JP2006267701A - 光走査装置及びカラー画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価、かつ高い精度で、筐体内の温度変化によって生じる色ずれを防止することができる光走査装置及びカラー画像形成装置を得る。
【解決手段】 ハウジング42内の温度が上昇したとき、支持部64を中心に、同期信号が早く検知される方向へSOSミラー60を回転させ、SOSセンサ62による光ビームの検知を早くすることで、印字開始タイミングを早める。一方、ハウジング42内の温度が下降したときは、支持部64を中心に、同期信号が遅く検知される方向へSOSミラー60を回転させ、SOSセンサ62による光ビームの検知を遅くすることで、印字開始タイミングを遅くする。これにより、ハウジング42内の温度が変化したことで生じる倍率誤差を印字開始側と印字終了側とで振り分けることができ、該倍率誤差を小さくすることができる。このため、高い精度で、ハウジング42内の温度変化によって生じる色ずれを目立たなくすることができ、画像品質を向上させることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子写真法により画像を形成する装置に使用される光走査装置及び複数の光走査装置を搭載したカラー画像形成装置に関するものである。
従来から、画像記録に用いられる光走査装置において、環境温度が変化すると、レンズの伸縮、レンズの屈折率変化、光ビームの波長変化等により倍率誤差が生じ、画像品質を損ねてしまうという問題がある。特に、実際の印字動作において倍率誤差は、印字開始側のズレ分も印字終了側に現れるため問題である。
このようなことから、色ずれを目立たなくする手段として、特許文献1では、主走査の走査開始タイミングを検出する同期検知センサにより光ビームの速度を検出し、その速度を元に該同期検知ミラーを回転させ、印字開始位置を変化させるとともに、画像書き込みクロックを変化させている。
また、特許文献2では、温度変化に対応して折り返しミラーを湾曲させることにより、倍率誤差の変動を補正し、色ずれを目立たなくしている。
特許第3245243号 特許第3388981号
しかしながら、特許文献1では、同期信号幅の微小変化を検出する必要があるため、高速の同期検知センサが必要である。また、同期信号幅は、ジッタ、光ビームのパワー、光ビームの太さによっても影響を受けるため、それらは検出誤差となり、良好な色ずれ防止策とはならない。さらに、同期検知ミラーを複雑な構成で回転または移動させるため、コスト高である。
また、特許文献2では、折り返しミラーが必須であり筐体内のレイアウトに制約ができる。また、環境温度が下がったときは機能しない。
本発明は上記問題点を解決し、安価、かつ高い精度で、筐体内の温度変化によって生じる色ずれを防止することができる光走査装置及びカラー画像形成装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、光走査装置において、筐体内に設けられ、光源から出射される光ビームを偏向する偏向器と、前記偏向器から入射された光ビームを反射させる反射ミラーと、前記反射ミラーにより反射された光ビームが入射されると、同期信号を出力する同期検知センサと、を備え、前記筐体内の温度変化に応じて前記反射ミラーから前記同期検知センサへ入射する光ビームの光路を変える第1補正手段が設けられたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、第1補正手段によって、筐体内の温度変化に応じて反射ミラーから同期検知センサへ入射する光ビームの光路を変えるようにしている。
筐体内温度が上昇したとき、同期検知センサによる光ビームの検知は通常よりも遅くなってしまい、また、レンズ等の光学部品の伸縮、屈折率の変化、光ビームの波長変化等により、印字開始側のズレ分も印字終了側に現れるため、印字終了側では特に通常の場合とのズレ量が大きくなってしまう。
このため、筐体内温度が上昇したとき、反射ミラーから偏向器による偏向開始タイミングを検知する同期検知センサまでの光ビームの光路を短くして、同期検知センサによる光ビームの検知を早くすることで、印字開始タイミングを早める。
これにより、筐体内の温度が変化したことで生じる倍率誤差を印字開始側と印字終了側とで振り分けることができ、該倍率誤差を小さくすることができる。このため、本発明による光走査装置をカラー画像形成装置に適用させた場合、高い精度で、筐体内の温度変化によって生じる色ずれを目立たなくすることができ、画像品質を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、光走査装置において、筐体内に設けられ、光源から出射される光ビームを偏向する偏向器と、前記偏向器から入射された光ビームを反射させる反射ミラーと、前記反射ミラーにより反射された光ビームが入射されると、同期信号を出力する同期検知センサと、を備え、前記筐体内の温度変化に応じて前記同期検知センサの受光位置を変える第2補正手段が設けられたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、第2補正手段によって、筐体内の温度変化に応じて、偏向器による偏向開始タイミングを検知する同期検知センサの受光位置を変えるようにしている。これにより、請求項1に記載の発明と略同一の効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光走査装置において、前記第1補正手段が、前記反射ミラーの一端部を回転可能に支持する支持部と、前記反射ミラーの他端部に当接し温度によって伸縮し、前記支持部を中心に反射ミラーを回転させる伸縮部材と、前記反射ミラーの他端部に当接し、反射ミラーを前記伸縮部材側へ付勢する付勢手段と、で構成されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、反射ミラーの一端部を支持部で支持し、該支持部を中心に反射ミラーを回転可能としている。この反射ミラーの他端部に、温度によって伸縮する伸縮部材を当接させ、温度によって反射ミラーを回転させるようにしている。
つまり、筐体内温度の上昇により、伸縮部材の長さが伸長すると、伸縮部材によって反射ミラーの他端部は押圧され、支持部を中心に反射ミラーが回転する。このとき、反射ミラーは、同期検知センサによって偏向開始タイミングを検知するための同期信号が早く検知される方向へ回転する。
また、反射ミラーの他端部には、反射ミラーを伸縮部材側へ付勢する付勢手段を設けており、筐体内温度が下降したとき伸縮部材の長さは縮小するが、付勢手段によって反射ミラーは支持部を中心に回転する。このように、筐体内温度が下降したときは、反射ミラーは、同期検知センサによって該同期信号が遅く検知される方向へ回転する。
本発明では、請求項1に記載の発明の効果に加え、特別な温度検出手段を必要としないため、検出誤差は小さく、精度の高い補正が可能である。また、単純な構成で反射ミラーを移動させるため、安価である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の光走査装置において、前記伸縮部材を前記筐体に取り付ける保持部材の材質が、前記筐体内に配設されたfθレンズと同じ材質であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、伸縮部材を筐体に取り付ける保持部材の材質を筐体内のfθレンズと同じ材質にすることで、温度以外の外的要因、例えば湿度等の変化があっても、保持部材は該fθレンズと同じ挙動を示すため、補正誤差を少なくすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の光走査装置において、前記第2補正手段が、一端側を中心として回転可能に設けられ、他端部に前記同期検知センサが固定された回転部材と、前記回転部材の一端部に当接し、温度によって伸縮して、回転部材を回転させる伸縮部材と、前記回転部材の一端部に当接し、回転部材を前記伸縮部材側へ付勢する付勢手段と、で構成されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、一端側を中心として回転可能に設けられた回転部材の他端部に同期検知センサを固定する。また、回転部材の一端部には、温度によって伸縮する伸縮部材と、回転部材を伸縮部材側へ付勢する付勢手段を当接させている。
筐体内温度が上昇したとき、伸縮部材が伸長して付勢手段の抗する方向へ回転部材が回転し、偏向器による偏向開始タイミングを検知するための同期信号を早く検知する方向に同期検知センサが移動する。
また、筐体内温度が下降したとき、伸縮部材が縮小して付勢手段によって回転部材が回転し、該同期信号が遅く検知される方向に同期検知センサが移動する。このようにして、請求項3に記載の発明と略同一の効果を得ることができる。
請求項6に記載の発明は、光走査装置において、光源から出射される光ビームを偏向する偏向器を備え、前記偏向器による光ビームの偏向終了側の筐体を移動不能にフレームに固定し、偏向器による光ビームの偏向開始側の筐体を移動可能に前記フレームに取付け、筐体内の温度変化に応じて筐体の前記光ビームの偏向開始側を伸縮させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、筐体内の温度変化に応じて筐体の光ビームの偏向開始側を伸縮させるようにすることで、印字開始位置をそのものを外側にずらすことができる(印字開始が早くなる)ため、温度が変化したことによって生じる倍率誤差を印字開始側と印字終了側とで振り分けることができ、温度変化によって生じる色ずれを目立たなくすることができる。
請求項7に記載の光走査装置は、請求項5に記載の光走査装置において、光ビームが入射されると同期信号を出力する同期検知センサを筐体のカバーに取り付けたことを特徴とする。
一般的にハウジングは熱変形の影響を小さくするために線膨張係数の小さい材質により構成される(たとえばガラス入りPC 線膨張係数:2.7×10-5/℃)が、カバーは線膨張係数の大きい材料(たとえばABS 線膨張係数:7.4×10-5/℃)で構成される。
このため、請求項7に記載の発明では、同期検知センサーを、ハウジングに取り付けた場合と比較して、カバーに取り付けることにより、同期検知センサーの熱による移動量が大きくなる。このため、該移動量が大きくなる分、カバーの大きさを小さくすることができ、光走査装置の小型化が可能となる。
請求項8に記載の発明は、 画像形成装置において、請求項1〜7の何れか1項に記載の光走査装置を複数用いたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、 請求項1〜7の何れか1項に記載の光走査装置を複数用いることで、筐体内の温度変化によって生じる色ずれを目立たなくすることができ、画像品質を向上させることができる。
本発明は、上記構成としたので、請求項1、2及び8に記載の発明では、筐体内の温度が変化したことで生じる倍率誤差を印字開始側と印字終了側とで振り分けることができ、該倍率誤差を小さくすることができるため、高い精度で、筐体内の温度変化によって生じる色ずれを目立たなくすることができ、画像品質を向上させることができる。
請求項3及び5に記載の発明では、請求項1に記載の発明の効果に加え、特別な温度検出手段を必要としないため、検出誤差は小さく、精度の高い補正が可能である。また、単純な構成で反射ミラーを移動させるため、安価である。
請求項4に記載の発明では、伸縮部材を筐体に取り付ける保持部材の材質を筐体内のfθレンズと同じ材質にすることで、温度以外の外的要因、例えば湿度等の変化があっても、保持部材は該光学部品と同じ挙動を示すため、補正誤差を少なくすることができる。
請求項6に記載の発明では、印字開始位置をそのものを外側にずらすことができる(印字開始が早くなる)ため、温度が変化したことによって生じる倍率誤差を印字開始側と印字終了側とで振り分けることができ、温度変化によって生じる色ずれを目立たなくすることができる。
請求項7に記載の光走査装置では、同期検知センサーを、ハウジングに取り付けた場合と比較して、カバーに取り付けることにより、同期検知センサーの熱による移動量が大きくなる。このため、該移動量が大きくなる分、カバーの大きさを小さくすることができ、光走査装置の小型化が可能となる。
本発明の実施の形態に係る光走査装置について説明する。まず、光走査装置を複数備えた画像形成装置の構成について説明する。
(画像形成装置の構成)
図1に示すように、画像形成装置10は、箱状の本体ハウジング12を備えており、本実施形態では本体ハウジング12内にイエローのトナー画像を形成する画像形成部14Y、マゼンタのトナー画像を形成する画像形成部14M、シアンのトナー画像を形成する画像形成部14C及びブラックのトナー画像を形成する画像形成部14Kが上から順に縦方向に配置されている。
画像形成部14Y、M、C、Kは、各々感光体カートリッジ18、光走査装置20(なお、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後にY、M、C、Kの何れかを付して説明し、YMCKを区別する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略する。)及び転写ロール22を備えている。
ここで、感光体カートリッジ18は、ドラム状の感光体24、この感光体24の表面を帯電させる帯電ロール26、感光体24の表面に光走査装置20にて露光形成された静電潜像を対応する色トナーで現像する現像器28、感光体24の表面の残留トナーを除去するクリーナー30を一体的にカートリッジ化したものである。
一方、本体ハウジング12の内部には、下方に用紙(図示せず)を収容する給紙カセット16が設けられている。この給紙カセット16には、用紙を所定のタイミングで送出するフィードロール32が設けられており、フィードロール32と画像形成部14Kとの間に位置する搬送経路17には、入口側のニップ搬送ロール34が設けられると共に、この用紙搬送方向下流側には、光学式の用紙通過センサ36が配置されている。
この用紙通過センサ36は、用紙の先端を検出するものであり、この検出タイミングに基づいて、各光走査装置20の静電潜像の書込タイミングが制御される。さらに、画像形成部14Yの用紙搬送方向下流側に位置する搬送経路17には、用紙を加熱することによってトナー画像を用紙に定着させる定着器38が設けられており、この定着器38は、ヒータを内蔵したヒートロール39を備えている。
この定着器38の用紙搬送方向下流側には、用紙排出用の排出ロール40が設けられており、トナー画像の転写された用紙はこの排出ロール40によって本体ハウジング12の上部に形成された収容トレイ41に排出される。
[光走査装置]
図2及び図3に示すように、光走査装置20は、一部が開放された箱状のハウジング42と、このハウジング42の開口部分を塞ぐカバー(ここでは図示を省略)を備えている。
ハウジング42内には、レーザダイオード(LD)44が配設されている。また、ハウジング42の底板には、コリメータレンズ46、シリンダレンズ48、光偏向器50、fθレンズ52がLD44の光ビームの射出側に順に固定されている。
光偏向器50は、ポリゴンミラー54とこのポリゴンミラー54を回転させるモータ56とで構成されており、LD44から射出された光ビームは、コリメータレンズ46、シリンダレンズ48を通過した後、ポリゴンミラー54で反射され、fθレンズ52を透過する。
また、ハウジング42には、fθレンズ52を透過した光ビームを通過させるため、fθレンズ52の近傍の側壁42Aに開口部58が形成され、開口部58内には防塵ガラス(図示省略)が嵌め込まれており、この防塵ガラスを通過した光ビームは、感光体24上に結像される。そして、感光体24上に結像された光ビームは、ポリゴンミラー54の回転によって感光体24の表面を軸方向に沿って走査する。
一方、fθレンズ52と側壁42Aの間に位置し、且つポリゴンミラー54による偏向開始側(以下、光ビームの走査開始側という)には、SOS(Start Of Scan)ミラー(反射ミラー)60が配設されており、ポリゴンミラー54による偏向終了側(以下、光ビームの走査終了側という)には、SOS(Start Of Scan)センサ62が配設されている。ポリゴンミラー54で偏向された光ビームのうち、走査開始位置の光ビームが、SOSミラー60により反射され、SOSセンサ62へ入射される。
ここで、SOSセンサ62は、光ビームの入射に応じた信号出力を行うものであり、1走査毎に、その走査開始タイミングを検知することができる。このSOSセンサ62の出力信号(いわゆるSOS信号)により、走査方向の走査開始タイミングの同期が取られ、画像信号に基づき変調された光ビームが、LD44から出射される。
[第1の実施形態]
図2〜図4に示すように、SOSセンサ62側に位置するSOSミラー60の一端部近傍には、一対の支持部64が立設しており、SOSミラー60の一端部が当接している。また、SOSミラー60の背面側には、略直方体状のアクリル製の保持部材66がハウジング42の底板に固定されている。この保持部材66のSOSミラー60の他端部側に相当する位置には、温度変化に応じて伸縮可能な棒状の伸縮部材68が取り付けられており、SOSミラー60の背面に当接している。
SOSミラー60の表面側には、ハウジング42の底板に固定されたホルダー72の端面から板バネ部70、71がそれぞれ立ち上がり、SOSミラー60の両端部に向かってそれぞれ当接している。板バネ部70はSOSミラー60を伸縮部材68側へ付勢しており、板バネ部71はSOSミラー60の一端部を押圧し、支持部64によって確実にSOSミラー60の一端部を支持させるようにしている。
このような構成により、ハウジング42内の温度が上昇すると、図5に示すように、伸縮部材68は伸長し、板バネ部70の付勢力に抗してSOSミラー60の背面を押圧する。これにより、SOSミラー60は板バネ部71によって支持部64を中心に矢印方向へ回転することとなる。
一方、ハウジング42内の温度が下降し、伸縮部材68が縮小すると、コイルスプリング70の付勢力によりSOSミラー60は支持部64を中心に矢印方向と反対方向へ回転することとなる。
ハウジング42内の温度が上昇したとき、fθレンズ52等の光学部品の伸縮、屈折率の変化、また、光ビームの波長変化等により走査幅が広がるが、光走査装置20上での印字動作においては、SOSセンサ62が光ビームを検知してから印字開始するため、倍率誤差は印字終了側にほとんど現れてしまう。
このため、ハウジング42内の温度が上昇したとき、支持部64を中心に、同期信号が早く検知される方向(矢印方向)へSOSミラー60へ回転させ、SOSセンサ62による光ビームの検知を早くすることで、印字開始タイミングを早める。
一方、ハウジング42内の温度が下降したときは、支持部64を中心に、同期信号が遅く検知される方向(矢印方向と反対方向)へSOSミラー60を回転させ、SOSセンサ62による光ビームの検知を遅くすることで、印字開始タイミングを遅くする。
これにより、ハウジング42内の温度が変化したことで生じる倍率誤差を印字開始側と印字終了側とで振り分けることができ、高い精度で、ハウジング42内の温度変化によって生じる色ずれを目立たなくすることができ、画像品質を向上させることができる。
このように、本発明では、特別な温度検出手段を必要としないため、検出誤差は小さく、精度の高い補正が可能である。また、単純な構成でSOSミラー60を移動させるため、安価である。
また、伸縮部材68を取り付けた保持部材66をfθレンズ52と同じ材質、例えばアクリルで形成することで、温度以外の外的要因、例えば湿度等の変化があっても、保持部材66は該fθレンズ52と同じ挙動を示すため、補正誤差を少なくすることができる。
[第2の実施形態]
本発明では、色ずれを目立たなくするために、SOSミラー60の反射角度を変える代わりに、SOSセンサ62の位置を変えるようにしている。
図6及び図7に示すように、長板状の回転部材80の一端部にSOSセンサ62が固定されている。回転部材80の他端部は、SOSセンサ62とは光ビームの走査光路を間に置いて反対側に位置するハウジング42の角部側に配置されており、ハウジング42の底板から立設する軸部82に回転可能に軸支されている。
また、ハウジング42の側壁42Aには、板バネ84の一端部が固定されており、板バネ84の他端部が回転部材80の他端部に当接している。回転部材80を間に置いて、板バネ84の反対側には、保持部材66に取り付けられた伸縮部材68が当接している。
このため、ハウジング42内の温度が上昇したとき、図8に示すように、回転部材80は、軸部82を中心に矢印方向へ回転し、SOSセンサ62の受光位置が変わり、走査開始タイミングを検知するための同期信号が早く検知される方向へSOSセンサ62が移動する。これにより、走査倍率が大きくなる方向へ変化する光走査装置20に対して補正する。
また、ハウジング42内の温度が下降したとき、回転部材80は、軸部82を中心に矢印方向と反対方向へ回転し、走査開始タイミングを検知するための同期信号が遅く検知される方向へSOSセンサ62が移動する。
ここで、回転部材80の一端側には、図7に示すように(なお、図8では図示を省略)、クランク状に屈曲し、回転部材80の一端側の上部を覆うスプリング86を配置し、ハウジング42の底板に固定している。一方、回転部材80の一端側には、上方へ向かって延出する延出片80Aを設けており、延出片80Aの先端面がスプリング86の天井面に当接可能となっている。
延出片80Aの先端面がスプリング86の天井面に当接した状態で,回転部材80の一端側を移動させることで、回転部材80の一端側の浮きを防止し、回転部材80をハウジング42の底板に沿って回転させることができる。
[第3の実施形態]
本発明では、色ずれを目立たなくするため第1及び第2の実施形態とは異なる方法が用いられる。
図9に示すように、ハウジング42の側壁42Aの光ビームの走査開始側、光ビームの走査終了側及び、側壁42Aに対面する側壁42Bのポリゴンミラー54側からは、それぞれ固定片90、92、94が張り出している。
固定片92の裏面からは、ボス96が突出している。このボス96は、フレーム98側に形成され該ボス96の外径寸法と略同一の内径寸法を有する位置決め孔100と嵌合した状態で、固定片92はフレーム98に固定される。
一方、固定片90(なお、固定片94側は固定片90と略同一であるがボスは無い)の裏面からは、ボス102が突出している。このボス102は、フレーム98側に形成され該ボス102の外径寸法と略同一の幅寸法を有する長孔104に係合した状態で、ボス102は長孔104に沿って移動可能としている。
また、図11に示すように、固定片90はフレーム98側に設けられた板バネ84によってフレーム98側へ付勢されている。ハウジング42内の温度変化に応じて、固定片92側を位置決め基準(ハウジング基準)として、固定片90及び固定片94側を伸縮可能とすることで、印字開始位置をそのものを外側にずらすことができる(印字開始が早くなる)。このため、温度が変化したことによって生じる倍率誤差を印字開始側と印字終了側とで振り分けることができ、温度変化によって生じる色ずれを目立たなくすることができる。
なお、ここでは、第1及び第2の実施形態とは異なる方法として説明したが、第1又は第2の実施形態に加え、本実施形態を適用しても良いのは勿論のことである。
[第4の実施形態]
本発明では、第3の実施形態の要旨に加え、第1〜3の実施形態に係る光走査装置において、例えば図3に示すように、fθレンズ52と側壁42Aとの間に配置されていたSOSミラー60に加えて、図12及び図13に示すように、反射ミラー110を配置している。
そして、ハウジング112の側壁112Aと直交し、かつ光ビームの走査開始側の側壁112CとLD44との間にSOSミラー60を配置して、反射ミラー110へ入射された光ビームをSOSミラー60へ反射させるようにしている。
また、SOSセンサ62は、ハウジング112の開口を閉塞するカバー114の角部側にカバー114の裏面から垂下した状態で取り付けられており、ハウジング112にカバー114を取り付けた状態で、ハウジング112の側壁112Aに沿って光ビームの走査開始側に配置される。
ところで、カバー114の、光ビームの走査終了側の角部には、カバー114に穴116が形成されている。ハウジング112の側壁112Aには穴116が外嵌可能なボス118が立設している。このボス118の外径寸法は穴116の内径寸法と略同一となっており、穴116がボス118に外嵌された状態で、ハウジング112に対して穴116が位置決めされ、その近傍でネジにより固定される(取り付け基準)。
一方、カバー114の他の角部では、いわゆるスナップフィットを構成する略矩形状の係止部120がカバー114から垂下した状態で設けられている。ハウジング112の側壁112A、112B、112D(側壁112Cと対面する側壁)の外面には、係止部120に対応して突起部122が突出しており、係止部120を弾性変形させ突起部122を乗り越えた状態で突起部122に係止部120を係止させて、カバー114をハウジング112に固定する。
ここで、カバー114の、光ビームの走査終了側の角部側をハウジング112に対して位置決めし、他の角部においてスナップフィットを用いて係止させることで、ハウジング112内の温度によってカバー114は伸縮可能となり、カバーに取り付けられている同期検知センサは走査方向へ移動可能となる。
このため、温度による印字開始位置のずれ量は、ハウジング基準から印字開始位置間の伸縮量(δ1)、カバー114の取り付け基準からSOSセンサ62までの伸縮量(δ2)、及びハウジング基準からカバー114の取り付け基準までの伸縮量(δ3)を加えたものになる。
ここで、カバー114の線膨張係数はハウジング112の線膨張係数に対して大きいため、温度によって移動するSOSセンサ62の位置について考えると、カバー114にSOSセンサ62を取り付けた方が、ハウジング112にSOSセンサ62を取り付けるより移動量が大きくなる。換言すれば、SOSセンサ62の移動量が大きくなる分、カバー114の大きさを小さくすることができる。つまり、カバー114にSOSセンサ62を取り付けた方がハウジング112に取り付けた場合と比較して光走査装置20の小型化が可能となる。
なお、本形態はあくまでも一実施例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光走査装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る光走査装置を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光走査装置の要部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る光走査装置の要部を示す動作図である。 本発明の第2の実施形態に係る光走査装置を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る光走査装置の要部を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る光走査装置の要部を示す動作図である。 本発明の第3の実施形態に係る光走査装置を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る光走査装置の要部を示す分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る光走査装置の要部を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る光走査装置を示す分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る光走査装置を示す平面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
20 光走査装置
50 光偏向器
60 SOSミラー(反射ミラー)
62 SOSセンサ(同期検知センサ)
64 支持部(第1補正手段)
66 保持部材
68 伸縮部材(第1補正手段、第2補正手段)
70 コイルスプリング(付勢手段、第1補正手段)
80 回転部材(第2補正手段)
84 板バネ(付勢手段、第2補正手段)
98 フレーム
114 カバー

Claims (8)

  1. 筐体内に設けられ、光源から出射される光ビームを偏向する偏向器と、
    前記偏向器から入射された光ビームを反射させる反射ミラーと、
    前記反射ミラーにより反射された光ビームが入射されると、同期信号を出力する同期検知センサと、
    を備え、
    前記筐体内の温度変化に応じて前記反射ミラーから前記同期検知センサへ入射する光ビームの光路を変える第1補正手段が設けられたことを特徴とする光走査装置。
  2. 筐体内に設けられ、光源から出射される光ビームを偏向する偏向器と、
    前記偏向器から入射された光ビームを反射させる反射ミラーと、
    前記反射ミラーにより反射された光ビームが入射されると、同期信号を出力する同期検知センサと、
    を備え、
    前記筐体内の温度変化に応じて前記同期検知センサの受光位置を変える第2補正手段が設けられたことを特徴とする光走査装置。
  3. 前記第1補正手段が、
    前記反射ミラーの一端部を回転可能に支持する支持部と、
    前記反射ミラーの他端部に当接し温度によって伸縮し、前記支持部を中心に反射ミラーを回転させる伸縮部材と、
    前記反射ミラーの他端部に当接し、反射ミラーを前記伸縮部材側へ付勢する付勢手段と、
    で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記伸縮部材を前記筐体に取り付ける保持部材の材質が、前記筐体内に配設されたfθレンズと同じ材質であることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記第2補正手段が、
    一端側を中心として回転可能に設けられ、他端部に前記同期検知センサが固定された回転部材と、
    前記回転部材の一端部に当接し、温度によって伸縮して、回転部材を回転させる伸縮部材と、
    前記回転部材の一端部に当接し、回転部材を前記伸縮部材側へ付勢する付勢手段と、
    で構成されたことを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  6. 光源から出射される光ビームを偏向する偏向器を備え、
    前記偏向器による光ビームの偏向終了側の筐体を移動不能にフレームに固定し、偏向器による光ビームの偏向開始側の筐体を移動可能に前記フレームに取付け、筐体内の温度変化に応じて筐体の前記光ビームの偏向開始側を伸縮させることを特徴とした光走査装置。
  7. 光ビームが入射されると同期信号を出力する同期検知センサを筐体のカバーに取り付けたことを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の光走査装置を複数用いたことを特徴とするカラー画像形成装置。
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