JP2010205105A - 電子ボードシステム、マウスイベント擬似発生方法及び入力座標補正方法 - Google Patents

電子ボードシステム、マウスイベント擬似発生方法及び入力座標補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】座標検出装置を用いた電子ボードシステムにおいて、手の動きのぶれや影などにより細かい座標指定が行いにくい場合に、手の動きのぶれや影などがあっても細かい座標指定を行うことができる手段を提供する。
【解決手段】自分がイベントを発生させたい大まかな位置を指定することで、その近辺を拡大表示させる。拡大表示された画面に対して操作を行うことにより、行われた操作の情報を一時的に蓄積し、拡大表示を終了させてから蓄積しておいた操作の情報に従ってイベントを発生させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、ボード上を電子ペンや手で触れることにより座標を検出する手段を持つ電子ボードシステムに関し、電子ペンや手での指示位置と表示装置によって表示される入力位置のズレを少なくするための技術に関するものである。
従来において、パーソナルコンピュータから成る画面生成装置で生成した文字や画像などのオブジェクトの操作画面を表示画面投影装置に入力し、この表示画面投影装置により操作画面を大型の電子ボードに投影して表示し、表示された操作画面上で文字オブジェクトを描画したり、画像オブジェクトを操作したりする電子ボードシステムが知られている。
この電子ボードシステムは主に会議や教育などで用いられる。画面生成装置の表示画面に電子的な資料を表示し、電子ボードに映像を投影することにより複数の人間で資料の内容を共有し、電子ペンによる文字の書き込みや拡大表示のような表示内容の強調を簡単に行える。これにより、自然なインタフェースによる効果的なプレゼンテーションを可能とする。
電子ボードシステムは液晶プロジェクタを使って前面から投影するフロントタイプ、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイを使ったリアタイプの2種があり、入力手段としては電子ペンを使うもの、手で操作できるもの、指示棒を使って操作できるものなどさまざまなものがある。
特許文献1には、マウスドライバがマウスインタフェースに対して出す読取指示をI/Oフックして、ペン操作の情報をマウスドライバに引き渡す位置情報入力システムが開示されている。
特許文献2には、タッチパネルからの入力データをマウス互換データに変換してマウスポートへ導くマウスエミュレート回路を備えた情報処理装置が開示されている。
特許文献3には、ペン先を含む範囲の複製画像を表示するサブウインドウ表示手段を備えた電子ボードシステムが開示されている。
特開平6−202805号公報 特開平11−85397号公報 特開2006−85410号公報
電子ボードシステムを使ってパーソナルコンピュータのマウスと同じ操作を行う場合、マウスと同じように操作できないという問題がある。
一つ目の理由としてひとつはマウスを使う場合は、腕を机に押し付けた状態で手先だけの動きで位置決めが完了し、指先の動きだけでクリックやダブルクリックの動作ができるが、電子ボードシステムの場合は立って操作するために腕は固定できず、また電子ペンを押し付けるために手全体を動かす必要があるため狙った位置をクリックするのが難しい。この問題は手や電子ペンを使う場合は当然問題となるが、指示棒などを用いて操作する場合にはさらに深刻な問題となる。
二つ目の理由として、前面からコンピュータ画面を投影するフロントタイプの場合は、自分が操作したい位置は自分の手の影になるために操作が難しい。
三つ目の理由として、電子ボードシステムは会議や教育の場で用いられるため、会議参加者や生徒・児童らの視界の妨げとならないように操作者は電子ボード正面から操作せず、斜めの位置から操作することが多くなるため、自分が操作しているつもりの座標と実際に操作している座標にズレが生じやすくなる。
四つ目の理由としてコンピュータ画面を投影している範囲とデジタイザが認識する範囲を一致させるためにキャリブレーション操作が行われていないか、あるいは不十分であった場合に、自分が操作しているつもりの座標と実際に操作している座標にズレが生じやすくなる。
図2はパーソナルコンピュータをマウスで操作するときの手の動きを示した図である。マウス1201にかけた手1202の指先の動きだけでクリックイベントを発生させることができる。
図3は電子ボードシステムを電子ペンで操作するときの手の動きを示した図である。1301電子ペンを持つ1302手の全体を動かすことでクリックイベントを発生させる。
図4は画面上に配置されたボタンに対して電子ペンでクリックイベントを生成させようとしている図である。表示画面投影装置104により投影されたパーソナルコンピュータの画面1401の上に配置されたボタン1402に対してクリックイベントを発生させようとしているが、ボタンが手の影1403により隠れてしまっている。
図5は指示棒を使って電子ボードシステムの操作を行っている図である。指示棒1501の下部を手で持つが、手の動きのぶれは指示棒の先端部ではより大きくなる傾向がある。
図6は会議や教育の場で電子ボードシステムを使用している例の図である。座標検出装置1601の取り付けられた盤面上を、操作者1602が電子ペンを手で持って操作するが、このとき正面に立ってしまうと表示画面投影装置603の影になり会議参加者や生徒・児童らの視界の妨げとなる。
図7も会議や教育の場で電子ボードシステムを使用している例の図であるが、こちらは操作者1701が盤面の正面ではなく斜めの位置に立っているため、会議参加者や生徒・児童らの視界の妨げとならない。
本発明は、以上のような理由により電子ボードシステムを使ってパーソナルコンピュータのマウスと同じ操作を行う場合にマウスと同じように操作できないという問題を解決し、電子ボードシステムにふさわしいマウスイベント発生手段及び方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子ボードシステムは、文字及び画像などを表示するための操作画面を生成する画面生成装置と、生成された操作画面をホワイトボードや黒板といった投影面に投影して表示させる投影装置と、投影表示された操作画面上で操作を行う電子ペンと、ボード上の任意の位置に設置することで当該電子ペンによる操作時の位置座標を検出し、描画操作に伴う位置座標データ群を前記画面生成装置の表示処理手段に入力する座標検出装置と、入力された位置座標データ群を前記画面生成装置内の記憶手段に記憶させると共に、記憶された位置座標データ群を読み出して前記投影装置に入力し、前記投影面に操作内容を投影表示する表示処理手段とから成る電子ボードシステムにおいて、
イベントを発生させたい近辺の位置を電子ペンで触れることにより拡大表示を行う部分拡大表示手段および、拡大表示中に発生したイベントを記録するイベント記録手段、さらには拡大表示を終了した後に記録したイベントを発生させるイベント遅延再生手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、イベントを発生させたい近辺の位置を電子ペンで触れることにより、拡大表示を行わせた状態で電子ペンによる操作が行えるため発明が解決しようとする課題に記載した、マウスと同じように操作できない4つの理由のすべてを解決もしくは軽減することができる。
一つ目の理由としてあげた狙った位置のクリックの難しさについては手の動きのぶれによるものであるが、本発明によって拡大した画面上において操作を行うために手の動きのぶれの悪影響が軽減される。
例えば縦横10ドットの大きさのボタンを押下する場合、ボタンの中心から5ドット以上ズレるとボタン押下と認識されなくなるが、2倍の拡大表示を行った場合にボタンの大きさは縦横20ドットの大きさとなるため、ボタンの中心から10ドット以上ズレなければボタン押下と認識される。つまり2倍の拡大表示を行うことで2倍の手の動きのぶれを許容することができる。
指示棒を使って電子ボードシステムを操作する場合には、指示棒の長さが手の動きのぶれを拡大させてしまうため、本発明による手の動きのぶれの許容効果が顕著にあらわれる。
二つ目の理由としてあげた手の影によるクリックの難しさについては、本発明によって拡大した画面上において操作を行うために操作範囲は拡大されるが影の大きさはそのままであるため、操作範囲に対して隠れて見えない範囲の比率が小さくなり、操作のしにくさが軽減される。
例えば縦横10ドットの大きさのボタンを押下する場合、影の大きさも10ドット分の大きさであるとすると、ボタンは完全に影に隠れて見えないが、2倍の拡大表示を行った場合にボタンの大きさは縦横20ドットの大きさとなるため、影に隠れる範囲の周りにボタンが表示されることからボタンを狙いやすくなる。
三つ目の理由としてあげた、自分が操作しているつもりの座標と実際に操作している座標のズレについては、一つ目の理由に挙げた手の動きのぶれの軽減に伴って同様に軽減することができる。
四つ目の理由としてあげたキャリブレーションのズレにともなう、操作しているつもりの座標と実際に操作している座標のズレについても一つ目の理由に挙げた手の動きのぶれの軽減に伴って同様に軽減することができる。
本発明に係る電子ボードシステムの一実施の形態を示すシステム構成図である。 パーソナルコンピュータをマウスで操作するときの手の動きを示した図である。 電子ボードシステムを電子ペンで操作するときの手の動きを示した図である。 画面上に配置されたボタンに対して電子ペンでクリックイベントを生成させようとしている図である。 指示棒を使って電子ボードシステムの操作を行っている図である。 会議や教育の場で電子ボードシステムを使用している例の図である。 会議や教育の場で電子ボードシステムを使用している例の図である。 本発明の概念を示した図である。 本発明の部分拡大表示手段および、拡大表示中に発生したイベントを記録するイベント記録手段、さらには拡大表示を終了した後に記録したイベントを発生させるイベント遅延再生手段を実現するためのフローチャートである。 本発明の検出座標変換プログラムをより詳しく説明する機能ブロック図である。
以下、本発明に係る電子ボードシステムの実施形態について、図面に基づき説明する。
図1は本発明に係る電子ボードシステムの実施形態を示すシステム構成図である。
本実施形態の電子ボードシステムは、投影面101、座標検出装置102、入力ペン103、表示画面投影表示装置104、制御用コンピュータ105、この制御用コンピュータ105に付属したキーボード106及び表示装置107で構成されている。
制御用コンピュータ105は汎用のパーソナルコンピュータと同等の機能を有するもので、内部メモリには座標検出装置102で検出された座標を表示映像の指示位置と一致させる検出座標変換プログラム1051が格納されている。
表示画面投影表示装置104には表示装置107に表示されている画面と同じものが投影面101に対して入力エリア108の大きさで表示される。
座標検出装置102と検出座標変換プログラム1051によって、投影面101に表示画面投影装置104で投影した映像による入力エリア108の範囲内で、入力ペン103を使って入力することができる。
図8は本発明の概念を示した図である。表示画面投影装置104により投影されたパーソナルコンピュータの画面801の上に配置されたボタンに対してクリックイベントを発生させようとしているが、ボタン近辺を拡大鏡802によって拡大表示し、拡大表示面803に表示された拡大表示されたボタンを電子ペンでクリックすることができる。
ここで、注意すべきは、電子ペンを当てて操作する面は画面801上ではなくて、拡大表示面803上であることである。なお、図8においては、拡大鏡とのアナロジーにより理解がしやすくなると考えて拡大表示領域が円であるように描いてあるが、実際には拡大領域を矩形とする。領域判定(電子ペンがその領域内を指しているか否かの判定)を容易にするためである。
図9は本発明の部分拡大表示手段および、拡大表示中に発生したイベントを記録するイベント記録手段、さらには拡大表示を終了した後に記録したイベントを発生させるイベント遅延再生手段を実現するためのフローチャートである。
電子ボードシステムに電子ペンや手が押し付けられたことを検知すると(ステップ901)クリック回数を1として記憶する(ステップ902)。
次に電子ペンや手が押し付けられた位置を座標検出装置102により読み取り、その位置に表示画面投影装置104により投影されている制御用コンピュータ105の画面を拡大表示し(ステップ903)、座標検出装置102により読み取った座標を電子ペンや手が押し付けられた位置として保存する(ステップ904)。
次に押し付けられていた電子ペンや手が離されていないかどうかを判定する(ステップ905)。
押し付けられたままの場合は押し付けられてから一定時間が経過していないかどうかを判定する(ステップ906)。
一定時間が経過していない場合は押し付けられたままの電子ペンや手の現在の位置を座標検出装置102により再度読み取り、ステップ904で保存した座標と比較して一定距離以上離れていないかどうかを判別する(ステップ907)。
ステップ907で電子ペンや手が押し付けられた位置から一定距離以上移動していないと判別された場合はステップ905に戻って処理を繰り返す。
ステップ906で電子ペンや手が押し付けられてから一定時間が経過したと判別された場合は拡大表示を終了し(ステップ908)、ドラッグイベントを生成する(ステップ909)。
ドラッグイベントはステップ904で保存した座標でマウスのボタンが押された場合と同等のイベントを擬似的に発生させた後、押し付けられたままの電子ペンや手の現在の位置を座標検出装置102により再度読み取り、その位置にマウスポインタが移動した場合と同等のイベントを擬似的に発生させればよい。
ステップ907で電子ペンや手が押し付けられてから一定距離以上を移動したと判別した場合もステップ908以降の処理を行う。
なお、ここでいう一定距離を大きい値に設定すればするほど、より大きい手の動きのぶれを許容することができる。拡大表示を行う拡大率によっても調整を行うことが望ましい。
ステップ905で押し付けられていた電子ペンや手が離されたと判別された場合はダブルクリックの可能性があるため、再度電子ペンや手が押し付けられていないかを判定する(ステップ910)。再度押し付けられている場合はクリック回数をカウントアップし(ステップ911)、再度押し付けられていない場合はクリック回数をカウントアップしない。
次にステップ905のタイミングから一定時間が経過していないかどうかを判別し(ステップ912)、一定時間が経過していなければステップ910に戻る。
なお、ステップ906の一定時間とステップ912の一定時間は異なる時間に設定することが望ましい。ステップ906の一定時間が数秒単位が望ましいが、ステップ912の一定時間は数百ミリ秒単位で十分である。
また、一定時間経過したかどうかの判断の基準となる開始時間についても、ステップ906ではステップ901を開始時間として扱うのに対し、ステップ912ではステップ905を開始時間として扱う。
ステップ912でステップ905のタイミングから一定時間が経過したと判定した場合は、拡大表示を終了させ(ステップ913)、クリック回数分のクリックイベントを生成させる(ステップ914)。
クリックイベントはステップ904で保存した座標でマウスのボタンが押された場合と同等のイベントを擬似的に発生させた後、続けて同じ位置でマウスのボタンが離された場合と同等のイベントを擬似的に発生させればよい。なおクリック回数が2の場合はもう1度クリックイベントを発生させればよい。
図10は、本発明の検出座標変換プログラムをより詳しく説明する機能ブロック図である。上に説明した実施形態では、フローチャートに基づいて電子ペンにより発生させるイベントの処理について説明した。図10では、機能ブロック図に基づいて説明する。
図1と同じ部材については、同じ符号を付してある。制御用コンピュータ105の表示画面は表示装置107に表示されるとともに表示画面投影装置104により投影面101に投影表示される。操作者は電子ペン103により投影面101の位置を指し、電子ペン103の先にあるスイッチを当接させてクリック動作を行う(手や指示棒での動作をペン先のスイッチなしに検出可能な座標検出装置もあるが、それらを代表させて電子ペンのクリックと呼ぶ)。座標検出装置102は電子ペン103の位置座標及びクリック情報(投影面への当接情報)を検出し、制御用コンピュータ105へ入力する。
図1において、制御用コンピュータ105内に検出座標変換プログラム1051が格納されているとしたが、それは図10においては、電子ペンイベント記録手段501、部分拡大表示手段502、拡大ウインドウ情報記憶手段503、領域判定手段504、マウスイベント記録手段501が協働して実現するものに対応する。図10において手段と記載しているものは、HDD(ハードディスクドライブ)などの記憶手段に格納されたコンピュータプログラムが必要に応じてメインメモリ(主記憶装置)に読み込まれてCPU(中央処理装置)が処理して実現する機能を便宜的にブロック図として表現したものである。
キーボード入力信号を表示処理手段403に引き渡すキー入力コントローラ202、表示処理手段403からの信号を表示装置107に引き渡す表示装置コントローラ402はいずれも電子回路であり、通常LSIとして構成される。図10においてはハードウェアとソフトウェアとの境目を示すために記載してある。なお、キーボード106とキー入力コントローラ202との間、座標検出装置102と電子ペンドライバ302との間、表示装置107と表示装置コントローラ402との間には厳密に言えばインタフェース回路が存在するが、本発明とは直接関係ないので記載を省略してある。また、キー入力コントローラ202は、作図処理手段701に対しても信号をやり取りするが煩雑を避けるために図10においては、矢印を省略した。
電子ペンドライバ302及びマウスドライバ602は、いずれもデバイスドライバと呼ばれるコンピュータプログラムであって、コンピュータのハードウェア周辺機器を動作させるために必要なプログラムである。マウスドライバ602は、作図処理手段701などのアプリケーションプログラムにマウス情報(座標情報、ドラッグ情報、クリック情報など)を引き渡して作業を進めるものである。電子ペンドライバ302は、本来デバイスドライバであるという観点からすると座標検出装置ドライバと呼ぶことが適切かもしれないが、操作者のマンマシンインタフェース感覚を重視してここでは電子ペンドライバと呼ぶことにする。操作者は座標検出装置の存在をあまり意識せずに電子ペンを操作するからである。
図1に記載した検出座標変換プログラム1051は、電子ペンドライバ302の機能拡張バージョンとして、この電子ボードシステムの顧客に提供される可能性のあるものである。
電子ペンドライバ302は、本発明による部分拡大表示をしない状況においては、座標検出装置102が検出した電子ペン103の位置情報、クリック情報などを作図処理手段701に直接、あるいはマウスドライバ602を介して引き渡す。作図処理手段701は、一般にパソコンが用いる汎用的なプレゼンテーションプログラム、CADプログラムなどを用いるので、マウス入力により作図処理、描画処理、メニュー選択などのさまざまな処理を実現する。作図処理手段701が作成した図形(画像、文字などを含む)は、図形DB702に格納され、図形展開手段703により展開処理されて、表示処理手段403に引き渡される。
部分拡大表示をしない通常処理と、部分拡大表示をする拡大処理との切替は、例えばキーボード106の特定のキーにその機能を割り当てて行う。または電子ペン103によりメニュー選択をすることにより行うこともできる。
部分拡大表示をする拡大処理の実行中は、図9のフローチャートに従う。電子ペンドライバ302がペンクリック情報を受け取るとステップ901でYESと判定されて、電子ペンイベント記録手段501はクリック回数をカウントし(ステップ902)、部分拡大表示手段はその時の電子ペンの位置座標に基づく所定の大きさの矩形領域を拡大表示するように表示処理手段403に要求する(ステップ903)。拡大ウインドウ情報記憶手段503はその時の電子ペンの位置座標、拡大した矩形領域の情報、もとの座標との対応関係などを記憶し、領域判定手段504の利用に供する(ステップ904)。
図9のフローチャートにはないが、領域判定手段504は電子ペン103がこの領域内にあるか否かを監視し、電子ペン103がこの領域内にある間は、この拡大処理を維持し、その領域内で電子ペン103が移動しても拡大して表示しているウインドウは動かさない。しかし、領域外に電子ペン103が出てペンクリックがあるときには、新たな点に基づいて拡大領域を設定し直す。
電子ペン103の拡大ウインドウ領域内の操作によりペンによるドラッグを検出すると(ステップ905,906,907)、部分拡大表示手段502が表示処理手段403に拡大表示の終了を要求し(ステップ908)、電子ペンイベント記録手段501はマウスイベント発生に必要な情報をマウスイベント遅延発生手段601に引き渡す。マウスイベント遅延発生手段601は、ドラッグイベントを生成しマウスドライバ602を介して(あるいは直接)作図処理手段701にドラッグイベント情報を引き渡す(ステップ909)。
電子ペン103の拡大ウインドウ領域内の操作によりペンによるクリックを検出すると(ステップ910,911,912)、部分拡大表示手段502が表示処理手段403に拡大表示の終了を要求し(ステップ913)、電子ペンイベント記録手段501はマウスイベント発生に必要な情報をマウスイベント遅延発生手段601に引き渡す。マウスイベント遅延発生手段601は、クリックイベントを生成しマウスドライバ602を介して(あるいは直接)作図処理手段701にクリックイベント情報を引き渡す(ステップ914)。
このようにマウスイベント遅延発生手段601は、電子ペンイベント(電子ペンによるクリック、ドラッグなど)をそのままマウスドライバ602、作図処理手段701に引き渡さずに電子ペンイベント記録手段501にいったん貯留したデータを拡大処理の流れにしたがって処理し、変換してから引き渡すものである。拡大表示中は、拡大領域における座標ともとの座標とは異なるので、その対応関係に基づいて座標変換する必要があるからである。
これにより、操作者の手ぶれや影による入力のしづらさを軽減することが可能となる。
コンピュータを用いて画面を生成し、その画面を投影面に投影し、その投影面上の電子ペンの座標を検出して、前記コンピュータに入力する電子ボードシステムであって、前記コンピュータの画面生成アプリケーションプログラムがマウス入力を用いるものに利用可能である。
101 投影面
102 座標検出装置
103 入力ペン
104 表示画面投影装置
105 制御用コンピュータ(画面生成装置)
106 キーボード
107 表示装置
108 入力エリア
202 キー入力コントローラ
302 電子ペンドライバ
401 表示処理手段
402 表示装置コントローラ
501 電子ペンイベント記録手段
502 部分拡大表示手段
503 拡大ウインドウ情報記憶手段
504 領域判定手段
601 マウスイベント遅延生成手段
602 マウスドライバ
701 作図処理手段
702 図形(画像)DB
703 図形(画像)展開手段
1051 検出座標変換プログラム

Claims (3)

  1. 操作者の示す位置近辺を表示画面上に拡大表示する部分拡大表示手段と、
    該部分拡大表示手段による拡大表示中に発生した電子ペンイベントを記録する電子ペンイベント記録手段と、
    該電子ペンイベント記録手段に記録された電子ペンイベント情報に基づいてマウスイベントを発生させてマウスドライバに引き渡すマウスイベント遅延生成手段と、
    該マウスイベント遅延生成手段により発生させたマウスイベントに基づいて作図処理を実行する作図処理手段と、
    該作図処理手段により作成された図形と前記部分拡大表示手段により拡大表示される図形とを統合して表示する表示処理手段と
    を有する画面生成装置と、
    該画面生成装置により生成された操作画面を投影面に投影して表示させる投影装置と、
    該投影装置により投影表示された操作画面上で操作を行う電子ペンと、
    該電子ペンの位置座標を検出しそれを前記画面生成装置に入力する座標検出装置と
    からなる電子ボードシステム。
  2. 操作者の示す位置近辺を表示画面上に拡大表示する部分拡大表示手段と、該部分拡大表示手段による拡大表示中に発生した電子ペンイベントを記録する電子ペンイベント記録手段と、該電子ペンイベント記録手段に記録された電子ペンイベント情報に基づいてマウスイベントを発生させてマウスドライバに引き渡すマウスイベント遅延生成手段と、該マウスイベント遅延生成手段により発生させたマウスイベントに基づいて作図処理を実行する作図処理手段と、該作図処理手段により作成された図形と前記部分拡大表示手段により拡大表示される図形とを統合して表示する表示処理手段とを有する画面生成装置と、該画面生成装置により生成された操作画面を投影面に投影して表示させる投影装置と、該投影装置により投影表示された操作画面上で操作を行う電子ペンと、該電子ペンの位置座標を検出しそれを前記画面生成装置に入力する座標検出装置とからなる電子ボードシステムのマウスイベント擬似発生方法であって、
    電子ペンの位置座標及び電子ペンのペンクリックに基づいて所定の領域を拡大表示する拡大表示ステップと、
    該拡大表示ステップにて表示された拡大ウインドウ領域内における電子ペンの位置座標及び電子ペンのペンクリック情報を取得する電子ペンイベント取得ステップと、
    該電子ペンイベント取得ステップにて取得した電子ペンイベント情報に基づいてマウスイベントを生成するマウスイベント遅延発生ステップと
    からなるマウスイベント擬似発生方法。
  3. 操作者の示す位置近辺を表示画面上に拡大表示する部分拡大表示手段と、該部分拡大表示手段による拡大表示中に発生した電子ペンイベントを記録する電子ペンイベント記録手段と、該電子ペンイベント記録手段に記録された電子ペンイベント情報に基づいてマウスイベントを発生させてマウスドライバに引き渡すマウスイベント遅延生成手段と、該マウスイベント遅延生成手段により発生させたマウスイベントに基づいて作図処理を実行する作図処理手段と、該作図処理手段により作成された図形と前記部分拡大表示手段により拡大表示される図形とを統合して表示する表示処理手段とを有する画面生成装置と、該画面生成装置により生成された操作画面を投影面に投影して表示させる投影装置と、該投影装置により投影表示された操作画面上で操作を行う電子ペンと、該電子ペンの位置座標を検出しそれを前記画面生成装置に入力する座標検出装置とからなる電子ボードシステムの入力座標補正方法であって、
    電子ペンの位置座標及び電子ペンのペンクリックに基づいて所定の領域を拡大表示する拡大表示ステップと、
    該拡大表示ステップにて表示された拡大ウインドウ領域内における電子ペンの位置座標及び電子ペンのペンクリック情報を取得する電子ペンイベント取得ステップと、
    該電子ペンイベント取得ステップにて取得した電子ペンイベント情報に基づいてマウスイベントを生成するマウスイベント遅延発生ステップと
    からなる入力座標補正方法。
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