JP2006272675A - 積層熱可塑性樹脂フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱可塑性樹脂フィルムを基材とし、該基材の少なくとも片面に、共重合ポリエステル樹脂又は共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを含む樹脂成分、及び粒子を含有する被覆層を設けてなるヘイズが1.5%以下の積層フィルムであって、且つ、当該積層フィルム中に存在する、下記の式1および式2に定義される核を有する欠点が下記式3及び式4に定義される状態で連なった連弾状塗布筋欠点の数が、30本/m2以下であることを特徴とする積層熱可塑性樹脂フィルム。
式1 10μm≦Dd≦35μm
式2 30nm≦Dt≦800nm
式3 n≧2
式4 t≧10mm
Dd:核の長径
Dt:核の最大高さ
n:連弾状塗布筋欠点1mm当たりの、式1及び式2で定義される核の数
t:連弾状塗布筋欠点の長さ
Description
式1 10μm≦Dd≦35μm
式2 30nm≦Dt≦5000nm
式3 n≧2
式4 t≧10mm
Dd:核の長径
Dt:核の最大高さ
n:連弾状塗布筋欠点1mm当たりの、式1及び式2で定義される核の数
t:連弾状塗布筋欠点の長さ
(1)ノニオン系界面活性剤またはカチオン系界面活性剤を、塗布液に対し0.01〜0.18質量%配合させる。
(2)共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを併用する場合に、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂との配合比が、質量比で3:7〜7:3である。
(3)塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さが1mm以上、5mm未満である。
(4)被覆層の最終塗布量が0.005〜0.2g/m2である。
(5)塗布液の塗布直後から乾燥工程の入口までのフィルムの通過時間が2秒未満である。
(6)乾燥工程において、乾燥温度が120〜150℃であり、乾燥時間が0.1〜5秒間であり、乾燥風の風速が30m/秒以上である。
(1)ノニオン系界面活性剤またはカチオン系界面活性剤を、塗布液に対し0.01〜0.18質量%配合させる。
(2)共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを併用する場合に、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂との配合比が、質量比で3:7〜7:3である。
(3)塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さが1mm以上、5mm未満である。
(4)被覆層の最終塗布量が0.005〜0.2g/m2である。
(5)塗布液の塗布直後から乾燥工程の入口までのフィルムの通過時間が2秒未満である。
(6)乾燥工程において、乾燥温度が120〜150℃であり、乾燥時間が0.1〜5秒間であり、乾燥風の風速が30m/秒以上である。
式1 10μm≦Dd≦35μm
式2 30nm≦Dt≦5000nm
式3 n≧2
式4 t≧10mm
Dd:核の長径
Dt:核の最大高さ
n:連弾状塗布筋欠点1mm当たりの、式1及び式2で定義される核の数
t:連弾状塗布筋欠点の長さ
本発明において、基材となる熱可塑性樹脂フィルムとは、熱可塑性樹脂を溶融押出し又は溶液押出しして得た未配向シートを、必要に応じ、長手方向又は幅方向の一軸方向に延伸し、あるいは二軸方向に逐次二軸延伸又は同時二軸延伸し、熱固定処理を施したフィルムである。
本発明の被覆層に用いる共重合ポリエステル樹脂は、芳香族ジカルボン酸成分と、グリコール成分としてエチレングリコール及び分岐したグリコールとを構成成分とすることが好ましい。前記の分岐したグリコール成分とは、例えば、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−n−ヘキシル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−n−ヘキシル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジ−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、及び2,2−ジ−n−ヘキシル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられる。
本発明の積層熱可塑性樹脂フィルムの被覆層に用いるポリウレタン系樹脂は、特に限定されないが、水溶性または水分散が可能な樹脂を使用することが好ましく、例としては、ブロック型イソシアネート基を含有する樹脂であって、末端イソシアネート基を親水性基で封鎖(以下ブロックともいう)した、熱反応型の水溶性ウレタンなどが挙げられる。上記イソシアネート基を親水性基で封鎖するためのブロック化剤としては、重亜硫酸塩類及びスルホン酸基を含有したフェノール類、アルコール類、ラクタム類、オキシム類及び活性メチレン化合物類等が挙げられる。ブロック化されたイソシアネート基はウレタンプレポリマーを親水化あるいは水溶化する。フィルム製造時の乾燥あるいは熱セット過程で、上記ポリウレタン樹脂に熱エネルギーが与えられると、ブロック化剤がイソシアネート基からはずれるため、上記ポリウレタン樹脂は自己架橋した編み目に、混合した水分散性共重合ポリエステル樹脂を固定化するとともに、上記共重合ポリエステル樹脂の末端基等とも反応する。塗布液調整中の樹脂は、親水性であるために耐水性が悪いが、塗布、乾燥、熱セットして熱反応が完了すると、ウレタン樹脂の親水基すなわちブロック化剤がはずれるため、耐水性が良好な塗膜が得られる。上記ブロック化剤の内、フィルム製造工程における熱処理温度、熱処理時間でブロック化剤がイソシアネート基からはずれる点、及び工業的に入手可能な点から、重亜硫酸塩類が最も好ましい。
被覆層に粒子を含有させ、被覆層表面に適切な凹凸を形成させることで、滑り性、巻き取り性、耐スクラッチ性が付与される。このため、基材中に粒子を含有させる必要がなく、高透明性を保持することができる。
本発明においてヘイズとは、ヘイズメーターを用い、フィルムの異なる箇所3カ所について測定して得られた値の平均値をいう。
本発明でいう連弾状塗布筋欠点の発生条件は、今まで不明であったが、本発明者らは、特定の長径と高さを有するフィルム表面の、ピーク形状のように鋭く高さの変化した部分(隆起した部分)が特定間隔内に複数並んだ場合に、連弾状塗布筋欠点が発生することを見出した。
式1 10μm≦Dd≦35μm
式2 30nm≦Dt≦5000nm
本発明においては、上記の核を有する部分を欠点と呼び、特に、当該欠点が下記式3及び式4に定義される状態で連なっているものを連弾状塗布筋欠点と呼ぶ。
式3 n≧2
式4 t≧10mm
n:連弾状塗布筋欠点1mm当たりの、式1及び式2で定義される核の数
t:連弾状塗布筋欠点の長さ
本発明の積層熱可塑性樹脂フィルムの製造方法は、特に限定はないが、例えば、共重合ポリエステル樹脂又は共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを含む樹脂成分、粒子、及び界面活性剤を含む塗布液を、走行する熱可塑性樹脂フィルムの片面または両面に塗布する塗布工程、塗布層を乾燥する乾燥工程、次いで少なくとも一軸方向に延伸する延伸工程、さらに延伸された塗布フィルムを熱固定処理する熱固定処理工程を含み、且つ、下記(1)〜(6)の条件を満足する積層熱可塑性樹脂フィルムの製造方法によって製造され、当該製造方法は本発明の一部を構成する(当該製造方法を以下、本発明の製造方法ともいう)。
(1)ノニオン系界面活性剤またはカチオン系界面活性剤を、塗布液に対し0.01〜0.18質量%配合させる。
(2)共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂を併用する場合に、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂との配合比が、質量比で3:7〜7:3である。
(3)塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さが下限1mm以上、上限5mm未満である。
(4)被覆層の最終塗布量が0.005〜0.2g/m2である。
(5)塗布液の塗布直後から乾燥工程の入口までのフィルムの通過時間が2秒未満である。
(6)乾燥工程において、乾燥温度が120〜150℃であり、乾燥時間が0.1〜5秒間であり、乾燥風の風速が30m/秒以上である。
塗布工程は、該フィルムの製造工程中に塗布するインラインコート法により実施することが好ましく、例えば、走行する基材熱可塑性樹脂フィルムの片面、若しくは両面に、上記共重合ポリエステル又は上記共重合ポリエステル樹脂と上記ポリウレタン系樹脂を含む樹脂成分、及び上記粒子を含む塗布液を連続的に塗布する。塗布方法は例えば、リバースロール・コート法、グラビア・コート法、キス・コート法、オフセットコート法などが挙げられ、これらの方法を単独であるいは組み合わせて行うことができる。これらの塗布方法はロール上の余分な塗布液をドクターブレードで掻き落とす機構を有しており、塗布斑の少ない均質な塗布面を得るには好適である。本発明においては面質の観点からリバースキスロール・コート法を用いるのが好ましい。
塗布液に用いる溶剤は、水に、エタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類を、全塗布液に占める割合が30〜50質量%の範囲で混合した溶媒が好ましい。また、アルコール類の混合量が10質量%未満である場合には、アルコール類以外の有機溶剤を溶解可能な範囲で混合してもよい。ただし、塗布液中、アルコール類とその他の有機溶剤との合計量は、50質量%未満とする。アルコール類の混合量(その他の有機溶剤を用いる場合には、アルコール類と当該有機溶剤の合計量)が50質量%未満であれば、塗布乾燥時に乾燥性が向上するとともに、溶剤が水のみの場合と比較して塗布膜の外観向上の効果がある。50質量%以上では、溶剤の蒸発速度が速く塗工中に塗布液の濃度変化が起こり、粘度が上昇して塗工性が低下するために、塗布膜の外観不良を起こす恐れがあり、さらには火災などの危険性も考えられる。また、アルコール類の混合量が30質量%未満では相対的に水の比率が増加し、親水性の高いポリウレタン成分が塗布層表面に偏析し、本発明が規定する連弾状塗布筋欠点が発生しやすくなる。
前記塗布液を塗布後、乾燥させる際、テンターの予熱ゾーンを利用して乾燥させる場合が多いが、この場合、製膜設備の大きさ、走行速度にも依存するが、一般に塗布から乾燥開始までの時間(塗布液の塗布直後から乾燥工程の入口までのフィルムの通過時間)は、フィルム厚さが30μm以上の比較的厚手のフィルムを製造する場合、少なくとも5秒程度かかり、この間に塗布液の溶媒である水とアルコールのバランスがくずれ、これによって親水性の高いポリウレタン樹脂成分とポリウレタン樹脂成分と親和性の高い粒子が塗布層表面に偏析し、連弾状塗布筋欠点が発生しやすくなる。そこで、本発明では、塗布後直ちに乾燥させることが重要であり、塗布液の塗布直後から乾燥工程の入口までのフィルムの通過時間は2秒未満であることが必須である(条件(5))。当該通過時間は、好ましくは1.5秒未満である。この塗布から乾燥炉に入るまでの時間を2秒未満に維持するためには、適宜フィルムの走行速度を選択する必要があるが、コーターと乾燥炉入り口を可能な限り近づけることが好ましい。
乾燥後、フィルムの端部をクリップで把持して、通常、80〜180℃(好ましくは100〜140℃)に加熱され、風速が10〜20m/秒である熱風ゾーンに導き、幅方向に2〜6倍(好ましくは2.5〜5.0倍)に延伸する。さらに別方向に延伸を行ってもよい。
引き続き、通常、220〜240℃、好ましくは225℃〜235℃の熱処理ゾーンに導き、通常、1〜20秒間の熱処理を行い、結晶配向を完了させる。220℃未満では、得られた積層フィルムの熱収縮率が大きくなり好ましくない。また、240℃を超えると、ハードコート層や拡散層に対する密着性が低下する場合がある。この工程中で、必要に応じて、幅方向あるいは長手方向に1〜12%の弛緩処理を施してもよい。
実施例及び比較例で得られた積層フィルムの幅1mの製品フィルムロール表層から10mの部分を取り除き、続く長さ1m以上のフィルムを抜き出し、暗室内で垂直方向に垂らした。次いでフィルム背面の全面に光沢の無い黒色の布を配置し前面(被覆層面)から三波長昼白色蛍光灯(FL20SS EX−N/18P:ナショナル社製)を用いてフィルム面に対し約10°から45°の範囲で該蛍光灯の角度を変えながらフィルム正面から観察し、評価面積1m2について長さ10mm以上の塗布筋欠点を検出しマーキングを行った。(製品フィルムロールの幅が1m未満であっても評価面積が1m2であればよい。)尚、筋欠点の長さは定規を用いて直接フィルムに接触しない程度に近づけ測定した。さらに評価する被覆層面と反対側にブロムライト(VIDEO LIGHT VLG301 100V 300W LPL社製)を用いて前記と同様に約10°から45°の範囲で照射し、ブロムライト照射面側(反被覆層面側)から観察し塗布筋欠点を抽出し、マーキングを行った。この時、光沢の無い黒色の布は観察者と反対側に配置した。尚、フィルム幅方向に対し同一位置にある筋は一本と数えるが100mm以上離れている場合は別個の筋として数えた。
測定条件:waveモード
対物レンズ 10倍
0.5倍ズームレンズ使用
式1 10μm≦Dd≦35μm
式2 100nm≦Dt≦800nm
式3 n≧2
式4 t≧10
Dd:連弾状欠点部の一つ核の長径
Dt:連弾状欠点部の一つの核の最大高さ
n:連弾状塗布筋欠点1mm当たりの式1、式2を満足する核の数
t:連弾状塗布筋欠点の長さ
実施例及び比較例で得た光学用易接着フィルムをヘイズメーター(日本電色社製モデルTNDH2000)を用いて異なる箇所3カ所について測定し、その平均値をヘイズとした。
塗工フィルムがアプリケーターロールと接触することにより接触フィルム面にできる塗布液溜まり(塗工キス部)の、フィルム走行方向に平行方向(縦方向)の長さについて金尺で測定した(単位:mm)。
二軸延伸フィルムの厚さは、JIS C 2151に準じて、フィルムロールの長さ方向についてマイクロメーター(ONO S0KKI社製 ST−022 GAUGESTAND)で測定した。
(1)塗布液の調合
本発明に用いる塗布液を以下の方法に従って調製した。
(a)A/F比 1.06; 押付け量を以下のキス長さになるように調整
(b)塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さ:2mm
(c)アプリケーターロール、メタリングロールの温度は共に22℃
(d)ファウンテンダイに供給される塗布液の温度:23℃
(A)アプリケーターロール2、メタリングロール3及び塗布液受け皿7を含む塗布装置に溶媒揮散防止カバー8を設けた塗布装置を使用。
(B)アプリケーターロール2の径φ250mm、メタリングロール3の径φ220mm
(C)アプリケーターロール2及びメタリングロール3の表面粗度:0.1S
(D)塗布液の受け皿7の容量と循環用タンク11の容量比=1:50
(E)循環用タンク11の容量と調合用タンク12の容量比=1:40
尚、循環用タンク11の液量は常に一定になるようにした。
押付け量を変えて塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さを4mmとした以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
A/F比を1.09とし、キス長さが2mmとなるように押付け量を変えた以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
塗布から乾燥炉入り口までの時間は0.7秒間、乾燥時間0.8秒間、さらに熱固定工程において各ゾーンの通過時間を3.5秒間、フィルム厚さ100μmとした以外は、実施例1と同様の方法での積層ポリエステルフィルムを得た。
塗布から乾燥炉入り口までの時間は1.0秒間、乾燥時間1.9秒間、さらに熱固定工程において各ゾーンの通過時間を6.6秒間、フィルム厚さを188μmとした以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1の塗布液の調合において、水を44.5質量部、イソプロピルアルコールを32.8質量部とした塗布液Bを用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層フィルムを得た。
実施例1の塗布液の調合において、水を35.1質量部、イソプロピルアルコールを42.1質量部とし、塗布液Cとした以外は、実施例1と同様の方法で積層フィルムを得た。
実施例1において、塗布液中の共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂との質量比を60/40に変更した下記の塗布液Dに変更したこと以外は、実施例1と同様の方法で、積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1で用いた共重合ポリエステル樹脂(A)の30質量%水分散液を9.0質量部、実施例1で用いたポリウレタン系樹脂(B)の20質量%水溶液を9.0質量部、エラストロン用触媒(第一工業製薬製、Cat64)を0.3質量部、水を40.6質量部、およびイソプロピルアルコールを37.3質量部、それぞれ混合した。さらに、実施例1で使用した界面活性剤水溶液を0.6質量部、粒子P1としてコロイダルシリカ(日産化学工業製、スノーテックスOL;平均粒径40nm)の20質量%水分散液を2.3質量部、粒子P2として乾式法シリカ(日本アエロジル製、アエロジルOX50;平均粒径200nm、平均一次粒径40nm)の3.5質量%水分散液を0.5質量部添加し、5質量%重曹水溶液にてpH調整して塗布液Dとした。
実施例1において、塗布液中の共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂との質量比を40/60に変更した下記の塗布液Eに変更したこと以外は、実施例1と同様の方法で、積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1で用いた共重合ポリエステル樹脂(A)の30質量%水分散液を6.0質量部、実施例1で用いたポリウレタン系樹脂(B)の20質量%水溶液を13.5質量部、エラストロン用触媒(第一工業製薬製、Cat64)を0.3質量部、水を38.9質量部、およびイソプロピルアルコールを37.5質量部、それぞれ混合した。さらに、実施例1で用いた界面活性剤の10質量%水溶液を0.6質量部、粒子P1としてコロイダルシリカ(日産化学工業製、スノーテックスOL;平均粒径40nm)の20質量%水分散液を2.3質量部、粒子P2として乾式法シリカ(日本アエロジル製、アエロジルOX50;平均粒径200nm、平均一次粒径40nm)の3.5質量%水分散液を0.5質量部添加し、5質量%重曹水溶液にてpHを6.2に調整して布液Eとした。
塗布量を固形分量として0.12g/m2となるようにした以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布液中の界面活性剤の配合量を0.03質量%に変更し、下記の塗布液Fを用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1の塗布液の調合において、フッ素系ノニオン型界面活性剤(大日本インキ化学工業製、メガファックF142D)の10質量%水溶液を0.3質量部、水を38.2質量部、およびイソプロピルアルコールを39.3質量部に変更した。
実施例1において、塗布液中の界面活性剤の配合量を0.10質量%に変更し、下記の塗布液Gを用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1の塗布液の調合において、フッ素系ノニオン型界面活性剤(大日本インキ化学工業製、メガファックF142D)の10質量%水溶液を1.0質量部、水を37.5質量部、およびイソプロピルアルコールを39.3質量部に変更した塗布液Fを用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布液のpHを5質量%の炭酸ナトリウム水溶液を用いて7.9に調整した塗布液Hに変更したこと以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、一軸配向PETフィルムの両面に被覆層を塗布したこと以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。なお、フィルムへの塗布から乾燥炉入口までのフィルムの通過時間は、片面が0.8秒間であり、反対面は1.0秒間であった。
実施例1において、塗布量を最終的な固形分量として0.02g/m2となるようにしたこと以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、下記の点で異なる塗工装置を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステルフィルムを得た。
塗工装置
(A')アプリケーターロール、メタリングロール及び塗布液受け皿を含む塗布装置に溶媒揮散防止カバー不使用
(D')塗布液の受け皿の容量と循環用タンクの容量比=1:50
(循環用タンクとは別に調合用タンクを用いることはせず、塗布液は循環用タンクで調合し、塗布液が無くなった時点で再調合した。)
実施例1において、ポリウレタン系樹脂(B)を下記のポリウレタン系樹脂に変更した塗布液Qを用いたこと以外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを得た。なお、ポリウレタン系樹脂は、下記の方法で得た。
(ポリウレタン系樹脂の調製)
アジピン酸//1.6−ヘキサンジオール/ネオペンチルグリコール(モル比:4//3/2)の組成からなるポリエステルジオール(OHV:111.8eq/ton、AV:1.1eq/ton)を93質量部、キシリレンジイソシアネートを22質量部混合し、窒素気流下、95〜100℃で1時間反応させて、ウレタンプレポリマー(NCO/OH比:1.50、遊離イソシアネート基:理論値3.29%、実測値3.16%)を得た。
実施例1と同様に乾燥したポリエチレンテレフタレート樹脂ペレットを押し出し機に供給し、約285℃でシート状に溶融押出しして、表面温度30℃に保った金属ロール上で急冷固化し、キャストフィルムを得た。この際、溶融樹脂の異物除去用濾材として、濾過粒子サイズ(初期濾過効率:95%)が15μmのステンレス製焼結濾材を用いた。次に、実施例1と同様にこのキャストフィルムを加熱されたロール群及び赤外線ヒーターで105℃に加熱し、その後周速差のあるロール群で長手方向に3.6倍延伸して一軸配向PETフィルムを得た。次いで、実施例1と同様の塗布液Aを濾過粒子サイズ(初期濾過効率:95%)3μmのフェルト型ポリプロピレン製濾材で精密濾過し、グラビアリバースロール法で一軸配向PETフィルムの片面に塗布後、乾燥炉に導き温度120℃、3.2秒間乾燥した。尚、塗布の際、下記に示す塗布装置及び塗布条件を用いた。また、塗布量は固形分量として0.08g/m2になるようにした。この時の塗布から乾燥炉入り口までの時間は3.2秒間であり、乾燥炉の第一ゾーンの風速は15m/秒、第二ゾーンから第四ゾーンの風速は実施例1と同様で乾燥風の給気風量は第一ゾーンから第四ゾーンとも70m3/秒、排気風は乾燥炉前後から自然排気とした。
(e)A/F比 1.20; 押付け量を以下のキス長さになるように調整
(f)塗工時のグラビアロールとフィルムのキス長さ:10mm
(g)グラビアロール温度22℃
(h)ファウンテンダイに供給される塗布液の温度:23℃
(F)グラビアロール、及び塗布液受け皿を含む塗布装置に溶媒揮散防止カバー不使用
(G)グラビアロール径φ250mm
(H)塗布液の受け皿の容量と循環用タンクの容量比=1:50
(循環用タンクとは別に調合用タンクは用いることはせず、塗布液は循環用タンクで調合し、塗布液が無くなった時点で再調合した。)
実施例1で得られたポリエステル樹脂(A)の30質量%水分散液を3.0質量部、実施例1と同様のポリウレタン樹脂(B)の20質量%水溶液を18.0質量部、エラストロン用触媒(第一工業製薬製:商品名 Cat64)を0.3質量部、水を70.7質量部およびイソプロピルアルコールを4.7質量部、それぞれ混合し、さらに界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸の10質量%水溶液を0.6質量部、粒子P1(日産化学工業社製:スノーテックスOL、平均粒径40nm)の20質量%水分散液を2.3質量部、粒子P2(日本アエロジル社製;アエロジルOX50、平均一次粒径40nm)の3.5質量%水分散液を0.5質量部添加し、塗布液Jとした。pHは4.8であった。
(e')A/F比 1.15; 押付け量を以下のキス長さになるように調整
(f')塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さ:10mm
(g')アプリケーターロール、メタリングロールの温度共に23℃
(h')ファウンテンダイに供給される塗布液の温度:25℃
さらに、この時の塗工においては以下の点で実施例1と相違する塗工装置を用いた。
(F')アプリケーターロール、メタリングロール及び塗布液受け皿を含む塗布装置に溶媒揮散防止カバー不使用
(I)アプリケーターロール及びメタリングロールの表面粗度:0.3S
引き続いて、フィルムの端部をクリップで把持して80℃に加熱された熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に4.0倍に延伸した。この時のテンター内の風速は15m/秒、乾燥時間は20秒間であった。塗布からテンター入り口までの時間は10.0秒間であった。また、塗布量は固形分量として0.10g/m2になるようにした。
実施例1で得られたポリエステル樹脂(A)の30質量%水分散液を7.5質量部、実施例1と同様のポリウレタン樹脂(B)の20質量%水溶液を11.3質量部、エラストロン用触媒(第一工業製薬製:商品名 Cat64)を0.3質量部、水を40.5質量部およびイソプロピルアルコールを39.5質量部、それぞれ混合し、フッ素系ノニオン界面活性剤(メガファックF142D)の10質量%水溶液を0.6質量部、粒子C(富士シリシア化学社製:サイリシア310、平均粒径1.4μm)の3.5質量%水分散液を0.03質量部添加し、塗布液Kとした。尚、pH調整は行わずpHは4.6であった。次いで、実施例1と同様に乾燥したポリエチレンテレフタレート樹脂ペレットを押し出し機に供給し、約285℃でシート状に溶融押出しして、表面温度20℃に保った金属ロール上で急冷固化し、キャストフィルムを得た。この際、溶融樹脂の異物除去用濾材として、濾過粒子サイズ(初期濾過効率:95%)が15μmのステンレス製焼結濾材を用いた。次に、実施例1と同様にこのキャストフィルムを加熱されたロール群及び赤外線ヒーターで95℃に加熱し、その後周速差のあるロール群で長手方向に3.5倍延伸して一軸配向PETフィルムを得た。次いで、前記塗布液を濾過粒子サイズ(初期濾過効率:95%)25μmのフェルト型ポリプロピレン製濾材で精密濾過し、リバースロール法で一軸配向PETフィルムの片面に塗布後、乾燥炉に導き温度120℃、3.2秒間乾燥した。また、塗布量は固形分量として0.08g/m2になるようにした。この時の塗布から乾燥炉入り口までの時間は3.2秒間であり、乾燥炉の第一ゾーンの風速は15m/秒、第二ゾーンから第四ゾーンの風速は実施例1と同様で、乾燥風の給気風量は第一ゾーンから第四ゾーンとも70m3/秒、排気風は乾燥炉前後から自然排気とした。
(e")A/F比 1.15; 押付け量を以下のキス長さになるように調整
(f")塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さ:8mm
さらに、この時の塗工においては以下の点で実施例1と相違する塗工装置を用いた。
(F")アプリケーターロール、メタリングロール及び塗布液受け皿を含む塗布装置に溶媒揮散防止カバーは設けなかった。
(I')アプリケーターロール及びメタリングロールの表面粗度:0.3S
続いて横延伸倍率を4.0倍とした以外は、実施例1と同様の方法で横延伸し、比較例1と同様の方法で熱固定、緩和を行い、フィルム厚さ125μmの積層ポリエステルフィルムを得た。
塗布から乾燥炉入り口までの時間を3.2秒間とした以外は、実施例1と同様の方法でフィルム厚さ125μmの積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1で得られたポリエステル樹脂(A)の30質量%水分散液を3.0質量部、実施例1と同様のポリウレタン樹脂(B)の20質量%水溶液を18.0質量部、エラストロン用触媒(第一工業製薬製:商品名 Cat64)を0.3質量部、水を37.3質量部およびイソプロピルアルコールを37.8質量部、それぞれ混合し、さらに実施例1と同様の界面活性剤水溶液を0.6質量部、粒子P1(日産化学工業社製:スノーテックスOL、平均粒径40nm)の20質量%水分散液を2.3質量部、粒子P2(日本アエロジル社製;アエロジルOX50、平均粒径500nm、平均一次粒径40nm)の3.5質量%水分散液を0.5質量部添加し、5質量%重曹水溶液にてpH調整し塗布液Lとした以外は、実施例1と同様の方法でフィルム厚さ125μmの積層ポリエステルフィルムを得た。
押付け量を変えて塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さを20mmとした以外は、実施例1と同様の方法でフィルム厚さ125μmの積層ポリエステルフィルムを得た。
乾燥炉内の風速を15m/秒とした以外は、実施例1と同様の方法でフィルム厚さ125μmの積層ポリエステルフィルムを得た。
塗布量を固形分量として0.22g/m2となるようにした以外は、実施例1と同様の方法でフィルム厚さ125μmの積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1で得られたポリエステル樹脂(A)の30質量%水分散液を7.5質量部、実施例1と同様のポリウレタン樹脂(B)の20質量%水溶液を11.3質量部、エラストロン用触媒(第一工業製薬製:商品名 Cat64)を0.3質量部、水を37.4質量部およびイソプロピルアルコールを39.3質量部、さらに実施例1と同様の界面活性剤を0.6質量部、それぞれ混合し、粒子P1(日産化学工業社製:スノーテックスOL、平均粒径40nm)の20質量%水分散液を2.3質量部、粒子P2(日本アエロジル社製;アエロジルOX50、平均一次粒径40nm)の3.5質量%水分散液を0.5質量部添加し、5質量%重曹水溶液にてpH調整し塗布液Oとした。当該塗布液Oを用いた以外は実施例1と同様の方法でフィルム厚さ125μmの積層ポリエステルフィルムを得た。
2 アプリケーターロール
3 メタリングロール
4 ファウンテンダイ
5 塗布液ガイド板
6 ドクターブレード
7 塗布液受け皿
8 溶媒揮散防止カバー
9 液溜まり
10 脱泡用分岐配管
11 循環用タンク
12 調合用タンク
13 ピンチロール
14 フィルター
Claims (8)
- 熱可塑性樹脂フィルムを基材とし、該基材の少なくとも片面に、共重合ポリエステル樹脂又は共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを含む樹脂成分、及び粒子を含有する被覆層を設けてなるヘイズが1.5%以下の積層フィルムであって、且つ、当該積層フィルム中に存在する、下記の式1および式2に定義される核を有する欠点が下記式3及び式4に定義される状態で連なった連弾状塗布筋欠点の数が、30本/m2以下であることを特徴とする積層熱可塑性樹脂フィルム。
式1 10μm≦Dd≦35μm
式2 30nm≦Dt≦5000nm
式3 n≧2
式4 t≧10mm
Dd:核の長径
Dt:核の最大高さ
n:連弾状塗布筋欠点1mm当たりの、式1及び式2で定義される核の数
t:連弾状塗布筋欠点の長さ - 共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを含む樹脂成分の、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂との質量比が7:3〜3:7である、請求項1記載の積層熱可塑性樹脂フィルム。
- 被覆層に含まれる粒子が酸化珪素からなる粒子であることを特徴とする請求項1又は2記載の積層熱可塑性樹脂フィルム。
- 熱可塑性樹脂フィルム基材中には実質的に粒子が含有されていないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層熱可塑性樹脂フィルム。
- 共重合ポリエステル樹脂又は共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを含む樹脂成分、粒子、及び界面活性剤を含む塗布液を、走行する熱可塑性樹脂フィルムの片面または両面に塗布する塗布工程、塗布層を乾燥する乾燥工程、次いで少なくとも一軸方向に延伸する延伸工程、さらに延伸された塗布フィルムを熱固定処理する熱固定処理工程を含み、且つ、下記(1)〜(6)の条件を満足する積層熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
(1)ノニオン系界面活性剤またはカチオン系界面活性剤を、塗布液に対し0.01〜0.18質量%配合させる。
(2)共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを併用する場合に、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂との配合比が、質量比で3:7〜7:3である。
(3)塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さが1mm以上、5mm未満である。
(4)被覆層の最終塗布量が0.005〜0.2g/m2である。
(5)塗布液の塗布直後から乾燥工程の入口までのフィルムの通過時間が2秒未満である。
(6)乾燥工程において、乾燥温度が120〜150℃であり、乾燥時間が0.1〜5秒間であり、乾燥風の風速が30m/秒以上である。 - 共重合ポリエステル樹脂又は共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを含む樹脂成分、粒子、及び界面活性剤を含む塗布液を、走行する熱可塑性樹脂フィルムの片面または両面に塗布する塗布工程、塗布層を乾燥する乾燥工程、次いで少なくとも一軸方向に延伸する延伸工程、さらに延伸された塗布フィルムを熱固定処理する熱固定処理工程を含み、且つ、下記(1)〜(6)の条件を満足する請求項1〜4記載の積層熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
(1)ノニオン系界面活性剤またはカチオン系界面活性剤を、塗布液に対し0.01〜0.18質量%配合させる。
(2)共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂とを併用する場合に、共重合ポリエステル樹脂とポリウレタン系樹脂との配合比が、質量比で3:7〜7:3である。
(3)塗工時のアプリケーターロールとフィルムのキス長さが1mm以上、5mm未満である。
(4)被覆層の最終塗布量が0.005〜0.2g/m2である。
(5)塗布液の塗布直後から乾燥工程の入口までのフィルムの通過時間が2秒未満である。
(6)乾燥工程において、乾燥温度が120〜150℃であり、乾燥時間が0.1〜5秒間であり、乾燥風の風速が30m/秒以上である。 - 条件(5)のフィルムの通過時間が1.5秒未満であり、条件(6)の乾燥温度が130〜150℃であり、乾燥時間が0.5〜3秒間である、請求項6記載の積層熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂フィルムを巻き取って得られる積層熱可塑性樹脂フィルムロール。
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