JP5194279B2 - エバポレータ - Google Patents

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Description

この発明は、たとえば自動車に搭載されるカーエアコンに好適に使用されるエバポレータに関する。
たとえば高性能化および小型軽量化の要求を満たすエバポレータとして、本出願人は、先に、冷媒入口ヘッダ部と、冷媒入口ヘッダ部に対して通風方向に並んで配置された冷媒出口ヘッダ部と、冷媒入口ヘッダ部と間隔をおいて配置された第1中間ヘッダ部と、第1中間ヘッダ部に対して通風方向に並ぶとともに冷媒出口ヘッダ部と間隔をおいて配置された第2中間ヘッダ部と、冷媒入口ヘッダ部および第1中間ヘッダ部の長さ方向に間隔をおいて配置されるとともに両端部が冷媒入口ヘッダ部および第1中間ヘッダ部に接続された複数の熱交換管と、冷媒出口ヘッダ部および第2中間ヘッダ部の長さ方向に間隔をおいて配置されるとともに両端部が冷媒出口ヘッダ部および第2中間ヘッダ部に接続された複数の熱交換管とを備えており、冷媒入口ヘッダ部の一端部に冷媒入口が設けられるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端部に冷媒出口が設けられ、冷媒入口から冷媒入口ヘッダ部内に流入した冷媒が、第1中間ヘッダ部、第2中間ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部の順に流れて冷媒出口から流出するエバポレータを提案した(特許文献1参照)。
特許文献1記載のエバポレータの場合、エバポレータを通過する空気の冷媒入口ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部の長さ方向の風速分布が均一な場合、優れた性能を得られる。
ところで、カーエアコンのエバポレータは、通常、空気通路を有するケーシング内に配置されて用いられる。当該ケーシングには、たとえば上流側端部が空気導入口に連なった第1部分と、上流側端部にエバポレータが配置され、かつ第1部分での空気流れ方向と直角をなす方向に空気が流れる第2部分と、第1部分と第2部分とを通じさせ、かつ第1部分を流れてきた空気の流れ方向を変えて第2部分に流入させる連通部分とを有し、空気導入口から導入されかつ第1部分を流れてきた空気が連通部分で流れ方向を変えて第2部分に流入し、エバポレータの熱交換コア部を通過するようになされているものがある。このようなケーシングの場合、ケーシングの空気通路の連通部分における第1部分の近傍部分では風速が低く、第1部分から遠ざかるにつれて風速が高くなる傾向にあり、エバポレータの熱交換コア部の幅方向において風速分布にばらつきが生じる。その結果、風速が高い部分では、熱交換管内を流れる冷媒が蒸発しやすくなり、熱交換管の内部圧力が高まって液相の冷媒が流入しにくくなって液相の冷媒が不足する。したがって、風速の高い部分では、エバポレータの熱交換コア部を通過してきた空気の温度である吐気温が高くなり、当該吐気温が熱交換コア部の幅方向にばらついて冷却性能が低下する。
そして、特許文献1記載のエバポレータの場合も、冷媒入口に冷媒を送り込む冷媒流入パイプおよび冷媒出口から冷媒を送り出す冷媒流出パイプの配置の都合上、熱交換コア部における冷媒入口および冷媒出口が設けられた側で風速が低くなり、これと反対側で風速が高くなることがある。
特開2006−183994号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、熱交換コア部における冷媒入口および冷媒出口が設けられた側で風速が低くなり、これと反対側で風速が高くなった場合であっても、熱交換コア部を通過してきた空気の温度である吐気温のばらつきを防止しうるエバポレータを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)冷媒入口ヘッダ部と、冷媒入口ヘッダ部に対して通風方向に並んで配置された冷媒出口ヘッダ部と、冷媒入口ヘッダ部と間隔をおいて配置された第1中間ヘッダ部と、第1中間ヘッダ部に対して通風方向に並ぶとともに冷媒出口ヘッダ部と間隔をおいて配置された第2中間ヘッダ部と、冷媒入口ヘッダ部および第1中間ヘッダ部の長さ方向に間隔をおいて配置されるとともに両端部が冷媒入口ヘッダ部および第1中間ヘッダ部に接続された複数の熱交換管と、冷媒出口ヘッダ部および第2中間ヘッダ部の長さ方向に間隔をおいて配置されるとともに両端部が冷媒出口ヘッダ部および第2中間ヘッダ部に接続された複数の熱交換管とを備えており、冷媒入口ヘッダ部の一端部に冷媒入口が設けられるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端部に冷媒出口が設けられ、冷媒入口から冷媒入口ヘッダ部内に流入した冷媒が、第1中間ヘッダ部、第2中間ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部の順に流れて冷媒出口から流出するエバポレータであって、
冷媒入口ヘッダ部内に流入した冷媒の一部が、冷媒出口ヘッダ部を経て、冷媒入口および冷媒出口とは反対側に位置する熱交換管内に入り、当該熱交換管を通って第2中間ヘッダ部内に流れるようになされているエバポレータ。
2)冷媒出口ヘッダ部内が、仕切部材によって、冷媒入口および冷媒出口側に位置する第1空間と、冷媒入口および冷媒出口とは反対側に位置する第2空間とに区画され、冷媒入口ヘッダ部内と冷媒出口ヘッダ部の第2空間内とが通じさせられ、冷媒出口ヘッダ部および第2中間ヘッダ部に接続された熱交換管が、冷媒出口ヘッダ部の第1空間および第2中間ヘッダ部に通じ、かつ第2中間ヘッダ部側から冷媒出口ヘッダ部側に冷媒を流す第1熱交換管群と、冷媒出口ヘッダ部の第2空間および第2中間ヘッダ部に通じ、かつ冷媒出口ヘッダ部側から第2中間ヘッダ部側に冷媒を流す第2熱交換管群とに分けられている上記1)記載のエバポレータ。
3)冷媒出口ヘッダ部の第2空間の長さが、冷媒出口ヘッダ部の長さの1/8以下である上記2)記載のエバポレータ。
4)第1中間ヘッダ部と第2中間ヘッダ部とが、冷媒入口および冷媒出口が設けられている側において通じさせられている上記2)または3)記載のエバポレータ。
5)冷媒入口ヘッダ部内が、分流制御壁によって、冷媒入口を通して冷媒が流入する第1の空間と、熱交換管が通じる第2の空間とに区画されており、冷媒入口ヘッダ部の第1空間内と第2空間内とが、分流制御壁における冷媒入口とは反対側の端部に形成された連通部により通じさせられ、分流制御壁に、複数の分流調整用貫通穴が長さ方向に間隔をおいて形成されている上記1)〜4)のうちのいずれかに記載のエバポレータ。
上記1)および2)のエバポレータによれば、冷媒入口ヘッダ部内に流入した冷媒の一部が、冷媒出口ヘッダ部を経て、冷媒入口および冷媒出口とは反対側に位置する熱交換管内に入り、当該熱交換管を通って第2中間ヘッダ部内に流れるようになされているので、熱交換コア部における冷媒入口および冷媒出口が設けられた側で風速が低くなり、これと反対側で風速が高くなったとしても、冷媒入口および冷媒出口が設けられた側と反対側での液相冷媒の不足が抑制される。したがって、熱交換コア部における風速の高い部分を通過してきた空気の温度である吐気温の上昇が抑制され、その結果当該吐気温の熱交換コア部の幅方向のばらつきが防止され、冷却性能が向上する。
上記2)のエバポレータによれば、比較的簡単な構成で、冷媒入口ヘッダ部内に流入した冷媒の一部を、冷媒出口ヘッダ部を経て、冷媒入口および冷媒出口とは反対側に位置する熱交換管内に導き、当該熱交換管を通って第2中間ヘッダ部内に流すことが可能になる。
上記3)のエバポレータによれば、冷媒入口ヘッダ部側と冷媒出口ヘッダ部側のそれぞれに最適に冷媒を分配することができる。
上記4)のエバポレータによれば、第1中間ヘッダ部と第2中間ヘッダ部とが、冷媒入口および冷媒出口が設けられている側において通じさせられているので、第1中間ヘッダ部内から第2中間ヘッダ部内に流入した冷媒が、慣性力により冷媒入口および冷媒出口とは反対側に流れやすくなり、第1熱交換管群における冷媒入口および冷媒出口とは反対側に位置する熱交換管内に多くの冷媒が流入しやすくなる。しかしながら、この場合であっても、上記2)のように構成されていると、第2熱交換管群の熱交換管を通って第2中間ヘッダ部内に流入した冷媒が冷媒入口および冷媒出口側に流れるので、第1中間ヘッダ部内から第2中間ヘッダ部内に流入した冷媒の冷媒入口および冷媒出口とは反対側への流れが打ち消され、第1熱交換管群における冷媒入口および冷媒出口とは反対側に位置する熱交換管内に多くの冷媒が流入することが防止される。したがって、第1熱交換管群の全熱交換管内に冷媒が均一に流入する。
上記5)のエバポレータによれば、分流制御壁の影響により、冷媒入口ヘッダ部の長さ方向の冷媒の分布を均一化することができ、冷媒入口ヘッダ部と第1中間ヘッダ部とに接続された熱交換管に均等に冷媒を供給することができる。
この発明の実施形態1のエバポレータの全体構成を示す一部切り欠き斜視図である。 図1の一部を省略したA−A線断面図である。 図1の一部を省略したB−B線断面図である。 この発明の実施形態2のエバポレータの全体構成を示す図2相当の図である。 この発明の実施形態2のエバポレータの全体構成を示す図3相当の図である。 この発明の実施形態3のエバポレータの全体構成を示す図2相当の図である。 この発明の実施形態3のエバポレータの全体構成を示す図3相当の図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、全図面を通じて同一部分および同一物には同一符号を付して重複する説明を省略する。
以下の説明において、通風方向下流側(図1に矢印Xで示す方向)を前、これと反対側を後というものとする。また、各図面の上下、左右を上下、左右というものとする。
また、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
実施形態1
この実施形態は図1〜図3に示すものである。
図1〜図3はこの発明の実施形態1のエバポレータの全体構成を示す。
図1〜図3において、エバポレータ(1)は、上下方向に間隔をおいて配置された左右方向にのびるアルミニウム製第1ヘッダタンク(2)およびアルミニウム製第2ヘッダタンク(3)と、両ヘッダタンク(2)(3)間に設けられた熱交換コア部(4)とを備えている。
第1ヘッダタンク(2)は、前側(通風方向下流側)に位置する冷媒入口ヘッダ部(5)と、冷媒入口ヘッダ部(5)の後側(通風方向上流側)に並んで配置され、かつ冷媒入口ヘッダ部(5)に一体化された冷媒出口ヘッダ部(6)とを備えている。冷媒入口ヘッダ部(5)の右端部に冷媒入口(7)が設けられ、冷媒出口ヘッダ部(6)の右端部に冷媒出口(8)が設けられている。第2ヘッダタンク(3)は、冷媒入口ヘッダ部(5)の下方に間隔をおいて配置された第1中間ヘッダ部(9)と、第1中間ヘッダ部の後側に並ぶとともに冷媒出口ヘッダ部(6)の下方に間隔をおいて配置され、かつ第1中間ヘッダ部(9)に一体化された第2中間ヘッダ部(11)とを備えている。ここでは、冷媒入口ヘッダ部(5)と冷媒出口ヘッダ部(6)は第1ヘッダタンク(2)内を垂直状の仕切壁(12)により前後2つの空間に仕切ることにより形成され、第1中間ヘッダ部(9)と第2中間ヘッダ部(11)とは第2ヘッダタンク(3)内を垂直状の仕切壁(13)により前後2つの空間に仕切ることにより形成されている。
熱交換コア部(4)は、幅方向を前後方向に向けるとともに左右方向に間隔をおいて配置された複数のアルミニウム製扁平状熱交換管(14)からなる熱交換管列(15)(16)が、前後方向に並んで複数列、ここでは2列配置され、各熱交換管列(15)(16)の隣接する熱交換管(14)どうしの間の通風間隙および左右両端の熱交換管(14)の外側に、それぞれ前後両熱交換管列(15)(16)の熱交換管(14)に跨るようにアルミニウム製コルゲートフィン(17)が配置されて熱交換管(14)にろう付され、左右両端のコルゲートフィン(17)の外側にそれぞれアルミニウム製サイドプレート(18)が配置されてコルゲートフィン(17)にろう付されることにより構成されている。
前側熱交換管列(15)の熱交換管(14)は第1ヘッダタンク(2)の冷媒入口ヘッダ部(5)と第2ヘッダタンク(3)の第1中間ヘッダ部(9)との間に配置され、その上下両端部は冷媒入口ヘッダ部(5)および第1中間ヘッダ部(9)に接続されている。後側熱交換管列(16)の熱交換管(14)は第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)と第2ヘッダタンク(3)の第2中間ヘッダ部(11)との間に配置され、その上下両端部は冷媒出口ヘッダ部(6)および第2中間ヘッダ部(11)接続されている。
第1ヘッダタンク(2)の冷媒入口ヘッダ部(5)内は、水平状の分流制御壁(19)により上下方向(熱交換管(14)の長さ方向)に2つの空間(5a)(5b)に仕切られている。なお、冷媒入口(7)は上側空間(5a)内に通じている。冷媒入口ヘッダ部(5)内の下側空間(5b)が熱交換管(14)に通じている。分流制御壁(19)の左端部には、冷媒入口ヘッダ部(5)内の上下両空間(5a)(5b)を通じさせる連通穴(21)(連通部)が設けられている。また、分流制御壁(19)には、複数の分流調整用貫通穴(22)が左右方向に間隔をおいて形成されている。
第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)内は、垂直板状の仕切部材(23)により、右側(冷媒出口側)に位置する第1空間(24)と、左側に位置する第2空間(25)とに区画されている。第2空間(25)の左右方向の長さは、冷媒出口ヘッダ部(6)の左右方向の長さの1/8以下であることが好ましい。冷媒出口ヘッダ部(6)の第2空間(25)内と、冷媒入口ヘッダ部(5)の上側空間(5a)内とは、仕切壁(12)に形成された連通口(26)を介して通じさせられている。
第2ヘッダタンク(3)の第1中間ヘッダ部(9)内と第2中間ヘッダ部(11)内とは、第2ヘッダタンク(3)の右端部に設けられた連通部(27)を介して通じさせられている。
後側熱交換管列(16)の熱交換管(14)は、第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)の第1空間(24)および第2ヘッダタンク(3)の第2中間ヘッダ部(11)に通じ、かつ第2中間ヘッダ部(11)側から冷媒出口ヘッダ部(6)側に冷媒を流す第1熱交換管群(28)と、第1ヘッダタンクの(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)の第2空間(25)および第2ヘッダタンク(3)の第2中間ヘッダ部(11)に通じ、かつ冷媒出口ヘッダ部(6)側から第2中間ヘッダ部(11)側に冷媒を流す第2熱交換管群(29)とに分けられている。第1熱交換管群(28)が冷媒出口(8)側に位置するとともに第2熱交換管群(29)が冷媒出口(8)とは反対側に位置している。
上述したエバポレータ(1)は、圧縮機および冷媒冷却器としてのコンデンサとともにフロン系冷媒を使用する冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両、たとえば自動車に搭載される。そして、圧縮機、コンデンサおよび膨張弁を通過した気液混相の2相冷媒が、冷媒入口(7)を通って第1ヘッダタンク(2)の冷媒入口ヘッダ部(5)の上側空間(5a)内に入る。冷媒入口ヘッダ部(5)の上側空間(5a)内に入った冷媒は左方に流れ、連通穴(21)を通って下側空間(5b)内に入るとともに、分流調整用貫通穴(22)を通って下側空間(5b)内に入る。また、冷媒入口ヘッダ部(5)の上側空間(5a)内に入った冷媒の一部は、連通口(26)を通って冷媒出口ヘッダ部(6)の第2空間(25)内に入る。
冷媒入口ヘッダ部(5)の下側空間(5b)内に入った冷媒は、分流して前側熱交換管列(15)の熱交換管(14)内に流入する。熱交換管(14)内に流入した冷媒は、熱交換管(14)内を下方に流れて第2ヘッダタンク(3)の第1中間ヘッダ部(9)内に入る。第1中間ヘッダ部(9)内に入った冷媒は右方に流れ、右端部の連通部(27)を通って第2中間ヘッダ部(11)内に入り、第2中間ヘッダ部(11)内を左方に流れる。また、冷媒出口ヘッダ部(6)の第2空間(25)内に入った冷媒は、後側熱交換管列(16)の第2熱交換管群(29)の熱交換管(14)内に流入する。後側熱交換管列(16)の第2熱交換管群(29)の熱交換管(14)内に流入した冷媒は、熱交換管(14)内を下方に流れて第2ヘッダタンク(3)の第2中間ヘッダ部(11)内に入り、第2中間ヘッダ部(11)内を右方に流れる。
第2ヘッダタンク(3)の第2中間ヘッダ部(11)内に入った冷媒は、分流して後側熱交換管列(16)の第1熱交換管群(28)の熱交換管(14)内に流入する。熱交換管(14)内に流入した冷媒は、熱交換管(14)内を上方に流れて第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)内に入る。冷媒出口ヘッダ部(6)内に入った冷媒は右方に流れ、冷媒出口(8)を通って流出する。
そして、冷媒が前側熱交換管列(15)の熱交換管(14)内、および後側熱交換管列(16)の熱交換管(14)内を流れる間に、熱交換コア部(4)の通風間隙を通過する空気(図1矢印X参照)と熱交換をし、冷媒は気相となって流出する。
ここで、エバポレータ(1)を通過する空気の風速が、左側で高くなっているとともに、右側で低くなっていたとしても、冷媒入口ヘッダ部(5)の上側空間(5a)内に入った冷媒の一部が、連通口(26)を通って冷媒出口ヘッダ部(6)の第2空間(25)内に入り、後側熱交換管列(16)の第2熱交換管群(29)の熱交換管(14)を通って第2中間ヘッダ部(11)に流れるので、後側熱交換管列(16)の風速が高くなっている側の第2熱交換管群(29)の熱交換管(14)を流れる液相冷媒の量が不足が防止される。したがって、熱交換コア部(4)における風速の高い部分を通過した空気の温度である吐気温の上昇が抑制され、その結果当該吐気温の左右方向のばらつきが防止されて、冷却性能が向上する。
また、第1中間ヘッダ部(9)内から連通部(27)を通って第2中間ヘッダ部(11)内に流入した冷媒は、慣性力により左側に流れやすくなり、後側熱交換管列(16)の第1熱交換管群(28)における左側に位置する熱交換管(14)内に多くの冷媒が流入しやすくなる。しかしながら、冷媒出口ヘッダ部(6)の第2空間(25)から後側熱交換管列(16)の第2熱交換管群(29)の熱交換管(14)を通って第2中間ヘッダ部(11)内に流入した冷媒が右側に流れるので、第1中間ヘッダ部(9)内から第2中間ヘッダ部(11)内に流入した冷媒の左向きの流れが打ち消され、第1熱交換管群(28)における左側(冷媒入口(7)および冷媒出口(8)とは反対側)に位置する熱交換管(14)内に多くの冷媒が流入することが防止される。したがって、第1熱交換管群(28)の全熱交換管(14)内に液相冷媒が均一に流入することになり、これによりエバポレータ(1)の熱交換コア部(4)における第1熱交換管群(28)が存在する部分を通過する空気の温度である吐気温の左右方向でのばらつきを低減することができる。
実施形態2
この実施形態は図4および図5に示すものである。
図4および図5はこの発明の実施形態2のエバポレータの全体構成を示す。
この実施形態2のエバポレータ(30)の場合、第1ヘッダタンク(2)の冷媒出口ヘッダ部(6)の第1空間(24)内が、水平状の第2の分流制御壁(31)により上下方向に2つの空間(24a)(24b)に仕切られている。冷媒出口(8)は上側空間(24a)に通じている。第2の分流制御壁(31)には、複数の分流調整用貫通穴(32)が左右方向に間隔をおいて形成されている。
その他の構成は上記実施形態1のエバポレータ(1)と同様である。
実施形態3
この実施形態は図6および図7に示すものである。
図6および図7はこの発明の実施形態3のエバポレータの全体構成を示す。
この実施形態3のエバポレータ(35)の場合、第1ヘッダタンク(2)の冷媒入口ヘッダ部(5)の上側空間(5a)内と冷媒出口ヘッダ部(6)の第2空間(25)内とは、第1ヘッダタンク(2)の左端部に設けられた連通部(36)により通じさせられている。
その他の構成は上記実施形態2のエバポレータ(30)と同様である。
この発明によるエバポレータは、カーエアコンを構成する冷凍サイクルのエバポレータとして好適に用いられる。
(1)(30)(35):エバポレータ
(5):冷媒入口ヘッダ部
(6):冷媒出口ヘッダ部
(7):冷媒入口
(8):冷媒出口
(9):第1中間ヘッダ部
(11):第2中間ヘッダ部
(14):熱交換管
(19):分流制御壁
(21):連通穴(連通部)
(22):分流調整用貫通穴
(23):仕切部材
(24):第1空間
(25):第2空間
(28):第1熱交換管群
(29):第2熱交換管群

Claims (5)

  1. 冷媒入口ヘッダ部と、冷媒入口ヘッダ部に対して通風方向に並んで配置された冷媒出口ヘッダ部と、冷媒入口ヘッダ部と間隔をおいて配置された第1中間ヘッダ部と、第1中間ヘッダ部に対して通風方向に並ぶとともに冷媒出口ヘッダ部と間隔をおいて配置された第2中間ヘッダ部と、冷媒入口ヘッダ部および第1中間ヘッダ部の長さ方向に間隔をおいて配置されるとともに両端部が冷媒入口ヘッダ部および第1中間ヘッダ部に接続された複数の熱交換管と、冷媒出口ヘッダ部および第2中間ヘッダ部の長さ方向に間隔をおいて配置されるとともに両端部が冷媒出口ヘッダ部および第2中間ヘッダ部に接続された複数の熱交換管とを備えており、冷媒入口ヘッダ部の一端部に冷媒入口が設けられるとともに、冷媒出口ヘッダ部における冷媒入口と同一端部に冷媒出口が設けられ、冷媒入口から冷媒入口ヘッダ部内に流入した冷媒が、第1中間ヘッダ部、第2中間ヘッダ部および冷媒出口ヘッダ部の順に流れて冷媒出口から流出するエバポレータであって、
    冷媒入口ヘッダ部内に流入した冷媒の一部が、冷媒出口ヘッダ部を経て、冷媒入口および冷媒出口とは反対側に位置する熱交換管内に入り、当該熱交換管を通って第2中間ヘッダ部内に流れるようになされているエバポレータ。
  2. 冷媒出口ヘッダ部内が、仕切部材によって、冷媒入口および冷媒出口側に位置する第1空間と、冷媒入口および冷媒出口とは反対側に位置する第2空間とに区画され、冷媒入口ヘッダ部内と冷媒出口ヘッダ部の第2空間内とが通じさせられ、冷媒出口ヘッダ部および第2中間ヘッダ部に接続された熱交換管が、冷媒出口ヘッダ部の第1空間および第2中間ヘッダ部に通じ、かつ第2中間ヘッダ部側から冷媒出口ヘッダ部側に冷媒を流す第1熱交換管群と、冷媒出口ヘッダ部の第2空間および第2中間ヘッダ部に通じ、かつ冷媒出口ヘッダ部側から第2中間ヘッダ部側に冷媒を流す第2熱交換管群とに分けられている請求項1記載のエバポレータ。
  3. 冷媒出口ヘッダ部の第2空間の長さが、冷媒出口ヘッダ部の長さの1/8以下である請求項2記載のエバポレータ。
  4. 第1中間ヘッダ部と第2中間ヘッダ部とが、冷媒入口および冷媒出口が設けられている側において通じさせられている請求項2または3記載のエバポレータ。
  5. 冷媒入口ヘッダ部内が、分流制御壁によって、冷媒入口を通して冷媒が流入する第1の空間と、熱交換管が通じる第2の空間とに区画されており、冷媒入口ヘッダ部の第1空間内と第2空間内とが、分流制御壁における冷媒入口とは反対側の端部に形成された連通部により通じさせられ、分流制御壁に、複数の分流調整用貫通穴が長さ方向に間隔をおいて形成されている請求項1〜4のうちのいずれかに記載のエバポレータ。
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