JP2020088117A - 薄膜トランジスタアレイ基板、画像表示装置用基板、画像表示装置、およびこれらの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタアレイ基板、画像表示装置用基板、画像表示装置、およびこれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】形成後の工程による影響を受けず、コストが増加することを抑えることが可能な半導体層膜厚および保護層膜厚を組み合わせた薄膜トランジスタアレイ基板、画像表示装置用基板、画像表示装置、およびこれらの製造方法を提供する。【解決手段】ボトムゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタアレイ基板は、基板と、基板上に少なくともゲート電極と、ゲート絶縁体層と、ソース電極およびドレイン電極と、ドレイン電極と接続した画素電極と、半導体層と、保護層と、層間絶縁体層とを備えた、半導体層の膜厚が15nm以上70nm以下であり、保護層の膜厚が70nm以上250nm以下であり、保護層の材料がフッ素系樹脂である。【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜トランジスタアレイ基板、画像表示装置用基板、画像表示装置、およびこれらの製造方法に関する。
ボトムゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタにおいて、半導体層が十分保護されていないと、環境による経時劣化や、製造工程による劣化が生じてしまう。このため、半導体層上に保護層を形成する技術が知られているが、一方で、保護層の膜厚を厚くすると、薄膜トランジスタコストが高くなってしまう。
例えば、特許文献1では、保護層の材料として、有機結晶性膜を用いることで、有機溶媒に実質不溶で経時安定性に優れたトランジスタを実現している。しかし、後工程において有機溶媒以外の溶媒を用いた場合、トランジスタ特性が劣化してしまう恐れがある。
特開2008−159666号公報
そこで本発明は、形成後の工程による影響を受けず、コストが増加することを抑えることが可能な半導体層膜厚および保護層膜厚を組み合わせた薄膜トランジスタアレイ基板、画像表示装置用基板、画像表示装置、およびこれらの製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の一局面は、基板と、基板上に少なくともゲート電極と、ゲート絶縁体層と、ソース電極およびドレイン電極と、ドレイン電極と接続した画素電極と、半導体層と、保護層と、層間絶縁体層とを備えた、
半導体層の膜厚が15nm以上70nm以下であり、
保護層の膜厚が70nm以上250nm以下であり、
保護層の材料がフッ素系樹脂であるボトムゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタアレイ基板である。
また、半導体層が有機半導体材料を含んでもよい。
また、ゲート絶縁体層が有機材料を含んでもよい。
また、層間絶縁体層の画素電極に対応した部位に開口部が形成されていてもよい。
また、本発明の他の局面は、上述の薄膜トランジスタアレイ基板の層間絶縁体層上に上部画素電極をさらに有し、開口部を介して画素電極と上部画素電極が接続されている、画像表示装置用基板である。
また、本発明の他の局面は、上述の薄膜トランジスタアレイ基板と、薄膜トランジスタアレイ基板の画素電極に対向した電極を備えた対向基板と、薄膜トランジスタアレイ基板と対向電極との間に設けた表示媒体とを含む、画像表示装置である。
また、上述の画像表示装置用基板と、画像表示装置用基板の画素電極または上部画素電極に対向した電極を備えた対向基板と、画像表示装置用基板と対向基板との間に設けた表示媒体とを含んでもよい。
また、本発明の他の局面は、基板上に少なくともゲート電極と、ゲート絶縁体層と、ソース電極およびドレイン電極と、ドレイン電極と接続した画素電極と、膜厚が15nm以上70nm以下の半導体層と、膜厚が70nm以上250nm以下のフッ素系樹脂である保護層と、層間絶縁体層とを形成する工程を含む、ボトムゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法である。
また、層間絶縁体層の画素電極に対応した部位に開口部を形成する工程をさらに含んでもよい。
また、本発明の他の局面は、上述の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法を用いて製造された薄膜トランジスタアレイ基板の層間絶縁体層上に上部画素電極を形成する工程と、開口部を介して画素電極と上部画素電極を接続する工程とをさらに含む画像表示装置用基板の製造方法である。
また、本発明の他の局面は、上述の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法を用いて製造された薄膜トランジスタアレイ基板と、薄膜トランジスタアレイ基板の画素電極に対向した電極を備えた対向基板との間に表示媒体を形成する工程を含む、画像表示装置の製造方法である。
また、上述の画像表示装置用基板の製造方法を用いて製造された画像表示装置用基板と、画像表示装置用基板の画素電極または上部画素電極に対向した電極を備えた対向基板との間に表示媒体を形成する工程を含む、画像表示装置の製造方法。
本発明によれば、形成後の工程による影響を受けず、コストが増加することを抑えた薄膜トランジスタアレイ基板、画像表示装置用基板、画像表示装置、およびこれらの製造方法を提供することができる。
(a)は、製造工程途中にある本発明の一実施形態に係る薄膜トランジスタアレイ基板を模式的に示した平面図である。(b)は(a)においてA−A’で切断した断面図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る薄膜トランジスタアレイ基板を模式的に示した平面図である。(b)は(a)においてB−B’で切断した断面図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る画像表示装置用基板を模式的に示した平面図である。(b)は(a)においてC−C’で切断した断面図である。
本発明の一実施形態について図1から図3を用いて説明する。なお、各図は模式図であり、各構成の大きさ、膜厚等の割合は実際とは異なる場合がある。
図1は、製造工程途中にある本発明の一実施形態に係る薄膜トランジスタアレイ基板100を模式的に示した平面図(図1の(a))および断面図(図1の(b))であるなお、図1の(a)では、後述の保護層8は透過して示している。図1の(a)に示すように、本実施形態に係る薄膜トランジスタアレイ基板100では、平面配置的に見て、ソース配線4’はゲート配線2’に直交している。ソース電極4とドレイン電極5は、薄膜トランジスタアレイ基板100を構成する各薄膜トランジスタのチャネル部12となる一定間隔のスリット部を形成するように対向して形成されている。なお、ソース電極4とドレイン電極5のスリット部は、マトリクス状に配置された薄膜トランジスタの周期に対応して形成されている。
図1の(a)のA−A’で切断した断面を図1の(b)に示す。図1の(b)に示したように、基板1上に、ゲート電極2およびゲート配線2’が形成され、その上がゲート絶縁体層3で覆われている。更に前記ゲート絶縁体層3上に、ソース電極4およびソース配線4’とドレイン電極5および画素電極6が形成されている。ソース電極4およびドレイン電極5間のゲート絶縁体層3上にソース電極4およびドレイン電極5に接するように半導体層7が、膜厚が15nm以上70nm以下となるように形成され、ソース電極4およびドレイン電極5と半導体層7上に保護層8が、膜厚が70nm以上250nm以下となるように形成されている。
図2は、図1に示した工程の後、さらに層間絶縁体層9を設けた薄膜トランジスタアレイ基板101を模式的に示した平面図(図2の(a))および断面図(図2の(b))である。図2の(a)および(b)に示すように、薄膜トランジスタアレイ基板101は、保護層8まで形成した薄膜トランジスタアレイ基板100上に層間絶縁体層9を設けることで形成される。この時、画素電極6上の層間絶縁体層9に、開口部10が形成される。この場合、層間絶縁体層9の開口部10が有効な画素領域となる。
図3は、図2に示した工程の後、さらに上部画素電極11を設けた画像表示装置用基板102を模式的に示した平面図(図3の(a))および断面図(図3の(b))である。画像表示装置用基板102は、図2の(a)で示した層間絶縁体層9の上に、各画素電極6に対応する上部画素電極11を複数の設けることで形成される。上部画素電極11を層間絶縁体層9上に形成し、上部画素電極11が画素電極6と接続されることにより、上部画素電極11が有効な画素領域となる。図3の(b)は、層間絶縁体層9の開口部10を介して、画素電極6と上部画素電極11を接続した状態を示している。
半導体層7の膜厚を15nm以上70nm以下とすることで、半導体層7の膜厚が薄いことによりチャネルを形成できずに薄膜トランジスタとして駆動しないことを防ぐことができ、かつ半導体層7の膜厚が厚いことによりゲート電圧による制御が困難となり、オフ電流が高くなってしまうことを防ぐことができる。また、保護層8の膜厚を70nm以上250nm以下とすることで、保護層8上に層間絶縁体層9および上部画素電極11を形成しても半導体層7を十分に保護することができているため、後工程における処理や経時によりトランジスタ特性が劣化しない。また、保護層8が厚くなり過ぎないため、コストの増加を抑制することができる。
このようにして形成される薄膜トランジスタアレイ基板100、102、画像表示装置用基板102は、画像表示装置に用いることができる。具体的には、例えば、薄膜トランジスタアレイ基板100、101と、薄膜トランジスタアレイ基板100、101の画素電極6に対向した電極を備えた対向基板との間に表示媒体とを積層することにより画像表示装置とすることができる。また、例えば、画像表示装置用基板102と、画像表示装置用基板102の画素電極6または上部画素電極11に対向した電極を備えた対向基板との間に表示媒体とを積層することにより画像表示装置とすることができる。また、表示媒体としては、例えば電気泳動型反射表示装置、透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置、半透過型液晶表示装置、有機EL表示装置及び無機EL表示装置等を用いることができる。
基板1に用いる材料は特に限定されるものではなく、一般に用いられる材料として、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリイミド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネートなどのフレキシブルなプラスチック材料、石英などのガラス基板やシリコンウェハーなどがある。しかしながら、フレキシブル化や各プロセス温度などを考慮すると、基板としてPENやポリイミドなどを用いることが望ましい。
ゲート電極2、ゲート配線2’の電極材料として用いられる材料は特に限定されるものではないが、一般に用いられる材料には、金、白金、ニッケル、インジウム錫酸化物などの金属あるいは酸化物の薄膜若しくはポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホネート(PEDOT/PSS)やポリアニリンなどの導電性高分子や金や銀、ニッケルなどの金属コロイド粒子を分散させた溶液若しくは銀など金属粒子を導電材料として用いた厚膜ペーストなどを挙げることができる。ゲート電極2、ゲート配線2’を形成する方法としては、インクジェット法、フレキソ印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、ディスペンサを用いる方法などがある。
ゲート絶縁体層3として用いられる材料は特に限定されるものではないが、一般に用いられる材料にはポリビニルフェノール、ポリメタクリル酸メチル、ポリイミド、ポリビニルアルコールなどの高分子溶液、アルミナやシリカゲルなどの粒子を分散させた溶液などがあり、熱による硬化や光による硬化により形成する方法がある。
ソース電極4、ソース配線4’、ドレイン電極5、画素電極6の電極材料として用いられる材料は特に限定されるものではないが、一般に用いられる材料には、金、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホネート(PEDOT/PSS)やポリアニリンなどの導電性高分子や金や銀、ニッケルなどの金属コロイド粒子を分散させた溶液若しくは銀など金属粒子を導電材料として用いた厚膜ペーストなどを挙げることができる。
半導体層7の半導体材料として用いられる材料は特に限定されるものではないが、一般に用いられる材料としてポリチオフェン、ポリアリルアミン、フルオレンビチオフェン共重合体、およびそれらの誘導体のような高分子有機半導体材料、およびペンタセン、テトラセン、銅フタロシアニン、ペリレン、およびそれらの誘導体のような低分子有機半導体材料を用いることができる。半導体層7を形成する方法としては、インクジェット法、フレキソ印刷、スクリーン印刷、ディスペンサを用いる方法などがある。
保護層8の材料としてはフッ素系樹脂を用いる。フッ素系樹脂としては例えば、含フッ素アクリル樹脂、含フッ素ポリイミド、含フッ素エーテルポリマー、含フッ素環状エーテルポリマーなどの含フッ素ポリマーや含フッ素親水性基含有オリゴマー、含フッ素親油性基含有オリゴマー、含フッ素親水性・親油性基含有オリゴマー、パーフルオロエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルキル基含有リン酸エステル、パーフルオロアルキル基含有リン酸エステルアミン中和物、含フッ素親水性・親油性基カルボキシル基含有オリゴマーなどの含フッ素界面活性剤などを用いることができる。また、保護層8には必要に応じて遮光性を付与することも出来る。保護層8を形成する方法としては、インクジェット法、フレキソ印刷、スクリーン印刷、ディスペンサを用いる方法などがある。
層間絶縁体層9の材料としては、ポリビニルフェノール、アクリル、エポキシ、ポリイミド等が使用可能である。層間絶縁体層9は、層間絶縁体層9を形成後、露光・現像によって形成する。
上部画素電極11の材料としては、アルミニウム、クロム、金、銀、ニッケル、銅等の金属や、ITO等の透明導電膜等を用いることができる。上部画素電極11の形成方法としては、蒸着、スパッタ等の成膜後にフォトリソ、エッチングする等の方法も可能であるが、銀インク、ニッケルインク、銅インク等をスクリーン印刷するのが好適である。
なお、図には示していないが、ゲート電極2およびゲート配線2’と同じ層に、キャパシタ電極およびキャパシタ配線を有していてもよい。キャパシタ電極がゲート絶縁体層3をはさんで画素電極6と重なってストレージキャパシタとなる。ストレージキャパシタは、画素の電位を保つ働きがある。
以下に本発明の実施例について具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[薄膜トランジスタアレイ基板の作製]
<実施例1>
本発明者は、図1に示した通りゲート電極2およびゲート配線2’とゲート絶縁体層3が形成された基板1上に、ソース電極4とソース配線4’とドレイン電極5および画素電極6を形成した。塗布法にて複数のトランジスタにわたってチャネル部12上に半導体層7を形成した。次いで塗布法にて複数のトランジスタにわたってソース電極4とドレイン電極5と半導体層7上に保護層8を形成した。保護層8上に層間絶縁体層9を塗布、露光、現像によって形成し、層間絶縁体層9の開口部10を介して、画素電極6と上部画素電極11が接続するよう、上部画素電極11を形成した。
ボトムゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタを用いた実施例1に係る薄膜トランジスタアレイ基板100の製造方法について説明する。まず、基板1の材料として、ポリエチレンナフタレート(PEN)、厚さ125μmを用いた。
次に、ゲート電極2およびゲート配線2’の材料として、ナノ銀とポリエチレングリコール#200との重量比が8:1であるナノ銀インキを用いた。ナノ銀インキを転写印刷法によりPEN基板1上に印刷し、180℃で1時間ベークしてゲート電極2およびゲート配線2’を形成した。
次に、ゲート絶縁体層3の材料として、ポリビニルフェノールをシクロヘキサノンに10重量%溶解させた溶液を用いた。ゲート絶縁体層3の溶液をダイコータ法により塗布し、180℃で1時間乾燥させてゲート絶縁体層3を形成した。
次に、ソース電極4およびドレイン電極5の材料として、ナノ銀とポリエチレングリコール#200との重量比が8:1であるナノ銀インキを用いた。ナノ銀インキを、アニロックスロールを用いてゲート絶縁体層3上に形成し、180℃で1時間乾燥させ、ソース電極4およびドレイン電極5を形成した。
次に、半導体層7の材料として、フルオレン−ビチオフェンコポリマー(F8T2)をテトラリンで1.0重量%になるように溶解した溶液を用いた。半導体層7は、インクジェット法を用いて形成した。
次に、保護層8の材料としてフッ素系樹脂をフッ素系溶媒に5重量%で溶解させたインキを用い、塗布法を用いて保護層8を形成した。
次に、層間絶縁体層9材料として感光性樹脂をPGMEAに10重量%溶解させた溶液を用いた。層間絶縁体層9は、塗布、露光、現像を行うことで形成した。
次に、上部画素電極11の材料としてMoを用いて、スパッタ法により上部画素電極11を形成した。
<比較例1>
比較例1に係る薄膜トランジスタアレイは、半導体層7および保護層8の膜厚の組み合せ以外は実施例1と同様とした。
表1に、実施例1および比較例1に係る薄膜トランジスタアレイ基板の、半導体層および保護層の膜厚の組み合せを示した。
Figure 2020088117
表1に示すように、実施例1に係る薄膜トランジスタアレイ基板では、半導体層7の膜厚が15nm、30nm、45nm、60nm、70nmのいずれかであり、保護層8の膜厚が70nm、100nm、150nm、200nm、250nmのいずれかとなるように作製した。
また、比較例1に係る薄膜トランジスタアレイ基板は、半導体層7の膜厚が10nm、15nm、30nm、45nm、60nm、70nm、80nmのいずれかであり、保護層8の膜厚が50nm、70nm、100nm、150nm、200nm、250nm、300nmのいずれかであり、かつ実施例1の組み合せと重複しない組み合せとなるように作製した。
[評価方法]
(移動度)
実施例1および比較例1に係る薄膜トランジスタアレイ基板のVg−Idを、表1に示した各膜厚の組み合せについて50素子ずつ測定し、その結果から算出した移動度が、
45〜50素子が移動度0.2cm/Vs以上であるものを◎、
40〜44素子が移動度0.2cm/Vs以上であるものを〇、
35〜39素子が移動度0.2cm/Vs以上であるものを△、
0〜34素子が移動度0.2cm/Vs以上であるものを×、
として、35素子以上が移動度0.2cm/Vs以上でものを良好な結果として評価した。
(経時変化)
製造直後および1週間後の薄膜トランジスタアレイ基板のVg−Idを測定し、製造直後に対して1週間後の変化率が、
95%以上〜100%であるものを◎、
90以上〜95%未満であるものを〇、
80%以上〜90%未満であるものを△、
0〜80%未満であるものを×、
として、変化率が80%以上であるものを良好な結果として評価した。
(コスト)
半導体層7および保護層8のコストに関して
一定の金額以下の場合を低コストでの形成が可能であるとして◎、
一定の金額より高い場合を低コストでの形成が不可能であるとして×、
として評価した。
(総合評価)
いずれかの項目において×が1つでも含まれる条件は不合格とする。
[評価結果]
表2の各マスの上段に、紙面左から移動度、経時変化、コストの評価を示し、下段に総合評価結果を示す。
実施例1では、×となった評価がなく、良好な特性が得られた。一方で、比較例1の条件では、半導体膜厚および保護層膜厚が薄膜の場合、良好な特性が得られなかった。また、厚膜では、低コストでの形成が不可能であるため不合格となった。
Figure 2020088117
以上の結果から、本発明によれば、保護層8により半導体層7を保護することができるため、製造工程におけるトランジスタ特性の悪化および経時劣化を低コストで抑制できることが確認された。
本発明の薄膜トランジスタアレイ基板は、画像表示装置等に適用可能である。
1…基板
2…ゲート電極
2’…ゲート配線
3…ゲート絶縁体層
4…ソース電極
4’…ソース配線
5…ドレイン電極
6…画素電極
7…半導体層
8…保護層
9…層間絶縁体層
10…層間絶縁体層の開口部
11…上部画素電極
12…チャネル部
100、101…薄膜トランジスタアレイ基板
102…画像表示装置用基板

Claims (12)

  1. 基板と、前記基板上に少なくともゲート電極と、ゲート絶縁体層と、ソース電極およびドレイン電極と、前記ドレイン電極と接続した画素電極と、半導体層と、保護層と、層間絶縁体層とを備え、
    前記半導体層の膜厚が15nm以上70nm以下であり、
    前記保護層の膜厚が70nm以上250nm以下であり、
    前記保護層の材料がフッ素系樹脂である、ボトムゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタアレイ基板。
  2. 前記半導体層が有機半導体材料を含む、請求項1に記載の薄膜トランジスタアレイ基板。
  3. 前記ゲート絶縁体層が有機材料を含む、請求項1または請求項2に記載の薄膜トランジスタアレイ基板。
  4. 前記層間絶縁体層の画素電極に対応した部位に開口部が形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイ基板。
  5. 請求項4に記載の薄膜トランジスタアレイ基板の層間絶縁体層上に上部画素電極をさらに有し、前記開口部を介して画素電極と前記上部画素電極が接続されている、請求項5に記載の画像表示装置用基板。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の薄膜トランジスタアレイ基板と、前記薄膜トランジスタアレイ基板の画素電極に対向した電極を備えた対向基板と、前記薄膜トランジスタアレイ基板と前記対向基板との間に設けた表示媒体とを含む、画像表示装置。
  7. 請求項5に記載の画像表示装置用基板と、前記画像表示装置用基板の画素電極または上部画素電極に対向した電極を備えた対向基板と、前記画像表示装置用基板と前記対向基板との間に設けた表示媒体とを含む、画像表示装置。
  8. 基板上に少なくともゲート電極と、ゲート絶縁体層と、ソース電極およびドレイン電極と、ドレイン電極と接続した画素電極と、膜厚が15nm以上70nm以上の半導体層と、膜厚が70nm以上250nm以下のフッ素系樹脂を含む保護層と、層間絶縁体層とを形成する工程を含む、ボトムゲート・ボトムコンタクト型の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法。
  9. 前記層間絶縁体層の画素電極に対応した部位に開口部を形成する工程をさらに含む、請求項8に記載の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法。
  10. 請求項9に記載の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法を用いて製造された薄膜トランジスタアレイ基板の層間絶縁体層上に上部画素電極を形成する工程と、開口部を介して前記画素電極と前記上部画素電極を接続する工程とをさらに含む、請求項11に記載の画像表示装置用基板の製造方法。
  11. 請求項8または請求項9に記載の薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法を用いて製造された薄膜トランジスタアレイ基板と、前記薄膜トランジスタアレイ基板の画素電極に対向した電極を備えた対向基板との間に表示媒体を形成する工程を含む、画像表示装置の製造方法。
  12. 請求項10に記載の画像表示装置用基板の製造方法を用いて製造された画像表示装置用基板と、前記画像表示装置用基板の画素電極または上部画素電極に対向した電極を備えた対向基板との間に表示媒体を形成する工程を含む、画像表示装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116960127A (zh) * 2023-09-19 2023-10-27 北京大学 一种二维半导体垂直场效应晶体管阵列及其制备方法

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CN116960127A (zh) * 2023-09-19 2023-10-27 北京大学 一种二维半导体垂直场效应晶体管阵列及其制备方法
CN116960127B (zh) * 2023-09-19 2023-12-05 北京大学 一种二维半导体垂直场效应晶体管阵列及其制备方法

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