JP3198498U - 防犯補助具、および、それを用いた扉システム - Google Patents
防犯補助具、および、それを用いた扉システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】バールによる不正侵入に対して、有効な対策となる玄関扉に取り付ける防犯補助具を提供する。【解決手段】防犯補助具は、閉じた状態から一方向に開き且つシリンダー錠を備えた扉の防犯対策に用いる補強具であって、扉の開く方向と反対の面の開閉側端近傍に固定する扉側補強具1と、扉枠の開閉側端近傍であり且つ扉側補強具の固定位置と略同一水平位置に固定する枠側補強具2とを備え、扉側補強具は凸部を有し、枠側補強具は扉側補強具の凸部が挿入可能な凹部を有することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、玄関扉の防犯対策として用いる補助具、および、それを用いた扉システムに関するものである。
玄関扉をバールでこじ開けて屋内に侵入する手口の犯罪は、近年、急速に増加している。この犯罪は、ピッキング等の従来の手口に比べて、防犯が困難であり、様々な対策が提案されているものの、有効な対策が見いだせていない。
最近の扉は、軽量化を重視して、0.8mm程度の薄い鋼板が用いられている。そして、内部構造は、スチールの力骨の代わりにハニカムペーパーコアを芯材として構成されている。このような構成の扉は、扉面に垂直な方向の圧力には強いが、それに比べて、扉の左右横方向の強度が軟弱である。したがって、バールによって比較的容易にこじ開けることができる。
また、神戸および東北の震災を教訓として、地震に対応する扉が開発されている。いわゆる耐震型の扉であり、扉と扉枠との間隔を従来より広くすることで、地震により扉枠が変形しても、扉を開くことができる。しかし、扉と扉枠との間隔を従来より広くすると、バールをその間隔に深く挿入できるため、さらに容易に犯罪者が扉を壊し、侵入しやすくなっている。
こういった不正開錠に対する防犯対策として、玄関扉の外壁に玄関パネルを設置し、その玄関パネルに収納された回転式ロックバーを回転させて、鍵穴を覆う装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示された防犯装置は、ピッキング対策としては有力ではあるが、バールのこじ開け対策としては実効性がない。また、施錠に際して、錠を掛けた上に、ロックバーを回転させるという手間が生じてしまう。開錠の際にも同様である。さらに、設置コストが掛かるという問題もある。
その他にも、扉の強度を増すための諸対策が考案されているが、犯罪の手口が進化しているため、いずれの対策も有効な対策として機能していないのが現状である。
本考案に係る防犯補助具は、閉じた状態から一方向に開き且つシリンダー錠を備えた扉の防犯対策に用いる補強具であって、扉の開く方向と反対の面の開閉側端近傍に固定する扉側補強具と、扉枠の開閉側端近傍であり且つ上記扉側補助具の固定位置と略同一水平位置に固定する枠側補強具と、を備え、上記扉側補強具は凸部を有し、上記枠側補強具は上記扉側補強具の凸部が挿入可能な凹部を有することを特徴とする。
本考案に係る扉システムは、上記防犯補助具を錠の上部近傍または下部近傍に固定した
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
本考案に係る扉システムは、主錠と補助錠を備えた扉システムであって、上記防犯補助具を主錠と補助錠の中間位置に固定したことを特徴とする。
本考案に係る防犯補助具、および、それを用いた扉システムは、簡単な構成でありながら、バールこじ開けに対する扉の横方向強度を著しく向上させることができる。
そのため、進化した犯罪手口にも十分に対応可能である。
また、施工後の扉の補強も容易に且つ低コストで実施できる。
そのため、進化した犯罪手口にも十分に対応可能である。
また、施工後の扉の補強も容易に且つ低コストで実施できる。
本考案に係る防犯補助具、および、それを用いた扉システムの構成や動作等に関して、以下において、図面を用いて説明する。なお、以下の説明は本考案に関する良好な一例を開示するものであり、寸法や構成材料等に関して、本考案が当該実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
防犯補助具は、閉じた状態から一方向に開き且つシリンダー錠を備えた扉の防犯対策に用いる補強具であって、扉3に取り付ける扉側補強具1と扉枠4に取り付ける枠側補強具2とで構成される。
まず、図1および図2を用いて、構成について詳述する。
防犯補助具は、閉じた状態から一方向に開き且つシリンダー錠を備えた扉の防犯対策に用いる補強具であって、扉3に取り付ける扉側補強具1と扉枠4に取り付ける枠側補強具2とで構成される。
まず、図1および図2を用いて、構成について詳述する。
図1は、防犯補助具の扉3および扉枠4への取付けを示す図であり、扉システム全体の構成を示している。一般に日本の家屋や集合住宅等の建物の玄関扉は外開きであり、この場合には、図1は建物の内側から扉を見た図である。以下において、内側あるいは外側という語は、この基準で用いる。
防犯補助具は、錠の上方近傍または下方近傍に取り付ける。図1においては、主錠32Aと補助錠32Bの二つの錠を備えた扉3を示しており、この場合には、主錠32Aと補助錠32Bの中間位置に防犯補助具を取り付けるのが良い。
扉側補強具1は扉3の扉開閉側端31に近い場所に取り付ける。一方、枠側補強具2は、扉枠4の扉枠開閉側端41から扉3側に出っ張るように取り付ける。
なお、5は扉3が扉枠4に対して回転可能に設置するための回転接続部である。
扉側補強具1は扉3の扉開閉側端31に近い場所に取り付ける。一方、枠側補強具2は、扉枠4の扉枠開閉側端41から扉3側に出っ張るように取り付ける。
なお、5は扉3が扉枠4に対して回転可能に設置するための回転接続部である。
図2(a)は、扉3の扉側補強具1が取り付けられた場所の近傍を示した正面図であり、(b)はA−A断面の断面図である。デッドボルト33が出た状態を示している。一方、図2(c)は、扉枠4の枠側補強具2が取り付けられた場所の近傍を示した正面図であり、(d)はA−A断面の断面図である。42は、デッドボルトの受け穴である。
扉側補強具1は、例えば、長方形の金属板を曲げ加工により形成したものであり、扉側補強具基体11の端部付近から突出した扉側補強具凸部12から構成される。なお、加工方法は曲げ加工に限るものではなく、切削加工により同様の形状を得ても良い。扉側補強具基体11には取り付けのための穴が設けられ、ねじ13により、扉3にねじ留めされている。
枠側補強具2は、例えば、直方体の金属の中央に扉側補強具凸部12が挿入できる凹部である枠側補強具凹部21が設けられている。枠側補強具2は直方体の金属に切削加工により凹部を形成しても良いし、金属板の曲げ加工により形成しても良い。扉側補強具1と枠側補強具2の上下取り付け位置は、両者がほぼ水平となる位置にそれぞれ取り付ける。
図3は、扉を開閉した際の本考案に係る防犯補助具の状態を示すA−A断面図であり、(a)が扉が閉まる直前における、(B)が扉が閉まった状態における扉側補強具1と枠側補強具2の位置関係を示している。扉が閉まった状態においては、扉側補強具凸部12が枠側補強具凹部21に挿入された状態になる。
図4は、この扉が閉まった状態において、外側からバール6を用いて扉3をこじ開けようとしている様子を示している。バール6の先端を扉3と扉枠4の間隙に挿入し、バール6を白抜き矢印で示すように、左右に揺することで、扉3と扉枠4の破壊を試みている。
この結果、扉3の図4における左端下方と、扉枠4の右端下方は押し広げられる。図5は、このときの様子を示している。なお、図5には、このときのデッドボルト33、錠の外筒および内筒34、およびデッドボルト受け穴42も示している。バール6のこじ開けにより、扉3の図4における右端下方と、扉枠4の左端下方は押し広げられるが、扉3と扉枠4の建物内側(図5における上側)は押し広げることができない。扉側補強具凸部12が枠側補強具凹部21に挿入されているため、建物内側では扉3と扉枠4が強く結合しているためである。結果として、デッドボルト33が傾くだけで、デッドボルト受け穴42から出ることは無く、扉を開けることはできない。
現在の一般的な基準では、45cm長のバールを用いて成人男性がこじ開けを試みた場合に、扉が開けられないことを前提にして、扉システムが設計されていることが多い。しかし、実際にはこれ以上の力でこじ開けられた犯罪例が多発している。
そこで、本考案の性能確認試験においては、90cm長のバールを用いて成人男性がこじ開けを試みた。このような厳しい試験条件においても、本考案の扉システムは破壊されることは無かった。
そこで、本考案の性能確認試験においては、90cm長のバールを用いて成人男性がこじ開けを試みた。このような厳しい試験条件においても、本考案の扉システムは破壊されることは無かった。
しかし、さらに大きな力でこじ開けた場合、扉側補強具1を扉3に固定しているねじ13が破壊されることが分った。図6(a)で示す黒色矢印方向の大きな力にねじ13が絶えられなかったためである。ねじは垂直方向の力には大きな耐久力があるが、横方向の力に対して、比較的弱いためである。
そこで、図6(b)で示すように、両面テープ34を用いたところ、横方向の強度が大きく増加させることができた。ねじ13を用いず、接着力が強い両面テープ14だけでも、十分な強度が得られた。両面テープは直射日光の照射により接着力が経時劣化するが、室内側で使用する場合においては、接着力の経時劣化は限定的であり、長期的な信頼性も確保できる。
そこで、図6(b)で示すように、両面テープ34を用いたところ、横方向の強度が大きく増加させることができた。ねじ13を用いず、接着力が強い両面テープ14だけでも、十分な強度が得られた。両面テープは直射日光の照射により接着力が経時劣化するが、室内側で使用する場合においては、接着力の経時劣化は限定的であり、長期的な信頼性も確保できる。
なお、本実施の形態においては、ひとつの扉側補強具1を用いたが、さらに強度を向上させるために複数の扉側補強具1を用いても良い。例えば、1つの錠を備えた扉であれば、錠の上方近傍と下方近傍に扉側補強具1を取り付けても良い。
本考案に係る扉側補強具は上記のように構成されるので、極めてシンプルな構成でありながら、バールを用いた不正開錠行為に対して、優れた耐久性を示す扉システムを構築できる。
そのため、進化した犯罪手口にも十分に対応可能である。
また、施工後の扉の補強も容易に且つ低コストで実施できる。
そのため、進化した犯罪手口にも十分に対応可能である。
また、施工後の扉の補強も容易に且つ低コストで実施できる。
1 扉側補強具
11 扉側補強具基体 12 扉側補強具凸部
13 ねじ 14 両面テープ
2 枠側補強具
21 枠側補強具凹部 22 ねじ
3 扉
31 扉開閉側端 32A 錠
32B 補助錠 33 デッドボルト
34 外筒および内筒
4 扉枠
41 扉枠開閉側端 42 デッドボルト受け穴
43 扉枠接続側端
5 回転接続部
11 扉側補強具基体 12 扉側補強具凸部
13 ねじ 14 両面テープ
2 枠側補強具
21 枠側補強具凹部 22 ねじ
3 扉
31 扉開閉側端 32A 錠
32B 補助錠 33 デッドボルト
34 外筒および内筒
4 扉枠
41 扉枠開閉側端 42 デッドボルト受け穴
43 扉枠接続側端
5 回転接続部
Claims (3)
- 閉じた状態から一方向に開き且つシリンダー錠を備えた扉の防犯対策に用いる補強具であって、
扉の開く方向と反対の面の開閉側端近傍に固定する扉側補強具と、
扉枠の開閉側端近傍であり且つ上記扉側補助具の固定位置と略同一水平位置に固定する枠側補強具と、
を備え、
上記扉側補強具は凸部を有し、
上記枠側補強具は上記扉側補強具の凸部が挿入可能な凹部を有する
ことを特徴とする防犯補助具。 - 請求項1に記載の防犯補助具を備え、
当該防犯補助具を錠の上部近傍または下部近傍に固定した
ことを特徴とする扉システム。 - 主錠と補助錠を備えた扉システムであって、
請求項1に記載の防犯補助具を備え、
当該防犯補助具を主錠と補助錠の中間位置に固定した
ことを特徴とする扉システム。
ことを特徴とする請求項3に記載の扉システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015000289U JP3198498U (ja) | 2015-01-24 | 2015-01-24 | 防犯補助具、および、それを用いた扉システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015000289U JP3198498U (ja) | 2015-01-24 | 2015-01-24 | 防犯補助具、および、それを用いた扉システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3198498U true JP3198498U (ja) | 2015-07-09 |
Family
ID=53673435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015000289U Expired - Fee Related JP3198498U (ja) | 2015-01-24 | 2015-01-24 | 防犯補助具、および、それを用いた扉システム |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3198498U (ja) |
-
2015
- 2015-01-24 JP JP2015000289U patent/JP3198498U/ja not_active Expired - Fee Related
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