JP2006265995A - ドアサッシ - Google Patents

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Kenji Kojima
健二 小島
Takeshi Watanabe
健 渡辺
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Abstract

【課題】バール等によりドアをこじ開けることが困難で防犯性の高いドアサッシを提供する。
【解決手段】方形状の枠体1内部に施錠装置を備えたドア2を開閉自在に納めてなるドアサッシにおいて、施錠装置はドア2の側面から出没自在なデッド部材6から構成され、枠体1には内周面にデッド部材6と係合する受部13が設けられると共に、受部13の設置位置の外周面には補強部材15が設けられてなる。また、補強部材15は枠体1に対して固定される枠体固定部15aと、枠体1が取付けられる建物躯体20に対して固定される躯体固定部15bとを有してなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物開口部に設置され人が出入りできるドアを開閉自在に設けたドアサッシに関し、特にドアの施錠状態において外部からバール等でこじ開けられることを防止できるドアサッシに関する。
建物躯体の開口部には、人が出入りできるようにドアサッシが設けられる。ドアサッシは、建物開口部に設けた方形状の枠体内にドアを開閉自在に納めてなるものであり、ドアには仮止めのためのラッチボルトと、本締めのためのデッドボルトとが設けられている。ラッチボルトとデッドボルトは、いずれもドアの側面から出没自在となるように設けられており、通常ラッチボルトはドアノブにより、デッドボルトは鍵またはサムターンにより操作されるようになっている。このようなドアサッシとしては例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開平11−324505号公報
ドアサッシのドアは、上述のようにデッドボルトにより施錠されるが、ドアを施錠していても、デッドボルト設置位置にバール等を差込み、それによってドアをこじ開けられる恐れがあるために、デッドボルトを補強するなどして防犯性を高めている。しかし、バール等により枠体側を変形させ、それによってデッドボルトの枠体に対する係合を解除し、ドアをこじ開けられる恐れがある。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、バール等によりドアをこじ開けることが困難で防犯性の高いドアサッシを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るドアサッシは、方形状の枠体内部に施錠装置を備えたドアを開閉自在に納めてなるドアサッシにおいて、
上記施錠装置は上記ドアの側面から出没自在なデッド部材から構成され、上記枠体には内周面に上記デッド部材と係合する受部が設けられると共に、該受部の設置位置の外周面には補強部材が設けられてなることを特徴として構成されている。
また、本発明に係るドアサッシは、上記補強部材は上記枠体に対して固定される枠体固定部と、上記枠体が取付けられる建物躯体に対して固定される躯体固定部とを有してなることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るドアサッシは、上記枠体は外周面に建物躯体に対して当接固定されるフィン部を備え、上記枠体固定部は上記枠体の外周面に当接して固定され、上記躯体固定部は上記フィン部に当接して固定されることを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係るドアサッシは、上記補強部材は断面略L字状に形成されてなることを特徴として構成されている。
本発明に係るドアサッシによれば、枠体の内周面にドアのデッド部材と係合する受部が設けられ、受部の設置位置の外周面には補強部材が設けられてなることにより、枠体の受部付近を変形しにくくすることができ、枠体とドアの間の隙間からバール等を差し込んで受部とデッド部材の係合を解除することを困難にすることができるので、防犯性の高いドアサッシとすることができる。また、補強部材は枠体の外周面に設ける構造としたので、補強部材を単純な形状にすることができ、またその取付けも容易にすることができる。
また、本発明に係るドアサッシによれば、補強部材は枠体に対して固定される枠体固定部と、建物躯体に対して固定される躯体固定部とを有してなることにより、補強部材は枠体と建物躯体の両方に固定されるので、枠体の受部付近をより強固に補強することができる。
さらに、本発明に係るドアサッシによれば、枠体固定部は枠体の外周面に当接して固定され、躯体固定部はフィン部に当接して固定されることにより、補強部材は枠体の外周面及びフィン部とそれぞれ重合状となり一体的に固定されるので、補強効果をより高めることができる。
さらにまた、本発明に係るドアサッシによれば、補強部材は断面略L字状に形成されてなることにより、補強部材の形成を容易にすることができる。
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。図1は、本実施形態におけるドアサッシを室外側から見た正面図である。図1に示すように、本実施形態のドアサッシは、建物躯体の開口部に方形状の枠体1を設け、枠体1内にドア2を開閉自在に納めてなるものである。
ドア2の正面には、ドアノブ3と鍵差込口4が設けられており、ドアノブ3は下方に回動させることで、ドア2を仮止めするラッチボルト5を操作することができ、鍵差込口4は鍵を差し込んで回転させることで、ドア2を本締めするデッドボルト6を操作することができる。また、ドア2の鍵差込口4に対応する室内側には、サムターン7が設けられており、これによってもデッドボルト6を操作することができる。ここで、ラッチボルト5とデッドボルト6は、それぞれドア2の側面から出没自在とされてなるものである。ラッチボルト5及びドアノブ3は、操作しやすいようにドア2の上下方向略中央位置に配置されている。デッドボルト6及び鍵差込口4は、ラッチボルト5及びドアノブ3よりも上方及び下方にそれぞれ1つずつ配置されている。
図2には、デッドボルト6が設けられた位置における枠体1及びドア2の横断面拡大図を示している。枠体1を構成する縦枠10は、室外側の金属縦枠11と、その室内側露出面を覆う樹脂縦枠12とからなっている。金属縦枠11は、外周面に突出するフィン部14を有しており、このフィン部14が建物躯体20に当接し、固定されている。また、樹脂縦枠12よりも室内側には、額縁材21が設けられており、樹脂縦枠12と額縁材21の重合部分からも建物躯体20に対してネジ止めがなされている。
また、金属縦枠11の内周面には、デッドボルト6が係合する錠受部13が設けられている。デッドボルト6は、鍵差込口4やサムターン7の操作に伴ってドア2側面から突出し、錠受部13と係合することにより、ドア2を施錠状態とする。
錠受部13の設置位置における金属縦枠11の外周面には、補強部材15が設けられている。補強部材15は、断面略L字状に形成されており、金属縦枠11の外周面に当接する枠体固定部15aと、金属縦枠11のフィン部14に当接する躯体固定部15bとから構成されている。補強部材15の枠体固定部15aは、金属縦枠11の外周面と当接し重合状態で互いにネジ止めされている。また、補強部材15の躯体固定部15bは、金属縦枠11のフィン部14と当接し重合状態で共に建物躯体20に対してネジ止めされている。
デッドボルト6は、上述のように上下2か所設けられており、それぞれに対応して金属縦枠11には錠受部13が設けられているので、補強部材15は各錠受部13に対応した位置にそれぞれ取付けられる。図1には、補強部材15の取付位置を点線で示している。
補強部材15は、このように金属縦枠11外周面の錠受部13に対応した位置に設けられているので、枠体1とドア2の間の隙間にバール等を差し込んで、デッドボルト6の錠受部13に対する係合を解除しようとしても、金属縦枠11の錠受部13の取付部分が補強されており変形しにくく、こじ開けることは困難である。したがって、防犯性の高いドアサッシとすることができる。また、補強部材15は金属縦枠11の外周面に設けられているので、単純な形状とすることができ、また取付けも容易である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3には、第2の実施形態におけるドアサッシの正面図を示している。この図に示すように、本実施形態におけるドアサッシの基本構成は、第1の実施形態と同様に、方形状の枠体1内にドア2を開閉自在に納めたものである。
ドア2には、第1の実施形態と略同位置にドアノブ3が設けられ、ラッチボルト5を操作する。一方、鍵差込口4はドアノブ3のすぐ上方に1か所設けられていて、デッドボルト6を操作する。サムターン7も鍵差込口4に対応したドア2の室内側に設けられる。すなわち、本実施形態では第1の実施形態と鍵差込口4とサムターン7及びデッドボルト6の位置が異なっている。このため、枠体1側に設けられる錠受部13の位置もそれに対応して第1の実施形態とは異なっている。
補強部材15は、第1の実施形態と同様に、断面略L字状に形成されており、金属縦枠11の外周面に当接する枠体固定部15aと、金属縦枠11のフィン部14に当接する躯体固定部15bとから構成されている。その取付位置は、枠体1の内周面において錠受部13が設けられた位置に対応する枠体1の外周面である。図3には、補強部材15の取付位置を点線で示している。
このように、補強部材15は、枠体1のうちドア2のデッドボルト6に対応して設けられる錠受部13の位置の外周面に設けられることにより、枠体1の錠受部13付近を変形しにくくすることができ、防犯性の高いドアサッシとすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、第1の実施形態では、ドアサッシとして金属材の室内側露出部分に樹脂材を配設した複合サッシを示したが、金属材のみからなる金属サッシであってもよい。また、第1及び第2の実施形態では、デッドボルト6を鎌形状のものとしたが、これに限られず一般的に用いられる角柱状のものが鍵またはサムターン7の操作により突出自在とされたデッドボルトであってもよい。
本実施形態におけるドアサッシの正面図である。 錠受部の位置における枠体及びドアの横断面拡大図である。 第2の実施形態におけるドアサッシの正面図である。
符号の説明
1 枠体
2 ドア
3 ドアノブ
4 鍵差込口
5 ラッチボルト
6 デッドボルト
10 縦枠
11 金属縦枠
12 樹脂縦枠
13 錠受部
14 フィン部
15 補強部材
15a 枠体固定部
15b 躯体固定部
20 建物躯体

Claims (4)

  1. 方形状の枠体内部に施錠装置を備えたドアを開閉自在に納めてなるドアサッシにおいて、
    上記施錠装置は上記ドアの側面から出没自在なデッド部材から構成され、上記枠体には内周面に上記デッド部材と係合する受部が設けられると共に、該受部の設置位置の外周面には補強部材が設けられてなることを特徴とするドアサッシ。
  2. 上記補強部材は上記枠体に対して固定される枠体固定部と、上記枠体が取付けられる建物躯体に対して固定される躯体固定部とを有してなることを特徴とする請求項1記載のドアサッシ。
  3. 上記枠体は外周面に建物躯体に対して当接固定されるフィン部を備え、上記枠体固定部は上記枠体の外周面に当接して固定され、上記躯体固定部は上記フィン部に当接して固定されることを特徴とする請求項2記載のドアサッシ。
  4. 上記補強部材は断面略L字状に形成されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドアサッシ。
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