JP2006275262A - 乾式ガスホルダ内監視装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガスホルダ本体と昇降ピストンとの間をガスシールするシール液の液位を検出する複数のパージ式液位検出器と、これらのパージ式液位検出器により検出されたシール液の液位から昇降ピストンの傾斜量及び傾斜方向を演算する演算装置と、演算装置の演算結果を表示する表示装置とを備え、各液位検出器がシール液4を貯溜する貯液槽3内に設けられた気泡噴出管51と、この気泡噴出管51に空気、不活性ガス等のパージガスを供給するパージガス供給配管52と、このパージガス供給配管52から気泡噴出管51に供給されるパージガスの圧力変化を電気的に検出する圧力センサ53とを備えて構成されている。
【選択図】図2
Description
また、特許文献1に記載された方法ではCCDカメラのレンズに汚れ等が付着すると昇降ピストンの異常を正確に検知することが困難になる問題があり、特許文献2に記載された方法では液面計を防爆仕様としなければならないため、その対策に多大の費用を要するだけでなく安全性に問題があった。
請求項2の発明に係る乾式ガスホルダ内監視装置によれば、貯液槽内に設けられた気泡噴出管と、この気泡噴出管にパージガスを供給するパージガス供給配管と、このパージガス供給配管から気泡噴出管に供給されるパージガスの圧力変化をガスホルダ本体の外部で検出する圧力センサとを備えてなるパージ式液位検出器によりシール液の液位を検出するようにしたことで、乾式ガスホルダの内部に電気機器を設置することなく昇降ピストンの異常を検知することが可能となる。したがって、液位検出器を防爆仕様とする必要がないため、上述した効果に加え、昇降ピストンの異常を安全かつ低コストに検知することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る乾式ガスホルダ内監視装置の概略構成を示す図であり、同図に示すように、本発明の一実施形態に係る乾式ガスホルダ内監視装置は、貯液槽3に貯溜されたシール液4の液位を検出するパージ式液位検出器5A,5B,5Cと、これらパージ式液位検出器5A,5B,5Cにより検出されたシール液4の液位から昇降ピストン2の傾斜量及び傾斜方向を演算する演算装置6と、この演算装置6の演算結果を表示する表示装置7とを備えており、パージ式液位検出器5A,5B,5Cは、昇降ピストン2の円周方向にほぼ等間隔で配設されている。
さらに、演算装置6は偏差値算出回路631,632,633の出力から昇降ピストン2の傾斜量lを算出する傾斜量算出回路64と、偏差値算出回路631,632,633及び傾斜量算出回路64の出力から昇降ピストン2の傾斜方向θを算出する傾斜方向算出回路65を備えており、昇降ピストン2の傾斜量lは次のように算出される。
l2=Rcos(θ+(2π/3))・sinψ ‥‥(2)
l3=Rcos(θ+(4π/3))・sinψ ‥‥(3)
ここで、l2及びl3は
l3−l2=R√3・sinθ・sinψ ‥‥(4)
の関係が成立し、また昇降ピストンの傾斜量lは
1=2Rsinψ ‥‥(5)
で表わされる。従って、(4)式及び(5)式から
2(l3−l2)/√3=lsinθ ‥‥(6)
が得られ、さらに(1)式及び(6)式から
2l1=lcosθ ‥‥(7)
が得られる。
4(l3−l2)2/3+4l1=l2(sin2θ+cos2θ)=l2 ‥‥(8)
が得られ、(8)式の両辺に3/4を掛けると、
l3 2−2l2l3+l2 2+2l1 2+l1 2=3l2/4 ‥‥(9)
が得られる。そして、(9)式を変形すると、
l=√(8×(l1 2+l2 2+l3 2)÷3 ‥‥(10)
が得られるので、傾斜量算出回路64は(10)式に基づいて昇降ピストンの傾斜量lを算出するように構成されている。
cosθ=l1/(Rsinψ) ‥‥(11)
が得られ、この(11)式に(5)式を代入すると、
cosθ=l1/(Rsinψ) ‥‥(12)
が得られる。そして。この(12)式を変形すると、
θ=cos−1((2l1/l)×(180/π)) ‥‥(13)
が得られるので、傾斜方向算出回路65は(13)式に基づいて昇降ピストンの傾斜方向θを算出するように構成されている。
このような構成において、昇降ピストン2が図5に示す角度θの方向に図6に示す角度ψだけ傾斜すると、貯液槽3内に貯溜されたシール液4の液位が昇降ピストン2の傾斜方向θと傾斜角度ψに応じて変動する。ここで、液位検出器5Aで検出されたシール液4の液位をL1、液位検出器5Bで検出されたシール液4の液位をL2、液位検出器5Cで検出されたシール液4の液位をL3とすると、表示装置7には、(10)式で表わされる昇降ピストン2の傾斜量lが表示されると共に(13)式で表わされる昇降ピストン2の傾斜方向θが表示される。したがって、上述した本発明の一実施形態では乾式ガスホルダ内に設置されたピストン傾斜計の指示値を読み取るために点検員が乾式ガスホルダの内部に立ち入る必要がないため、乾式ガスホルダのガスホルダ本体に昇降自在に収容された昇降ピストンの状態を外部から安全に監視することができる。
なお、上述した実施形態では昇降ピストンの外周部に3個の液位検出器を配設したが、液位検出器の数は3個に限られるものではなく、2個または4個以上であってもよい。
2 昇降ピストン
3 貯液槽
4 シール液
5A,5B,5C パージ式液位検出器
51 気泡噴出管
52 パージガス供給管
53 圧力センサ
6 演算装置
611,612,613 圧力−液位変換回路
621 平均液位算出回路
631,632,633 偏差値算出回路
64 傾斜量算出回路
65 傾斜方向算出回路
7 表示装置
Claims (2)
- ほぼ円筒状に形成されたガスホルダ本体内を貯蔵ガス量に応じて昇降する昇降ピストンを有する乾式ガスホルダの内部を監視するものであって、前記ガスホルダ本体と前記昇降ピストンとの間をガスシールするシール液の液位を検出する複数のパージ式液位検出器と、該パージ式液位検出器により検出された前記シール液の液位から前記昇降ピストンの傾斜量及び傾斜方向を演算する演算装置と、該演算装置の演算結果を表示する表示装置とを備えたことを特徴とする乾式ガスホルダ内監視装置。
- 前記パージ式液位検出器は、前記シール液を貯溜する貯液槽内に設けられた気泡噴出管と、該気泡噴出管にパージガスを供給するパージガス供給配管と、該パージガス供給配管から前記気泡噴出管に供給されるパージガスの圧力変化を前記乾式ガスホルダの外部で検出する圧力センサとを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の乾式ガスホルダ内監視装置。
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---|---|---|---|
JP2005099597A JP2006275262A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 乾式ガスホルダ内監視装置 |
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JP2005099597A JP2006275262A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 乾式ガスホルダ内監視装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009236171A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Jfe Steel Corp | 乾式ガスホルダの油脂タンクの油脂量モニタリング装置 |
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-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005099597A patent/JP2006275262A/ja active Pending
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