JP2006266114A - 熱交換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンデンサとラジエータを対面配置した際にラジエータからのコンデンサの加熱を抑制することにより、エアコンOFF時の冷却ファンの作動を防止する。
【解決手段】並列に配置された複数のチューブ22,32と、隣り合うチューブ22,32の間に狭持されたアウターフィン23,33とからなる熱交換部20,30と、これらチューブの両端に連通接続されたヘッダタンク21,31とを備え、チューブ22,32とヘッダタンク21,31内を熱交換媒体が流通する熱交換器2,3を複数備え、熱交換部20,30を通過する空気の方向に沿ってこれら熱交換器2,3が熱交換可能に近接配置された熱交換装置の最も風上側に配置される熱交換器2の熱交換部20を凝縮部24と過冷却部25とから構成し、凝縮部24の風下側に他の熱交換器3を配置する。
【選択図】図1
【解決手段】並列に配置された複数のチューブ22,32と、隣り合うチューブ22,32の間に狭持されたアウターフィン23,33とからなる熱交換部20,30と、これらチューブの両端に連通接続されたヘッダタンク21,31とを備え、チューブ22,32とヘッダタンク21,31内を熱交換媒体が流通する熱交換器2,3を複数備え、熱交換部20,30を通過する空気の方向に沿ってこれら熱交換器2,3が熱交換可能に近接配置された熱交換装置の最も風上側に配置される熱交換器2の熱交換部20を凝縮部24と過冷却部25とから構成し、凝縮部24の風下側に他の熱交換器3を配置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用冷凍サイクルのコンデンサ等の放熱器と、車両用ラジエータとからなる熱交換装置に関する。
自動車においては、水冷エンジン内を循環する冷却水を冷却するラジエータと、冷凍サイクル内を循環する冷媒を冷却するするコンデンサとが対面するように配置されている。ラジエータは、運転中に冷却水温度が所定の温度(例えば、105℃)以下となるように走行風、および冷却ファンによる強制風によって冷却される。一方、コンデンサ内を循環する冷媒は、車室内の温度を調節するために利用されるため、冷却水よりも低い温度にする必要がある。このため、コンデンサはラジエータよりも走行風、および強制風の上流側に配置される。また、冷却ファンは走行風におけるラジエータの下流側に配置される。
以上のような配置からなる熱交換装置において、近年、省スペース等の要請により、コンデンサとラジエータとの間隔を小さくすることがなされているとともに、コンデンサとラジエータとをアウターフィンによって連結することによりこれらを一体化することもなされている。
特開2001−90538号公報
上述したようにコンデンサとラジエータとを接近させて配置した場合には、ラジエータの輻射熱によってコンデンサが加熱され易く、コンデンサが加熱されることによりコンデンサ内の冷媒が加熱され、コンデンサ内の圧力を下げるために車載のエアコンがOFFの場合であっても冷却ファンが作動する。このため、電力消費量が多くなる問題を有している。特に、コンデンサとラジエータとを一体化した一体型のものでは、アウターフィンを介して熱がコンデンサに伝えられるため、この現象がさらに顕著に現れている。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、コンデンサとラジエータとを近接して配置したり、コンデンサとラジエータとを一体化した構造であっても、冷却ファンの作動を少なくして電力消費を低減させることが可能な熱交換装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の熱交換装置は、並列に配置された複数のチューブと、隣り合う該チューブの間に狭持されたアウターフィンとからなる熱交換部と、これらチューブの両端に連通接続されたヘッダタンクとを備え、該チューブと該ヘッダタンク内を熱交換媒体が流通する熱交換器を複数備え、熱交換部を通過する空気流の流れに沿ってこれら熱交換器が熱交換可能に近接配置された熱交換装置であって、最も風上側に配置される熱交換器の前記熱交換部が凝縮部と過冷却部とから構成され、該凝縮部の風下側に他の熱交換器が配置されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の熱交換装置であって、過冷却部を通過した空気流が風下側熱交換器をバイパスするバイパス通路が設けられたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の熱交換装置であって、前記凝縮部と前記過冷却部との境界部から前記風下側熱交換器の前記バイパス通路側縁部に向かって延設される仕切板が設けられたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、並列に配置された複数のチューブと、隣り合う該チューブの間に狭持されたアウターフィンとからなる熱交換部と、これらチューブの両端に連通接続されたヘッダタンクとを備え、該チューブと該ヘッダタンク内を熱交換媒体が流通する熱交換器を複数備え、熱交換部を通過する空気流の方向に沿ってこれら熱交換器がアウターフィンを共有することで一体的に組付けられた熱交換装置であって、最も風上側に配置される熱交換器の熱交換部が凝縮部と過冷却部とから構成され、該凝縮部と風下側熱交換器とがアウターフィンを共有することで一体的に組付けられたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、並列に配置された複数のチューブと、隣り合う該チューブの間に狭持されたアウターフィンとからなる熱交換部と、これらチューブの両端に連通接続されたヘッダタンクとを備え、該チューブと該ヘッダタンク内を熱交換媒体が流通する熱交換器を複数備え、熱交換部を通過する空気流の方向に沿ってこれら熱交換器がアウターフィンを共有することで一体的に組付けられた熱交換装置であって、最も風上側に配置される熱交換器の熱交換部が凝縮部と過冷却部とから構成され、風下側熱交換器の該過冷却部と対面する領域に流入する前記熱交換媒体の流量を制限する冷却水流量制限手段が設けられたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の熱交換装置であって、前記冷却水流量制限手段は、前記風下側熱交換器の該過冷却部と対面する前記領域の前記ヘッダタンク内に熱交換媒体の流れを制限するように配置された邪魔板であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5、または請求項6のいずれかに記載の熱交換装置であって、前記冷却水流量制限手段は、風下側熱交換器における過冷却部と対面する前記領域よりも上方に配置された冷却水出口であることを特徴とする。
請求項1〜3記載の発明によれば、放熱器の過冷却部がラジエータと対面しない構造となっているため、ラジエータの輻射熱によって過冷却部が加熱されることを抑制することができる。これにより、放熱器による冷媒の冷却を確実に行うことができるため、エアコンOFF時における冷却ファンの作動を防止することができ、電力消費を低減させることができる。
請求項4記載の発明によれば、放熱器の過冷却部とラジエータとがアウターフィンによって連結されていないため、放熱器とラジエータとを一体化した構造であっても、ラジエータの熱が放熱器の過冷却部に伝達されることを抑制することができ、エアコンOFF時における冷却ファンの作動を防止することができ、電力消費を低減させることができる。
請求項5〜7記載の発明によれば、ラジエータにおける過冷却部との対面部分に、冷却水の流量を制限する冷却水流量制限手段が設けられたため、放熱器とラジエータとを一体化した構造であっても、ラジエータの熱が放熱器の過冷却部に伝達されることを抑制することができ、エアコンOFF時における冷却ファンの作動を防止することができ、電力消費を低減させることができる。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態における熱交換装置であり、図2はその概略を示す側面図である。
図1は本発明の第1実施形態における熱交換装置であり、図2はその概略を示す側面図である。
この実施形態の熱交換装置1は、複数の熱交換器としてのコンデンサ2、およびラジエータ3と、送風機としての冷却ファン4とを備えており、コンデンサ2とラジエータ3とが対面するように配置されている。この実施形態において、コンデンサ2とラジエータ3とは接近して配置されている。
コンデンサ2は、冷凍サイクル内を循環する冷媒と空気との間で熱交換をして冷媒を冷却する。ラジエータ3は、所謂水冷エンジン内を循環する冷却水と空気との間で熱交換をして冷却水を冷却する。
エンジンルーム内において、コンデンサ2が空気流の最も上流側に配置され、ラジエータ3はコンデンサ2よりも空気流の下流側に配置される。冷却ファン4はラジエータ3のさらに下流側に配置されており、回転駆動されることによりコンデンサ2からラジエータ3に抜ける空気流を生成する。この空気流はコンデンサ2を通過して上述した冷媒の冷却を行った後、ラジエータ3を通過して上述した冷却水の冷却を行う。
コンデンサ2は、図1に示すように、パイプ状となって上下方向に延びる左右のヘッダタンク21,21と、左右のヘッダタンク21,21の間を横方向に延びてヘッダタンク21,21を連結する複数のチューブ22と、上下で隣接したチューブ22の間に配設されて冷媒と空気との熱交換を促進するアウターフィン23とを備えている。
コンデンサ2におけるこれらのチューブ22、およびアウターフィン23からなる熱交換部20は、上部が凝縮部24となっており、下部が過冷却部25となっている。過冷却部25は図1(a)における一点鎖線よりも下側の部分であり、一点鎖線よりも上側の部分が凝縮部24である。これらの凝縮部24、および過冷却部25は、気液分離部26を介して連結されている。
気液分離部26は凝縮部24の下流側と過冷却部25の上流側とを連結するように設けられるものであり、左側のヘッダタンク21に沿って立設されるように配置されている。この気液分離部26は、冷凍サイクルを循環する冷媒を貯液すると共に、気液分離を行うものである。すなわち、凝縮部24から気液分離部26に冷媒が導入されると、気液分離部26内で気液分離が行われ、分離された液相冷媒が過冷却部25に供給される。
この実施形態におけるコンデンサ2では、凝縮部24が上下3段に分割されており、右側のヘッダタンク21の上部には冷媒入口21aが取り付けられると共に、同タンク21の下部には冷媒出口21bが取り付けられている。冷媒は、冷媒入口21aから右側のヘッダタンク21に導入された後、破線矢印で示すように上下3段の凝縮部24を流動した後、気液分離部26に入って気液分離され、その後、過冷却部25に導入されて過冷却され冷媒出口21bから排出される。
ラジエータ3は、上下方向に延びる左右のヘッダタンク31,31と、左右のヘッダタンク31,31の間を横方向に連結するチューブ32(図7参照)と、チューブの間に配設されたアウターフィン33(図7参照)とを備えている。一方のヘッダタンク31の上部には冷却水入口31aが設けられ、他方のヘッダタンク31の下部には冷却水出口31bが設けられている。また、ラジエータ3は、エンジンの冷却水が冷却水入口31aから導入され、チューブを通過する際に、チューブ32とアウターフィン33からなる熱交換部30で空気流と熱交換することにより冷却水が冷却され、冷却水出口31bから排出されてエンジンに戻される。
冷却ファン4は、図2に示すようにラジエータ3の空気流下流側に配置され、回転駆動することにより図2の矢印で示すコンデンサ2からラジエータ3に抜ける空気流を生成する。
以上の構造において、コンデンサ2とラジエータ3とは輻射熱による熱交換が可能に熱交換部20,30同士が対面して近接配置されているが、コンデンサ2の過冷却部25はラジエータ3の熱交換部30とは対面しない構造となっている。すなわち、コンデンサ2の凝縮部24はラジエータ3の熱交換部30と対面しているが、過冷却部25はラジエータ3の下部よりも下方に突設されており、過冷却部25はラジエータ3とは対面しない位置に配置されている。
このような構成とすることにより、ラジエータ3の輻射熱によって過冷却部25が加熱されることを抑制することができる。このため、コンデンサ2による冷媒の冷却を確実に行うことができ、エアコンOFF時における冷却ファン4の作動を防止することができ、電力消費を低減させることができる。
[第2実施形態]
図3は本発明の第2実施形態を示す。この実施形態においても、コンデンサ2が空気流の上流側に配置され、ラジエータ3が下流側に配置され、ラジエータ3の下流側に冷却ファン4が配置されている。また、コンデンサ2とラジエータ3とは輻射熱による熱交換が可能に対面するように近接配置されるが、過冷却部25はラジエータ3と対面しないように構成されている。
図3は本発明の第2実施形態を示す。この実施形態においても、コンデンサ2が空気流の上流側に配置され、ラジエータ3が下流側に配置され、ラジエータ3の下流側に冷却ファン4が配置されている。また、コンデンサ2とラジエータ3とは輻射熱による熱交換が可能に対面するように近接配置されるが、過冷却部25はラジエータ3と対面しないように構成されている。
これに加えて、ラジエータ3の下方にはバイパス通路41が設けられている。バイパス通路41はラジエータ3における過冷却部25と対面部分にガイド板42を配置することにより形成されるものであり、ガイド板42は過冷却部25を通過した空気をラジエータ3に導くことなくラジエータ3をバイパスするように案内する。
このようなバイパス通路41を形成した構造では、コンデンサ2の過冷却部25を通過した空気がラジエータ3の下部に留まることなく、ラジエータ3をバイパスして通過する。このため、ラジエータ3の輻射熱が過冷却部25に伝達することなく、ラジエータ3による過冷却部25の加熱を抑制することができ、エアコンOFF時の冷却ファン4の作動を防止することができる。
[第3実施形態]
図4は本発明の第3実施形態を示す。この実施形態においても、コンデンサ2が空気流の上流側に配置され、ラジエータ3が下流側に配置され、ラジエータ3の下流側に冷却ファン4が配置されている。また、コンデンサ2とラジエータ3とは輻射熱による熱交換が可能に対面するように近接配置されるが、過冷却部25はラジエータ3と対面しないように構成されている。
図4は本発明の第3実施形態を示す。この実施形態においても、コンデンサ2が空気流の上流側に配置され、ラジエータ3が下流側に配置され、ラジエータ3の下流側に冷却ファン4が配置されている。また、コンデンサ2とラジエータ3とは輻射熱による熱交換が可能に対面するように近接配置されるが、過冷却部25はラジエータ3と対面しないように構成されている。
これに加えて、この実施形態では、過冷却部25を通過した空気がラジエータ3側に流れることを制限する空気流制限手段が設けられている。空気流制限手段は、コンデンサ2の過冷却部25の上端部と、ラジエータ3の下端部とを連結する仕切板45により構成されるものである。仕切板45はコンデンサ2の過冷却部25の下流側をラジエータ3と遮断するように作用する。これにより、過冷却部25を通過した空気は、ラジエータ3側に流れることがない。従って、ラジエータ3の輻射熱が過冷却部25に伝達することがなく、ラジエータ3による過冷却部25の加熱を抑制することかできる。
[第4実施形態]
図5は本発明の第4実施形態を示す。この実施形態では、第1実施形態の構造に加えてラジエータ3の下部に遮蔽板46が配置されている。遮蔽板46はコンデンサ2の過冷却部25に対応した位置となるようにラジエータ3の下部に配置されており、過冷却部25を通過した空気流47が増速されてラジエータ3の方向に流れるように作用する。これにより、過冷却部25の下流側に空気が留まることがなく、空気の対流等によってラジエータ3の熱が過冷却部25に伝達することがなくなる。従って、ラジエータ3による過冷却部25の加熱を抑制することができ、エアコンOFF時の冷却ファンの作動を防止することができる。
図5は本発明の第4実施形態を示す。この実施形態では、第1実施形態の構造に加えてラジエータ3の下部に遮蔽板46が配置されている。遮蔽板46はコンデンサ2の過冷却部25に対応した位置となるようにラジエータ3の下部に配置されており、過冷却部25を通過した空気流47が増速されてラジエータ3の方向に流れるように作用する。これにより、過冷却部25の下流側に空気が留まることがなく、空気の対流等によってラジエータ3の熱が過冷却部25に伝達することがなくなる。従って、ラジエータ3による過冷却部25の加熱を抑制することができ、エアコンOFF時の冷却ファンの作動を防止することができる。
[第5実施形態]
図6は本発明の第5実施形態を示す。この実施形態では、コンデンサ2とラジエータ3とがアウターフィン51によって一体的に組付けられた構造となっている。この場合においても、コンデンサ2が空気流の上流側に配置され、ラジエータ3が空気流の下流側に配置され、ラジエータ3の下流側に冷却ファン4が配置される。コンデンサ2は図1と同様に、凝縮部24、過冷却部25、および気液分離部26を有している。またコンデンサ2とラジエータ3とは対面するように配置されている。
図6は本発明の第5実施形態を示す。この実施形態では、コンデンサ2とラジエータ3とがアウターフィン51によって一体的に組付けられた構造となっている。この場合においても、コンデンサ2が空気流の上流側に配置され、ラジエータ3が空気流の下流側に配置され、ラジエータ3の下流側に冷却ファン4が配置される。コンデンサ2は図1と同様に、凝縮部24、過冷却部25、および気液分離部26を有している。またコンデンサ2とラジエータ3とは対面するように配置されている。
アウターフィン51は、コンデンサ2の後面とラジエータ3の前面とを連結するものであり、上下方向に沿ってコンデンサ2、およびラジエータ3の間に複数が設けられている。この実施形態において、コンデンサ2の過冷却部25とラジエータ3との間には、アウターフィン51が設けられることがなく、過冷却部25と、過冷却部25に対応したラジエータ3の下部とはアウターフィン51によって連結されない構造となっている。すなわち、コンデンサ2とラジエータ3とをアウターフィン51によって連結した後、過冷却部25と過冷却部25に対応したラジエータ3の下部との間のアウターフィン51を切断して除去することにより、これらが連結されない構造となっている。
このようにコンデンサ2とラジエータ3とをアウターフィン51によって連結した一体構造であっても、過冷却部25と過冷却部25に対応したラジエータ3の下部が非連結構造となっているため、ラジエータ3の熱がコンデンサ2の過冷却部25に伝達されることを抑制することができる。これにより、エアコンOFF時における冷却ファン4の作動を防止することができ、電力消費を低減させることができる。また、この実施例の場合、コンデンサ2とラジエータ3のチューブ22、32の長手方向は同一となるから、コンデンサ2の過冷却部25を流れる冷媒流れを、対面領域のラジエータの冷却水流れを同一流れ方向にする様に配置することでコンデンサ2の過冷却部25出口側への加熱をさらに抑制できる。
[第6実施形態]
図7は本発明の第6実施形態を示し、符号32はラジエータ3におけるチューブであり、左右のヘッダタンク31,31(図1参照)を横方向に連結することにより冷却水を左右のヘッダタンク31,31の間で流動させるように作用する。また、符号33は隣接するチューブ32を連結するアウターフィンであり、冷媒と空気との熱交換を促進させるように作用する。
図7は本発明の第6実施形態を示し、符号32はラジエータ3におけるチューブであり、左右のヘッダタンク31,31(図1参照)を横方向に連結することにより冷却水を左右のヘッダタンク31,31の間で流動させるように作用する。また、符号33は隣接するチューブ32を連結するアウターフィンであり、冷媒と空気との熱交換を促進させるように作用する。
この実施形態においても、図5に示す第5実施形態と同様に、コンデンサ2とラジエータ3とが対面した状態でアウターフィン51によって連結された一体構造となっている。ここで、コンデンサ2の過冷却部25はラジエータ3の下端よりも下方に位置するように配置されており、これにより過冷却部25とラジエータ3の下部とはアウターフィン51によって連結されることのない構造となっている。従って、ラジエータ3の熱が過冷却部25に伝達されることを抑制することができ、エアコンOFF時における冷却ファン4の作動を防止することができる。また、この実施例では、コンデンサ2の過冷却部25出口側タンク21と、ラジエータの冷却水の出口側タンク31を熱交換部に対して同一側に配置することでコンデンサ2の過冷却部25出口側タンクへの加熱をさらに抑制できる。
[第7実施形態]
図8は本発明の第6実施形態を示す。この実施形態においても、コンデンサ2とラジエータ3とが対面した状態でアウターフィン51によって連結された一体構造となっている。図8はラジエータ3を示し、その熱交換部30全面がコンデンサ2の熱交換部20と対面するようになっている。このラジエータ3において、破線で囲んだ領域はコンデンサ2における過冷却部25との対面領域53であり、この対面領域53には邪魔板55が設けられている。邪魔板55は左右のヘッダタンク31,31の内部における上記対面領域53に設けられており、ラジエータ3の対面領域53における冷却水の流量を制限するように作用する。
図8は本発明の第6実施形態を示す。この実施形態においても、コンデンサ2とラジエータ3とが対面した状態でアウターフィン51によって連結された一体構造となっている。図8はラジエータ3を示し、その熱交換部30全面がコンデンサ2の熱交換部20と対面するようになっている。このラジエータ3において、破線で囲んだ領域はコンデンサ2における過冷却部25との対面領域53であり、この対面領域53には邪魔板55が設けられている。邪魔板55は左右のヘッダタンク31,31の内部における上記対面領域53に設けられており、ラジエータ3の対面領域53における冷却水の流量を制限するように作用する。
また、この実施形態では、一方のヘッダタンク31(右側のヘッダタンク)に冷却水出口31bが設けられるが、この冷却水出口31bは対面領域53の上部に位置するように設けられている。このように冷却水出口31bを設けることにより、冷却水入口31aからラジエータ3内に導入された冷却水は対面領域53に流れることなく、冷却水出口31bから排出される。従って、ラジエータ3の対面領域53における冷却水の流量を制限することができる。
このような実施形態では、ラジエータ3におけるコンデンサ2の過冷却部25との対面領域53を流れる冷却水を制限することができるため、対面領域53におけるチューブ32やアウターフィン33の表面温度を下げることができる。これにより、ラジエータ3の熱が過冷却部25に伝達することを抑制することができ、エアコンOFF時における冷却ファン4の作動を防止することができる。また、コンデンサ2の過冷却部25を流れる冷媒流れを、対面領域53のラジエータの冷却水流れを同一流れ方向(図8では紙面左から右)にする様に配置することでコンデンサ2の過冷却部25出口側への加熱を抑制できる。
なお、この実施形態では対面領域53に邪魔板55を設けると共に、対面領域53の上部に冷却水出口31bを設けているが、これらのいずれか一方の手段を設けることによっても同様に作用することができる。また、これに限らず、対面領域53におけるチューブ32の出入口を完全に塞いで冷却水が流れないようにしても同様に作用することができる。
1…熱交換装置
2…熱交換器(最も風上側の熱交換器)
3…熱交換器(風下側熱交換器)
20…熱交換部
21…ヘッダタンク
22…チューブ
23…アウターフィン
24…凝縮部
25…過冷却部
30…熱交換部
31…ヘッダタンク
31b…冷却水出口
32…チューブ
33…アウターフィン
41…バイパス通路
45…仕切板
51…アウターフィン
53…対面する領域
55…邪魔板(冷却水流量制限手段)
2…熱交換器(最も風上側の熱交換器)
3…熱交換器(風下側熱交換器)
20…熱交換部
21…ヘッダタンク
22…チューブ
23…アウターフィン
24…凝縮部
25…過冷却部
30…熱交換部
31…ヘッダタンク
31b…冷却水出口
32…チューブ
33…アウターフィン
41…バイパス通路
45…仕切板
51…アウターフィン
53…対面する領域
55…邪魔板(冷却水流量制限手段)
Claims (7)
- 並列に配置された複数のチューブ(22,32)と、隣り合う該チューブ(22,32)の間に狭持されたアウターフィン(23,33)とからなる熱交換部(20,30)と、これらチューブの両端に連通接続されたヘッダタンク(21,31)とを備え、該チューブ(22,32)と該ヘッダタンク(21,31)内を熱交換媒体が流通する熱交換器(2,3)を複数備え、熱交換部(20,30)を通過する空気流の流れに沿ってこれら熱交換器(2,3)が熱交換可能に近接配置された熱交換装置であって、
最も風上側に配置される熱交換器(2)の前記熱交換部(20)が凝縮部(24)と過冷却部(25)とから構成され、
該凝縮部(24)の風下側に他の熱交換器(3)が配置されたことを特徴とする熱交換装置。 - 請求項1記載の熱交換装置であって、
過冷却部(25)を通過した空気流が風下側熱交換器(3)をバイパスするバイパス通路(41)が設けられたことを特徴とする熱交換装置。 - 請求項2記載の熱交換装置であって、
前記凝縮部(24)と前記過冷却部(25)との境界部から前記風下側熱交換器(3)の前記バイパス通路(41)側縁部に向かって延設される仕切板(45)が設けられたことを特徴とする熱交換装置。 - 並列に配置された複数のチューブ(22,32)と、隣り合う該チューブ(22,32)の間に狭持されたアウターフィン(51)とからなる熱交換部(20,30)と、これらチューブの両端に連通接続されたヘッダタンク(21,31)とを備え、該チューブ(22,32)と該ヘッダタンク(21,31)内を熱交換媒体が流通する熱交換器(2,3)を複数備え、熱交換部(20,30)を通過する空気流の方向に沿ってこれら熱交換器(2,3)がアウターフィン(51)を共有することで一体的に組付けられた熱交換装置であって、
最も風上側に配置される熱交換器(2)の熱交換部(20)が凝縮部(24)と過冷却部(25)とから構成され、
該凝縮部(24)と風下側熱交換器(3)とがアウターフィン(51)を共有することで一体的に組付けられたことを特徴とする熱交換装置。 - 並列に配置された複数のチューブ(22,32)と、隣り合う該チューブ(22,32)の間に狭持されたアウターフィン(51)とからなる熱交換部(20,30)と、これらチューブの両端に連通接続されたヘッダタンク(21,31)とを備え、該チューブ(22,32)と該ヘッダタンク(21,31)内を熱交換媒体が流通する熱交換器(2,3)を複数備え、熱交換部(20,30)を通過する空気流の方向に沿ってこれら熱交換器(2,3)がアウターフィン(51)を共有することで一体的に組付けられた熱交換装置であって、
最も風上側に配置される熱交換器(2)の熱交換部(20)が凝縮部(24)と過冷却部(25)とから構成され、
風下側熱交換器(3)の該過冷却部(25)と対面する領域(53)に流入する前記熱交換媒体の流量を制限する冷却水流量制限手段(55,31b)が設けられたことを特徴とする熱交換装置。 - 請求項5記載の熱交換装置であって、
前記冷却水流量制限手段は、前記風下側熱交換器(3)の該過冷却部(25)と対面する前記領域(53)の前記ヘッダタンク(21,31)内に熱交換媒体の流れを制限するように配置された邪魔板(55)であることを特徴とする熱交換装置。 - 請求項5、または請求項6のいずれかに記載の熱交換装置であって、
前記冷却水流量制限手段は、風下側熱交換器(3)における過冷却部(25)と対面する前記領域(53)よりも上方に配置された冷却水出口(31b)であることを特徴とする熱交換装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005082391A JP2006266114A (ja) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | 熱交換装置 |
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JP2005082391A JP2006266114A (ja) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | 熱交換装置 |
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JP2005082391A Withdrawn JP2006266114A (ja) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | 熱交換装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008080305A1 (en) * | 2006-12-30 | 2008-07-10 | Caterpillar R & D Center (China) Co., Ltd. | Cooling system having strategically arranged tiers of exchangers |
CN104442357A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-03-25 | 浙江比洛德传动技术有限公司 | 一种客车散热系统 |
JP2019018680A (ja) * | 2017-07-14 | 2019-02-07 | 株式会社デンソー | 車両用冷却モジュール |
-
2005
- 2005-03-22 JP JP2005082391A patent/JP2006266114A/ja not_active Withdrawn
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