JP2006273393A - ピペット包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、ピペットを容易に取り出すことのできる取り扱い性に優れた包装体の提供であり、特に滅菌されたピペットを無菌的に取り出す際の作業性に優れたピペット包装体を提供することにある。
【解決手段】
第一の樹脂フィルム100と、第二の樹脂フィルム200とが貼り合わされ、内部にピペットを収納する空間が形成された構成を有するピペット包装体であって、第一の樹脂フィルム100の引張破壊強さが30MPa以上170MPa以下であることを特徴とするピペット包装体である。より好ましくは、第一の樹脂フィルム100の厚さが、15μm以上70μm以下であるピペット包装体。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体を吸引、排出する際に用いるピペットの包装体に関する。
種々の実験に使用される液体を吸引、排出する際に用いるピペット包装、特に生化学に使用される滅菌されたディスポーザブルのピペット包装は、大きく分けて、一枚の包装材料でピペットを包み込み3方向を溶着するピロー包装と、成形加工された底材にピペットを収納した状態で蓋材を溶着するブリスター包装の二種類がある。このうち、無菌的な操作性に優れたブリスター包装が現在主流となっている。
無菌的な操作性とは、滅菌されたピペットをクリーンベンチ等の中で無菌的に取り出す際の操作性であり、ピロー包装では包装材料がピペット本体にまとわりつき菌が混入する場合があるが、ブリスター包装では包装材料のまとわりつきが無いために菌の混入の可能性が低く無菌的な操作性に優れていると言われている。
ブリスター包装の開封方法は、蓋材と底材のシール層を引き剥がす、引き剥がし開封と、ピペット本体で蓋材を突き破る、突き刺し開封があり、ピペットの包装においては使用状況に応じてそれら両方の開封方式を使い分けられることが非常に重要となる(例えば特許文献1)。
いずれの開封方法においてもピペットを無菌的かつ容易に取り出すことが重要であるが、現在使用されている紙、不織材料の蓋材では突き刺し開封した場合、蓋材に使用している繊維粉がピペット本体に付着して菌の付着または異物混入を起こす可能性があった。
更に、紙、不織材料の蓋材は不透明であることから、蓋材の方向からピペットの先端部と基端部の判別ができず、開封時に基端部の方向を確認する必要があり、特に連続して使用する場合の作業性が悪い。
また、蓋材にプラスチックフィルムを使用したものもあるが、プラスチックフィルムの場合、紙や不織材料と異なり突き刺し開封性が問題となる。
すなわち、突き刺し開封の際、ピペットの基端部(マウスピース部)で蓋材を突き破ることになる。しかし、プラスチックの蓋材は、輸送途中の意図しない破れを防止しうるだけの強度を有するフィルムを用いており、ピペットの基端部は鋭利な形状でないため、適度な開封性を付与することが困難であった。そのため、開封性を改善する為に、フィルム表面にミシン目を入れることで突き刺し開封性の向上を図った包装材もあるが、突き刺し開封の際、基端部がミシン目の部分からずれた場合適度な開封感が得ずらく、ミシン目から意図しない破れが発生する可能性も考えられるという問題があった。
特開平09−000950号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピペットを包装する包装体であって、繊維粉の発生が無く、開封性に優れた包装体を提供することにある。
本発明によれば、第一の樹脂フィルムと、第二の樹脂フィルムとが貼り合わされ、内部にピペットを収容する空間が形成された構成を有するピペット包装体であって、前記第一の樹脂フィルムの少なくとも一つの方向の引張破壊強さが30MPa以上170MPa以下であることを特徴とするピペット包装体が提供される。
本発明のピペット包装体は、液体を吸引、排出するためのピペットを包装するための容器である。本発明に係るピペット包装体は、ピペット本体で蓋材である第一の樹脂フィルムを容易に突き破ることができ、また、繊維粉の発生もなく開封性が優れた包装体とすることができる。
本発明において、第一の樹脂フィルムは、樹脂層と加熱融着層とを含み、第一の樹脂フィルムと第二の樹脂フィルムとが、周縁部において、上記加熱融着層を介して引き剥がし可能に融着された構成を有するものとしてもよい。こうすることにより、第一の樹脂フィルムと第二の樹脂フィルムのシール層を引き剥がすことも可能となり、引き剥がし開封と、突き刺し開封のどちらも可能となり、使用状況に応じてそれら両方の開封方式を使い分けることができる。
また、前記第一の樹脂フィルムの厚さを、15μm以上70μm以下とすることができる。こうすることにより、突き刺し開封が容易にすることができる。
また、前記第二の樹脂フィルムは、ピペットの形状に沿うように底が形成されていてもよい。さらに、前記第一の樹脂フィルムは、先端側と基端側に透明な領域を含んでいてもよい。こうすることにより、使用時に先端部と基端部の方向を判断しやすくなるため、作業効率が向上する。
また、前記樹脂層は、ポリエチレンテレフタレートフィルムを含む樹脂層であってもよい。
本発明によれば、ピペットを包装する包装体であって、開封時のまとわりつきや繊維粉の発生が無く、開封性に優れた包装体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、共通する構成要素には同一符号を付し、以下の説明において詳細な説明を適宜省略する。
図1に示すように、ピペット包装体は、第一の樹脂フィルム100(蓋材)と、第二の樹脂フィルム200(底材)とから構成され、第一の樹脂フィルム100の少なくとも一つの方向の引張破壊強さが30MPa以上170MPa以下である。そして、図7に示すように、第一の樹脂フィルム100は、樹脂フィルム102と加熱融着層104とで構成されている。また、第一の樹脂フィルム100と第二の樹脂フィルム200とは、引き剥がしが可能なように、周縁部120において加熱融着層104を介して融着されている。第二の樹脂フィルム200にはピペットの形状に沿うように底が形成され、底材として機能する構成となっている。
本実施形態に係るピペット包装体は、図6に示すように、突き刺し開封および引き剥がし開封が可能である。図6(a)は引き剥がし開封を行う様子を示す図であり、図6(b)〜(c)は、突き刺し開封を行う様子を示す図である。このピペット包装体は突き刺し部500において紙や不織布を使用せず、第一の樹脂フィルム100を使用している。このため、開封時の異物混入や菌の混入を低減することができる。
第一の樹脂フィルム100の選択の際に最も注意すべきは、ピペット300の基端部302部分で容易に突き刺すことが可能で、更に輸送途中等での意図しない破れが発生しないという相反する要求事項をバランスよく達成することのできるフィルムを選択するという点である。
本発明においては少なくとも一方向の引張破壊強さが30MPa以上170MPa以下の樹脂フィルムを用いることで、作業者が容易に基端部分で突き刺し開封を行うことが可能で、輸送途中の意図しない破れの防止を達成している点が特徴である。
更に50MPa以上110MPa以下であれば、作業者が連続的に開封操作を繰り返しても負担を感じない、特に良好な突き刺し開封感を得ることができる。
引張破壊強さについてはJIS K 7127の方法で求めることができる。
また、特に限定するものではないが、前述の引張破壊強さに加えて、少なくとも一方向の引張り破壊伸度が40%以上130%以下の材料であれば突き刺し開封時にフィルムが伸びて、ピペットにまとわりつくという不具合を低減することができ、更に輸送中の意図しない破れを防ぐという点においてもより好ましい。
第一の樹脂フィルム100に使用する材料としては引っ張り破壊強さが前述の範囲であれば特に限定はなく、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリビニルアルコール、エチレンービニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、セロファン等のフィルムを選択することができ、それらを積層することで組み合わせて使用しても良い。
ポリエステルフィルム、もしくはポリエステルフィルムを含む積層フィルムを使用することによって、突き刺し開封時にフィルムが伸びて基端部分にまとわりつく、もしくは破片が付着してしまうことがなく良好な開封感と無菌操作性を得ることができる。
特にポリエチレンテレフタレートフィルム、もしくはポリエチレンテレフタレートフィルムを含む積層フィルムと使用することで、まとわりつき、もしくは破片の付着がなく、更に放射線滅菌への耐性を有する点においても特に好ましい。
この際、一般的なポリエチレンテレフタレートフィルムは引張破壊強さが200MPa〜250MPaである為、特に30MPa以上170MPa以下のポリエチレンテレフタレートフィルムを選択して使用する必要がある。
第一の樹脂フィルム100の厚さについては、引張り破壊強さは樹脂フィルムの材質だけではなくその厚みにも依存するが、第一の樹脂フィルムの厚みは15μm以上70μm以下が好ましく、30μm以上60μm以下が特に好ましい。このようにすれば、静電気の発生によるまとわりつきの影響が少なく、特に良好な突き刺し開封感を付与することができる。
また、限定するものではないが、第一の樹脂フィルム100は、樹脂フィルム102と加熱融着層104となるフィルム材料を含む少なくとも2種類以上のフィルム材料で積層されており、その加熱融着層104となるフィルム材料によって第一の樹脂フィルム100と第二の樹脂フィルム200は引き剥がしが可能なように周縁部が融着200されていることが好ましい。このように、周縁部が融着200されているため、図5に示すように引き剥がし開封が可能となる。
その際、融着の方法は特に限定するものではなく、加熱融着層104となるフィルム材料の種類に応じて加熱融着、超音波融着等の一般的な方法を用いることができる。また、融着部分は引き剥がし開封可能な強度、すなわち引き剥がし開封時に第一の樹脂フィルム100もしくは第二の樹脂フィルム200のいずれかが破断することのない程度の強度で密閉されていることが必要であるが、その強度は作業者が容易に引き剥がし開封できる強度であることが好ましい。
加熱融着層104となるフィルムの材料は特に限定するものではなく、一般的にイージーピールフィルムと呼ばれるシール強度が弱いフィルムを使用すると良好な引き剥がし開封性を得ることができる。イージーピールフィルムは界面剥離タイプ、層間剥離タイプ、凝集剥離タイプに分類することができるが、その中でもピール開封(引き剥がし開封)時に融着層自体が崩壊することで開封を行う凝集剥離タイプの融着層が、シール強度の安定性および密封の視認性の点でピペットの包装材としてはより好ましい。
第一の樹脂フィルム100を少なくとも2種類以上のフィルム材料で積層されているものを使用する場合、それらフィルム材料の組み合わせによって突き刺し開封感を変えることができる。好ましくは、(i)厚みが5μm以上30μm以下で、かつ少なくとも一方向の引張破壊強さが30MPa以上110MPa以下のフィルム材料と、(ii)厚みが10μm以上50μm以下で、かつ少なくとも一方向の引張破壊強さが1MPa以上100MPa以下の融着層となるフィルム材料とで積層された樹脂フィルムを用いることで、特に良好な突き刺し開封感を得ることができる。
また、第一の樹脂フィルム100はアルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等で蒸着処理することでガスバリア性、水蒸気バリア性を向上させても良い。
第二の樹脂フィルム200の材料は特に限定するものではなく、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンテレフタレート等のフィルムを選択することができ、それらを積層することで組み合わせて使用しても良い。
図4、図7に示すように、第二の樹脂フィルム200は、ピペットの形状に沿うように底202が形成されていてもよい、また、第一の樹脂フィルム100は、先端側と基端側に透明な領域を含んでいてもよい。第二の樹脂フィルム200がピペットの形状に沿うように底が形成されていることにより、包装体に自立安定性が得られ、ピペットを取り出す際の取り扱い性に優れる。
図2、図3に示すように、第一の樹脂フィルム100は先端側と基端側に透明な領域110を含んでいることが好ましく、それによって使用時に先端部と基端部の方向が判断しやすくなるため、作業効率が向上し、なおかつ誤って先端部を開封してしまうことがなくなる。
更に、先端部や基端部に割れやカケ等の異常があった場合にも、使用する前に異常の発見がしやすくなる。
透明な領域を設ける方法は特に限定するものではなく、第一の樹脂フィルム100に透明性を有するフィルムを用いて、少なくとも先端側と基端側に透明な領域を残して印刷を行う等の方法が挙げられる。
以下、本発明に係るピペット包装体の効果についてまとめる。
引張破壊強さが30MPa以上170MPa以下の第一の樹脂フィルム100と第二の樹脂フィルム200が引き剥がし可能なように周縁部が融着されていることで、引き剥がし開封と突き刺し開封の何れの方法でも開封することができ、第一の樹脂フィルム100を突き刺して開封するため、紙や不織布のような異物の混入が発生せず、滅菌されたピペットを無菌的に取り出しやすい。
また、第一の樹脂フィルム100に厚みが5μm以上30μm以下で、かつ少なくとも一方向の引張破壊強さが30MPa以上110MPa以下のポリエステルフィルムと、厚みが10μm以上50μm以下で、かつ少なくとも一方向の引張破壊強さが1MPa以上100MPa以下である凝集剥離タイプのイージーピールフィルムとの積層フィルムを使用することで、特に良好な突き刺し開封性と、引き剥がし開封性、および輸送途中の意図しない破れ防止、密封の視認性の点において特に優れたピペット包装体を得ることができる。
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み16μm、引張破壊強さ75MPa)と、加熱融着層として、ポリエチレンフィルム(厚み30μm、引張破壊強さ15MPa)とをドライラミネートし第一の樹脂フィルムとし(厚み46μm、引張破壊強さ90MPa)、第二の樹脂フィルムとして、直鎖状低密度ポリエチレン(厚み150μm)を用い、長さ345mm、直径10mmのピペットを包装し、周縁部を熱融着したものを実施例1とした。
(実施例2)
樹脂フィルムとして、セロファンフィルム(厚み20μm、引張破壊強さ100MPa)と、加熱融着層として、ポリエチレンフィルム(厚み30μm、引張破壊強さ15MPa)とをドライラミネートし第一の樹脂フィルムとし(厚み50μm、引張破壊強さ115MPa)、第二の樹脂フィルムとして、直鎖状低密度ポリエチレン(厚み150μm)を用い、長さ345mm、直径10mmのピペットを包装し、周縁部を熱融着したものを実施例2とした。
(比較例1)
樹脂フィルムとして、ポリプロピレン(厚み30μm、引張破壊強さ10MPa)と、加熱融着層として、ポリエチレンフィルム(厚み30μm、引張破壊強さ15MPa)とをドライラミネートし第一の樹脂フィルムとし(厚み60μm、引張破壊強さ25MPa)、第二の樹脂フィルムとして、直鎖状低密度ポリエチレン(厚み150μm)を用い、長さ345mm、直径10mmのピペットを包装し、周縁部を熱融着したものを比較例1とした。
(比較例2)
樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm、引張破壊強さ230MPa)と、加熱融着層として、ポリエチレンフィルム(厚み30μm、引張破壊強さ15MPa)とをドライラミネートし第一の樹脂フィルムとし(厚み42μm、引張破壊強さ245MPa)、第二の樹脂フィルムとして、直鎖状低密度ポリエチレン(厚み150μm)を用い、長さ345mm、直径10mmのピペットを包装し、周縁部を熱融着したものを比較例2とした。
(比較例3)
樹脂フィルムとして、ポリエチレンラミネート紙(厚み430μm、引張破壊強さ2.7MPa)と、加熱融着層として、ポリエチレンフィルム(厚み30μm、引張破壊強さ15MPa)とをドライラミネートし第一の樹脂フィルムとし(厚み460μm、引張破壊強さ17.7MPa)、第二の樹脂フィルムとして、直鎖状低密度ポリエチレン(厚み150μm)を用い、長さ345mm、直径10mmのピペットを包装し、周縁部を熱融着したものを比較例3とした。
1.突き刺し開封性の比較
実施例1、2および比較例1〜3を各10本づつ突き刺し開封し、その開封感について評価した。
2.異物付着性の比較
実施例1、2および比較例1〜3を各10本づつ突き刺し開封し、取り出したピペット本体を超純水10mLで洗浄し、超純水中に回収された異物の有無を目視で確認した。
Figure 2006273393
表1から明らかなように、実施例1、2および比較例3で優れた突き刺し開封感が得られ、実施例1および比較例3で特に優れた開封感が得られた。
一方、比較例1ではフィルムがピペットの基端部分にまとわりつき、比較例2においてはかなりの力を加えないとフィルムは破れず、開封感は著しく劣っていた。
また、比較例3においては、突き刺し開封後のピペット本体に繊維異物の付着が確認されたが、実施例1、2および比較例1、2では繊維異物の付着は確認されなかった。
以上の結果から、実施例1、2はピペット包装体として優れた性能を有していることを確認した。
本発明は、突き刺し開封と引き剥がし開封の何れについても良好な開封性を有し、更に異物や菌の混入が少ない、取り扱い性に優れたピペット包装体に関するものであり、特に滅菌されたディスポーザブルピペットをクリーンベンチ等の無菌条件下で無菌的に取り出す必要のある生化学分野において使用することで、異物や菌の混入による実験の失敗を低減し、開封操作が容易に行えることから、作業効率を向上させることができる。
符号の説明
100 第一の樹脂フィルム(蓋材)
102 樹脂フィルム
104 加熱融着層
110 透明な領域(窓)
120 周縁部
200 第二の樹脂フィルム(底材)
300 ピペット
302 基端部(マウスピース部)
500 突き刺し開封部
本発明の引き剥がし開封状態を示す斜視図である。 第一の樹脂フィルム側からの正面図である。 第二の樹脂フィルム側からの背面図である。 本発明のピペット包装体の側面図である。 引き剥がし開封の工程を示す概略図である。 突き刺し開封の工程を示す概略図である。 本発明のピペット包装体の概略断面図である。

Claims (6)

  1. 第一の樹脂フィルムと、第二の樹脂フィルムとが貼り合わされ、内部にピペットを収容する空間が形成された構成を有するピペット包装体であって、前記第一の樹脂フィルムの少なくとも一つの方向の引張破壊強さが30MPa以上170MPa以下であることを特徴とするピペット包装体。
  2. 前記第一の樹脂フィルムは、樹脂層と加熱融着層とを含み、
    前記第一の樹脂フィルムと前記第二の樹脂フィルムとが、周縁部において、前記加熱融着層を介して引き剥がし可能に融着された構成を有する請求項1に記載のピペット包装体。
  3. 前記樹脂層は、ポリエチレンテレフタレートフィルムである請求項2に記載のピペット包装体。
  4. 前記第一の樹脂フィルムの厚さが、15μm以上70μm以下である請求項1乃至3いずれかに記載のピペット包装体。
  5. 前記第二の樹脂フィルムには、ピペットの形状に沿うように底が形成されている請求項1乃至4いずれかに記載のピペット包装体。
  6. 前記第一の樹脂フィルムは、先端側と基端側に透明な領域を含む請求項1乃至5いずれかに記載のピペット包装体。
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