JP2010038448A - 熱交換器 - Google Patents

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Naohisa Higashiyama
直久 東山
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Abstract

【課題】カーエアコンのエバポレータに適用した場合に、フロストの発生を防止しうるとともに、コンプレッサの負荷を低減しうる熱交換器を提供する。
【解決手段】この発明の熱交換器を適用したエバポレータ1は、2つのヘッダタンク2,3と、複数の熱交換管14とを備えている。第1ヘッダタンク2の冷媒入口ヘッダ部5内を、第1分流板19により2つの空間5a,5bに分ける。冷媒入口ヘッダ部5内の熱交換管14側の空間5bを、第1仕切板21により複数の区画22,23に分ける。第1分流板19の各区画22,23に対応する部分に分流口24を設ける。第2ヘッダタンク3の第1および第2中間ヘッダ部9,11内を、冷媒入口ヘッダ部5の各区画22,23と同数の区画33,34,35,36に分ける。第1中間ヘッダ部9および第2中間ヘッダ部11の各区画33,34,35,36どうしを連通路39,41を介して通じさせる。連通路39,41に冷媒流量を調整する弁42を設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、たとえば自動車に搭載される冷凍サイクルであるカーエアコンのエバポレータに好適に使用される熱交換器に関する。
小型軽量化および高性能化を満たしたカーエアコン用エバポレータに用いられる熱交換器として、本出願人は、先に、互いに間隔をおいて配置された2つのヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に設けられた熱交換コア部とを備えており、第1ヘッダタンクに、冷媒入口を有する冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口を有する冷媒出口ヘッダ部が通風方向に並んで設けられ、第2ヘッダタンクに、第1中間ヘッダ部および第2中間ヘッダ部が通風方向に並んで設けられ、第1中間ヘッダ部と第2中間ヘッダ部とが相互に通じさせられ、熱交換コア部が、ヘッダタンクの長さ方向に間隔をおいて配置され、かつ両端部が冷媒入口ヘッダ部および第1中間ヘッダ部に接続された複数の熱交換管からなる第1熱交換管列と、ヘッダタンクの長さ方向に間隔をおいて配置され、かつ両端部が冷媒出口ヘッダ部および第2中間ヘッダ部に接続された複数の熱交換管からなる第2熱交換管列と、ヘッダタンクの長さ方向に隣接する熱交換管どうしの間の通風間隙および両端の熱交換管の外側に、それぞれ両熱交換管列の熱交換管に共有されるように配置されて熱交換管にろう付されたコルゲートフィンとよりなり、第1ヘッダタンクの冷媒入口ヘッダ部内が複数の冷媒通過穴を有する第1分流制御壁により熱交換管の長さ方向に2つの空間に仕切られ、第1ヘッダタンクの冷媒出口ヘッダ部内が複数の冷媒通過穴を有する第2分流制御壁により熱交換管の長さ方向に2つの空間に仕切られ、第2ヘッダタンクの第2中間ヘッダ部内が複数の冷媒通過穴を有する第3分流制御壁により熱交換管の長さ方向に2つの空間に仕切られ、第2ヘッダタンクの第1中間ヘッダ部内と、第2中間ヘッダ部の熱交換管の長さ方向外側の区画内とが第2ヘッダタンクの一端部において連通させられた熱交換器を提案した(特許文献1参照)。
特許文献1記載の熱交換器を、冷房運転時の運転席側および助手席側に吹き出す空気の温度である吐気温をそれぞれ独立して制御するカーエアコンのエバポレータに適用した場合、冷房運転時の運転席側および助手席側の吐気温の制御は、エバポレータの運転席側を通過した空気を運転席に送る流路、およびエバポレータの助手席側を通過した空気を助手席に送る流路の途中にそれぞれ別個に設けられたダンパの開度を個別に変更し、エバポレータを通過するとともに直接運転席または助手席に送られる空気の量と、エバポレータを通過するとともにヒータコアを経て運転席または助手席に送られる空気の量とを調整することによって行われている。運転席側または助手席側の吐気温を低くする場合にはダンパの開度を小さくすることにより、エバポレータを通過するとともに直接運転席または助手席に送られる空気の量を多くし、これとは逆に、運転席側または助手席側の吐気温を高くする場合にはダンパの開度を大きくすることにより、エバポレータを通過するとともにヒータコアを経て運転席または助手席に送られる空気の量を多くするようになっている。ところが、運転席側のダンパと助手席側とでダンパの開度が大きく異なる場合、エバポレータに浸入する空気の風速は運転席側と助手席側とで大きく異なることになる。そして、ダンパの開度が大きくしてヒータコアに流れる空気の量を多くした側においては、抵抗が増加してエバポレータにおいても空気が著しく流れにくくなり、フロストが発生しやすいという問題がある。しかも、ダンパの開度が大きくしてヒータコアに流れる空気の量を多くした側においては、エバポレータを通過してヒータコアに流れた多くの空気を再加熱することになるので、エバポレータにおいて無駄に空気を冷却することになり、コンプレッサの負荷が増大するという問題がある。
特開2006−170598号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、運転席側および助手席側でそれぞれ独立した温度制御を行うカーエアコンのエバポレータに適用した場合に、フロストの発生を防止しうるとともに、コンプレッサの負荷を低減しうる熱交換器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)互いに間隔をおいて配置された2つのヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に配置されかつ両端部がそれぞれ両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管とを備えており、第1のヘッダタンクに、通風方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部と冷媒出口ヘッダ部とが設けられるとともに、第2のヘッダタンクに、通風方向に並んで配置された第1中間ヘッダ部と第2中間ヘッダ部とが設けられ、冷媒入口ヘッダ部と第1中間ヘッダ部、および冷媒出口ヘッダ部と第2中間ヘッダ部とがそれぞれ熱交換管を介して通じさせられている熱交換器において、
冷媒入口ヘッダ部内の熱交換管に通じる部分が、ヘッダタンクの長さ方向に複数の区画に分けられ、冷媒入口ヘッダ部に、冷媒入口ヘッダ部内に流入してきた冷媒を各区画に分流させる分流手段が設けられ、第1中間ヘッダ部内および第2中間ヘッダ部内が、それぞれ冷媒入口ヘッダ部の各区画と同数の区画に分けられ、冷媒入口ヘッダ部の各区画に通じる熱交換管が、第1中間ヘッダ部の各区画に通じさせられ、第2ヘッダタンクの第1中間ヘッダ部および第2中間ヘッダ部の各区画どうしが連通路を介して通じさせられており、当該連通路に、冷媒流量を調整する弁が設けられている熱交換器。
2)第1ヘッダタンクの冷媒入口ヘッダ部の区画の数、および第2ヘッダタンクの両中間ヘッダ部の区画の数が2つであり、第1中間ヘッダ部および第2中間ヘッダ部のヘッダタンクの長さ方向片側の区画どうし、および同他側の区画どうしが、それぞれヘッダタンクの端部に設けられた連通路を介して通じさせられている上記1)記載の熱交換器。
3)冷媒入口ヘッダ部内が、入口ヘッダ部内分流部材により熱交換管の長さ方向に2つの空間に分けられ、冷媒入口ヘッダ部内の熱交換管側の空間が熱交換管に通じる部分になるとともに、当該空間が、入口ヘッダ部内仕切部材によってヘッダタンクの長さ方向に複数の区画に分けられ、入口ヘッダ部内分流部材における熱交換管側の空間の各区画に対応する部分に、冷媒入口ヘッダ部内に流入してきた冷媒を各区画に分流させる分流口からなる分流手段が設けられている上記1)または2)記載の熱交換器。
4)第1ヘッダタンクの冷媒出口ヘッダ部内が、出口ヘッダ部内分流部材により熱交換管の長さ方向に2つの空間に分けられ、冷媒出口ヘッダ部内の熱交換管側の空間が熱交換管に通じる部分になるとともに、当該空間が、出口ヘッダ部内仕切部材によってヘッダタンクの長さ方向に、冷媒入口ヘッダ部と同数の区画に分けられ、当該各区画が、冷媒出口ヘッダ部内の熱交換管とは反対側の空間に通じさせられている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
上記1)および2)の熱交換器を、運転席側および助手席側でそれぞれ独立した温度制御を行うカーエアコンのエバポレータに適用した場合、冷房運転時の運転席側および助手席側の吐気温の制御は、冷媒流量を調整する弁を用いて、第2中間ヘッダ部の運転席側および助手席側に位置する区画から連通路を通って第1中間ヘッダ部の区画に流れる冷媒の量を調整することにより行われる。すなわち、運転席側または助手席側の吐気温を低くする場合には、第2中間ヘッダ部の運転席側および助手席側に位置する区画から連通路を通って第1中間ヘッダ部の区画に流れる冷媒の量を多くし、これとは逆に、運転席側または助手席側の吐気温を高くする場合には、第2中間ヘッダ部の運転席側および助手席側に位置する区画から連通路を通って第1中間ヘッダ部の区画に流れる冷媒の量を少なくする。
そして、上記1)および2)の熱交換器によれば、特許文献1記載の熱交換器の場合のように、冷房運転時の運転席側および助手席側の吐気温の制御を、エバポレータの運転席側を通過した空気を運転席に送る流路、およびエバポレータの助手席側を通過した空気を助手席に送る流路の途中に別個に設けられたダンパの開度を個別に変更することにより行うことはなくなるので、エバポレータを通過する空気の量は運転席側と助手席側とではほとんど異なることはない。したがって、エバポレータを通過する空気の量が部分的に著しく低下することが抑制され、フロストの発生が防止される。また、冷房運転時の運転席側および助手席側の吐気温を高くする場合にも、特許文献1記載の熱交換器の場合のように、エバポレータにおいて一度冷却した空気をヒータコアで加熱する必要はなくなるので、エバポレータにおいて無駄に空気を冷却することがなく、コンプレッサの負荷が低減される。
上記3)の熱交換器によれば、冷媒入口ヘッダ部内に流入してきた冷媒を各区画に分流させる分流手段を比較的簡単に設けることができる。
上記4)の熱交換器によれば、冷媒入口ヘッダ部の各区画および第1中間ヘッダ部の各区画に通じる熱交換管への冷媒の分流を強制的に均一化することができる。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。以下に述べる実施形態は、この発明による熱交換器を、フロン系冷媒を使用するカーエアコンのエバポレータに適用したものである。
なお、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
以下の説明において、隣接する熱交換管どうしの間の通風間隙を流れる空気の下流側(図1に矢印Xで示す方向)を前、これと反対側を後というものとし、各図の上下、左右を上下、左右というものとする。
この実施形態は図1および図2に示すものである。図1および図2はエバポレータの全体構成を示す。
図1において、エバポレータ(1)は、上下方向に間隔をおいて配置されたアルミニウム製第1ヘッダタンク(2)およびアルミニウム製第2ヘッダタンク(3)と、両ヘッダタンク(2)(3)の間に設けられた熱交換コア部(4)とを備えている。
第1ヘッダタンク(2)は、前側(通風方向下流側)に位置する冷媒入口ヘッダ部(5)と、後側(通風方向上流側)に位置しかつ冷媒入口ヘッダ部(5)に一体化された冷媒出口ヘッダ部(6)とを備えている。冷媒入口ヘッダ部(5)の右端部に冷媒入口(7)が設けられ、冷媒出口ヘッダ部(6)の右端部に冷媒出口(8)が設けられている。第2ヘッダタンク(3)は、前側に位置する第1中間ヘッダ部(9)と、後側に位置しかつ第1中間ヘッダ部(9)に一体化された第2中間ヘッダ部(11)とを備えている。ここでは、冷媒入口ヘッダ部(5)と冷媒出口ヘッダ部(6)とは第1ヘッダタンク(2)内を垂直状の仕切壁(12)により前後2つの空間に仕切ることにより形成され、第1中間ヘッダ部(9)と第2中間ヘッダ部(11)とは第2ヘッダタンク(3)内を垂直状の仕切壁(13)により前後2つの空間に仕切ることにより形成されている。
熱交換コア部(4)は、左右方向に間隔をおいて配置された上下方向にのびる複数の扁平状熱交換管(14)からなる熱交換管列(15)(16)が、前後方向に並んで複数列、ここでは2列配置され、各熱交換管列(15)(16)の隣接する熱交換管(14)どうしの間の通風間隙および左右両端の熱交換管(14)の外側に、それぞれ前後両熱交換管列(15)(16)の熱交換管(14)に跨るようにアルミニウム製コルゲートフィン(17)が配置されて熱交換管(14)にろう付され、左右両端のコルゲートフィン(14)の外側にそれぞれアルミニウム製サイドプレート(18)が配置されてコルゲートフィン(14)にろう付されることにより構成されている。
前側熱交換管列(15)の熱交換管(14)は第1ヘッダタンク(2)の冷媒入口ヘッダ部(5)と第2ヘッダタンク(3)の第1中間ヘッダ部(9)との間に配置され、その上下両端部は冷媒入口ヘッダ部(5)および第1中間ヘッダ部(9)に接続されている。後側熱交換管列(16)の熱交換管(14)は第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)と第2ヘッダタンク(3)の第2中間ヘッダ部(11)との間に配置され、その上下両端部は冷媒出口ヘッダ部(5)および第2中間ヘッダ部(11)接続されている。
図2(a)および(b)に示すように、第1ヘッダタンク(2)の冷媒入口ヘッダ部(5)内は、水平状の第1分流板(19)(入口ヘッダ部内分流板)により上下方向(熱交換管(14)の長さ方向)に2つの空間(5a)(5b)に仕切られている。なお、冷媒入口(7)は上側空間(5a)内に通じている。冷媒入口ヘッダ部(5)内の下側空間(5b)(熱交換管(14)側の空間)が熱交換管(14)に通じる部分となっており、下側空間(5b)が、垂直状の第1仕切板(21)(入口ヘッダ部内仕切部材)によって左右方向(第1ヘッダタンク(2)の長さ方向)に複数、ここでは2つの区画(22)(23)に分けられている。第1分流板(19)における各区画(22)(23)内に存在する部分の左端部(冷媒流れ方向下流側端部)に、冷媒入口ヘッダ部(5)の上側空間(5a)内に流入してきた冷媒を各区画(22)(23)に分流させる貫通穴状の分流口(24)からなる分流手段が設けられている。
第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)内は、水平状の第2分流板(25)(出口ヘッダ部内分流部材)により上下方向(熱交換管(14)の長さ方向)に2つの空間(6a)(6b)に仕切られている。なお、冷媒出口(8)は上側空間(6a)内に通じている。冷媒出口ヘッダ部(6)内の下側空間(6b)(熱交換管(14)側の空間)が熱交換管(14)に通じる部分となっており、下側空間(6b)が、垂直状の第2仕切板(26)(出口ヘッダ部内分流部材)によって左右方向(第1ヘッダタンク(2)の長さ方向)に冷媒入口ヘッダ部(5)の区画(22)(23)と同数の区画(27)(28)に分けられている。冷媒出口ヘッダ部(6)内の各区画(27)(28)の左右方向の長さは、冷媒入口ヘッダ部(5)の下側空間(5b)内の各区画(22)(23)の左右方向の長さと等しくなっている。また、第2分流板(25)における各区画(27)(28)内に存在する部分に、各区画(27)(28)と冷媒出口ヘッダ部(6)内の上側空間(6a)とを通じさせる連通穴(29)が形成されている。
第2ヘッダタンク(3)の第1中間ヘッダ部(9)内および第2中間ヘッダ部(11)内は、それぞれ垂直状の第2および第3仕切板(31)(32)(第1中間ヘッダ部内仕切部材および第2中間ヘッダ部内仕切部材)によって左右方向(第1ヘッダタンク(2)の長さ方向)に冷媒入口ヘッダ部(5)の区画(22)(23)と同数の区画(33)(34)(35)(36)に分けられている。第1中間ヘッダ部(9)内および第2中間ヘッダ部(11)内の各区画(33)(34)(35)(36)の左右方向の長さは、冷媒入口ヘッダ部(5)の下側空間(5b)内の各区画(22)(23)の左右方向の長さと等しくなっている。冷媒入口ヘッダ部(5)の下側空間(5b)内の各区画(22)(23)に通じる熱交換管(14)が、第1中間ヘッダ部(9)内の各区画(33)(34)に通じている。
第2ヘッダタンク(3)の右端部および左端部にはそれぞれ連通部(37)(38)が設けられており、第1中間ヘッダ部(9)および第2中間ヘッダ部(11)の右側(ヘッダタンクの長さ方向片側)の区画(33)(35)どうしが、第2ヘッダタンク(3)の右端部の連通部(37)内の連通路(39)を介して通じさせられ、第1中間ヘッダ部(9)および第2中間ヘッダ部(11)の左側(ヘッダタンクの長さ方向他側)の区画(34)(36)どうしが、第2ヘッダタンク(3)の左端部の連通部(38)内の連通路(41)を介して通じさせられている。各連通路(39)(41)には、冷媒流量を調整する弁(42)が設けられている。
そして、前側熱交換管列(15)を構成する熱交換管(14)は、第1ヘッダタンク(2)の冷媒入口ヘッダ部(5)の右側の区画(22)および第2ヘッダタンク(3)の第1中間ヘッダ部(9)の右側(33)の区画に通じる第1熱交換管群(15A)と、第1ヘッダタンク(2)の冷媒入口ヘッダ部(5)の左側の区画(23)および第2ヘッダタンク(3)の第1中間ヘッダ部(9)の左側の区画(34)に通じる第2熱交換管群(15B)とに分けられる。また、後側熱交換管列(16)を構成する熱交換管(14)は、第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)の右側の区画(27)および第2ヘッダタンク(3)の第2中間ヘッダ部(9)の右側の区画(35)に通じる第3熱交換管群(16A)と、第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)の左側の区画(28)および第2ヘッダタンク(3)の第2中間ヘッダ部(9)の左側の区画(36)に通じる第4熱交換管群(16B)とに分けられる。
上述したエバポレータ(1)は、圧縮機および冷媒冷却器としてのコンデンサとともにフロン系冷媒を使用する冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両、たとえば自動車に搭載される。そして、圧縮機、コンデンサおよび膨張弁を通過した気液混相の2相冷媒が、冷媒入口(7)を通って第1ヘッダタンク(2)の冷媒入口ヘッダ部(5)の上側空間(5a)内に入る。冷媒入口ヘッダ部(5)の上側空間(5a)内に入った冷媒は左方に流れ、分流口(24)を通って下側空間(5b)の両区画(22)(23)内に入る。
冷媒入口ヘッダ部(5)の下側空間(5b)の両区画(22)(23)内に入った冷媒は、分流して前側熱交換管列(15)の両熱交換管群(15A)(15B)の熱交換管(14)内に流入する。熱交換管(14)内に流入した冷媒は、熱交換管(14)内を下方に流れて第2ヘッダタンク(3)の第1中間ヘッダ部(9)の両区画(33)(34)内に入る。第1中間ヘッダ部(9)の右側の区画(33)内に入った冷媒は右方に流れ、右端部の連通部(37)内の連通路(39)を通って第2中間ヘッダ部(11)の右側の区画(35)内に入る。一方、第1中間ヘッダ部(9)の左側の区画(34)内に入った冷媒は左方に流れ、左端部の連通部(38)内の連通路(41)を通って第2中間ヘッダ部(11)の左側の区画(36)内に入る。
第2中間ヘッダ部(11)の両区画(35)(36)内に入った冷媒は、分流して後側熱交換管列(16)の両熱交換管群(16A)(16B)の熱交換管(14)内に流入する。熱交換管(14)内に流入した冷媒は、熱交換管(14)内を上方に流れて第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)の下側空間(6b)の両区画(27)(28)内に入る。冷媒出口ヘッダ部(6)の下側空間(6b)の両区画(27)(28)内に入った冷媒は、連通穴(29)を通って冷媒出口ヘッダ部(6)の上側空間(6a)内に入り、上側空間(6a)内を右方に流れ、冷媒出口(8)を通って流出する。
そして、冷媒が前側熱交換管列(15)の熱交換管(14)内、および後側熱交換管列(16)の熱交換管(14)内を流れる間に、熱交換コア部(4)の通風間隙を通過する空気(図1矢印X参照)と熱交換をし、冷媒は気相となって流出する。
ここで、第1熱交換管群(15A)および第3熱交換管群(16A)における隣り合う熱交換管(14)どうしの間の通風間隙、すなわち熱交換コア部(4)の右側を通った空気が運転席側に吹き出され、第2熱交換管群(15B)および第4熱交換管群(16B)における隣り合う熱交換管(14)どうしの間の通風間隙、すなわち熱交換コア部(4)の左側を通った空気が助手席側に吹き出されるようになっているものとする。
冷房運転時の運転席側に吹き出す空気の温度である吐気温の制御は、次のようにして行われる。すなわち、運転席側の吐気温を低くするには、右側の連通部(37)の連通路(39)に配置された弁(42)を調整して連通路(39)を通過する冷媒流量を多くする。すると、冷媒入口ヘッダ部(5)の右側の区画(22)、第1中間ヘッダ部(9)の右側の区画(33)、第2中間ヘッダ部(11)の右側の区画(35)および冷媒出口ヘッダ部(6)の右側の区画(27)を通過する冷媒の流れに対する抵抗が小さくなり、第1熱交換管群(15A)の熱交換管(14)を流れる冷媒流量、および第3熱交換管群(16A)の熱交換管(14)を流れる冷媒流量が多くなって、運転席側の吐気温は低くなる。これとは逆に、運転席側の吐気温を高くするには、右側の連通部(37)の連通路(39)に配置された弁(42)を調整して連通路(39)を通過する冷媒流量を少なくする。すると、冷媒入口ヘッダ部(5)の右側の区画(22)、第1中間ヘッダ部(9)の右側の区画(33)、第2中間ヘッダ部(11)の右側の区画(35)および冷媒出口ヘッダ部(6)の右側の区画(27)を通過する冷媒の流れに対する抵抗が大きくなり、第1熱交換管群(15A)の熱交換管(14)を流れる冷媒流量、および第3熱交換管群(16A)の熱交換管(14)を流れる冷媒流量が少なくなって、運転席側の吐気温は高くなる。
冷房運転時の助手席側に吹き出す空気の温度である吐気温の制御は、運転席側の場合と同様にして、左側の連通部(38)の連通路(41)に配置された弁(42)を調整することにより行われる。
この発明による熱交換器を適用したエバポレータの実施形態1の全体構成を示す一部切り欠き斜視図である。 (a)は一部を省略した図1のA−A線断面図であり、(b)は一部を省略した図1のB−B線断面図である。
符号の説明
(1):エバポレータ(熱交換器)
(2):第1ヘッダタンク
(3):第2ヘッダタンク
(5):冷媒入口ヘッダ部
(5a):上側空間
(5b):下側空間
(6):冷媒出口ヘッダ部
(6a):上側空間
(6b):下側空間
(9):第1中間ヘッダ部
(11):第2中間ヘッダ部
(14):熱交換管
(19):第1分流板(冷媒入口ヘッダ部内分流部材)
(21):第1仕切板(冷媒入口ヘッダ部内仕切部材)
(22)(23):冷媒入口ヘッダ部の区画
(24):分流口(分流手段)
(25):第2分流板(冷媒出口ヘッダ部内分流部材)
(26):第2仕切板(冷媒出口ヘッダ部内仕切部材)
(27)(28):冷媒出口ヘッダ部の区画
(33)(34):第1中間ヘッダ部の区画
(35)(36):第2中間ヘッダ部の区画
(39)(41):連通路
(42):弁

Claims (4)

  1. 互いに間隔をおいて配置された2つのヘッダタンクと、両ヘッダタンク間に配置されかつ両端部がそれぞれ両ヘッダタンクに接続された複数の熱交換管とを備えており、第1のヘッダタンクに、通風方向に並んで配置された冷媒入口ヘッダ部と冷媒出口ヘッダ部とが設けられるとともに、第2のヘッダタンクに、通風方向に並んで配置された第1中間ヘッダ部と第2中間ヘッダ部とが設けられ、冷媒入口ヘッダ部と第1中間ヘッダ部、および冷媒出口ヘッダ部と第2中間ヘッダ部とがそれぞれ熱交換管を介して通じさせられている熱交換器において、
    冷媒入口ヘッダ部内の熱交換管に通じる部分が、ヘッダタンクの長さ方向に複数の区画に分けられ、冷媒入口ヘッダ部に、冷媒入口ヘッダ部内に流入してきた冷媒を各区画に分流させる分流手段が設けられ、第1中間ヘッダ部内および第2中間ヘッダ部内が、それぞれ冷媒入口ヘッダ部の各区画と同数の区画に分けられ、冷媒入口ヘッダ部の各区画に通じる熱交換管が、第1中間ヘッダ部の各区画に通じさせられ、第2ヘッダタンクの第1中間ヘッダ部および第2中間ヘッダ部の各区画どうしが連通路を介して通じさせられており、当該連通路に、冷媒流量を調整する弁が設けられている熱交換器。
  2. 第1ヘッダタンクの冷媒入口ヘッダ部の区画の数、および第2ヘッダタンクの両中間ヘッダ部の区画の数が2つであり、第1中間ヘッダ部および第2中間ヘッダ部のヘッダタンクの長さ方向片側の区画どうし、および同他側の区画どうしが、それぞれヘッダタンクの端部に設けられた連通路を介して通じさせられている請求項1記載の熱交換器。
  3. 冷媒入口ヘッダ部内が、入口ヘッダ部内分流部材により熱交換管の長さ方向に2つの空間に分けられ、冷媒入口ヘッダ部内の熱交換管側の空間が熱交換管に通じる部分になるとともに、当該空間が、入口ヘッダ部内仕切部材によってヘッダタンクの長さ方向に複数の区画に分けられ、入口ヘッダ部内分流部材における熱交換管側の空間の各区画に対応する部分に、冷媒入口ヘッダ部内に流入してきた冷媒を各区画に分流させる分流口からなる分流手段が設けられている請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 第1ヘッダタンクの冷媒出口ヘッダ部内が、出口ヘッダ部内分流部材により熱交換管の長さ方向に2つの空間に分けられ、冷媒出口ヘッダ部内の熱交換管側の空間が熱交換管に通じる部分になるとともに、当該空間が、出口ヘッダ部内仕切部材によってヘッダタンクの長さ方向に、冷媒入口ヘッダ部と同数の区画に分けられ、当該各区画が、冷媒出口ヘッダ部内の熱交換管とは反対側の空間に通じさせられている請求項1〜3のうちのいずれかに記載の熱交換器。
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