JP7012582B2 - 装飾材取付部材および建具 - Google Patents

装飾材取付部材および建具 Download PDF

Info

Publication number
JP7012582B2
JP7012582B2 JP2018073886A JP2018073886A JP7012582B2 JP 7012582 B2 JP7012582 B2 JP 7012582B2 JP 2018073886 A JP2018073886 A JP 2018073886A JP 2018073886 A JP2018073886 A JP 2018073886A JP 7012582 B2 JP7012582 B2 JP 7012582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative material
hooking
mounting member
pair
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018073886A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019183464A (ja
Inventor
義生 奥川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP2018073886A priority Critical patent/JP7012582B2/ja
Publication of JP2019183464A publication Critical patent/JP2019183464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7012582B2 publication Critical patent/JP7012582B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Description

本発明は、扉、ドア等の建具に装飾用のモールを取り付けるための装飾材取付部材および建具に関する。
従来、装飾材取付部材として、ドア表面等の板部材にモール材(装飾材)を装着させるモール材取付具が知られている(特許文献1参照)。モール取付具は、所定形状に打ち抜いた金属板部材を折り曲げて形成されており、板部材に取り付けられる前側部と、モールが取り付けられる後側部とを有しており、前側部は、先細テーパー形状を形成している一対の先部と、一対の先部から逆テーパー形状を形成している一対の保持部と、一対の先部から一対の保持部が対向する方向における両外側にまで延出した一対の係止片とを有している。
このモール取付具では、前側部の一対の先部が板部材に設けられた孔に差し込まれると、一対の先部が弾性により互いに接近し、これと共に一対の係止片も弾性により互いに接近しながら孔に通される。一対の係止片が孔に通し終わると、一対の先部および一対の係止片は弾性により互いに離間し、一対の係止片が板部材に掛けられ、且つ、一対の保持部も弾性により互いに離間して孔の孔壁に当たる。このようにして、モール取付具は板部材の孔に取り付けられる。
特開2006-265945号公報
ところで、特許文献1に記載のモール取付具は、ドア表面等の板部材に対して、一対の係止片を掛けると共にこの板部材の孔壁に一対の保持部を当てることで、板部材に取り付けられるものであり、EPS(発泡ビーズ法ポリスチレン)、発泡ウレタン等の芯材を板部材よりもドア内部に備える扉体への取り付けは想定されていない。
ここで仮に、特許文献1に記載のモール取付具を、前述した芯材および板部材を備えた扉体に用いようとした場合、モール取付具の一対の先部が板部材の孔に差し込まれ、更に一対の係止片が互いに離間する方向に芯材を圧縮変形させることとなるが、圧縮変形された芯材の復元力によって一対の係止片が互いに接近する方向に押圧されると、一対の保持部が板部材の孔壁から離れてモール取付具にガタつきが生じたり、一対の係止片が板部材から外れてしまうおそれがある。
本発明の目的は、芯材および表面材を有する建具に装飾材を取り付けられる装飾材取付部材および建具を提供することにある。
本発明の装飾材取付部材は、芯材と、取付孔が形成された表面材とを有する建具に対して装飾材を取り付ける装飾材取付部材であって、前記装飾材を掛け止め可能な掛止め部と、前記掛止め部から突出していると共に前記取付孔に挿入される挿入軸部と、前記挿入軸部の軸方向に直交する方向に弾性変形可能に前記挿入軸部から突出していると共に前記表面材に係合可能な一対の係合爪部と、前記一対の係合爪部が互いに接近する弾性変形を規制する差込規制部とを有しており、前記掛止め部および前記挿入軸部には、前記掛止め部で開口した穴部が形成されており、前記一対の係合爪部には、前記軸方向に直交する方向において互いに対向する掛け部が形成されており、前記差込規制部は、前記穴部に差し込み可能に構成されていると共に前記一対の係合爪部の間において前記掛け部に掛けられることを特徴とする。
本発明の装飾材取付部材によれば、挿入軸部を表面材の取付孔に差し込んで芯材に挿入していくことで、一対の係合爪部を取付孔に通し、表面材に係合することができる。更に、一対の係合爪部を表面材に係合した後、差込規制部を穴部に差し込んで一対の係合爪部の間において掛け部に掛けて、一対の係合爪部が互いに接近する弾性変形を規制することで、芯材によって一対の係合爪部が押圧されても挿入軸部の穴部へ没入することを抑制でき、一対の係合爪部の表面材に対する係合状態を安定させることができる。加えて、弾性変形可能な一対の係合爪部に掛け部を形成することで、差込規制部を一対の係合爪部の間に配置する際に係合爪部が弾性変形するので容易に差し込むことができ、また、芯材から一対の係合爪部が接近する方向の力が加えられる場合には、一対の係合爪部の掛け部の差込規制部に対する掛け代を確保できて差込規制部が抜けにくい構成にできる。
本発明の装飾材取付部材では、前記差込規制部を前記掛止め部に連結した連結片部を有しており、前記連結片部には、前記差込規制部を前記穴部に差し込み可能に折曲する折曲可能部が形成されていてもよい。
このような構成によれば、連結片部のうち折曲可能部を折り曲げることで、差込規制部を穴部に対して位置ズレせずに簡単に差し込むことができる。
本発明の装飾材取付部材では、前記一対の係合爪部は、前記挿入軸部の差込先端側から前記掛止め部側に延出して形成されており、前記一対の係合爪部の掛け部は、前記軸方向に複数形成されており、前記掛止め部には、前記差込規制部の前記穴部への差込状態で前記連結片部が配置される溝部が形成されており、前記連結片部は、前記差込規制部が前記複数の掛け部のうち最も深い位置にある掛け部に掛けられた状態で、全体が前記溝部に収容される構成とされていてもよい。
このような構成によれば、複数の掛け部に対する差込規制部の掛け位置を選択することができ、例えば差込規制部を一対の係合爪部の間の深い位置まで差し込んで掛け部に掛ける場合には、浅い位置の掛け部に掛ける場合よりも一対の係合爪部に対する規制力を大きくすることができる。
また、連結片部の一部でも溝部から突出した状態では、連結片部を容易に押すことができて差込規制部を穴部に差し込むことができる。一方、連結片部の全体が掛止め部に形成された溝部に収容された状態では、連結片部を押すことが困難となるので、差込規制部が最も深い位置にある掛け部に掛けられた状態で更に差し込まれることを抑制することができる。
本発明の装飾材取付部材では、前記差込規制部には、前記穴部に対する前記差込規制部の差込み深さ位置に対応して、前記掛止め部に対する前記軸方向における位置が定められる差込み深さ確認面が形成されていてもよい。
このような構成によれば、掛止め部に対する差込深さ確認面の位置を目視したり触ったりすることで、差込規制部を穴部に差し込んだ差込深さ位置を簡単に確認でき、これにより、目視したり触ったりできない位置にある一対の係合爪部の表面材に対する係合状態を確認することができる。
本発明の建具は、芯材と、前記芯材の表面に配置されていると共に取付孔が形成された表面材と、前記取付孔に差し込まれる前述した本発明の装飾材取付部材と、前記装飾材取付部材に取り付けられる装飾材とを備えていることを特徴とする。
本発明の建具によれば、前述した本発明の装飾材取付部材の作用効果と同様の作用効果を発揮可能な建具を構成できる。
本発明によれば、芯材および表面材を有する建具に装飾材を取り付けられる装飾材取付部材および建具を提供することができる。
本発明の実施形態に係る玄関ドアを示す外観姿図。 図1に示すII-II線に沿った断面図。 前記実施形態に係る玄関ドアのモール取付部材を示す斜視図。 前記実施形態に係る玄関ドアのモール取付部材を示す側面図。 前記実施形態に係る玄関ドアのモール取付部材の施工を示す説明図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2において、本実施形態に係る建具である玄関ドア1は、建物の壁開口部に取り付けられて屋内外を仕切るものであり、ドア枠2(枠体)と、ドア枠2内に開閉可能に取り付けられた扉体3とを備えている。扉体3は、EPS(発泡ビーズ法ポリスチレン)、発泡ウレタン等の圧縮変形可能な芯材4と、芯材4の表面、すなわち屋外面および屋内面に貼り付けられた金属製の一対の表面材5とを備えている。表面材5には四角形状の取付孔6が形成されており、取付孔6には樹脂製のモール取付部材10(装飾材取付部材)が差し込まれており、モール取付部材10にはモール7が取り付けられている。
以下の説明において、モール取付部材10の縦幅方向をX軸方向とし、モール取付部材10の横幅方向をY軸方向とし、モール取付部材10の軸方向をZ軸方向とする(図3、図4参照)。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。
モール7は、図1に示すように上下方向に延びた装飾材であり、扉体3の左右方向に沿って複数並んでいる。モール取付部材10は、一つのモール7に対して上下方向に沿って複数配置されている。モール取付部材10は、図3,図4に示すように、モール7を掛け止め可能な掛止め部20と、掛止め部20からZ軸方向に突出していると共に取付孔6に挿入される挿入軸部30と、挿入軸部30からY軸方向に出没可能に突出した一対の係合爪部51,52と、一対の係合爪部51,52の間に配置される差込規制部60と、差込規制部60を掛止め部20に連結した連結片部70とを有している。
掛止め部20は、X軸方向に沿った本体部21と、本体部21のY軸方向両側に形成された一対のモール掛け片部22とを有している。本体部21は、図4(B)に示すように、Z軸方向に沿った一対の側壁部23と、一対の側壁部23に連続した底壁部24とを有しており、一対の側壁部23および底壁部24によってX軸方向に沿った溝部25(条溝)が形成されている。底壁部24のX軸方向における両端部の下面は、モール取付部材10の扉体3に対する取付状態で表面材5の表面に当接する当接面26として構成されている。
挿入軸部30は、取付孔6に差し込まれる尖形状の先端挿入部31と、先端挿入部31および掛止め部20の間に配置された四角筒形状の中間挿入部32とを有しており、掛止め部20の底壁部24で開口した穴部33(図3(A)参照)が形成されている。
先端挿入部31は、本実施形態では四角錘状に形成されて中間挿入部32からZ軸方向に突出しており、その差込先端34はモール取付部材10の軸心O(図4(B)参照)上に位置している。
中間挿入部32は、掛止め部20の一対の側壁部23および底壁部24に連続しており、Y軸方向で対向する一対の側面には、穴部33に連通した側面開口がそれぞれ形成されており、各側面開口に係合爪部51,52が配置されている。
係合爪部51は、中間挿入部32の側面開口において先端挿入部31側から掛止め部20側に延びてY軸方向に弾性変形可能に形成されており、その先端部はY軸方向において中間挿入部32よりも外側に突出している。係合爪部51の裏面、すなわち、Y軸方向において係合爪部52に対向する面には、係合爪部52に向かって突出した二つの掛け部53が形成されている。二つの掛け部53はZ軸方向に並んで配置されており、掛け部53の突出寸法は、掛止め部20側の掛け部53よりも差込先端34側の掛け部53の方が大きい寸法とされている。
この係合爪部51は、中間挿入部32が取付孔6に差し込まれる際に表面材5に圧接しながら弾性変形し、中間挿入部32内に没入する一方、表面材5の裏面を越えて芯材4に挿入される際に元の形状に復元し、表面材5の裏面に係合する構成とされている。
なお、係合爪部52は、係合爪部51と同様に形成されて左右逆向きに配置されているので、係合爪部51と同符号を図に適宜付す。
係合爪部51,52の掛け部53同士は、Y軸方向に間隔を隔てて対向しており、差込先端34側の掛け部53同士の間隔は、掛止め部20側の掛け部53同士の間隔よりも狭くなっている。
連結片部70は、掛止め部20の本体部21のX軸方向における一方の端部に一体に連続していると共に図3,4において上方に延びて形成されており、連結片部70のうち掛止め部20側の部分には薄肉形状とされた折曲可能部71が形成されている。この連結片部70は、折曲可能部71で折り曲げられることで掛止め部20側に倒れ込むようにR方向に回動し(図4(A)参照)、掛止め部20の溝部25に配置される。
差込規制部60は、連結片部70の先端部72から突出しており、図3,4に示すように連結片部70がZ軸方向に沿った状態では、本体部21のX軸方向における他方の端部側に突出している。差込規制部60のうちY軸方向で対向する一対の側面には、掛け部53に掛けられる掛け凹部61がそれぞれ形成されており、掛け凹部61から差込規制部60の先端までの領域が先窄まり形状とされている。
また、差込規制部60には、その穴部33に対する差込み深さ位置に対応して、掛止め部20に対するZ軸方向における位置が定められる差込み深さ確認面62が形成されている。差込深さ確認面62は、掛止め部20の本体部21の表面211に対する高さ位置を目視可能に構成されており、本実施形態では、図5(B)に示す差込規制部60の差込状態では表面211に対して面一に配置され、図5(C)に示す差込状態では表面211に対して溝部25に入り込んだ位置に配置される。
以下、モール取付部材10の扉体3への取付手順について説明する。
先ず、モール取付部材10の先端挿入部31を取付孔6に差し込み、芯材4に突き刺しながら挿入し、続いて、中間挿入部32を取付孔6から芯材4へ挿入していき、係合爪部51,52を取付孔6に入れる。このとき、係合爪部51,52は、表面材5に圧接しながら弾性変形して中間挿入部32内に没入する。掛止め部20の当接面26が表面材5の表面に当接すると、係合爪部51,52は表面材5の裏面を越えて芯材4内に配置される。このように挿入軸部30を取付孔6および芯材4に挿入して図5(A)に示す挿入状態とする。
次に、差込規制部60を掛け部53に掛ける。具体的には、図5(A)に示すように、折曲可能部71を折曲しながら連結片部70をR方向に回動させながら、差込規制部60を掛止め部20の底壁部24(図4(B)参照)における開口から穴部33へ差し込み、差込規制部60を掛け部53に当接させる。続いて、差込規制部60を更に穴部33へ差込みながら係合爪部51,52を押し広げ、図5(B)に示すように、掛け凹部61が掛け部53に掛けられる。これにより、係合爪部51,52は表面材5の裏面に係合すると共に、差込規制部60によって互いに接近する弾性変形が規制され、差込規制部60は掛け部53に掛けられることで抜け止めされる。また、差込み深さ確認面62は掛止め部20の表面211と面一に配置され、連結片部70は、その一部が溝部25に配置され、残部が溝部25から突出した状態とされる。
このようにして、モール取付部材10は扉体3へ取り付けられる。モール取付部材10のX軸方向は玄関ドア1の上下方向に沿った方向とされ、モール取付部材10のモール掛け片部22には図2に示すようにモール7が掛け止められる。
次に、モール取付部材10を図5(B)に示す取付状態から図5(C)に示す取付状態とする手順について説明する。
図5(B)に示す取付状態にあるモール取付部材10の連結片部70を掛止め部20に向けて押し込み、差込規制部60を穴部33に対して更に深く差し込み、差込規制部60の掛け凹部61を差込先端34側の掛け部53(最も深い位置にある掛け部)に掛ける。このとき、係合爪部51,52は更に押し広げられ、芯材4に圧接されると共に表面材5の裏面に対する係合代が大きくされる。また、掛止め部20側の掛け部53は、掛け凹部61よりも掛止め部20側に位置して差込規制部60の一対の側面に当接し、連結片部70は、その全体が溝部25に収容されて掛止め部20の表面211に沿って配置される。このようにして、図5(C)に示す取付状態とする。
[本実施形態の効果]
(1)本実施形態では、モール取付部材10は、特に、挿入軸部30から突出した一対の係合爪部51,52が互いに接近する弾性変形を規制する差込規制部60を有しており、一対の係合爪部51,52には、Y軸方向において互いに対向する掛け部53が形成されており、差込規制部60は、穴部33に差し込み可能に構成されていると共に一対の係合爪部51,52の間において掛け部53に掛けられることを特徴とする。上記構成を有するため、挿入軸部30を表面材5の取付孔6に差し込んで芯材4に挿入していくことで、一対の係合爪部51,52を取付孔6に通し、表面材5に係合できるうえ、係合爪部51,52を表面材5に係合した後、差込規制部60を穴部33に差し込んで係合爪部51,52の間において掛け部53に掛けて、係合爪部51,52が互いに接近する弾性変形を規制することで、芯材4によって係合爪部51,52が押圧されても挿入軸部30の穴部33へ没入することを抑制でき、係合爪部51,52の表面材5に対する係合状態を安定させることができる。加えて、弾性変形可能な係合爪部51,52に掛け部53を形成することで、差込規制部60を係合爪部51,52の間に配置する際に係合爪部51,52が弾性変形するので容易に差し込むことができ、また、芯材4から係合爪部51,52が接近する方向の力が加えられる場合には、係合爪部51,52の掛け部53の差込規制部60に対する掛け代を確保できて差込規制部60が抜けにくい構成にできる。
(2)差込規制部60を掛止め部20に連結した連結片部70には、差込規制部60を穴部33に差し込み可能に折曲する折曲可能部71が形成されているので、連結片部70のうちの特定箇所である折曲可能部71を折り曲げることで、差込規制部60を穴部33に対して位置ズレせずに簡単に差し込むことができる。
(3)係合爪部51,52は、挿入軸部30の差込先端34側から掛止め部20側に延出して形成されており、係合爪部51,52の掛け部53は、Z軸方向に二つずつ形成されているので、各二つの掛け部53に対する差込規制部60の掛け位置を選択することができ、例えば差込規制部60を係合爪部51,52の間の深い位置まで差し込んで差込先端34側の掛け部53に掛ける場合には、掛止め部20側の掛け部53(浅い位置の掛け部)に掛ける場合よりも係合爪部51,52に対する規制力を大きくすることができる。
(4)連結片部70は、差込規制部60が二つの掛け部53のうちZ軸方向に最も深い位置にある掛け部53に掛けられた状態で、全体が溝部25に収容される構成とされているので、連結片部70の一部でも溝部25から突出した状態では、連結片部70を容易に押すことができて差込規制部60を穴部33に差し込むことができる。一方、連結片部70の全体が掛止め部20に形成された溝部25に収容された状態では、連結片部70を押すことが困難となるので、差込規制部60が最も深い位置にある掛け部53に掛けられた状態で更に差し込まれることを抑制することができる。
(5)係合爪部51,52にそれぞれ形成された各二つの掛け部53の間の間隔は、掛止め部20側よりも挿入軸部30の差込先端34側で狭くなっているので、差込規制部60を係合爪部51,52の間に深く差し込んでいくにつれて、係合爪部51,52の挿入軸部30に対する突出量が大きくなり、表面材5に対する係合代を大きくすることができる。これにより、モール取付部材10を扉体3に対して、更にガタつきをなくしてしっかりと取り付けることができる。
また、取付孔6の開口寸法が異なる種々の玄関ドア1などの建具に対しても、二つの掛け部53に対する差込規制部60の掛け位置を選択することで、係合爪部51,52の表面材5に対する係合代を調整することができ、モール取付部材10の汎用性を向上することができる。
(6)差込規制部60には、穴部33に対する差込規制部60の差込み深さ位置に対応して、掛止め部20に対するZ軸方向における位置が定められる差込み深さ確認面62が形成されているので、掛止め部20に対する差込深さ確認面62の位置を目視したり触ったりすることで、差込規制部60を穴部33に差し込んだ差込深さ位置を簡単に確認でき、これにより、目視したり触ったりできない位置にある係合爪部51,52の表面材5に対する係合状態を確認することができる。
[変形例]
前記実施形態では、モール取付部材10は樹脂製であるが、金属製等であってもよい。
前記実施形態では、先端挿入部31は、四角錘形状に形成されているが、この形状に限らず、多角錘形状であってもよく、円錐形状であってもよい。
前記実施形態では、連結片部70は折曲可能部71で折曲可能に構成されているが、これに限らず、例えば連結片部70の全体が可撓性を有して構成されていてもよい。また、差込規制部60は、連結片部70によって掛止め部20に連続されているが、連結片部70の構成を省略し、掛止め部20とは別部材として構成されていてもよい。
前記実施形態では、係合爪部51,52には、Z軸方向に沿った二つの掛け部53がそれぞれ形成されているが、Z軸方向に沿って三つ以上形成されていてもよく、また、差込規制部60の差込深さ位置を段階的に設定する必要がない場合には、係合爪部51,52には一つの掛け部53がそれぞれ形成されていてもよい。
前記実施形態では、係合爪部51,52にそれぞれ形成された二つの掛け部53の間の間隔は、掛止め部20側よりも挿入軸部30の差込先端34側で狭くなっているが、これに限らず、同じ間隔とされていてもよい。この場合でも、差込先端34側の掛け部53に差込規制部60が掛けられる場合には、掛止め部20側の掛け部53が差込規制部60の一対の側面に当接するので、係合爪部51,52はY軸方向に押し広げられることとなる。
前記実施形態では、穴部33に対する差込規制部60の差込み深さ位置に対応して、掛止め部20に対するZ軸方向における位置が定められる差込み深さ確認面62が形成されているが、差込規制部60の差込み深さ位置を確認する必要がなかったり、他の位置確認用の目印がある場合には、差込み深さ確認面62を省略してもよい。
前記実施形態では、連結片部70は、差込規制部60が二つの掛け部53のうち最も深い位置にある掛け部53に掛けられた状態で、全体が溝部25に収容される構成とされているが、その一部が突出して位置していてもよい。
前記実施形態では、一つの掛止め部20に対して一つの挿入軸部30が形成されているが、例えば、掛止め部20のX軸方向における長さ寸法は本実施形態のものよりも長い場合には、一つの掛止め部20に対して二つ以上の挿入軸部30が形成されていてもよく、この場合、各挿入軸部30の穴部33に対応した位置に差込規制部60が配置される。このようにモール取付部材10が構成される場合には、一つのモール取付部材10の取付作業で掛止め部20を長い範囲に設置できるので、作業性を向上できる。
前記実施形態では、玄関ドア1を建具として説明したが、芯材および表面材を有した建具であればよく、例えばバルコニーや腰パネルであってもよい。
1…玄関ドア(建具)、10…モール取付部材(装飾材取付部材)、2…ドア枠(枠体)、20…掛止め部、21…本体部、211…表面、22…モール掛け片部、23…側壁部、24…底壁部、25…溝部、26…当接面、3…扉体、30…挿入軸部、31…先端挿入部、32…中間挿入部、33…穴部、34…差込先端、4…芯材、5…表面材、51,52…係合爪部、53…掛け部、6…取付孔、60…差込規制部、61…掛け凹部、62…差込深さ確認面、7…モール(装飾材)、70…連結片部、71…折曲可能部、72…先端部、O…軸心。

Claims (5)

  1. 芯材と、取付孔が形成された表面材とを有する建具に対して装飾材を取り付ける装飾材取付部材であって、
    前記装飾材を掛け止め可能な掛止め部と、
    前記掛止め部から突出していると共に前記取付孔に挿入される挿入軸部と、
    前記挿入軸部の軸方向に直交する方向に弾性変形可能に前記挿入軸部から突出していると共に前記表面材に係合可能な一対の係合爪部と、
    前記一対の係合爪部が互いに接近する弾性変形を規制する差込規制部とを有しており、
    前記掛止め部および前記挿入軸部には、前記掛止め部で開口した穴部が形成されており、
    前記一対の係合爪部には、前記軸方向に直交する方向において互いに対向する掛け部が形成されており、
    前記差込規制部は、前記穴部に差し込み可能に構成されていると共に前記一対の係合爪部の間において前記掛け部に掛けられる
    ことを特徴とする装飾材取付部材。
  2. 請求項1に記載の装飾材取付部材において、
    前記差込規制部を前記掛止め部に連結した連結片部を有しており、
    前記連結片部には、前記差込規制部を前記穴部に差し込み可能に折曲する折曲可能部が形成されている
    ことを特徴とする装飾材取付部材。
  3. 請求項2に記載の装飾材取付部材において、
    前記一対の係合爪部は、前記挿入軸部の差込先端側から前記掛止め部側に延出して形成されており、
    前記一対の係合爪部の掛け部は、前記軸方向に複数形成されており、
    前記掛止め部には、前記差込規制部の前記穴部への差込状態で前記連結片部が配置される溝部が形成されており、
    前記連結片部は、前記差込規制部が前記複数の掛け部のうち最も深い位置にある掛け部に掛けられた状態で、全体が前記溝部に収容される構成とされている
    ことを特徴とする装飾材取付部材。
  4. 請求項3に記載の装飾材取付部材において、
    前記差込規制部には、前記穴部に対する前記差込規制部の差込み深さ位置に対応して、前記掛止め部に対する前記軸方向における位置が定められる差込み深さ確認面が形成されている
    ことを特徴とする装飾材取付部材。
  5. 芯材と、前記芯材の表面に配置されていると共に取付孔が形成された表面材と、前記取付孔に差し込まれる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の装飾材取付部材と、前記装飾材取付部材に取り付けられる装飾材とを備えている
    ことを特徴とする建具。
JP2018073886A 2018-04-06 2018-04-06 装飾材取付部材および建具 Active JP7012582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018073886A JP7012582B2 (ja) 2018-04-06 2018-04-06 装飾材取付部材および建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018073886A JP7012582B2 (ja) 2018-04-06 2018-04-06 装飾材取付部材および建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019183464A JP2019183464A (ja) 2019-10-24
JP7012582B2 true JP7012582B2 (ja) 2022-01-28

Family

ID=68340208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018073886A Active JP7012582B2 (ja) 2018-04-06 2018-04-06 装飾材取付部材および建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7012582B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006265945A (ja) 2005-03-24 2006-10-05 Sanwa Shutter Corp モール材取付具
WO2010007828A1 (ja) 2008-07-18 2010-01-21 株式会社パイオラックス 止め具
JP5739625B2 (ja) 2009-07-14 2015-06-24 パロ・アルト・リサーチ・センター・インコーポレーテッドPalo Alto Research Center Incorporated 画像形成システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5739625Y2 (ja) * 1977-12-26 1982-09-01
JPS59142392U (ja) * 1983-03-15 1984-09-22 松下電工株式会社 ドア
JPH09100819A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Hino Motors Ltd 部品取付け用クリップ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006265945A (ja) 2005-03-24 2006-10-05 Sanwa Shutter Corp モール材取付具
WO2010007828A1 (ja) 2008-07-18 2010-01-21 株式会社パイオラックス 止め具
JP5739625B2 (ja) 2009-07-14 2015-06-24 パロ・アルト・リサーチ・センター・インコーポレーテッドPalo Alto Research Center Incorporated 画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019183464A (ja) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1924753B1 (en) Panel installation set and method of installing panel using the same
KR200455273Y1 (ko) 천장패널의 고정구조
JP2013027683A (ja) 板状ピンを用いた壁装着具
CN117750897A (zh) 通用安装支架
JP7012582B2 (ja) 装飾材取付部材および建具
KR20100131845A (ko) 건축용 조립식 판넬
JP4465317B2 (ja) ハウジング開口をカバーするフロントフレームを備えたハウジング
JP7223678B2 (ja) 引手
WO2017125757A1 (en) Device for connecting components of a wall frame assembly and method of using said device
JP6008918B2 (ja) パネル取付構造体及び構造物組立方法
JP2019183463A (ja) 装飾材取付部材および建具
JP5114253B2 (ja) 目地化粧具およびそれを用いた化粧構造
KR101541382B1 (ko) 건축물의 내,외장용 조립식 마감재
EP3194678A1 (en) Board mounting structure for building a corner element defining a corner
JP6617944B2 (ja) 見切縁の取付構造
JPH0236811Y2 (ja)
JP7244822B2 (ja) 内装品係止治具、係止治具を装備した建築物躯体構造、建築物躯体への内装品係止構造
JP3344797B2 (ja) カーテンレール構造
JP2019116785A (ja) 天井パネル
JP4455774B2 (ja) パネル取付具
EP1403532B1 (en) A system for mounting an article on a wall
JP2016008692A (ja) 壁や天井材等に取付ける固定具。
KR102119649B1 (ko) 차량용 박스
JP3186221U (ja) サッシ見切縁
JP3910454B2 (ja) 梁パネル構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210325

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7012582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150