光が遮光されるように遮光部材40の動作を制御する制御手段60とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光源から射出された光を被投射面に投射して画像表示を行うプロジェクタ及びレーザ機器の安全装置に関する。
従来、レーザ光をスクリーン(被投射面)上で走査させることによって画像を表示する背面投射型のプロジェクタが提案されている。このプロジェクタでは、レーザ光の供給を停止することによって完全な黒を表示できるため、例えば液晶ライトバルブを用いたプロジェクタに比べて高コントラストな表示が可能である。また、レーザ光は指向性が高いので、投射光学系を簡略化することができる。このため、プロジェクタを小型且つ簡易な構成にすることができる。さらに、赤色,緑色,青色等の複数のレーザ光を組み合わせることによって容易にカラー化でき、しかも、レーザ光は単色性が高いので色純度の高いカラー表示が可能となる。
ところで、レーザ光を用いて画像を表示する場合には、安全性には十分に配慮する必要がある。このため、プロジェクタの安全機構に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−6397号公報
ところで、レーザ光を用いて画像を表示する場合には、安全性には十分に配慮する必要がある。このため、プロジェクタの安全機構に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記特許文献1に記載の画像表示装置では、センサによって投射レンズ近傍に物体があることが感知されたときにレーザ出力を遮断するものであるが、この方法では、予期せぬ外因によるセンサの故障やレーザ光の出力制御回路等の故障により、レーザ光が誤ってスクリーン上の一点を照射し続けてしまうことが考えられる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、被投射面の損傷を防止することができ、装置全体の信頼性を向上させることが可能プロジェクタ及びレーザ機器の安全装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のプロジェクタは、被投射面に向けてレーザ光を射出する光源装置と、該光源装置から射出されたレーザ光を走査する走査手段と、前記被投射面に投射されるレーザ光を遮光可能な遮光部材と、前記走査手段が停止したとき、前記遮光部材によって前記光源装置から射出されたレーザ光が遮光されるように前記遮光部材の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクタは、被投射面に向けてレーザ光を射出する光源装置と、該光源装置から射出されたレーザ光を走査する走査手段と、前記被投射面に投射されるレーザ光を遮光可能な遮光部材と、前記走査手段が停止したとき、前記遮光部材によって前記光源装置から射出されたレーザ光が遮光されるように前記遮光部材の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタでは、走査手段により、光源装置から射出されたレーザ光を走査し、光源装置から射出されたレーザ光が、被投射面上に投射される。そして、走査手段が何らかの理由で停止した場合、制御手段により、遮光部材によって光源装置から射出されたレーザ光が遮光されるように遮光部材の動作を制御し、被投射面に投射されるレーザ光を遮光する。したがって、光源装置から射出されたレーザ光が、被投射面上の一定の位置を照射し続けることを防ぐことができるため、被投射面の損傷を防止することができ、装置全体の信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記遮光部材が、前記光源装置から射出されたレーザ光を透過する光透過部を有し、前記制御手段は、前記走査手段が定常状態のときには、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記光透過部を透過し、前記被投射面を投射するように制御することが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、走査手段が定常の状態のときには、制御手段により、光源装置から射出されたレーザ光が、光透過部を透過するように制御され、被投射面上に投射される。一方、走査手段が何らかの理由で停止した場合、制御手段により、遮光部材の動作を制御し、被投射面に投射されるレーザ光を遮光する。したがって、簡易な構成により、光源装置から射出されたレーザ光を透過あるいは遮光させることができるため、走査手段が停止したときは、速やかに、被投射面に投射されるレーザ光を遮光できるので、被投射面の損傷を防止することができるため、装置全体の信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記遮光部材が回転可能とされ、前記光透過部は、前記遮光部材の一部に設けられた開口部であり、前記制御手段は、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記開口部より透過可能に前記遮光部材を回転させることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、走査手段が定常の状態のときには、制御手段により、光源装置から射出されたレーザ光が、開口部を透過するように制御され、被投射面上に投射される。そして、走査手段が何らかの理由で停止した場合でも、制御手段により、遮光部材を回転し続けるように制御することで、光源装置から射出されたレーザ光が遮光されるため、被投射面の損傷を防止することができ、装置全体の信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記開口部は、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記被投射面の一端側から他端側及び他端側から一端側の両方向に連続的に走査可能とする形状であることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、レーザ光が被投射面上の両方向から走査可能となるため、同一方向の走査のみに比べ、高速な画像表示が可能になる。
本発明に係るプロジェクタでは、レーザ光が被投射面上の両方向から走査可能となるため、同一方向の走査のみに比べ、高速な画像表示が可能になる。
また、本発明のプロジェクタは、前記遮光部材が、前記光源装置から射出されたレーザ光の透過率を制御可能な透過型液晶パネルであり、前記制御手段が、前記走査手段が定常状態のときには、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記透過型液晶パネルを透過するように制御することが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、走査手段が定常の状態のときには、制御手段により、光源装置から射出されたレーザ光が、透過型液晶パネルを透過するように制御され、被投射面上に投射される。そして、走査手段が何らかの理由で停止した場合、制御手段により、透過型液晶パネルを遮光状態にする。すなわち、透過型液晶パネルの透過率を制御することにより、走査手段から射出された光を透過あるいは遮光させることができる。また、透過型液晶パネルの透過率を制御することにより、光源装置から射出された光の出力を調整することが可能になるため、被投射面上により鮮明な映像を表現することができる。
また、本発明のプロジェクタは、前記遮光部材により遮光された光を検出する検出部を備え、前記制御手段が、前記検出部により検出された信号に基づいて、前記光源装置を停止させることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、検出部がレーザ光を検出するときは、遮光部材あるいは走査手段が故障したときであり、速やかにこの状態を検出し、光源装置を停止する。このように、制御手段が検出部により検出された信号に基づいて、光源装置を停止させることで、光源装置から射出されたレーザ光が、被投射面上の一定の位置を照射し続けることを防ぐことができるため、被投射面の信頼性が向上することになる。
本発明に係るプロジェクタでは、検出部がレーザ光を検出するときは、遮光部材あるいは走査手段が故障したときであり、速やかにこの状態を検出し、光源装置を停止する。このように、制御手段が検出部により検出された信号に基づいて、光源装置を停止させることで、光源装置から射出されたレーザ光が、被投射面上の一定の位置を照射し続けることを防ぐことができるため、被投射面の信頼性が向上することになる。
また、本発明のプロジェクタは、前記遮光部材が、前記光源装置から射出されたレーザ光を反射する光反射部を有し、前記制御手段は、前記走査手段が定常状態のときには、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記光反射部を反射し、前記被投射面を投射するように制御することが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、走査手段が定常の状態のときには、制御手段により、光源装置から射出されたレーザ光が光反射部を反射するように制御され、被投射面上に投射される。一方、走査手段が何らかの理由で停止した場合、制御手段により、遮光部材の動作を制御し、被投射面に投射されるレーザ光を遮光する。したがって、簡易な構成により、光源装置から射出されたレーザ光を反射あるいは遮光させることができるため、走査手段が停止したときは、速やかに、被投射面に投射されるレーザ光を遮光できるので、被投射面の損傷を防止することができるため、装置全体の信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記遮光部材が回転可能とされ、前記光反射部は、前記遮光部材の一部に設けられ、前記制御手段は、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記光反射部より反射可能に前記遮光部材を回転させることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、光源装置から射出されたレーザ光は、定常の状態のときには、制御手段により、光源装置から射出されたレーザ光が、光反射部を反射するように制御され、光源装置から射出されたレーザ光は、被投射面上に投射される。そして、走査手段が何らかの理由で停止した場合、制御手段により、遮光部材を回転し続けるように制御することで、光源装置から射出されたレーザ光が遮光されるため、被投射面の損傷を防止することができ、装置全体の信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記光反射部は、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記被投射面の一端側から他端側及び他端側から一端側の両方向に連続的に走査可能とする形状であることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、レーザ光が被投射面上の両方向から走査可能となるため、同一方向の走査のみに比べ、高速な画像表示が可能になる。
本発明に係るプロジェクタでは、レーザ光が被投射面上の両方向から走査可能となるため、同一方向の走査のみに比べ、高速な画像表示が可能になる。
また、本発明のプロジェクタは、前記遮光部材が、前記光源装置から射出されたレーザ光の反射率を制御可能な反射型液晶パネルであり、前記制御手段が、前記走査手段が定常状態のときには、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記反射型液晶パネルを反射するように制御することが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、走査手段は定常の状態のときには、制御手段により、光源装置から射出されたレーザ光が、反射型液晶パネルを反射するように制御され、被投射面上に投射される。そして、走査手段が何らかの理由で停止した場合、制御手段により、反射型液晶パネルを遮光状態にする。すなわち、反射型液晶パネルの反射率を制御することにより、走査手段から射出された光を反射あるいは遮光させることができる。また、反射型液晶パネルの反射率を制御することにより、光源装置から射出された光の出力を調整することが可能になるため、被投射面上により鮮明な映像を表現することができる。
また、本発明のプロジェクタは、前記遮光部材を制御する制御手段とは独立して前記走査手段を制御する他の制御手段が設けられていることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、制御手段とは独立して走査手段を制御する他の制御手段が設けられているので、走査手段が故障した場合においても、遮光部材を制御する制御手段に及ぼす影響が少ないため、装置全体の信頼性を向上させることが可能となる。
本発明に係るプロジェクタでは、制御手段とは独立して走査手段を制御する他の制御手段が設けられているので、走査手段が故障した場合においても、遮光部材を制御する制御手段に及ぼす影響が少ないため、装置全体の信頼性を向上させることが可能となる。
また、本発明のレーザ機器の安全装置は、レーザ光を射出する光源装置と、該光源装置から射出されたレーザ光を走査する走査手段とを有し、前記光源装置から射出されたレーザ光を走査するレーザ機器の安全装置において、前記光源装置から射出されたレーザ光を遮光可能な遮光部材と、前記走査手段が停止したとき、前記遮光部材によって前記光源装置から射出されたレーザ光が遮光されるように前記遮光部材の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るレーザ機器の安全装置では、走査手段により、光源装置から射出されたレーザ光が走査される。そして、走査手段が何らかの理由で停止した場合、遮光部材により、走査手段から射出されたレーザ光を遮光するので、レーザ光が一定の位置を照射し続けることを防ぐことができる。したがって、被投射面の損傷を防止することができ、装置全体の信頼性を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
次に、本発明の第1実施形態について、図1から図10を参照して説明する。
本実施形態に係るプロジェクタとして、スクリーンの背面からレーザ光を照射する背面型レーザプロジェクタ1を用いて説明する。
本実施形態に係るプロジェクタとして、スクリーンの背面からレーザ光を照射する背面型レーザプロジェクタ1を用いて説明する。
プロジェクタ1は、図1に示すように、筐体2内に設けられ、レーザ光を射出する光源装置10と、光源装置10から射出されたレーザ光を合成するレンズ光学系20と、光源装置10から射出されたレーザ光をレンズ光学系20を介して2次元方向に走査するミラーデバイス(走査手段)30と、ミラーデバイス30から射出したレーザ光を遮光可能な遮光部材40と、遮光部材40から入射したレーザ光を反射ミラー51に投射させる投射レンズ50と、光源装置10,ミラーデバイス30及び遮光部材40を制御する制御回路60とを備えている。この反射ミラー51は、筐体2の表面2aに備えられたスクリーン(被投射面)52に対向して設けられており、投影レンズ50から射出されたレーザ光をスクリーン52に投影させるものである。また、投射レンズ50は、遮光部材40を透過したレーザ光を拡大して反射ミラー51に投射するものである。
光源装置10は、スクリーン52を挟んで観察側と対向して設けられており(本実施形態では筐体2内部)、赤色のレーザ光を射出する赤色レーザダイオード10Rと、緑色のレーザ光を射出する緑色レーザダイオード10Gと、青色のレーザ光を射出する青色レーザダイオード10Bとを備えている。これらのレーザダイオード10R,10G,10Bは、制御手段60からの画像信号に応じた強度のレーザ光を出力するようになっている。
レンズ光学系20は、各レーザダイオード10R,10G,10Bから射出されたレーザ光を指向性の高い平行光に変換するものであり、各レーザダイオード10R,10G,10Bから射出されたレーザ光をコリメートするコリメート光学系21と、コリメート光学系21から射出されたレーザ光を指向性の高いレーザ光に変換するビーム整形光学系22と、ビーム整形光学系22から射出された各色光を合成する色合成手段23とを備えている。
なお、色合成手段23としては、一般プロジェクタで使用されるダイクロイックプリズムを使用することができる他、ダイクロイックミラーを用いた合成系も使用することができる。また、レンズ光学系20として色合成手段23を備えず、スクリーン52上で合成する方法を採用することもできる。
なお、色合成手段23としては、一般プロジェクタで使用されるダイクロイックプリズムを使用することができる他、ダイクロイックミラーを用いた合成系も使用することができる。また、レンズ光学系20として色合成手段23を備えず、スクリーン52上で合成する方法を採用することもできる。
ミラーデバイス30は、レンズ光学系20から射出されたレーザ光を2次元方向に走査することによって画像を形成するデバイスである。ミラーデバイス30の動作は、制御手段60によって各レーザダイオード10R,10G,10Bの画像出力に同期するように行われる。
遮光部材40は、図2(a)に示すように、モータ40aに接続されており、回転軸Oを中心に回転可能となっており、レンズ光学系20で合成された光を透過する光透過部41を有する円盤形状となっている。この光透過部41は、遮光部材40の一部に設けられた開口部42であり、遮光部材40の回転軸Oから半径方向に向かって開口されたスリット形状となっている。また、開口部42の幅Lは、レンズ光学系20で合成されたレーザ光のスポット径と略同じ幅となっているため、図2(b)に示すように、レーザ光は遮光部材40の開口部42をすり抜けて、スクリーン52に投射されるようになっている。
さらに、遮光部材40は、制御回路60により、ミラーデバイス30の動きに同期しながら回転軸0を中心として連続的に右回転を行う。ただし、レーザ光はスクリーン52上をスクリーン52の左端側(本実施形態では一端側)52aから右端側(本実施形態では他端側)52bに向かって、一定速度で走査する必要がある。遮光部材40が、図2に示すような開口部42を有している場合、レーザ光がスクリーン52上を一定速度で走査するためには、スクリーン52の上部52cから下部52d、すなわち、レーザ光が開口部42の回転軸Oに近づくに連れて、遮光部材40の回転数を高速にする必要が生じる。
なお、本実施形態では、遮光部材40に開口部42を1箇所のみ設けたが、2箇所以上であっても良い。また、遮光部材40は投射レンズ50と反射ミラー51との間に配されていても良い。
なお、本実施形態では、遮光部材40に開口部42を1箇所のみ設けたが、2箇所以上であっても良い。また、遮光部材40は投射レンズ50と反射ミラー51との間に配されていても良い。
制御回路60は、図3のブロック図に示すように、モータ制御回路(制御手段)61と画像処理回路65とを備えている。これらモータ制御回路61と画像処理回路65とは、同期信号の受け渡しがある以外は、独立した別の装置となっている。
モータ制御回路61は、ミラーデバイス30が停止したとき、遮光部材40によって光源装置10から射出されたレーザ光が遮光されるように、遮光部材40の動作を制御するようになっている。また、モータ制御回路61は、ミラーデバイス30が定常状態のときには、光源装置10から射出されたレーザ光が開口部42より透過可能に遮光部材40を回転させ、スクリーン52に投射されるようになっている。さらに、モータ制御回路61は、遮光部材40の開口部42を透過したレーザ光が、スクリーン52に対して均一の速さで走査できるように、遮光部材40を回転させる遮光部材モータ40aの回転速度を制御している。このとき、モータ制御回路61は、1フレームごとに同じ速度パターンのシーケンス制御で良いので、モータ制御回路61を簡略化するためにフィードバック系を用いず、オープンループ制御を用いることができる。ここで、より精度を高めるために、フィードバック制御を用いても良い。また、モータ制御回路61からは、同期信号が出力されており、画像処理回路65に入力される。
画像処理回路65は、画像信号を処理する画像信号処理部66と、この画像信号処理部66で処理された画像信号に応じて光源装置10を制御するレーザ制御部67と、光源装置10から射出されたレーザ光のスクリーン52上での位置情報に応じてミラーデバイス30を制御するミラー制御部(他の制御手段)68とを備えている。この画像処理回路65は、モータ制御回路61から送られてきた同期信号に合わせて、画像信号に応じたレーザ光の強弱と、ミラーデバイス30との制御を行うものである。
なお、制御回路60は、モータ制御回路61からの同期信号を基準にして、画像処理回路65を駆動させたが、画像処理回路65からの同期信号を基準にしても良い。ただし、この場合、ミラーデバイス30の動きに合わせて、モータ制御を行わなければならないため、フィードバック系を用いたモータ制御が必要となる。
なお、制御回路60は、モータ制御回路61からの同期信号を基準にして、画像処理回路65を駆動させたが、画像処理回路65からの同期信号を基準にしても良い。ただし、この場合、ミラーデバイス30の動きに合わせて、モータ制御を行わなければならないため、フィードバック系を用いたモータ制御が必要となる。
次に、以上の構成からなる本実施形態のプロジェクタ1を用いて、画像をスクリーン52に投射する方法について説明する。
まず、各レーザダイオード10R,10G,10Bが駆動されると、各レーザダイオード10R,10G,10Bから赤色光、青色光、緑色光がレンズ光学系20に向けて射出される。そして、これら赤色光、青色光、緑色光は、コリメート光学系21及びビーム整形光学系22を介し、色合成手段23により合成される。合成されたレーザ光は、ミラーデバイス30で反射し、図4(a)及び図4(b)に示すように、スクリーン52の左端側52aから右端側52bへ順に走査され、1行終わるごとに、スクリーン52の上部52cから順次下部52d方向に送られて1フレームの画像を形成する。
まず、各レーザダイオード10R,10G,10Bが駆動されると、各レーザダイオード10R,10G,10Bから赤色光、青色光、緑色光がレンズ光学系20に向けて射出される。そして、これら赤色光、青色光、緑色光は、コリメート光学系21及びビーム整形光学系22を介し、色合成手段23により合成される。合成されたレーザ光は、ミラーデバイス30で反射し、図4(a)及び図4(b)に示すように、スクリーン52の左端側52aから右端側52bへ順に走査され、1行終わるごとに、スクリーン52の上部52cから順次下部52d方向に送られて1フレームの画像を形成する。
一方、何らかの理由でミラーデバイス30が故障等により停止した場合でも、図4(c)に示すように、制御回路60により、遮光部材40が回転し続けるように制御され、光源装置10から射出されたレーザ光を断続的に遮断し続ける。
本実施形態に係るプロジェクタ1によれば、何らかの理由でミラーデバイス30が停止した場合、制御回路60により、遮光部材40を制御することで、スクリーン52の損傷を防止することができ、プロジェクタ1全体の信頼性を向上させることが可能となる。このように、ミラー制御部68が故障した場合においても、遮光部材40を制御するモータ制御回路61に及ぼす影響が少ないため、プロジェクタ1全体の信頼性を向上させることが可能となる。その上、遮光手段40が、非常に簡単な構成であるため、コストを低く抑えることも可能となる。
なお、本実施形態において、上述した遮光部材40として、以下のような方策を採用することも可能である。ミラーデバイス30の停止の原因として、ミラー制御部68、ミラーデバイス30自体の故障の他に、モータ制御回路61の故障により、同期信号が停止し、ミラーデバイス30と遮光部材40とが同時に停止する可能性が考えられる。このような状況の場合、レーザ光の射出が停止されなければ、レーザ光は観察者側に1点に集中して射出されてしまう。この状況を回避するために、遮光部材に慣性を持たせ、モータ制御回路61にモータ駆動信号が送られない場合でも、少しの間、惰性で動く遮光部材を採用すれば良い。この遮光部材を用いることにより、停止したミラーデバイス30で反射されたレーザの光路と、遮光部材40の開口部42とが同じ位置にくる可能性は低下し、より信頼性を向上させることができる。
また、制御回路60に代えて、図5に示すように、同期信号を別回路で生成する基準信号源71を設け、この生成された同期信号をモータ制御回路61と画像処理回路65とに送信する制御回路70であっても良い。この構成では、モータ制御回路61とレーザ制御部67とが完全に独立した装置となり、お互いの故障が影響を及ぼさず、信頼性がさらに向上することになる。
さらに、遮光部材40に代えて、図6に示すように、裏面(光源装置10から射出されたレーザ光が入射する側)75aに反射コーティングが施されている遮光部材75であっても良い。また、遮光部材75の裏面75aにおいて、反射されたレーザ光を検出する光検出センサ(検出部)76が設けられている。また、制御回路60は、光検出センサ76により検出された信号に基づいて、光源装置10を停止させるようになっている。この構成の場合、光検出センサ76がレーザ光を検出するときは、遮光部材75あるいはミラーデバイス30が故障したときであり、速やかにこの状態を検出し、光源装置10を停止する。このようにすることで、光源装置から射出されたレーザ光が、スクリーン52上の一定の位置を照射し続けることを防ぐことができるため、スクリーン52の信頼性が向上することになる。さらに、制御回路60を含むシステムの全体を停止させることにより、レーザ光の遮光と、システムの停止という二つの安全装置を装備することにより、より信頼性が向上することになる。
また、遮光部材40の開口部42の幅Lは、レーザ光が遮光部材40を通過する際のスポット径以上であれば良い。ただし、ミラーデバイス30が停止した際に、スクリーン52が損傷しない割合で、遮光時間を得られるような幅Lであれば良い。
さらに、遮光部材40の開口部42の形状を図2に示すようなスリット形状とすることにより、レーザ光の走査速度と、遮光部材40の回転速度との間に相対速度差を与えることができる。これは、画像の高精細度を実現するために解像度が増えた場合など、ミラーデバイス30の走査速度が高速になり過ぎて、遮光部材モータ40aの回転速度が追いつかない場合に比べ、遮光部材モータ40aを低速に回転させることにより、遮光部材モータ40aの長寿命化や、騒音等の防止、安定駆動を実現することを可能にする。
さらに、遮光部材40の開口部42の形状を図2に示すようなスリット形状とすることにより、レーザ光の走査速度と、遮光部材40の回転速度との間に相対速度差を与えることができる。これは、画像の高精細度を実現するために解像度が増えた場合など、ミラーデバイス30の走査速度が高速になり過ぎて、遮光部材モータ40aの回転速度が追いつかない場合に比べ、遮光部材モータ40aを低速に回転させることにより、遮光部材モータ40aの長寿命化や、騒音等の防止、安定駆動を実現することを可能にする。
さらに、遮光部材40の開口部42の形状を図7に示すように、上記実施形態で用いた遮光部材40のスリット形状ではなく、図8(a)に示すような、略く字状に屈曲している開口部80aを有する遮光部材80であっても良い。この構成の場合、回転軸Oを中心に遮光部材80を回転させると、光源装置10から射出されたレーザ光は、図8(b)から図8(c)、図8(d)、図8(e)、図8(f)に示すように、回転軸Oを中心として順に、遮光部材80の開口部80aから透過して、スクリーン52上を左端側52aから右端側52bに走査する。
このようにすれば、レーザ光の走査速度と、遮光部材40の回転速度との間に相対速度差を与えることができる。具体的には、図7に示すような遮光部材40のスリットの場合は、レーザでL区間走査する際には、遮光板は角度θ回転する必要があったが、図8(a)では、θ/2の回転でL区間走査することができる。すなわち、図7の遮光部材40よりも図8(a)の遮光部材80の回転速度を半分に落とせることを意味している。これは、画像の高精細度を実現するために解像度が増えた場合など、ミラーデバイス30の走査速度が高速になり過ぎて、遮光部材モータ40aの回転速度が追いつかない場合に比べ、遮光部材モータ40aを低速に回転させることにより、遮光部材モータ40aの長寿命化や、騒音等の防止、安定駆動を実現することを可能にする。
なお、遮光部材40の開口部42の形状は、相対速度差等により変わるので、図7に示す遮光部材40に限定しなくてもよい。
また、遮光部材の開口部の形状として、図9に示すように、回転軸Oに向かって開口が広がる開口部85aを有する遮光部材85であっても良い。この構成の場合、回転軸Oを中心に遮光部材85を回転させると、光源装置10から射出されたレーザ光は、図9(b)から図9(c)、図9(d)、図9(e)、図9(f)に示すように、回転軸Oを中心として順に、遮光部材85の開口部85aから透過して、スクリーン52上を左端側52aから右端側52bに走査する。
このように、スクリーン52上を横方向に走査する際、上記遮光部材40では、均一速度で走査する場合、図7に示すような遮光部材40の場合は、回転軸O回りの回転速度を変えなければならないが、図9に示す遮光部材85によれば、レーザ光を均一な速度で走査しても、遮光部材85の回転速度も均一に回転させることが可能となる。具体的には、レーザの走査がΔL等間隔に進むごとに、遮光板の回転も等間隔Δθごと回転している。
なお、上述した遮光部材40,75,80,85において、スクリーン52上でのレーザ光の走査方向を左端側52aから右端側52bとしたが、遮光部材40,75,80,85を左回転にし、走査方向を右端側52bから左端側52aとしても良い。
なお、上述した遮光部材40,75,80,85において、スクリーン52上でのレーザ光の走査方向を左端側52aから右端側52bとしたが、遮光部材40,75,80,85を左回転にし、走査方向を右端側52bから左端側52aとしても良い。
さらに、遮光部材の開口部の形状として、光源装置10から射出されたレーザ光がスクリーン52の左端52a側から右端52b側及び右端52b側から左端52a側の両方向に連続的に走査可能とする形状、すなわち、図10(a)に示すように、ハート形状の開口部90aを有する遮光部材90であっても良い。この構成の場合、回転軸Oを中心に遮光部材90を回転させると、光源装置10から射出されたレーザ光は、図10(a)から図10(b)、図10(c)、図10(d)、図10(e)に示すように、回転軸Oを中心として順に、遮光部材90の開口部90aから透過して、スクリーン52の左端側52aから右端側52bに走査する。そして、右端52bに到達したレーザ光は、図10(f)から図10(g)、図10(h)、図10(i)、図10(j)に示すように、回転軸Oを中心に回転し、遮光部材90の開口部90aから透過して、スクリーン52上の右端52bから左端52aに走査する。このとき、遮光部材90は等速で回転し、かつ、レーザ光の走査速度も一定となっている。このように、遮光部材90によれば、右端52bから左端52aへの走査も可能になり、両方向での走査が可能になるので、高速な画像表示が可能になる。
(プロジェクタの第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について、図11から図13を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、上述した第1実施形態に係るプロジェクタ1と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
本実施形態に係るプロジェクタ100において、第1実施形態と異なる点は、第2実施形態では、遮光部材として透過型液晶パネル101を用いる点及び制御回路110の構成である。
次に、本発明に係る第2実施形態について、図11から図13を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、上述した第1実施形態に係るプロジェクタ1と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
本実施形態に係るプロジェクタ100において、第1実施形態と異なる点は、第2実施形態では、遮光部材として透過型液晶パネル101を用いる点及び制御回路110の構成である。
透過型液晶パネル101は、図11に示すように、縦長状の画素101aが、走査方向に沿って複数配列されており、各画素101aごとに光源装置10から射出されたレーザ光の透過率を制御可能となっている。また、透過型液晶パネル101は、光源装置10から射出されたレーザ光の光路となる部分が透過状態、すなわち、白画素101bとなり、レーザ光を遮光するときは、黒画素101cとなるように制御される。
制御回路110は、図12に示すように、第1実施形態のモータ制御回路61に代えて、ミラーデバイス30が定常状態では、光源装置10から射出されたレーザ光が透過型液晶パネルを透過するように制御する液晶ドライバ111を備えている。
制御回路110は、図12に示すように、第1実施形態のモータ制御回路61に代えて、ミラーデバイス30が定常状態では、光源装置10から射出されたレーザ光が透過型液晶パネルを透過するように制御する液晶ドライバ111を備えている。
次に、以上の構成からなる本実施形態のプロジェクタ100を用いて、画像をスクリーン52に投射する方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様にして、合成されたレーザ光は、ミラーデバイス30で反射し、図11に示すように、液晶ドライバ111により、透過型液晶パネル101の画素101aは、レーザ光の光路となる部分のみが白画素101b、すなわち、レーザ光が透過するように制御される。このようにして、スクリーン52の左端側52aから右端側52bへ順に走査され、1行終わるごとに、スクリーン52の上部52cから順次下部52d方向に送られて1フレームの画像を形成する。
まず、第1実施形態と同様にして、合成されたレーザ光は、ミラーデバイス30で反射し、図11に示すように、液晶ドライバ111により、透過型液晶パネル101の画素101aは、レーザ光の光路となる部分のみが白画素101b、すなわち、レーザ光が透過するように制御される。このようにして、スクリーン52の左端側52aから右端側52bへ順に走査され、1行終わるごとに、スクリーン52の上部52cから順次下部52d方向に送られて1フレームの画像を形成する。
一方、何らかの理由でミラーデバイス30が故障等により停止した場合でも、液晶ドライバ111により、透過型液晶パネル101が黒画素101c、すなわち、少なくとも断続的にレーザ光が遮光されるように制御される。
本実施形態に係るプロジェクタ100によれば、透過型液晶パネル101を備えているため、何らかの理由でミラーデバイス30が停止した場合、スクリーン52の損傷を防止することができ、プロジェクタ100全体の信頼性を向上させることが可能となる。このように、ミラー制御部68が故障した場合においても、遮光部材40を制御する液晶ドライバ111に及ぼす影響が少ないため、信頼性に優れたプロジェクタ1を提供することが可能となる。
なお、本実施形態において、透過型液晶パネル101は、縦長状の画素101aが配列されているとしたが、マトリクス状の画素を持つ透過型液晶パネルにしても良い。この構成にすることにより、既存のモノクロパネル、例えば、プロジェクタのパネルを流用することが可能になり、コストダウンにつながる。
また、透過型液晶パネル101に代えて、図13に示すように、横1列の画素をもつ透過型液晶パネル105であっても良い。この透過型液晶パネル105は、上下に移動することにより、スクリーン52の縦方向にも対応可能になっている。この構成の場合、透過型液晶パネル105を上下に移動させる駆動源として、磁気ソレノイドの他、圧電素子106を採用することができる。
ここで、画素の数は、映像の画素以下であっても良い。また、第1実施形態と同様に、ミラーデバイス30が停止した際に、スクリーン52が損傷しない割合で、遮光部、すなわち、黒画素101cを設けることができれば、例えば、10画素相当に対する幅で、液晶の1画素とすることもできる。
ここで、画素の数は、映像の画素以下であっても良い。また、第1実施形態と同様に、ミラーデバイス30が停止した際に、スクリーン52が損傷しない割合で、遮光部、すなわち、黒画素101cを設けることができれば、例えば、10画素相当に対する幅で、液晶の1画素とすることもできる。
さらに、制御回路110により、透過型液晶パネル101,105の濃淡を制御することで、光源装置10から射出されるレーザ光の出力を制御することも可能になり、より鮮明な映像を表現することができる。
また、レーザ光のスポット径が小さくできずに、高解像度が得られない場合でも、透過型液晶パネル101,105の画素をずらしたり、画素をさらに細かくしたりすることで、一つのレーザのスポット径を分割して表現することが可能になり、映像の精細度が高くなる。
また、レーザ光のスポット径が小さくできずに、高解像度が得られない場合でも、透過型液晶パネル101,105の画素をずらしたり、画素をさらに細かくしたりすることで、一つのレーザのスポット径を分割して表現することが可能になり、映像の精細度が高くなる。
(プロジェクタの第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について、図14から図16を参照して説明する。
本実施形態に係るプロジェクタにおいて、第1実施形態と異なる点は、第3実施形態では、遮光部材120が光源装置10から射出されたレーザ光を反射する反射部材(光反射部)121を有する点である。
次に、本発明に係る第3実施形態について、図14から図16を参照して説明する。
本実施形態に係るプロジェクタにおいて、第1実施形態と異なる点は、第3実施形態では、遮光部材120が光源装置10から射出されたレーザ光を反射する反射部材(光反射部)121を有する点である。
遮光部材120は、一部に反射部材121が設けられており、第1実施形態の遮光部材40の開口部42に相当する部分が反射部材121となっている。また、遮光部材120の反射部材121の領域以外の部分122は、レーザ光がスクリーン52に反射されない部材であれば良く、例えば、レーザ光を吸収するようにしても良いし、透過するようにしても良い。
制御回路60は、ミラーデバイス30が定常状態では、光源装置10から射出されたレーザ光が、遮光部材120に設けられた反射部材121を反射するように制御するものである。
制御回路60は、ミラーデバイス30が定常状態では、光源装置10から射出されたレーザ光が、遮光部材120に設けられた反射部材121を反射するように制御するものである。
遮光部材120の反射部材121の領域以外の部分122が、レーザ光を透過する部材である場合、図15に示すように、その透過光を検出する光検出センサ123を備えることが好ましい。これにより、光検出センサ123がレーザ光を検出するのは、遮光部材120あるいはミラーデバイス30が故障した場合だけであるため、この場合、制御回路60を含むシステム全体を停止する指令が送られるようになっている。
次に、以上の構成からなる本実施形態のプロジェクタを用いて、画像をスクリーン52に投射する方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様にして、合成されたレーザ光は、ミラーデバイス30で反射する。そして、レーザ光が、図15に示すように、遮光部材120の反射部材121により、スクリーン52に反射されるように制御される。このようにして、スクリーン52の左端側52aから右端側52bへ順に走査され、1行終わるごとに、スクリーン52の上部52cから順次下部52d方向に送られて1フレームの画像を形成する。
まず、第1実施形態と同様にして、合成されたレーザ光は、ミラーデバイス30で反射する。そして、レーザ光が、図15に示すように、遮光部材120の反射部材121により、スクリーン52に反射されるように制御される。このようにして、スクリーン52の左端側52aから右端側52bへ順に走査され、1行終わるごとに、スクリーン52の上部52cから順次下部52d方向に送られて1フレームの画像を形成する。
一方、何らかの理由で遮光部材120あるいはミラーデバイス30が故障等により停止した場合、光検出センサ123によりレーザ光が検出され、速やかにシステム全体を停止させる。
本実施形態に係るプロジェクタによれば、遮光部材120を備えているため、何らかの理由で遮光部材120あるいはミラーデバイス30が停止した場合、スクリーン52の損傷を防止することができ、プロジェクタ全体の信頼性を向上させることが可能となる。
なお、反射部材121の形状は、第1実施形態に示した遮光部材80,85,90の開口部80a,85a,90aに相当する部分を反射部材とする形状であっても良い。この場合も、開口部80a,85a,90aのときと同様に、レーザ光がスクリーン52上の両方向から走査可能となるため、同一方向の走査のみに比べ、高速な画像表示が可能になる。
なお、反射部材121の形状は、第1実施形態に示した遮光部材80,85,90の開口部80a,85a,90aに相当する部分を反射部材とする形状であっても良い。この場合も、開口部80a,85a,90aのときと同様に、レーザ光がスクリーン52上の両方向から走査可能となるため、同一方向の走査のみに比べ、高速な画像表示が可能になる。
また、本実施形態において、図16に示すように、第2実施形態における透過型液晶パネル101を反射型液晶パネル130に代えたプロジェクタであっても良い。この構成の場合、反射型液晶パネル130は、光源装置10から射出されたレーザ光の光路となる部分が反射状態、すなわち、白画素130aとなり、レーザ光を遮光するときは、黒画素130bとなるように制御される。反射型液晶パネル130を用いたときも、透過型液晶パネル101を用いたときと同様に、何らかの理由でミラーデバイス30が停止した場合、スクリーン52の損傷を防止することができ、プロジェクタ全体の信頼性を向上させることが可能となる。
また、レーザ光を射出する光源装置と、この光源装置から射出されたレーザ光を走査する走査手段とを有し、光源装置から射出されたレーザ光を走査するレーザ機器として上述したプロジェクタを用いて説明したが、レーザ描画機器,レーザ加工機,その他のレーザ光自身が動く構造を持つ機器全般に、光源装置から射出されたレーザ光を遮光可能な遮光部材と、走査手段が停止したとき、遮光部材によって光源装置から射出されたレーザ光が遮光されるように遮光部材の動作を制御する制御手段とを備えた安全機器を設けた構成にすることも可能である。
この構成では、走査手段により、光源装置から射出されたレーザ光が走査される。そして、走査手段が何らかの理由で停止した場合、遮光部材により、走査手段から射出されたレーザ光を遮光するので、レーザ光が一定の位置を照射し続けることを防ぐことができるため、レーザ機器全体の信頼性を向上させることが可能となる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態において、スクリーン42を挟んで観察側と対向した位置からレーザ光により照射する背面投射型プロジェクタであったが、これに限らず、前面投射型プロジェクタにも採用することが可能である。
例えば、上記各実施形態において、スクリーン42を挟んで観察側と対向した位置からレーザ光により照射する背面投射型プロジェクタであったが、これに限らず、前面投射型プロジェクタにも採用することが可能である。
1…プロジェクタ、10…光源装置、30…ミラーデバイス(走査手段)、40,75,80,85,90,101,120,130…遮光部材、52…スクリーン(被投射面)、52a…スクリーン上の左端側(一端側)、52b…スクリーン上の右端側(他端側)、61…モータ制御回路(制御手段)、68…ミラー制御部(他の制御手段)、76…光検出センサ、121…反射部材(光反射部)
Claims (12)
- 被投射面に向けてレーザ光を射出する光源装置と、
該光源装置から射出されたレーザ光を走査する走査手段と、
前記被投射面に投射されるレーザ光を遮光可能な遮光部材と、
前記走査手段が停止したとき、前記遮光部材によって前記光源装置から射出されたレーザ光が遮光されるように前記遮光部材の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 前記遮光部材が、前記光源装置から射出されたレーザ光を透過する光透過部を有し、
前記制御手段は、前記走査手段が定常状態のときには、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記光透過部を透過し、前記被投射面を投射するように制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記遮光部材が回転可能とされ、
前記光透過部は、前記遮光部材の一部に設けられた開口部であり、
前記制御手段は、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記開口部より透過可能に前記遮光部材を回転させることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。 - 前記開口部は、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記被投射面の一端側から他端側及び他端側から一端側の両方向に連続的に走査可能とする形状であることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
- 前記遮光部材が、前記光源装置から射出されたレーザ光の透過率を制御可能な透過型液晶パネルであり、
前記制御手段が、前記走査手段が定常状態のときには、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記透過型液晶パネルを透過するように制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記遮光部材により遮光された光を検出する検出部を備え、
前記制御手段が、前記検出部により検出された信号に基づいて、前記光源装置を停止させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプロジェクタ。 - 前記遮光部材が、前記光源装置から射出されたレーザ光を反射する光反射部を有し、
前記制御手段は、前記走査手段が定常状態のときには、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記光反射部を反射し、前記被投射面を投射するように制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記遮光部材が回転可能とされ、
前記光反射部は、前記遮光部材の一部に設けられ、
前記制御手段は、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記光反射部より反射可能に前記遮光部材を回転させることを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。 - 前記光反射部は、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記被投射面の一端側から他端側及び他端側から一端側の両方向に連続的に走査可能とする形状であることを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ。
- 前記遮光部材が、前記光源装置から射出されたレーザ光の反射率を制御可能な反射型液晶パネルであり、
前記制御手段が、前記走査手段が定常状態のときには、前記光源装置から射出されたレーザ光が前記反射型液晶パネルを反射するように制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記遮光部材を制御する制御手段とは独立して前記走査手段を制御する他の制御手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
- レーザ光を射出する光源装置と、該光源装置から射出されたレーザ光を走査する走査手段とを有し、前記光源装置から射出されたレーザ光を走査するレーザ機器の安全装置において、
前記光源装置から射出されたレーザ光を遮光可能な遮光部材と、
前記走査手段が停止したとき、前記遮光部材によって前記光源装置から射出されたレーザ光が遮光されるように前記遮光部材の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とするレーザ機器の安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005097055A JP2006276570A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | プロジェクタ及びレーザ機器の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005097055A JP2006276570A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | プロジェクタ及びレーザ機器の安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006276570A true JP2006276570A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37211383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005097055A Withdrawn JP2006276570A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | プロジェクタ及びレーザ機器の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006276570A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013145154A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | パイオニア株式会社 | 画像描画装置 |
JP2017173715A (ja) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | 株式会社日立エルジーデータストレージ | レーザ投射表示装置 |
JP2020068229A (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | 住友電気工業株式会社 | 光モジュール |
WO2023002529A1 (ja) * | 2021-07-19 | 2023-01-26 | 三菱電機株式会社 | 故障検出装置及び表示装置 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005097055A patent/JP2006276570A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013145154A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | パイオニア株式会社 | 画像描画装置 |
JP2017173715A (ja) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | 株式会社日立エルジーデータストレージ | レーザ投射表示装置 |
JP2020068229A (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | 住友電気工業株式会社 | 光モジュール |
JP7418952B2 (ja) | 2018-10-22 | 2024-01-22 | 住友電気工業株式会社 | 光モジュール |
WO2023002529A1 (ja) * | 2021-07-19 | 2023-01-26 | 三菱電機株式会社 | 故障検出装置及び表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4182032B2 (ja) | 表示光学系および画像投射装置 | |
JP5326596B2 (ja) | 照明装置及びそれを用いた投影画像表示装置 | |
KR100785050B1 (ko) | 레이저 디스플레이 장치 | |
CN101308252B (zh) | 投影装置和用于该投影装置的投影方法 | |
JP2008070694A (ja) | プロジェクションシステム | |
JP4854031B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP2004219480A (ja) | マルチビーム走査装置 | |
JP2010145769A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2017067944A (ja) | 表示画像作成装置および画像表示装置 | |
JP2006276570A (ja) | プロジェクタ及びレーザ機器の安全装置 | |
JP2004286785A (ja) | 光学系及びその光学系を備えた投射型画像表示装置 | |
JP2007140009A (ja) | 画像表示装置 | |
JP6200791B2 (ja) | 光学ユニット、投射型表示装置、および撮像装置 | |
JP2010139687A (ja) | 画像表示装置 | |
JP4505718B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP2009086371A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2014029395A (ja) | 光束走査装置、及び光束走査型画像映写装置 | |
JP2017090915A (ja) | 表示装置および光偏向器 | |
JP2009098325A (ja) | プロジェクションシステム | |
US20060007113A1 (en) | Display apparatus and scanning unit | |
JP2006292792A (ja) | 光投射装置及びプロジェクタ | |
JP2005250384A (ja) | プロジェクタ | |
JP2005107456A (ja) | 画像表示装置 | |
JP7085433B2 (ja) | 光照射装置及び発光状態検出方法 | |
KR100224902B1 (ko) | 반사형 프로젝트 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |