JP2006269476A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】下部電極と上部電極の重なり部分を無くすことにより、高速動作を可能にするTFTの製造方法を提供するものである。
【解決手段】基板上に、下部電極、ゲート絶縁膜、上部電極、半導体膜を積層させたTFTの印刷法を用いた製造方法において、電極材料を第1のブランケット上に製膜する工程と、非電極部のパターンを有した第1の凸版を用いて第1のブランケット上から非電極部を除去する工程と、上部電極のパターンを有した第2の凸版を用いて第1のブランケット上から上部電極パターンを除去する工程と、第1のブランケット上に残った下部電極パターンを第2のブランケットを介して基板上にオフセット転写する工程と、下部電極が形成された基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、上部電極と下部電極が鉛直方向に重ならないようにアライメント調整を行い、第2の凸版からゲート絶縁膜上に上部電極パターンを転写する工程とを有する製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜トランジスタに関するものである。
近年、電子ペーパーやRFID(Radio Frequency Identification)タグ等が注目されており、低コスト化、フレキシブル化、軽量化などが必要とされている。これらの観点から、半導体としてシリコンなどの無機半導体に代わる有機半導体の研究が盛んに行われている。一般に有機半導体を用いる場合、液体でのプロセスが可能となるため大面積化、印刷法の適用、プラスチック基板の利用などといった利点が挙げられる(非特許文献1参照)。
低コスト化やフレキシブル化を実現する上では、半導体のみでなく電極や絶縁膜も印刷法などで形成されることが望ましい。印刷法を用いた電極の形成では、導電性高分子や金属コロイド溶液などを用いた電極パターンの形成に関する研究も行われている(非特許文献2参照)。
しかしながら印刷法では、従来の無機半導体の研究で用いられているフォトリソグラフィーなどに比べて微細化が困難であり、薄膜トランジスタの集積化や応答周波数の向上なども実現されていない。
また一方で、印刷法で形成した電極は、真空装置やフォトリソグラフィーを用いて形成された電極よりも厚いことが多く、従って電極間のリーク電流を低減するために絶縁膜も厚くせざるを得ない。そのため、トランジスタを駆動させるためには高い電圧を加える必要があり、このことも実用化するうえでの大きな障害になっている。
Science Vol.265、1684(1994) Thin Solid Films Vol.279、438(2003)
応答周波数を向上させるためには、ソース・ドレイン電極とゲート電極の鉛直方向上の重なり面積を少なくする必要があり、高度なアライメント精度や乾燥時における電極面積の変化などを抑えることが要求される。
また、低電圧で駆動させるためにはゲート絶縁膜を薄膜化する必要があるため、電極の厚さを薄くすることが要求される。
本発明の課題は、下部電極と上部電極の重なり部分を無くすことにより、高速動作を可能にするトランジスタの製造方法を提供するものである。
請求項1記載の発明は、少なくとも、絶縁性の基板上に下部電極、ゲート絶縁膜、上部電極、半導体膜を積層させた薄膜トランジスタの印刷法を用いた製造方法において、少なくとも電極材料を第1のブランケット上に製膜する工程と、非電極部のパターンを有した第1の凸版を用いて該第1のブランケット上から非電極部を除去する工程と、上部電極のパターンを有した第2の凸版を用いて該第1のブランケット上から上部電極パターンを除去する工程と、第1のブランケット上に残った下部電極パターンを第2のブランケットを介して基板上にオフセット転写する工程と、該下部電極が形成された該基板上に該ゲート絶縁膜を形成する工程と、上部電極と下部電極が鉛直方向上に重ならないようにアライメント調整を行い、第2の凸版からゲート絶縁膜上に上部電極パターンを転写する工程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項2記載の発明は、前記下部電極がゲート電極であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項3記載の発明は、前記下部電極がソース・ドレイン電極であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項4記載の発明は、前記ゲート絶縁膜が樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項5記載の発明は、前記半導体が酸化物半導体若しくは有機半導体であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項6記載の発明は、前記電極材料が金、銀、白金、ニッケル、インジウム錫酸化物、導電性高分子の何れかであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
請求項7記載の発明は、前記第2の凸版からの上部電極の転写時に熱転写法若しくはレーザー転写法を利用することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法である。
本発明の製造方法により、上部電極と下部電極の鉛直方向上の重なり部分を無くすことができ、トランジスタの応答周波数を向上させることが可能となった。
本発明について、その実施形態の一例を図1に基づいて説明するが、これに限定されるものではない。
本実施形態において、前記の基板26の材料としては、特に限定されるものではなく、一般に用いられる材料として、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリイミド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネートなどのフレキシブルなプラスチック材料、石英などのガラス基板やシリコンウェハーなどを用いることができる。
フレキシブル化、転写時や半導体塗布後の乾燥時などの加熱、アライメントの際に要求される透過性などを考慮すると、基板としてPESやPENなどを用いることが望ましい。
まず、電極材料23をブランケット21上に製膜する(図1(a))。
前記の電極材料23の材料としては、特に限定されるものではないが、一般に用いられる材料には金、白金、ニッケル、インジウム錫酸化物などの金属あるいは酸化物の薄膜若しくはポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホネート(PEDOT/PSS)やポリアニリンなどの導電性高分子や金や銀、ニッケルなどの金属コロイド粒子をバインダー樹脂に分散させた溶液、若しくは銀などの金属粒子を導電材料として用いた厚膜ペースト、金属コロイド粒子をバインダー樹脂に分散させた溶液などを用いることができる。
電極の厚さを考慮すると金属コロイド粒子をバインダー樹脂に分散させた溶液が望ましい。
電極材料23の形成方法としては、蒸着やスパッタなどの乾式成膜法や、金属コロイド粒子とグラビア印刷やダイコートなどの湿式成膜法などを用いることができる。
蒸着やスパッタなどの乾式成膜法よりもバインダー樹脂存在下のほうが転写が良好であるため、グラビア印刷やダイコートなどの湿式成膜法などを用いることが望ましい。
前記の第1のブランケット21の材料としては、特に限定されるものではなく、一般に用いられる材料として、シリコーンゴム、フッ素樹脂、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニレン共重合体、ポリエーテルスルホン、シリコーン系エラストマー、フッ素系エラストマー、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、または、これらの混合物などを用いることができる。
ブランケットに求められる性質として、凸版および基板への転写性が良いことが重要であるため、ブランケット表面にフッ素樹脂処理、シリコーン処理などを施しても良い。
次に、非電極部のパターンを有した第1の凸版24を用いて第1のブランケット21上から非電極部材料を除去する(図1(a))。
前記の第1の凸版24の材料としては、特に限定されるものではなく、一般に用いられる材料として、ガラス、石英、SUSや銅などの金属、アクリレートやメタクリレートなどの感光剤を含む樹脂や不飽和ポリエステルエポキシアクリレート、ウレタンアクリレートなどの感光性基を含む樹脂などを用いることができる。
次に、上部電極のパターン14を有した第2の凸版25を用いて第1のブランケット21上から上部電極材料14を除去する(図1(a))。
前記の第2の凸版25の材料としては、上記の第1の凸版24と同じものを用いることができる。
該ゲート絶縁膜形成後に、該上部電極と該下部電極が鉛直方向上に重ならないようにアライメント調整を行い、該第2の凸版から該ゲート絶縁膜上に該上部電極パターンを転写する工程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
次に、該第1のブランケット21上に残った下部電極材料を第2のブランケット22を介して基板11上にオフセット転写する。
(図1(a))。
前記の第2のブランケット22の材料としては、上記の第1のブランケット21と同じものを用いることができる。
次に、下部電極12が形成された基板11上にゲート絶縁膜13を形成する(図1(c))。
前記のゲート絶縁膜13の材料としては、特に限定されるものではないが、一般に用いられる材料にはポリビニルフェノール、ポリメタクリル酸メチル、ポリイミド、ポリビニルアルコールなどの高分子溶液、アルミナやシリカゲルなどの粒子を分散させた溶液などを用いることができる。
また、ゲート絶縁膜13としては、PETやPEN、PESなどの薄膜フィルムを用いることができる。
薄膜フィルムを用いる場合は、下部電極形成後にラミネートしてゲート絶縁膜を形成する際に、薄膜フィルムの基板と接触する面にセルロース誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂などの接着層を積層させても良い。
また、ゲート絶縁膜表面には、第2の凸版から電極材料が転写されるため、第2の凸版表面よりも表面張力が高い方が好ましく、転写性を向上させるためにコロナ処理やオゾン処理を施すこともできる。
また、アクリルポリマーや界面活性剤、増粘多糖類、増粘剤、粘着付与剤、ポリビニルアルコール等の粘着材をゲート絶縁膜上に積層させることにより、転写性を向上させることもできる。
また、転写の際に凸版を赤外線ヒーターやヒートバー、電磁誘導加熱、超音波摩擦加熱、YAGレーザーやYVO4レーザーなどで加熱してもよく、この場合、ゲート絶縁膜には熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。
次に、上部電極と該下部電極が鉛直方向上に重ならないようにアライメント調整を行った後に、第2の凸版25から該ゲート絶縁膜13上に該上部電極パターンを転写する(図1(e))。
前記のアライメント調整法としては、特に限定されるものではないが、第2の凸版および基板に透明な物質を用いる場合、上部電極を転写する際に第2の凸版上方若しくは基板下方からのアライメントマークの読み取りが可能である。
次に、該上部電極14の両極を接続するように、該上部電極14を形成した該ゲート絶縁膜13上に半導体層15を形成する(図1(e))。
前記の半導体層15の材料としては、特に限定されるものではないが、一般に用いられる材料にはInGaZnO系、InGaO系、ZnGaO系、InZnO系、ZnO系、SnO系などの酸化物半導体やポリチオフェン、ポリアリルアミン、フルオレンビチオフェン共重合体、およびそれらの誘導体のような高分子有機半導体材料、およびペンタセン、テトラセン、銅フタロシアニン、ペリレン、およびそれらの誘導体のような低分子有機半導体材料を用いることができる。
また、低コスト化、フレキシブル化、大面積化を考慮すると印刷法が適用できる有機半導体を用いることが望ましい。
また、カーボンナノチューブあるいはフラーレンなどの炭素化合物や半導体ナノ粒子分散液なども半導体材料として用いることができる。
また、前記の有機半導体の印刷方法としては、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷およびインクジェット法など、公知の方法を用いることができる。
また、前記の有機半導体に関しては、溶剤に対する溶解度が低いため、低粘度溶液の印刷に適したインクジェット法若しくはグラビア印刷を用いることが望ましい。
トランジスタの構造としては、特に限定されるものではなく、一般に用いられる構造として、ボトムゲート・ボトムコンタクト(プレーナー)型、ボトムゲート・トップコンタクト(逆スタガー)型、トップゲートボトムコンタクト(スタガー)型などを用いることができる。
本実施例では、下部電極をゲート電極、上部電極をソース・ドレイン電極とする。図1(a)
定盤26上に設置したブランケット胴20に、シリコーン樹脂(GE東芝シリコーン製TSE3455T)を用いた第1のブランケット21を巻きつけ、ダイコーター27を用いて電極材料23(真空冶金製Agナノメタルインク:Aldrich製ポリエチレングリコール=8:1)を第1のブランケット21上に乾燥膜厚が500ナノメートルとなるように製膜し、予備乾燥として60℃で5分間乾燥させた(図1(a))。
次に、非電極部のパターンを有するガラス製の第1の凸版24に、第1のブランケット21(デュポンダウエラストマージャパン製バイトン)上の非電極部材料を転写した(図1(a))。
次に、ソース・ドレイン電極(上部電極)14のパターンを有するガラス製の第2の凸版25に、第1のブランケット21上からソース・ドレイン電極材料を転写した。(図1(a))。
次に、第2のブランケット22(デュポンダウエラストマージャパン製バイトン)に、第1のブランケット21上の電極材料を転写した。(図1(a))。
次に、第2のブランケット22上の電極材料を基板11(宇部興産製ポリイミド)に転写し、200℃で30分乾燥させて、ゲート電極(下部電極)12を形成した。(図1(b))。
次に、ダイコーター27を用いてゲート絶縁膜13(Aldrich製ポリビニルフェノール)を、ゲート電極(下部電極)12上に塗布して200℃で1時間乾燥させて製膜した。(図1(c))。
次に、ゲート電極(下部電極)12とソース・ドレイン電極(上部電極)14が鉛直上に重ならないように、第2の凸版25のソース・ドレイン電極(上部電極)パターンを有する側と、ゲート絶縁膜13とを対向させて配置し、第2の凸版25のソース・ドレイン電極(上部電極)パターンと逆側よりレーザー29(YVO4レーザー、波長1064ナノメートル)を照射してソース・ドレイン電極(上部電極)14を、ゲート絶縁膜13上に転写し、ソース・ドレイン電極(上部電極)14を形成した(図1(e))。
次に、インクジェット装置28を用いて、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(Aldrich製)のアニソール溶液15を滴下、100℃で1時間乾燥させて半導体層15を形成した(図1(g))。
この結果、上部電極と下部電極の重なり部分の無いプレーナー型電界効果トランジスタを作製することができた。
本実施例では、下部電極をソース・ドレイン電極、上部電極をゲート電極とする。図2(a)
定盤26上に設置したブランケット胴20に、シリコーン樹脂(GE東芝シリコーン製TSE3455T)を用いた第1のブランケット21を巻きつけ、ダイコーター27を用いて電極材料23(真空冶金製Agナノメタルインク:Aldrich製ポリエチレングリコール=8:1)を第1のブランケット21上に乾燥膜厚が500ナノメートルとなるよう製膜し、予備乾燥として60℃で5分乾燥させた。(図2(a))。
次に、非電極部のパターンを有するガラス製の第1の凸版24に、第1のブランケット21(GE東芝シリコーン製TSE3455T)上の非電極部材料を転写した(図2(a))。
次に、第2のブランケット22(デュポンダウエラストマージャパン製バイトン)に、第1のブランケット21上の電極材料を転写した。(図2(a))。
次に、第2のブランケット22上の電極材料を基板11(宇部興産製ポリイミド)に転写し、200℃で30分乾燥させて、下部電極(ソース・ドレイン電極)14を形成した。(図2(b))。
次に、インクジェット装置28を用いて、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(Aldrich製)のアニソール溶液15を滴下、100℃で1時間乾燥させて半導体層15を形成した(図2(d))。
次に、ダイコーター27を用いてゲート絶縁膜13(Aldrich製ポリビニルフェノール)をソース・ドレイン電極(下部電極)14および半導体層15が形成された基板11上に製膜し、200℃で1時間乾燥させて形成した。(図2(e))
次に、ソース・ドレイン電極(下部電極)14とゲート電極(上部電極)12が鉛直上に重ならないように、第2の凸版25のゲート電極(上部電極)パターンを有する側と、ゲート絶縁膜13とを対向させて配置し、第2の凸版25のゲート電極(上部電極)パターンと逆側よりレーザー29(YVO4レーザー、波長1064ナノメートル)を照射してゲート電極(上部電極)12を、ゲート絶縁膜13上に転写し、ゲート電極(上部電極)12を形成した(図2(e))。
この結果、上部電極と下部電極の重なり部分の無いスタガー型電界効果トランジスタを作製することができた。
本実施例では、下部電極をゲート電極、上部電極をソース・ドレイン電極とする(図3(a))。
定盤26上に設置したブランケット胴20に、シリコーン樹脂(GE東芝シリコーン製TSE3455T)を用いた第1のブランケット21を巻きつけ、ダイコーター27を用いて電極材料23(真空冶金製Agナノメタルインク:Aldrich製ポリエチレングリコール=8:1)を第1のブランケット21上に乾燥膜厚が500ナノメートルとなるよう製膜し、予備乾燥として60℃で5分間乾燥させた(図3(a))。
次に、非電極部のパターンを有するガラス製の第1の凸版24に、第1のブランケット21(GE東芝シリコーン製TSE3455T)上の非電極部材料を転写した(図3(a))。
次に、ソース・ドレイン電極(上部電極)のパターンを有する予め表面にフッ素樹脂処理30(ファインケミカルジャパン製FC−103)を施したガラス製の第2の凸版25に、第1のブランケット21上からソース・ドレイン電極(上部電極)材料を転写した。(図3(a))
次に、第2のブランケット(デュポンダウエラストマージャパン製バイトン)に、第1のブランケット21上の電極材料を転写した後、基板11(宇部興産製ポリイミド)にゲート電極(下部電極)パターンを転写し、200℃で30分乾燥させて下部電極ゲート電極(下部電極)12を形成した(図3(b))。
次に、ダイコーター27を用いてゲート絶縁膜13(Aldrich製ポリビニルフェノール)をゲート電極12が形成された基板11上に製膜し、200℃で1時間乾燥させてゲート絶縁膜13を形成した(図3(c))。
ゲート電極(下部電極)12とソース・ドレイン電極(上部電極)のパターンを有する予め表面にフッ素樹脂処理30(ファインケミカルジャパン製FC−103)を施したガラス製の第2の凸版25の、ソース・ドレイン電極(上部電極)パターンを有する側と、ゲート絶縁膜13とを対向させて配置し、ソース・ドレイン電極(上部電極)14を、ゲート絶縁膜13上に圧着転写し、ソース・ドレイン電極(上部電極)14を形成した(図3(e))。
次に、インクジェット装置28を用いて、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(Aldrich製)のアニソール溶液15を滴下、100℃で1時間乾燥させて半導体層15を形成した(図3(g))。
この結果、上部電極と下部電極の重なり部分の無いプレーナー型電界効果トランジスタを作製することができた。
本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、印刷法で薄膜トランジスタを製造する際に上部電極と下部電極の鉛直方向の重なり部分を無くすことが出来、従って薄膜トランジスタの応答周波数を向上させることが出来ることから、パッケージ分野や商業印刷分野、エレクトロニクス分野などへの応用が期待できる。例えば、パッケージの印刷と同時にRFIDタグを本発明を用いて印刷し、在庫管理や輸送管理を容易にすることや、雑誌などの印刷物にRFIDタグを印刷して付加価値をつけること、ディスプレイ用TFTとして用いる場合、フレキシブル基板上に作製可能なため、フレキシブルディスプレイへの応用などが期待できる。
本発明の上部電極と下部電極の重なり部分の無いプレーナー型薄膜トランジスタの製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の上部電極と下部電極の重なり部分の無いスタガー型薄膜トランジスタの製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の上部電極と下部電極の重なり部分の無いプレーナー型薄膜トランジスタの製造方法の一例を示す断面図である。
符号の説明
11…基材
12…ゲート電極
13…ゲート絶縁膜
14…ソース・ドレイン電極
15…半導体
20…ブランケット胴
21…第1のブランケット
22…第2のブランケット
23…電極材料
24…第1の凸版(非電極部パターン)
25…第2の凸版(上部電極パターン)
26…定盤
27…ダイコーター
28…インクジェット装置
29…レーザー
30…フッ素樹脂

Claims (7)

  1. 少なくとも、絶縁性の基板上に下部電極、ゲート絶縁膜、上部電極、半導体膜を積層させた薄膜トランジスタの印刷法を用いた製造方法において、少なくとも電極材料を第1のブランケット上に製膜する工程と、非電極部のパターンを有した第1の凸版を用いて該第1のブランケット上から非電極部を除去する工程と、該上部電極のパターンを有した第2の凸版を用いて該第1のブランケット上から該上部電極パターンを除去する工程と、該第1のブランケット上に残った該下部電極パターンを第2のブランケットを介して該基板上にオフセット転写する工程と、該下部電極が形成された該基板上に該ゲート絶縁膜を形成する工程と、該上部電極と該下部電極が鉛直方向上に重ならないようにアライメント調整を行い、該第2の凸版から該ゲート絶縁膜上に該上部電極パターンを転写する工程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記下部電極がゲート電極であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 前記下部電極がソース・ドレイン電極であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 前記ゲート絶縁膜が樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 前記半導体が酸化物半導体若しくは有機半導体であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 前記電極材料が金、銀、白金、ニッケル、インジウム錫酸化物、導電性高分子の何れかであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 前記第2の凸版からの前記上部電極の転写時に熱転写法若しくはレーザー転写法を利用することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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