JP2006267283A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ブラシクリーニング方式において、残留するトナー量に関わらず中間転写体のクリーニング性を向上する。
【解決手段】 中間転写ベルト22上の残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーナ56に2本のブラシロール58A、58Bを設け、ベルト回転方向の上流側に配置したブラシロール58Aの表面速度を高速に、下流側に配置したブラシロール58Bの表面速度を低速にする。
【選択図】 図2
【解決手段】 中間転写ベルト22上の残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーナ56に2本のブラシロール58A、58Bを設け、ベルト回転方向の上流側に配置したブラシロール58Aの表面速度を高速に、下流側に配置したブラシロール58Bの表面速度を低速にする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、画像形成装置に係り、詳細には、感光体上に形成したトナー像を中間転写体に一次転写し、更に中間転写体上のトナー像を記録媒体に二次転写する中間転写体方式の画像形成装置に関する。
電子写真技術により、感光体上に形成したトナー像を中間転写ベルトなどの中間転写体に一次転写し、更に中間転写体上のトナー像を用紙に二次転写する中間転写体方式の画像形成装置では、ジャム時などに用紙に転写されずに中間転写体上に残留した単色から多重色の大量の未転写トナーをクリーニングする必要がある。また、用紙への転写後に中間転写体上に残留する転写残トナーは、未転写トナーに比べてトナー量は少ないが、単色から多重色にわたるトナー量分布の広いトナーが転写部で放電を受けることで一部のトナーの帯電極性が逆極性になり、中間転写体への付着力が増加してしまうため、より確実にクリーニングする必要がある。さらに、ジョブスタートや用紙間で形成される制御用トナー像についてもクリーニングする必要がある。
これらの未転写トナー、転写残トナー、及び制御用トナー像等の残留トナーを中間転写体上からクリーニングするためのクリーニング手段は、従来、ブレードを用いたブレードクリーニング方式、あるいは、導電性ブラシロールを用いたブラシクリーニング(静電クリーニング)方式を採用している。
ブレードの場合、上記の少量から大量のトナーまでクリーニング可能であるが、紙紛、キャリアなどの異物の混入によるクリーニング不良やブレードエッジ欠けなどの突発的な故障、あるいは、被クリーニング部材表面との摺擦によるブレードエッジ磨耗があるため、長期的に安定したクリーニング性能を維持することが困難である。
これに対し、ブラシロールではブレードのような突発的な故障は発生しにくいため、クリーニング性能の低下を抑制できる利点がある。しかし、中間転写体では上述したようにクリーニングすべきトナー量の範囲が広いため、クリーナに突入するトナーの電荷量が異なり、ブラシに生じさせた静電気力のみで全てのトナーをクリーニングするには限界がある。また、機械的な掻き取り力を高めるためにはブラシロールの周速(表面速度)を上げることも有効であるが、単一のブラシで周速を上げた場合、大量のトナーはクリーニングしやすくなるが、微量のトナーに対してはすり抜けやトナークラウドの発生量増加による再付着が起こりやすくなる。
これに関し、記録材搬送部材の清掃手段において、通常の画像形成時とジャム回避時でブラシロール(ファーブラシ)の周速を変更することにより、画像形成時に記録材搬送部材上の非通紙部に付着する少量のかぶりトナーと、非画像形成時のジャム時に付着する大量のジャムトナーに対応する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ブラシロールの上流側に設けた帯電ロールに負極性のバイアスを印加し、トナーを負極性に帯電させてから、正極性のバイアスを印加したブラシロールによりクリーニングする技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−26918
特開2001−201949号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ブラシ周速の切り替え手段が必要になるため装置が大型化してしまう。またこの技術を中間転写体に適用する場合、通常の画像形成時においても通紙部には転写残トナー、非通紙時にはかぶりトナーや制御用トナー、というようにトナー量分布の広いトナーをクリーニングする必要がある。通常の画像形成時の通紙時と非通紙時とでブラシ周速を変更すると、狙いのブラシ周速に達するまでの過渡時間が生じてしまい、画像形成の生産性が低下してしまう。
中間転写体の場合は通紙時においても、単色から多重色にわたるトナー量分布の広い転写残トナーをクリーニングする必要があり、さらに高温高湿下の含水紙などで転写効率が低下したときには転写残トナー量が増加しさらにトナー量分布が広がり、ブラシ周速の変更で対応することは困難である。
一方、特許文献2の技術では、残留トナーがクリーナを通過した場合に極性は正極となるため、例えば感光体と中間転写体との間の転写部で、その正極性に帯電した残留トナーを感光体に回収することも可能となる。しかしこの場合は、ブラシの機械的な掻き取り力が弱いため、大クリーナを通過してしまうトナー量が多くなり、感光体で回収しきれずに中間転写体上にトナーが滞留してしまう。
本発明は上記事実を考慮して、ブラシクリーニング方式において、残留するトナー量に関わらず中間転写体のクリーニング性を向上することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、感光体上に形成されたトナー像が表面に一次転写されそのトナー像を搬送して記録媒体に二次転写する中間転写体と、前記中間転写体の表面に残留する残留トナーを除去するクリーニング手段と、を備える画像形成装置において、前記クリーニング手段は、前記中間転写体の表転に回転接触して前記残留トナーを除去する第1のブラシロールと、前記第1のブラシロールよりも前記搬送方向における下流側に設けられ、前記中間転写体の表転に回転接触して前記残留トナーを除去する第2のブラシロールと、を有するとともに、前記第1のブラシロールの表面速度と前記第2のブラシロールの表面速度と関係が、第1のブラシロール>第2のブラシロールとされていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、第1のブラシロールの表面速度を速くすることにより、機械的な掻き取り力が高められて中間転写体とトナーとの付着力が弱められ、第2のブラシロールでトナーが回収しやすくなる。また、大量のトナーに対して回収率が高くなり、第2のブラシロールの負荷を低減することができる。また、機械的な掻き取り力が強められた第1のブラシロールでは、例えば静電力を発生させるために印加されるバイアスと同極性のトナーに対しても、機械的に回収又は付着力を低減し拡散する効果がある。
第1のブラシロールを通過したトナーは残留量が少なくされ、中間転写体との付着力も弱くされているため、表面速度の遅い第2のブラシロールで確実に回収することができる。この低速の第2のブラシロールでは機械的な掻き取り力が弱く大量のトナーや付着力の強いトナーをクリーニングすることは難しいが、微量のトナーに対してはすり抜けも発生しにくく、ブラシでのトナークラウドによる再付着も発生しにくい。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記第1のブラシロールの繊維径と前記第2のブラシロールの繊維径との関係が、第1のブラシロール>第2のブラシロールとされていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、第1のブラシロールの繊維径を太くすることにより、機械的な掻き取り力が増加し、表面速度を高速化することで得られる効果が更に高められる。また、第2のブラシロールの繊維径を細くすることにより、表面速度を低速化することでの効果が高められるとともに、単位面積あたりのブラシ本数を増加することが可能となり、確実にトナーに接触しクリーニング性を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の画像形成装置において、前記第1のブラシロールのパイル長と前記第2のブラシロールのパイル長との関係が、第1のブラシロール<第2のブラシロールとされていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、第1のブラシロールのパイル長を短くすることにより、機械的な掻き取り力が更に高められる。また、パイル長が短くなることで、例えば第1のブラシロールで掻き取ったトナーを回収ロールで回収する場合に回収が容易になる。よって、大量のトナーが突入する第1のブラシロールでも、ブラシ内部にトナーが蓄積してクリーニング性が低下することを抑制できる。
また、第2のブラシロールのパイル長を長くすることにより、トナーを撒き散らすことなく静電気力で確実に回収することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の画像形成装置において、前記第1のブラシロールと前記第2のブラシロールとにそれぞれ印加するバイアスを異極性にすることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、例えば一次転写部で感光体から中間転写体に負極性のトナーを転写する方向の電界が作用している場合、中間転写体上に一次転写されたトナー像は負極性(−)に帯電しているが、中間転写体から記録媒体へ二次転写した後の転写残トナーは、放電の影響を受けて逆極性(+)になりやすい。また、制御用トナーなどの二次転写を受けないトナーも、中間転写体上で感光体との転写部を通過するときに放電を受け、一部に逆極性のトナーが発生する。したがって、第1のブラシロールと第2のブラシロールにそれぞれ印加するバイアスを異極性とすることにより、この両極性が混在しているトナーを良好にクリーニングすることができる。
本発明の画像形成装置は上記構成としたので、残留するトナー量に関わらず中間転写体のクリーニング性を向上することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の画像形成装置10は、装置内の略中央に、図中の矢印A方向(右回転方向)へ回転駆動する感光体12が設けられている。感光体12の上方には、感光体12の表面を帯電する帯電ロールを備えた帯電装置14が配置され、さらに装置本体内の上部に位置して、帯電装置14により帯電された感光体12の表面にレーザ光Lを照射し静電潜像を形成する露光装置16が設けられている。
感光体12の右側方には、感光体12上に形成された静電潜像をトナー像に現像するロータリ現像装置18が隣接配置されている。このロータリ現像装置18は、イエロー(Yellow)、マゼンタ(Magenta)、シアン(Cyan)及び黒(Black)の4色のトナー像をそれぞれ形成する現像器20Y、20M、20C、20Kを備えている。
感光体12の下方には、ロータリ現像装置18によって可視化されたトナー像が転写される中間転写ベルト22が設けられており、さらに中間転写ベルト22を挟んで一次転写ロール24が対向配置されている。この感光体12と中間転写ベルト22の接触部が一次転写部T1とされている。
感光体12の左側方には、一次転写後に感光体12上に残留する転写残トナーを除去する感光体クリーナ26が隣接配置されている。この感光体クリーナ26には、感光体12の表面に圧接して転写残トナーを掻き取るクリーニングブレード28が設けられている。
中間転写ベルト22は、駆動ロール34、二次転写バックアップロール36、及びブラシバックアップロール38に巻き掛けられ、感光体12の回転に同期して同方向に回転移動する。これにより、中間転写ベルト22は、一次転写部T1で一次転写ロール24により感光体12上のトナー像がイエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に重ねて一次転写され、この一次転写されたトナー像を下記の二次転写部T2(二次転写ロール44)に向けて搬送する。
中間転写ベルト22の下方には、搬送路40を挟んで搬送ベルト42が設けられている。搬送ベルト42は、二次転写バックアップロール36に対向して配置された二次転写ロール44、及び駆動ロール46に巻き掛けられ、中間転写ベルト22の回転に同期して同方向に回転移動する。この中間転写ベルト22と搬送ベルト42の間が二次転写部T2とされ、二次転写ロール44は、二次転写バックアップロール36の補助により、中間転写ベルト22に一次転写されたトナー像を二次転写部T2で用紙Pに二次転写する。また、この二次転写ロール44は、中間転写ベルト22が3回転する間、すなわちイエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナー像を搬送する間は中間転写ベルト22から離間しており、黒のトナー像が転写されると中間転写ベルト22に略当接する。
搬送ベルト42を回転支持する二次転写ロール44の左側方には、中間転写ベルト22から搬送ベルト42上に付着するトナーを除去する搬送ベルトクリーナ48が隣接配置されている。搬送ベルトクリーナ48には、上述した感光体クリーナ26と同様に、搬送ベルト42の表面に圧接して付着トナーを掻き取るクリーニングブレード50が設けられている。
中間転写ベルト22を回転支持するブラシバックアップロール38の右側方には、二次転写後に中間転写ベルト22上に残留する転写残トナーを除去する中間転写ベルトクリーナ56が接離可能に設けられている。この中間転写ベルトクリーナ56は、中間転写ベルト22がトナー像を搬送する間は中間転写ベルト22から離間しており、クリーニング時に中間転写ベルト22に当接する。この中間転写ベルトクリーナ56は、クリーニング時に中間転写ベルト22の表面に圧接しつつ中間転写ベルト22の回転方向と反対方向に回転駆動して転写残トナーを擦り取る2本のブラシロール58A、58B、各ブラシロール58A、58Bからトナーを回収する2本の回収ロール60A、60B、及び、各回収ロール60A、60Bからトナーを掻き落とす2個のスクレーパ62A、62Bを備えている。
画像形成装置10の下部左側には、用紙Pが収納される給紙トレイ64が設けられている。給紙トレイ64の右側近傍には、給紙トレイ64から用紙Pを搬送路40に送り出すフィードロール66、及び、送り出される用紙Pを1枚ずつ捌くリタードロール68が配置されている。
装置内における下部右側には、加熱ロール72及び加圧ロール74を備えた定着装置70と、その右側に一対の排出ロール76、78とが設けられている。この排出ロール76、78と対応する装置右側壁部位には排出口80が形成されており、排出口80の下縁部には、右側方(外側)へ延出された排紙トレイ82が設けられている。また、用紙Pが搬送される搬送路40は、フィードロール66から二次転写部T2、搬送ベルト42上、及び定着装置70を経由して、排出ロール76、78まで延設されている。
次に、本実施形態の画像形成装置10に設けられた中間転写ベルトクリーナ56の構成について説明する。
図2に示されるように、本実施形態の中間転写ベルトクリーナ56に設けられた2本のブラシロール(クリーニングブラシ)58A、58Bは、導電性を有するロール軸90A、90Bの外周面に、例えばナイロン繊維等からなる多数の導電性ブラシ92A、92Bを放射状に植毛して形成したものである。
ここで、中間転写ベルト22の回転移動方向(トナー像の搬送方向)における上流側に配置されたブラシロール58Aと、下流側に配置されたブラシロール58Bとでは、下記表1に示されるように、ブラシロール58Aの表面速度を速く、ブラシロール58Bの表面速度を遅くしている(ブラシロール58Aの表面速度>ブラシロール58Bの表面速度)。
また、ブラシロール58Aに印加するバイアスは、感光体12上から中間転写ベルト22上にトナー像を転写する転写バイアスと同じ極性(負極)にしており、ブラシロール58Bに印加するバイアスは逆極性(正極)にしている。
次に、上記の構成とされた本実施形態の画像形成装置10によるカラー画像形成動作について説明する。
画像形成装置10に画像形成信号が入力されると、感光体12が帯電装置14により一様に帯電され、この帯電された感光体12には、画像形成信号に基づいて露光装置16からレーザ光Lが照射される。このレーザ光Lにより、感光体12の表面が露光され、静電潜像が形成される。感光体12上に形成された静電潜像は、ロータリ現像装置18の現像器20Y、20M、20C、20Kによってイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像を現像され、一次転写部T1で中間転写ベルト22に重ねて一次転写される。また、一次転写後に感光体12上に残留する転写残トナーは、感光体クリーナ26のクリーニングブレード28によって掻き取られ除去される。
一方、給紙トレイ64に収納された用紙Pは、フィードロール66により送り出され、リタードロール18により捌かれて最上部の用紙Pのみが搬送路40に導かれ、所定のタイミングで二次転写ロール44と二次転写バックアップロール36との間、すなわち二次転写部T2に送り込まれる。この二次転写部T2で、中間転写ベルト22に一次転写されているトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト42に搬送されて定着装置70に導かれ、加熱ロール72と加圧ロール74とによる熱圧力によってトナー像が定着される。そしてこのトナー像の定着により画像形成された用紙Pは、排出ロール76、78により排出口80から排紙トレイ82へ排出される。
また、二次転写後に中間転写ベルト22の画像領域に残留した転写残トナーは、中間転写ベルトクリーナ56のブラシロール58A、58Bによって擦り取られ除去され、搬送ベルト42に付着したトナーは、搬送ベルトクリーナ48のクリーニングブレード50よって掻き取られ除去される。以上の動作により、画像形成装置10によって用紙にカラー画像が形成される。
次に、上記構成とされた画像形成装置10による作用について説明する。
本実施形態の画像形成装置10では、中間転写ベルト22上のトナーが中間転写ベルトクリーナ56によって除去される際に、ブラシロール58Aの表面速度を速くしていることにより、機械的な掻き取り力が高められて中間転写ベルト22とトナーとの付着力が弱められ、ブラシロール58Bでトナーが回収しやすくなる。また、ジャム時などに用紙Pに転写されずに中間転写ベルト22上に残留した大量のトナーに対して回収率が高くなり、ブラシロール58Bの負荷を低減することができる。また、機械的な掻き取り力が強められたブラシロール58Aでは、静電力を発生させるために印加されるバイアスと同極性(本実施形態の場合は負極)のトナーに対しても、機械的に回収又は付着力を低減し拡散する効果がある。
また、ブラシロール58Aを通過したトナーは残留量が少なくされ、中間転写ベルト22との付着力も弱くされているため、表面速度の遅いブラシロール58Bで確実に回収することができる。この低速のブラシロール58Bでは機械的な掻き取り力が弱く大量のトナーや付着力の強いトナーをクリーニングすることは難しいが、微量のトナーに対してはすり抜けも発生しにくく、ブラシでのトナークラウドによる再付着も発生しにくい。
これにより、画像形成時に中間転写ベルト22上に残留する少量の転写残トナーや非画像形成時の制御用トナー、さらに、ジャム時に中間転写ベルト22上に残留する大量の未転写トナーなど、残留するトナー量に関わらず中間転写ベルト22を良好にクリーニングすることができる。
なお、このブラシロール58Aの表面速度とブラシロール58Bの表面速度との関係は、2:1以上の速度差にすることが好ましく、5:1以上の速度差にすることがより好ましい。2:1以上あれば上記のクリーニング効果が顕著となり、また5:1以上にすればより高いクリーニング効果が得られる。
また、ブラシロール58Aの繊維径を太くした場合には、機械的な掻き取り力が増加し、表面速度を高速化することで得られる効果が更に高められる。また、ブラシロール58Bの繊維径を細くした場合には、表面速度を低速化することでの効果が高められるとともに、単位面積あたりのブラシ本数を増加することが可能となり、確実にトナーに接触しクリーニング性を向上することができる。
また、ブラシロール58Aのパイル長を短くした場合には、機械的な掻き取り力が更に高められるとともに、回収ロール60Aによる回収が容易になる。よって、大量のトナーが突入するブラシロール58Aでも、ブラシ内部にトナーが蓄積してクリーニング性が低下することを抑制できる。また、ブラシロール58Bのパイル長を長くした場合には、トナーを撒き散らすことなく静電気力で確実に回収することができる。
また、画像形成において、一次転写部T1では感光体12から中間転写ベルト22に負極性のトナーを転写する方向の電界が作用しており、中間転写ベルト22上に一次転写されたトナー像は負極性(−)に帯電しているが、中間転写ベルト22から用紙Pへ二次転写した後の転写残トナーは、放電の影響を受けて逆極性(+)になりやすい(図2の転写残トナーTNA)。また、制御用トナーなどの二次転写を受けないトナーも、中間転写ベルト22上で感光体12との一次転写部T1を通過するときに放電を受け、一部に逆極性のトナーが発生する。
これに対し、本実施形態では、ブラシロール58A、58Bにそれぞれ印加するバイアスを異極性としていることにより、この両極性が混在しているトナー(転写残トナーTNA)を良好にクリーニングすることができる。
以上、本発明を上述した特定の実施形態により詳細に説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の形態が実施可能である。
10 画像形成装置
56 中間転写ベルトクリーナ(クリーニング手段)
58A ブラシロール(第1のブラシロール)
58B ブラシロール(第2のブラシロール)
92A 導電性ブラシ
92B 導電性ブラシ
TNA 転写残トナー(残留トナー)
56 中間転写ベルトクリーナ(クリーニング手段)
58A ブラシロール(第1のブラシロール)
58B ブラシロール(第2のブラシロール)
92A 導電性ブラシ
92B 導電性ブラシ
TNA 転写残トナー(残留トナー)
Claims (4)
- 感光体上に形成されたトナー像が表面に一次転写されそのトナー像を搬送して記録媒体に二次転写する中間転写体と、前記中間転写体の表面に残留する残留トナーを除去するクリーニング手段と、を備える画像形成装置において、
前記クリーニング手段は、
前記中間転写体の表転に回転接触して前記残留トナーを除去する第1のブラシロールと、
前記第1のブラシロールよりも前記搬送方向における下流側に設けられ、前記中間転写体の表転に回転接触して前記残留トナーを除去する第2のブラシロールと、
を有するとともに、
前記第1のブラシロールの表面速度と前記第2のブラシロールの表面速度と関係が、第1のブラシロール>第2のブラシロールとされていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1のブラシロールの繊維径と前記第2のブラシロールの繊維径との関係が、第1のブラシロール>第2のブラシロールとされていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記第1のブラシロールのパイル長と前記第2のブラシロールのパイル長との関係が、第1のブラシロール<第2のブラシロールとされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
- 前記第1のブラシロールと前記第2のブラシロールとにそれぞれ印加するバイアスを異極性にすることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の画像形成装置。
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