JP6932973B2 - 積層ポリエステルフィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、セラミック積層コンデンサーに用いる離型フィルム乃至工程紙としてポリエステルフィルムが使用されることもあった。
2≦ΔP/Δn≦7(式中、ΔP面配向度、Δnは複屈折率を意味する)
また、光学部材を基材フィルムに積層した際、基材フィルムの表面性状が光学部材に影響する可能性がある。例えば基材フィルムの表面に凹凸があると、その凹凸が光学部材に転写されて該光学部材の厚みにバラつきが生じる場合があり、特に光学部材が薄いほど、その凹凸の影響を受け易い。光学部材は年々薄くなる傾向にあるため、光学部材の積層時における厚み均一性を満たすことが基材フィルムにも求められている。
他方、工業的に製造し利用するためには、滑り性が良く、ブロッキングなどを生じず、良好なフィルム巻き取り性を備えている必要がある。
さらにまた、基材フィルムに光学部材を積層した状態で、各種光学検査を受けることになるため、基材フィルムには、透明性はもちろん、光学部材としての各種検査を精度良く容易に行うことができる検査容易性も求められる。
そしてまた、本発明が提案する積層ポリエステルフィルムの製造方法によれば、上記のように耐応力変形性、厚み均一性、フィルム巻き取り性、さらには検査容易性を兼ね備えた新たな積層ポリエステルフィルムを製造することができる。
本発明の実施形態の一例に係る積層ポリエステルフィルム(「本積層ポリエステルフィルム」と称する)は、ポリエステル樹脂を主成分樹脂として含有するC層と、C層の一側に積層され、ポリエステル樹脂を主成分樹脂として含有し、実質的に粒子を含有しないA層と、C層の他側に積層され、ポリエステル樹脂を主成分樹脂として含有し、平均粒径が0.01μm〜5μmの粒子を含有するB層とを備えた積層ポリエステルフィルムである。必要に応じて、A層の表面又はB層の表面又はこれら両層の表面に架橋樹脂層を積層するのが好ましい。
また、本積層ポリエステルフィルムは、上記A層、B層及びC層以外の層を備えることも可能であり、4層又はそれ以上の多層構成とすることもできる。例えば上述のように架橋樹脂層、その他の層を積層することができる。
本積層ポリエステルフィルムにおいてA層は、例えば、偏光板などの光学部材を積層する側に位置する層とすることができる。
光学部材を積層する側のA層を、実質的に粒子を含有しない層とすることにより、A層の厚みを均一にして層表面を平滑にすることができ、積層する光学部材への影響を抑えることができ、光学的評価を伴う検査の精度を高めることもできる。
また、「主成分樹脂」とは、特に記載しない限り、当該主成分樹脂の機能を妨げない範囲で他の樹脂成分を含有することを許容する意を包含する。但し、主成分樹脂は、各層又は各組成物を構成する樹脂のうちの50質量%以上、好ましくは70質量%以上、特に好ましくは90質量%以上(100%含む)を占める意を包含する。なお、2種類以上の樹脂が主成分樹脂を構成する場合、各層又は各組成物を構成する樹脂中の割合は10質量%以上、好ましくは20質量%以上、特に好ましくは30質量%以上である。他の主成分樹脂についても同様である。
A層の主成分樹脂であるポリエステル樹脂は、後述するポリエステル樹脂の中から適宜選択して使用すればよい。
中でも、オリゴマー(環状三量体)がA層表面に析出するのを防ぐ観点から、A層を構成するポリエステル樹脂の極限粘度(IV値)は、0.50〜1.00dl/gであるのが好ましく、中でも0.60dl/g以上或いは0.90dl/g以下、その中でも0.70dl/g以上或いは0.80dl/g以下であるのがさらに好ましい。
なお、樹脂成分の極限粘度(IV値)は、樹脂の分子量、固相重合法などにより調整可能である。
A層の表面の算術平均粗さ(Ra)は5nm以下であるのが好ましい。
A層の表面の算術平均粗さ(Ra)が5nm以下であれば、積層する光学部材への影響を抑制することができ、光学部材を積層した状態で光学特性の検査した場合でも検査精度を維持することができる。
かかる観点から、A層の表面の算術平均粗さ(Ra)は5nm以下であるのが好ましく、中でも3nm以下、その中でも1nm以下であるのがさらに好ましい。
A層の算術平均粗さ(Ra)を上記範囲にするには、A層に粒子を実質的に含有させないようにすればよい。若しくは、延伸条件を調整することによっても満たすことができる。さらにはA層の厚みを後述するように調整することがより効果的である。但し、これらの方法に限定するものではない。
本積層ポリエステルフィルムが、上記A層、B層及びC層を備える3層以上の多層構成である場合、A層の厚みは0.5μm〜20μmであるのが好ましい。
A層の厚みが0.5μm以上であれば、中間層等の他層に存在する粒子等の成分や、A層に混入する異物が影響してA層の表面に凹凸等の表面突起として現れるのを防ぐことができる。また、A層の厚みが0.5μm以上であれば、加熱環境に置かれても、中間層等の他層中のオリゴマー(環状三量体)がA層表面に析出するのを防ぐこともできる。さらに後述の架橋樹脂層、光学部材の積層時における厚み均一性を満たすことができる。
他方、A層の厚みが20μm以下であれば、押出機への負荷を減らしたり、製膜安定性を高めたりすることができるから、好ましい。
かかる観点から、A層の厚みは、0.5μm〜20μmであるのが好ましく、中でも下限は1μm以上、中でも2μm以上がより好ましく、その中でも5μm以上、その中でも8μm以上であるのが特に好ましい。
本積層ポリエステルフィルムにおいてB層は、例えば、光学部材を積層する側とは反対側に位置する層とすることができる。
B層は、粒子を含有することにより、B層表面を粗面化することができ、易滑性を得ることができるから、ブロッキングなどを防いで良好なフィルム巻き取り性を確保することができる。
B層の主成分樹脂であるポリエステル樹脂は、後述するポリエステル樹脂の中から適宜選択して使用すればよい。
中でも、オリゴマー(環状三量体)がB層表面に析出するのを防ぐ観点から、B層を構成するポリエステル樹脂の極限粘度(IV値)は、0.50〜1.00dl/gであるのが好ましく、中でも0.60dl/g以上或いは0.90dl/g以下、その中でも0.70dl/g以上或いは0.80dl/g以下であるのがさらに好ましい。
B層が含有する粒子の種類は、易滑性付与可能な粒子であれば特に限定するものではない。例えばシリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、カオリン、酸化アルミニウム、酸化チタン等の粒子を挙げることができる。
また、特公昭59−5216号公報、特開昭59−217755号公報等に記載されている耐熱性有機粒子を用いてもよい。この他の耐熱性有機粒子の例として、熱硬化性尿素樹脂、熱硬化性フェノール樹脂、熱硬化性エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等を挙げることができる。
さらに、ポリエステル製造工程中、触媒等の金属化合物の一部を沈殿、微分散させた析出粒子を用いることもできる。
また、粒子の硬度、比重、色等についても特に制限するものではない。
また、異なる2種類以上の粒子を併用してもよい。
当該粒子の平均粒径が0.01μm以上であれば、フィルム表面を粗面化することができ、良好なフィルム巻き取り性を維持することができる。一方、粒子の平均粒径が5μm以下であれば、粒子の存在により、光学特性を低下させないばかりか、例えば光学部材を製造する際に、光学部材を積層するフィルム表面とは反対側のフィルム表面を粗面化し過ぎることがなく、フィルム反対面からの粗度転写により、平滑な表面を有する光学部材の製造を困難にすることを防ぐことができる。
かかる観点から、B層中に含有される粒子の平均粒径は0.01μm〜5μmであるのが好ましく、中でも0.01μm以上或いは3μm以下、その中でも0.1μm以上或いは2.5μm以下であるのがさらに好ましい。
B層における粒子の含有量が4質量%以上であれば、フィルム巻き取り性の観点から好ましい。他方、25質量%以下であれば、フィルムの透明性が確保できる為、好ましい。
かかる観点から、B層における粒子の含有量は4〜25質量%であるのが好ましく、中でも6質量%以上或いは20質量%以下、その中でも8質量%以上或いは15質量%以下であるのがさらに好ましい。
また、ベント付き混練押出機を用い、エチレングリコール又は水などに分散させた粒子のスラリーとポリエステル原料とをブレンドする方法や、混練押出機を用い、乾燥させた粒子とポリエステル原料とをブレンドする方法などを採用することもできる。
B層の厚みは、0.5μm〜20μmであるのが好ましい。
B層の厚みが0.5μm以上であれば、加熱環境に置かれても、B層中のオリゴマー(環状三量体)がB層表面に析出するのを防ぐこともできる。他方、B層の厚みが20μm以下であれば、押出機への負荷や製膜安定性を勘案すると好ましい。
かかる観点から、B層の厚みは、0.5μm〜20μmであるのが好ましく、中でも下限は1μm以上、中でも2μm以上がより好ましく、その中でも5μm以上、その中でも8μm以上であるのが特に好ましい。
本積層ポリエステルフィルムにおいてC層は、A層とB層に挟まれた中間層であり、基材としての役割を果たす層である。但し、上述したようにC層を省くことも可能である。
C層は、ポリエステル樹脂を主成分樹脂として含有する層であればよい。
C層の主成分樹脂であるポリエステル樹脂は、後述するポリエステル樹脂の中から適宜選択して使用すればよい。
中でも、生産性やコストの観点から、C層を構成するポリエステル樹脂の極限粘度(IV値)は、0.40dl/g〜0.90dl/gであるのが好ましく、中でも0.50dl/g以上或いは0.80dl/g以下、その中でも0.60dl/g以上或いは0.70dl/g以下であるのがさらに好ましい。
C層は、粒子を含有していても、実質的に粒子を含有していなくてもよい。
光学特性及びコストを考慮すれば、C層は実質的に粒子を含有しない方が好ましい。
C層が粒子を含有する場合、その粒子は、B層で使用可能な粒子を適宜選択して使用すればよい。
C層の厚みは、25μm〜280μmであるのが好ましい。
C層の厚みが25μm以上であれば、基材としての十分な機械的強度を有することができる。他方、C層の厚みが280μm以下であれば、押出機への負荷や製膜安定性を勘案すると好ましい。
かかる観点から、C層の厚みは、25μm〜280μmであるのが好ましく、中でも30μm以上或いは250μm以下であるのが特に好ましい。
A層、B層及びC層における各主成分樹脂としてのポリエステル樹脂は、各層互いに同じポリエステル樹脂を使用しても、互いに異なるポリエステル樹脂を使用してもよい。但し、製膜後に発生するカールや製膜安定性の観点から、同じ種類のポリエステル樹脂、例えばポリエチレンテレフタレートであるのが好ましい。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等を挙げることができる。代表的なポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を例示することができる。
各層において、オリゴマー(環状三量体)含有量が0.5質量%以下であるポリエステルを80質量%以上含有することにより、所望するオリゴマー析出防止効果を得ることが可能となるばかりか、熱処理工程を経た後、ヘーズが大きく上昇するのを抑制することができ、加工後に光学特性、例えば視認性の点で不適となるのを防ぐことができる。
上述したように、A層の表面、B層の表面又はこれら両層の表面に架橋樹脂層を積層することができる。
例えばB層の表面に、易滑性層としての架橋樹脂層を積層すればフィルム巻き取り性を良好とすることができる。
他方、A層の表面に、離型層としての架橋樹脂層を積層すればフィルムの離型性をより一層良好とすることができ、帯電防止層としての架橋樹脂層を積層すればフィルムに帯電防止機能を付与することができ、オリゴマー析出防止層としての架橋樹脂層を積層すれば、オリゴマーがフィルム表面に析出して白化するのを防止することができる。
なお、1つの架橋樹脂層が離型性、帯電防止機能などの複数の機能を有していてもよい。また、架橋樹脂層の上に異なる組成の架橋樹脂層をさらに積層させてもよい。
次にこのバインダー樹脂及び架橋剤について説明する。
上記架橋樹脂層を形成するためのバインダー樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂及びウレタン樹脂からなる群より選択される1種又は2種の混合樹脂であるのが好ましく、中でもウレタン樹脂が好ましい。
不飽和多塩基酸成分やヒドロキシカルボン酸成分の割合は高々10モル%、好ましくは5モル%以下である。
スルホン酸(塩)基を有するポリエステル樹脂としては、例えば5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−アンモニウムスルホイソフタル酸、4−ナトリウムスルホイソフタル酸、4−メチルアンモニウムスルホイソフタル酸、2−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、4−カリウムスルホイソフタル酸、2−カリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ金属塩系またはスルホン酸アミン塩系化合物等が好ましく挙げられる。
さらにポリエステル溶液又はポリエステル分散液中で炭素−炭素二重結合を持つ重合性モノマーを重合して得られたポリマー(場合によってはポリマーの混合物)も含まれる。同様にポリウレタン溶液、ポリウレタン分散液中で炭素−炭素二重結合を持つ重合性モノマーを重合して得られたポリマー(場合によってはポリマーの混合物)も含まれる。同様にして他のポリマー溶液、または分散液中で炭素−炭素二重結合を持つ重合性モノマーを重合して得られたポリマー(場合によってはポリマー混合物)も含まれる。
代表的な重合性モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸のような各種カルボキシル基含有モノマー類、およびそれらの塩;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、モノブチルヒドロキルフマレート、モノブチルヒドロキシイタコネートのような各種の水酸基含有モノマー類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレートのような各種の(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドまたは(メタ)アクリロニトリル等のような種々の窒素含有ビニル系モノマー類を挙げることができ、これらと併用して以下に示すような重合性モノマーを共重合することができる。
すなわち、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエンのような各種スチレン誘導体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのような各種のビニルエステル類;γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メタクリロイルシリコンマクロマー等のような種々の珪素含有重合性モノマー類;燐含有ビニル系モノマー類;塩化ビニル、塩化ビリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、トリフルオロクロルエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンのような各種のハロゲン化ビニル類;ブタジエンのような各種共役ジエン類等を例示することができる。
ポリカーボネート構造を有するウレタン樹脂とは、ウレタン樹脂の主要な構成成分であるポリオールの一つがポリカーボネートポリオール類であるウレタン樹脂を指す。
ウレタン樹脂を水に分散または溶解させるには、乳化剤を用いる強制乳化型、ウレタン樹脂中に親水性基を導入する自己乳化型あるいは水溶型等がある。特に、ウレタン樹脂の骨格中にイオン基を導入しアイオノマー化した自己乳化タイプが、液の貯蔵安定性や得られる架橋樹脂層の耐水性、透明性、密着性に優れており好ましい。
導入するイオン基としては、カルボキシル基、スルホン酸、リン酸、ホスホン酸、第4級アンモニウム塩等、種々のものを挙げることができるが、カルボキシル基が好ましい。ウレタン樹脂にカルボキシル基を導入する方法としては、重合反応の各段階の中で種々の方法が取り得る。例えば、プレポリマー合成時に、カルボキシル基を持つ樹脂を共重合成分として用いる方法や、ポリオールやポリイソシアネート、鎖延長剤などの一成分としてカルボキシル基を持つ成分を用いる方法がある。特に、カルボキシル基含有ジオールを用いて、この成分の仕込み量によって所望の量のカルボキシル基を導入する方法が好ましい。例えば、ウレタン樹脂の重合に用いるジオールに対して、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、ビス−(2−ヒドロキシエチル)プロピオン酸、ビス−(2−ヒドロキシエチル)ブタン酸等を共重合させることができる。またこのカルボキシル基はアンモニア、アミン、アルカリ金属類、無機アルカリ類等で中和した塩の形にするのが好ましい。特に好ましいものは、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミンである。
架橋樹脂層を形成するための架橋剤としては、(メタ)アクリレート化合物、メラミン樹脂、オキサゾリン基含有樹脂及びイソシアネート系化合物からなる群から選択される1種又は2種以上の組み合わせを挙げることができる。中でも(メタ)アクリレート化合物が好ましい。
ほかにも、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、前記多官能(メタ)アクリレートをコアとしたブランチポリマー等の多官能アクリルオリゴマー類の他、多官能アクリルアミド等を挙げることができる。また、必要に応じて、水酸基やカルボキシル基、アミノ基、アミド基等の極性官能基を含有する多官能モノマーもしくはオリゴマーが用いてもよい。
上記エーテル化に用いる低級アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブタノールなどを好ましく使用することができる。
官能基としては、イミノ基、メチロール基、あるいはメトキシメチル基やブトキシメチル基等のアルコキシメチル基を1分子中に有するもので、イミノ基型メチル化メラミン、メチロール基型メラミン、メチロール基型メチル化メラミン、完全アルキル型メチル化メラミンなどを用いることができる。その中でもメチロール化メラミンが最も好ましい。
さらに、メラミン樹脂の熱硬化促進を目的として、例えば、p−トルエンスルホン酸などの酸性触媒を併用することもできる。
当該イソシアネートとしては、例えばトリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、メチレンジフェニルジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香環を有する脂肪族イソシアネート、メチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、イソプロピリデンジシクロヘキシルジイソシアネート等の脂環族イソシアネート等を例示することができる。
これらのイソシアネートと、各種ポリマーや化合物との反応物でもよい。また、これらイソシアネートのビュレット化物、イソシアヌレート化物、ウレトジオン化物、カルボジイミド変性体等の重合体や誘導体も挙げられる。これらは単独で用いても、複数種併用してもよい。
上記イソシアネートの中でも、紫外線による黄変を避けるために、芳香族イソシアネートよりも脂肪族イソシアネートまたは脂環族イソシアネートがより好ましい。
上記のようにバインダー樹脂及び架橋剤を含有する樹脂組成物を架橋させる方法としては、加熱することで架橋及び硬化させることができる。例えば70〜250℃を0.5〜10秒間保持するように、中でも80〜150℃を1〜20秒間保持するように熱処理を行えばよい。
また、必要に応じて当該熱処理と紫外線照射等の活性エネルギー線照射を併用してもよい。この際、活性エネルギー線照射による硬化のためのエネルギー源としては、従来から公知の装置,エネルギー源を用いることができる。
上述のように、B層の表面に、易滑性層としての架橋樹脂層を積層すれば、フィルム巻き取り性をより一層良好なものとすることができる。
易滑性層が粒子を含有することにより、滑り性やブロッキング特性を高めることができる一方、粒子含有量が高すぎると、架橋樹脂層の透明性が低下したり、密着性が低下したりする。
易滑性層中の粒子含有量は、滑り性やブロッキング特性を高める観点から、架橋樹脂層の全不揮発成分に対する粒子の質量割合として、25質量%以下の範囲で粒子を含有するのが好ましく、中でも3質量%以上或いは15質量%以下、その中でも10質量%以下の範囲で粒子を含有するのがさらに好ましい。
A層の表面に、離型層としての架橋樹脂層を積層すれば、フィルムの離型性をより一層良好なものとすることができる。
また、必要に応じて熱処理と紫外線照射等の活性エネルギー線照射とを併用してもよい。
なお、活性エネルギー線照射による硬化のためのエネルギー源としては、従来から公知の装置,エネルギー源を用いることができる。
かかる観点から、離型層の塗工量(乾燥後)は、0.005〜1g/m2であるのが好ましく、中でも0.005g/m2以上或いは0.5g/m2以下、その中でも0.01g/m2以上或いは0.2g/m2以下であるのがさらに好ましい。
また、離型層を設ける側のフィルム表面には、予め、コロナ処理、プラズマ処理等の表面処理を施してもよい。
A層の表面に、帯電防止層としての架橋樹脂層を積層すれば、フィルムに帯電防止機能を付与することができる。
帯電防止層は公知の方法で形成することができる。
A層の表面に、オリゴマー析出防止層としての架橋樹脂層を積層すれば、オリゴマーがフィルム表面に析出して白化するのを防止することができる。
オリゴマー析出防止層は従来公知の方法で形成することができる。
架橋樹脂層の厚み(乾燥後)は、0.003μm以上であれば、フィルムから析出するエステル環状三量体量を少なくすることができるから好ましく、他方、1μm以下であれば、架橋樹脂層の外観悪化やブロッキング性低下などの不具合を防止することができるから好ましい。
かかる観点から、架橋樹脂層の厚み(乾燥後)は、0.003〜1μmの範囲であるのが好ましく、中でも0.005μm以上或いは0.5μm以下、その中でも0.01μm以上或いは0.2μm以下の範囲であるのがさらに好ましい。
本積層ポリエステルフィルムの厚みは、用途上、取扱い性を良好とするために、50μm以上であるのが好ましい。本積層ポリエステルフィルムの厚みが50μm以上であることで、更なる薄膜化された光学部材と積層させても、積層体としての強度および取扱い性は十分に保持にすることができる。
他方、本積層ポリエステルフィルムの厚みを300μm以下とすれば、ロール状製品における長尺化および連続生産での交換頻度の低下など、作業性の点で好ましい。
かかる観点から、本積層ポリエステルフィルムの厚みは50μm以上であるのが好ましく、中でも60μm以上或いは300μm以下、その中でも70μm以上或いは250μm以下、中でも特に200μm以下であるのがさらに好ましい。
次に本積層ポリエステルフィルムの製造方法について説明する。但し、以下に説明する製造方法に限定されるものではない。
次に、二軸延伸の方法に関しては、先ず上記未延伸シート体を一方向、具体的には縦方向(MD)にロール又はテンター方式の延伸機により延伸するのが好ましい。この際、延伸温度は、通常70〜120℃であり、中でも80℃以上或いは110℃以下とするのが好ましい。また、延伸倍率は通常1.5〜5.0倍であり、中でも2.0倍以上或いは4.0倍以下であるのが好ましい。
一段目の延伸方向と直交する方向、具体的には横方向(TD)に延伸する際の延伸温度は通常70〜170℃であり、延伸倍率は通常3.0〜7.0倍であり、中でも3.5倍以上或いは6.0倍以下とするのが好ましい。
そして、引き続き180〜270℃の温度で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処理を行い、二軸配向フィルムを得るのが好ましい。
上記ETD/EMDを1.6以上とすることによって、配向角が小さくなり、良好な検査性を有することができる。一方、上記ETD/EMDを4.0以下とすることによって、製造時により安定した製膜を行うことができる。
本発明においては、厚み50μm以上という肉厚フィルムの製造において、敢えて横方向の延伸倍率(ETD)を高くすることよって、積層ポリエステルフィルムの配向角の低減を図ったものである。従って、上述の通りにETD/EMDを高く設定することは重要である。
2≦d/(ETD/EMD)4≦15 …(1)
上記d/(ETD/EMD)4は、耐応力変形性および検査性を両立した本積層ポリエステルフィルムであることを示す指標である。d/(ETD/EMD)4を2以上とすることで、本積層ポリエステルフィルムは十分な厚みを有し、耐応力変形性を十分保持することができるようになる。一方、d/(ETD/EMD)4を15以下とすることにより、(ETD/EMD)4が十分大きいことから、本積層ポリエステルフィルムを良好な検査性を有するようにすることができる。また製造時により安定した製膜が可能となる。
かかる観点から、上記式(1)のd/(ETD/EMD)4の値は、2以上15以下であるのが好ましく、中でも3以上或いは12以下、その中でも4以上或いは10以下であるのがさらに好ましい。
また、ポリエステルフィルム製造に関しては同時二軸延伸法を採用することもできる。同時二軸延伸装置に関しては、スクリュー方式、パンタグラフ方式、リニアー駆動方式等、従来から公知の延伸方式を採用することができる。
上述のように架橋樹脂層を積層する場合、架橋樹脂層の形成は、ポリエステルフィルムの延伸工程中にフィルム表面を処理する、いわゆる塗布延伸法(インラインコーティング)でも、二軸配向フィルムを一度巻き取った後にコーティングするオフラインコーティングでも、どちらを採用してもよい。中でも塗布延伸法は、延伸と同時に塗布が可能になると共に架橋樹脂層の厚みを延伸倍率に応じて薄くすることができる点、一度ポリエステルフィルムを巻き取ることなく架橋樹脂層を塗布でき高い生産性を達成できることなどから、塗布延伸法が好適に採用させることが多い。
塗布延伸法(インラインコーティング)を採用することにより、ポリエステルフィルムの延伸と同時に塗布を行うことが可能になり、フィルムと架橋樹脂層が強固に密着するため、好ましい。
塗布方法に関しては「コーティング方式」(槇書店、原崎勇次著、1979年発行)に記載例がある。
また、本発明の主旨を損なわない範囲において、水への分散性改良、造膜性改良等を目的として、架橋樹脂組成物中には少量の有機溶剤を含有していてもよい。有機溶剤は1種類のみでもよく、適宜、2種類以上を使用してもよい。
一方、インラインコーティングにより架橋樹脂層を設ける場合、通常、70〜280℃で3〜200秒間を目安として熱処理を行うのが良い。
次に本積層ポリエステルフィルムが備えることができる物性について説明する。
本積層ポリエステルフィルムは、配向主軸の傾き(配向角)が12度以下であるのが好ましい。
本積層ポリエステルフィルムに偏光板などの光学部材を積層し、その状態で各種光学的評価を伴う検査を行う場合、異物や光干渉色の発生を低減するには、本積層ポリエステルフィルムの配向主軸の傾き(配向角)を最適化するのが好ましい。本積層ポリエステルフィルムの配向主軸の傾き(配向角)が12度以下であれば、クロスニコル法による目視検査工程において、光漏れ等が発生し難くなり、異物検査を精度高く容易に行うことができる。
かかる観点から、本積層ポリエステルフィルムの配向主軸の傾き(配向角)は12度以下であるのが好ましく、11度以下であるのがさらに好ましく、その中でも10度以下であるのが特に好ましい。
なお、本積層ポリエステルフィルムの配向角を上記範囲に調整するには、前述したように、縦方向の延伸倍率に対する横方向の延伸倍率の比率を規定し、さらに積層シート体の厚みと、縦方向の延伸倍率と、横方向の延伸倍率との関係を所定の関係となるように調整するのが好ましい。但し、かかる方法に限定するものではない。
また、配向主軸方向の屈折率(nβ)と配向主軸と直交する方向の屈折率(nγ)との差である複屈折率(Δn)の値が0.04以上であるのが好ましい。
複屈折率(Δn)が0.04以上であることで、光学的評価を伴う検査工程において、光干渉色の色ムラが十分抑制され、異物検査が容易となる。
かかる観点から、本積層ポリエステルフィルムにおいて、複屈折率(Δn)の値は0.04以上であるのが好ましく、中でも0.05以上、その中でも0.06以上であるのがさらに好ましい。
本積層ポリエステルフィルムの複屈折率(Δn)の値を上記範囲にするには、製膜時の延伸条件において、延伸倍率比や延伸温度を調整すればよい。但し、かかる方法に限定するものではない。
本積層ポリエステルフィルムのB層側表面すなわち、B層の表面、若しくは、B層の表面に架橋樹脂層を設けた場合には当該架橋樹脂層の表面の算術平均粗さ(Ra)は5nm〜25nmであるのが好ましい。
本積層ポリエステルフィルムのB層側表面の算術平均粗さ(Ra)は5nm以上であれば、滑り性を高めることができ、ブロッキングなどを防止して良好なフィルム巻き取り性を確保することができる。その一方、25nm以下であれば、透明性に優れ、検査性が向上するから好ましい。
かかる観点から、B層側表面の算術平均粗さ(Ra)は5〜25nmであるのが好ましく、中でも6nm以上或いは20nm以下、その中でも7nm以上或いは15nm以下であるのがさらに好ましい。
B層中に粒子を含有させることでB層表面を粗面化することができ、さらに当該B層の表面に架橋樹脂層を設けることにより、粗面化を増長させることができる。
本積層ポリエステルフィルムのヘーズは2%以下であることが好ましい。
本積層ポリエステルフィルムのヘーズが2%以下であれば、光学的評価を伴う検査に好適である。
かかる観点から、本積層ポリエステルフィルムのヘーズは2%以下であることが好ましく、中でも1%以下、その中でも0.6%以下であるのが特に好ましい。
本積層ポリエステルフィルムのヘーズを上記範囲にするには、本積層ポリエステルフィルム中の粒子含有量を調整するか、平均粒径が小さい粒子を選択すればよい。但し、かかる方法に限定するものではない。
本積層ポリエステルフィルムは、例えば、偏光板などの光学部材を積層して基材乃至工程紙として使用することができる。本積層ポリエステルフィルムに光学部材を積層した状態で、例えばクロスニコル法を利用した自動異物検査器による検査やラインセンサカメラ等による自動欠陥検査などの光学的検査を実施することができる。
上記光学部材が偏光板である場合、偏光板/粘着層/本積層ポリエステルフィルムからなる積層体を形成することもできる。積層体を形成させる際、本積層ポリエステルフィルムは表面平滑性をより一層高める観点より、上記A層の表面に粘着層を積層させることが好ましい。
具体的には、例えば二色性色素を含有したポリビニルアルコール系樹脂のフィルム(偏光子と記載する場合がある。)の両面に粘着層を介して、保護フィルムとしての本積層ポリエステルフィルムを貼り合わせて、上記積層体を形成することができる。
偏光板を構成する偏光子は、従来から公知の方法で作製することができる。例えば、特許文献3に記載されているように、ポリビニルアルコール系樹脂のフィルムを膨潤させた後、ヨウ素、あるいは二色性染料などの二色性色素に染色しながら、延伸させることにより得ることができる。
上記粘着層としては、粘着性を有する材料であればよく、従来から公知の材料を用いることができる。具体例の一つとして、アクリル系粘着剤を使用する場合について、以下に説明する。
当該アクリル系ポリマーは、直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルを必須のモノマー成分として(さらに好ましくは、主たるモノマー成分として)形成されるアクリル系ポリマーであることが好ましい。さらに、アクリル系ポリマーは、直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル及びアクリル酸アルコキシアルキルエステルを必須のモノマー成分として形成されたアクリル系ポリマーであることが好ましい。
本積層ポリエステルフィルムのヘーズ変化率(ΔH)に関して、好ましくは0.5%以下がよい。本積層ポリエステルフィルムのヘーズ変化率(ΔH)が1.0%を超える場合には、離型フィルムを貼りあわせたまま、偏光板の検査をする際、異物検知性が低下し、検査に支障を来すようになる。
当該割合が25%以上であれば、例えば柔軟な粘着層を用いた場合であっても、輸送時など、外部からの衝撃を本積層ポリエステルフィルム面側から受けた際に粘着層が変形し、元の状態に復元しなくなるのを抑制することができる。一方、当該割合が65%以下であれば、本積層ポリエステルフィルムの機械的強度が強過ぎることがないから、取扱い作業性を確保することができる。
本積層ポリエステルフィルムは、セラミック積層コンデンサーに用いる離型フィルム乃至工程紙として用いることもできる。
セラミック積層コンデンサーは、セラミック誘電体と内部電極とを交互に積層し、焼成処理して得られたセラミック焼結体の両端面に外部電極が形成される。
上記の状況に対し、本積層ポリエステルフィルムを離型フィルム乃至工程紙として用いれば、上記の課題を解決することができる。すなわち、本積層ポリエステルフィルムの表面(A層表面)が平滑性を有し、各層が所定以上の厚みを有するためである。さらに本積層ポリエステルフィルムは焼結前に異物有無の検査を行う上で有効である。
一般的に「フィルム」とは、長さ及び幅に比べて厚みが極めて小さく、最大厚みが任意に限定されている薄い平らな製品で、通常、ロールの形で供給されるものをいい(日本工業規格JISK6900)、一般的に「シート」とは、JISにおける定義上、薄く、一般にその厚みが長さと幅のわりには小さく平らな製品をいう。しかし、シートとフィルムの境界は定かでなく、本発明において文言上両者を区別する必要がないので、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
さらにまた、「X以上」(Xは任意の数字)或いは「Y以下」(Yは任意の数字)と表現した場合、「Xより大きいことが好ましい」或いは「Y未満であることが好ましい」旨の意図も包含する。
本発明で用いた測定法は次のとおりである。
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(質量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置(SA−CP3型)を用いて測定した等価球形分布における積算体積分率50%の粒径を平均粒径(d50)とした。
ポリエステル原料を約200mg秤量し、クロロホルム/HFIP(ヘキサフルオロ−2−イソプロパノル)の比率3:2の混合溶媒2mlに溶解させた。溶解後、クロロホルム20mlを追加した後、メタノール10mlを少しずつ加えた。沈殿物を濾過により除去し、さらに、沈殿物をクロロホルム/メタノールの比率2:1の混合溶媒で洗浄し、濾液・洗浄液を回収し、エバポレーターにより濃縮、その後、乾固させた。乾固物をDMF(ジメチルホルムアミド)25mlに溶解後、この溶液を液体クロマトグラフィー(株式会社島津製作所製「LC−7A」)に供給して、DMF中のエステル環状三量体量を求め、この値をクロロホルム/HFIP混合溶媒に溶解させたポリエステル原料量で割って、含有エステル環状三量体量(質量%)とした。DMF中のエステル環状三量体量は、標準試料ピーク面積と測定試料ピーク面積のピーク面積比より求めた(絶対検量線法)。
標準試料の作成は、あらかじめ分取したエステル環状三量体を正確に秤量し、正確に秤量したDMFに溶解し作成した。
移動相A:アセトニトリル
移動相B:2%酢酸水溶液
カラム:三菱化学株式会社製「MCI GEL ODS 1HU」
カラム温度:40℃
流速:1ml/分
検出波長:254nm
フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕微鏡写真にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ平行に2本、明暗によって観察された2本の界面とフィルム表面までの距離を10枚の写真から測定し、その平均値を積層ポリエステルフィルムの表層の厚みとした。
試料フィルムをJIS−K−7136に準じ、株式会社村上色彩技術研究所製 ヘーズメーター「HM−150」により、ヘーズを測定した。その後、下記判定基準により判定を行った。
(判定基準)
○:ヘーズが1.0%以下(実用上問題にならない)
△:ヘーズが1.0%を超え2.0%以下(実用上問題になる場合あり)
×:ヘーズが2.0%を超える(実用上問題あり)
カールツァイス社製偏光顕微鏡を用いて、積層ポリエステルフィルムの配向を観察し、ポリエステルフィルム面内の主配向軸の方向が積層ポリエステルフィルムの幅方向に対して何度傾いているかを測定し、傾いている角度を配向角とした。この際、測定対象であるフィルムの中央部と両端の計3カ所について配向角を測定し、3カ所のうち最も大きい配向角の値(最大配向角)を採用し、表に示した。
また、配向角の位置での配向主軸方向の屈折率(nβ)と配向主軸方向と直交する屈折率(nγ)を読み取り、その差を計算することで複屈折率(Δn)を算出した。
表面粗さ測定機(株式会社小坂研究所社製 SE−3F)を用いて、JIS B0601:1994に準じて、測定長2.5mmでA層の表面及びB層の表面における算術平均粗さ(Ra)を測定した。
分子量と炭素−炭素二重結合数からの計算、または1HNMRと13CNMRの各ピークを帰属し、計算により求めた。NMR測定は化合物を減圧乾燥後、NMR(Bruker Biospin社製 AVANCEIII600)を用いて行った。
実施例及び比較例で得た積層ポリエステルフィルムを幅1000mm、長さ3000mにスリットし、長さ1100mm、内径6インチ、肉厚7mmのプラスチック製コアに巻き取り、巻き状態を目視観察し、下記判定基準により判定を行った。
○:ロール表面に殆どシワやツブ状欠陥を有さず端面が揃っている。
(実用上問題にならない)
△:ロール表面にはシワは殆どないがツブ状欠陥が若干発生し、端面が少し不揃い。
(実用上問題になる場合があり)
:ロール表面にシワやツブ状欠陥が発生、または端面が著しく不揃いなもの
(実用上問題あり)
次に説明する積層体を用いて、湿熱処理として、恒温恒湿槽中に85℃、85%RH雰囲気下で200時間放置した後、積層体から剥離させた積層ポリエステルフィルムを用いて、前記(5)の方法でヘーズを測定した(ヘーズ1)。
未処理の状態の積層体から剥離させた離型フィルムのヘーズを、前記(5)の方法で測定した(ヘーズ2)。
そして、上記ヘーズ1とヘーズ2の差をΔHとして算出した。
ΔH=(ヘーズ1)−(ヘーズ2)
ΔHが低いほど、湿熱処理によるオリゴマーの析出が少なく、良好であることを示す。
○:ΔHが0.5%以下。特に視認性良好。(実用上問題なし)
△:ΔHが0.5%を超えて、1.0%以下。(実用上問題になる場合あり)
×:ΔHが1.0%を超える。(実用上問題あり)
厚み40μmポリビニルアルコールフィルム(クラレ製)を30℃の純水で膨潤した後、0.03質量部のヨウ素と、水100質量部に対して0.2質量部のヨウ化カリウムとを含む水溶液で染色しながら、延伸倍率が最終的に6倍になるように延伸した。この延伸フィルムを40℃で、1分間乾燥した後、厚み10μmの偏光子を得た。
次に、得られた偏光子の両面にポリビニルアルコール系水溶性接着剤(日本合成化学製ゴーセファイマーZ200)を、乾燥後の厚みが5μmになるように設けた後、その上に富士写真フィルム社製フジタックシリーズ(TACフィルム:厚み20μm)を貼り合わせて厚み60μmの偏光板を得た。
2−エチルヘキシルアクリレート75質量部と、酢酸ビニル20質量部と、アクリル酸5質量部との3成分をランダム共重合してなるアクリル酸エステル共重合体(Mw=540000 Mn=67000 Mw/Mn=8 理論Tg=−50℃)1kgに対し、光重合性開始剤として4−フェニルベンゾフェノンを20g混合して粘着層組成物を得た。
得られた粘着層組成物を、実施例及び比較例で得た積層ポリエステルフィルムのA層上に塗工させた後、熱風式循環炉を用いて、100℃、5分間熱処理し、乾燥後の厚み25μmの粘着層を得た。
続いて、露出する粘着層の表面に前記偏光板を貼り合わせて積層体を得た。
上記(10)の項目と同一条件で湿熱処理させた積層体を、積層ポリエステルフィルム側から目視観察して、下記判定基準により、判定を行った。
(判定基準)
○:視認性良好。(実用上問題なし)
×:熱処理後、積層ポリエステルフィルムのヘーズが上昇し、視認性が低下する。
(実用上問題あり)
上記(10)の項目で説明したように積層体を作製する際に、粘着層と積層ポリエステルフィルムとの間に50μm以上の大きさを持つ黒色の金属粉(異物)を50個/m2となるように混入させた。このようにして得られた異物を混入させた積層体上に配向軸が離型フィルム幅方向と直交するように検査用の偏光板を重ね合わせ、偏光板側より白色光を照射し、検査用の偏光板より目視にて観察し、クロスニコル下で粘着剤と積層ポリエステルフィルムとの間に混入させた異物を見いだせるかどうかを下記基準に従い評価した。なお、観察の際には、得られたフィルムの幅方向に対し中央部と両端部の計3ヶ所から、それぞれA4サイズのサンプルを切り出して実施した。次のような基準で判断する。
(判定基準)
○:異物認知性良好(実用上問題なし)
△:異物認知性がやや良好で、異物認知は可能(実用上問題はなし)
×:異物認知性不良(実用上問題あり)
JIS K 5600−5−3に基づいてφ1/4インチの鉄球を取り付けたデュポン式衝撃試験機を用いて行った。
上記(10)の項目で作製した積層体を、積層ポリエステルフィルム側が上面になるように試料台に配置し、30cmの高さから100gの重りを落下させて、試験片の粘着層の変形度合いを目視観察し、下記判定基準により判定を行った。
(判定基準)
○:粘着層の変形がなく、良好。(実用上問題なし)
×:粘着層の変形が確認され、元通りに復元しない。(実用上問題あり)
実施例および比較例で得られた積層ポリエステルフィルムを、長さ1100mm、内径6インチ、肉厚7mmのプラスチック製コアに巻き取り、ロール状製品で連続生産する際の生産性に関して、下記判定基準により判定を行った。
(判定基準)
○:連続生産時に交換頻度が少なく、生産性良好。(実用上問題なし)
△:連続生産時に交換頻度がやや多く、生産性が若干低下。(実用上問題なし)
×:連続生産時に交換頻度が多く、生産性が低下する。(実用上問題あり)
実施例および比較例において得られた積層ポリエステルフィルムを用いて、耐衝撃性、加熱処理後の視認性、検査容易性の各評価項目につき、下記判定基準により総合評価を行った。
(判定基準)
○:耐衝撃性、加熱処理後の視認性、検査容易性の全てが○。(実用上問題なし)
△:耐衝撃性、加熱処理後の視認性、検査容易性の内、少なくとも一つが△。(実用上問題になる場合あり)
×:耐衝撃性、加熱処理後の視認性、検査容易性の少なくとも一つが×。(実用上問題あり)
実施例および比較例で使用したポリエステルは、以下のようにして製造した。
テレフタル酸ジメチル100質量部とエチレングリコール60質量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09質量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェート0.04質量部を添加した後、三酸化アンチモン0.04質量部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度が0.63dl/gに相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステルAの極限粘度は0.63dl/g、エステル環状三量体の含有量は0.9質量%であった。
ポリエステルAを、あらかじめ160℃で予備結晶化させた後、温度220℃の窒素雰囲気下で固相重合し、極限粘度が0.75dl/g、エステル環状三量体の含有量が0.5質量%のポリエステルBを得た。
テレフタル酸ジメチル100質量部、エチレングリコール60質量部、エチルアシッドフォスフェートを生成ポリエステルに対して30ppm、触媒として酢酸マグネシウム・四水和物を生成ポリエステルに対して100ppmを窒素雰囲気下、260℃でエステル化反応をさせた。引き続いて、テトラブチルチタネートを生成ポリエステルに対して50ppm添加し、2時間30分かけて280℃まで昇温すると共に、絶対圧力0.3kPaまで減圧し、さらに80分、溶融重縮合させ、極限粘度が0.61dl/g、エステル環状三量体の含有量が1.0質量%のポリエステルCを得た。
ポリエステルCを、あらかじめ160℃で予備結晶化させた後、温度210℃の窒素雰囲気下で固相重合し、極限粘度が0.72dl/g、エステル環状三量体の含有量が0.5質量%のポリエステルDを得た。
ポリエステルAの製造方法において、エチルアシッドフォスフェート0.04質量部を添加後、エチレングリコールに分散させた平均粒径(d50)が2.3μmのシリカ粒子を0.3質量部、三酸化アンチモンを0.04質量部加えて、極限粘度が0.65dl/gに相当する時点で重縮合反応を停止した以外は、ポリエステルAの製造方法と同様の方法を用いてポリエステルEを得た。得られたポリエステルEは、極限粘度が0.65dl/g、エステル環状三量体の含有量は0.5質量%であった。
ポリエステルCの製造方法において、平均粒径(d50)が0.3μmの酸化アルミニウム粒子1.5質量部をさらに添加してポリエステルを得た後、ポリエステルDの製造方法と同様に固相重合してポリエステルFを得た。得られたポリエステルFは、極限粘度が0.72dl/g、エステル環状三量体の含有量は0.5質量%であった。
ポリエステルAの製造方法において、エチルアシッドフォスフェート0.04質量部を添加後、エチレングリコールに分散させた平均粒径(d50)が5.8μmのシリカ粒子を0.1質量部、三酸化アンチモンを0.04質量部加えて、極限粘度が0.65dl/gに相当する時点で重縮合反応を停止した以外は、ポリエステルAの製造方法と同様の方法を用いてポリエステルGを得た。得られたポリエステルGは、極限粘度が0.65dl/g、エステル環状三量体の含有量は0.5質量%であった。
ポリエステルAの製造方法において、エチルアシッドフォスフェート0.04質量部を添加後、エチレングリコールに分散させた平均粒径(d50)が0.004μmの微細シリカ粒子を0.5質量部、三酸化アンチモン0.04質量部を加えて、極限粘度が0.65dl/gに相当する時点で重縮合反応を停止した以外は、ポリエステルAの製造方法と同様の方法を用いてポリエステルHを得た。得られたポリエステルHは、極限粘度が0.65dl/g、エステル環状三量体の含有量は0.5質量%であった。
実施例および比較例で使用した架橋樹脂組成物は、表1に記載の配合比率(単位:質量%)にて、次に説明する化合物を組み合わせて調製したものである。
テトラメチロールメタンエチレンオキサイド変性テトラアクリレート(全エチレングリコール鎖=35)。全体に対する炭素−炭素二重結合部の割合が5質量%の4官能アクリレート。
ジペンタエリスリトールをコアとしたハイパーブランチポリマーである、全体に対する炭素−炭素二重結合部の割合が5質量%以上の多官能アクリレートであるビスコート♯1000(大阪有機化学工業株式会社製)
トリレンジイソシアネートユニット:テレフタル酸ユニット:イソフタル酸ユニット:エチレングリコールユニット:ネオペンチルグリコールユニット:ジメチロールプロパン酸ユニット=14:17:17:23:24:5(mol%)から形成されるポリエステル系ポリウレタン樹脂の水分散体。
イソホロンジイソシアネートユニット:テレフタル酸ユニット:イソフタル酸ユニット:エチレングリコールユニット:ジエチレングリコールユニット:ジメチロールプロパン酸ユニット=12:19:18:21:25:5(mol%)から形成されるポリエステル系ポリウレタン樹脂の水分散体。
オキサゾリン基及びポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリルポリマー エポクロスWS−500(株式会社日本触媒製、1−メトキシ−2−プロパノール溶剤約38質量%を含有するタイプ)
下記表1に示したように、上記ポリエステルD及びFをそれぞれ90:10(D:F)の質量割合で混合した原料をA層の原料とし、ポリエステルD100質量%をB層の原料とし、ポリエステルA100%の原料をC層の原料として、3台のベント付き押出機に供給し、290℃で溶融押出した後、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して、A層/C層/B層からなる厚み約1500μmの無定形フィルムを得た。
このフィルムを85℃で縦方向に2.5倍延伸した。その後、表1に示した組成の架橋樹脂組成物1を、乾燥後の塗布量が0.10g/m2になるようにB層の表面に塗布した後、フィルムをテンターに導き、100℃で横方向に5.4倍延伸し、230℃で熱処理した後に、横方向に2%の弛緩処理を行い、厚みが100μm(厚み構成比A層/C層/B層=10μm/80μm/10μm)の積層ポリエステルフィルムF1を得た。
実施例1において、使用するポリエステルフィルムの種類、並びに、架橋樹脂組成物の種類を下記表に示すように変更した以外は、実施例1と同様に作製して各積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、使用するポリエステルフィルムの種類、並びに、架橋樹脂組成物の種類を下記表に示すように変更した以外は、実施例1と同様に作製して各積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、縦方向の延伸倍率、横方向の延伸倍率をそれぞれ3.0倍、4.5倍とした以外は、実施例1と同様にして製造して積層ポリエステルフィルムを得た。
Claims (10)
- ポリエステル樹脂を主成分樹脂として含有し、実質的に粒子を含有しないA層と、ポリエステル樹脂を主成分樹脂として含有し、平均粒径が0.01μm〜5μmの粒子を含有するB層とを備えた、厚み50μm以上の積層ポリエステルフィルムであって、
配向主軸の傾き(配向角)が12度以下であり、且つ、
A層の表面、B層の表面又はこれら両層の表面に架橋樹脂層を積層してなる構成を備え、
前記架橋樹脂層が、炭素−炭素二重結合を有する(メタ)アクリレート化合物とウレタン樹脂とを含む架橋樹脂組成物からなり、
前記炭素−炭素二重結合部は、当該架橋樹脂組成物中の全不揮発成分に対して2質量%以上含まれることを特徴とする積層ポリエステルフィルム。 - A層の厚みが0.5μm〜20μmであることを特徴とする請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
- A層の表面の算術平均粗さ(Ra)が5nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層ポリエステルフィルム。
- B層側表面の算術平均粗さ(Ra)が5〜25nmであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- B層における粒子の含有量は6〜25質量%であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- 上記架橋樹脂層が、B層の表面に積層された易滑性層である請求項1〜5の何れかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- 上記架橋樹脂層が、A層の表面に積層された離型層、帯電防止層又はオリゴマー析出防止層である請求項1〜5の何れかに記載の積層ポリエステルフィルム。
- 請求項1〜7の何れかに記載の積層ポリエステルフィルムを用いた工程紙。
- ポリエステル樹脂を主成分樹脂とし、実質的に粒子を含有しないA層形成用樹脂組成物と、ポリエステル樹脂を主成分樹脂とし、平均粒径が0.01μm〜5μmの粒子を含有するB層形成用樹脂組成物とを共押出してA層及びB層を備えた積層シート体を作成し、この積層シート体を縦方向(MD)に1.5〜5.0倍延伸した後、
当該積層シート体の一面又は両面に、炭素−炭素二重結合を有する(メタ)アクリレート化合物とウレタン樹脂とを含む架橋樹脂組成物を塗布し、
次に、横方向(TD)に3.0〜7.0倍延伸するする積層ポリエステルフィルムの製造方法であって、
前記炭素−炭素二重結合部は、前記架橋樹脂組成物中の全不揮発成分に対して2質量%以上含まれることを特徴とする、積層ポリエステルフィルムの製造方法。 - 横方向の延伸倍率(ETD)に対する縦方向の延伸倍率(EMD)の比率(ETD/EMD)を1.6〜4.0とすると共に、厚み(d[μm])、縦方向の延伸倍率(EMD)及び横方向の延伸倍率(ETD)が、下記式(1)を満たす関係となるようにする請求項9に記載の積層ポリエステルフィルムの製造方法。
2≦d/(ETD/EMD)4≦15 …(1)
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