JP2006268263A - 電子ボードシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 制御用コンピュータ2は、投影画像の一部領域における複製画像をサブウィンドウ内に表示する処理を行う。図2(a)に示すように、ペン入力がされる前の投影画像データ200ではサブウィンドウは表示されていない。図2(b)に示すように、ペン入力後の表示データ210では、入力ペン5のペン先の位置座標211を含む複製範囲212における複製画像213を、サブウィンドウ214内に表示する。この場合、サブウィンドウ214内には、複製画像213とともに、ペン先の位置を示すアイコン215を表示する。
【選択図】 図2
Description
電子ボードシステムでは、一般的に操作者の操作する入力ペンのペン先により表示画面の一部が隠されてしまうこととがあり、このような問題に関連して、従来、タッチパネル等において、実際のペン先の座標に対し、入力された図形等の表示位置をずらす方法が公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、前記複製範囲決定手段は、サブウィンドウ内に複製画像が表示されているときに、入力ペンのペン先の位置情報に示す座標が、前記複製範囲内に設定された所定領域から外れた場合に、前記複製範囲を拡大する手段を備えることを特徴とする。
また、前記複製範囲決定手段は、一定時間内における入力座標の全てが、設定されている複製範囲内の所定領域に含まれる場合に、前記複製範囲の縮小を行う手段を備えることを特徴とする。
また、サブウィンドウ表示手段は、予め前記表示手段を複数領域に分割し、前記位置情報及び前記入力ペンの傾き情報を取得して、前記位置情報が含まれる領域及び前記入力ペンの傾き情報に基づき、前記サブウィンドウを表示する領域を決定する手段を備えることを特徴とする。
また、入力座標が複製範囲を超えた場合に複製範囲を拡大し、一定時間内の入力座標が複製範囲の一部範囲内に収まっている場合に複製範囲を縮小することとしたので、より適切な範囲の複製画像の表示が可能となる。
また、サブウィンドウの表示位置について、ペン入力位置とともに、入力ペンの傾きに応じて表示位置を決定することとしたので、操作者の立ち位置に応じた適切な位置にサブウィンドウの表示を行うことが可能となる。
図1は、本発明の一実施に係る電子ボードシステムの概略構成を示す図である。
本実施の形態に係る電子ボードシステムは、投影画像を表示する背面投影型の電子ボード1と、電子ボード1における入力操作に対応する処理を行い、投影画像データを生成する制御用コンピュータ2とを備える。
電子ボード1は、投影画像を表示する表示部4と、表示部4において入力操作を行うための入力ペン5と、入力ペン5のペン先の座標取得装置としてのペンセンサ6とを有する。
制御用コンピュータ2は、ペンセンサ6の取得したペン先の位置座標に基づく入力データ処理を行う入力データ処理部7と、入力データ処理部7の処理結果に基づき投影画像データを生成する表示データ生成部8とを有する。
本実施の形態では、図2に示すように、制御用コンピュータ2により、投影画像の一部領域における複製画像を、入力ペン5の入力座標から離れた所定位置のサブウィンドウに表示する処理が行われる。
図2(a)に示すように、ペン入力がされる前の表示データ200ではサブウィンドウは表示されていない。図2(b)に示すように、ペン入力後の表示データ210では、入力ペン5のペン先の位置座標(以下、「入力座標」とする。)211を含む複製範囲212における複製画像213を、サブウィンドウ214内に表示する。この場合、サブウィンドウ214内には、複製画像213とともに、ペン先の位置を示すアイコン215を表示する。
図3に示すように、背面投影型電子ボードの場合、表示部4に表示された画像の一部が、操作者S又は入力ペン4の影Saにより隠されて、傍聴者Gから見えなくなるため、表示部4上の所定位置に表示したサブウィンドウ4aに複製画像を表示している。
図4は、電子ボードシステムの行うサブウィンドウ表示制御処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力データ処理部7がペンセンサ6の取得した入力座標を受付け、表示データ生成部8に渡す(ステップ401)。この場合、入力座標の取得は、入力ペン5のペン先が表示部4上にペンダウンされた状態、または、表示部4上に近接した状態をペンセンサ6が検知したときに行うものとする。
表示データ生成部8は、後述する複製範囲指定処理を行い(ステップ402)、指定された複製範囲の複製画像の生成し記憶した後(ステップ403)、当該複製画像についてサブウィンドウの表示を行うとともに(ステップ404)、タイマカウントを開始する(ステップ405)。
タイマカウント後に、入力データ処理部7が入力座標を受付けたか否かを判定し(ステップ406)、入力座標を受付けた場合には、タイマカウントをリセットした後(ステップ407)、再度、複製範囲指定処理及びサブウィンドウ生成,表示を行い(ステップ402〜404)、タイマカウントを開始する(ステップ405)。
入力座標の受付けの監視を一定時間継続し(ステップ407)、タイムアウトとなった場合には(ステップ408)、タイマカウントを停止して(ステップ409)、サブウィンドウを非表示とする(ステップ410)。
以上の処理により、ペン入力操作に応じて、必要なときにだけサブウィンドウを表示するものとしている。
図5に示すように、入力データ処理部7は、表示部500上の入力座標(x,y)を投影画像510上の座標(X,Y)に変換して、表示データ生成部8に渡す。
複製範囲の決定処理では、図6に示すように、まず、入力座標601(X,Y)を中心座標(X0,Y0)とした所定サイズ(縦a,横b)の複製範囲610(X1〜X2,Y1〜Y2)を設定する。
図7に示すように、新入力座標701(X',Y')が、複製範囲610の範囲外となった場合には、複製範囲を拡大して一点鎖線で示す新複製範囲710(X1'〜X2',Y1'〜Y2')を設定する。なお、本例では、X1側及びY2側に複製範囲を拡大した例を示している。
一方、図8に示すように、一定時間内の全ての入力座標801(X'',Y''),802(X''',Y''')が、複製範囲(X1'〜X2',Y1'〜Y2')における所定領域内に収まる場合には、複製範囲710を縮小して二点鎖線で示す新複製範囲810(X1''〜X2'',Y1''〜Y2'')を設定する。
複製範囲決定処理では、まず、図9に示すように、現在サブウィンドウが表示中であるか否かを判定し(ステップ901)、サブウィンドウが表示中でなければ、入力座標(X,Y)を中心とした基準サイズ(大きさ:縦a,横b)の範囲を複製範囲として決定する(ステップ902)。
サブウィンドウが表示中の場合には、新入力座標X'が複製範囲X1〜X2の範囲外であるか否かを判定し(ステップ903)、範囲外の場合には、複製範囲X1〜X2の変更を行う(ステップ904)。具体的には、X'<X1のときはX1'=X'−a/2とし、X'>X2のときはX2'=X+a/2とする。
新入力座標X'が複製範囲X1〜X2の範囲内である場合、または、複製範囲X1〜X2を変更した場合には、新入力座標Y'についても同様に、複製範囲Y1〜Y2の範囲外であるか否かを判定し(ステップ905)、範囲外の場合には、複製範囲Y1〜Y2の変更を行う(ステップ906)。具体的には、Y'<Y1のときはY1'=Y'−b/2とし、Y'>Y2のときはY2'=Y'+b/2とする。
複製範囲(X1〜X2,Y1〜Y2)を変更した後、新複製範囲(X1'〜X2',Y1'〜Y2')が所定のサイズよりも大きいか否かを判定し(ステップ907)、新複製範囲が所定サイズよりも大きくなった場合には、図9に示す複製範囲縮小処理を行う。
一方、複製範囲が所定サイズ内の場合には、そのまま複製範囲決定処理を終了する。
複製範囲縮小処理では、まず、図10に示すように、一定時間以内の入力点を取得し、最も左側にある入力点のx座標をX'',最も右側にある入力点のx座標をX''',最も上側にある入力点のy座標をY'',最も下側にある入力点のy座標をY'''と設定する(ステップ1001)。
複製範囲のX座標について、X''とX1+aとを比較し(ステップ1002)、X''がX1+aより大きい場合には、X1''=X''−a/2とし(ステップ1003)、小さい場合にはそのままとする。
次に、X'''とX2−aとを比較し(ステップ1004)、X'がX2−aより小さい場合には、X2''=X'''+a/2とし(ステップ1005)、小さい場合にはそのままとする。
変更後のX2''−X1''とaとを比較し(ステップ1006)、X2''−X1''がaよりも小さい場合には、X1'''=X'''−aとし、X2'''=X''+aとする(ステップ1007)。
同様に、複製範囲のY座標について、Y''とY1+bとを比較し(ステップ1008)、Y''がY1+bより大きい場合には、Y1''=Y''−b/2とし(ステップ1009)、小さい場合にはそのままとする。
次に、Y'''とY2−bとを比較し(ステップ1010)、Y'''がY2−bより小さい場合には、Y2''=Y'''+b/2とし(ステップ1011)、小さい場合にはそのままとする。
変更後のY2''−Y1''とbとを比較し(ステップ1012)、Y2''−Y1''がaよりも小さい場合には、Y1''=Y'''−b,Y2''=Y''+bとする(ステップ1013)。
以上の各処理により、新入力座標及び一定時間以内の入力座標との関係に応じて、複製範囲の大きさを決定する。
図11及び図12は、入力ペン操作に応じた複製範囲及び複製画像の変化の具体例を示している。
図11(a)に示すように、右下方向に直線を描画する場合の複製範囲の変化について説明する。
図11(b)の1111に示すように、まず、入力座標(X,Y)を中心座標とする複製範囲を設定し、サブウィンドウ1101を表示する。その後、操作者により入力座標(X,Y)から右下方向に直線が描画された場合、1112→1113のように新入力座標(X',Y')が現在設定されている複製範囲を超えてしまい、サブウィンドウ1101中に描画範囲が表示されないこととなる。このため、1114に示すように、複製範囲を拡大するとともに、新複製範囲に対応させて表示サイズを拡大したサブウィンドウ1102を表示する。
次に、図12(a)に示すように、右下方向に直線を描画した後、右下位置で三角形を描画する場合の複製範囲の変化について説明する。
図12(b)の1211に示すように、操作者により右下方向に直線が描画されることにより、複製範囲を拡大し、当該複製範囲に応じたサブウィンドウ1201を表示する。その後、1212→1213に示すように、操作者により複製範囲の右下位置の一定範囲内で三角形が描画された場合、サブウィンドウ中1201に表示不要な複製範囲が存在することとなる。このため、1214に示すように、新入力座標を含む一定時間内の入力座標が含まれる範囲に基づき、複製範囲を縮小するとともに、複製範囲に対応させて表示サイズを縮小したサブウィンドウ1202を表示する。この場合、縮小した複製範囲が所定の基準サイズ(縦a,横b)よりも小さくならないようにする。
なお、各入力座標に対応させて生成,記憶した複製画像の一覧をボード上に表示することとしてもよい。これにより、ツールバーの操作手順等を複製画像の一覧により表示することが可能となる。この場合、一覧表示された複製画像の数は一定のものとし、新たな複製画像が追加された場合には、一覧表示する複製画像を順次更新するものとする。また、一覧表示された複製画像のサブウィンドウは別レイヤとして、サブウィンドウに映し出されているものに直接ペン書きできるものとする。これにより、一覧表示したサブウィンドウに対し、必要に応じて後からペン書きを追加することが可能となる。
本実施の形態では、通常は、表示部を横方向に複数の領域で分割し、入力座標の存在する領域以外の領域にサブウィンドウを配置して表示するものとする。例えば、表示部を横方向の中心位置で2つの領域に分割し、図13(a)に示すように入力座標1301が右側の領域に含まれる場合には、操作者の立ち位置が右側であるとして、左側の領域にサブウィンドウ1302を表示するものとする。これに対し、図13(b)に示すように、入力座標1303が左側の領域に含まれる場合であっても、入力ペンの傾きが所定値よりも小さい場合には、操作者の立ち位置が右側であるとして、左側の領域にサブウィンドウ1304を表示する。
一方、入力座標が左側の領域の場合にはこれらの逆とする。
図14に示すように、表示倍率設定画面1400の設定欄1401において複製画像の表示倍率を任意に設定することができ、設定された倍率に応じてサブウィンドウ1402内に表示される複製画像が拡大表示1402A又は縮小表示1402Bされることとなる。
また、入力ペンが電子ボード上に近接した場合においても、位置座標を取得してサブウィンドウにその付近の複製画像を表示させることにより、実際に入力ペンでの入力が行われる直前の状態から閲覧させることが可能となる。
また、電子ボード上へのペンダウンまたはペンの近接を検知した場合にのみサブウィンドウを表示し、一定時間ペンの動作が検知できない場合にはサブウィンドウを自動的に非表示にすることにより、操作者が必要な時だけサブウィンドウを表示させることが可能となり、効果的に画面領域を使用することが可能となる。
また、サブウィンドウの表示位置について、ペン入力位置とともに、入力ペンの傾きに応じて表示位置を決定することとしたので、操作者の立ち位置に応じた適切な位置にサブウィンドウの表示を行うことが可能となる。
また、入力座標が複製範囲を超えた場合に複製範囲を拡大し、一定時間内の入力座標が複製範囲の一部範囲内に収まっている場合に複製範囲を縮小することとしたので、より適切な範囲の複製画像の表示が可能となる。また、複製画像を記憶して、必要に応じて一覧表示を可能としたので、操作手順の説明等に用いることが可能となる。
また、サブウィンドウ中に表示中の複製画像における、現在のペンの位置にアイコンを表示することにより、サブウィンドウ中にどの位置付近の画像が表示されているのかの認識が容易となる。
また、前記実施の形態では、表示部を左,右2つの領域に分割して、サブウィンドウの表示位置を決定することとしているが、分割数は3つ以上としてもよい。
Claims (4)
- 背面投影型電子ボードの表示手段に表示する表示データ生成手段を備えた電子ボードシステムにおいて、
前記表示データ生成手段は、
前記表示手段上における入力ペンのペン先の位置情報を取得して、当該位置情報に示す座標を含む所定の複製範囲を決定する複製範囲決定手段と、前記複製範囲における複製画像を生成する複製画像生成手段と、前記表示手段上の所定位置に表示されたサブウィンドウ内に前記複製画像を表示するサブウィンドウ表示手段と
を備えることを特徴とする電子ボードシステム。 - 前記複製範囲決定手段は、サブウィンドウ内に複製画像が表示されているときに、入力ペンのペン先の位置情報に示す座標が、前記複製範囲内に設定された所定領域から外れた場合に、前記複製範囲を拡大する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子ボードシステム。
- 前記複製範囲決定手段は、一定時間内における入力座標の全てが、設定されている複製範囲内の所定領域に含まれる場合に、前記複製範囲の縮小を行う手段を備えることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の電子ボードシステム。
- サブウィンドウ表示手段は、
予め前記表示手段を複数領域に分割し、前記位置情報及び前記入力ペンの傾き情報を取得して、前記位置情報が含まれる領域及び前記入力ペンの傾き情報に基づき、前記サブウィンドウを表示する領域を決定する手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子ボードシステム。
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