JP2006269016A - Ram試験装置及び試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
CPUやDSP等のLSI内部におけるRAM用の試験装置及び試験方法に関し、特に障害解析において故障の物理位置情報を表すFBM情報(フェイルビットマップ)の取得を効率良く行うこと。
【解決手段】
本発明は、RAM試験において着目アドレス以外のアドレス又は着目期待値以外の期待値については故障検出を行わないことにより、故障が検出された場合には予め決められた着目アドレス又は着目期待値について故障が発生したことを容易に判別することを目的とする。又、本発明は、着目アドレスを単一アドレスではなく所定のアドレス範囲とすることにより、当該全アドレス範囲の試験後に故障が発生した場合には、故障が発生したアドレス範囲についてスクリーニング試験を行うことにより、全体として試験回数を抑えることを目的とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)やDSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理装置)等のLSI(Large Scale Integrated circuit:大規模集積回路)内部におけるRAM(Random Access Memory)用の試験装置及び試験方法に関し、特に障害解析において故障の物理位置情報(アドレス又はビット)を表すFBM情報(Fail Bit Map:フェイルビットマップ)の取得回路及び取得方法に関する。
従来、コンピュータシステム等の情報処理装置の中核となるCPUやコントローラ等のLSIにおいて、当該CPU等に内蔵されるRAMとしては1次キャッシュメモリ等があるが、より大容量のRAMである2次キャッシュメモリは半導体テクノロジ上の制限により、CPU等の外付けのSRAMデバイスにより実現されるのが主流であった。その後、半導体テクノロジにおける微細化技術の進展及びCPUに対する要求性能の向上とともに、1次キャッシュメモリのみならず2次キャッシュメモリをも内蔵することが主流となった。しかし、これら2次キャッシュメモリ等のRAMの面積が次第にCPU等のダイ面積の大部分を占有するようにつれ、製造工程におけるゴミ等による欠陥又故障による歩留低下が問題となってきた。
従って、半導体テクノロジにおける微細化技術の進展により、製造工程上のバラツキがRAMの物理特性に与える影響が予測を超えて大きくなるとともに、当該物理特性におけるマージン不足を原因とする半導体製造不良が以前にも増して発生し易くなっているという問題が顕在してきた。さらに、当該問題により個々のRAMの品質がLSI全体の品質及び歩留りに大きく影響するようになってきている。従って、このようなRAMの物理特性におけるマージン不足を原因とする不良を再現しつつ、当該不良の詳細情報を取得することにより故障解析を行い、RAMにおける回路の改善等を行う必要性が増してきている。
図1に、一般的なLSIの概念図を示す。LSI101の内部には当該LSI本来の機能を実現するための任意ロジック回路141(演算回路等)及び当該任意ロジック回路141等で使用されるデータを保持するためのRAM121、131が含まれている。任意ロジック回路141はLSI外部とインタフェースを行うための端子(IN、OUT)を有する。又、当該任意ロジック回路141とRAM121、131の間においてデータのリード及びライト動作が行われる。RAMは構成するトランジスタ等の素子数が多く、LSIに含まれる回路の中でも高密度に実装されているために、試験を行うことがが非常に困難である。
そこで、近年はRAM用の自己診断機構であるRAM−BIST(Built-In Self Test)回路をLSI内部にあらかじめ実装することにより、RAMの試験容易性の向上が図られている。当該RAM−BIST回路は、RAM−BISTパターン生成ブロック111及び故障判定回路122、132とから構成される。図1においては、RAM−BISTパターン生成ブロック111及び故障判定回路122、132が本発明に係る回路が実装される対象であり、RAM121、131が本発明により故障解析の容易性が改善される対象となる。
図2に、従来技術におけるRAM−BIST回路の構成例を示す。本実施例におけるRAM−BIST回路は、試験対象RAM221の周辺回路として、テストパターン生成回路213を内部に有するRAM−BISTパターン生成ブロック201、故障検出回路を構成する期待値比較回路231及び故障保持FF(フリップフロップ)241とから構成される。
RAM−BISTパターン生成ブロック201に内蔵されるテストパターン生成回路213においては、スキャンイン(scan−in)から入力され、スキャンアウト(scan−out)に出力されるものであるスキャンチェーンに接続されたスキャンFF(フリップフロップ)群211により、テストパターン生成回路213に与える命令コードやモード信号等の設定を行うだけでなく、カウンタ設定用スキャンFF(フリップフロップ)群212により、テストパターン生成回路213内部におけるカウンタ等の初期値の設定を行うことができる。RAM−BISTパターン生成ブロック201ではプログラマブルに試験対象RAM221への信号及び故障判定回路を構成する期待値比較回路231及び故障保持FF(フリップフロップ)241への信号を生成する。試験対象RAM221に対しては、ライト又はリードを区別するライトイネーブル(WE)信号及びライト時のデータ(Data)、ライト又はリード対象アドレス(Addr)を分配する。故障判定回路を構成する期待値比較回路231へは、試験対象RAM231からのリードデータ(read data)と比較するための期待値データ及び故障判定の有無を決定する信号である負論理ロードイネーブル(−LE)信号を分配する。ライト時には当該期待値データはドントケア値であり、リード時にはライト時のデータ(Data)はドントケア値であるため、期待値データ信号及びライト時のデータ(Data)信号は、ライトイネーブル(WE)信号による制御を行うことにより共有を行ってもよい。
故障判定回路を構成する故障保持FF(フリップフロップ)241は、試験対象RAM221のリードデータ(read data)及び期待値データとの比較を行う回路及び当該比較結果(フェイル情報)を記録するFF(フリップフロップ)とを有する。一般的にこれらの回路は、RAM出力のビット毎に一個ずつ用意される。RAM−BISTパターン生成ブロック201からは試験対象RAMの出力から読出されるべき期待値データと、故障判定を行うか否かを決定する負論理ロードイネーブル(−LE)信号とを受信する。当該試験対象RAMのライト動作時には当該RAM出力はドントケア値又は固定値であるために故障判定を行うべきではない。従って、当該試験対象RAMのライト動作時には、故障判定を行わないように制御された負論理ロードイネーブル(−LE)信号がテストパターン生成回路213により生成される。
又、量産試験においては、RAM−BISTパターン生成ブロックはクロックサイクル毎に試験パターン信号を生成し、一度の試験においてRAMのアドレスを変化させながら何度も故障判定を行う。複数回の故障判定のうち、一度でも故障が検出された場合には、当該試験対象ビットに不良があるとの判断を行う。そのため、故障判定回路にはフィードバックループ回路が存在し、新たな故障判定時においては故障が検出されない場合であっても、過去に検出した故障の記録を保持できるようになっている。又、過去に故障が検出された場合において、さらに故障が発生した場合においても当該フィードバックループ回路により故障の記録が上書きされる。なお、故障判定回路を構成する故障保持FF(フリップフロップ)は、RAM−BISTパターン生成ブロックのスキャンチェーンとは別個のスキャンチェーンに接続されており、試験開始前の初期設定時にはフェイル情報をクリアすることにより初期化され、当該試験結果はスキャンアウト2(scan−out2)から読出される。
図3に、従来技術における1ビット分の故障判定回路の構成例を示す。期待値比較回路はEx−OR(排他的論理和)ゲート304で構成され、試験対象RAMからのリードデータ(read data)が期待値データと一致すれば試験結果が正しいとして‘0’を出力し、不一致の場合には故障であると判断して‘1’を出力する。当該試験結果は、OR(論理和)ゲート305を通過してFF(フリップフロップ)306に書込まれる。又、フィードバックループ回路を使用する試験(loop=‘1’)であり、かつ、既に同一ビットにおいて故障が検出されている場合には、AND(論理積)ゲート303で構成される当該フィードバックループにより、当該故障を検出した状態がFF(フリップフロップ)306に保持される。これにより複数回の故障判定を行った後においても、FF(フリップフロップ)306を当該ビットに故障が発生したかどうかのフラグとして用いることができる。試験対象RAMへのライト時には当該試験対象RAMからのリードデータは意味をなさないため、期待値の比較を行ってはならない。そのため、RAM−BISTパターン生成ブロックにより、負論理ロードイネーブル(−LE)信号は(−LE=‘1’)に制御され、FF(フリップフロップ)306のIH(インヒビット)端子により、FF(フリップフロップ)306が保持している値の更新を禁止する。一般的には、RAMからのリードデータの読出しには1サイクル以上かかるため、期待値及び負論理ロードイネーブル信号はシフトレジスタにより構成されるサイクル調整回路301、302によるサイクルの調整を行い、リードデータ(read deta)のサイクルとの調整を図っている。
図4に、従来技術におけるRAM−BIST回路を用いた試験フローの例を示す。本例は、LSIの量産試験において、当該LSIの不良判定又はRAMの冗長回路を使用した故障の救済対象ビットを決定する際に用いられる試験フローである。
まず、試験開始(ステップS401)の後、RAM−BISTパターン生成ブロックのスキャンチェーンに対してスキャンインを行うことにより命令コード及びモード信号の設定を行うとともに、RAM−BISTパターン生成ブロック内のカウンタの初期値等の設定も行う(ステップS402)。この場合において、故障判定回路におけるフィードバックループ回路はオン(loop=‘1’)に設定し、故障判定回路内の故障保持FF(フリップフロップ)に保持されているフェイル情報をクリアすることにより初期化を行う(ステップS403)。
次のステップとして、試験対象RAMに対して当該RAMの試験に必要な分のクロックの印加を行う(ステップS404〜ステップS405)。クロックを印加する度にRAM−BISTパターン生成ブロックにおいて自動的に生成されたテストパターンにより、試験対象RAMのライトリードが実行され、故障判定回路により当該試験対象RAMの故障判定が行われる。試験対象RAMに必要なクロック印加の完了後、故障判定回路内の故障保持FF(フリップフロップ)には各ビットのフェイル情報が保持される。当該フェイル情報はスキャンチェーンを使用して、試験対象LSIの外部に読出され(ステップS406)、その後、RAM−BIST回路を用いた試験は完了する(ステップS407)。当該フェイル情報は、試験対象RAMの出力の各ビットに対応しているため、当該スキャンチェーンにおけるビット位置により、どのビットにおいて故障が発生したのかを判別することが可能である。しかし、試験対象RAMのどのアドレスにおいて当該故障が発生したのかまでを判別することはできない。
LSIの障害解析においては、故障が発生した物理位置の特定を行う必要が生じる。又、当該故障が検出された場合において、LOW値期待でHIGH値が読出されたのか、逆にHIGH値期待でLOW値が読出されたのかを判別する必要が生じる。LSIの障害解析の方法として、検出された故障の物理位置の分布や故障発生の態様等の情報から、試験対象RAMの故障原因を推定する必要が有り、このような情報をFBM情報(Fail Bit Map:フェイルビットマップ)と呼ぶ。
図5に、従来技術のRAM−BIST回路において、FBM情報を取得する場合の試験フローの例を示す。従来技術におけるRAM−BIST回路は、フェイルが発生したアドレスを特定する手段を持たないため、試験対象RAMからリードを行う度に故障判定回路における故障保持FF(フリップフロップ)に保持されているフェイル情報をスキャンチェーンにより読出し、その時点で故障が発生したかどうかの判定を行う。試験対象RAMの毎リード後にフェイル情報をスキャンシフトすることにより故障を検出したパターン位置を特定でき、当該スキャンシフトされた情報により故障が発生したアドレスやリードを行った期待値データを解析することができるのが特徴である。以下、当該試験フローの各ステップの説明を行う。
まず、試験開始(ステップS501)の後、RAM−BISTパターン生成ブロックのスキャンチェーンに対してスキャンインを行うことにより、命令コード及びモード信号の設定を行うとともに、RAM−BISTパターン生成ブロック内のカウンタの初期値等の設定も行う(ステップS502)。この場合において、故障判定回路におけるフィードバックループ回路はオフ(loop=‘0’)に設定し、故障判定回路内の故障保持FF(フリップフロップ)に保持されているフェイル情報をクリアすることにより初期化を行う(ステップS502)。
次のステップとして、試験対象RAMに対してクロックの印加を行う(ステップS503)。クロックを印加する度にRAM−BISTパターン生成ブロックにおいて自動的に生成されたテストパターンにより、試験対象RAMのライトリードが実行され、故障判定回路により当該試験対象RAMの故障判定が行われる。試験対象RAMの毎回のリード後(ステップS504)において、故障判定回路内の故障保持FF(フリップフロップ)に保持されているフェイル情報はスキャンチェーンを使用して、試験対象LSIの外部に読出され(ステップS505)、これを繰り返すことにより(ステップS504〜ステップS505)、RAM−BIST回路を用いた試験は完了する(ステップS507)。
この場合において、故障判定回路内の故障保持FF(フリップフロップ)が保持している内容であるフェイル情報はスキャンシフトされるが、パターン生成回路における命令コードやモード信号等の設定用FF(フリップフロップ)が保持している内容はスキャンシフトされずに設定状態を保持し、次のクロック印加により継続動作を行う。当該クロック印加及びフェイル情報のスキャンシフトによる読出しは、試験が完了するまで繰り返されることになる。本試験フローにおいては、どのリードサイクルのどのビットにおいて故障が発生したのかを容易に解析することが可能となる。
図4における試験フローでは初期設定の後、クロックを印加するのみで一つの試験工程が完了するため、試験対象のRAMを高速に動作させる試験が可能である。しかしながら、試験対象のRAM出力の各ビットに対して、アドレス方向には1ビットの情報量しか持たないため、故障が発生したアドレスに関する情報を得られず、FBM情報を取得することはできないという問題があった。
又、図5における試験フローでは、FBM情報を取得することはできるのだが、試験対象RAMのリード動作毎に故障判定回路における故障保持FF(フリップフロップ)のスキャンシフトによる読出しが発生する。そのため、試験対象RAMの動作としては、クロックが単発で印加される動作となり、RAMに対して連続的なクロックを高速に印加することにより発生するタイプの障害が再現できないことがある。
従って、従来技術におけるRAM−BIST回路による試験方法では、試験対象となるLSIの実使用状態と同様の動作速度並びに動作パターンによる試験及びFBM情報の取得が両立できないため、障害解析能力が高いとはいえなかった。
図14に、一般的な1ビット分のRAMセル回路の構成例を示す。図14は、1bit分のRAMセル回路を表すものであり、pMOSトランジスタ(positive Metal Oxide Silicon:p型金属酸化物半導体)1401、1402、nMOSトランジスタ(negative Metal Oxide Silicon:n型金属酸化物半導体)1403、1404、INV(インバータ)ゲート1405、1406とから構成される。
次に当該RAMセル回路における書込み時の動作を説明する。まず、ビット線であるBL1409、XBL1410は、初期状態においてプリチャージされている。次に、アドレス、書込みデータ及びライトイネーブル信号(図示せず)がRAM入力端子に到達し、クロックパルスが印加されるとRAMが動作の開始を行い、書込みデータに応じてBL1409、XBL1410が駆動される。次にローアドレス(図示せず)がデコードされると、デコードされたワード線WL1408にパルスを発生させることにより、記録素子を構成するINV(インバータ)ゲート1405、1406が導通状態となりデータが記憶状態Qとして当該記憶素子に保持される。又、PC1407によりプリチャージ動作が開始され、ビット線BL1409、XBL1410はHIGH状態に駆動される。
次に当該RAMセル回路における読出し時の動作を説明する。まず、ビット線であるBL1409、XBL1410は、初期状態においてプリチャージされている。次に、アドレス、書込みデータ及びライトイネーブル信号(図示せず)がRAM入力端子に到達し、クロックパルスが印加されるとRAMが動作の開始を行う。次にローアドレス(図示せず)がデコードされると、デコードされたワード線WL1408にパルスを発生させることにより、記録素子を構成するINV(インバータ)ゲート1405、1406が導通状態となる。当該記憶素子における記憶状態Qの内容により、ビット線BL1409又はXBL1410の電位が下がり、ビット線BL1409とXBL1410との間に電位差が生じる。センスアンプ(図示せず)が動作を開始し、ビット線BL1409及びXBL1410間の電位差により読出し値が決定される。又、PC1407によりプリチャージ動作が開始され、ビット線BL1409、XBL1410はHIGH状態に駆動される。
図15に、RAMに対して連続的なクロックを高速に印加することにより発生するタイプの障害、つまり、RAMの高速動作試験において発生する障害の例を表すタイミングチャートを示す。
例えば、ビット線に対するプリチャージが完了する前に、次のサイクルの動作が始まってしまうために発生する障害がある。特にリード時におけるプリチャージ1501による電位上昇が充分に完了せずに、リード動作による電位降下1502が始まってしまう場合には、ビット線BL及びXBL間の電位差が十分でないために、誤ったデータを出力してしまう場合がある。あるいは、リード動作における出力が確定するまでの時間(ディレイ)が増加してしまうため、性能に影響を与えてしまう場合がある。
又、ビット線BL及びXBL間に十分な電位差が確保できずに、ディレイが非常に大きくなってしまう場合において、アドレスのデコードが完了する1503の前にワード線パルス1504が発生する場合がある。そのようなリード動作において出力ディレイが大きくなる場合には、リード後のクロックが十分に早く印加されることにより当該ディレイの増加を検出することができる。
さらに、プリチャージが記憶素子に影響を与える場合がある。デコードによるワード線のパルス1504の発生とプリチャージ1505のタイミングの前後関係により、ワード線のアサート期間とプリチャージ期間とが重なってしまう場合には、記憶素子のビット線BL及びXBLの双方がHIGH値に駆動されることにより、記憶素子の保持能力に影響を与えてしまう。当該影響がRAMの特性におけるマージンの範囲内であっても、特性の悪いRAMセルに対して、高速に繰り返し発生した場合にはデータを正常に保持できない場合がある。しかも、当該ワード線パルス1504の間隔が十分に長い場合は、記憶素子を構成するインバータのループ回路により電位が回復してしまうことにより、障害を検出できなくなる可能性が高いという問題がある。
図16に、RAMの高速動作試験において、書込み時のビット線が十分にプリチャージされる前に、次サイクルの読出しが開始された場合におけるタイミングチャートを示す。
書込み時と読出し時においては、別のアドレスをアクセスしており、当該書込み対象及び読出し対象のデータの値は、互いに反転している関係になっている。プリチャージを開始するタイミングが遅い又はプリチャージの駆動能力が弱い等の理由により、プリチャージ完了前に次の読出しが開始しており、RAMセルの駆動能力が弱い等の複合的な原因によりセンスアンプ動作開始時において、ビット線BL及びXBL間に十分な電位差が発生していない場合がある。この場合には読出しデータのエラーが発生するが、読出しサイクルが長い場合にはプリチャージが十分に行われてしまうため、この障害が再現されないという問題がある。
特許文献1には、試験対象となるRAM及び前記RAMの試験を行うための自己テスト回路とを備え、前記自己テスト回路はテストクロックとテスト開始信号を与えられて制御信号を出力するコントローラと、前記制御信号を与えられてアドレス信号を発生し、前記RAMに出力するアドレス発生器と、前記制御信号を与えられてテストデータを発生し、前記RAMに出力するデータ発生器と、前記データ発生器が出力した前記テストデータと、前記RAMが前記テストデータを与えられて書込んだ後詠み出した実データとを与えられて比較し、前記テストデータと前記実データとが相違する場合にエラー信号を出力する比較器と、前記記憶装置が出力した前記実データ又は前記アドレス発生器が出力した前記アドレス信号を与えられてシリアルに出力するスキャン回路と、前記制御信号に基づき、前記比較器から出力された前記エラー信号、前記スキャン回路から出力された前記エラー信号、前記スキャン回路から出力された前記実データ又は前記アドレス信号のいずれかを選択的に出力するマルチプレクサとを備え、テスト開始後に前記エラー信号を出力した場合、このエラーが発生したときの前記実データが前記マルチプレクサを介して外部に出力され、さらにこの実データに対応する前記アドレス信号が前記マルチプレクサを介して外部に出力されることを特徴とする技術が開示されている。
つまり、本技術はRAM試験におけるエラーが発生した場合に、その発生したエラーに係る実データ又はアドレスの保持を行い、スキャンシフトによりLSI外部に当該情報の読出しを行うとの内容である。
しかし、特許文献1の技術が開示しているのは、試験対象であるRAMの障害を検出したときにはRAMの試験動作が停止してしまうため、当該RAMに対して連続的なクロックを高速に印加することにより発生するタイプの障害を再現することができないことが問題となる。
それに対して、本発明では障害時の動作状態をスキャンシフトによりLSI外部に読み出すことにより後から知るのではなく、故障検出の条件を予め制限してから試験を行うため、障害発生時の前提となる動作状態が予め既知であることが特徴であり、後から動作状態を知る必要がないという点で大きく異なる。
また、特許文献1で開示されている技術においては、エラーが発生した場合に前記障害時の動作状態のスキャンシフトを行う必要があるために試験動作が中断することとなるが、本発明においては故障を検出した場合においても、試験動作が中断されることがないという点で大きく異なる。
従って、特許文献1に開示されている技術的範囲は、RAM−BISTを使用したRAMの試験装置及び方法に関しては、効率的なRAMの試験装置及び方法を何ら開示していないため、従来技術の域を出ていないといえる。
特開平11−39226号公報
CPUやコントローラ等のLSIに内蔵されるRAMの試験を行うためのRAM−BIST回路において、RAM−BISTパターン生成ブロックの初期設定の後、クロック印加を連続的に行い、クロック印加が完了した後において故障を検出した場合には当該故障に係るフェイル情報をスキャンシフトすることにより読出しを行う従来技術においては、アドレス方向に1ビットの情報量しか持たないため、故障が発生したアドレスに関する情報を得られず、FBM情報を取得することはできないという問題があった。
また、CPUやコントローラ等のLSIに内蔵されるRAMの試験を行うためのRAM−BIST回路において、RAM−BISTパターン生成ブロックの初期設定の後、クロック印加毎にフェイル情報をスキャンシフトすることにより読出しを行う従来技術においては、クロックが単発で印加される動作となり、RAMに対して連続的なクロックを高速に印加することにより発生するタイプの障害が再現できないという問題があった。
本発明は、CPUやコントローラ等のLSIに内蔵されるRAMの試験を行うためのRAM−BIST回路において、特定の着目アドレスに対するリード時にのみ故障検出を行うことにより、RAM試験が完了した後に故障検出回路における故障保持FF(フリップフロップ)にフェイル情報が保持されている場合には、着目アドレスに対するリード動作について故障が発生したことを判別することができることを特徴とするRAMの試験装置及び試験方法の提供を目的とする。
さらに本発明は、特定の期待値データに対してのみリード時の故障検出を行い、例えば、LOW期待値の場合のみ故障検出を行うように設定した試験において故障が検出された場合には、LOW期待値のところリードデータがHIGH値であることにより、フェイルしたものと判別できることを特徴とし、また本発明は、同様にHIGH期待値の場合のみ故障検出を行うように設定した試験において故障が検出された場合には、HIGH期待値のところリードデータがLOW値であることによりにフェイルしたものと判別できることを特徴とするRAMの試験装置及び試験方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記アドレス保持手段に保持する着目アドレスと前記リードアドレスとを比較するアドレス比較手段と、
前記アドレス比較手段における比較の結果、前記着目アドレスと前記リードアドレスとが一致した場合には、前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行う故障保持制御手段とを有することを特徴とする半導体デバイスであることを特徴とする。
さらに、本発明における前記期待値比較手段は、
HIGH値を期待値としてテストを行う場合において、
前記テストパターン生成手段から出力される期待値データがHIGH値かつ前記リードデータがLOW値である場合、
又は、
LOW値を期待値としてテストを行う場合において、
前記テストパターン生成手段から出力される期待値データがLOW値かつ前記リードデータがHIGH値である場合には、
前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行うことを特徴とする上記記載の半導体デバイスであることを特徴とする。
さらに、本発明における前記アドレス比較手段は、
アドレスを構成するビット毎に比較手段を有し、
前記比較手段の出力をマスクする手段を設けることにより、
前記リードアドレスが前記マスク手段によるマスク後の着目アドレス範囲に含まれる場合には、
前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行うことを特徴とする上記記載の半導体デバイスであることを特徴とする。
さらに、本発明は、
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
インクリメント手段と、
前記スキャンチェーンにより設定される着目アドレス保存復帰フラグ手段と、
前記インクリメント手段により、前記アドレス保持手段に保持される着目アドレスのインクリメント後の値を保持する着目アドレス保存手段とを有し、
前記着目アドレス保存復帰フラグ手段を設定することにより、前記着目アドレス保存手段が保持する値を前記着目アドレス保持手段に復帰させることを特徴とする半導体デバイスであることを特徴とする。
さらに、本発明における前記着目アドレス保持手段は、
前記スキャンチェーンには接続されないことを特徴とする付記4記載の半導体デバイスであることを特徴とする。
さらに、本発明は、
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスを有する情報処理装置であって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記アドレス保持手段に保持する着目アドレスと前記リードアドレスとを比較するアドレス比較手段と、
前記アドレス比較手段における比較の結果、前記着目アドレスと前記リードアドレスとが一致した場合には、前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行う故障保持制御手段とを有することを特徴とする半導体デバイスを有する情報処理装置であることを特徴とする。
さらに、本発明は、
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスを有する情報処理装置であって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
インクリメント手段と、
前記スキャンチェーンにより設定される着目アドレス保存復帰フラグ手段と、
前記インクリメント手段により、前記アドレス保持手段に保持される着目アドレスのインクリメント後の値を保持する着目アドレス保存手段とを有し、
前記着目アドレス保存復帰フラグ手段を設定することにより、前記着目アドレス保存手段が保持する値を前記着目アドレス保持手段に復帰させることを特徴とする半導体デバイスを有する情報処理装置であることを特徴とする。
さらに、本発明は、
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに対するライトを行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段からリードされる期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記故障保持手段にオン又はオフが可能な帰還回路を有し、
該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオンに設定し、
前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリードを実行し、
前記記憶デバイスの全てのアドレスに対するライト及びリードの完了後に、前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行うことを特徴とする半導体デバイスの試験方法であることを特徴とする。
さらに、本発明は、
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに対するライトを行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段からリードされる期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記故障保持手段にオン又はオフが可能な帰還回路を有し、
該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオフに設定し、
前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリード並びに前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行うことを特徴とする半導体デバイスの試験方法であることを特徴とする。
さらに、本発明は、
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに対するライトを行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段からリードされる期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記故障保持手段にオン又はオフが可能な帰還回路を有し、
該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオンに設定し、
前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリードを実行し、
前記記憶デバイスの全てのアドレスに対するライト及びリードの完了後に、前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行った後において、
該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオフに設定し、
前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリード並びに前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行うことを特徴とする半導体デバイスの試験方法であることを特K長とする。
(本発明の実施の形態)
(本発明の実施の形態その1)
図6に、本発明における実施例その1として、単一着目アドレスについてのみ故障判定を行うRAM−BIST回路の構成例を示す。本実施例におけるRAM−BIST回路は、試験対象RAM621の周辺回路として、テストパターン生成回路614、アドレス比較回路615及び故障保持制御回路616を内部に有するRAM−BISTパターン生成ブロック601、故障検出回路を構成する期待値比較回路631及び故障保持FF(フリップフロップ)641とから構成される。
RAM−BISTパターン生成ブロック601に内蔵されるテストパターン生成回路614においては、スキャンイン(scan−in)から入力され、スキャンアウト(scan−out)に出力されるものであるスキャンチェーンに接続されたスキャンFF(フリップフロップ)群611により、テストパターン生成回路614に与える命令コードやモード信号等の設定を行うだけでなく、カウンタ設定用スキャンFF(フリップフロップ)群612により、テストパターン生成回路614内部におけるカウンタ等の初期値の設定を行うことができる。
さらに、本実施例においては前記スキャンチェーン内に着目アドレスを保持する着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)群613を追加し、スキャンシフトにより着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)群613に設定された着目アドレスとテストパターン生成回路614により生成されたリードアドレスとの比較をアドレス比較回路615で行う。当該比較結果が不一致の場合には、当該故障判定結果の書込みを行わないように故障保持制御回路616により、故障保持FF(フリップフロップ)641のIH(インヒビット)端子に対してイネーブルの制限を行う制御(インヒビット制御)を行う。当該着目アドレスとリードアドレスが一致した場合には、従来の負論理ロードイネーブル(−LE)信号をそのまま出力する。当該試験対象RAMのライト動作時には当該RAM出力はドントケア値又は固定値であるために故障判定を行うべきではない。従って、当該試験対象RAMのライト動作時には、故障判定を行わないように制御された負論理ロードイネーブル(−LE)信号がテストパターン生成回路614により生成される。
図7に、本発明における実施例その1におけるアドレス比較回路及び故障保持制御回路の構成例を示す。着目アドレス保持FF(フリップフロップ)704、705、・・・、706に保持されている着目アドレスと命令コード701の設定により、生成されるリードアドレス702の対応するビットを2入力Ex−OR(排他的論理和)ゲート708、709、・・・、710を用いて比較する。2入力Ex−ORゲートは入力が不一致である場合には‘1’を出力し、各Ex−ORゲートの出力が接続されるOR(論理和)ゲートにより、対応するアドレスを構成するビットのうち、1ビットでも不一致が発生した場合にはロードイネーブル(−LE)信号が‘1’を出力する結果、故障保持FF(フリップフロップ)の更新を禁止することにより、故障保持FF(フリップフロップ)に保持されている内容を維持する。アドレスを構成する全ビットが一致した場合には、全ての2入力Ex−ORゲートが‘0’を出力することにより、命令コード701の設定により生成される従来のロードイネーブル生成論理703がロードイネーブル(−LE)信号として出力される。従って、上述した通りRAM試験において故障判定が必要なときについてのみ故障判定が実行されるという制御を行うことができる。
(本発明の実施の形態その2)
図8に、本発明における実施例その2として、着目期待値の制限を行うことにより故障判定を行うRAM−BIST回路の構成例を示す。本実施例におけるRAM−BIST回路は、試験対象RAM821の周辺回路として、テストパターン生成回路815、アドレス比較回路816及び故障保持制御回路817を内部に有するRAM−BISTパターン生成ブロック801、故障検出回路を構成する期待値比較回路831及び故障保持FF(フリップフロップ)841とから構成される。
RAM−BISTパターン生成ブロック801に内蔵されるテストパターン生成回路815においては、スキャンイン(scan−in)から入力され、スキャンアウト(scan−out)に出力されるものであるスキャンチェーンに接続されたスキャンFF(フリップフロップ)群811により、テストパターン生成回路815に与える命令コードやモード信号等の設定を行うだけでなく、カウンタ設定用スキャンFF(フリップフロップ)群812により、テストパターン生成回路815内部におけるカウンタ等の初期値の設定を行うことができる。
また、本実施例においては前記スキャンチェーン内に着目アドレスを保持する着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)群813により、スキャンシフトにより設定された着目アドレスとテストパターン生成回路815により生成されたリードアドレスの比較とをアドレス比較回路816で行う。
さらに、本実施例においては前記スキャンチェーン内に期待値判定信号を保持する期待値判定信号設定用スキャンFF(フリップフロップ)群814を追加し、スキャンシフトにより期待値判定信号設定用スキャンFF(フリップフロップ)群814に設定されたHIGH期待値判定信号又はLOW期待値判定信号を用いて、期待値比較回路831におけるテストパターン生成回路815により生成されたリードデータ(read data)の比較方法の制御を行う。
期待値比較回路831は期待値データとリードデータ(read data)との比較を行い、HIGH期待値判定の場合であって期待値データ=HIGH値かつリードデータ=LOW値の場合、又は、LOW期待値判定の場合であって期待値データ=LOW値かつリードデータ=HIGH値の場合に故障を検出したものと判定する。
当該比較結果が不一致の場合には、当該故障判定結果の書込みを行わないように故障保持制御回路817により故障保持FF(フリップフロップ)841のIH(インヒビット)端子に対してイネーブルの制限を行う制御(インヒビット制御)を行う。当該着目アドレスとリードアドレスが一致した場合には、従来の負論理ロードイネーブル(−LE)信号をそのまま出力する。当該試験対象RAMのライト動作時には当該RAM出力はドントケア値又は固定値であるために故障判定を行うべきではない。従って、当該試験対象RAMのライト動作時には、故障判定を行わないように制御された負論理ロードイネーブル(−LE)信号がテストパターン生成回路815により生成される。
図9に、本発明における実施例その2における1ビット分の故障判定回路の構成例を示す。期待値比較回路はHIGH期待値判定及びLOW期待値判定のそれぞれについて、AND(論理積)ゲート905、906で構成され、試験対象RAMからのリードデータ(read data)が期待値判定及び期待値における以下のフェイル検出条件が成立したかどうかについて判定を行う。HIGH期待値判定の場合であって期待値データ=HIGH値かつリードデータ=LOW値の場合、又は、LOW期待値判定の場合であって期待値データ=LOW値かつリードデータ=HIGH値の場合にはフェイル検出条件が成立するため、故障であるものと判断して‘1’を出力する。当該試験結果は、OR(論理和)ゲート907を通過してFF(フリップフロップ)908に書込まれる。又、フィードバックループ回路を使用する試験(loop=‘1’)であり、かつ、既に同一ビットにおいて故障が検出されている場合には、AND(論理積)ゲート904で構成される当該フィードバックループにより当該故障を検出した状態がFF(フリップフロップ)908に保持される。これにより複数回の故障判定を行った後において、FF(フリップフロップ)908を当該ビットに故障が発生したかどうかのフラグとして用いることができる。試験対象RAMへのライト時には当該試験対象RAMからのリードデータは意味をなさないため、期待値の比較を行ってはならない。そのため、RAM−BISTパターン生成ブロックにより、負論理ロードイネーブル(−LE)信号は(−LE=‘1’)に制御され、FF(フリップフロップ)908のIH(インヒビット)端子により、FF(フリップフロップ)908が保持している値の更新を禁止する。一般的には、RAMからのリードデータの読出しには1サイクル以上かかるため、期待値及び負論理ロードイネーブル(−LE)信号はシフトレジスタにより構成されるサイクル調整回路901、902、903によるサイクルの調整を行い、リードデータ(read deta)のサイクルとの調整を図っている。
(本発明の実施の形態その3)
図5における従来技術のRAM−BIST回路におけるFBM情報を取得する場合の試験フローにより、試験対象RAMの高速動作時におけるFBM情報の取得は可能となるが、試験を繰り返すために全体の試験時間が非常に増大するという新たな問題が発生する。
本発明における実施例その3では、当該問題への対処として、従来技術においては単一の着目アドレス又は単一の着目期待値により試験を行うところを所定のアドレス又は期待値の範囲についてまとめて試験を行い、その後、当該アドレス又は期待値の範囲についてスクリーニング試験を行うことにより解決を図る。
例えば、アドレスについて考えてみると、単一の着目アドレスに対して試験を行っていたところを所定範囲の着目アドレスにより試験を行うことが可能である。一例として、4096ワードのRAMを試験する際に4096回の試験を繰り返しを行っていたところ、32ワード単位の着目アドレス範囲とすることにより、128回の試験回数とすることができる
その後、故障が発生した場合には、故障が発生したアドレス範囲についてのみ単一の着目アドレスにより試験を行う。例えば、当該128回の試験回数のうち、10のアドレス範囲において故障が検出された場合には、さらに当該10のアドレス範囲について320回の単一着目アドレスによる試験を行う必要がある。そのため、試験回数の合計は計448回となるが、全アドレス範囲を単一着目アドレスにより行うRAMの試験方法の4096回からは大きく削減することが可能となる。
図10に、本発明における実施例その3として、着目アドレスが単一アドレスではなく、所定のアドレス範囲とする場合におけるアドレス比較回路及び故障保持制御回路の構成例を示す。なお、本実施例その3におけるRAM−BIST回路の構成は、図6に挙げた単一着目アドレスについてのみ故障判定を行うものである実施例その1におけるRAM−BIST回路と同様の構成で良い。
本実施例その3におけるアドレス比較回路と実施例その1におけるアドレス比較回路との違いは、AND(論理積)ゲート1010、1011、・・・、1012によるマスク回路の有無であり、当該マスク回路により着目アドレスのアドレスを構成するビットの一部において、−MASK0〜3信号により強制的に当該ビットが一致したように扱うことができる点である。例えば、−MASK0信号のみを‘0’とし、−MASK1信号及び−MASK2信号を‘1’に設定した場合には、アドレスbit−0は一致したものと扱われ、アドレスbit−1及びアドレスbit−2については比較結果がそのまま用いられる。従って、アドレスbit−0が‘0’又は‘1’のいずれの場合においても故障判定が行われ、2つのアドレス範囲において着目アドレスを設定した事になる。
(本発明の実施の形態その4)
本発明における実施例その1から実施例その3においては、着目アドレスを変化させつつ試験を繰り返すため、パターン生成回路に与える着目アドレスを適切に設定する必要がある。しかし、着目アドレス毎に試験パターンを用意する場合には、パターンの種類が膨大な数となるために現実的ではない。
一方、本発明における実施例その1から実施例その3においては、試験対象RAMの動作として同一の試験を最初から繰り返すため、毎回の試験においてスキャンシフトを使用してパターン生成回路に対する初期値を与えることになり、スキャンチェーン中に存在する着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)群が保持している内容を破壊してしまうという問題が発生する。
本発明における実施例その3では、この問題への対処として、前回の試験における着目アドレスをスキャンチェーン外のFF(フリップフロップ)に保存しておくことにより解決を図る。まず、初回の試験では、着目アドレスは保存されていないため、スキャンシフトにより設定された値により試験を開始し、その際における着目アドレスの保存を行う。次に、2回目以降の試験では、スキャンチェーン外に保存された着目アドレスを復帰することにより試験を行い、試験中に当該着目アドレスの保存を行う。本実施例においては、着目アドレスを復帰するかどうかの情報が必要となるため、2種類のみの試験パターンにより、当該試験対象RAMについての全アドレスに対する試験を行うことが可能となる。
図11に、本発明における実施例その4として、実施例その2の構成に加えて着目アドレス保存機構を含めたRAM−BIST回路の構成例を示す。着目アドレスはRAMの試験毎にインクリメントされるカウンタ値でもあるが、RAM試験における着目期待値についても、例えば着目アドレスについての付随情報であるとすれば、着目アドレスの下位ビットに連続するアドレス情報とみなすことにより、着目アドレスと同様に扱うことができるため、ここでは着目アドレスと着目期待値とを特別に区別は行わないこととする。
本実施例におけるRAM−BIST回路は、試験対象RAM1121の周辺回路として、テストパターン生成回路1117、アドレス比較回路1119及び故障保持制御回路1120とを内部に有するRAM−BISTパターン生成ブロック1101、故障検出回路を構成する期待値比較回路1131及び故障保持FF(フリップフロップ)1141とから構成される。
RAM−BISTパターン生成ブロック1101に内蔵されるテストパターン生成回路1117においては、スキャンイン(scan−in)から入力され、スキャンアウト(scan−out)に出力されるものであるスキャンチェーンに接続されたスキャンFF(フリップフロップ)群1111により、テストパターン生成回路1117に与える命令コードやモード信号等の設定を行うだけでなく、カウンタ設定用スキャンFF(フリップフロップ)群1112によりテストパターン生成回路1117内部におけるカウンタ等の初期値の設定を行うことができ、着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)群1113及び期待値判定信号設定用スキャンFF(フリップフロップ)群1114により着目アドレスの設定及び期待値判定信号の設定を行うことができる。
また、本実施例においては前記スキャンチェーン内に着目アドレスを保存するのか、若しくは、一度保存した着目アドレスを復帰するのかを決定する着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)1115が追加されている。さらに、本実施例においては前記スキャンチェーン外に着目アドレス保存用ノンスキャンFF(フリップフロップ)群1116を設けている。前記スキャンチェーン外に着目アドレス保存用ノンスキャンFF(フリップフロップ)群1116を設けたのは、各RAM試験の設定時におけるスキャンシフトの影響を排除するためである。
図12に、本発明における実施例その4として、着目アドレス保存機構の回路の構成例を示す。着目アドレスはRAMの試験を行う度に変化させる必要が有るため、着目アドレスの保存時に当該着目アドレスのインクリメント(+1)を行っている。若しくは、当該着目アドレスの復帰時にインクリメントを行う方法においても同様の効果を得ることができる。
着目アドレス保存機構は、スキャンチェーンに接続される着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FA−FF)1202、1202、・・・、1204、前記スキャンチェーンには接続されない着目アドレス保存用ノンスキャンFF(フリップフロップ)(FA2−FF)1207、1208、・・・、1209、着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FAR−FF)1205、インクリメント回路1206及びINV(インバータ)ゲート1201とから構成される。
RAM試験において、初回の試験ではスキャンシフトにより着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FA−FF)1202、1202、・・・、1204には最初に試験を行うアドレスを設定し、着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FAR−FF)1205は‘0’に設定しておく。そうすると、着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FA−FF)1202、1202、・・・、1204は、INV(インバータ)ゲート1201により着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FAR−FF)1205の設定値‘0’が反転されるため、IH(インヒビット)端子がオン状態となることにより、クロックが印加されても更新は行われないことになる。着目アドレス保存用ノンスキャンFF(フリップフロップ)(FA2−FF)1207、1208、・・・、1209については、クロックが印加されることにより着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FA−FF)1202、1202、・・・、1204の内容がインクリメント回路1206によりインクリメント(+1)された値が保持される。
2回目以降の試験においては、着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FAR−FF)1205の設定値を‘1’に設定しておく。そうすると着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FA−FF)1202、1202、・・・、1204は、INV(インバータ)ゲート1201により着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FAR−FF)1205の設定値‘1’が反転されるため、IH(インヒビット)端子がオフ状態となることにより、最初のクロック印加により着目アドレス保存用ノンスキャンFF(フリップフロップ)(FA2−FF)1207、1208、・・・、1209に保存された着目アドレスが着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FA−FF)1202、1202、・・・、1204に復帰する。
従って、最初にスキャンシフトされた着目アドレス値はこの時点で上書きされることになる。着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FAR−FF)1205は、クロックが印加されるとD入力から‘0’が書込まれるようになっており、2発目以降のクロック印加により通常の試験が開始され、新たな着目アドレスが着目アドレス保存用ノンスキャンFF(フリップフロップ)(FA2−FF)1207、1208、・・・、1209に保存されることなる。ここで、着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FAR−FF)1205が‘1’に設定されているアドレス復帰サイクルにおいては、RAM−BIST回路が動作しないように停止させておく必要がある。
図13に、本発明における実施例その4を適用したRAM−BIST回路において、FBM情報を取得する場合の試験フローの例を示す。本実施例においては、簡単化のために単一着目アドレスの場合について示す。
まず、試験開始(ステップS1301)の後、RAM−BISTパターン生成ブロックのスキャンチェーンに対してスキャンインを行うことにより命令コード及びモード信号の設定を行うとともに、RAM−BISTパターン生成ブロック内のカウンタの初期値等の設定も行う(ステップS1302)。この場合において、故障判定回路におけるフィードバックループ回路はオン(loop=‘1’)に設定するとともに、着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)は‘0’に設定し、故障判定回路内の故障保持FF(フリップフロップ)に保持されているフェイル情報をクリアすることにより初期化を行う(ステップS1303)。
次のステップとして、試験対象RAMに対して当該RAMの試験に必要な分のクロックの印加を行う(ステップS1304〜ステップS1305)。クロックを印加する度にRAM−BISTパターン生成ブロックにおいて自動的に生成されたテストパターンにより、試験対象RAMのライトリードが実行され、故障判定回路により当該試験対象RAMの故障判定が行われる。試験対象RAMに必要なクロック印加の完了後、故障判定回路内の故障保持FF(フリップフロップ)には各ビットのフェイル情報が保持される。当該フェイル情報はスキャンチェーンを使用することにより、試験対象LSIの外部に読出される(ステップS1306)。
次に、RAM−BISTパターン生成ブロックのスキャンチェーンに対してスキャンインを行うことにより命令コード及びモード信号の設定を行うとともに、RAM−BISTパターン生成ブロック内のカウンタの初期値等の設定も行う(ステップS1307)。この場合において、故障判定回路におけるフィードバックループ回路はオン(loop=‘1’)に設定するとともに、着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)は‘1’に設定し、故障判定回路内の故障保持FF(フリップフロップ)に保持されているフェイル情報をクリアすることにより初期化を行う(ステップS1308)。
次のステップとして、試験対象RAMに対して当該RAMの試験に必要な分のクロックの印加を行う(ステップS1309〜ステップS1310)。クロックを印加する度にRAM−BISTパターン生成ブロックにおいて自動的に生成されたテストパターンにより、試験対象RAMのライトリードが実行され、故障判定回路により当該試験対象RAMの故障判定が行われる。試験対象RAMに必要なクロック印加の完了後、故障判定回路内の故障保持FF(フリップフロップ)には各ビットのフェイル情報が保持される。当該フェイル情報はスキャンチェーンを使用して、試験対象LSIの外部に読出される(ステップS1306)。
次のステップとして、保存されている着目アドレスを復帰することにより、試験対象RAMの全アドレスについて上記のステップ(ステップS1307〜ステップS1312)の繰り返しを実行する。その後、RAM−BIST回路を用いた試験は完了する(ステップS1313)
本実施例その4を適用した試験フローは、FBM情報取得を行うにも関らず、図5の従来技術のRAM−BIST回路におけるFBM情報を取得する場合の試験フローとは異なり、読出しサイクル毎にフェイル情報のスキャンシフトによる読出しを行う必要がない点が特徴となっている。そのため、連続してクロックを印加することが可能であり、試験対象RAMの実使用状態に近い状態で試験を行うことが可能となる。故障が発生したアドレスを特定するために、特定の着目アドレスを読出した場合にのみ故障判定を行うことから、着目アドレスを逐次変化させつつ試験を繰り返すというフローになっている。まず、着目アドレスをスキャンシフトによる設定を行うことにより初回の試験を行い、2回目以降については保存されている着目アドレスを復帰させることにより、試験対象RAMの全アドレスについて試験を繰り返すという、2段階の動作により全アドレスの故障判定を行うことが本実施例における特徴となっている。
以上、本発明によれば、一連のテストパターンを用いてRAM試験を全て行った場合において、着目アドレス以外のアドレスにおいては故障検出を行わないことにより、故障が検出された場合には予め決められた着目アドレスで故障が発生したことを容易に判別することができる。
又、本発明によれば、インクリメント回路を用いて着目アドレスの設定を行うことにより、着目アドレス毎に試験パターンを用意する必要がなくなり、試験パターンの増大を抑えることができる。
さらに、本発明によれば、着目アドレスを単一アドレスではなく所定のアドレス範囲とすることにより、当該全アドレス範囲の試験後に故障が発生した場合には、故障が発生したアドレス範囲について単一アドレスについての試験を行うものであるスクリーニング試験を行うことにより、全体として試験回数を抑えることができる。
又、本発明によれば、一連の試験パターンを用いてRAM試験を全て行った場合において、着目期待値以外の期待値においては故障検出を行わないことにより、故障が検出された場合には予め決められた着目期待値で故障が発生したことを容易に判別することができる。
従って、本発明によれば、現実的な試験パターン数及び現実的な試験回数により試験対象RAMの高速動作時におけるFBM情報を取得することができ、障害解析が容易になるという特有の効果を奏する。その結果として、LSIの開発工程が短縮できる等の効果も奏する。
以上、本発明にかかる実施の形態及びその動作について図面を参照して説明することにより詳述してきたが、具体的な実施例はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
以下に本発明を付記する。
(付記1)
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記アドレス保持手段に保持する着目アドレスと前記リードアドレスとを比較するアドレス比較手段と、
前記アドレス比較手段における比較の結果、前記着目アドレスと前記リードアドレスとが一致した場合には、前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行う故障保持制御手段とを有することを特徴とする半導体デバイス。
(付記2)
前記期待値比較手段は、
HIGH値を期待値としてテストを行う場合において、
前記テストパターン生成手段から出力される期待値データがHIGH値かつ前記リードデータがLOW値である場合、
又は、
LOW値を期待値としてテストを行う場合において、
前記テストパターン生成手段から出力される期待値データがLOW値かつ前記リードデータがHIGH値である場合には、
前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行うことを特徴とする付記1記載の半導体デバイス。
(付記3)
前記アドレス比較手段は、
アドレスを構成するビット毎に比較手段を有し、
前記比較手段の出力をマスクする手段を設けることにより、
前記リードアドレスが前記マスク手段によるマスク後の着目アドレス範囲に含まれる場合には、
前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行うことを特徴とする付記1又は2記載の半導体デバイス。
(付記4)
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
インクリメント手段と、
前記スキャンチェーンにより設定される着目アドレス保存復帰フラグ手段と、
前記インクリメント手段により、前記アドレス保持手段に保持される着目アドレスのインクリメント後の値を保持する着目アドレス保存手段とを有し、
前記着目アドレス保存復帰フラグ手段を設定することにより、前記着目アドレス保存手段が保持する値を前記着目アドレス保持手段に復帰させることを特徴とする半導体デバイス。
(付記5)
前記着目アドレス保持手段は、
前記スキャンチェーンには接続されないことを特徴とする付記4記載の半導体デバイス。
(付記6)
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスを有する情報処理装置であって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記アドレス保持手段に保持する着目アドレスと前記リードアドレスとを比較するアドレス比較手段と、
前記アドレス比較手段における比較の結果、前記着目アドレスと前記リードアドレスとが一致した場合には、前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行う故障保持制御手段とを有することを特徴とする半導体デバイスを有する情報処理装置。
(付記7)
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスを有する情報処理装置であって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
インクリメント手段と、
前記スキャンチェーンにより設定される着目アドレス保存復帰フラグ手段と、
前記インクリメント手段により、前記アドレス保持手段に保持される着目アドレスのインクリメント後の値を保持する着目アドレス保存手段とを有し、
前記着目アドレス保存復帰フラグ手段を設定することにより、前記着目アドレス保存手段が保持する値を前記着目アドレス保持手段に復帰させることを特徴とする半導体デバイスを有する情報処理装置。
(付記8)
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに対するライトを行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段からリードされる期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記故障保持手段にオン又はオフが可能な帰還回路を有し、
該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオンに設定し、
前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリードを実行し、
前記記憶デバイスの全てのアドレスに対するライト及びリードの完了後に、前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行うことを特徴とする半導体デバイスの試験方法。
(付記9)
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに対するライトを行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段からリードされる期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記故障保持手段にオン又はオフが可能な帰還回路を有し、
該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオフに設定し、
前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリード並びに前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行うことを特徴とする半導体デバイスの試験方法。
(付記10)
スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに対するライトを行うテストパターン生成手段と、
前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段からリードされる期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
前記故障保持手段にオン又はオフが可能な帰還回路を有し、
該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオンに設定し、
前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリードを実行し、
前記記憶デバイスの全てのアドレスに対するライト及びリードの完了後に、前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行った後において、
該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオフに設定し、
前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリード並びに前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行うことを特徴とする半導体デバイスの試験方法。
図1は、一般的なLSIの概念図を示す図である。 図2は、従来技術におけるRAM−BIST回路の構成を示す図である。 図3は、従来技術における1ビット分の故障判定回路の構成を示す図である。 図4は、従来技術におけるRAM−BIST回路を用いた試験フローを示す図である。 図5は、従来技術のRAM−BIST回路において、FBM情報を取得する場合の試験フローを示す図である。 図6は、本発明における実施例その1において、単一着目アドレスについてのみ故障判定を行うRAM−BIST回路の構成を示す図である。 図7は、本発明における実施例その1において、アドレス比較回路及び故障保持制御回路の構成を示す図である。 図8は、本発明における実施例その2において、着目期待値の制限を行うことにより故障判定を行うRAM−BIST回路の構成を示す図である。 図9は、本発明における実施例その2において、着目期待値の制限を行うことにより故障判定を行うRAM−BIST回路の構成を示す図である。 図10は、本発明における実施例その3において、着目アドレスを所定のアドレス範囲とする場合におけるアドレス比較回路及び故障保持制御回路の構成を示す図である。 図11は、本発明における実施例その4において、着目アドレス保存機構を含めたRAM−BIST回路の構成を示す図である。 図12は、本発明における実施例その4において、着目アドレス保存機構の回路の構成を示す図である。 図13は、本発明における実施例その4において、FBM情報を取得する場合の試験フローを示す図である。 図14は、一般的な1ビット分のRAMセル回路の構成例を示す図である。 図15は、RAMの高速動作試験において発生する障害の例を示すタイミングチャートである。 図16は、RAMの高速動作試験において、書込み時のビット線が十分にプリチャージされる前に、次サイクルの読出しが開始された場合を示すタイミングチャートである。
符号の説明
101 LSI
111 RAM−BISTパターン生成ブロック
121 試験対象RAM
122 故障判定回路
141 任意ロジック回路
201 RAM−BISTパターン生成ブロック
211 スキャンFF(フリップフロップ)群
212 カウンタ設定用スキャンFF(フリップフロップ)群
213 テストパターン生成回路
221 試験対象RAM
231 期待値比較回路
241 故障保持FF(フリップフロップ)
301 サイクル調整回路
303 AND(論理積)論理ゲート
304 Ex−OR(排他的論理和)論理ゲート
305 OR(論理和)論理ゲート
306 FF(フリップフロップ)
613 着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)群
615 アドレス比較回路
616 故障保持制御回路
704 着目アドレスbit−0用FF(フリップフロップ)
705 着目アドレスbit−1用FF(フリップフロップ)
706 着目アドレスbit−n用FF(フリップフロップ)
814 期待値判定信号設定用スキャンFF(フリップフロップ)群
1115 着目アドレス保存復帰フラグ設定用スキャンFF(フリップフロップ)
1116 着目アドレス保存用ノンスキャンFF(フリップフロップ)群
1202 着目アドレス設定用スキャンFF(フリップフロップ)(FA−FF)
1206 インクリメント回路
1207 着目アドレス保存用ノンスキャンFF(フリップフロップ)(FA2−FF)
1401 pMOSトランジスタ(positive Metal Oxide Silicon:p型金属酸化物半導体)
1403 nMOSトランジスタ(negative Metal Oxide Silicon:n型金属酸化物半導体)
1405 INV(インバータ)ゲート

Claims (10)

  1. スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
    前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
    テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
    前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
    前記アドレス保持手段に保持する着目アドレスと前記リードアドレスとを比較するアドレス比較手段と、
    前記アドレス比較手段における比較の結果、前記着目アドレスと前記リードアドレスとが一致した場合には、前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行う故障保持制御手段とを有することを特徴とする半導体デバイス。
  2. 前記期待値比較手段は、
    HIGH値を期待値としてテストを行う場合において、
    前記テストパターン生成手段から出力される期待値データがHIGH値かつ前記リードデータがLOW値である場合、
    又は、
    LOW値を期待値としてテストを行う場合において、
    前記テストパターン生成手段から出力される期待値データがLOW値かつ前記リードデータがHIGH値である場合には、
    前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体デバイス。
  3. 前記アドレス比較手段は、
    アドレスを構成するビット毎に比較手段を有し、
    前記比較手段の出力をマスクする手段を設けることにより、
    前記リードアドレスが前記マスク手段によるマスク後の着目アドレス範囲に含まれる場合には、
    前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体デバイス。
  4. スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
    前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
    テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
    前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
    インクリメント手段と、
    前記スキャンチェーンにより設定される着目アドレス保存復帰フラグ手段と、
    前記インクリメント手段により、前記アドレス保持手段に保持される着目アドレスのインクリメント後の値を保持する着目アドレス保存手段とを有し、
    前記着目アドレス保存復帰フラグ手段を設定することにより、前記着目アドレス保存手段が保持する値を前記着目アドレス保持手段に復帰させることを特徴とする半導体デバイス。
  5. 前記着目アドレス保持手段は、
    前記スキャンチェーンには接続されないことを特徴とする請求項4記載の半導体デバイス。
  6. スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスを有する情報処理装置であって、
    前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
    テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
    前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
    前記アドレス保持手段に保持する着目アドレスと前記リードアドレスとを比較するアドレス比較手段と、
    前記アドレス比較手段における比較の結果、前記着目アドレスと前記リードアドレスとが一致した場合には、前記故障保持手段に対するイネーブル制御を行う故障保持制御手段とを有することを特徴とする半導体デバイスを有する情報処理装置。
  7. スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスを有する情報処理装置であって、
    前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
    テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに入力を行うテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段から出力される期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
    前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
    インクリメント手段と、
    前記スキャンチェーンにより設定される着目アドレス保存復帰フラグ手段と、
    前記インクリメント手段により、前記アドレス保持手段に保持される着目アドレスのインクリメント後の値を保持する着目アドレス保存手段とを有し、
    前記着目アドレス保存復帰フラグ手段を設定することにより、前記着目アドレス保存手段が保持する値を前記着目アドレス保持手段に復帰させることを特徴とする半導体デバイスを有する情報処理装置。
  8. スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
    前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
    テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに対するライトを行うテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段からリードされる期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
    前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
    前記故障保持手段にオン又はオフが可能な帰還回路を有し、
    該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオンに設定し、
    前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリードを実行し、
    前記記憶デバイスの全てのアドレスに対するライト及びリードの完了後に、前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行うことを特徴とする半導体デバイスの試験方法。
  9. スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
    前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
    テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに対するライトを行うテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段からリードされる期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
    前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
    前記故障保持手段にオン又はオフが可能な帰還回路を有し、
    該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオフに設定し、
    前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリード並びに前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行うことを特徴とする半導体デバイスの試験方法。
  10. スキャンチェーン及び少なくとも1つの記憶デバイスを有する半導体デバイスであって、
    前記スキャンチェーンにより設定されるアドレス保持手段と、
    テストパターンを生成しライトアドレスとともに前記記憶デバイスに対するライトを行うテストパターン生成手段と、
    前記テストパターン生成手段からリードアドレスを与えることにより、前記記憶デバイスから出力されるリードデータと前記テストパターン生成手段からリードされる期待値データとの比較を行う期待値比較手段と、
    前記期待値比較手段における比較結果が不一致である場合には、該比較結果を故障状態として保持を行う故障保持手段とを有する半導体デバイスにおいて、
    前記故障保持手段にオン又はオフが可能な帰還回路を有し、
    該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオンに設定し、
    前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリードを実行し、
    前記記憶デバイスの全てのアドレスに対するライト及びリードの完了後に、前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行った後において、
    該記憶デバイスの試験における初期化時に前記帰還回路をオフに設定し、
    前記テストパターン生成手段により生成されたテストパターンをクロックの印加とともに、前記記憶デバイスに対するライト及びリード並びに前記故障保持手段に保持された故障情報の読出しを行うことを特徴とする半導体デバイスの試験方法。
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