JP2006265945A - モール材取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 厚さの異なる複数種類の板部材に対して適用できて、しかも抜け出しの防止が可能なモール材取付具を提供する。
【解決手段】 板部材に設けた孔10Hに差し込まれる量を規制する規制部と、該規制部によって規制された位置で拡開して前記板部材裏面に対面して該板部材に対して抜け出し防止可能な係止片を有する抜け出し防止部と、弾性変形により前記孔の壁面を押圧して保持する本体部30Hと、モール材20を装着させるためのモール材用装着部U1とを備えたモール材取付具であって、前記抜け出し防止部は前記規制部と前記係止片先端T1E,T2Eまでの距離が互いに異なる複数の係止片T1,T2を有し、板厚の異なる複数種類の板部材に対して抜け出しの防止を可能にする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ドア表面等の板部材に、装飾用のモール材を装着させる取付具に関する。
一般に、玄関扉等の表面材に、装飾用のモール材を装着させ、扉に高級感を与えることが行われている。下記特許文献1には、折曲基部10の両端に、ドア表面材に設けた取付孔1への挿入時に、その取付孔の孔壁との接触によって内向きに弾性変形する一対の挿入片11を形成し、各挿入片の先端部に前記取付孔に係合可能なV字形状の屈曲片部12を形成し、各屈曲片部の先端に、ドア表面材と係合して、取付孔の孔壁と対向する位置に屈曲片部12を位置決めする係合片部13を連設し、該各係合片部には、モール材のフランジ内面側縁部に対して係合可能な湾曲部13aを設け、この湾曲部の両端部側に抜け止め防止片17を形成した取付具が開示されている。モール材を装着した場合、抜け止め防止片はモール材のフランジ内面と対面する位置に来て、モール材の抜け止め作用を行う。
特開2000−74020号公報
然しながら、前記抜け止め防止片は特定肉厚のフランジを有するモール材に適用するものであり、種々の肉厚のフランジを有するモール材に対して適用するようには構成されておらず、この抜け止め防止片を、ドア表面材からのモール材取付具の抜け止め用に適用したとしても、複数厚さの板部材に適用することまでは想到不可能である。モール材はアルミニウムの押出形材から成るため、モール材取付具に保持されるフランジ部の板厚を統一することは容易であるが、扉の表面材の板厚は、扉に要求される性能により板厚を変える必要があるため、複数の板厚の扉表面材に対して使用できるモール材取付具があれば、モール材取付具を統一でき、その種類を一種類にしたり、或いは種類を少なくすることができる。
従って解決しようとする課題は、厚さの異なる複数種類の板部材に対して適用できて、しかも抜け出しの防止が可能なモール材取付具の提供を目的とする。
請求項1に係る発明では、板部材に設けた孔に差し込まれる量を規制する規制部と、該規制部によって規制された位置で拡開して前記板部材裏面に対面して該板部材に対して抜け出し防止可能な係止片を有する抜け出し防止部と、弾性変形により前記孔の壁面を押圧して保持する本体部と、モール材を装着させるためのモール材用装着部とを備えたモール材取付具であって、前記抜け出し防止部は前記規制部と前記係止片先端までの距離が互いに異なる複数の係止片を有し、板厚の異なる複数種類の板部材に対して抜け出しの防止が可能であることを特徴とするモール材取付具を提供する。
モール材取付具としては、弾性体であれば、金具の他、合成樹脂製のものでもよい。
請求項2では、前記複数の係止片において、前記規制部と前記係止片先端までの距離が最も長い係止片以外の係止片の先端部が内側方向に屈曲して形成されている請求項1記載のモール材取付具を提供する。
請求項3では、前記複数の係止片は、各係止片が隣接して階段状に形成されている請求項1又は2記載のモール材取付具を提供する。
請求項4では、前記モール材のフランジ部が溝孔を区画形成しており、前記モール材用装着部は、先端部側が互いに内側に屈曲して前記溝孔の孔壁を押圧する一対のモール材保持用係止片を有しており、該各モール材保持用係止片は前記本体部から切り起こされており、前記本体部の弾性変形とは独立して弾性変形することにより前記溝孔の孔壁を押圧する請求項1〜3の何れか1記載のモール材取付具を提供する。
請求項5では、前記モール材用装着部は、前記規制部から前記モール材保持用係止片先端までの距離よりも長い距離の位置に先端が位置するモール材用係止片を更に有し、該モール材用係止片はモール材を装着すると拡開して前記フランジの内側面に対面して該モール材に対して抜け出し防止可能な請求項4記載のモール材取付具を提供する。
請求項1では、モール材取付具は、その規制部の規制作用によって、板部材に設けた孔に所定位置まで挿入できて停止させられると共に、この規制位置で、抜け出し防止部の何れかの係止片が板部材の裏面に対面するため、取付具は板部材の孔から挿入側(表面側)に抜け出ない。結局、モール材取付具は規制部と何れかの係止片とによって前方にも後方にも抜けない他、弾性変形する本体部によって孔壁を押圧して保持できる。しかも、1種類のモール材取付具によって複数種類の厚さの板部材に装着適用できる。また、モール材用装着部によってモール材を装着できる。
請求項2では、規制部から先端までの距離が最も長い係止片以外の係止片の先端部が内側方向に屈曲している、即ち、挿入方向先部の見込み寸法が太くなる逆テーパであるため、この係止片の有する逆テーパ屈曲部が板部材の孔の孔壁を押圧する厚さを有する板部材に装着した状態では挿入方向への力が発生し、ガタつきが防止されて保持力が増す。即ち、この逆テーパ屈曲部が無くて、先細となるテーパ部のみであれば、取付具を板部材の表面側に押し出す力が生じ、この力は規制部を板部材表面から離す方向の力となって取付具にガタつきが発生するが、逆テーパ屈曲部によってこれを防止することができる。
請求項3では、複数の係止片は、各係止片が隣接して階段状に形成されているため、製作が容易となる。
請求項4では、モール材保持用係止片が本体部から切り起こされているため、板部材の孔への装着によって本体部が縮径しても、モール材保持用係止片は、その縮径の影響を受け難くて独立的にモール材溝孔の孔壁を押圧できる。従って、板部材の孔とは無関係にモール材を確実に保持できる。また、溝孔の孔壁を押圧するモール材保持用係止片の先端部側屈曲部は内側方向に屈曲しているため、モール材の装着にとっては逆テーパであり、装着されると、モール材を板部材に押し付ける力が発生して、モール材をガタ付き無く保持できる。
請求項5では、モール材用係止片によってモール材のフランジ内側面に係止できるため、モール材の抜け出しを確実に防止できる。
図1は本発明に係るモール材取付具30の展開図であり、弾力を有する金属板素材を所定形状に打ち抜いた金属板部材30’である。これは図の中心線CLに対して上下に対称な形状である。この板部材を前記中心線に平行な複数のラインに沿って折り曲げて図2に正面図を示すモール材取付具30を形成する。図3は図2の矢視線Cによる側面図である。本発明に係るモール材取付具は、こうした金属板素材を使用しないで、合成樹脂を射出成形して弾力を有するように製作してもよい。
図2におけるモール材取付具30の前側部30Aと後側部30Bとは、肩部である規制部30Kを境界としている。即ち、後側部30Bは、左右両側の規制部30Kの図2における左右方向寸法だけ前側部よりも幅広である。一方、扉の表面化粧板等の板部材には、例えば細長い矩形孔10Hが形成される、この孔の長手方向寸法は、前記前側部30Aの左右方向寸法よりも大きく、後側部30Bの左右方向寸法よりも小さくて、前側部30Aの左右方向寸法に近い値に設定すると装着が安定してよい。モール材取付具30は、その前側部30Aを矩形孔に挿入すれば、規制部30Kが板部材表面に当接して挿入が規制される。矩形孔でなく、丸孔であっても、前側部30Aを湾曲して対応可能である。
一方、モール材取付具30には、図1の板部材に明確に現われているが、概ねH型の孔KKが中心線CLに対称に夫々穿設されており、各孔の中に、2つの係止片が併設されて階段状となった2組の階段状係止片部が対向する位置に設けられている。即ち、一つは、中心線CLから遠い前側に設けられた隣接する2つの板部材用係止片T1,T2を有する階段状係止片部である。他方は、中心線に近い側に設けられて、隣接するモール材保持用係止片U1とモール材用係止片U2を有する階段状係止片部である。夫々長い係止片同士T1,U1と、短い係止片同士T2,U2が相対している。長い係止片が隣接する短い係止片に対して独立して曲り易くするために、各階段状係止片部の各係止片の境界に、割りK1,K2を設けている。
図2と図3を参照しつつ、各部の形状と作用を説明する。概括的には、挿入時には、図3に示す略U字状の全体形状がすぼまる方向に弾性変形する。まず、各階段状係止片部以外の取付部本体部の前側部30Aの形状と作用につき説明する。前側部30Aの先部30aは、図3において、中心線の左右両側の先部30a同士が互いに近づく先細テーパ形状であり、板部材の孔への挿入が容易となる。一方、その後側領域部(後述の保持部)30Hは逆テーパ状である。この逆テーパによって、モール材取付具30を孔に挿入した時に、挿入方向に呼び込む力が発生し、規制部30Kが板部材の表面に当接するように引き込め、板厚方向のガタつきを防止しつつ装着保持される。
次に、板部材用係止片T1,T2を有する階段状係止片部の形状と作用につき説明する。規制部30Kから係止片先端T2Eまでの距離L2が長く、脚長が短い一対の板部材用係止片T2は挿入前方向へ先細テーパ形状であり、挿入が容易になる。一方、距離L1が短い方の脚長の長い一対の板部材用係止片T1は、板部材が厚い場合、係止片基部側が板部材の孔を挿通する部分であり、係止片先部(先端T1E側領域)が互いに内側方向に屈曲して形成されて挿入方向に対して逆テーパとなっており、その他の領域は先細テーパ状である。逆テーパ部分の意義は、厚い方の板部材に装着させた場合(図5ではなくて図4の場合)、この逆テーパ部が無ければ、即ち、先細形状のままであれば、モール材取付具を板部材の表面側に押し戻す力が作用し、ガタつきが発生するが、逆テーパ部によって挿入方向へ呼び込む力が発生し、規制部30Kが板部材の表面に当接するように引き込めるため、前記ガタつきを防止できると共に、孔壁への押圧力について保持力も増す。
モール材取付具30として構成された場合に、前記の規制部30Kから各一対の係止片T1,T2,U1,U2の先端T1E,T2E,U1E,U2Eまでの各距離は、夫々所定のL1,L2,M1,M2である。このため、モール材取付具30を、図4に示す所定厚さの板部材10の矩形孔10Hに挿入すると、図のような装着状態となる。即ち、通常時を示す図3における左右幅(見込み寸法)は、モール材取付具30の本体部の前側部30Aでは、少なくとも保持部30Hの、孔挿入時に孔壁と対向する領域においては、矩形孔の細幅よりも大きい。また、板部材用係止片T1,T2を有する階段状係止片部の各先端T1E,T2E側領域の左右幅(見込み寸法)も矩形孔の細幅よりも大きい。
従って、これらの領域は矩形孔への挿入時に見込み寸法が狭まるが、矩形孔から裏面側に抜け出ると、弾性的にその孔の細幅よりも大きくなる。即ち、短い板部材用係止片T2は孔から板部材の裏面側に抜けて自由になり、弾性作用によりその先端T2Eが左右に広がって前記板部材10の裏面に近接して広がっている。このため、モール材取付具30は挿入方向とは逆の方向への抜けが防止される。即ち、先端T2Eは抜け出し防止部として作用する。一方、前側方向への抜けは、規制部30Kの存在によって防止されている。
上述の如く、保持部30Hの孔挿入時に孔壁と対向する領域の見込み寸法は矩形孔の細幅よりも大きいため、モール材取付具30はその挿入時には細長状矩形孔10Hの細幅方向において、弾力を有して縮径しながら挿入される。こうして挿入された位置において保持部30Hが孔壁に対面することになり、板厚方向に弾力性を有する保持部30Hが矩形孔10Hの孔壁縁部を押圧する。この際、保持部は逆テーパであるため、挿入方向へ呼び込む力が発生し、これによってガタつきを防止しつつモール材取付具を安定して保持できる。この押圧保持も一種の抜け出し防止の作用とみることができる。更にこの場合は、一対の長い板部材用係止片T1は、その先端近くの互いに内側に折れ曲った逆テーパの領域が矩形孔10Hの孔壁縁部を押圧している。従って、板部材に対するモール材取付具の保持力が更に向上すると共に、モール材取付具を挿入方向に引き込む力が作用し、モール材取付具のガタつきを防止する作用を補助している。
こうして安定したモール材取付具30の後側部30Bに対して、裏面側の溝孔20Hを介してモール材20を押し込んで装着させる。このモール材は所定厚さのフランジ20Fを有している。後側部30Bの形状等について説明する。モール材取付具30の通常時を示す図3における左右幅(見込み寸法)は、モール材取付具30の本体部の後側部30Bでは、モール材に対する相対的挿入方向の先部30bは先細形状であり、その先端幅は溝孔幅よりも小さく、モール材の溝孔20Hへの挿入が容易になる。その挿入方向でいって後側領域である溝孔対面部30H’は逆テーパ状である。この例では、溝孔対面部30H’は溝孔20Hの幅よりも小さい。従って、モール材20を挿入した際には溝孔対面部30H’は弾性的に縮径することなく、板部材に対する抜け出し防止部である板部材用係止片T1,T2と保持部30Hに影響を与えないので、板部材の保持と係止が確実となる。
また、モール材保持用係止片U1とモール材用係止片U2を有する階段状係止片部の形状と作用につき説明する。規制部30Kからモール材用係止片U2の先端U2Eまでの距離M2が長い方の脚長の短い一対のモール材用係止片U2は相対的挿入方向前方へ先細テーパ形状であり、挿入が容易になる。一方、距離M1が短い方の長い一対のモール材保持用係止片U1は、係止片先部(先端U1E側領域)が互いに内側方向に屈曲して相対的挿入方向に対して(挿入時に)逆テーパとなるようになっており、その他の領域は先細テーパ状である。また、係止片U1,U2を有するモール材用階段状係止片部の各先端U1E,U2E側領域の見込み寸法は溝孔の幅よりも大きい。
従って、モール材保持用係止片U1とモール材用係止片U2はその見込み寸法が縮径しつつ挿入され、短い係止片U2が溝孔20Hを抜け出て、弾性的に広がって、その先端U2Eがフランジ20Fの内側面に対面する。このため、装着後にモール材の抜け出しが防止される。長い係止片U1は、その先端近くの内側(見込み寸法方向の内側)に折れ曲った逆テーパの領域が溝孔20Hの孔壁縁部を押圧し、モール材に対する保持力を得ていると共に、モール材を挿入方向に引き込む力が作用し、モール材のガタつきを防止する。この長い係止片U1は、モール材取付具の本体部(30H,30H’等)から切り起されているため、保持部30Hの縮径の影響を受け難く、実質的に独立して溝孔20Hの孔壁縁部を押圧できるため、その寸法設定等の設計が容易になると共に、安定した保持力が得られる。
上記例とは異なり、モール材取付具本体部の溝孔対面部30H’が溝孔20Hの孔壁縁部を押圧する寸法形態であってもよい。この場合は、先部30bは先細テーパ形状であり、モール材の溝孔への挿入が容易になり、先部30bの元部領域と溝孔対面部30H’の先部領域の見込み寸法は弾性的に縮径されて挿入される。また、溝孔対面部30H’は逆テーパ状であるため、モール材を挿入させた時に、挿入方向に呼び込む力が発生し、モール材のフランジ20F厚さ方向のガタつきを防止できる。
図5は、図4の板部材10に代わり、所定量薄い板厚の板部材10’に対して、図4と同じモール材取付具30によって同じモール材20を装着させた図である。この場合は、脚長が長い方の板部材用係止片T1も矩形孔30Hから裏面側に抜け出て、弾性的に拡開しており、孔壁からは押圧力を受けていない。即ち、挿入していない通常時における広がり状態であり、しかも、板部材10’が所定厚さであるため、先端T1Eが板部材の裏面に対面している。従って、モール材取付具30は板部材表面側方向への抜け出しが防止されると共に、前後方向のガタが少ない。保持部30Hが孔壁縁部を押圧して保持していることや、保持部が逆テーパであることによってガタつきを防止していること等は、厚い板部材10の図4の場合と同様である。
以上の例では、板部材側の係止片も、モール材側の係止片も、長い係止片と短い係止片とは互いに隣接した階段状に形成されているが、夫々が離隔して形成されていてもよい。また、係止片は長いものと短いものの2種類であったが、規制部30Kから各先端までの距離の異なる3種類以上の係止片を設け、板厚又はフランジ厚さの異なる3種類以上の板部材又はモール材に適用できるように構成することもできる。
既述のように、特許文献1では、板部材に設けた取付孔に係合可能な屈曲片部12に連設された係合片部13の湾曲部13aがモール材のフランジ内面側縁部に対して係合可能に構成されているため、モール材取付具の板部材に対する保持部と、モール材に対する保持部とが独立的には弾性変形できずに、互いに関連する。従って、モール材取付具が板部材に対して十分に保持できていても、後からモール材を保持させると、その板部材に対する保持が緩む危険があり、確実な保持ができず、不都合である。
そこで、板部材の孔壁への保持圧力とモール材の溝孔への保持圧力とを互いに独立的に設定可能にさせる思想の下に下記の如き発明が考えられる。
板部材に設けた孔に差し込んで、該孔の孔壁を押圧して保持する本体部を有する板部材用装着部と、フランジ部が溝孔を区画形成しているモール材を装着させるためのモール材用装着部とを具備したモール材取付具であって、該モール材用装着部には、前記本体部から切り起された切り起し部を有し、前記孔壁を押圧した際に弾性収縮する前記本体部の弾性収縮変形の影響から独立しつつ、前記切り起し部によって前記溝孔の孔壁を押圧保持できることに特徴を有するモール材取付具を提供できる。
図1〜図5によって説明した第1実施形態例のモール材取付具30は、上記思想発明の1つの形態例である。しかし、上記の思想発明によるモール材取付具では、この第1形態例のように、板部材用装着部である前側部30A、板部材用係止片T1,T2、規制部30Kの特定係止片構造である板部材用係止片T1,T2に起因する異なる板厚の複数種類の板部材に適用装着可能でなくてもよい。以下では、1種類の板厚の板部材に適用装着させるモール材取付具300を第2形態例として簡単に説明する。
図6〜図9は、夫々が第1形態例の図1〜図4に対応し、同じ構造作用の部位には同じ記号を付している。金属板部材300’は金属板部材30’に相当し、モール材取付具300はモール材取付具30に相当している。異なるのは、板部材用装着部である前側部30A、板部材用係止片T1,T2、規制部の隣接した両板部材用係止片T1,T2が、1つの係止片(切り起し部)T12に構成されていることである。その他は全く同様である。この係止片T12は短い方の係止片T2と同じ作用をする。
従って、第2形態例の第1形態例との相違は、長い方の係止片T1に相当する係止片が無いため、異なる厚さ(より薄い板厚)の板部材に対する抜け止め作用が無いこと(図5の状態にならないこと)と、図4の状態において板部材10の孔壁10Hの縁部を押圧する力の加算分が生じないことと、係止片T1の内側に向かって折り曲げられた逆テーパ部による、モール材取付具を挿入方向に呼び込む力の付加分が生じないことのみが相違する。その他は、第1形態例において説明したことと同じであるので、ここでは説明を省略する。
本発明は、ドア表面等の板部材に、装飾用のモール材を装着させるモール材取付具として利用できる。
図1は本発明に係る第2形態例のモール材取付具の展開図である。 図2は図1の板部材を折り曲げて形成したモール材取付具の正面図である。 図3は図2の矢視線Cによる側面図である。 図4は第1形態例のモール材取付具の使用状態を示す部分断面図である。 図5は図4に代わる他の使用状態を示す部分断面図である。 図6は本発明に係る第2形態例のモール材取付具の展開図である。 図7は図6の板部材を折り曲げて形成したモール材取付具の正面図である。 図8は図7の側面図である。 図9は第2形態例のモール材取付具の使用状態を示す部分断面図である。
符号の説明
10,10’ 板部材
20 モール材
20H 溝孔
30 モール材取付具
30H 保持部
30H’ 溝孔対面部
30K 規制部
T1 板部材側の長い板部材用係止片
T2 板部材側の短い板部材用係止片
U1 モール材側の長い係止片(モール材保持用係止片)
U2 モール材側の短い係止片(モール材用係止片)

Claims (5)

  1. 板部材に設けた孔に差し込まれる量を規制する規制部と、該規制部によって規制された位置で拡開して前記板部材裏面に対面して該板部材に対して抜け出し防止可能な係止片を有する抜け出し防止部と、弾性変形により前記孔の壁面を押圧して保持する本体部と、モール材を装着させるためのモール材用装着部とを備えたモール材取付具であって、
    前記抜け出し防止部は前記規制部と前記係止片先端までの距離が互いに異なる複数の係止片を有し、板厚の異なる複数種類の板部材に対して抜け出しの防止が可能であることを特徴とするモール材取付具。
  2. 前記複数の係止片において、前記規制部と前記係止片先端までの距離が最も長い係止片以外の係止片の先端部が内側方向に屈曲して形成されている請求項1記載のモール材取付具。
  3. 前記複数の係止片は、各係止片が隣接して階段状に形成されている請求項1又は2記載のモール材取付具。
  4. 前記モール材のフランジ部が溝孔を区画形成しており、前記モール材用装着部は、先端部側が互いに内側に屈曲して前記溝孔の孔壁を押圧する一対のモール材保持用係止片を有しており、該各モール材保持用係止片は前記本体部から切り起こされており、前記本体部の弾性変形とは独立して弾性変形することにより前記溝孔の孔壁を押圧する請求項1〜3の何れか1記載のモール材取付具。
  5. 前記モール材用装着部は、前記規制部から前記モール材保持用係止片先端までの距離よりも長い距離の位置に先端が位置するモール材用係止片を更に有し、該モール材用係止片はモール材を装着すると拡開して前記フランジの内側面に対面して該モール材に対して抜け出し防止可能な請求項4記載のモール材取付具。
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