JP2006266334A - 管固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 住宅等における二重床の床下に配管を敷設する際、住宅等をリフォームする時に騒音等が発生することなく、しかも施工作業性が良好であり、かつ使用状態での排水流下音の伝播を抑制できる管固定具を提供する。
【解決手段】 二重床床下空間に管を敷設する際に用いられる管固定具であって、該管固定具が、管保持材と該管保持材上方に重ねられた柔軟な発泡樹脂製弾性体からなる圧接材とからなり、管保持材で管を保持して管固定具を基盤に置き、管固定具が床と基盤とで挟まれた際、管が固定されると共に圧接材が床裏面に圧接されて管固定具が基盤上に固定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅や事務所等(以降、住宅等という)における二重床の床下に柔軟性を有する管を敷設する際、管を固定するために用いられる管固定具に関するものである。
従来から、ポリエチレン管、塩化ビニル樹脂管やこれらとアルミニウム等柔軟性を有する金属との複合管等の、柔軟性を有する管を敷設する際、管のたわみ防止や管自重支持、ウォーターハンマーによる管の振れを防止し、かつ常に一定の施工レベルを発揮できるよう、その管を動かないように管固定具で振れ止め固定される。
振れ止め固定する方法としては、一般的には、管にゴム板や発泡樹脂製のクッション材を巻き回してサドルバンドやUバンド又はUボルト等で止めることが行われる。
例えば、管固定具を用いた管の振れ止め支持の標準的な方法として、形鋼材等からなる振れ止め支持部材を基盤に固定し、この振れ止め支持部材に管をUバンド又はUボルト等で止める方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
この方法では、振れ止め支持部材を固定するために、コンクリート等の基盤にアンカーボルトやアンカホールを設けるので、施工時に大きな騒音が発生し、他階や他の部屋に聞こえるという問題がある。しかしながら、新築時においては、人は住んでいない状態であるので、施工中の騒音については、問題点として顧みられることはなかった。
更に、このような管固定具を用いた配管敷設構造では、管を振れ止め固定支持材に直接固定し、かつ振れ止め支持材がコンクリートスラブ等に直接固定されるので、管を流れる流体が発生する騒音が、コンクリートスラブ等を伝って、他階や他の部屋等へ響いてしまうといった問題があった。
また、振れ止め支持材を二重床等の床下空間に配置するには、基盤と床の間のスペースの限られた空間内で、振れ止め支持材の固定を行い、かつその振れ止め支持材に管を固定することを行わねばならず、しかも、管の配置高さを調節しなければならず、作業性が良好であるとは言い難いものであった。
一方、一般に住宅の躯体寿命は50年から100年以上あるが、内装については物理的またデザインの旧態化などのために、30年程度で抜本的なリフォームが必要となることが多い。更に、住人の家族構成や生活スタイルの変化による間取りや住宅設備の変更工事も含め、最近リフォーム工事が急激に増加してきた。これは初期の集合住宅のリフォーム時期の到来および住宅の使い勝手に対する消費者の関心の高まりが背景にある。
これらリフォームにおいては近隣住民対策としての静粛工法が重要であり、例えば、給水給湯配管工事における最も騒音を発生する工程としての、配管支持のためのコンクリートスラブへの固定錨等の打ち込み工程において発生する騒音の防止が大きな課題となっていた。
国土交通省大臣官房官庁営繕部設備課監修、「機械設備工事標準図」、平成13年度版、p.116−p.117
本発明は、住宅等における二重床の床下空間に配管を敷設する際、住宅等をリフォームする時に騒音等が発生することなく、しかも施工作業性が良好であり、かつ使用状態での排水流下音の伝播を抑制できる管固定具を提供することを目的としている。
請求項1記載の管固定具(発明1)は、裏面に凹部を有する床パネルと基盤とからなる二重床の床パネルと基盤との間の空間に管を敷設する際に用いられる管固定具であって、該管固定具が、発泡樹脂製弾性体からなる管保持材と該管保持材上方に重ねられ管保持材よりも変形復元性が大きい柔軟な発泡樹脂製弾性体からなる圧接材とからなり、管保持材で管を保持して管固定具を基盤に置き、管固定具が床と基盤とで挟まれた際、管が固定されると共に圧接材が床裏面に圧接されて管固定具が基盤上に固定されることを特徴とする。
請求項2記載の発明(発明2)は、管が管保持材と圧接材の間に配置され、管固定具が床と基盤とで挟まれた際、圧接材が管によって圧縮変形されて管保持材で管が保持されて固定されることを特徴とする発明1の管固定具である。
請求項3記載の発明(発明3)は、管保持材の高さ方向の途中に管収納部が設けられ、該管収納部に管が収納されて管保持材で管が保持されて固定されることを特徴とする発明1の管固定具である。
請求項4記載の発明(発明4)は、管保持材の側面から管収納部に達する直線状の切り込みが設けられ、該切り込みから管収納部に管を出し入れすることを特徴とする発明3の管固定具である。
請求項5記載の発明(発明5)は、圧接材上端部が、床裏面の凹部に嵌り込む形状とされていることを特徴とする発明1〜4のいずれかの管固定具である。
請求項6記載の発明(発明6)は、管保持材に保持された管が、基盤と床との間の空間に浮いた状態で保持されることを特徴とする発明1〜5のいずれかの管固定具である。
本発明の管固定具は、裏面に複数の凹部が形成された複数の床パネルを組み合わせてなる床が基盤上に貼設された二重床の、床パネルと基盤との間の空間に管を敷設する際に用いられる管固定具である。通常、この凹部は、床パネル裏面に設けられる複数の交差する突条即ち補強リブにより複数の凹部が形成されているものである。この二重床は、床パネルを所定の距離を空けて基盤上方に支持する床パネル支持具によって支持されて二重床とされているものである。
基盤は、木材、木材系圧縮成型ボード、コンクリート、アスファルト等が打設された基盤であり、二重床を構成する床パネルは、木粉、木チップ等の木質系材料と合成樹脂、セメント等の他の材料との複合材料を成型した板状のパネルである。この床パネルは、裏面に複数の交差する補強用の突条(リブ)が設けられて、そのリブにより複数の凹部が形成されている。
床パネルは、床パネルの基盤からの高さを変更して固定できる床パネル支持具によって、基盤上方に支持される。床パネル支持具は、基盤面に接するベースと床パネルを支承する基台と、ベースと基台とを連結しかつその距離を変更して固定可能なネジ棒とからなる。そして基台上端部は、床パネル裏面の凹部に嵌り込む形状とされている。
床パネル支持具は、例えば床パネルが矩形である場合は、床パネルの4隅部に配置されて床パネルを支持するようにされる場合もある。床パネル支持具の基台を大きくしてそれに上記リブと対応する溝を設け、該溝によって区切られた突部が床パネル4隅の凹部と嵌り込むようにされても良い。4枚の床パネルの突き合わせ部を1本の床パネル支持具で支持すれば、床パネル1枚毎に個々に床パネル支持具を用いるよりも使用本数を減らすことができるので、床下空間に、床パネル支持具による配管の障害が少なくなる上、コストが安価になる。
二重床下に配管されて固定される管は給水や給湯用に用いられる管であり、例えば、金属管や可撓性と弾力性を有する合成樹脂管等の加圧管である。例えば一例として、ポリエチレン管、塩化ビニル樹脂管、ポリエチレンとアルミニウム等の金属複合管等が挙げられる。
発明1の管固定具は、発泡樹脂製弾性体からなる管保持材と、管保持材よりも変形復元性が大きい柔軟な発泡樹脂製弾性体からなる圧接材とからなる。管保持材は、管を保持し管固定具が床基盤上に固定された時に管を固定する機能を有し、圧接材は、管保持材の上に重ねて用いられ、管固定具を基盤に固定する時に、床パネル裏面に圧接されて管固定具を固定する機能を有する。
管は、管保持材と圧接材との間に保持されても、管保持材の高さ方向の途中に保持されても構わない。また、圧接材上端部は、少なくとも上記床パネルの裏面の補強リブの複数に同時にかかる大きさ、又は床裏面の凹部に嵌り込む形状とされる。
管保持材は、管固定具が床と基盤とで挟まれて固定された時に、管底面が基盤と接触せず、かつ圧接材が十分に床パネルに圧接されて固定できるように、変形回復力を有する柔軟な発泡樹脂製弾性体であることが必要である。
管保持材は、実際に配管施工される場合には、基盤と床パネルとの間で圧縮される場合が多いので、底面が基盤と滑らない程度の接触面積を有するようにされることが望ましい。例えば、その形状としては、直方体形状等が加工が容易なことや材料取りの有利なこと等から多用される。
また、リフォーム時に、床パネルを外せば圧接材と管保持材との形状が回復して、管の固定が解放されなければならない。従って、管保持材としては、例えば一例として、架橋ポリエチレン発泡体、ポリウレタン発泡体、発泡ゴム等が挙げられる。
また、圧接材としては、管保持材より形状回復性が大きい柔軟な発泡樹脂製弾性体であれば良く、例えば一例として、管保持材と同様の材料の高倍率発泡体などが挙げられる。管保持材と圧接材とは、変形回復力が異なっていれば、同じ原料から得られたものであっても異なる原料から得られたものであっても構わないことはいうまでもない。
圧接材は、その上面が、床パネル裏面の補強リブの、少なくとも2以上の補強リブに当たる寸法とされる。又、その厚さは、補強リブの床パネル裏面からの突設高さより大きくされていなければならない。即ち、圧接材は、管固定具が基盤と床との間に挟まれて固定される時に、床パネル裏面のリブに沿って強く圧縮変形される。それゆえ、その変形が他所に及ばないために、圧接材だけでその変形を吸収できるだけの厚さが必要となるからである。
管保持材上に、管保持材よりも変形復元性に富んだ柔軟な弾性体が重ねられているので、該圧接材は、管固定具を床下に配置して固定する際、床パネル裏面の凹部を構成する少なくとも2以上の複数の補強リブ等にあたって大きく変形する。即ち、圧接材は、少なくとも2以上の補強リブにあたって食い込むように変形するので、管固定具は基盤上に確実に固定できる。即ち、管固定具の位置合わせ作業が容易となる。
この場合は、下方の比較的硬質な発泡樹脂製弾性体からなる管保持材は、管固定具が上下方向から圧縮を受けても変形量が少なくなる。それ故、例えば硬質ウレタン樹脂発泡体、フェノール樹脂発泡体等のような、座屈する性質を有する発泡体であっても構わない。
発明2の管固定具は、発明1の管固定具において、管が管保持材と圧接材の間に配置されて管固定具が床と基盤とで挟まれた際、圧接材が管によって圧縮変形されて管保持材で管が保持されて固定される。従って、配管施工は、管保持材に任意の角度で管を載せてその上に圧接材を載せ、これを床と基盤の間に挟んで圧縮するだけであり、施工時にアンカーホールを穿つ必要がないので騒音が発生せず、任意の配管方向に容易に管が配管することができる。またリフォーム時にも、床を外すだけで圧接材の圧縮が緩み、管の固定が解放されるので騒音を発生することなく容易に配管の方向替えができる。
従って、この管保持材においては、必ずしも、管保持材に管を配置するための管収納部を設ける必要はない。即ち、管収納部のない管保持材に管を配置してその上に圧接材を重ねたら、管太さだけ圧接材の上端部が上がり、管固定具の見かけの厚さが大きくなる。この状態の管固定具を二重床の床下空間に配置して固定すれば、管固定具は床と基盤との間で圧縮され、管保持材が管によって変形する。しかしながら、管に接する圧接材が、変形回復性に優れた柔軟な弾性体であるので、これが大きく変形して管を保持する。
管に接する圧接材が、下方に位置する管保持材よりも柔軟であるので、上方の圧接材が大きく変形しても、それより比較的硬質な下方の管保持材はあまり変形しない。それ故、下側に位置する管保持材は、座屈する性質を有する発泡体であって構わない。
発明3の管固定具は、発明1の管固定具において、管保持材の高さ方向の途中に管収納部が設けられ、該管収納部に管が収納されて管保持材で管が保持されて固定される。従って、管収納部は、予め、管の外径や配管方向に応じて設けておくことが好ましい。
管保持材に設けられる管収納部は、そこに挿通される管が基盤上方に保持されるようにするため、管保持材の高さ方向の途中に設けられる。また、管収納部の形状は管が収納できれば特に限定されず、円形、四角形、六角形、八角形など任意の形状とされれば良い。
管収納部の高さ又は幅は、挿通される管の外径と同じかやや小さくされる。従って、管収納部に挿通された管は、少なくとも直径方向の2方向が管保持材に接触するか、管保持材によって押さえ付けられることになり、配管後に管が移動することなくよく固定されることになる。しかしながら、高さ方向がやや小さく、かつ横方向にややゆとりがあれば、管固定具の配置位置が横方法に若干ずれても、管が管収納部内で横方向に移動可能となるので、高さ方向をやや小さくする方が好ましい。
管収納部の数は、配管される管の本数によって必要な個数だけ設けられれば良く、特に限定されない。なお、一つの管収納部に複数の管を挿通することは、管同士が接触して騒音を発生する虞があるのでさけた方が良い。又、管収納部の大きさも、配管される管の外径が異なっていれば、状況に応じて適宜変更して決められれば良い。
発明4の管固定具は、発明3の管固定具において、管保持材の側面から管収納部に達する直線状の切り込みが設けられ、該切り込みから管収納部に管を出し入れする。 従って、管の着脱時は、この切り込みを開いて、この切り込みから管を管収納部に着脱することができる。この作業を行う場合は切り込みを広げるので、管保持材は座屈する性質を有する材料は不適当であり、柔軟な発泡体であることが好ましい。
発明5の管固定具は、発明1〜4のいずれかの管固定具において、圧接材上端部が、床裏面の凹部に嵌り込む形状とされている。従って、管を管保持材に保持後、管固定具の圧接材上端部を床パネル裏面の凹部に正しく位置合わせして床パネルを貼設すると、管固定具は、凹部位置からずれずに固定される。
それゆえ、この場合では、必ずしも圧接材が大きく変形する必要がないので、圧接材として、変形回復力が大きい柔軟な発泡樹脂製弾性材を用いず、管保持材と同じ発泡樹脂製弾性体を用いても良い。但し、圧接材として管保持材と同程度の変形回復力を持つ発泡樹脂製弾性体を用いる場合は、管保持材に管収納部を設けることが必要となる。
発明6の管固定具においては、管保持材同士の間に配置された管が、基盤と床との間の空間に浮いた状態で保持される。即ち、即ち、管は管下面と基盤との間に管保持材があるので、管保持材で保持された管の底面高さは、基盤上方に保持されることになる。例えば、管保持材に管収納部が設けてあれば、管固定具が床と基盤との間で強い力で圧縮されるように押し付けられても、管が管収納部に収納されていれば、下方の管保持材は管が基盤に接触するまで潰れて変形することがないので、管は基盤に触れず、二重床の床下空間に浮いた状態で保持される。
又、圧接材と管保持材との間に管が配置されていると、管固定具が強く圧縮されも、柔軟な発泡樹脂製弾性体である圧接材が大きく変形するので、管下方の管保持材の変形が少なくなり、管は基盤に触れず、二重床の床下空間に浮いた状態で保持される。
発明1〜6の管固定具を用いて配管を敷設する方法は、例えば一例として、管保持材と圧接材との間に管を配置し、管固定具を二重床の床下空間の適当な箇所に置いて床を貼設すると、圧接材上面が床パネル裏面の補強リブに当たって強く圧縮され大きく変形する。圧接材の変形によって管が管保持材で保持され、同時に管固定具が床と基盤の間に固定される。圧接材は、大きく変形して床パネル裏面の補強リブ及び補強リブにより構成される凹部と、無理嵌めの状態となって管固定具が固定されるので、位置あわせをしなくても管固定具を任意の位置に確実に固定でき、固定作業がやり易くなる。
管保持材の管収納部が設けられている場合では、管が配管方向になるように管収納部に管を収納してから、床下空間に管固定具を置き、同様にして床を貼設すると、管が確実に固定できる。
又、管固定具の上端部が床パネル裏面の凹部に嵌る形状とされている場合では、管保持具に管を保持させてから、床パネル裏面の凹部位置に管固定具を配置し、床を貼設すれば良い。
発明1の管固定具においては、管固定具が、発泡樹脂製弾性体からなる管保持材と該管保持材上方に重ねられ管保持材よりも変形復元性が大きい柔軟な発泡樹脂製弾性体からなる圧接材とからなり、管保持材で管を保持して管固定具を基盤に置き、管固定具が二重床の床と基盤とで挟まれた際、管が固定されると共に圧接材が床裏面に圧接されて管固定具が基盤上に固定されるので、新設時でもリフォーム時でも基盤にアンカーホール等を穿孔する必要がなく、騒音が発生しない。しかも、配管施工時又は後日リフォーム等によって配管の配置替えが必要な時でも、床を外すだけで管固定具の固定が解放されると同時に管の保持が解放されるので、配管の方向変更が容易である。
発明2においては、管が管保持材と圧接材の間に配置され、管固定具が床と基盤とで挟まれた際、圧接材が管によって圧縮変形されて管保持材で管が保持されて固定されるので、半の配管方向を任意の方向にすることができ、後日リフォーム等によって配管の配置替えが必要な時でも、床を外すだけで管固定具の固定が解放されると同時に管の保持が解放されるので、配管の方向変更が任意にでき、且つ管が二重床の床下空間に浮いた状態で保持されるうえ、作業が容易で騒音も発生しない。
発明3においては、管保持材の高さ方向の途中に管収納部が設けられ、該管収納部に管が収納されて管保持材で管が保持されて固定されるので、新設時でもリフォーム時でも、管が確実に保持でき、且つ管が二重床の床下空間に浮いた状態で保持されるうえ、作業時に騒音が発生しない。
発明4においては、管保持材の側面から管収納部に達する直線状の切り込みが設けられ、該切り込みから管収納部に管を出し入れするので、新設時でもリフォーム時でも管の着脱が容易で、且つ管が二重床の床下空間に浮いた状態で保持されるうえ、騒音が発生しない。
発明5においては、圧接材上端部が、床裏面の凹部に嵌り込む形状とされているので、管固定具が、床下空間の所定の位置からずれずに、床下空間に浮いた状態で固定される。
請求項6記載の発明(発明6)は、管保持材に保持された管が、基盤と床との間の空間に浮いた状態で保持されるので、管を流れる流体の騒音や、管自体の振動等による騒音が基盤や床パネルに伝わり難く、騒音が発生しない。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は管が管保持部と圧接材との間に保持されて床下に固定された管固定具の一例の断面図である。図2は管が管保持部に設けられた管収納部に保持されて床下に固定された管固定具の一例の断面図である。
図1において、管固定具1は、発泡樹脂製弾性体からなる管保持材2と、該管保持材2上方に重ねられ管保持材2よりも変形復元性が大きい柔軟な発泡樹脂製弾性体からなる圧接材3とからなる。
圧接材3が管保持材2の上に重ねられ、管保持材2の上に管Pが配置されてその上に圧接材3が被せられるので、管Pを配置された管固定具1の見かけの高さは、管の外径だけ高くなる。この管を配置された状態の管固定具1を、基盤Bの所定位置に置き、床パネル10を貼設すると、圧接材3が床10裏面と基盤Bとの間で圧縮されて管固定具1が基盤B上に固定される。同時に、圧接材3は管保持材2との間に置かれた管Pによって圧縮されて変形して、管Pが管保持材2と圧接材3とで挟まれて管Pが管保持材2に保持される。
圧接材3の上端面31は、床パネル10の裏面の複数の補強リブ101、102・・にあたる大きさとされているので、管固定具1が床パネル10と基盤Bとの間に固定されると、圧接材3は管Pにより大きく変形するが、管保持材2は管Pにより少ししか変形しない。従って、管Pの底面と基盤Bの間には少し変形された管保持材1があり、管Pは基盤に接触せず床下空間に浮いた状態で保持される。
管固定具1全体の高さは、床下空間の高さによって適宜変更して決められる。
その高さは、床下空間の高さや配管される管P1、P2、・・の外径によって適宜変更して決められれば良い。例えば、本例においては、床下空間の高さが略(管保持材2の高さ+圧接材3の高さ×1/2)程度となるように、管保持材2と圧接材3とのそれぞれの高さを設定してある。管固定具1上端面の長辺は、床パネル10裏面の補強リブ101の間隔よりも大きくなるようにされ、複数の補強リブ101、102、・・にかかるようにされている。
本例の管保持材2は、圧接材3よりも多少硬質な発泡樹脂製弾性体であり、例えば一例として、架橋ポリエチレン発泡体(積水化学工業社製#3000、見かけ密度33kg/m、JIS K6767による圧縮応力44kPa、同伸び215%)である。圧接材3は、上記管保持材2よりも大きく変形可能で、且つ変形回復力が大きい発泡樹脂製弾性体である。例えば一例として、オプセルLC−300#1(三和化工(株)社製ポリエチレン発泡体、見かけ密度24kg/m、JIS K6767による25%圧縮応力5kPa、同伸び212%)等が好適に用いられる。
図2においては、管保持材2の高さ方向の途中に管収納部21が設けられ、管Pはその管収納部21に収納されて配管される。管保持材2の管収納部21に管Pが配置され、圧接材3が管保持材2の上に重ねられるので、管Pを配置された管固定具1の見かけの高さは、管Pを配置する前と略同じかわずかに高いだけである。
図3は、図2の管固定具において、(a)は管収納部が矩形であるものの一例の断面図、(b)は管収納部が円形であるものの一例の断面図である。
管収納部21は、管保持材2の高さ方向の途中であればどの高さに設けられても構わない。また、管収納部21に収納される管Pは複数本であっても構わない。また、その形状は円形であっても矩形又は多角形であって良く、管収納部21の差し渡し内寸は、管収納部21に収納される管P1、P2、・・の外径と同じか、小さくなるようにされていれば良い。この寸法とされていると、管固定具1が床下空間に固定されたとき、管Pが管保持材2によって軽く挟まれるので、確実に管が保持される。
管収納部21の幅は、管Pの外径同じかやや広くされていると良い。即ち、リフォーム時に床パネル10を外して管Pの保持を解放した際、管収納部21の中で管Pが比較的自由に方向を変えることができるので、配管方向の変更が容易となる。
図4は、管Pを管収納部21に着脱するために、管保持材2の側面から管収納部21に達する直線状の切り込み22が設けられた一例である。切り込み22は、図3(a)〜図3(c)に示されるように、管収納部21のどの位置に設けられていても良い。いずれも、この切り込み22を開閉して管収納部21に管Pを着脱するので、切り込みのない側の管保持材2は屈曲を受ける。従って管保持材2は屈曲に耐える材料である必要があり、座屈し易い材料を用いることは避けるほうが好ましい。
管保持材2を、管収納部21位置で切り離して上下方向に分割し、一外側の分割部を蝶番状に開閉可能に補強布等で連結しても良い。この場合であれば、管保持材2は開閉による変形を受けないので、座屈し易い材料であっても良いが、管収納部は管を圧迫しない寸法にされることが必要である。
図5は発明5の管固定具の一例であり、(a)は管保持材と圧接材との間に管が保持された管固定具の一例の断面図、(b)は管保持材の高さ方向の途中に管が保持されている管固定具の一例の断面図である。管保持材2上部には圧縮変形量が大きい柔軟な発泡樹脂製弾性体である圧接材3が設けられ、その圧接材3の上端部31の形状が、床パネル10(図 参照)裏面の凹部101に嵌り込む形状とされている。本例では、凹部110が、縦横に交わる複数の補強リブ101、102、・・によって構成される矩形の凹部110とされているので、管保持材2も、上端部断面が矩形の直方体形状に切り出されている。
床貼設時には、管Pを管保持材2に保持して、管固定具1を床パネル10裏面の凹部110に嵌り込む位置になるように、基盤Bの所定位置に置き床wp被せて懇声伊具を固定する。圧接材3上端部が床パネル10裏面の凹部110に嵌り込んでいるので、管固定具1は多少の振動等では動かず確実な固定ができる。
上記発明1〜5のいずれの管固定具においても、圧接材3の上端面31は、床パネル10の裏面の複数の補強リブ101、102・・にあたる大きさとされているので、管固定具1が床パネル10と基盤Bとの間に固定されると、圧接材3は管Pにより大きく変形するが、管保持材2は管Pにより少ししか変形しない。従って、管Pの底面と基盤Bの間には少し変形された管保持材1があり、管Pは基盤に接触せず床下空間に浮いた状態で保持される。それゆえ、管を流れる流体の騒音や管自体の振動による騒音は、基盤や床パネルに伝達されず、騒音が発生し難い。
管が管保持部と圧接材との間に保持されて床下に固定された管固定具の一例の断面図である。 管が管保持部に設けられた管収納部に保持されて床下に固定された管固定具の一例の断面図である。 図2の管固定具において、(a)は管収納部が矩形であるものの一例の断面図、(b)は管収納部が円形であるものの一例の断面図である。 管保持材の側面から管収納部に達する直線状の切り込みが設けられた一例であり、(a)は切り込みが管収納部の上部に設けられた一例の断面図、(b)は切り込みが管収納部の中程に設けられた一例の断面図、(c)は切り込みが管収納部の下部に設けられた一例の断面図である。 圧接材上端部が床パネル裏面の凹部に嵌り込む形状とされた管固定具の一例であり、(a)は管保持材と圧接材との間に管が保持された管固定具の一例の断面図、(b)は管保持材の高さ方向の途中に管が保持されている管固定具の一例の断面図である。
符号の説明
1 管固定具
2 管保持材
21管収納部
22 切り込み
3 圧接材
31 圧接材上端面
10 床(床パネル)
101、102、・・ 床パネル裏面の補強リブ
110 床パネル裏面の凹部
B 基盤
P1、P2、・・ 管

Claims (6)

  1. 裏面に凹部を有する床パネルと基盤とからなる二重床の床パネルと基盤との間の空間に管を敷設する際に用いられる管固定具であって、
    該管固定具が、発泡樹脂製弾性体からなる管保持材と該管保持材上方に重ねられ管保持材よりも変形復元性が大きい柔軟な発泡樹脂製弾性体からなる圧接材とからなり、管保持材で管を保持して管固定具を基盤に置き、管固定具が床と基盤とで挟まれた際、管が固定されると共に圧接材が床裏面に圧接されて管固定具が基盤上に固定されることを特徴とする管固定具。
  2. 管が、管保持材と圧接材の間に配置され、管固定具が床と基盤とで挟まれた際、圧接材が管によって圧縮変形されて管保持材で管が保持されて固定されることを特徴とする請求項1記載の管固定具。
  3. 管保持材の高さ方向の途中に管収納部が設けられ、該管収納部に管が収納されて管保持材で管が保持されて固定されることを特徴とする請求項1記載の管固定具。
  4. 管保持材の側面から管収納部に達する直線状の切り込みが設けられ、該切り込みから管収納部に管を出し入れすることを特徴とする請求項3記載の管固定具。
  5. 圧接材上端部が床裏面の凹部に嵌り込む形状とされていることを特徴とする請求項1から請求項4記載のいずれかの管固定具。
  6. 管保持材に保持された管が、基盤と床との間の空間に浮いた状態で保持されることを特徴とする請求項1から請求項5記載のいずれかの管固定具。
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