JP2006269436A - スパークプラグおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】貴金属チップの火花消耗性および電極母材の加工性を確保しつつ、電極母材と貴金属チップとの接合性に優れたスパークプラグを提供する。
【解決手段】中心電極と接地電極の少なくとも一方を電極母材とし、この電極母材に貴金属チップ(50、60)を接合してなるスパークプラグにおいて、大気中にて300℃以下から1000℃以上への温度変化が100回以上行われるものであって、この温度変化による1000℃以上の総時間が1時間以上であるような環境下に、電極母材をさらした時、電極母材において少なくとも電極母材と貴金属チップの接合部または溶融部の外周囲にCrの酸化物が形成され、このCrの酸化物よりも内部にAlの酸化物が形成される形成されるスパークプラグ。
【選択図】図14

Description

本発明は、中心電極と接地電極の少なくとも一方を電極母材とし、この電極母材に貴金属チップを接合してなるスパークプラグに関し、自動車、コージェネレーション、ガス圧送用ポンプなどに使用される内燃機関等に適用することができる。
内燃機関用スパークプラグは、一般に中心電極と、中心電極を保持する絶縁碍子と、絶縁碍子を保持固定するハウジングと、一端部がハウジングに接合され他端部が中心電極と対向する接地電極とを備えている。そして、エンジンの高性能化やメンテナンスフリーなどにより、長寿命化が要求され、中心電極や接地電極先端の火花放電部に貴金属チップを接合し配設している。
ここで、電極母材と貴金属チップは、互いに熱膨張係数が異なるため両者の接合部に熱応力が発生する。一方、近年のエンジンは排気浄化や希薄燃焼化が進み、電極においては、電極温度の高温化や急熱急冷が促進され、熱負荷が厳しくなり、上記した接合部における熱応力が大きくなってきている。
熱応力は、チップ外周ほど大きく、熱応力が大きいほどチップ外周から中心部へ向かって酸化進行が促進される。そのため、接合信頼性の余裕度が小さくなってきており、貴金属チップの剥離や脱落が危倶されている。この熱応力を緩和する手段としては、特許文献1に記載されているように、熱処理の拡散効果による緩和層を形成することが提案されている。
特公昭59−47436号公報
しかしながら、上述の方法では、熱処理製造工程を加える必要があるため、製造コストが増大してしまう。そこで、他の手段として、電極母材や貴金属チップの熱膨張係数を相手側に近づける方法が考えられるが、以下のような問題がある。
例えば、貴金属チップの熱膨張係数を電極母材に近づけようとすると、貴金属に対してNi等を多く添加しなければならず、火花消耗性を悪化させ、寿命を満足できない。
また、電極母材の熱膨張係数を貴金属チップに近づけようとすると、電極母材に熱膨張係数の小さな元素(WやMo等)を添加しなければならず、電極が曲げにくくなる等、加工性を悪化させ、プラグ用の電極材料として不適となってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、貴金属チップの火花消耗性および電極母材の加工性を確保しつつ、電極母材と貴金属チップとの接合性に優れたスパークプラグを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく、電極母材の材質に着目し、以下のような検討を行った。エンジン使用中において、スパークプラグの電極における全ての元素は、多少なりとも酸素と反応し酸化する(酸化物を形成する)が、各元素の標準生成自由エネルギー、添加量などでさまざまな酸化形態をとる。そこで、電極母材における各種の組成について、実験検討を行った。
その結果、主成分元素よりも標準生成自由エネルギー(ここでは、酸化物となる標準生成自由エネルギーをいう)の小さな元素を2種類以上添加すると、各種の添加元素の間の酸化形態の相違により、電極母材の表面には、或る種の添加元素による酸化被膜(表面酸化被膜)が安定して形成され、一方、その内部には、他の種の添加元素による酸化層(内部酸化層)が安定して存在することがわかった。
それによって、電極母材の表面においては、上記表面酸化被膜が安定して形成されるため、電極母材の内部への酸化が進行しない。また、貴金属チップの外周部においては、内部酸化層が安定して存在することで、当該外周部近傍における電極母材の熱膨張係数を、貴金属チップに近づけたものにできるため、貴金属チップの外周部における熱応力が低減され、当該外周部からの酸化進行が抑制され接合性が大幅に向上する。本発明は、以上のような実験検討により得られた事実に基づいてなされたものである。
即ち、請求項1に記載の発明では、中心電極(30)と、中心電極を保持する絶縁碍子(20)と、絶縁碍子を保持固定するハウジング(10)と、一端部がハウジングに接合され他端部が中心電極と対向する接地電極(40)とを備え、中心電極と前記接地電極の少なくとも一方を電極母材とし、この電極母材に貴金属チップ(50、60)を接合してなるスパークプラグにおいて、前記電極母材は、Crが10〜20重量%、Alが1.5〜5.5重量%添加されたものであって、大気中にて300℃以下から1000℃以上への温度変化が100回以上行われるものであって、この温度変化による1000℃以上の総時間が1時間以上であるような環境下に、電極母材をさらした時、電極母材において表面にCrの酸化物が形成され、このCrの酸化物よりも内部にAlの酸化物が形成されるようになっており、前記Crの酸化物および前記Alの酸化物は、前記電極母材において少なくとも前記電極母材と前記貴金属チップ(50、60)の接合部または溶融部の外周囲に形成されることを特徴とする。
それによれば、電極母材の耐熱性や、電極母材と貴金属チップとの接合性に対して厳しい1000℃以上の高温環境下にてスパークプラグを使用した場合、電極母材の表面においては、Crの酸化物からなる上記表面酸化被膜が安定して形成され、一方、その下部には、Alの酸化物からなる上記内部酸化層が安定して存在する。
また、これら表面酸化被膜や内部酸化層としてのCrの酸化物やAlの酸化物は、上記高温環境下での使用に伴って形成されていくため、初期的に電極母材の加工性は問題ないものにできる。また、貴金属チップ側の組成を変えることがないから、貴金属チップの火花消耗性を確保することができることも同様である。
したがって、本発明によれば、貴金属チップの火花消耗性および電極母材の加工性を確保しつつ、電極母材と貴金属チップとの接合性に優れたスパークプラグを提供することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係るスパークプラグS1の全体構成を示す半断面図である。また、図2は、図1のスパークプラグS1における火花放電部近傍の拡大断面図である。
このスパークプラグS1は、自動車用エンジンの点火栓等に適用されるものであり、該エンジンの燃焼室を区画形成するエンジンヘッド(図示せず)に設けられたネジ穴に挿入されて固定されるようになっている。
スパークプラグS1は、導電性の鉄鋼材料(例えば低炭素鋼等)等よりなる筒形状の取付金具(ハウジング)10を有しており、この取付金具10は、図示しないエンジンブロックに固定するための取付ネジ部10aを備えている。取付金具10の内部には、アルミナセラミック(Al2O3)等からなる絶縁体(絶縁碍子)20が固定されており、この絶縁体20の一端部21は、取付金具10の一端部11から露出するように設けられている。
絶縁体20の軸孔22には中心電極30が固定されており、この中心電極30は取付金具10に対して絶縁保持されている。中心電極30は、例えば、内材がCu等の熱伝導性に優れた金属材料、外材がNi基合金、Fe基合金、またはCo基合金といった耐熱性および耐食性に優れた金属材料により構成された円柱体で、図2に示すように、その細径化された一端部31が、絶縁体20の一端部21から露出して延びるように設けられている。
一方、接地電極40はNi基合金、Fe基合金、またはCo基合金よりなり、その一端部41にて取付金具10の一端部11に溶接により固定され、途中で曲げられて、その他端部42側が中心電極30の一端部31と対向するように中心電極30側へ延びる柱状(例えば角柱)をなす。
また、これら中心電極30および接地電極40を電極母材として、中心電極30の一端部31には、PtやIr等よりなる貴金属チップ(中心電極側チップ)50が抵抗溶接により接合され、接地電極40の他端部42には、PtやIr等よりなる貴金属チップ(接地電極側チップ)60が抵抗溶接により接合されている。そして、これら両チップ50、60の間に放電ギャップ70が形成されている。
ここで、上述したように、電極母材である中心電極30および接地電極40は、Ni基合金、Fe基合金、またはCo基合金よりなるが、本実施形態では、この電極母材を構成する合金は、主成分元素(電極母材の成分元素において最も多く含まれる成分)であるNiまたはFeまたはCoに対して2種類以上の添加元素を添加したものとしている。
そして、この2種類以上の添加元素の少なくとも2種類は、酸化物となる標準生成自由エネルギーが主成分元素(Ni、Fe、Co)よりも小さいもの(例えばCr、Al、Si)を用いている。
本例では、電極母材としての中心電極30および接地電極40は、主成分元素をNiとして、上記添加元素としてのCrおよびAlおよびSiが添加されており、さらに、電極母材の鍛造性向上のためにFeが添加され、電極母材の製造上における脱酸効果を向上させるためにMnが添加されたNi基合金としている。
より具体的に、このようなNi基合金としては、JIS(日本工業規格)に記されたNi基合金であるNCF600にAl等が添加されたものを、電極母材としての中心電極30および接地電極40に採用することができる。
また、中心電極側チップ50及び接地電極側チップ60のより具体的な材質としては、Ptを主成分としIr、Ni、Rh、W、Pd、Ru、Osの少なくとも一つが添加された合金(Pt合金)か、Irを主成分としRh、Pt、Ni、W、Pd、Ru、Osの少なくとも一つが添加された合金(Ir合金)を採用することができる。
Pt合金としては、Ptを主成分とし、50重量%以下のIr、40重量%以下のNi、50重量%以下のRh、30重量%以下のW、40重量%以下のPd、30重量%以下のRu、20重量%以下のOsの少なくとも一つが添加された合金を採用することができる。
また、Ir合金としては、貴金属チップ(50、60)は、Irを主成分とし、50重量%以下のRh、50重量%以下のPt、40重量%以下のNi、30重量%以下のW、40重量%以下のPd、30重量%以下のRu、20重量%以下のOsの少なくとも一つが添加された合金を採用することができる。
このような材質を両チップ50、60に採用することにより、火花消耗に優れた組成を有する貴金属チップとすることができ、将来の熱負荷の厳しいエンジンでも、十分に寿命を確保できる。
かかるスパークプラグS1においては、両チップ50、60間に形成された放電ギャップ70において放電し、燃焼室内の混合気に着火させる。着火後、放電ギャップ70に形成された火炎核は、成長していき、燃焼室内にて燃焼が行われるようになっている。
ところで、本実施形態によれば、両チップ50、60が接合される電極母材30、40を、主成分元素をNiまたはFeまたはCoとして2種類以上の添加元素が添加されている合金よりなるものであって、これら2種類以上の添加元素が、標準生成自由エネルギー(酸化物となる標準生成自由エネルギー)が主成分元素よりも小さいものとしている。
このような電極母材構成とすることで、電極母材30、40と貴金属チップ50、60との接合性を大幅に向上させることができる。図3は、接地電極(電極母材)40と接地電極側チップ60との接合部の概略断面構成を示す図であり、この接合性向上効果について図3を参照して説明するが、中心電極30と中心電極側チップ50との接合における接合性向上効果についても同様である。
エンジン使用時の高温環境において、上記した比較的標準生成自由エネルギーの小さい添加元素は、比較的標準生成自由エネルギーの大きい主成分元素よりも酸化しやすいため、接地電極40における表面40aに向かって移動し、酸化物を形成する、という性質を持つ。
このような主成分元素よりも標準生成自由エネルギーの小さな元素を2種類以上添加すると、各種の添加元素の間の酸化形態の相違により、接地電極40の表面40aには、少なくとも1種の添加元素による表面酸化被膜が安定して形成され、一方、その内部には、他の少なくとも1種の添加元素による内部酸化層が形成される。
それによって、接地電極40の表面40aにおいては、上記表面酸化被膜が安定して形成されるため、接地電極40の内部への酸化が進行せず、電極母材の基本特性である耐熱耐酸化性を確保することができる。
また、接地電極40におけるチップ60と酸化進行の起点となるチップ外周部40bの近傍においては、上記内部酸化層が安定して存在することで、チップ外周部40bにおける接地電極40の熱膨張係数を貴金属チップ60に近づけたものにできる。そのため、酸化進行の起点となるチップ外周部40bの熱応力が低減され、母材−チップ間の接合性が大幅に向上する。
もし、添加元素が1種であると、上記表面酸化被膜のみの形成となって、接地電極(電極母材)40と貴金属チップ60との接合界面40cにおいて、チップ外周からの酸化進行により接合性が確保されなかったり、または、上記内部酸化層のみの形成となって、接地電極40の内部への酸化の進行が発生し、電極母材の耐熱耐酸化性を確保できなかったりする。
また、上記表面酸化被膜や内部酸化層は、エンジンでの使用に伴って形成されていくため、接地電極(電極母材)40側において上記添加元素の添加量を調整すれば、初期的に加工性は問題ないものにできる。また、貴金属チップ60側の組成を変えることがないから、貴金属チップ60の火花消耗性を確保することができる。
よって、本実施形態によれば、貴金属チップ50、60の火花消耗性および電極母材30、40の加工性を確保しつつ、電極母材と貴金属チップとの接合性に優れたスパークプラグを提供できるのである。
特に、スパークプラグS1の使用温度が1000℃〜1100℃といった厳しい環境においても、上記した標準生成自由エネルギーの関係を用いた電極母材の構成とすれば、本実施形態の効果は有効に発揮される。
つまり、本実施形態の電極母材において、添加元素の1種の1000℃〜1100℃における標準生成自由エネルギーE1を、主成分元素の1000℃〜1100℃における標準生成自由エネルギーE0の1.2倍よりも小さくし(E1<1.2E0)、添加元素の他の少なくとも1種類以上の元素の1000℃〜1100℃における標準生成自由エネルギーE2を、E1の1.2倍よりも小さく(E2<1.2E1)すれば良い。
それによれば、1000℃〜1100℃の高温下にて使用されるスパークプラグS1において、2種類以上の添加元素のうち比較的大きな標準生成自由エネルギーE1を有する添加元素によって上記表面酸化被膜を強固に形成し、比較的小さな標準生成自由エネルギーE2を有する添加元素によって上記内部酸化層を形成することができる。
上述したように、本例では、電極母材30、40はNCF600にAl等が添加されたもの、すなわち、主成分元素をNi、上記添加元素をCrおよびAlおよびSiとし、更に鍛造性向上、脱酸効果向上のためにFe、Mnを添加してなるNi基合金としている。このようなNi基合金を採用するのは、次のような理由による。
まず、主成分元素をNiとするのは、電極母材30、40を、高温強度や耐熱耐酸化性を考慮して最も優れたNi基合金より構成することができるためである。
また、このNi基合金(電極母材)の主成分元素はNiであり、1000℃における標準生成自由エネルギーは、Niの標準生成自由エネルギーE0が−60kcal、Crの標準生成自由エネルギーE1が−120kcal、Alの標準生成自由エネルギーE2が−200kcalであり、上記したE1<1.2E0およびE2<1.2E1といった標準生成自由エネルギーの関係を満足している。
そして、使用時用の高温雰囲気において、添加元素のうち比較的大きな標準生成自由エネルギーE1を有するCrの酸化によって上記表面酸化被膜が形成され、比較的小さな標準生成自由エネルギーE2を有するAlの酸化によって上記内部酸化層が形成される。
また、本発明者の検討によれば、2種類以上の添加元素のうち最も添加量の多いものが、上記表面酸化被膜を形成することが実験的にわかった。そこで、最も添加量の多い添加元素としてNiへの固溶量が最も多いCr(2成分系状態図による)を用いれば、このCrによって強固な表面酸化被膜を形成し、Cr以外の添加元素Alにて上記内部酸化層を形成することができる。
また、Cr以外の添加元素をAlとすれば、接合性向上の効果が最も大きい。これは、電極母材30、40において、上記内部酸化層としてのAlの酸化物が析出することで、電極母材30、40とAl酸化物との複合体のような層になるためである。
Al酸化物は、比較的熱膨張係数が小さいため、全体として熱膨張係数は小さくなり、貴金属チップ50、60の熱膨張係数に近づく。そのため、熱応力が緩和され接合性が向上するのである。
[電極母材の検討例]
次に、本例の電極母材30、40(Cr−Al−Fe−Si−Mn−残部Ni(不可避及び不純物含む)のNi基合金、不可避及び不純物として、Ti、C、S、Cu、Moを含む。Ti:0.5重量%以下、C:0.06重量%以下、S:0.05重量%以下、Cu:0.1重量%以下、Mo:0.1重量%以下)について、成分組成を種々変えたものについて、電極母材の加工性、耐酸化性、チップ50、60との接合性を検討した結果を、接地電極40にて検討した例として示す。
図4、図5は、検討した各種成分(No.1〜No.21までの検討電極材)組成を示す図表である。この中で、加工性の良好なもの(「○」のもの)について、エンジン試験にて耐熱耐酸化性、チップとの接合性を評価した。なお、加工性の悪いもの(「×」であるNo.19とNo.21)は硬く、線引き加工時に割れやひびが発生するため、加工が困難なものである。また、図5には、従来の電極母材(従来材)も示してある。
加工性の良好な検討電極材を用いた接地電極40に、Pt−20Ir−2Niよりなるφ1mmの円柱状の接地電極側チップ60を抵抗溶接した。溶接条件は、加圧30kg、サイクル数10、電流は電極母材の組成に応じて調整し、1.1〜1.5kAとした。
エンジン試験の条件は、2000ccのエンジンにて、スロットル全開6000rpm、1分間と、アイドリング1分間との冷熱サイクルを3000サイクル実施した。これは、市場で10万km走行に相当するものである。この試験条件にてエンジン試験を行った後、耐熱耐酸化性、電極母材40とチップ60との接合性を調べた。
耐熱耐酸化性(耐酸化性)については、接地電極40に安定して表面酸化被膜(Crの酸化物)が形成され、母材内部への酸化が進行していなければ「○」、当該表面酸化被膜の形成が不十分であって母材内部への酸化が進行していれば「×」とした。
また、電極母材40とチップ60との接合性(チップ接合性)については、上記図3に示す様に、電極母材40とチップ60との初期の接合界面の長さ(接合部長さ)Aに対して、上記エンジン試験後に剥離した部分の長さ(剥離長さ)B1、B2の割合、(B1+B2/A)×100(%)を剥離率とし、この剥離率が25%以下ならば「○」、25%より大ならば「×」とした。
図4、図5には、これら加工性、耐酸化性、チップ接合性の評価も合わせて示してある。図4および図5から、Crが10重量%以上であれば、電極母材の基本特性である耐酸化性を確保することができる。Crが10重量%未満であると、電極母材に上記表面酸化被膜が安定して形成されないためである。また、加工性を考えると、Crは20重量%の添加が限界である。
さらに、Alの添加量に対してCrの添加量が3倍未満である場合、チップ接合性が確保されていない。これは、表面酸化被膜としてCrの酸化被膜の代わりにAlの酸化被膜が形成されしまい、内部酸化層としてAlの酸化物の代わりにCrの酸化物が析出してしまうためである。
Alの添加量に対してCrの添加量が3倍以上であれば、表面酸化被膜としてCrの酸化被膜が安定して形成されるため、内部酸化層として比較的熱膨張係数が小さいAlの酸化物が析出するため、熱応力が緩和され接合性が向上するのである。また、No.11のものでは、Siの内部酸化層が形成するが、接合性の効果はない。
ここで、Crの添加量が16重量%のものについて、Alの添加量を変更していった場合のチップ接合性(上記剥離率)の結果を、図6、図7に示す。図6は、接地電極40の長さL(上記図2参照)を10mm、エンジン試験時における接地電極40の他端部42の温度(先端温度)を950℃とした場合、図7は、接地電極40の長さLを15mmとし、先端温度を1050℃とした場合である。
これは、将来のエンジン動向を考慮すると、現状(図6の条件相当)よりも電極温度が100℃高くなると推定されるため、図7のように、接地電極40について燃焼室へ突出す量を多くして、接地電極40の長さを通常よりも5mm長くすることで電極温度を強制的に上昇させ、耐久試験を実施した。
図6および図7の両方の場合とも、Alの添加量が1.5重量%以上でチップ接合性向上の効果が出ている。また、図7では、Alの添加量が5.5重量%以上であるとチップ接合性が逆に低下し始めている。これは、電極温度が更に高くなると、内部酸化物が多くなり過ぎて、却ってチップ接合性に悪影響を及ぼすためである。また、Alの添加量が5.5重量%以上であると、電極母材の加工性にも悪影響がある(図5のNo.19参照)。
これら図4〜図7に示した検討結果から、本例のNi基合金では、Crの添加量をAlの3倍以上とし且つ10〜20重量%であり、Alの添加量を1.5〜5.5重量%(より好ましくは、2.2〜5.0重量%)とすることが好ましい。
また、本例のNi基合金よりなる電極母材においては、Ni、CrおよびAl以外の元素(Fe、Si、Mn)の総量が20重量%以下であることが好ましい。
これは、電極母材の鍛造性向上のためにFeが添加されるが、Feが多すぎるとCrおよびAlの酸化形態が阻害され、また、電極母材の製造上における脱酸効果を向上させるためにSi、Mnが添加されるが、これらSi、Mnが多すぎると電極母材の鍛造性が悪化することから、求められるものである。
なお、電極母材30、40には、少なくとも1種類以上の希土類元素が1重量%以下にて添加されていても良い。この希土類元素により耐酸化性が向上する。
また、図8に示す様に、電極母材30、40と貴金属チップ50、60とが、レーザ溶接され溶融部35、45を介して接合された場合でも、上記同様の効果が得られる。また、貴金属チップ50、60としては、Pt合金でなくIr合金が抵抗またはレーザ接合されたものでも良い。
[電極母材への貴金属チップの接合方法]
ところで、上記スパークプラグS1は、基本的には周知の製造方法を用いて製造することができるが、接地電極40への貴金属チップ60の接合方法については、従来と異なる方法を用いることができる。本実施形態独自の接地電極40への貴金属チップ60の接合方法について述べる。
従来の接地電極40への貴金属チップ60の接合方法を、図9に示す。取付金具(ハウジング)10の一端部11に、接地電極40となる棒状の電極母材400を溶接し(図9(a))、最終的な接地電極40の長さよりも長目に切断し(図9(b))、貴金属チップ60を接合すべき部位にチップ60を溶接した(図9(c))後、さらに、電極母材400を再切断して最終的な接地電極40の長さとしている(図9(d))。
従来において、このような製造方法を採用するのは、次の理由による。図9(e)は、図9(b)中のG部拡大図である。従来の接地電極用の電極母材400では、図9(e)に示す様に、電極母材400の切断端部401にダレやバリが発生するので、もし、この切断端部401に貴金属チップ60を溶接しようとすると、接合性を確保することが難しい。
そのため、電極母材400における平坦部分に貴金属チップ60を接合して接合性を確保した後、最終的な接地電極40の長さを合わせるための再切断を行う必要がある。
それに対して、本実施形態の電極母材は、CrやAlを上記した範囲にて添加したものとしており、この電極母材を接地電極40とした場合、従来の接地電極における電極母材よりも硬度が向上している(硬くなっている)ので、切断によるダレやバリの度合が小さい。
そのため、本実施形態の電極母材を接地電極40に用いて、接地電極40への貴金属チップ60の接合を行う場合には、電極母材を最終的な接地電極40の長さに切断した後、抵抗溶接やレーザ溶接にて貴金属チップ60を接合する。
この製造方法によれば、電極母材を、最初から、最終的な接地電極40の長さに切断した後、切断端部近傍に貴金属チップ60を接合しても、接合性を良好なものにできる。そして、従来行っていた再切断が不要であるため、工程の削減が図れると共に、再切断分の材料費を節約することができる。
本実施形態の接地電極への貴金属チップ接合方法の具体的な効果を図10及び図11に示す。接地電極40の電極母材としては、上記図5に示した従来材、検討電極材No.14(検討材No.14)、検討電極材No.16(検討材No.16)を用い、各材料について、上記図9に示した従来の接合方法(従来方法)および本実施形態の接合方法(再切断なし)にて、接地電極側チップ60の接合を行い、チップ接合性を調べた。
接地電極側チップ60の溶接及びチップ接合性の評価は、上記図4、図5に示した検討例と同様の抵抗溶接条件、エンジン試験後の剥離率にて行った。図10は、接地電極40の長さL(上記図2参照)を10mm、エンジン試験時における接地電極40の他端部42の温度(先端温度)を950℃とした場合、図11は、接地電極40の長さLを15mmとし、先端温度を1050℃とした場合である。
図10及び図11から、本実施形態の接合方法は、従来に比べて、剥離率が低くチップ接合性を向上できており、また、従来の接合方法、本実施形態の接合方法のどちらを用いても、十分なチップ接合性を確保できることがわかる。
[電極母材の硬度]
また、本実施形態において、電極母材の硬度(Hv0.5)が210以下であれば精度よくギャップ成形を行うことができ、さらにビッカース硬度(Hv0.5)が190以下であれば一層精度よくギャップ成形を行うことができる。上記例に示したように、電極母材にAlが添加されると、その添加量の増加と共に電極母材の硬度が上昇する。
その場合、固溶化処理を行うことで電極母材の硬度を低下させ、放電ギャップ調整時の曲げ加工等を容易にすることができる。図12は、NCF600をベースにAlの添加量を変更した電極母材の硬度について、本発明者等が検討した結果を示すもので、固溶化処理した電極母材は、固溶化処理しないもの、本例では焼きなまししたものに比べて、Al添加量を多くしても低い硬度を実現することができた。
そして、図13は、電極母材の硬度と放電ギャップのばらつきの関係を示すもので、電極母材の硬度(Hv0.5)が210以下であれば、精度よくギャップ成形を行うことができ、さらにビッカース硬度(Hv0.5)が190以下であれば一層精度よくギャップ成形を行うことができ、より加工性に優れた電極母材を実現することができる。
なお、ここでいう硬度は、電極母材において曲げ加工による変形を受けていない部位の硬度、換言すると、電極母材において加工硬化していない部位の硬度である。
[電極母材の酸化形態]
温度が1000℃以上という、電極母材の耐熱耐酸化性、電極母材と貴金属チップとの接合性にとって厳しい高温環境下にてスパークプラグS1を使用する場合、この高温環境において短時間(1時間程度)で、電極母材に上記表面酸化被膜や内部酸化層を形成させる必要がある。
また、本発明者等の検討によれば、これら表面酸化被膜や内部酸化層といった被膜を破壊させずに酸化進行を防ぐには、300℃以下から1000℃以上の温度変化(100回以上)で発生する熱応力が加わっても、当該被膜を保持させる必要がある。
これらのことから、上記スパークプラグS1における電極母材を、大気中にて300℃以下から1000℃以上への温度変化が100回以上行われるものであって、この温度変化による1000℃以上の総時間が1時間以上であるような環境変化(熱サイクル)の下にさらしたときに、電極母材に上記表面酸化被膜や上記内部酸化層が形成されれば良いといえる。
このような電極母材30、40は、上記したNCF600にAl等が添加されたNi基合金等のように、主成分元素をNiとして、標準生成自由エネルギーが主成分元素Niよりも小さいCrおよびAlを含む2種類以上の添加元素が添加されている合金よりなるものであれば良い。
この熱サイクルに関する電極母材の具体例として、電極母材30、40として、上記したNCF600にAl等が添加されたNi基合金を用い、上記環境変化として、1050℃(3分間)と室温(3分間)の繰り返し(熱サイクル)を100サイクル行った。
この環境変化の後において、図14に示すように、電極母材30、40において表面にCrの酸化物であるCr2O3被膜(表面酸化被膜)80が形成され、このCr2O3被膜80よりも内部にAlの酸化物であるAl2O3層(内部酸化層)81が形成された。
このように、上記環境変化の下に電極母材をさらした時、電極母材において表面にCrの酸化物が形成され、このCrの酸化物よりも内部にAlの酸化物が形成されるようになっていれば、1000℃以上の厳しい環境においても、電極母材の耐熱耐酸化性、電極母材と貴金属チップとの接合性を実用レベルにて確保することができる。
また、これら表面酸化被膜や内部酸化層としてのCrの酸化物やAlの酸化物は、上記高温環境下での使用に伴って形成されていくため、電極母材側において上記添加元素の添加量を調整することで、初期的に電極母材の加工性は問題ないものにできる。また、貴金属チップ側の組成を変えることがないから、貴金属チップの火花消耗性を確保することができる。
したがって、上記環境変化の下に電極母材をさらした時、上記Crの酸化物および上記Alの酸化物が形成されるようになっていれば、貴金属チップの火花消耗性および電極母材の加工性を確保しつつ、電極母材と貴金属チップとの接合性に優れたスパークプラグを提供することができる。
実際に、上記した熱サイクルに関する電極母材の具体例について、上記図4、図5にて述べた検討と同様の加工性、耐熱耐酸化性およびチップ接合性を評価したところ、結果は良好であった。
なお、Cr2O3被膜(表面酸化被膜)80およびAl2O3層(内部酸化層)81は、それぞれ完全に均一な膜として形成されていなくとも良く、各膜80、81の中に部分的に、酸化されていない部分(未酸化部)が存在していても良い。
また、これらCrの酸化物80およびAlの酸化物81は、電極母材30、40において少なくとも貴金属チップ50、60の外周囲に形成されるようにすれば、上記効果を発揮することができる。図15、図16には、接地電極40を電極母材とした例を示す。
図15は、接地電極40の他端部42に貴金属チップ(接地電極側チップ)60を抵抗溶接した例であり、図16は、レーザ溶接した例である。図15、図16において、(a)は貴金属チップ接合面上から見た平面図、(b)は(a)中のD−D線、E−E線に沿った概略断面図である。
図15では貴金属チップ60の外周囲に、また、図16では溶融部45の外周囲に、上記のCrの酸化物およびAlの酸化物よりなる被膜82(上記図14におけるCr2O3被膜80およびAl2O3層81の積層膜に相当するもの)が形成されている。この被膜82の形成領域は、図15(a)、図15(a)において斜線ハッチングにて示してある。
これら図15、図16に示すように、貴金属チップ60の外周囲とは、接地電極(電極母材)40において、貴金属チップを電極母材へ接合して形成される溶融部を含む貴金属チップと電極母材との接合界面の周囲を意味する。そして、上記環境変化の下に電極母材をさらした時、電極母材における貴金属チップの外周囲に、これら被膜82が形成されれば良い。
また、図15、図16に示す電極母材(接地電極)40に対しても、上記した実施形態の接地電極への貴金属チップ接合方法を適用できることはもちろんである。
(他の実施形態)
なお、本発明は、中心電極か接地電極のどちらか一方のみに貴金属チップが接合されているスパークプラグにも適用できる。さらには、複数個の接地電極を有し、各々の接地電極に貴金属チップを接合したものにも適用でき、また、電極の配置形態や、電極形状、貴金属チップの形状に限定されるものではない。
また、本発明の電極母材は、例えば、図17(a)、(b)に示すような電極構成を有するスパークプラグに対しても、適用可能である。図17(a)は、接地電極40の概略断面構成を示すもので、接地電極40が、内部に位置するCuやNi等よりなる芯材46と、この芯材46を被覆する被覆材47とより構成されている。この場合、外層の被覆材47を電極母材として構成する。
また、図17(b)は、放電部を側方から見た図であるが、電極母材である接地電極40の他端部42に接合された貴金属チップ60を、従来よりも中心電極30側へ長く(例えば1mm程度)伸ばし、接地電極40の熱引き性を向上させたものである。
この場合、貴金属チップ60を長くした分、接地電極40が長くなり、その耐熱性が問題となってくるが、上記した電極母材構成を採用することによって、接地電極40の耐熱性を問題ないものにすることができる。
本発明の実施形態に係るスパークプラグの全体構成を示す半断面図である。 図1のスパークプラグにおける火花放電部近傍の拡大断面図である。 接地電極と接地電極側チップとの接合部の概略断面構成図である。 検討した電極母材の各種成分組成を示す図表である。 図4に続く電極母材の各種成分組成を示す図表である。 添加元素をCrおよびAlとしCrの添加量を16重量%としたものについて、Alの添加量と剥離率との関係を示す図である。 図6よりも接地電極温度を高温とした場合におけるAlの添加量と剥離率との関係を示す図である。 電極母材と貴金属チップとをレーザ溶接した場合における、(a)火花放電部近傍の拡大断面図、(b)接地電極と接地電極側チップとの接合部の概略断面構成図である。 従来の接地電極への貴金属チップの接合方法を示す工程説明図である。 本実施形態の接地電極への貴金属チップの接合方法の具体的効果の一例を示す図である。 本実施形態の接地電極への貴金属チップの接合方法の具体的効果のもう一つの例を示す図である。 電極母材のAlの添加量と硬度との関係を示す図である。 電極母材の硬度と放電ギャップのばらつきの関係を示す図である。 熱サイクルにより電極母材に形成されたCrの酸化物およびAlの酸化物の被膜構成を示す概略断面図である。 貴金属チップが抵抗溶接された接地電極において、貴金属チップの外周囲にCrの酸化物およびAlの酸化物の被膜が形成された状態を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D概略断面図である。 貴金属チップがレーザ溶接された接地電極において、貴金属チップの外周囲にCrの酸化物およびAlの酸化物の被膜が形成された状態を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E概略断面図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。
符号の説明
30…中心電極、40…接地電極、50、60…貴金属チップ。

Claims (4)

  1. 中心電極(30)と、
    前記中心電極を保持する絶縁碍子(20)と、
    前記絶縁碍子を保持固定するハウジング(10)と、
    一端部が前記ハウジングに接合され他端部が前記中心電極と対向する接地電極(40)とを備え、
    前記中心電極と前記接地電極の少なくとも一方を電極母材とし、この電極母材に貴金属チップ(50、60)を接合してなるスパークプラグにおいて、
    前記電極母材は、Crが10〜20重量%、Alが1.5〜5.5重量%添加されたものであって、
    大気中にて300℃以下から1000℃以上への温度変化が100回以上行われるものであって、この温度変化による1000℃以上の総時間が1時間以上であるような環境下に、前記電極母材をさらした時、前記電極母材において表面にCrの酸化物が形成され、このCrの酸化物よりも内部にAlの酸化物が形成されるようになっており、
    前記Crの酸化物および前記Alの酸化物は、前記電極母材において少なくとも前記電極母材と前記貴金属チップ(50、60)の接合部または溶融部の外周囲に形成されることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記接合部は、抵抗溶接により形成されたものであって、前記溶融部はレーザ溶接によって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記電極母材と前記貴金属チップ(50、60)の接合部または溶融部の外周囲とは、前記電極母材において、前記貴金属チップを前記電極母材へ接合して形成される前記接合部又は前記溶融部を含む貴金属チップと電極母材との接合界面の周囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記電極母材の表面に形成された前記Crの酸化物および前記Alの酸化物よりなる積層膜は、各膜の中に部分的に酸化されない部分が存在することを特徴とする請求項1乃至3に記載のスパークプラグ。
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