JP2006267279A - ミラー制御装置およびミラー制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定性を確保しつつミラー動作の整定時間を短縮する。
【解決手段】ミラー装置は、ミラー11と駆動電極13とを備える。ミラー制御装置14は、駆動電圧指令値を受け取る直前に出力していた駆動電圧値を記憶する駆動電圧値記憶手段と、複数の係数からなる所定の係数列を記憶する係数列記憶手段と、駆動電圧指令値Vrefと駆動電圧値記憶手段に記憶された駆動電圧値と係数列記憶手段に記憶された係数列とに基づいて、複数の駆動電圧値からなる駆動電圧信号列を生成する駆動電圧信号列生成手段と、駆動電圧信号列生成手段によって生成された駆動電圧信号列の各駆動電圧値を駆動電極13に順次出力する駆動電圧信号列出力手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、MEMSミラーの制御装置および制御方法に関するものである。
光スイッチを実現するための技術の一つとして、マイクロマシン技術により製作されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図7にMEMSミラー装置の基本構成例を示す。MEMSミラー装置は、可動枠220及びミラー230が形成されたミラー基板200と、駆動電極340a〜340dが形成された電極基板300とを備え、これらが平行に配設されている。
ミラー基板200は、円板形状のミラー230とリング形状の可動枠220と板状の基部210とを備えている。ミラー230は、可動枠220と回転バネ221a,221bで連結され、この回転バネ221a,221bを通る回転軸を中心に回動可能になっている。可動枠220は、基部210と回転バネ211a,211bで連結され、この回転バネ211a,211bを通る回転軸を中心に回動可能になっている。可動枠220の回転軸とミラー230の回転軸は直交しており、ミラー230は基部210に対して2軸周りに回動可能となる。
電極基板300には、基部310の上面に4つの駆動電極340a,340b,340c,340dが、対向するミラー基板200のミラー230と同心の円内に扇形に形成されている。4つの駆動電極340a,340b,340c,340dには、それぞれ基部上の配線341a,34lb,341c,341dを介して駆動電圧が印加される。
ミラー230を電気的に接地し、駆動電極340a〜340dに駆動電圧を印加すると、ミラー230と駆動電極340a〜340dとの間に静電力が発生する。4つの駆動電極340a〜340dに適当な電圧を印加することにより、適当な静電力を発生させ、ミラー230を適当な方向に回動させることができる。このようなMEMSミラー装置で光スイッチを構成した場合、光ビームをミラー230により偏向させ、光路切り替えを行うことができる。
ミラー230の機械特性は、回転角をθ、駆動電極により発生されるモーメント力をM、回転バネの剛性をk、ミラー230の回転イナーシャをI、ミラー230の回転動作のダンピング係数をc、ラプラス演算子をsとすると、次式で表される。
G(s)=θ(s)/M(s)=1/(Is2+cs+k) ・・・(1)
ミラー230の大きさや駆動電極340a〜340dとミラー230間の隙間量に依存するが、通常MEMSミラーの場合、ダンピング係数cは小さくなり、ミラー230の機械特性G(s)は共振特性を持つようになる。このような機械特性をもつと、ミラー230を駆動したときの応答は振動的になり、整定時間が長くなる傾向となり、その結果光スイッチの切り替え時間の延長につながる。
ミラーの応答の整定時間を短縮するために、フィードバック制御系を構成する手法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、他の手法として駆動電圧信号からIIR(Infinite Impulse Response )フィルタにより共振周波数成分を除去する方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開2003−57575号公報 特開平5−2857861号公報 2002年電子情報通信学会通信ソサエティ大会,B−12−6,2002年
特許文献2に開示されたフィードバック制御系を構成するためには、ミラーの位置や姿勢を計測することが必須である。しかしながら、光スイッチなどにおいては、ミラー位置を計測するのが困難な場合があり、フィードバック制御系が構成できないという問題点があった。一方、非特許文献1に開示されたIIRフィルタを用いる場合には、特性のばらつきなどにより回路が発振する可能性があり、フィルタ設計は決して容易ではない。また、フィードバック制御系を用いる場合とIIRフィルタを用いる場合のいずれにおいても、ミラーアレイのような複数ミラーを同時に駆動する場合、制御装置の処理負荷が非常に大きくなるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、安定性を確保しつつミラー動作の整定時間短縮が可能なミラー制御装置およびミラー制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、ミラーとこのミラーから離間して配置された駆動電極とを備えたミラー装置に対して、前記駆動電極に駆動電圧を印加することより前記ミラーの動きを制御するミラー制御装置であって、駆動電圧指令値を受け取る直前に出力していた駆動電圧値を記憶する駆動電圧値記憶手段と、複数の係数からなる所定の係数列を記憶する係数列記憶手段と、前記駆動電圧指令値と前記駆動電圧値記憶手段に記憶された駆動電圧値と前記係数列記憶手段に記憶された係数列とに基づいて、複数の駆動電圧値からなる駆動電圧信号列を生成する駆動電圧信号列生成手段と、この駆動電圧信号列生成手段によって生成された駆動電圧信号列の各駆動電圧値を前記駆動電極に順次出力する駆動電圧信号列出力手段とを有するものである。
また、本発明のミラー制御装置の1構成例において、前記駆動電圧信号列生成手段は、前記駆動電圧指令値と前記駆動電圧値記憶手段に記憶された駆動電圧値との差分値を求め、この差分値と前記係数列の各係数とを順次乗算し、各乗算結果と前記駆動電圧値記憶手段に記憶された駆動電圧値とを順次加算して、この加算結果を前記駆動電圧信号列とするものである。
また、本発明のミラー制御装置の1構成例において、前記駆動電圧信号列出力手段は、前記駆動電圧信号列の各駆動電圧値を等時間間隔で順次出力するものである。
また、本発明のミラー制御装置の1構成例において、前記駆動電圧信号列出力手段は、前記駆動電圧信号列の各駆動電圧値を一定でない時間間隔で順次出力するものである。
また、本発明のミラー制御装置の1構成例において、前記駆動電圧信号列の各駆動電圧値を出力する時間間隔は、前記ミラーの動特性に応じて予め設定されるものである。
また、本発明のミラー制御装置の1構成例は、複数の前記駆動電極により1つの前記ミラーを駆動する場合、若しくはミラー毎に設けられた1つ又は複数の前記駆動電極により複数の前記ミラーを駆動する場合に、前記駆動電圧値記憶手段と前記駆動電圧信号列生成手段と前記駆動電圧信号列出力手段とを前記駆動電極毎に設け、各駆動電極への前記駆動電圧信号列を共通の前記係数列から生成するものである。
また、本発明のミラー制御装置の1構成例において、前記ミラーは並進方向に駆動可能である。
また、本発明のミラー制御装置の1構成例において、前記ミラーは回動可能である。
また、本発明のミラー制御装置の1構成例において、前記ミラー装置は、MEMSミラー装置である。
また、本発明のミラー制御装置の1構成例において、前記係数列は、前記ミラーの駆動電圧値に対する機械特性に応じて予め設定されるものである。
また、本発明は、ミラーとこのミラーから離間して配置された駆動電極とを備えたミラー装置に対して、前記駆動電極に駆動電圧を印加することより前記ミラーの動きを制御するミラー制御方法であって、駆動電圧指令値を受け取る直前に出力していた駆動電圧値を記憶する記憶ステップと、前記駆動電圧指令値を受け取る受信ステップと、前記駆動電圧指令値と、直前に生成された駆動電圧信号列のうちの最後の駆動電圧値と、予め設定された複数の係数からなる所定の係数列とに基づいて、複数の駆動電圧値からなる駆動電圧信号列を生成する駆動電圧信号列生成ステップと、この駆動電圧信号列生成ステップによって生成された駆動電圧信号列の各駆動電圧値を前記駆動電極に順次出力する駆動電圧信号列出力ステップとからなるものである。
また、本発明のミラー制御方法の1構成例において、前記駆動電圧信号列生成ステップは、前記駆動電圧指令値と前記記憶ステップで記憶された駆動電圧値との差分値を求め、この差分値と前記係数列の各係数とを順次乗算し、各乗算結果と前記記憶ステップで記憶された駆動電圧値とを順次加算して、この加算結果を前記駆動電圧信号列とするようにしたものである。
本発明によれば、駆動電圧値記憶手段と係数列記憶手段と駆動電圧信号列生成手段と駆動電圧信号列出力手段とを設けることにより、制御装置の発振を防ぐことができ、安定性を確保しつつミラー動作の整定時間短縮が可能なミラー制御装置を実現することができる。
また、本発明では、駆動電圧信号列生成手段が、駆動電圧指令値と駆動電圧値記憶手段に記憶された駆動電圧値との差分値を求め、この差分値と係数列の各係数とを順次乗算し、各乗算結果と駆動電圧値記憶手段に記憶された駆動電圧値とを順次加算して、この加算結果を駆動電圧信号列とすることにより、単純な構成で制御装置を実現することができ、制御系の設計も容易になる。
また、本発明では、駆動電圧信号列の各駆動電圧値を一定でない時間間隔で順次出力することにより、高精度なミラー制御が可能になる。
また、本発明では、駆動電圧信号列の各駆動電圧値を出力する時間間隔を、ミラーの動特性に応じて設定することにより、ミラー特性のばらつきに容易に対応することができる。
また、本発明では、複数の駆動電極により1つのミラーを駆動する場合、若しくはミラー毎に設けられた1つ又は複数の駆動電極により複数のミラーを駆動する場合に、駆動電圧値記憶手段と駆動電圧信号列生成手段と駆動電圧信号列出力手段とを駆動電極毎に設け、各駆動電極への駆動電圧信号列を共通の係数列から生成することにより、制御装置の簡略化が可能になる。
また、本発明では、係数列を、ミラーの駆動電圧値に対する機械特性に応じて設定することにより、ミラーの特性を考慮した高性能な制御装置を実現することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態となるMEMSミラー装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、1次元に並進移動するミラーの場合を例に挙げて本発明の概念を説明する。図1において、11はミラー、12はミラー11を支持するバネ、13は駆動電極、14はミラー制御装置、Vrefは外部から入力される駆動電圧指令値である。
ミラー11は、バネ12により支持されており、電気的に接地されている。駆動電極13に電圧が印加されると、ミラー11と駆動電極13間に発生する静電力により、ミラー11は駆動電極13側に引き寄せられ、バネ12の力と静電力とがつり合う位置まで図1のx方向に移動する。
ミラー制御装置14が駆動電圧指令値を高さとするステップ状の電圧を駆動電極13に印加すると、ミラー11は図2に示すように、ミラー11の質量とバネ12の剛性により決まる共振周波数で振動し、振幅が次第に減衰する応答で目標の位置に移動する。光スイッチのようなミラーアプリケーションの場合、図2のような応答における整定時間の長さは、光スイッチの切り替え時間が長くなることを意味するので、整定時間の短縮化が望まれている。
本実施の形態のミラー制御装置14の詳細な構成を図3に示す。ミラー制御装置14は、駆動電圧指令値Vrefを受け取る直前に駆動電極13に印加された駆動電圧値V0を記憶する駆動電圧値記憶手段31と、所定の係数列a(i)を記憶する係数列記憶手段32と、駆動電圧指令値Vrefと駆動電圧値V0との差分値を求める減算器33と、減算器33から出力された差分値と係数列記憶手段32から出力された係数列a(i)とを順次乗算する乗算器34と、乗算器34の出力値と駆動電圧値V0とを順次加算する加算器35と、加算器35の出力である駆動電圧信号列Y(i)を順次出力する駆動電圧信号列出力手段36とから構成される。
駆動電圧値記憶手段31には、直前に算出された複数の駆動電圧値からなる駆動電圧信号列Y(i)のうち、駆動電圧指令値Vrefを受け取る直前に出力していた駆動電圧値V0が記憶されている。なお、駆動電圧値V0の初期値は0である。係数列記憶手段32には、2個以上の係数からなる係数列a(i)が記憶されている。
ミラー制御装置14が駆動電圧指令値Vrefを受け取ると、駆動電圧指令値Vrefと直前の駆動電圧値V0との差分値が減算器33によって算出される。そして、乗算器34は、この差分値に係数列記憶手段32から出力された係数列a(i)を乗算する。係数列a(i)は2個以上の係数からなるので、このときの乗算は差分値と各係数との乗算が順次行われる。したがって、乗算器34からは乗算結果が順次出力されることになる。さらに、加算器35は、乗算器34から順次出力される値と駆動電圧値V0とを加算することにより、駆動電圧信号列Y(i)を生成する。
駆動電圧信号列出力手段36は、加算器35から出力される駆動電圧信号列Y(i)の各値をある時間間隔で順次、駆動電極13に印加する。駆動電圧信号列Y(i)の1例を図4に示す。図4の例では、駆動電圧信号列Y(i)は、Y(1)〜Y(N)のN個の駆動電圧値からなる。係数列a(i)を適当に定めることにより、ミラーの応答の整定時間を短縮するミラー制御が実現できる。係数列a(i)の定め方については後述する。
本実施の形態のミラー制御装置14は従来のIIRフィルタに比べて単純な計算で実現できるため、複数のミラーを同時に制御する必要がある場合に、制御装置への負荷を少なくすることができ、効果的である。また、フィードバック制御系のようなフィードバック経路の信号パスが存在しないため、制御系の安定性は保証されており、制御系の設計を大幅に単純化することができる。
次に、係数列a(i)の定め方について説明する。図1のミラー11の機械特性の周波数応答はいわゆる2次系と呼ばれる図5のAのような形になる。このような特性を持つミラー11に対して、駆動電極13にステップ状の駆動電圧を印加すると、図2に示したような応答となる。ミラー11の機械特性があらかじめ分かっていれば、図5のBで示したような逆特性をもつ駆動電圧波形を駆動電極13に印加することで、理想的にはミラー11はステップ状の応答をとり、高速駆動が実現できる。実際には、図5の破線で示した逆特性の駆動電圧波形をそのまま印加すると、高周波領域でのゲインが高くなり、雑音などに敏感に反応してしまうため、高周波領域のゲインを下げるようなフィルタと組み合わせることになる。
所望の駆動電圧波形を本実施の形態のミラー制御装置14により発生するため、まずミラー11の周波数領域での機械特性の逆特性などを基に制御装置14で持つべき周波数特性をモデル化する。続いて、モデル化された特性の単位ステップ特性を周波数領域で求める。通常、ここまでのモデル化は連続時間モデルで行うので、続いてステップ応答特性を離散時間モデルに変換する。その際、時間間隔としては、駆動電圧信号列Y(i)の出力間隔を用いる。この離散時間モデルを時間領域に変換し、得られた時間応答列をミラー制御装置14の係数列a(i)として用いる。
以上の説明では、連続時間モデルを離散時間モデルに変換して係数列設計を行ったが、本実施の形態の制御装置14で用いる係数列a(i)の設計法はこれに限るものではなく、直接離散時間モデルでの設計や時間領域での設計など様々な方法を適用することができる。
係数列a(i)の設計の元となるミラー11の機械特性は、実際のミラー11の特性を計測して求める場合もあるが、設計寸法などから解析的に求める場合もある。係数列a(i)をミラー11の設計値より求めた場合、ミラー11の加工誤差などが原因となり実際の特性と差が生じ、例えば共振周波数が設計と実際とでずれてしますことがある。実際からずれた特性を元に係数列a(i)を設計した場合、ミラー11の所望の応答が得られなくなる。
ミラーアレイを制御する場合、個々のミラーで特性がばらつくことが考えられるが、所望の特性を得るために、1つ1つのミラーごとに係数列a(i)を設計することは非常に手間の掛かる作業になる。
ミラー11の機械特性の設計と実際とのずれは、駆動電圧信号列Y(i)の出力時間間隔を調整することで補正することができる。出力時間間隔を短くすることは、駆動電圧信号列Y(i)の周波数特性を高周波側にシフトし、また出力時間間隔を長くすることは駆動電圧信号列Y(i)の周波数特性を低周波側にシフトすることに相当する。したがって、ミラー11の機械特性の設計と実際のずれ、例えば共振周波数のずれの量および向きに応じて、駆動電圧信号列Y(i)の出力時間間隔を調整することで、ずれを補正することができる。
また、駆動電圧信号列Y(i)の出力時間間隔は一定である必要はなく、異なる時間間隔列で出力することもできる。その場合、駆動電圧信号列Y(i)の周波数特性の設計の自由度が増すと共に、例えば、電圧値の変化が大きいところの時間間隔を狭めることにより、出力電圧の精度を高めることもできる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態となるMEMSミラー装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、2軸回動ミラーの場合を例に挙げて説明する。ミラー51は、1対のトーションバネ52により可動枠53に連結されており、図中のx方向に回動可能である。可動枠53は、1対のトーションバネ54により基部56に連結されており、図中のy方向に回動可能である。ミラー51は、駆動電極55a〜55dへの適当な電圧印加により、x,yの2自由度方向に回動する。
このような複数の駆動電極55a〜55dによりミラー51を駆動する場合、ミラー制御装置57の内部には、駆動電極55a〜55dに対応してそれぞれ図1のミラー制御装置14と同様の制御部57a〜57dが設けられる。第1の実施の形態と同様に、制御部57a〜57aは、それぞれ外部から入力される駆動電圧指令値Vrefa〜Vrefdに応じて駆動電圧信号列Y(i)を生成し、対応する駆動電極55a〜55dに出力する。
駆動電極55aと55cは共にx方向のミラー回動に関わる電極であるため、制御部57aと57cで用いる係数列a(i)は同じ機械特性から設計することができ、制御部57aと57cに設定する係数列a(i)を共通にすることができる。同様に、駆動電極55bと55dは共にy方向のミラー回動に関わる電極であるため、制御部57bと57dで用いる係数列a(i)は同じ機械特性から設計することができ、制御部57bと57dに設定する係数列a(i)を共通にすることができる。
また、ミラー51のx方向およびy方向の両機械特性を考慮して係数列a(i)を設計することにより、制御部57a〜57dに設定する係数列a(i)をすべて共通にすることができる。係数列a(i)の共通化により制御装置を電極間で共有することができ、構成の単純化が実現できる。ミラーアレイを制御する場合には、各ミラー間で制御装置を共有することもでき、制御装置の負荷を減少させることもできる。
第1、第2の実施の形態において、ミラー制御装置14,57のうち駆動電圧信号列出力手段36を除く構成は、CPU、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって容易に実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って前述の処理を実行する。また、駆動電圧信号列出力手段36は、D/Aコンバータで容易に実現することができる。また、ミラー制御装置14,57を電気回路で実現しても構わない。
本発明は、MEMSミラー装置の制御技術に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態となるMEMSミラー装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるミラーの時間応答の1例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるミラー制御装置の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における駆動電圧信号列の1例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるミラーの機械特性の周波数応答を示す図である。 本発明の第2の実施の形態となるMEMSミラー装置の構成を示すブロック図である。 従来のMEMSミラー装置の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
11、51…ミラー、12…バネ、13、55a〜55d…駆動電極、14、57…ミラー制御装置、Vref、Vrefa〜Vrefd…駆動電圧指令値、52、54…トーションバネ、53…可動枠、56…基部、57a〜57d…制御部。

Claims (12)

  1. ミラーとこのミラーから離間して配置された駆動電極とを備えたミラー装置に対して、前記駆動電極に駆動電圧を印加することより前記ミラーの動きを制御するミラー制御装置であって、
    駆動電圧指令値を受け取る直前に出力していた駆動電圧値を記憶する駆動電圧値記憶手段と、
    複数の係数からなる所定の係数列を記憶する係数列記憶手段と、
    前記駆動電圧指令値と前記駆動電圧値記憶手段に記憶された駆動電圧値と前記係数列記憶手段に記憶された係数列とに基づいて、複数の駆動電圧値からなる駆動電圧信号列を生成する駆動電圧信号列生成手段と、
    この駆動電圧信号列生成手段によって生成された駆動電圧信号列の各駆動電圧値を前記駆動電極に順次出力する駆動電圧信号列出力手段とを有することを特徴とするミラー制御装置。
  2. 請求項1記載のミラー制御装置において、
    前記駆動電圧信号列生成手段は、前記駆動電圧指令値と前記駆動電圧値記憶手段に記憶された駆動電圧値との差分値を求め、この差分値と前記係数列の各係数とを順次乗算し、各乗算結果と前記駆動電圧値記憶手段に記憶された駆動電圧値とを順次加算して、この加算結果を前記駆動電圧信号列とすることを特徴とするミラー制御装置。
  3. 請求項1又は2記載のミラー制御装置において、
    前記駆動電圧信号列出力手段は、前記駆動電圧信号列の各駆動電圧値を等時間間隔で順次出力することを特徴とするミラー制御装置。
  4. 請求項1又は2記載のミラー制御装置において、
    前記駆動電圧信号列出力手段は、前記駆動電圧信号列の各駆動電圧値を一定でない時間間隔で順次出力することを特徴とするミラー制御装置。
  5. 請求項3又は4記載のミラー制御装置において、
    前記駆動電圧信号列の各駆動電圧値を出力する時間間隔は、前記ミラーの動特性に応じて予め設定されることを特徴とするミラー制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のミラー制御装置において、
    複数の前記駆動電極により1つの前記ミラーを駆動する場合、若しくはミラー毎に設けられた1つ又は複数の前記駆動電極により複数の前記ミラーを駆動する場合に、前記駆動電圧値記憶手段と前記駆動電圧信号列生成手段と前記駆動電圧信号列出力手段とを前記駆動電極毎に設け、各駆動電極への前記駆動電圧信号列を共通の前記係数列から生成することを特徴とするミラー制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のミラー制御装置において、
    前記ミラーが並進方向に駆動可能であることを特徴とするミラー制御装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のミラー制御装置において、
    前記ミラーが回動可能であることを特徴とするミラー制御装置。
  9. 請求項7又は8記載のミラー制御装置において、
    前記ミラー装置は、MEMSミラー装置であることを特徴とするミラー制御装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のミラー制御装置において、
    前記係数列は、前記ミラーの駆動電圧値に対する機械特性に応じて予め設定されることを特徴とするミラー制御装置。
  11. ミラーとこのミラーから離間して配置された駆動電極とを備えたミラー装置に対して、前記駆動電極に駆動電圧を印加することより前記ミラーの動きを制御するミラー制御方法であって、
    駆動電圧指令値を受け取る直前に出力していた駆動電圧値を記憶する記憶ステップと、
    前記駆動電圧指令値を受け取る受信ステップと、
    前記駆動電圧指令値と、直前に生成された駆動電圧信号列のうちの最後の駆動電圧値と、予め設定された複数の係数からなる所定の係数列とに基づいて、複数の駆動電圧値からなる駆動電圧信号列を生成する駆動電圧信号列生成ステップと、
    この駆動電圧信号列生成ステップによって生成された駆動電圧信号列の各駆動電圧値を前記駆動電極に順次出力する駆動電圧信号列出力ステップとからなることを特徴とするミラー制御方法。
  12. 請求項11記載のミラー制御方法において、
    前記駆動電圧信号列生成ステップは、前記駆動電圧指令値と前記記憶ステップで記憶された駆動電圧値との差分値を求め、この差分値と前記係数列の各係数とを順次乗算し、各乗算結果と前記記憶ステップで記憶された駆動電圧値とを順次加算して、この加算結果を前記駆動電圧信号列とすることを特徴とするミラー制御方法。
JP2005082728A 2005-03-22 2005-03-22 ミラー制御装置およびミラー制御方法 Active JP4589771B2 (ja)

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